昨日は大変暑い中ご来店くださいまして、ありがとうございました。
じつは、11時半から1時半頃まで、マスキューは全電源喪失つまり停電していました。
焦りました!
近所で電線が断線したらしいのですが、驚きました。15号線の信号も点きませんから、交通整理のパトカーが出動する物々しい騒ぎになりました。計画停電ならまだ心の準備ができますが、いきなり停電になると成す術がありません。ましてやワインを抱えてますから、ビビりました(笑)。
幸い事なきを得て、試飲会はスタートしました。
今更ながら電気の有り難さを知りました。
まずは白
〇ヴェルデッキオ・ディ・マテリカ 2010年 ガリアルディ イタリア マルケ 白D.O.C.750ml 1320円税込み
「詰まってますなぁ(笑)。」
「香りも独特!ハーブ?でもあまり馴染みのない感じ。香木?」
私「アニスっぽいですよね。温度が上がるとはっきり分かります。」
家内「私の好きなペルノー味です(笑)。でも癖がある香りですから、好みの別れるところですね。」
「ほぅー、これが『マッカニャーノ』の弟分ですね(笑)。有様は違いますが、たしかにマテリカらしい。」
私「さすがに緩くない(笑)。」
「マテリカとイエージって違うんですか?」
私「マテリカは山間部、イエージは海岸部になります。日本にイエージはだいぶ入ってますが、マテリカの方はあまり入ってません。イエージは軽くがぶがぶ飲めるワインです。でもマテリカの方はかなり密度感があります。」
「長くて似た名前でも味はかなり違うんですね(笑)。」
そして爽やか系の代表選手の登場です(笑)。
〇〇ソーヴィニヨン・ブラン2011年 セント・クレア ニュージーランド マールボロ 750ml 1980円税込み
「これ旨いね!爽やか!でも複雑。色んな味がしますね(笑)。」
「ニュージーランドのソーヴィニヨンってこんなに美味しいんだ?」
「たしかにソーヴィニヨン・ブランなんだけど、フランスのソーヴィニヨンとは趣が違う。」
私「ソーヴィニヨン・ブラン品種はいまやニュージーランドが世界基準と言われるまでになりました。このセント・クレアはその中のトップブランドです。
家内「ここに畑の写真がありますけど、空の色が違う(笑)。」
「群青色ですね。陽射しが強そう。そういえば南半球はオゾンホールがあるからなぁ。」
「前に飲んだ北海道の何とかに似てる(笑)。」
私「多分ケルナーかと(笑)。サンセールのような味ですよね。」
「このワイン、スモーキーさもちゃんとありますね。やはりソーヴィニヨン・ブランですな。それにしても完成度が高い!」
「ところで、マスキューさんセント・クレアの他のワインはどうでしたか?」
私「うーん。悪くないのですが、マスキューで扱うにはちょっと高級過ぎまして(笑)。」
さて赤に移ります。ちょっと順番が変わって、まずはモンテプルチアーノ・ダブルッツォです。
●『オロ』 2011年 モンテプルチアーノ・ダブルッツォD.O.C. テッレ・デル・コルノ イタリア アプルッツォ州 赤 750ml 1035円税込み
「おっ!いかにもモンテプルチアーノらしい色(笑)。」
「ラズベリーやプラムの味がしますねぇ。コストパフォーマンスが良いですね(笑)。」
私「ありがとうございます。マスキューでは前にもモンテプルチアーノ・ダブルッツォを扱ってましたが、ワインが薄くなったので取り扱いを止めていました。今回久しぶりに入れました。これだったら許せるかと。」
「そーですよね。モンテプルチアーノ・ダブルッツォって日本にたくさん輸入されてますが、安いワインでまずいのが多いですよね(笑)。」
家内「あと、名前の『オロ』も金という意味で、オリンピックにちょうど合うかと(笑)。」
続けてブルゴーニュの飲み頃赤ワインです。
●コート・ド・ニュイ・ヴィラージュ2003年 メゾン・ジュリェ フランス ブルゴーニュ 赤 750ml 1890円税込み
今回は前のモンテプルチアーノとこのブルゴーニュが冷やして旨い赤ワインということで順番が変わりました。
「2003年ですか。完璧にピークですね。ちょっと冷やすと旨いですね(笑)。」
「前のモンテプルチアーノと比べると色が全然違いますよ。これだったら飲まないでも区別がつく(笑)。」
私「それって資格試験に応用できますよ(笑)。」
「このコート・ド・ニュイ・ヴィラージュってどこら辺ですか?」
私「ニュイ・サンジョルジュのプリモー・プリッセという集落のあたりの平地です。」
「ニュイ・サンジョルジュらしい味わいですね。」
私「ありがとうございます。ちょっと樽香が粉っぽくてジュヴレイっぽいかと。」
さて、次はお待ちかねの山羊の登場です(笑)。
●アマルテア・ティント2009年 ロクサネル スペイン カタルーニャ 赤 750ml 1570円税込み
「ラベル可愛い!」
「優しい味!」
ここで頂き物のパルミジャーノ・レッジャーノ36ヶ月熟成チーズの登場です(笑)!
「あ~、美味しい。」
(頂き物ですからガンガン出します。)
「マスキューさん、このワイン、セパージュは何ですか?」
私「メルロとカベルネ・ソーヴィニヨンです。フランス品種なんですが、出来上がったワインはスペインのワイン(笑)。とてもメルロとカベルネの味はしませんよね(笑)。」
「そうですよね。でも旨いからイイかな(笑)?」
私「そう言って頂くと助かります(笑)。」
「ラベルの絵の山羊は葡萄の房をくわえてますが、実際に葉っぱだけ食べさせることは可能なんですか?」
私「山羊使いが上手く葉っぱだけ食べさせるらしいです(笑)。山羊も200頭くらいいるようですから、どんな光景か実際に見てみたいです。」
「色んな造り手がいるんですね。」
予想通り本日のトップセラーとなりました。
そして、トリの赤ワイン
●スポンサ・ヴェロネーゼ 2009年 テヌータ・サン・アントニオ イタリア ヴェネト ヴェロネーゼI.G.T.赤 750ml 1575円税込み
「圧倒的だなー。」
「カシスやベリーの香りが詰まってる。」
「深みがありますね。かなり凄い。でも安い(笑)。」
ここでカカオ分70%のチョコレートをすかさず勧めます(笑)。完璧なマリアージュ。
「あー!こうでなくっちゃね!」
「マスキューさんカカオ90%のチョコレートが明治製菓から売ってるから、今度試してくださいな。後戻り出来なくなりますよ(笑)。」(良いこと教えていただきました。必殺技にします。)
「カベルネ系のワインはチョコレートと良く合いますね(笑)。それにしてもこのワイン、カベルネらしいこと。」
「そうそう。カベルネ100%じゃないのに…。アマローネ恐るべし。」
私「テヌータ・サン・アントニオは凄い造り手ですよね。」
暑い中、ありがとうございました。
桝久商店 岡本利秋・昭子
Written on 2012 07 30
試飲会へのご参加ありがとうございました
Jul 30, 2012 by weblogland |ここを↓クリックして頂けると励みになります。ブログランキング参加中。ご協力お願いします。
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