●サブレ 2023年 ドメーヌ•ビュルル フランス 赤 コート•デュ•ローヌ•ヴィラージュA.C. 750ml 2262円税込
「うわっ!トロっとしてる(笑)。美味しい
!『梅』の『エスク』より上ですね(笑)。」
「素晴らしいですね(笑)。旨味たっぷり(笑)。しかも品が良い(笑)。」
「大きい!しかも整っている(笑)。マスキューさん、アルコール分は如何ほどですか?」
家内「アルコール分は14.5%で『エスク』と同じです。ただ『エスク』よりヘクタール当たりの収穫量は少ないです。」
「と言うことはワインの濃さはアルコール分の高さだけではないんですね(笑)。とても良く解る比較ですよね(笑)。同じ生産者で同じヴィンテージ。勉強になりましたよ(笑)。」
家内「ありがとうございます(笑)!でも畑は違います。『エスク』は平地、『サブレ』は緩傾斜地。共に沖積地ですが『サブレ』の方が水捌けは良さそうです。」
私「共に木樽は使っておらず、作りセパージュもほぼ同じなので比較するには持ってこいでございます(笑)。」
「とてもスパイシー…、黒胡椒ですよね(笑)。あと『サブレ』の方がよりココアっぽいかな。」
「旨味の酸味が膨大(笑)。密度感も付け入る隙がない。」
「とっても綺麗。透明感がある(笑)。タンニンも多量だけど全く渋くない(笑)。」
「ちょっと鉄みたいなニュアンスがありますよね。生々しい(笑)。」
私「フェノールっぽさもあります(笑)。種の中まで完熟してますね(笑)。あと特徴的に土臭い。腐葉土っぽさがあります。」
「私田舎育ちなので土臭さ解ります(笑)。雨上がりに森の中に入って遊んだ時の香りです(笑)!」
家内「きっとムールヴェードル由来かな(笑)。このキュヴェだけムールヴェードルが入ります。良いムールヴェードルの特徴としてワインに深みが出ます。」
「ムールヴェードルって?」
家内「フランス国内ですとバンドールや海側のフィトゥー、ルーションのコリウールで銘醸ワインとして有名です。深みのあるグレート•ワインです(笑)。」
「いわゆるコート•デュ•ローヌの完成形って言って良いのでしょうね(笑)。欠点が無い(笑)。あっ、コレはローヌ•ヴィラージュか(笑)。」
「マスキューさん!このワインは牛肉ですよね(笑)。塩胡椒だけしたステーキ!」
「もちろんヴェリー•ヴェリー•レアで焼く(笑)。血の滴るような焼き具合!」
「部位はヒレ!」
家内「穀物飼料を食べて育った牛ではなくて、1日中歩き回って牧草を喰んで育った牛!」
「そうそう(笑)。『お前歩いたことあるのか?』みたいなA5の霜降りじゃないんだよね(笑)。」
●ヴァケラス 2022年 ドメーヌ•ビュルル フランス 赤 ヴァケラスA.C. 750ml 3205円税込
私「『松』の登場でございます(笑)。」
「鰻重のランク『松』『竹』『梅』は鰻の量だけど(笑)、このワインの差は質なんだな(笑)。」
「うわ~、甘くて美味しい(笑)!さすが『松』(笑)」
「『サブレ』より更に濃くて甘い(笑)。圧巻(笑)。」
私「グレート•ワインの範疇かと。渾身でございます(笑)。」
「バランスが良くて飲みやすい(笑)。しかもすべてが高度。」
「生々しい獣の香り(笑)?ベーコンみたいな肉のニュアンス…、香りもする(笑)。」
「真っ黒になっていないし、変な突出感が無い。ヴァケラスって初めて飲むけど、パフにこだわる必要がないかな(笑)。」
「有名なシャトー•ヌフ•デュ•パフって今では○万円の世界。そうするとヴァケラスってお得かも(笑)?」
「マスキューさん、このヴァケラスのアルコール分は如何ほどですか?」
家内「15%です。限界理論値ですね(笑)。」
「ふ~ん。でもこのヴァケラスはドライですよね?」
私「完全に発酵してますよね(笑)。酸も充分残っているし。葡萄の管理技術は完璧ですね(笑)。過熟感もないし、無理もしていませんね(笑)。」
家内「糖度が15%超えると舌に残糖分がベタつくし、酸が足りなくなってスカスカになったりします。ギリギリの戦いですね(笑)。」
「果実味が真っ黒になってないのも凄い(笑)。」
「暑苦しくないんだよね(笑)。」
私「多分ビュルルが一番腐心したところだと思います(笑)。赤い果実味をしっかり残しています。全房発酵しているかもしれませんね。」
「私チョコレート好きなんですが(笑)、『エスク』→『サブレ』→『ヴァケラス』の順でカカオ分50%→70%→90%とエスカレートさせて合わせてみたい(笑)!」
私「良い考えですね(笑)!『ヴァケラス』には90%のチョコレートの中にペースト状のフランボワーズの入った高級チョコレートなんか合いそうですよね(笑)。バレンタインデーに究極のコンボを楽しめたら最高!」←余計なことをスミマセン。
●❴限定品❵ピノ・ノワール 2021年 アドリア・ヴィンヤーズ ポーランド ドルヌィ・シロンスク 赤 750ml 2981円税込
私「このポーランドのピノ・ノワールは以前2019年ヴィンテージで限定販売いたしました。今回は2021年にての限定販売となります!」
「うわっ!凄い香り(笑)!」
「香りも強いがワイン自体も強い(笑)。芯がしっかりしてる。」
「でも色はとても薄い。タンニン入ってるの?のレベルですよ(笑)。」
「ビュルルのワインとは真逆(笑)。」
「チェリー、ストロベリー、フランボワーズ、誰が飲んでもピノ・ノワールと言うね(笑)。」
「ブルゴーニュの古典的な味わいだな(笑)。懐かしいくらいですよ(笑)。」
「うんうん。今ではブルゴーニュでこのレベルのピノ・ノワールなんてとても買えない(笑)。」
家内「以前の2019年のメイクはアメリカのオレゴンのピノ・ノワールみたいでしたが、2021年は古典的なブルゴーニュのピノ・ノワールみたいな出来です(笑)。」
「枯れ葉…、紅茶、番茶、みたいな香りがする(笑)。いかにも秋深い味わい(笑)。でも強い(笑)。しっかりしてる(笑)。」
私「全房発酵して短い醸し、そしてプレスしないでフリーランのみで作っている感じはまさに古典的なブルゴーニュのピノ・ノワールです。」
「男性的なしっかりしたスタイルよね。」
家内「抜栓後1週間経っても揺らぎません。筋金入りです(笑)。」
私「さあ、ここで問題です。このピノ・ノワールのアルコール分は如何ほどでしょうか?ちなみにヴァケラスは15%でしたね(笑)。」←ちょっと意地悪。
「え~!飲んだ印象ではヴァケラスより強いんだよね(笑)。でも寒いポーランドだし15%以下には違いないのだろうけど…。」
「ピノ・ノワールは強いんだけどアルコリックではないんだよね。」
家内「正解は12%です!」
「え~!そんなに低いんだぁ(笑)。そうか!ワインの強さはアルコール分だけではないんですね(笑)。酸なんだ(笑)!」
「あと多量のタンニンだけでも無いのですね。」
「ポーランドでワイン作ってるのも知らなかったし(笑)、温暖化の恩恵かな(笑)?」
家内「緯度はブルゴーニュ並みですが、大陸性気候なのでかなり寒いはずです。」
「ビュルルのワインは香りがあまり立ちませんが、ピノ・ノワールは物凄く香りが立ちます。何故?(エスク?)(笑)。」
私「一般に暑い産地の葡萄は蒸発から実を守るために皮を厚くします。逆に冷涼な産地の葡萄はそのリスクが低い。そのため冷涼な産地のピノ・ノワールは香りが良く立ち、暖かな産地のローヌのワインは香りの立ちが劣る。と言われております。例外的な品種もありますが。」
「マスキューさん!このティスティング問題でワインの資格試験に目覚める方がおられるかも(笑)。」←さすが有資格者。
お寒い中ご来店ありがとうございました!
あと、土曜日の夕方は混雑して行き届かなかったことお許しくださいませ。
桝久商店 岡本利秋•昭子
Written on 2025 10
桝久 試飲会リポート 後半
Oct 27, 2025 by weblogland |ここを↓クリックして頂けると励みになります。ブログランキング参加中。ご協力お願いします。
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桝久 試飲会リポート 前半
Oct 26, 2025 by weblogland |先月と比べると、とても寒い!
お寒い中、しかも雨降りの中、ご来店ありがとうございました!

○フィオーリ フェテアスカ・アルバ 2023年 ラダチーニ モルドヴァ 白 750ml 1555円税込
「マスキューさん!これ定番のモルドヴァの白ですよね(笑)。何本も飲んでますよ(笑)。」
「そうそう(笑)。とても美味しい(笑)。割と高級な味なんだよね(笑)。」
「フェティアスカ•アルバ?地場品種ですか?」
家内「はい!この下のランクのワインはカベルネ等の国際品種のラインナップとなっております。どれも飲みやすくフレンドリーです。」
「そう言えば、私この前カベルネ買って飲んだぁ(笑)。あれはあれで美味しかったでした。と言うことは、今日は誘導されてる(笑)?」
私「深く考えてはイケマセン(笑)!」
「飲んだの忘れてまた買っちゃう(笑)。でも後悔はしない(笑)。コスパが良いからかな(笑)。」
「出しゃばらないからね(笑)。香りは華やかなんだけど、白い花…、柑橘類、蜂蜜、ミュスカ系の香り…。まとまりが良いんだよね(笑)。」
「あと、ビシッとしてるんだよね(笑)。柔らかいけど軟じゃない(笑)。かな?」
「合わせることの出来る料理も幅広いよね。魚介類…、中華料理…。」
家内「鴨…、ノルウェーサーモン…、ホタテ…、クリーム系の味付けだと何でもオッケーかな(笑)。」
「そうそう、しっかり出汁を取った和食(笑)!オデンなんかも良さそう。」
私「茶碗蒸し(笑)!」
「リンゴ酸がしっかりしてるから大根おろし!」
「東欧らしく豚肉ですよね(笑)!」
「豚肉のしゃぶしゃぶ+紅葉おろし!完璧かな(笑)?」
私「使う油は穀物系なら何でもオッケーかな。」
さて、これより本日のトラップ発動(笑)!仕込みはオッケーでございます(笑)。
私「え~と、コレ10月12日に開けた同じワインです。比べてみてくださいませ(笑)。」
「あっー!美味しい(笑)。同じだけど何処が違うか?それが問題(笑)。」
「落ち着いてる。だから飲みやすい?」
「昨日開けた方はまだまだハチハチした溌剌さがあるけれど、開けてから2週間経ってる方は凪の海みたいな…、旨味が水面(笑)。」
「共にバランスは良いよね(笑)。」
「2週間経った方も香りはしっかりある。この実験の意味は何ですか?」
私「ワインは抜栓すると酸化が一気に進みがちですが、ワイン自体の中身がしっかり詰まっていると酸化のスピードは遅くしかも酸化が良い方向に向かいます。開けたらもうすぐに駄目になるワインは元々が詰まっていない 薄いワインと言うことになります。」
「なるほどね(笑)。で、マスキューさんは何故こんな実験をするのですか?飲み忘れたとか(笑)。」
私「たまに飲み忘れることもありますが(笑)。基本ティスティングするときはそのワインの底が見えるまでします。『もうコレで駄目かな?』というところまでします。このワインはまだ底までいっていないかと(笑)。」
家内「そのワインのポテンシャルや品質の確認です(笑)。」
「我が家で開けたら2週間待てないけれど、それは我が家で飲むこととマスキューさんのティスティングとは趣旨が違うと言うことだな(笑)。」
私「左様かと(笑)。でもですね(笑)、ティスティングは仕事ではありますが、趣味と実益を兼ねてもおります。天職でございます(笑)」
○モンテファルコ•グレケット 2023年 アダンティ イタリア ウンブリア州 赤白モンテファルコ・グレケットD.O.C.750ml 2451円税込
私「中部イタリアの海無し州ウンブリアのワインです!え~と、ペルージャのある州と言えば解り易いかな(笑)?」
「サッカーとバレーボールですね(笑)。ピンと来ました(笑)。」
「サグランティーノ•モンテファルコ…、すごく濃くてヘビーなワイン。マスキューさん!アダンティってサグランティーノも作ってましたよね?」
私「大好きなワインです(笑)。渾身の赤ワイン
。今回はアダンティの作る『グレケット』100%の白です。」
「『グレケット』って聞いたことがない(笑)。」
家内「はい。大体がブレンドされます。特にオリヴェート•クラッシコではトレビアーノの補助的な役割をします。頭の中の印象ではトレビアーノもグレケットも大人しい品種のイメージでした。」
「そうそう、トレビアーノはよく聞く品種ですよね。」
「この白ワインは2023年ヴィンテージですよね…。でも色は古いワインみたいに濃い(笑)。」
「見た目2023年じゃなくて、10年くらい熟成したワインの色ですよ(笑)。」
「う~ん。オレンジ•ワインみたいな色(笑)。」
家内「ほとんどSO2は使わない上にシュール・リーの状態で熟成してから瓶詰しているようです。オレンジ•ワインに近いかな(笑)。」
「ビオ系なんだろうけど、味はビオビオした癖がない(笑)。」
「なんか凄いレベルのワインのような気がする(笑)。取り付く島もないけど(笑)。経験したことがない味わい(笑)。」
「どれどれ…。あ~、濃い。でも飲みやすい(笑)。」
「マスキューさん!先月の試飲会で出た『タルパカ』に似たワインですよね(笑)。」
「でも何か迫りくるものを感じる(笑)。」
「うんうん。たしかに飲みやすい(笑)。中に膨大な何かが隠れてる(笑)。凄いワインかも?」
私「開けたてでも飲みやすいのですが、尋常ならざるポテンシャルを感じますよね(笑)。」
「甘さ、深さ、複雑さを予感しますよね(笑)。」
家内「金柑みたいなしっかりしたリンゴ酸。黄桃の缶詰めみたいな果実味。あとハーバルですよね(笑)。」
「う~ん。キノコみたいな香りもする。山や森の香り…。深みに通じるかな(笑)。」
家内「キノコの旨味みたいですよね(笑)。」
「新鮮な青野菜…、葉っぱのニュアンスもある(笑)。」
家内「パセリの苦みみたいな…。」
「大きくて深くて複雑。山のワインではあるよね(笑)。このワインはどうなるのですか(笑)?」
私「開けてから3∼4日経つと過熟したリンゴや梅酒みたいな香りがします。それも強烈(笑)。たじろぎました(笑)。」
「え~!そんなになるのですかぁ?」
私「衝撃的でベックラこきました(笑)。」
「こんなワインを楽しめる私は幸せ者(笑)。」
私「このワインを飲んだ時、絶対にこの方々は好きなはず!と思って仕入れました。ティスティングしてる時お客様の顔が浮かぶワインは当たりの確率が高いのです(笑)。それも女性2名でした(笑)。←2人とも達人」
「コレ、何に合わせましょうか?思いつかない(笑)。」
「チーズでも…、少なくとも牛ではない(笑)。シェーブルやペコかな?」
私「このワインを飲んで、ちょっとイタリア•ワインの経験値が上がった気がしました(笑)。」
●ビュルル『エスク』2023年 ドメーヌ•ビュルル フランス ローヌ 赤 V.D.P.(I.G.P.)ヴォークリューズ 750ml 1602円税込
私「今回のテーマの1つローヌのドメーヌ•ビュルルの『松』『竹』『梅』の3段階スライド•ティスティングでございます(笑)。まずは『梅』のヴァン•ド•ペイ『エスク』でございます!」
「暖かみがあって美味しい(笑)!待っていた寒い季節とベスト•マッチ(笑)!ほんわか温まる!」
「危険な飲みやすさ(笑)。ホントに『梅』ですかぁ?」
私「プラムやプルーンみたいないかにもコート•デュ•ローヌ味(笑)。」
「ストロベリーっぽくて好きだな(笑)。」
「『果実爆弾!』ってブログで書いていた通り(笑)。でも破調ではなく王道のスタイル(笑)。」
「マスキューさん!このワインの何処が『梅』なのですか?エスク?」
私「ホント『なんで?』なのです(笑)。通常のヴァン•ド•ペイの半分ほどの収穫量まで落としています。しかも、いわゆるAOCコート•デュ•ローヌ以下の底収量です。」
「へぇ~、大盤振る舞いですね(笑)。」
「採算合うのかしら(笑)。」
家内「ビュルルのホームページを見るとこの『エスク』は載っていません。すべて海外向けかもしれませんね。ビュルル全体の8割ほどは海外に輸出されています。」
「へぇ~、海外もやはりアメリカ向けですか?」
私「イギリス、アメリカ、カナダ、日本、シンガポールと多極。フランス自体の消費量が落ちていることから海外展開をビジネスの軸にしています。家族経営でもやれるのですね(笑)。」
「日本の米農家も追随して欲しいな(笑)。」
「この味わいでこの価格。『梅』とは思えないレベルですよね。」
家内「撰果が完璧。だから雑味がありません。あと発酵中にエアレーションをしっかりやる。完全に発酵させタンニンの角も取る。ですから渋くないのです(笑)。熟成もちゃんとゆっくり丁寧に行います。」
「ちゃんと手間暇かけてるんだぁ(笑)。効率化一辺倒ではない味わいなんだな(笑)。」
「タンニンたっぷりだけれど、渋くない(笑)!
なるほどね(笑)。」
私「あと後口にココアパウダーのようなザラツキがあります。コレは低地のグルナッシュと特徴です。」
「旨味も綺麗だよね(笑)。無理なプレスをしないのかな。ケチ臭くない(笑)。」
「そうそう。エントリークラスの『梅』と言えどもケチ臭くない(笑)!マスキューさんの本領発揮(笑)?」
私「ありがとうございます(笑)。そう言ってくださると冥利に尽きます(笑)。」
お寒い中、しかも雨降りの中、ご来店ありがとうございました!

○フィオーリ フェテアスカ・アルバ 2023年 ラダチーニ モルドヴァ 白 750ml 1555円税込
「マスキューさん!これ定番のモルドヴァの白ですよね(笑)。何本も飲んでますよ(笑)。」
「そうそう(笑)。とても美味しい(笑)。割と高級な味なんだよね(笑)。」
「フェティアスカ•アルバ?地場品種ですか?」
家内「はい!この下のランクのワインはカベルネ等の国際品種のラインナップとなっております。どれも飲みやすくフレンドリーです。」
「そう言えば、私この前カベルネ買って飲んだぁ(笑)。あれはあれで美味しかったでした。と言うことは、今日は誘導されてる(笑)?」
私「深く考えてはイケマセン(笑)!」
「飲んだの忘れてまた買っちゃう(笑)。でも後悔はしない(笑)。コスパが良いからかな(笑)。」
「出しゃばらないからね(笑)。香りは華やかなんだけど、白い花…、柑橘類、蜂蜜、ミュスカ系の香り…。まとまりが良いんだよね(笑)。」
「あと、ビシッとしてるんだよね(笑)。柔らかいけど軟じゃない(笑)。かな?」
「合わせることの出来る料理も幅広いよね。魚介類…、中華料理…。」
家内「鴨…、ノルウェーサーモン…、ホタテ…、クリーム系の味付けだと何でもオッケーかな(笑)。」
「そうそう、しっかり出汁を取った和食(笑)!オデンなんかも良さそう。」
私「茶碗蒸し(笑)!」
「リンゴ酸がしっかりしてるから大根おろし!」
「東欧らしく豚肉ですよね(笑)!」
「豚肉のしゃぶしゃぶ+紅葉おろし!完璧かな(笑)?」
私「使う油は穀物系なら何でもオッケーかな。」
さて、これより本日のトラップ発動(笑)!仕込みはオッケーでございます(笑)。
私「え~と、コレ10月12日に開けた同じワインです。比べてみてくださいませ(笑)。」
「あっー!美味しい(笑)。同じだけど何処が違うか?それが問題(笑)。」
「落ち着いてる。だから飲みやすい?」
「昨日開けた方はまだまだハチハチした溌剌さがあるけれど、開けてから2週間経ってる方は凪の海みたいな…、旨味が水面(笑)。」
「共にバランスは良いよね(笑)。」
「2週間経った方も香りはしっかりある。この実験の意味は何ですか?」
私「ワインは抜栓すると酸化が一気に進みがちですが、ワイン自体の中身がしっかり詰まっていると酸化のスピードは遅くしかも酸化が良い方向に向かいます。開けたらもうすぐに駄目になるワインは元々が詰まっていない 薄いワインと言うことになります。」
「なるほどね(笑)。で、マスキューさんは何故こんな実験をするのですか?飲み忘れたとか(笑)。」
私「たまに飲み忘れることもありますが(笑)。基本ティスティングするときはそのワインの底が見えるまでします。『もうコレで駄目かな?』というところまでします。このワインはまだ底までいっていないかと(笑)。」
家内「そのワインのポテンシャルや品質の確認です(笑)。」
「我が家で開けたら2週間待てないけれど、それは我が家で飲むこととマスキューさんのティスティングとは趣旨が違うと言うことだな(笑)。」
私「左様かと(笑)。でもですね(笑)、ティスティングは仕事ではありますが、趣味と実益を兼ねてもおります。天職でございます(笑)」
○モンテファルコ•グレケット 2023年 アダンティ イタリア ウンブリア州 赤白モンテファルコ・グレケットD.O.C.750ml 2451円税込
私「中部イタリアの海無し州ウンブリアのワインです!え~と、ペルージャのある州と言えば解り易いかな(笑)?」
「サッカーとバレーボールですね(笑)。ピンと来ました(笑)。」
「サグランティーノ•モンテファルコ…、すごく濃くてヘビーなワイン。マスキューさん!アダンティってサグランティーノも作ってましたよね?」
私「大好きなワインです(笑)。渾身の赤ワイン
。今回はアダンティの作る『グレケット』100%の白です。」
「『グレケット』って聞いたことがない(笑)。」
家内「はい。大体がブレンドされます。特にオリヴェート•クラッシコではトレビアーノの補助的な役割をします。頭の中の印象ではトレビアーノもグレケットも大人しい品種のイメージでした。」
「そうそう、トレビアーノはよく聞く品種ですよね。」
「この白ワインは2023年ヴィンテージですよね…。でも色は古いワインみたいに濃い(笑)。」
「見た目2023年じゃなくて、10年くらい熟成したワインの色ですよ(笑)。」
「う~ん。オレンジ•ワインみたいな色(笑)。」
家内「ほとんどSO2は使わない上にシュール・リーの状態で熟成してから瓶詰しているようです。オレンジ•ワインに近いかな(笑)。」
「ビオ系なんだろうけど、味はビオビオした癖がない(笑)。」
「なんか凄いレベルのワインのような気がする(笑)。取り付く島もないけど(笑)。経験したことがない味わい(笑)。」
「どれどれ…。あ~、濃い。でも飲みやすい(笑)。」
「マスキューさん!先月の試飲会で出た『タルパカ』に似たワインですよね(笑)。」
「でも何か迫りくるものを感じる(笑)。」
「うんうん。たしかに飲みやすい(笑)。中に膨大な何かが隠れてる(笑)。凄いワインかも?」
私「開けたてでも飲みやすいのですが、尋常ならざるポテンシャルを感じますよね(笑)。」
「甘さ、深さ、複雑さを予感しますよね(笑)。」
家内「金柑みたいなしっかりしたリンゴ酸。黄桃の缶詰めみたいな果実味。あとハーバルですよね(笑)。」
「う~ん。キノコみたいな香りもする。山や森の香り…。深みに通じるかな(笑)。」
家内「キノコの旨味みたいですよね(笑)。」
「新鮮な青野菜…、葉っぱのニュアンスもある(笑)。」
家内「パセリの苦みみたいな…。」
「大きくて深くて複雑。山のワインではあるよね(笑)。このワインはどうなるのですか(笑)?」
私「開けてから3∼4日経つと過熟したリンゴや梅酒みたいな香りがします。それも強烈(笑)。たじろぎました(笑)。」
「え~!そんなになるのですかぁ?」
私「衝撃的でベックラこきました(笑)。」
「こんなワインを楽しめる私は幸せ者(笑)。」
私「このワインを飲んだ時、絶対にこの方々は好きなはず!と思って仕入れました。ティスティングしてる時お客様の顔が浮かぶワインは当たりの確率が高いのです(笑)。それも女性2名でした(笑)。←2人とも達人」
「コレ、何に合わせましょうか?思いつかない(笑)。」
「チーズでも…、少なくとも牛ではない(笑)。シェーブルやペコかな?」
私「このワインを飲んで、ちょっとイタリア•ワインの経験値が上がった気がしました(笑)。」
●ビュルル『エスク』2023年 ドメーヌ•ビュルル フランス ローヌ 赤 V.D.P.(I.G.P.)ヴォークリューズ 750ml 1602円税込
私「今回のテーマの1つローヌのドメーヌ•ビュルルの『松』『竹』『梅』の3段階スライド•ティスティングでございます(笑)。まずは『梅』のヴァン•ド•ペイ『エスク』でございます!」
「暖かみがあって美味しい(笑)!待っていた寒い季節とベスト•マッチ(笑)!ほんわか温まる!」
「危険な飲みやすさ(笑)。ホントに『梅』ですかぁ?」
私「プラムやプルーンみたいないかにもコート•デュ•ローヌ味(笑)。」
「ストロベリーっぽくて好きだな(笑)。」
「『果実爆弾!』ってブログで書いていた通り(笑)。でも破調ではなく王道のスタイル(笑)。」
「マスキューさん!このワインの何処が『梅』なのですか?エスク?」
私「ホント『なんで?』なのです(笑)。通常のヴァン•ド•ペイの半分ほどの収穫量まで落としています。しかも、いわゆるAOCコート•デュ•ローヌ以下の底収量です。」
「へぇ~、大盤振る舞いですね(笑)。」
「採算合うのかしら(笑)。」
家内「ビュルルのホームページを見るとこの『エスク』は載っていません。すべて海外向けかもしれませんね。ビュルル全体の8割ほどは海外に輸出されています。」
「へぇ~、海外もやはりアメリカ向けですか?」
私「イギリス、アメリカ、カナダ、日本、シンガポールと多極。フランス自体の消費量が落ちていることから海外展開をビジネスの軸にしています。家族経営でもやれるのですね(笑)。」
「日本の米農家も追随して欲しいな(笑)。」
「この味わいでこの価格。『梅』とは思えないレベルですよね。」
家内「撰果が完璧。だから雑味がありません。あと発酵中にエアレーションをしっかりやる。完全に発酵させタンニンの角も取る。ですから渋くないのです(笑)。熟成もちゃんとゆっくり丁寧に行います。」
「ちゃんと手間暇かけてるんだぁ(笑)。効率化一辺倒ではない味わいなんだな(笑)。」
「タンニンたっぷりだけれど、渋くない(笑)!
なるほどね(笑)。」
私「あと後口にココアパウダーのようなザラツキがあります。コレは低地のグルナッシュと特徴です。」
「旨味も綺麗だよね(笑)。無理なプレスをしないのかな。ケチ臭くない(笑)。」
「そうそう。エントリークラスの『梅』と言えどもケチ臭くない(笑)!マスキューさんの本領発揮(笑)?」
私「ありがとうございます(笑)。そう言ってくださると冥利に尽きます(笑)。」
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1週間後ジゴンダスのティスティング
Oct 19, 2025 by weblogland |続きです(笑)。

1週間後ジゴンダスのティスティングのためKさん再招集。ありがとうございます!
Kさん「前は2019年でしたよね。コレは2021年ですか(笑)。どれどれ。あっ!前と違う!開けてから何日ですか?」
家内「ちょうど1週間ですね。昨日はちょっと落ち気味でしたが、今日は回復してます。強さ旨さが尋常ではないです。」
私「酸の量が凄い。2019年とは明らかに違う。全房発酵してフリーランだけで作ってますね(笑)。古典的なブルゴーニュ•スタイルです。」
Kさん「このピノ・ノワールを飲む前にジゴンダスの大物をティスティングしてますが、全然負けていない。むしろこのピノ・ノワールの方が強い(笑)。」
私「そ~なんです(笑)。」
家内「アドリアのピノ・ノワールはアルコール分12%、ジゴンダスの大物は15%です。絶句しました(笑)。」
私「このピノ・ノワールはグランクリュ並みと言ってよろしいかと(笑)。」
Kさん「枯れ葉のニュアンスもあるけど…、木樽の影響とは思えない。高級でクラシックなブルゴーニュのピノ・ノワールの世界だぁ(笑)。もうこんなピノ・ノワールは飲めないと諦めていたけど、奇跡が起きました(笑)。」
私「標高の高いジゴンダスはピノ・ノワール的なんですが、昔、クロ•ヴイージョにブレンドされました。アドリアのピノ・ノワールに10%ほどこの高地のジゴンダスを混ぜるとどうなるか(笑)?ちょっとやってみましょう(笑)。う~ん。旨いですよ(笑)。やはり親和性ありますね。」
家内「アドリアの酸味が円味に変わる!ヴォーヌ•ロマネのワインみたいだぁ。」
Kさん「アドリアのピノ・ノワールに厚み柔らかさが加わる(笑)。罰当たりな実験(笑)。」
私「冷涼な産地のグルナッシュはチェリーっぽくなり、シラーは小粒の赤いベリー。ピノ・ノワールとは親和性ありますよね(笑)。」
私「あと気になったのはアドリアのピノ・ノワールのコルク。ショボいんですよね(笑)。」
家内「何十年寝かせるワインのコルクではないよね(笑)。」
Kさん「これだと途中でリコルクが必要ですな(笑)。」
謎が謎を呼ぶ?

1週間後ジゴンダスのティスティングのためKさん再招集。ありがとうございます!
Kさん「前は2019年でしたよね。コレは2021年ですか(笑)。どれどれ。あっ!前と違う!開けてから何日ですか?」
家内「ちょうど1週間ですね。昨日はちょっと落ち気味でしたが、今日は回復してます。強さ旨さが尋常ではないです。」
私「酸の量が凄い。2019年とは明らかに違う。全房発酵してフリーランだけで作ってますね(笑)。古典的なブルゴーニュ•スタイルです。」
Kさん「このピノ・ノワールを飲む前にジゴンダスの大物をティスティングしてますが、全然負けていない。むしろこのピノ・ノワールの方が強い(笑)。」
私「そ~なんです(笑)。」
家内「アドリアのピノ・ノワールはアルコール分12%、ジゴンダスの大物は15%です。絶句しました(笑)。」
私「このピノ・ノワールはグランクリュ並みと言ってよろしいかと(笑)。」
Kさん「枯れ葉のニュアンスもあるけど…、木樽の影響とは思えない。高級でクラシックなブルゴーニュのピノ・ノワールの世界だぁ(笑)。もうこんなピノ・ノワールは飲めないと諦めていたけど、奇跡が起きました(笑)。」
私「標高の高いジゴンダスはピノ・ノワール的なんですが、昔、クロ•ヴイージョにブレンドされました。アドリアのピノ・ノワールに10%ほどこの高地のジゴンダスを混ぜるとどうなるか(笑)?ちょっとやってみましょう(笑)。う~ん。旨いですよ(笑)。やはり親和性ありますね。」
家内「アドリアの酸味が円味に変わる!ヴォーヌ•ロマネのワインみたいだぁ。」
Kさん「アドリアのピノ・ノワールに厚み柔らかさが加わる(笑)。罰当たりな実験(笑)。」
私「冷涼な産地のグルナッシュはチェリーっぽくなり、シラーは小粒の赤いベリー。ピノ・ノワールとは親和性ありますよね(笑)。」
私「あと気になったのはアドリアのピノ・ノワールのコルク。ショボいんですよね(笑)。」
家内「何十年寝かせるワインのコルクではないよね(笑)。」
Kさん「これだと途中でリコルクが必要ですな(笑)。」
謎が謎を呼ぶ?
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ドメーヌ•ビュルルのワイン美味しいですね
Oct 17, 2025 by weblogland |う~ん。
ドメーヌ•ビュルルのワイン美味しいですね(笑)。
ジゴンダスをメインにしたローヌの生産者。今月末のマスキュー試飲会の本命ですね(笑)。一番下のIGPヴォークリューズは果実爆弾(笑)。次のコート•デュ•ローヌは明日来ます(まだ飲んでない)。その上のローヌヴィラージュのサブレはローヌらしさ全開(笑)。とても美味しい。そしてその上のヴァケラスは尚美味しい。ヴァケラスを理解することが出来ました(笑)。そしてそして上級品のジゴンダスは標高の低い畑キュヴェと標高の高い畑のキュヴェがあります。どちらも期待できそうです(笑)。ジゴンダスに限り全房発酵してるようなのでワクワクです。土曜日にはすべてティスティングする予定。
今資料作りに大わらわ。暇になったのでちょうど良い(笑
ドメーヌ•ビュルルのワイン美味しいですね(笑)。
ジゴンダスをメインにしたローヌの生産者。今月末のマスキュー試飲会の本命ですね(笑)。一番下のIGPヴォークリューズは果実爆弾(笑)。次のコート•デュ•ローヌは明日来ます(まだ飲んでない)。その上のローヌヴィラージュのサブレはローヌらしさ全開(笑)。とても美味しい。そしてその上のヴァケラスは尚美味しい。ヴァケラスを理解することが出来ました(笑)。そしてそして上級品のジゴンダスは標高の低い畑キュヴェと標高の高い畑のキュヴェがあります。どちらも期待できそうです(笑)。ジゴンダスに限り全房発酵してるようなのでワクワクです。土曜日にはすべてティスティングする予定。
今資料作りに大わらわ。暇になったのでちょうど良い(笑
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コトー・デュ・レイヨン
Oct 13, 2025 by weblogland |今日明日の日月曜日私は仕事です(涙)。ちょっと忙しいのでブログもサボリ気味(ゴメンナサイ)。
毎年のこの時期恒例のことですが、普段暇馴れしてるのでタマに忙しいと疲れます(笑)。でもですね(笑)、毎晩のティスティングは欠かしていません(笑)。いくら疲れていてもコレを無くしたら私が私でなくなります(笑)。もちろんマスキューがマスキューでなくなる(笑)。美味しいワインを探してこそ!

今晩ティスティングするのはコトー・デュ・レイヨン。ロワールでシェナン•ブランを使った甘口の貴腐ワインです。辛口のセックも良いのですが、シェナン•ブランのポテンシャルが解るのは貴腐。とんでもない熟成能力があります。シェナン•ブランが高貴品種と言われる所以でもあります。良いヴィンテージならば50年以上平気で持ちます。しかも安い(笑)。解りやすくてゴージャスなソーテルヌも良いのですが、頑固で開くのに時間のかかるシェナン•ブランこそケチでへそ曲がりなマスキューにピッタリ(笑)。確信しております。
毎年のこの時期恒例のことですが、普段暇馴れしてるのでタマに忙しいと疲れます(笑)。でもですね(笑)、毎晩のティスティングは欠かしていません(笑)。いくら疲れていてもコレを無くしたら私が私でなくなります(笑)。もちろんマスキューがマスキューでなくなる(笑)。美味しいワインを探してこそ!

今晩ティスティングするのはコトー・デュ・レイヨン。ロワールでシェナン•ブランを使った甘口の貴腐ワインです。辛口のセックも良いのですが、シェナン•ブランのポテンシャルが解るのは貴腐。とんでもない熟成能力があります。シェナン•ブランが高貴品種と言われる所以でもあります。良いヴィンテージならば50年以上平気で持ちます。しかも安い(笑)。解りやすくてゴージャスなソーテルヌも良いのですが、頑固で開くのに時間のかかるシェナン•ブランこそケチでへそ曲がりなマスキューにピッタリ(笑)。確信しております。
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