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今月1月29日(金)、30日(土)のマスキュー試飲会のラインナップ決まりました!
Jan 26, 2021 by weblogland |まあ、このコロナ禍ですから基本エア・試飲会ですが、お客様が他に居なければ、15分以内なら適当にティスティング可(笑)。マスキューらしく適当ではございますが(笑)、手指消毒・空間除菌は徹底。密を避けるため一度のご入店は3名様までとさせていただきます。
尚、29日(金)は17時~20時、30日(土)は11~20時の開催となっております。エアですので、見るだけでも可能でございます(笑)。
今回は待ちに待ったランブルスコ・ロゼの再入荷。新春に相応しい味わいでございます(笑)。
◎ランブルスコ・ディ・ソルバーラ セッコ ザナージ イタリア エミリア・ロマーニャ 微発泡 ロゼD.O.P. 750ml 1885円税込み
これほど鮮烈なランブルスコは飲んだことありません!
しかもロゼ!
これはモデナにある2ヘクタールの畑で栽培されるソルバーラ種100%で造られたもの。ザナージが所有する畑で一番標高の低い砂質、粘土質土壌のもの。ザナージの畑で一番軽いワインが出来るようですね。とはいえ手を抜かないザナージ渾身のロゼ・ランブルスコなのです(笑)。
シャルマ方式で30日間マセラシオンし、さらに30日寝かせてから瓶詰め。表示にヴィンテージ記載はありませんが、おそらく収穫したばかりの単一年度のワインだと思います。直接圧搾法ではなくセニエ法を連想させる濃い薔薇色。香りはフランボワーズ爆弾(笑)。鮮烈な印象に言葉を失います(笑)。残糖分は12g/Lと普通に残っておりますが、全く甘く感じません。マロラクティック発酵はブロックしているとは思いますが、総酸は7g/Lもあります。それとタンニンも少ないため極めてドライな味わいとなっております。あっさり記述しましたが、これって相当大変なこと。快挙レベルだと勝手に思って興奮しております(笑)。
もちろん大日本ロゼ・ワイン普及協会といたしましては全会一致のロゼ・ランブルスコと認定いたしました!
一つ惜しむらくは真夏にこのワインを紹介出来なかったことです(笑)。このヴァイタルな味わいは、飲み手の心に突き刺さること請け合います。キック・インサイドな味わいなのです(笑)。
また、翌日になると圧倒的なフランボワーズの香りが収まり、薔薇のしっとりとした香りが支配的。全体の複雑さにうっとり(笑)。ワインの性格上香りの移り変わりは早いのですが、その局面でワインとしてのしっかりとした在り方をキープしているのは凄いのです(笑)。
この生産者ザナージは、1900年に現オーナーの3代前の農奴から身を起こしたルイージ・ザナージが開いた農園がもともと。4代目となった現在は養豚、チーズ生産、バルサミコ生産とワイン生産を複合的に行う近代的な農場となっています。ここでポイント(笑)。バルサミコ生産は長い蓄積を必要とされます。もちろんその収益は一家の生活の安定に寄与しますが、出荷までの時間がかかりますから、単独では簡単には成り立ちません。他の作物を作りながらの農園であればこそ可能。もちろんワイン生産も同様で、それぞれが補いあってリスクを回避でき、経営基盤を強化することが出来ます。さらに大事なことは、それを何代にも亘って継続蓄積することがノウハウと資本の蓄積になる訳です。
カステルヌオーヴォラン・ゴーネのティエピド川のほとりにある素晴らしいブドウ畑は氷河期に形成された多くの谷の1つ、アペニン山脈の山から崩れ落ち、川によって下流に運ばれた石から生まれた緩斜地となっております。樹齢50年を越える葡萄樹は棚仕立て。棚仕立てで50年の樹齢を越えるのは驚き!いかに収量を減らし葡萄樹に負担をかけない尽力の賜物。
天・地・人のすべてが詰まったワイン。しかもそれがランブルスコとは!
とってもとっても美味しくなった2017年産のモルドバ ラダチーニの上級品白赤
二連発!
〇フィオーリ フェテアスカ・アルバ 2017年 ラダチーニ モルドヴァ 白 750ml 1414円税込み
ところでモルドヴァの位置ですが、東欧ルーマニアとウクライナの間の小国。面積は日本の1/10ほど。緯度はボルドーより少し高いほど、気候はブルゴーニュに似ているとか。土壌は大穀倉地帯ウクライナの黒土と同じ沖積土、水はけは良さそうです。
歴史的に見ても、ヨーロッパ系葡萄 ヴィニフェラの原産地にあたる黒海沿岸周辺ですから、産地としてのポテンシャルは折り紙つき。かつてフランス人入植者を受け入れた経緯から植えられる葡萄は正銘のヴィニフェラが占めており、ソ連邦への一大ワイン供給地でした。最盛期はソ連邦の全ワイン需要の1/5を供給していました。ゴルバチョフによるアルコール禁止令以前は全国土の10%が葡萄畑であったそうです(笑)。
そしてソ連邦の崩壊後に産業としての葡萄栽培は自由を得たようです。ただし作付け面積はかつての半分以下になったようです。
また、民族はルーマニア人が多いようですが、軍事的に中立国のままEU加盟を目指しているようです。複雑な地政学的な立地が影響しているようですね。
そんなこんなでEUのワイン法に沿った原産地表示保護制度作り、90年代後半にはモルドバのワイン産業は欧州投資銀行から数百万ユーロの投資を受けた他、ロシアやイタリア等からもかなりの額の投資がありました。
このラダチーニ・ワインズはまさにこれ(笑)。
1998年に設立したアルバストレレ・ワインズ。外資の支援を受け設備やワイン造りの近代化を成しました。コドゥル、ステファン・ヴォーダ、バルル・ルイ・トライアンの地理的表示保護制度を受ける中心的なワイン産地に1000ヘクタールもの自社畑をもち、20箇所を越える醸造場を備えます。いきなりこんな会社が出来ちゃいますから、元々のワイン産業の規模が想像出来ますね(笑)。ソ連時代の巨大農場の名残でもありますね。
このラダチーニ・ワインズはその1ブランドのようです。
これはいわゆるラダチーニ・ブランドの中級ブランド『フィオーリ』の白。ステファン・ヴォーダ地区で栽培されたモルドヴァの地場品種フェテアスカ・アルバ
100%で造られてます。温度管理されたステンレス・タンクで発酵後約3ヶ月熟成されてから瓶詰め。
ルーマニアを中心に東欧で広く栽培されるフェテアスカ・アルバは通例マスカット種に似た味わい。フレッシュ&フルーティーが身上。ルーマニアのドイツ向けのラベルには「乙女の葡萄」と書かれるとか。蛇足ながら赤の変種フェテアスカ・バベヤスカは「祖母の葡萄」だそうな(笑)。このワインはどちらかと言えばグリューナー・ヴェリトリーナに似たスタイルかな(笑)。フレッシュで上品な滑らかさは上等な証。乙女というより熟女(笑)?東欧の白ワインに共通の白胡椒の香りが肉厚な果汁に深みを与えています。心地良いアプリコットやグレープフルーツなどの柑橘類、白や黄色の花のニュアンス。合わせる料理は豚肉であり、バターやオリーブオイルではなく穀物系の油を使った料理とは相性がとても良い。中華料理や和食にはバ
ッチリです(笑)。
しかも赤同様コスト・パフォーマンスが抜群に良い!嬉しくて困ってしまいます(笑)。
●フィオーリ フェテアスカ・ネアグラ&シラー 2017年 ラダチーニ モルドヴァ 赤 750ml 1414円税込み
これはラダチーニ・ブランドの中級ブランド『フィオーリ』の赤。ステファン・ヴォーダ地区で栽培されたモルドヴァの地場品種フェテアスカ・ネアグラ55%、シラー45%の比率でアッサンブラージュしたもの。フェテアスカ・ネアグラ100%のものより柔らかめ(笑)。シラーが果実味に複雑さを加えています。
手摘みした葡萄を特別なイーストで発酵させたとか。果実味豊かで酸があり、ラダチーニ共通の透明感のある旨味たっぷり、赤や黒のベリー、プラムの味わいとの折り合いのつけかたは立派(笑)。広がり、奥行きもありフィニッシュも美しい。飲んだ印象だとラダチーニ・ブランドのものよりワン・ランク上(笑)。畑の収穫量がラダチーニ・ブランドのものよりかなり少ないようです。
バリックによる木樽熟成6ヶ月ほど一部をステンレス・タンクで8ヶ月熟成。バリック100%ではありませんから過剰ではなく、液体濃度とのバランスがとても良い。
一見ボルドー・スタイルですがボルドーには見当たらない(笑)。かといってニュー・ワールドのような無理がない。特に柔らかなタンニンが特徴的なモルドヴァの良品と言うしかありません(笑)。
しかも、恐るべきコスト・パフォーマンスなのです。
ところでフェテアスカ・ネアグラですが
、もともとは主にルーマニアで栽培される白葡萄フェテアスカ・アルバの変種。
白葡萄から黒葡萄が生まれたんですね(笑)
。ただ、そのポテンシャルの高さから将来の開花が期待されていました。ようやく開花したようですね(笑)。
これほど飲みやすいワインはあまりなかろうかと(笑)。ビギナーからベテランまで万人受けします!
●パンノンハルミ トリコッシュ レッド 2019年 パンノンハルミ・アバーチャーギ・ビンツェーセト ハンガリー 赤 ノーザン・トランスダニュービア地方 パンノンハルマ地区 750ml 2150円税込み スクリュー・キャップ
パンノンハルマは限定された葡萄栽培地区 1996年に世界遺産になったベネディクト派の大修道院が有名です。この葡萄園も修道院に付随する生産の場。共産主義政権が倒れてから復活しました。2000年からハンガリー国営銀行が後押しすることで復活に加速度がつきました。永続する祈り、生産、学びの場として復活させる民族的な遺産・資産なのです。
そんな訳でワイナリー名はパンノンハルミ・アバーチャーギ・ビンツェーセトは『パンノンハルミ大修道院付属ワイナリー』の意味のようです。
個人的にはここで造られるオラズリースリングが大好きなのですが(笑)、これは赤。白しか作っていないと思っていました。赤も生産していたのですね(笑)。でもですね、セパージュはピノ・ノワール40%、メルロー40%、カベルネ・フラン20%。聞いて倒れそうになりました(笑)。この組み合わせどう考えてもミス・マッチ(笑)。セオリー無視です(笑)。コンセプトが『世界中から巡礼に訪れる信者に親しみをもってもらうため国際品種を使う。』そのコンセプトは解りますが何も…(笑)。
ところが飲んでビックリ!美味しいのです。高貴とは言えませんがフレンドリー。タンニンはあくまでも滑らか。誰が飲んでも美味しいと言う出来映えです(笑)。赤ワインが苦手のワイン初心者から何十年もワインを飲み続けた強者も美味しく感じます(笑)。これってありそうでない!確かにセパージュ由来の果実味がはっきりと伝わってきます。プラム、ベリー、チェリー、ストロベリーなどの果実味がたっぷり。ハンガリー・オークの228L樽で6ヶ月熟成させた効用か、腐葉土やトリュフや杉、森などを連想させるニュアンスとたっぷりの果実味とのハーモニーは美しく、しかもそれが艶やかで優しく深みがある。飲み手を癒し心酔させてくれます。抜栓後時間が経つとガメイっぽくなりますが、ワイン自体がしっかりしていますから崩れ
ません。基本秀逸なのです。アルコール分が14.5%とかなり高いのですが、それを感じさせません。酸とエキス分、タンニンの多さで折り合いをつけていますね(笑)。
ワインの乾燥抽出物が残糖分を除くと26,7g/Lと驚くほど高い数値所以かと。
この乾燥抽出物量とは1リットルのワインを乾燥させたあとに残る物の重量。アルコール以外のエキス分。このワインは残糖分が3.5g/Lありますから、トータル乾燥抽出物は30.2g/L。例えば3,000円くらいの濃いプリミィティーボがトータルで28gほど、ただし残糖分が8gくらいはありますからそれを差し引くとこのワインの濃さが解ろうと言うものでございます(笑)。グレート・ワインと遜色無い良い造りのワインなのです。
今まで私はドライ・エキストラクト(乾燥抽出物)についてはブログで触れたことがありません。これはインポーターさんの分析表の記載事項なので、表に出さないのがルールと思っておりました。実際に見せてくれないインポーターさんもおります(笑)。単に私の個人的なお勉強としてインポーターさんに分析表を覗かせてもらっています(笑)。テイスティングの精度が上がるんですよね(笑)。
ところがこのトリコッシュのラベルにははっきりと記載されております。それ故その説明をするのは私の仕事と考え、今回初めて触れさせていただきました。
自信の現れであり、であるからこそ記載する。そういう時代になってきたようです。ハレルヤ パンノンハルミ大修道院!
今回のトリはチェコ!かなり衝撃的でございます(笑)!
●ネロネット 2018年 ジョージ・ウヘレク チェコ モラヴィア ブラトニーチェV.O.C. 赤 750ml 3300円税込み
2,000年の歴史があるといわれるチェコのワイン生産地域は、プラハの北のボヘミア地方(栽培面積わずか720ヘクタール)や、南部のブルノの南のモラヴィア地方(栽培面積ほぼ19,000ヘクタール)で多く生産されています。それぞれにサブ・ゾーンがあります。モラヴィアはオーストリア南部のバッハウ渓谷などの銘醸地
に繋がっていますから、チェコワインの中心地となります。北緯49度の乾燥した冷涼な大陸性気候は特に白ワイン生産に向いているようです。
その歴史に関する記録によれば、中世には貴族や商人に親しまれ、のちにポーランドやウィーンの王宮からも注目されるようになったという記述も残されているそうです。ピルスナービールの本家であるからか、国民一人当たりのワイン消費量は19Lで国産ワインで賄えるのは1/3と少なく、多くは輸入バルク・ワインに頼ります。市場は大手の輸入物と小規模生産者のワインに二分されます。
ジョージ・ウレヘクがあるのはモラヴィア地方で、VOCブラトニーチェエリア。 畑は、モラヴィア地方のモラヴスキー・ジシュコフとドルニー・ボヤノヴィツェという2つの村にあります。所有面積は合計8ha。そのほとんどが美しいなだらかな斜面に葡萄畑が広がる栽培適地。
今から50年あまり前の1965年に栽培開始されたチェコの土着品種ネロネットは、広く栽培されるサン・ローラン、ブラウアー・ポルトギーザー、アリバーネットの3種の掛け合わせで誕生しました交配品種。肉付きの良い糖度が上がりやすい黒葡萄を目指したようです。
私、ながくワイン売っていますが、チェコのワイン扱うのは実は初めて(笑)。記憶をたどるとチェコのワインは飲んだことはありますが、オーストリア・ワインに似ている印象がわずかに残るのみ(笑)。
このネロネットを使った赤。かなりユニーク(笑)。最初の印象はアマローネ。でも、じっくり飲んでいくとアマローネとは違う(笑)。今まで経験をしたことのない味わい。不滅の印象もあり、かなり驚き感動しました。
ラベルの横に残糖分が24.8g/Lと書いてあります。ワインのアルコール分は13%ですから総体アルコールは14%を越えます。わりと高いですね。ただし、総酸が高く6.3g/L。酸がある分甘さが目立たないスタイルですね。あとタンニンが少ないようです。これは以外でした。無理な抽出やプレスをしない高コスト品のようです。タンニンで重く強くせず、本来の旨味で下支えしています。収穫が長くて遅い冷涼な産地故に収穫を調節が出来るところに秘訣があるようです。あとこのネロネットの品種特性・畑のミクロ・クリマに負うところもあるかと。アヴンギャルドではありますが、緻密な設計が伺えます。
味わいはとてもスパイシー、いやスパイシーというよりはスパイスフルかな(笑)。
真っ先に思い浮かんだ食べ物は、たっぷりスパイスを使ったカレー(笑)。
高級なバローロなどに感じるバルサミコのような煮詰まった酸味。それとともにフルーティーというよりはフルーツフルな味わいは圧巻(笑)。残糖分はありますが、残糖分があった方が飲みやすく感じます(笑)。時間の経過とともに黒トリュフの香りが強くなりバルサムな酸との折り合いがとれていく様は驚きでしかありません。
このワインを使って赤ワイン・ソースを作ったら…、和風の甘タレにこのワインをちょっと入れたら…。なんだか創作料理を考えているような気にさせてくれます(笑)
。
チェコでもイレギュラーなスタイルのワインだとは思いますが、とにかくユニーク(笑)。
ただ、一番の問題はラベルが全く読めない(笑)。一般にチェコ語は世界一難解と言われていますが、何が難解かも解らないレベルで難解(笑)。
飲んだ方全員が好むことはないと思いますが(笑)、私はグッときています(笑)。
また、引き出しが一つ増えました(笑)。
そうそう、このワインの弱点がありました(笑)!コルクが安っぽい(笑)。抜栓してからかなり持ちますが、早く飲める用なのかな?
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マスキュー試飲会
Dec 18, 2020 by weblogland |くれぐれもご無理しないでくださいませ。
マスキューは人数制限、時間制限、空間除菌、換気を心掛けますのでご来店される方はこっそりお越しください(笑)。あと、お電話でのワインのご予約承りますのでご遠慮なくお申し付けください。
「マスキューさん!あれとこれをとっておいて!」とご用命くだされば「あれとこれをとっておきます!」となります(笑)。
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試飲会のラインナップ
Dec 16, 2020 by weblogland |今週末のマスキュー試飲会のラインナップ並びました!
時節柄、試飲会をやるのも何ですが、先月の試飲会も基本密は避けられましたし
、もともとたいして忙しくありませんからちょうど良いくらいでした。
特に夜の7時過ぎは安全地帯となりますので(笑)、お知らせしておきますね。
今週末12月18日(金)17~20時30分、19日(土)11~20時30分、マスキューの試飲会はひっそりやっておりますので、こっそり来てください。3名様限定でお一人15分以内でご協力をお願いしております。
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Dec 14, 2020 by weblogland |
とはいえコロナが心配でホントにやれるのか流動的です。まあ、やるとしてもひっそり細々での開催か?エア・試飲会になるか?ちょっと確定できません。
それゆえ予定ということでお許しください!
まずはイタリア、スペインの熟成して飲み頃になったデイリーな赤ワインの2連発
(笑)!
●サンジョヴェーゼ・ディ・ロマーニャ・スペリオーレ 2015年 ファットリア・モンティチーノ・ロッソ イタリア エミリア・ロマーニャD.O.C. 赤 750ml 980円税込み
(限定特別価格品)
マスキュー定番のエミリア・ロマーニャの白、アルバーナ・ディ・ロマーニャと言えばご常連のお客様は「あっ、あのAマークのワインね!」とピンと来るはず(笑)。ロング・セラーとしてご愛顧していただいております。この赤はS サンジョヴェーゼ・ディ・ロマーニャ・スペリオーレ2015年です。以前扱いましたが、飲み頃になるのにはちょっと時間がかかるのと、あまりにオーソドックスな良い味わいのため、目立たない(笑)。そんな訳でフェイド・アウトいました。残念。
ところがインポーターさんが新しいヴィンテージのものを輸入したため数ケース
余る事態に。大変意地汚く恐縮なのですが(笑)、ちょびっと分けていただきました(笑)。
ラッキー!
実に美味しい良いワインに変身しております。同じサンジョヴェーゼでもキャンティの軽いものやミディアムのものと比べると明らかに違います。ちょっと時間がかかる正銘なミディアム・ボディーの赤ワインです(笑)。彼の地の豊かな食事のためのワインですね(笑)。
ワインって、すぐ飲めて凄く美味しいことも必要ですが、それは即物的と反省させてくれるはず(笑)。クラシックなエミリア・ロマーニャらしい赤ワインでございます。お値段以上なんてものではありません。私、有り難く姿勢をただしていただいております(笑)。
●エルミータ・デ・サン・ロレンソ グラン・レゼルバ アルティーガ・フステル 2014年 スベイン 赤 セントロ マンチュエラD.O.750ml 1273円税込み
マスキューの定番クラシック・スペイン・ワインです(笑)。
ニューヨークの高級レストラン「オレオール」でチーフ・ソムリエを努めたスペイン人、マルティー・ケール氏が、「飲む人のニーズに合ったリーズナブルで高品質なワイン造り」を目指して2002年に設立したワイナリー。マスキューの定番のエルミータ・デ・サン・ロレンツォとティエラ・セレナの供給元と言えばご安心かと(笑)。いわゆるネゴスなのですが、
目利き中の目利きです(笑)。
ずいぶん昔から扱っておりますが、直近の扱いは2008年でしたから、ちょっとご無沙汰ですね
(笑)。今回は2014年。基本的に法定熟成期間は6年ですから、それをクリアして出荷の運びとなりました。
このワイン スペイン アラゴンのカンポ・デ・ボルハD.O.のワイン。地図で見るとナバラのすぐ南端にありますが、ナバラとは違う生産地域です。
セパージュはガルナッチャ65%、カベルネ・ソーヴィニヨン35%。ステンレスタンクでアルコール発酵後そのままステンレスタンクにてマロラクティック醗酵をしっかり行います。そして225Lの小樽で 熟成36カ月(新樽比率10%、フレンチオーク50%、アメリカンオーク50%、)、そしてフレンチ・オークの大樽で樽熟成24カ月(フレンチオーク)を経て瓶詰め出荷。昔より大樽熟成が1年ほど短くなったかな(笑)?
まあ、いわゆるグラン・レゼルバの規定熟成期間60ヶ月を越えてます。充分な熟成期間を経てリリースされていますね(笑)。
味わいはクラシック!枯れて余分な物がそげ落ちながら、明瞭な果実味が溶け込んでいます。グラン・レゼルバでも中庸なボディは好印象。
ブラインドで飲むと枯れたテンプラリーニョっぽいのですが、ちょっと違う。プラムの香りにベリーの香りがバランス良く溶け込んでいます。ガルナッチャとカベルネの果実味の特徴が上手く表現されている訳です。時間が経つとプラムの熟したニュアンスが増してエクセレントなのです(笑)。
いわゆる今風のパワー勝負の早飲みスタイルではなく、シンプルな美しさを訴求するクラシックなスタイルです。アルコール分14%と高いのですが、飲んだ印象は12.5%位にしか感じません。時間をかけることで総てを解決しています。強い果実味だけがワインの品質決定要素ではないのです。
緻密なワイン造りとしっかりとした葡萄栽培。あと生産者の良心を感じます。
海外にはなかなか出回らないワインに違いありません。願わくば、アメリカで人気が出ないよう!
でも、アメリカ人にはこの味が解らないかな(笑)?
このワインを飲んで幸せになれる私は、幸せ者なのです(笑)。
アマローネに限りなく近いリパッソ(笑)。
●ヴァルポリッチェラ・リパッソ・スペリオーレ 2012年 ヴィラ・エルビーチェ イタリア ヴェネト 赤 D.O.C. 750ml 2980円税込み
僅か13ha程の自社畑から生み出される、魅惑のソアーヴェとヴァルポリチェッラ
1870年から続く家族経営ワイナリー。
ヴェネト州ヴェローナ近郊でオーナーの祖父、ナルチーゾがワイン造りを始めた。ヴィラ・エルヴィーチェの名は、本社が置かれている地に残る歴史的重要文化財である別荘に由来している。
エルビーチェ・ファミリーは自社畑のブドウのみを使って上質なワインを生産してきた。
ブドウ畑の面積はおよそ13ha。うち1.4haがソアーヴェ・スペリオーレDOCGで、残りがヴァルポリチェッラDOCである。畑はメッツァーネ村の標高250~452mの地点にある。
“リパッソ”とはヴァルポリチェッラ・アマローネの生産者だけに伝わる伝統的な独自製法。
手作業で選別、収穫したブドウを破砕、低温浸漬後、天然酵母を利用し自然発酵。澱引き後、ステンレスタンクに移し熟成。こうしてできたヴァルポリチェッラ・ワインを、1月の終わりに、同じヴィンテージのアマローネの搾りかすと混ぜて1週間ほど再度アルコール発酵。その後、フランス産オーク樽で熟成。(インポーターさん資料より)
このヴィラ・エルビーチェ、左右を丘陵に挟まれた谷間の扇状地一帯13ヘクタールにも及ぶ地所を所有。中心となるお屋敷は由緒ある立派なもの(笑)。荘園ご領主様、もしくは貴族のご邸宅レベル(笑)
。ひたすら美しい。ヴィラ・エルビーチェが購入したようですね。
このワイナリー、ソアヴェも作っていますが、生産の核心はヴァルポリッチェラ
。もちろんヴァルポリッチェラと言えばアマローネを作ってこそ本物のヴァルポリッチェラ(笑)。これのリパッソはその副産物とでも言えますか(笑)。
使う葡萄は最良のコルヴィーナ・グロッサ、コルヴィーナ・ジェンティーレ、ロンディネッラ、モリナーラをブレンドしたもの。基本アマローネになるものと同じワインですから、そのポテンシャルは高し!これは2012年のものですが、飲み頃になるのにはあと2~3年はかかりますね(笑)。開けたてはアマローネと見紛うほど、圧倒的なパワフルな甘味。その中の果実味や独特のニュアンスが現れるのは翌日からです(笑)。
これはアマローネにより近いリパッソですね。(きっとこのスペリオーレの下のリパッソがあれば味わいはよりヴァルポリッチェラよりなはず。)
コーヒー、チョコレート、バニラの香りにマラスキーノ・チェリーの香りがリキュールのように立ち上る様は圧巻。時間の経過と共に甘さが抑えられ全体のバランスが取れて来ます。アマローネ由来のほろ苦さが心地好く感じられる時がピークです(笑)。
この貴族的なお屋敷を見るとアマローネ ヴァルポリッチェラも貴族の味わいなのかしら?と妙に納得いたします(笑)。
さすがブルネロ、リパッソの後でも動じません(笑)!
●ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ 2013年 ラ・コロンビーナ イタリア トスカーナ 赤 D.O.C. G.750ml 4714円
税込
(限定特別価格品)
マスキューの定番として扱っておりますコロンビーナのブルネロ。インポーターさんは毎年定期的に輸入する必要があります。とはいえ在庫が過多になることも
、そんなときにおこぼれにあずかることがあります(笑)。
普段の付き合いが大事、大事と言うことでございます(笑)。念のため、このランクのブルネロの価格ではございません。
ラ・コロンビーナは1997年創業のワイナリー。もともと家族所有のカンティーナを相続を経て維持継承したようです。約5ヘクタールの地所はモンタルチーノ地区のほぼ最南端のカステルヌオヴォ・デッラバーテの標高の違う4箇所を所有しています
。実際に葡萄を植えているのは3ヘクタールほどのとてもプリミィティブな農園です。一族のプライドと歴史を守り、あと趣味のためにやっているようですね(笑)。
看板のブルネッロ・ディ・モンタルチーノ・リゼルバを造るために惜しみ無い手間暇をかけたワイン造りをしているようです。今や世界的に有名なブルネッロ・ディ・モンタルチーノにおいてまだこんな小規模な生産者がいるとは!
これは看板のブルネッロ・ディ・モンタルチーノ。大樽で30~40ヶ月熟成した後、バリックで短期間熟成させて瓶詰め
、落ち着いてから出荷されます。リゼルバにしてもおかしくないレベルです(笑)。
たしかに下のロッソ・ディ・モンタルチーノと共通する妖しい味わいなのですが(笑)、すべてにおいて圧倒的。生命力の差、深み、広がり、余韻すべてにおいて壮麗なグレート・ワインでございます。値段が倍違うのも解ろうかと言うもの(笑)。高止まりしているブルネッロの中では良心的なものだと思います。
まだピークとは言い難いですから、ご自宅のセラーで寝かして、何年か後に楽しむのもありです(笑)。
感動があります!これも特別価格品!
◎アルタ・ランガ 2015年 エットレー・ジェルマーノ イタリア ピエモンテ 発泡性 白 アルタ・ランガD.O.C.G. 750ml 4272円税別
ジェルマーノ家は、バローロでは最もタニックで長寿型のワインが出来る、セッラルンガのクリュとして有名なチェレッタに150年前から土地を所有している。
曾祖父フランチェスコ、祖父アルベルトはブドウ栽培を行い、また少量のワイン造りを行っていたが、当時はブドウの販売を主に行っていた。
アルベルトの息子のエットレは父親の仕事と接ぎ木師としての技術を引き継ぎ、同時に1950年代からブドウ畑を植え替え、1haあたり4,000本を下回らないように密植し、Dolcetto , Barbera、Nebbioloなどの土着品種を植樹した。
1993年から実質的に自社瓶詰め・販売を行うようになり、外部からのコンサルタントなしで栽培から醸造にいたるまで全てを管理、自分たちの畑が持つ素晴らしいテロワールを表現したワインづくりを行っている。またネッビオーロのクローンを考慮し、バリックを使いながらもトノーや大樽を併用。伝統的なスタイルを保ちつつ、最新技術も取り入れたワイン造りを行っている(インポーターさん資料より)
こらは彼の地でいわゆるシャンパン方式で作られるスプマンテです。2012年にD.O.C.G.アルタ・ランガとなりました。生産者は10軒ほどしか作り手のいないD.O.C.G.なのですが、フランチャコルタより以前から作っていたそうです。
これはバローロの畑ではなく南に30Kmほど離れたティディエ村で新しく購入した土地。なんでも周りは葡萄栽培されていないところだそうです(笑)。標高はかなり高く550m、土壌は石灰混じりの石礫で、水捌けの良い畑。白ワインははすべてこの畑で作っているとか。葡萄の糖度の上がり難い畑のようです。このアルタ・ランガは出来上がりが12%ですから原料ワインは10.5%を切るくらいで出来上がっているはず。セパージュはピニャ・ネロ80%、シャルドネ20%。9月はじめ手摘み、厳しいセレクションしたあと低温で発酵。シャルドネは中型の木樽、ピニャ・ネロはステンレス・タンクを使用。その後シュール・リーの状態で木樽熟成、何度か澱引きしたのち4月にティラージュをします。瓶内発酵・熟成期間は30ヶ月(最低30ヶ月を義務づけら
れています。これはシャンパンやフランチャコルタを凌ぐ期間です。)。キメ細かく持続性のある泡立ちはただ者で無し(笑)。
このワインの面白いのはドザージュをしないこと。表示はブリュットなのですが?口抜きの際に同じもので補酒するのみです。このため飲んだ時とても自然で調整した感じがありません。いわゆるノン・ドゼの印象なのです。仮にドザージュしていたとしても6gくらいかな?総酸が7g以上あるはずですからエキストラ・ブリュットのように感じます。
味わいは繊細で鮮烈なブラン・ドゥ・ブラン(笑)?ピニャ・ネロ(ピノ・ノワール)が80%入っているとは思えません!
シャンパンのような強い酵母臭はなく、軽く焼いたパンのニュアンスはとても控え目。白や黄色の花や果実は小粒でとても整いながらも密。アクセントのような香木香草のヒントもあり繊細さ複雑さを演出しています。基本伸びやかで強い広がりは力があるが、一方向ではなく渦を巻く。マロラクティック発酵をコントロールしないでこれほど酸が残っているのは原料ワインの良さ。余韻の最後に残る香りはいつまでも口中に残ります。
う~ん。
極上です(笑)。
一番近いのは愛するフランチャコルタ ボノミの極上ランクのもの。原料ワインの良さは比肩してますね。ただし、ボノミはシャルドネ主体。これはピニャ・ネロ主体。この差がD.O.C.G.の差かしら(笑)?
それにしても悪魔のように細心な栽培・発酵・熟成を経て出来上がったスパークリングワインは神の領域に近い天使のよう(笑)。
また、ちょっとワインのことが解ったような気になりました(笑)。
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今年最後のマスキュー試飲会は12月18日(金)、19日(土)
Dec 09, 2020 by weblogland |お一人様15分以内、3名様定員となっております。もともと暇なマスキューですから、限定をしてもあまり変わらないかな(笑)。
ところでいつもと違い12月は1週早まりますから準備は大忙し(笑)。先月の試飲会が終わるとすぐにラインナップのワイン探しが始まりました。お陰様でだいたい決まりましたが、最後の最後に粘る悪い癖が出ました(笑)。そんな訳で今日またサンプル到着!
先月の試飲会で大好評いただいたムーラン・ド・ガサックの元詰め品の白が3本。
試飲会で出した赤のポン・デ・ガサックの相棒とその下のブランド セレクションとクラシックの白です。季節柄暖かみのある白をラインナップに加えたい!
さて、どんなんかな(笑)?
このブログ以降話に出なかったらお察しください(笑)。
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試飲会のラインナップ並びました
Nov 26, 2020 by weblogland |今月末11月27日(金)、28日(土)のマスキュー試飲会のラインナップ並びました(笑)。夫婦でシコシコ並べるのは、いつもながら楽しい(笑)。
ところで見た目ちょっとイレギュラーかな?だってジュ・ド・レザンが5列並んでいる?右の3列は2020年でちょっと色が濃い2列は2019年です。並べてみると色の濃さがだいぶ違いますね。味わいは飲み比べてのお楽しみ(笑)。
その隣に1列だけ1+1=3が、それを挟むようにずんぐり瓶の1+1=3が3列?これはですね(笑)、両方とも同じようなキュヴェなのですが味わいスタイルが全く違います。ただし背の高い1列並びの1+1=3は数がないので見るだけ(笑)!
そして可愛い可愛いウンクリン(笑)。このラベル・デザインは衝撃的に可愛い(笑)。
最後が驚きのポン・デ・ガサック2018年でございます。
試飲会はひっそりと執り行いますので、こっそり来てくださいね(笑)。
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試飲会のラインナップ決まりました! 202011
Nov 23, 2020 by weblogland |コロナ禍の中での開催ですので、ひっそりとやりますので、こっそりご来店くださいませ(笑)。
3名様定員でお一人様15分となっております。きっちり時間を測る訳ではありませんが(笑)、ご斟酌お願い申し上げます。
あと、今回は5本といつもより1本少なくなっておりますが、これまたご斟酌の程お願い申し上げます!
特に後半の赤は是非皆様にご紹介したいワイン。これだけでもティスティングする価値あり!かと。
前代未聞の早い収穫となった2020年、今年のジュ・ド・レザンはいかに?2019年のものがありますので比較試飲となります!作柄の差が解る良い機会ですぞ(笑)。
◎ジュ・ド・レザン 2020年 ポール・ジロー フランス コニャック 微発泡 白 ノン・アルコール 750ml 1695円税込み
◎ジュ・ド・レザン 2019年 ポール・ジロー フランス コニャック 微発泡 白 ノン・アルコール 750ml 1695円税込み
コニャックのグラン・クリュと呼ばれる中心のグラン・シャンパーニュ地区のユニ・ブラン100%で造られるジュースです。生産者は手作りコニャックで有名なポール・ジロー。
マスキューでは初輸入以来続けて販売しております。
ノンアルコールの微発泡のジュースですが、ワインを飲んでるようで、これが旨い!私の大好物なのです。もちろん毎年これを楽しみにしている方も、だいぶ増えてきました。
大地のミネラル、たっぷりな陽光が感じられるジュースはざらにありません。酸がしっかり入っていますから、割に甘く感じない不思議。変な言い方ですが、『アルコール発酵していないワイン』とでも言いましょうか。
元気の素が詰まったジュースです(笑)。
濃縮果汁では味わえない本物の良さがあります。驚く程の生命力があります!
お子様の食育にも、うってつけです。
あと飲むブドウ糖点滴みたいなものですから、お年寄りや滋養用にももってこい。根強い人気アイテムとなっております。
●ウル・デ・イェブレ・シラー オーガニック 2018年 1+1=3(ウ・メス・ウ・ファン・トレス)スペイン 赤
ペネデスD.O. 750ml 1790円税込み
マスキュー定番のスペインの発泡性ワイン カヴァ 1+1=3のラベルと言えば皆さんご存知(笑)。比較的軽いカヴァの多い中、しっかりとした濃度感のある良品として愛されています。
カヴァと言えば日本ではかなり馴染みのスペインの発泡性ワインですが、その大半は大メーカーによります。(日本でも黒いラベルのフレシネやコドルニュが有名ですね。)ただコストがかかるため小規模生産者が育ちにくい産業でもあります。
いきおい小規模生産者は大手カヴァメーカーに生産したワインやブドウを売るしかない状況です。
そんな中、カヴァの聖地ともいわれる生産地域ガルディオーラ・フォン‐ルビで、カヴァ最高品質のブドウを栽培することで有名なピニョル家は、現地ワイナリーの間で「幻のブドウ」といわれ高値で取り引きされていました。
彼のところは30ヘクタールの畑を所有する家族経営の生産者です。
ピニョルさんのブドウ栽培は除草剤や殺虫剤は一切使用しませんから、畑仕事にとてつもない労力が注がれます。休みなく一日4時間睡眠で働くそうです。
そして醸造にはフリーランの果汁しか使用しません。いわゆるプレス果汁を使わない徹底ぶり、濃さとクリアな味わいの原点なのです。
そんなピニョルさんとペネデスのトップワイナリー「カン・ラフォルス・デルス・カウス」のエステーベ家とのベンチャーがこの1+1=3なのです。
このウル・デ・イェブレとはテンプラニーリのカタルーニャ語。これはテンプラニーリョ(1974年に植樹された古樹)85%、シラー(2004年植樹)15%で作られた赤ワイン。2017年よりテンプラリーニョの比率が少し上がりました。
作りは1+1=3らしくこの価格帯のワインでも手を抜かず(笑)すべて手摘みで収穫し、ぶどうを厳しく選別しています。すべて除梗したのち。ステンレス・タンクで低温で浸漬してからアルコール発酵。軽くファースト・プレスした果汁のみ使用してますね。1+1=3の流儀通り(笑)。そして300リットルのフレンチオークで4ヶ月間熟成。
面白いのはこのキュヴェ基本的には2017年のテンプラリーニョ・シラーと同じもの。でも味わいは別物(笑)。
こんなことあるの!と思わず絶句しました(笑)。
2017年はひたすら美しいテンプラリーニョでしたが、2018年は上物のジゴンダス
(笑)。スパイシーなシラーのニュアンス。(2017年よりシラーの比率は下がっている不思議)旨味と雑味を伴ったタンニンはヘビーで深みがあります。質感・ボリューム感のあるタンニンと旨味は肉食を誘いますね(笑)。
テクニカルな面だと2018年の方が醸しが長く発酵温度は高いはず。でも同じ畑で同じ人が作ったとは考えられないスタイルの違い(笑)。1+1=3の懐の深さ、探究心
の強さ、ポテンシャルの高さ、驚き以外の何者でもありません!
あとこのキュヴェ、オーガニックとヴィーガンの認証を取得しています。やはりヴィーガンの人口が10%いることを考えるとヨーロッパのワイン・ビジネスでは必須のようです。まあ、1+1=3でしたらもともとが自然なワイン造りをしていますから、認証を取得する事は苦ではないはず(笑)。
●ウンクリン 2017年 ホセ・アントニオ・ガルシア スペイン 赤 ビエルソ
D.O. 750ml 2357円税込み
マスキューの大好物ビエルソのメンシアでございます。
同じビエルソのメンシアとしまして、ガルシアさんの師匠に当たるラウル・ペレスのメンシアが定番となっております(笑)
。ラウル・ペレスのメンシアと比べるとよりフレンドリー(笑)。とは言え2017年でようやく飲みやすく成った感です。去年サンプルとして取り寄せ飲んだ印象では、ラウル・ペレスのメンシアがあるから却下した曰く付きのワインでもあります(笑)。
今回ティスティングした際、ラベルの可愛さと味わいが見事シンクロ(笑)。
密度がありながら軽やかで伸びやか。メンシアに共通するシルキーなタンニン。そしてそのなかは、旨みのある実に美味しい味わい。コーヒー、リキュール、スパイス、森の匂い、腐葉土のニュアンス等かなり複雑。とは言え胸襟を開いたような素直さも感じる味わい(笑)。メンシアらしい小粒の赤いベリーの香りの独特な溶け込み方は素敵の一語。
怒濤のラウル・ペレスのメンシアとは違った佇まい(笑)。ビエルソのメンシアはどうしても価格が高いのでボリュームを追及し勝ちですが、このスタイルはありかと(笑)。
こんなワインを毎日飲めたら幸せ!
喉と心に染み入るワインでございます(笑)。
インポーターさん資料より
スペイン北西部、ビエルソのバルトゥイレ・デ・アバホ村にて長らくぶどう栽培を営んできたガルシア家の5代目ホセ・アントニオは、アルバロ・パラシオスが甥と共に運営する「デスセンディエンテス・デ・ホセ・パラシオス」および、幼少期からの兄貴的存在で、スペイン最高の造り手のひとりといわれる同村のラウル・ペレスの下で修業を積んだ後の2011年、家業を継承すると同時に、自身のワイナリー「ホセ・アントニオ・ガルシア」を設立しました。
継承した畑は、標高550~650mの丘陵地に切り拓かれた100を超える小区画の集合体で、そのすべてに樹齢60年~100年の古樹が植わっていました。彼は、宝物をのこしてくれた先祖への深い感謝の念と、過酷な仕事への強い覚悟を持って、合計22ヘクタールに及ぶ全面積でオーガニック栽培を開始しました。
「それぞれの畑ごとに異なるオーガニック・アプローチが必要であり、画一的な認証は僕の畑には適しません。また、近年中にビオディナミへの転換を予定しています」。
醸造への介入は、ミニマルに。ビン詰め時以外は、SO2も不使用です。
「グローバル・スタイルのスパニッシュ・ワインには関心がありません。僕が造りたいのは、「ビエルソのワイン」です。この地ならではのワインを純粋な形で表現するために、SO2の使用は最小限にしています」。
ビエルソには様々なぶどう品種が植えられていますが、圧倒的な存在感を放つ名脇役のごとく、スペインワイン界にその名を轟かせるのが「ビエルソのメンシア」です。カベルネ・フランの変異種ともいわれるメンシアは、繊細な赤い果実の香り、フルーティーでやわらかな味わいを特徴とする品種で、また、丘陵畑のミクロ・テロワールから生まれる複雑な風味によって、高度に自己完結できる(他品種とブレンドする必要がない)品種として知られています。
ブランド名の「unculín」は、スペイン北部の方言「un culín」(ちょっと一杯)からの命名で、「子供の頃、(自家消費用にワインを造っていた)祖父母の家に近所の人たちがいつも遊びに来ていたのですが、みんな「ワインをウン・クリン飲ませて」と言っていたのが、僕の幸せな原体験です」。ラベルに描かれた鳥は、「シンボル・オブ・フリーダムです」。
●ポン・デ・ガサック 2018年 ムーラン・ド・ガサック フランス ラングドック 赤 ペイ・ド・エローI.G.P. 750ml 2545円税込み
南フランス、ラングドックの雄と言えばマス・ド・ドマ・ガサック。ボルドー品種などを栽培し、在来品種に拘ることなく自由で高品質なワインを作ることで大成功した1970年代創始のドメーヌです。ラングドックのラフィットなんて称されましたっけ(笑)。映画モンドヴィーノどはロバート・モンダヴィの進出に反対する役でしたね(笑)。自身ムーラン・ド・ガサックというネゴス部門を持ち近隣の小規模農家と良い関係を結んでいることもなかなか賢い(笑)。日本にもムーラン・ド・ガサックのワインはかなり輸入されており、低価格高品質なワインとして評価をされています。
この『ポン・デ・マサック』は簡単に言うとムーラン・ド・ガサックの上級品(笑)。ブランドとしてはマス・ド・ドマ・ガサックのセカンド的な位置付けの「ル・グラン・ド・ガサック」銘柄の一つがこのポン・デ・マサックということでございます。ややこしくてスミマセン(笑)。
セパージュはカベルネ・ソーヴィニヨン30%、シラー30%、メルロ30%、グルナッシュ10%のブレンド。粘土石灰質・泥灰土質土壌。樹齢15~50年。ステンレスタンクで醸造。言わば直球勝負(笑)。
このポン・デ・ガサックはすべて自社畑のもの。もちろんムーラン・ド・ガサックのチームが栽培から醸造まで管理していますからこその出来映え。ネゴスでこのレベルのワインを作るまでの時間と労苦の蓄積を感じるとても高度な出来映え。いわゆるボルドー的な引き算のセカンドではなく、丹念に集めたモザイクを組み合わせた作品です。高級なマス・ド・ドマ・ガサックと安いムーラン・ド・ガサックの間を埋める念願のアイテムなのです。40年の時間を経てのリリースなのです。
個人的には2000年代初頭に初めてレ・クーポレ・デ・トリノーロを飲んだ時の感激を思い出しました(笑)。
口に入れた瞬間に感じる旨みの甘さは圧巻(笑)!セレクションの良さ葡萄果の良さ由来のビビッドな果実味。ありがちな真っ黒な果実味ではなく(笑)、赤、青、黒のベリー系の果実が織り成す様も圧巻。まるっきりクリアではなく土やミネラル、ハーブ、スパイスの南フランスらしいニュアンスがしっかり感じるのも良し(笑)。全体の豊かな膨らみ、折り合いの良さ。長く美しく力強い香りの広がりと余韻は立派(笑)。
高価な高価なマス・ド・ドマ・ガサックに通じる上等な良品なのです(笑)!
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今月11月27日(金)、28日(土)のマスキュー試飲会はひっそりと執り行います!
Nov 22, 2020 by weblogland |家内と作戦会議です(笑)。
家内「今月のマスキュー試飲会どうしようか?感染者数が増えてるし…。」
私「そーなんだよね。まあ4月の8倍もPCR検査数が増えてるからね。とはいえ不安
はあるからね。まあ、先月はお客様が気を使い密を避けてくださったから好評だったよね。しっかり短時間で密を防げればよいのでは?」
家内「じゃあ、今月は5本でいこうか?」
私「そーだよね。5本と6本じゃ滞在時間がだいぶ違う。そうそう、始めの2本は今年のジュ・ド・レザン2020年と去年の2019年を比べるなんてどう?」
家内「あっ、それ面白い(笑)。異常に収穫が早かった今年の出来を検証できる(笑)。」
私「お客様も酔わない(笑)。」
家内「後半の3本は是非ティスティングしていただきたいぶっ飛びのあれだね(笑)。」
私「あの3本はびっくりするはず。先月と同じ3名様定員でお一人様15分の滞店時間ということでいこうか!」
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今日、明日とマスキュー試飲会です。
Oct 30, 2020 by weblogland |加湿器に空間除菌剤を入れて、手指消毒液を充填して、テーブル用の除菌剤を置いて、あと風通しのために裏のドアを開けて、そうそう換気扇のスイッチをオン。
そんなこんな準備していると、お客様がちらほら。
お客様「マスキューさん、混む前に来ちゃいましたよ(笑)。」
私「まだ準備ができていないので、一番イイやつ試してください(笑)。」
お客様「おっ、ブルゴーニュですな。う~ん。高級な味!私にはもったいない(笑)。」
私「早めのご来店ありがとうございました!」
今日はどうなることやら?
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イタリアの2020年のノヴェッロ到着しました!
Oct 28, 2020 by weblogland |来たのは
●ノヴェッロ・サレント2020年 コンティ・ゼッカ
●ノヴェッロ・トスカーノ2020年 グラヴェペーザ
どちらもアルコール分は去年と同じです。収穫が早かったので葡萄の糖度をターゲットにしたようですね。そうなると飲んでみなきゃ解らない(笑)。
ノヴェッロはあとマルケのガロフォリの赤と白が来ます。明日あたり来るかな?
そうそう、ノヴェッロの解禁日は10月30日の金曜日です。ちょうどマスキュー試飲会に重なりますね(笑)。
そうなると飲まない訳にはいきません。
ノヴェッロ飲むべし!
一緒に飲みましょう!
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桝久 試飲会のラインナップ決まりました!
Oct 28, 2020 by weblogland |今月は遠慮がちに5本!でも番外のノヴェッロがあるから(笑)、何本になるかな?
一応入店3名様で入店制限させていただきます。偉そうでイヤなんですが(笑)。お許し下さい。
30日の金曜日は17時~20時30分
31日の土曜日は11時~20時30分
いつも通りのスケジュールでございます。店内の人数を見ながらコソッと来てくださいませ(笑)。
これ去年の今頃扱いましたね(笑)。今年はより辛口ドライな仕上がりかと。
ヌーヴォーとは違った作りたての美味しさ!
◎ソールティ 白 N.V. モンテ・ディ・ロアリ
イタリア ヴェネト フリザンテ 微発泡白 750ml 王冠キャップ 1,782 円税込
このワイナリーは18世紀後半にガルダ湖の南約8km
のモンテ・ママオルの丘陵で始まりました。現在はステファン氏とその奥さんと二人で14ヘクタールの農園を経営。奥さんのマレシアさんはビオテクノロジーを学んでおり、農園では葡萄樹以外も含めたビオデナミを実践しています。
そのうちの10ヘクタールが葡萄畑。ママオルの丘は氷河期のモレーンの末端にあたり、ガルダ湖をせき止めています。このため標高が平野部より高く標高192m
。水捌けがよく、一般のバルドリーノの畑より冷涼な点、ワインに締まりがあるのが特徴ですね。
出来上がったワインにはあざとさがなくとても自然で素直。マスキューの定番生産者でもあります。
これはアンフォラで発酵・熟成させた白ワインをそのまま瓶詰めしたもの(笑)。もちろん濾過やSO2の添加をしていません。ですから微発泡(ガス圧2.6気圧)で抜栓後に澱が舞います(笑)。とてもフレッシュでフルーティーな辛口でございます
(笑)。ちょっと未完成なスタイルなのですが(笑)、似たようなものに比べてとても安く良心的。
セパージュはマルヴァジア、フェルナンダ、モスカート。マスカットやグレープフルーツ、レモンなどのフレッシュな香りは複雑。ハニーなニュアンスは豊かさの表れ。上質でフレッシュな辛口の味わいは自然の恵み、畑の風景を彷彿とさせてくれます(笑)。食卓に上げれば幸せになること請け合います(笑)。
あと、このワイン、ノン・ヴィンテージなのです。普通この手のワインは新酒だけで造るものですが?
調べますと、9月にはもう瓶詰めしています。このため蔵のリザーブ・ワインに今年早々収穫したものを混ぜて造るとのこと。今年の葡萄の比率の方が高いそうです。
それゆえ複雑でフルーティーな味わいが表現できるようです。自分のワインを熟知し、しかもイノヴェーションもしている訳です。あとリパッソやアマローネなどを造るヴェネトの遺伝子がそうさせるのかもしれません(笑)。
未完成な完成品とでも言えますか(笑)。
〇『J,マイヤー』ピノ・ノワール 2019年 モーゼルランド社 ドイツ プファルツ Q.b.A.白 750ml 1296円税込み スクリュー・キャップ
組合員数 約2000名、ブドウ栽培面積約1900ha、ワイン年間生産量 約2000万Lを誇るドイツ一の巨大協同組合。同じ銘柄のピノ・ノワールの赤はマスキューの大定番(笑)。
これはピノ・ノワールの白!
ピノ・ノワールを使ったブラン・ド・ノワールでございます(笑)。
なんでもインポーターのアグリさんがJマイヤーに頼んで特別に作ったものとか(笑)
。
味わいは斬新(笑)。そりゃそーです。初体験ですからね。基本柑橘類の果実味なのですが、あまりアロマチックではありません。香りより重さ厚みに作用しています。もちろん赤のピノ・ノワール的な赤い果実も感じられますが、あくまでも副次的。そしてワインとしてのバランスが良く崩れない出来映え。
コレ良いのでは!
鍋物等の和食にぴったりですね(笑)。
もちろん安い価格帯のものですが、かつてのプファルツのレベルは越えています。あと、ドイツでピノ系の葡萄で造ることが無理がないことを実感させられました。ピノ・ノワールやピノ・グリ、ピノ・ブランなどが気候的にドイツが適していると言わざるを得ませんね。もともとアルザスの陸続きですし、温暖化の恩恵ですね。しかもピノ・ノワールの白とは!
ワインのスペックを調べると、アルコール分は12%と無理に上げていません。残糖分は1L中6gとトロッケンの範疇です。きっと赤と同じ原料で作っていますね。値段も同じだし(笑)。飲んだ印象は割りと甘く感じましたが、糖分ではなくワインの厚み由来のグリセリンの甘味です。
実際アルコール分換算1%ほどの補糖はしているようですが、出来上がったワインには無理がない印象です。
う~ん。
やられたなぁ(笑)。
先月ご紹介した『ガルナッチャ』に続き今度は『モナストレル』。柳の下にドジョウは2匹いたようです(笑)。
●インモルタリス モナストレル 2016年 パゴ・アイレス スペイン ムルシア州 ブーリャスD.O. 赤 750ml 1180円税込み
このワイナリーは歴史が古く12世紀から続く農園が起源。現在はフェデリコ・ラモン・ファミリーの所有で1980年代から大幅に整備され、アラゴン最大の個人経営農場の一つとなりました。(バルセロナのラモン・ロケッタ・ファミリーとは別。念のため。)
また、パゴ・アイレスはアラゴン地方で唯一パゴに認定されているワイナリーです。パゴとはフランスのシャトーと同じような感じです。ただワイン生産ヒエラルキーの頂点でもありますから2019年現在、スペイン全土で20社ほどしかありません。ワイン自体のオリジナリティーを所有する畑とリンクさせる生産体制を確立することで、そのワイナリーのブランド力を強化し、ひいてはそれを地域にフィードバックする目論見でございます(笑)。ワインの品質が上がりますから、消費者、生産者ともにウィン・ウィンかな(笑)?
これはパゴ・アイレスがブーリャスの契約葡萄生産農家の栽培するモナストレルを使い造った赤ワイン。『インモルタリス』とは『不滅』の意味。パゴ・アイレスと契約農家の新たなブランドです。ブーリャスは、モナストレルで世界的に有名なフミーリャの南にある高台のD.O.。
それゆえか、フミーリャやイエクラのモナストレルと比べると冷涼で締まった感じがします。
700~1,000mの高い標高で栽培された平均樹齢45年のモナストレルから造ったワインは濃厚。1本の葡萄樹から1Lほどのワイン果汁しか搾汁しません。
10月の第2週に手摘みされたモナストレルはまず、4℃で2日間の果皮浸漬したのち天然酵母で27℃で15日間のアルコール発酵。そしてそのまま22~22℃で20日間の乳酸発酵をします。かなり発酵に時間をかけますので、ゆっくり抽出されたアロマやタンニンは美しさと特徴的な味わいとなります。
そしてステンレスタンクで12ヶ月、フレンチオーク樽(新樽50%)で6ヶ月間熟成。ろ過。添加されるSO2も1L中24mgとかなり低いレベル。瓶詰め時に少し入れただけですね。飲んでも全く分かりません(笑)。最新の醸造設備・技術を利用しながらモナストレル本来の味わいを飲みやすい形でワインにしてくれた訳です。かなりレベルの高い新しいスタイルのスペイン・ワインです。
ねっとりとしたファースト・アタックには心奪われますし(笑)、落ち着いて複雑な黒・赤系の果実味、完熟の証のバルサムなスパイシーさは隙間がない。とても時間のかかるモナストレルをただ飲みやすくしただけのワインではありません。この点秀逸にございます。樽の香りがきつくない点もグッド(笑)。
あと、収穫が早まり問題となっている昨今。もともととても暑いはずのスペイン南部のブーリャスの地では変わらない時期に収穫が可能。ちょっと逆説的ですね(笑)。おそらく原因は葡萄樹の仕立て方かと。彼の地のモナストレルは株仕立て。遠くから眺めると、畑に大根でも植わっているように見えます(笑)。葡萄果は地面すれすれに成りますが、葉っぱが日傘のように葡萄果を覆います。それゆえスペイン最高気温を記録するような地ブーリャスにおいても葡萄果は高温から守られ、ゆっくりと成熟します。当然酸も残ります。空気が乾燥してますから日陰はとても涼しいのです。これはフランスなどの垣根仕立ての葡萄樹と比べるとアドバンテージとなりますね(笑)。
先行販売で大好評のガルナッチャに続き
、柳の下になんとやら(笑)。
今回限りの限定特売ですのでお見逃しなく!めちゃくちゃコスト・パフォーマンス高し(笑)!
●カビレ マヴルッド&カベルネ・ソーヴィニヨン 2016年 ヴィラ・ヤンボル ブルガリア 赤 トラキアン・ヴァレー 750ml 1320円税込み
フランス、イタリアよりずっと早くワインが造られ始めたブルガリアのトラキア地方。ギリシャ同様紀元前3000年の歴史を誇ります。また、一説にはギリシャを遡るワイン発祥の地として紀元前5000年の歴史があるとも。いずれにせよ、ワイン用の葡萄の原産地ですから古いのはたしかです。また、日本との関係も古く、1970年代から、ブレンド用として多くのブルガリア産ワインが輸入されていました。当時の日本は国産ワインの表示義務がかなりいい加減でしたから、知らずに飲んでいたのではないかと思います(笑)。
そう言えばかつてメルシャンが『ボイヤール』銘柄でブルガリア・ワインを日本へ輸入してましたね。当時、ボルドー飲むより安くて美味しかった記憶があります(笑)。この時期、特に品質の高いカベルネやメルロ等のヨーロッパ品種を主にソ連に輸出し好評を得ていたようです。
そして混乱と荒廃の1992年の民主化、2007年のEU 加盟を経た現在、国際市場を意識した素晴らしいワインが多く誕生しているようです。
このワイナリーはブルガリア南部バルカン山脈が背後にそびえるワイン産地トラキアン・ヴァレーに畑を持つヴィラ・ヤンボル。ブルガリア国内でも特に古い1924年設立のワイナリーです。トラキアン・ヴァレーは、生育期は暑く乾燥し、秋には穏やかな快晴が続くブドウ栽培適地です。葡萄は良く熟し、しかも収穫期にアクシデントが少ないようです。このため、ボルドー品種のカベルネ・ソーヴィニヨンやメルロの栽培により各国で高く評価されました。中でもヴィラ・ヤンボルはそのスペシャリストとして一目を置かれる存在です。
マスキューの定番で同じ価格帯のメルロ・レゼルヴはそのコスト・パフォーマンスの高さ故、さまざまな雑誌やコンテストで絶賛。皆様におかれましても必須アイテムとご愛顧されております(笑)。
これはトラキア・ヴァレー の標高350~370mのロシャヴァ・モギラ村、ボリャロヴォ村産の葡萄で造られたもの。土壌はもちろん最良の黒土。地山は保水力のある砂質粘土。セパージュは在来品種マヴルッド70%とカベルネ・ソーヴィニヨン30%。
手摘みで収穫したのちステンレスタンクで発酵させます。20℃そこそこの温度で2ヶ月前後の長い醸し。当然マロラクティック発酵が終了するまで行いワインが安定するまでの長い発酵期間。クラシックなボルドー・スタイルですね(笑)。ワインの10%をフレンチオーク樽の新樽で、20%を古樽で、残り70%はステンレスタンクで6ヶ月間熟成しさらに安定化そしてろ過瓶詰め。
醸しが長いためとても折り合いがよろしい(笑)!樽の香りが強くないのは、ワインの果実味で勝負出来る自信の表れです
。プレス果汁を感じさせないタンニンは
品質の良さの証。長い醸しのリスク回避のためにSO2は多めに添加されていたようですが、時間の経過とともに消失に向かっており、ワインを全く邪魔しないレベルになっております。今ようやくピークに入ったところですね(笑)。まだ伸び代がありとても良い状態です。メルロにちょっと似ていますが、メルロとは明らかに違う品種特徴。シルキーな舌触りと後味のほのかなスパイシーさはエレガント。品が良く凝縮した赤や黒系のベリーのニュアンスは、あくまでフレンドリーで深みがあり、マヴルッドのポテンシャルの高さは疑う余地がありません。先々渾身のキュヴェが期待されます。
おいちい、おいちいブルゴーニュを飲んでウサ晴らししましょう(笑)!
●ヴォルネイ ヴィエイュ ヴィーニュ ドメーヌ・ロシニョル・フェヴリェ2017年
750ml 4,682 円税込み
このドメーヌ、1510年よりヴォルネイに代々続く家族経営のドメーヌです。現在はヴォルネイを中心にムルソー、ポマール、ボーヌに計8.5haの畑を所有8.5ヘクタールの畑を所有しています。ヴォルネ村のドメーヌ・マルキ・ダンジェルヴィーユとは遥か昔から親しく(笑)、協業に近い間柄。
ドメーヌはフレデリック・ロシニョルさんご夫妻と従業員の3人で運営されています。畑は古い葡萄樹が手入れよく密植されており、一部マルコタージュもしているようです。仕立ても低く伝統的なブルゴーニュのしきたり通り(笑)。
フレデリックさんは化学的な物質を排除するため化学肥料や培養酵母や薬品などの使用を非とします。発酵槽や木樽の洗浄にはカルキや塩素を含む水道水は使わずにミネラルウォーターを使う徹底ぶりです。また、ブショネ対策としてコルクのストックを一切持ちません。在庫を持たないことにより、コルクの変質をもたらす湿気の影響を無くすことが可能とのこと。実際インポーターさんも、ブショネのクレームがないことをおっしゃってました。
また、ビオデナミの認証もとっています。もともとブルゴーニュでビオデナミを導入した先駆けでもあります。
ビオデナミの効用に関して私は理解できませんが(笑)、農薬などの排除や徹底した畑仕事と低収穫量が良いワインつくりの鉄則ですから、出来るワインにも信用が置けます。
除梗はしていますが、それは早く飲み頃にするため。旨味とピュアな果実味が両立したスタイルは艶やか。ヴォルネイらしからぬエレガントの極みなのです。グラン・クリュ並みの濃密さと慈味旨味と羽の生えたような香りのハーモニーは言葉を失う出来映え。
そう言えば、2006年のヴォルネイ・ヴィエイユ・ヴィーニュも艶のある素敵なワインでした。
マスキューではブルゴーニュの高騰のため2007年以来このワインの扱いを封印しておりました(笑)。
もちろん相変わらずブルゴーニュは高いのですが、このワインは品質が高く相対的には安いことに気づきました(笑)。
そんなわけで再登場となりました(笑)。
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今月末10月30日(金)、31日(土)はいつも通りにマスキュー試飲会を開催します!
Oct 24, 2020 by weblogland |今月末のマスキュー試飲会どうしましょう?家内と作戦会議です(笑)。
私「今月末10月のマスキュー試飲会どうしよう?4月からやってないから、自粛7ヶ月になっちゃうよ。」
家内「そうだよね。世間も丸っきりの自粛ムードではなくなったみたいだから、注意すればいけるかも?」
私「そうだよね。例えば入店は3名まで。」
家内「しかも店の滞在時間をお一人様15分以内でお願いする。」
私「もう、入店時の手指消毒は自然と皆さんやってくれるしね(笑)。」
家内「テーブルに敷くテイスティング・シートを3枚だけ並べて置けば距離も確保出来るし、分かりやすい(笑)。」
私「テーブル用の除菌薬も買っておこうよ(笑)。」
家内「換気のために裏のドアや入り口の自動ドアも開けておいたらイイんじゃない。」
私「お客様も我々も我慢の限界だしね。」
そんなこんなで今月末10月30日(金)、31日(土)はいつも通りにマスキュー試飲会を開催します!
危ないな、と思った方はお避けして構いませんから、無理のないところでのご参加お願いいたします!
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明日25日(金)、明後日26日(土)はマスキューのエア・試飲会です。
Sep 24, 2020 by weblogland |ようやく涼しくなってワインを飲みたくなるシーズン?今回は特別価格品が3つ入っておりますから、試飲会セットのご注文がいつもより早く入っております。動きがちょっと早いので間に合うようにインポーターさんに在庫確認と追加発注。途中で品切れにならないようにしなくては!
え~と。先行販売のアンジェ・ブラン2015年は今日来ましたし、土曜日ギリギリでランブルスコも来るはず。ヴィラ・ヤンボルのシャルドネも足りなくなりそうだから手配しなきゃ。
あたふたしております(笑)。
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桝久 試飲会のラインナップ並びました!
Sep 22, 2020 by weblogland |エア・試飲会のラインナップ並びました!
エアといえどもいつも通り並べなきゃ気がすみません(笑)。
あれ?左端のランブルスコ2本に何か付いてますね(笑)。実はシャンパン・ストッパー。数に限りはありますが一応ランブルスコ1本に1個付いております。インポーターさんからのプレゼントですので、マスキューもお客様もラッキーでございます(笑)。20本分限りですから、早い者勝ちとなります。
※注 不味いランブルスコにおまけを付けて売る意図ではございません(笑)。たまたまでございます(笑)。
遠方の方はこちらから試飲会セットをどうぞ
↓
9月のエア・試飲会セット
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桝久 9月のエア・試飲会のラインナップ決まりました!
Sep 19, 2020 by weblogland |流れでついつい何本か開けちゃいますが(笑)、あくまでエア(笑)!密は回避でございます。
今月はコスト・パフォーマンスに優れたワインが4本プラス驚きのランブルスコ2本でございます!
〇ヴィラ・ヤンボル シャルドネ 2019年 ブルガリア 白 トラキアン・ヴァレー 750ml 886円税込み
フランス、イタリアよりずっと早くワインが造られ始めたブルガリアのトラキア地方。ギリシャ同様紀元前3000年の歴史を誇ります。また、一説にはギリシャを遡るワイン発祥の地として紀元前5000年の歴史があるとも。いずれにせよ、ワイン用の葡萄の原産地ですから古いのはたしかです。また、日本との関係も古く、1970年代から、ブレンド用として多くのブルガリア産ワインが輸入されていました。当時の日本は国産ワインの表示義務がかなりいい加減でしたから、知らずに飲んでいたのではないかと思います(笑)。
そう言えばかつてメルシャンが『ボイヤール』銘柄でブルガリア・ワインを日本へ輸入してましたね。当時、ボルドー飲むより安くて美味しかった記憶があります(笑)。この時期、特に品質の高いカベルネやメルロ等のヨーロッパ品種を主にソ連に輸出し好評を得ていたようです。
そして混乱と荒廃の1992年の民主化、2007年のEU 加盟を経た現在、国際市場を意識した素晴らしいワインが多く誕生しているようです。
このワイナリーはブルガリア南部バルカン山脈が背後にそびえるワイン産地トラキアン・ヴァレーに畑を持つヴィラ・ヤンボル。ブルガリア国内でも特に古い1924年設立のワイナリーです。トラキアン・ヴァレーは、生育期は暑く乾燥し、秋には穏やかな快晴が続くブドウ栽培適地です。葡萄は良く熟し、しかも収穫期にアクシデントが少ないようです。このため、ボルドー品種のカベルネ・ソーヴィニヨンやメルロの栽培により各国で高く評価されました。中でもヴィラ・ヤンボルはそのスペシャリストとして一目を置かれる存在です。
マスキューの定番で同じ価格帯のカベルネ・ソーヴィニヨンはそのコスト・パフォーマンスの高さ故、さまざまな雑誌やコンテストで絶賛。皆様におかれましても必須アイテムとご愛顧されております
(笑)。
今回はシャルドネ!
味わいはいかにもシャルドネ(笑)。もともと果実味の厚いところに木樽のニュアンスがほどよく感じられバランスが心地よい(笑)。全体の20%ほどをフレンチ・バリック(おそらく古樽)で3ヶ月熟成したものをアッサンブラージュ。トロピカル過ぎず、切れ過ぎず、とてもシンメトリーでフレンドリーな印象。フレンチ・スタイルのシャルドネなのですが、似た産地を探すのが難しい(笑)。う~ん。ロワール辺りならありそうなスタイルかな(笑)?しかもワイン自体が安定しており
、全うに栽培された良品なのです。
赤のカベルネ・ソーヴィニヨン同様の恐るべきコスト・パフォーマンスの高いワインなのです!
〇アンジェ・ブラン 2015年 ヴィノ・ヴァリー フランス 白 南西地方 コンテ・トローザンI.G.P. 750ml 1100円税込み
※特別価格品
マスキューの定番として皆様より愛される「デーモン・ノワール」。実は同じランクの白ワイン「アンジェ・ブラン」がございます(笑)。ただしこの白の「アンジェ・ブラン」訳あって終売アイテムとなりました。赤と比べると少し大人しいからかな(笑)。でもこの大破格なお値段なら文句無し!せっかく悪魔と天使が揃ったのですが(笑)、天使は現品限りの大特価セールとなります!
えっ。赤、白ともに大特価にならないの?
ひょえー、それは無理でございます。お許しください!お代官様!
インポーターさん資料より
ヴィノヴァリーはフランス南西地方を代表するコペラティブ(Coperative = 生産者協同組合)で、470軒にも及ぶ栽培農家から持ち寄られた葡萄を委託され醸造しています。エリアは3つのアペラシオン(ガイヤックGaillac、フロントンFronton、カオール Cahors)に分かれそれぞれのエリアの醸造所にてワインが造られます。この協同組合の主銘柄の赤ワイン名の「デーモン・ノワール」は、世界遺産に認定されている南西地方の「ヴァラントレ橋」を建設している際、倒壊したり流されたりしてなかなか完成されませんでした。それは悪魔の仕業。そこで悪魔の像を橋に飾りたてると、機嫌を好転させたのか、瞬く間に完成してしまった伝説から由来しています。白ワインの主銘柄は
「アンジェ・ブラン」。9世紀初頭にサンティアゴ・デ・コンポステーラ付近で聖ヤコブの墓がされたことと、同時期にソーヴィニヨン・ブランが発見されたことが「天使のお導き」という伝説から命名したとか(笑)。まあ、「デーモン・ノワール」「アンジェ・ブラン」ともに力が入ったワインなのでございます(笑)。
う~ん。ホッとする味わい。
シンメトリーで美味しいソーヴィニヨン・ブラン。日本に入荷したときよりもバランスが取れ、旨味が増しております
。リリースしてから5年近い時間が経っておりますが、それが良い方向に作用しています。丸みがあり、ソーヴィニヨン・ブランの癖が突出しておらず良い塩梅でございます(笑)。一昔前のごつい南西地域のワインとは思えません。とはいえ5年近く経って向上しているのはもともとの品質の高さ故。質の高いデイリーなワイン探しはマスキューの喜びでございます
(笑)!
●インモルタリス ガルナッチャ 2016年 パゴ・アイレス スペイン アラゴン カラタユドD.O. 赤 750ml 1180円 税込み
※特別価格品
このワイナリーは歴史が古く12世紀から続く農園が起源。現在はフェデリコ・ラモン・ファミリーの所有で1980年代から大幅に整備され、アラゴン最大の個人経営農場の一つとなりました。(バルセロナのラモン・ロケッタ・ファミリーとは別。念のため。)
また、パゴ・アイレスはアラゴン地方で唯一パゴに認定されているワイナリーです。パゴとはフランスのシャトーと同じような感じです。ただワイン生産ヒエラルキーの頂点でもありますから2019年現在、スペイン全土で20社ほどしかありません。ワイン自体のオリジナリティーを所有する畑とリンクさせる生産体制を確立することで、そのワイナリーのブランド力を強化し、ひいてはそれを地域にフィードバックする目論見でございます(笑)。ワインの品質が上がりますから、消費者、生産者ともにウィン・ウィンかな(笑)?
これはパゴ・アイレスがカラタユドの契約葡萄生産農家の栽培するガルナッチャを使い造った赤ワイン。『インモルタリス』とは『不滅』の意味。パゴ・アイレスと契約農家の新たなブランドです。700~950mの高い標高で栽培された葡萄から造ったワインは濃厚、しかも酸もしっかり感じられます。アルコール分がなんと15%ありながら酸が抜けた感もなく、残糖分もほとんど感じません。無理に過熟していません。
スパイシーさ、海藻を連想させるヨード香は完熟した証。それゆえ2016年ヴィンテージでありながら伸び代を予感させます。
低温でのゆっくりしたマセラシオン後に、コンクリートタンクで12ヶ月熟成。その中にフレンチ・オーク樽で4ヶ月だけ熟成したものを混ぜることで、ありがちな過剰な樽香を抑え、ガルナッチャ本来のアロマを全面に出すスタイルとなっております。一昔前のチョコレートの香りプンプンのアメリカンなスタイルから脱却しました(笑)。もっとも果実味は基本黒系のニュアンスなのですが、バルサミコのニュアンスがありはっとさせられるフルーツ爆弾となっております(笑)。
今回限りの限定特売ですのでお見逃しなく!めちゃくちゃコスト・パフォーマンス高し(笑)!
●チロ・ロッソ クラシッコ 2013年 ジート イタリア カラブリア チロD.O.C.750ml 赤 750ml 1210円税込み
※特別価格品
※マスキューの愛するチロでございます。
でもですね、とても残念なことに輸入終了!あまり売れなかったようですね。
とっても宜しいワインなので残念!
しかるに最終放出価格での販売となります!
今まで1602円税込みで売っていたところ1210円税込みにての限定販売品とさせていただきます!
(これを飲んで美味しいと想わないヤツはイタリア・ワインなんか飲むなぁー!)
イタリア半島の土踏まずにあたるカラブリア州産の赤ワインです。地場品種ガッリョッポを使った力強いちょっと個性の強いワイン。生産者であるジートは、その個性をよく表現しています。野性の木の実を思わせる甘酸っぱい香味にスパイス、エスプレッソ、苦いチョコレートのニュアンスが。
若い頃は強すぎたであろうタンニンが、綺麗に溶け込みこれらの複雑な香味を支えています。
派手に傾くことのない落ち着き・素朴さのあることが、チロの、そしてガッリョッポの持ち味・魅力です。
イタリアワインの奥深さを楽しめる1本。
オススメです(笑)。
今風の濃くて解りやすいスタイルではなく、土地に根差したクラシックなワイン。生活に繋がった有様はその地を妄想させてくれます(笑)。ワインラヴァーには、こんなワインに巡り会える幸せを与えてくれます。
こんなワインが日本で飲めることはグローバリゼーションの恩恵ですが、味わいはグローバリゼーションとは無縁の独特な物。
好まれるかどうか?売れるかどうかは解りません(笑)。
私は好きなんですが…。
◎ランブルスコ・ディ・ソルバーラ セッコ ザナージ イタリア エミリア・ロマーニャ 微発泡 ロゼD.O.P. 750ml 1885円税込み
これほど鮮烈なランブルスコは飲んだことありません!
しかもロゼ!
これはモデナにある2ヘクタールの畑で栽培されるソルバーラ種100%で造られたもの。ザナージが所有する畑で一番標高の低い砂質、粘土質土壌のもの。ザナージの畑で一番軽いワインが出来るようですね。とはいえ手を抜かないザナージ渾身のロゼ・ランブルスコなのです(笑)。
シャルマ方式で30日間マセラシオンし、さらに30日寝かせてから瓶詰め。表示にヴィンテージ記載はありませんが、おそらく収穫したばかりの単一年度のワインだと思います。直接圧搾法ではなくセニエ法を連想させる濃い薔薇色。香りはフランボワーズ爆弾(笑)。鮮烈な印象に言葉を失います(笑)。残糖分は12g/Lと普通に残っておりますが、全く甘く感じません。マロラクティック発酵はブロックしているとは思いますが、総酸は7g/Lもあります。それとタンニンも少ないため極めてドライな味わいとなっております。あっさり記述しましたが、これって相当大変なこと。快挙レベルだと勝手に思って興奮しております(笑)。
もちろん大日本ロゼ・ワイン普及協会といたしましては全会一致のロゼ・ランブルスコと認定いたしました!
一つ惜しむらくは真夏にこのワインを紹介出来なかったことです(笑)。このヴァイタルな味わいは、飲み手の心に突き刺さること請け合います。キック・インサイドな味わいなのです(笑)。
また、翌日になると圧倒的なフランボワーズの香りが収まり、薔薇のしっとりとした香りが支配的。全体の複雑さにうっとり(笑)。ワインの性格上香りの移り変わりは早いのですが、その局面でワインとしてのしっかりとした在り方をキープしているのは凄いのです(笑)。
この生産者ザナージは、1900年に現オーナーの3代前の農奴から身を起こしたルイージ・ザナージが開いた農園がもともと。4代目となった現在は養豚、チーズ生産、バルサミコ生産とワイン生産を複合的に行う近代的な農場となっています。ここでポイント(笑)。バルサミコ生産は長い蓄積を必要とされます。もちろんその収益は一家の生活の安定に寄与しますが、出荷までの時間がかかりますから、単独では簡単には成り立ちません。他の作物を作りながらの農園であればこそ可能。もちろんワイン生産も同様で、それぞれが補いあってリスクを回避でき、経営基盤を強化することが出来ます。さらに大事なことは、それを何代にも亘って継続蓄積することがノウハウと資本の蓄積になる訳です。
カステルヌオーヴォラン・ゴーネのティエピド川のほとりにある素晴らしいブドウ畑は氷河期に形成された多くの谷の1つ、アペニン山脈の山から崩れ落ち、川によって下流に運ばれた石から生まれた緩斜地となっております。樹齢50年を越える葡萄樹は棚仕立て。棚仕立てで50年の樹齢を越えるのは驚き!いかに収量を減らし葡萄樹に負担をかけない尽力の賜物。
天・地・人のすべてが詰まったワイン。しかもそれがランブルスコとは!
◎サッソストルノ ランブルスコ・グロスバロッサ・ディ・カステルヴェトロ ザナージ イタリア エミリア・ロマーニャ 微発泡 赤 750ml 2262円税込み
ランブルスコと言えばグイグイ飲める量産品が市場のほとんどですが、このザナージの造るランブルスコは土の香りのする極めてブリミィティブなもの(笑)。香りの出方、深み、一般に味わうランブルスコとは明らかに違う。暑い中ジュース代わりにガブガブ飲めるランブルスコも必要なのですが(笑)、効率より品質を重視した手作り感満載のランブルスコを経験すれば、世界観が広がること請け合いです(笑)。こんなランブルスコがあることを知ることは、イタリアの奥深さを知ることでもあります。感動があるのです(笑)。
このランブルスコ、樹齢50年以上のランブルスコ・ディ・グラスバロッサ種100%
。シャルマ方式で30日間マセラシオンした後、300日間シュール・リーの状態で寝かされてからブレンド、ボトリングされます。面白いのはこの300日寝かせたものに翌年収穫し造ったばかりのランブルスコを50%混ぜて造ります。毎年の収穫の半分はストック・ワインにし、半分は出荷用となる訳です(笑)。リスク回避と品質の向上が図られるのです。あと、面白いのは栽培さらているランブルスコ・ディ・グラスバロッサ種は2種類の木に接ぎ木していることです。ランブルスコ・サラミーノ種とマルボ・ジェンティーレ種です。その理由はちょっと解りませんが(2種の樹勢が強いからかな?)、きっと何らかの意味があるはず(笑)。
深く複雑でフレッシュな味わいは十二分な満足感と染み入る癒しを与えてくれます。残糖分は10g/L、総酸が8g/Lほどとなっています。ランブルスコにしては驚くほど酸がある!それゆえ甘さは目立たず、コクと旨みが上回る独特のスタイルです。ガス圧は2.27/cm2とやや低めですがそれで十分。無理にガス吹き込みしないのがグッド(笑)。本来の泡の自然な細やかさを壊します。
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桝久 8月のエア・試飲会のラインナップ決まりました!
Aug 23, 2020 by weblogland |今月8月のマスキュー試飲会はエアとなります!
残念!
でもですね、2本くらい開けますか(笑)?
密にならず、短時間。
合言葉はコレ!なんのこっちゃ(笑)。
まず、最初の2本はイタリア・シチリアの優良生産者クズマーノの白と赤。どちらも特売価格の限定品となっております!
〇インソリア 2018年 クズマーノ
イタリア シチリア 白 750ml 942円税込み ヴィノ・ロック
イタリア半島の南西端に浮かぶ地中海最大の島シチリア島で2000年に設立されたワイナリー クズマーノ。シチリアの地葡萄とメルロ、シャルドネ等を育て、単一品種のワインや地葡萄とフランス系葡萄とのブレンドしたもの等をリリース。若いワイナリーらしくチャレンジ精神に富んだワイン造りを行っています。マスキュー定番では『アンジンベ』があります。コルク栓ではなくガラスの栓ヴィノ・ロックを使った斬新なワインです(笑)。
これはシチリアで多用されるインソリア100%の白ワイン。
パイナップルや桃などの黄色い果実の香りが鮮明。後味のナッツの風味はエキゾチック。口中で強い酸とミネラル、潮の香りを感じますから、トロピカルなわりに緩さを感じません(笑)。スタイルには明確な造り手の意図を感じますね。完全に温度管理して設計図に沿って造られてますね(笑)。地葡萄に新たな生命を吹き込むかのような試みはアバンギャルドなチャレンジ。そして特筆すべきは、食べ合わせに魚介類が意識されること。
何よりも、すべてが作為より実質の良さを感じる点、クズマーノの力量を感じます。
●ベヌアーラ 2017年 クズマーノ イタリア シチリアD.O.C. 赤 750ml 1964円税込み
シチリア北西部にあるプレスティ・エ・ペーニの畑で栽培されたネロ・ダーヴォラとシラーをブレンドしたもの。常識的でない組み合わせなのです(笑)。熟成は80%をステンレスタンク、残りの20%を2000ℓの大樽で5ヵ月間。アッサンブラージュ後落ち着かせてから瓶詰め。
飲んでみて驚くのはネロ・ダーヴォラが主体とは思えない品の良さ(笑)。ワイン全体の折り合いが素晴らしい!深み旨みがたっぷりあり強さをしのぎ、十二分なタンニンもでしゃばりません。アルコール分は暑いシチリアらしく14.5%もありますが、少しもアルコリックに感じません。これがネロ・ダーヴォラとシラーのブレンドとは!思わず絶句(笑)!
混植・混醸でもしてるのかしら?
撰果と醸造・熟成時のエア・レーションに秘密があるのかな?
それにしてもコスト・パフォーマンスが良いところは、さすがクズマーノ!
香りはベリーやイチゴのニュアンスが強いのでシラーを連想させますが、シラーの比率は低い(笑)。ネロ・ダーヴォラを感じさせない不思議。
ブランド名ベヌアーラとはラベルにも描かれている地中海地域特有の小さな赤い花の名前とか。このワインの味わいに直結するようなイメージですね(笑)。
今回限りの限定大特価品となります!
お見逃しなく!
暑い夏に渋い赤ワインは飲みたくない!
仰る通り!
かといって水っぽい赤ワインは論外!
これまた仰る通り!
●ケークフランコシュ2015年 ヴィンツェレール ショプロニ ハンガリー ショプロン 赤 750ml 1854円税込み
インポーターさん資料より
ハンガリーの北西部でオーストリアとの国境にあるショプロンの周辺は、古くからワインの生産がさかんなエリアです。国境に位置するフェルテー湖(オーストリアではノイジードル湖)の周辺に広がり、ワインの産地としてはハンガリー国内でも有数の規模を誇ります。歴史的にも非常に古く、記録によれば、およそ2,000年前にもさかのぼる古代ローマ時代にはすでに葡萄の栽培がさかんに行われていたとされています。古くから生産されている品種としては、黒葡萄のケークフランコシュ(オーストリアではブラウフレンキッシュ)などがあり、このエリアのケークフランコシュの品質は、19世紀ナポレオン戦争時代、ナポレオンの侵略がこのエリアに達した頃、金銭取引の代用として認められていたほど上質なものであったという記録
が残されています。 このような歴史に支えられた由緒ある産地で、長く葡萄の栽培に携わってきた3つの家族が協力し、1つのワイナリーを立ち上げました。モルナール家、ピレル家、シャージュディ家が1986年に設立した、ヴィンツェレールです。設立後30年が過ぎた現在でもワイナリーのオーナーはこの3家族が名を連ね、なかでもモルナール家のティボル氏の主導で醸造が行われています。ティボル氏は、醸造学校を卒業した後、オーストリアのミッテルブルゲンラント・ホリチョンにあるアントン・イビィで約4年間、その後、カンプタールのランゲンロイスにあるフレッド・ロイマーで経験を積み、ヴィンツェレールの醸造の要となり手腕をふるっています。 フェルテー湖のある国立公園内に広がる農園の面積は、13.5ha。栽培されてい
る品種は、白葡萄ではゼニットやツェルト・ヴェルティーニ(グリューナー・フェルトリーナー)、黒葡萄ではツヴァイゲルト、ケークフランコシュなどが中心です。
マスキューの大好物、中欧の赤ワインでございます。
このワインはハンガリー西側オーストリア国境付近の銘醸地ショプロンのもの。
ショプロンと言えばマスキューの定番の白イルシャイ・オリヴェールの産地でもございます。もともとこの黒葡萄ケークフランコシュ(オーストリア名ブランフレンキッシュ)の大ファン(笑)。滑らかなタンニン、溢れんばかりの旨み。基本アロマティックではありませんが、しっとりとした味わいはとても日本人向き。
デイリーな日本の食卓にはぴったりかと(笑)。
キメ細やかでタンニンに収斂性がないので一見ミディアムなのですが、じつにしっかりしている。玄人好みの赤ワインと勝手に思っております(笑)。
これはケークフランコシュを500Lの古樽で2年間熟成したもの。収穫より丸5年たち、今素晴らしい状態。これこそ飲み頃の美味しいクラシックなケークフランコシュでございます。
実際ケークフランコシュを探すと凡庸だったり、マスキューが扱うには高級過ぎたり(笑)、なかなか当たりませんでしたが(笑)。これは当たりでございます(笑)。
後半の3本はトスカーナの共同組合のもの。なーんだ共同組合かぁ。なんて思われるのは重々承知(笑)。
この共同組合ラ・ジネストラは言わば、
ビオ・ディナミストの梁山泊!
●サン・テレーロ 2016年 ラ・ジネストラ イタリア 赤 イタリア 赤 トスカーナI.G.T. 750ml 2074円税込み
このワイン、トスカーナの田舎の伝統を守り発展させようとする人々が1978年に設立した協同組合ラ・ジネストラのもの。まずフィレンツェの南10kmほどの田園地帯で農業を始めました。その後徐々に規模が拡大、その過程で有機農法を導入実践し、現在は麦・オリーブ・野菜・ワインの畑、牧畜のための牧草地、林業のための森林など128ヘクタールを運営しています。そうそう、養蜂にも力を入れています。レストランや宿泊施設も作りアグリ・ツーリズムも実現。循環型の複合的な農業を継続しています。本格的なワイン生産は2010年からスタート。組合員の子弟の中でワインを学んだ方が戻って来たからとか(笑)。どうやら生産部門別に利益配分しているようですね。
ワインはEUのエコ・セールを取得、さらに、ラ・ジネストラでは生産するものすべてにCCPB認証を取りました。世界的に通じる有機栽培の認証です。
(CCPBは、英国、ドイツ、フランス、スウェーデン、ノルウェー、ブラジル、韓国で、国内の有機規格の検査サービスを提供しています。欧州委員会はまた、世界中の39か国でCCPBを同等の認証機関(Reg CE 834/07に準拠)として承認しました(承認された管理機関のリストがあります:CCPBを確認できます)。)CCPBホームページより
畑は南東向きで標高330~350m、粘土とシルトの混成土壌。植栽密度は1haあたり4500本で平均樹齢は20年。収穫は9月中旬に手摘みで行います。サンジョヴェーゼ100%。
醸造・熟成方法 ぶどうは収穫後除梗、エア・プレスマシーンで優しく圧をかけることで果粒を破砕し、ステンレスタンクで5日間マセラシオン。この際SO2は添加しません。発酵は天然酵母による自然発酵。発酵終了後タンクで12ヶ月以上熟成。瓶詰め時に25mg/LSO2を添加。澱引きもちゃんとして瓶詰め。
ジネストラ自体はスタート時、ビオ・ディナミの集団のようでしたが(笑)、あまり原理主義的な教団のようになってしまうと再生産がきかない(笑)。それゆえ商品としてきっちり流通させることを前提にしていますね。ラベルに描いてある猫が寝転ぶデザインにはキュンとしちゃいます。掴みはオッケー(笑)。
売るために認証を取ることで飲み手を安心させます。除梗することで発酵中の微生物発生のリスクを下げます。SO2を瓶詰め直前に入れることでワイン自体を安定出来ますし保存性が高まります。しかもビオ臭を押さえます。澱引きすることで濁りが無くなり商品として安心させます。
暖かみがあり、強さ深さは格別。ロゼと共通してますね(笑)。大きさ広がりはこの価格帯ではあり得ないレベル。マセラシオンは無理に時間をかけていないにも関わらず、葡萄果のすべてをワインに変換した感。小粒なプラムの果実味はとてもクリアで、これもロゼ同様の完成したバランスを感じます。栽培・収穫・醸造のすべてが自然で完璧としか思えません。森のような複雑な香りはミネラリーなニュアンスを纏い、あくまでも雑味がなくフレンドリー。ほっとするような暖かみに浸ってしまう(笑)。気がつくとワインに引き込まれていました(笑)。
この手のワインとしては驚くほど安く、良心的(笑)。効率を高め無駄を排する発想をビオに結び付けたに違いありません
。ビオだから高いと言う常識を疑うことが出来ます(笑)。
トップランナーと言って良いと思います(笑)。
ロ・ゼルボーネのロゼが無くなり途方に暮れていました。でもですね、ありました!双璧と言ってよろしいかと(笑)。
◎ラ・ヴァッレ・デル・ヴェント 2017年 ラ・ジネストラ イタリア ロゼ トスカーナI.G.T. 750ml 2357円税込み
畑は南東向きで標高330~350m、粘土とシルトの混成土壌。植栽密度は1haあたり4500本で平均樹齢は20年。サンジョヴェーゼ100%。赤のサン・テレーロと同じ畑ですね。収穫は9月中~下旬に手摘みで行います。
葡萄は収穫後プレスし果汁のみをステンレスタンクに移し天然酵母で自然発酵。直接圧搾法ですね。 この際SO2は添加しません。発酵終了後ステンレスタンクとオークの大樽で3か月熟成。そしてアッサンブラージュ後28mg/LのSO2を添加して瓶詰め。ジネストラ自体はスタート時、ビオ・ディナミの集団のようでしたが(笑)、あまり原理主義的な教団のようになってしまうと再生産がきかない(笑)。それゆえ商品としてきっちり流通させることを前提にしていますね。
売るために認証を取ることで飲み手を安心させます。除梗することで発酵中の微生物発生のリスクを下げます。SO2を瓶詰め直前に入れることでワイン自体を安定出来ますし保存性が高まりますし、しかもビオ臭も押さえます。澱引きすることで濁りが無くなり商品として安心させます。
実際飲んでみると、マスキュー定番のロ・ゼルボーネのキアレットに似ています(笑)。プラムやラズベリーの香りは驚くほどの広がりと強さを見せます。まるで畑でとれた果実を煮込んだよう(笑)。
酸の緻密さ、密度感は立派(笑)。しかも、ワインとしては知的なほど、田舎臭くない(笑)。いわゆるビオの癖がありません。
う~ん。
素晴らしい!
完成されています。
パンチェッタなどは鉄板の相性ですが、Tボーンステーキでも合いそう(笑)。比類ないほどのロゼ・ワインでございます(笑)。
イタリアでは蛇は豊穣のシンボル。変なラベルと思わないでくださいね(笑)。
●トゥット アンフォラ 2016年 ラ・ジネストラ イタリア 赤 トスカーナI.G.T. 750ml 3770円税込み
味わいは鮮烈な生き生きとした香味。力強い果実味はジューシーなオレンジやプラム、ベリー。しっかりしたスパイス。
凝縮感・密度感は圧倒的。しかも深みは底知れないほど。言葉を失います(笑)。グレート・ワインなのです。
もちろん折り合いがとても良くアルコール分が14%と高いのも信じられないレベルです。パワーとバランスが良く 体に滲み入るような素直さ、飲み手を疲れさせない優しさ円やかさは秀逸。『旨い!』というしかないのです(笑)。
このワイン、サンジョヴェーゼ100%。手摘み収穫後除梗してアンフォラ(おそらく陶器質)を用いて天然酵母で発酵。発酵終了後そのまま6ヶ月熟成。醸造時に
SO2無添加。瓶詰め時に若干SO2は入れるようですが、変なビオ臭がない点ベター
かと(笑)。
心がワクワク出来るワインなのです!
私はラベルの蛇を見ただけで涎が出てしまいます(笑)
以上6本!
28、29日は店内に3名以上お客様がおられたら入口で私に手を振ってくださいね(笑)。蜜を避けますから。
時間も適当(笑)。準備も適当(笑)。お構いいたしません(笑)。マスキューの営業時間内でしたらオッケーでございます(笑)。
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9月のマスキュー・エア・試飲会のラインナップです(笑)!
Aug 22, 2020 by weblogland |一応並びました!
何が?って
9月のマスキュー・エア・試飲会のラインナップです(笑)!
まだ一部数が足りませんが、楽しく並ばせていただきました。この作業はいつやっても楽しい(笑)。でもですねエア・試飲会だと思うとちょっと空しい(笑)。
あっ!
まだホームページ上にはアップしておりませんから急がねば!今回なかなかコスト・パフォーマンスに優れた個性派ワインですからお楽しみに!
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マスキュー・エア・試飲会です(笑)。
Jul 24, 2020 by weblogland |まあ、暑い7月8月はワイン・マーケットはオフといえばオフ。マスキューもあまりワインを仕入れたりしなくなる時期なのですが(笑)。これを見つけたらハートはオン(笑)。
ルイ・ラツールのコントン・シャルルマーニュ2015年とミュルソー・プリウール2006年!
マスキューには高級過ぎるワインなのですが(笑)。たまたまスポットのオファーがあり、ついつい(笑)。
でもですね、数分は迷いました(笑)。しかし、マスキューのセラーにコントン・シャルルマーニュが今無い。それゆえ必須アイテム!ミュルソーだって今無い!しかも飲み頃の2006年のプリウール。ミュルソーにあるルイ・ラツールの白壁のドメーヌを思いだし、知らないうちに発注してしまいました(笑)。う~ん。他にもついつい発注したものがあります。
あー、怒られそう(笑)。
でももうマスキューに着いちゃいましたから、知らん顔しちゃいますが(笑)。一応内緒ですから(笑)、明日明後日お越しのお客様はくれぐれも『ルイ・ラツールのお宝見せて!』等と刺激しないようにお願い申し上げます(笑)。
7月のエア・試飲会セット販売のご提案
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7月のエア・試飲会のラインナップ決まりました!
Jul 21, 2020 by weblogland |残念!
一応、エアではありますが、いつも通り7月24日(金)、25日(土)には2本くらいは開いている予定でございます(笑)。
ちなみに23日はマスキューお休みとなりますので、ご注意くださいませ。
〇トカイ フルミント ドライ 白 2018年 シャトー・デレスラ ハンガリー D.H.C.トカイ スクリュー・キャップ 750ml 1178円税込み
※切れ切れの白ワインとしてマスキューの定番アイテム。でもですね、2018年はいつもとちょっと趣が違いますね(笑)。おそらくヴィンテージ作柄由来かと。お勉強になります(笑)。
ハンガリートカイの中心部トカイ・ヘジアリャで造られる辛口の白ワイン。造り手は15世紀初頭まで記録に遡れるシャトー・デレスラ。もっとも2005年にシャンパーニュのドラン家(ハイパー・エドシックで有名)による資本投資により復活しました。ハンガリーが共産圏からEUに国家の舵を変えたためです。
このワインはフルミント85%、シャルガ・ムシュコタイ15%。低温で管理できるステンレス・タンクで醸造・熟成されます。マロラクティック醗酵はしていないようですね。
もともと大陸性の冷涼な土地柄、切れのあるシャープなワインだと想像していましたが、こんなに切れがあるとは(笑)。切れと言うより強さ 強靭さなのです。しかもバランスが良い。
柑橘系の香りが勢い良く放出され、しかも的が定まっている(笑)。フルミントの辛口は初めて飲みましたが、永遠の命をもつエッセンシアを支える品種であることを実感しました。
香り自体に複雑さはさほど感じませんが、この価格帯のワインとしては出色の出来映えです。
あと、面白いのはオーストリアのグリューナー・フェルトリーナーのような粘りがあることです。中欧のワインに共通する特長ですかね?カベルネやピノ・ノアールに代表されるヨーロッパ系や地中海系とは違ったスタイルのように思います。真偽は解りませんが、日本人の嗜好に合ったワインであるのは確かかと(笑)。
〇ソーヴィニヨン・グリ 2018年 ドメーヌ・デュ・コロンビエ フランス ロワール 白 V.D.P.デュ・ソーヴィニヨン・グリ 750ml 1568円税込み
※マスキューの大定番のアイテム。これも1番目と同じ2018年。これまたヴィンテージ作柄の影響が出ております(笑)。今回限りの大特価品でございます(笑)。
ロワール河下流ナント地区に30ヘクタールの畑を持つドメーヌ・デュ・コロンビエ。ナント地区と言えばミュスカデの有名なところです。
このワインわずかにピンクがかった果皮のソーヴィニヨン・グリ種85%、ソーヴィニヨン・ブラン種が15%のセパージュ。
聞き慣れない品種ソーヴィニヨン・グリはソーヴィニヨン・ブランの亜種だそうです。基本的にはソーヴィニヨンらしいレモンや青リンゴのフレッシュさ。ただソーヴィニヨン・ブランより厚みがあり、メロンっぽさがありますね(笑)。ずしんと飲み応えのあるソーヴィニヨン・ブランとでもいいましょうか(笑)。
合わせる料理も、魚介だけでなく豚肉なんかに合わせやすそうです。
なかなか斬新なワインです(笑)。
最近のナントのワインは軽いミュスカデだけから脱却しようとしていますね。妙に濃いミュスカデを造ったり、このワインもイノヴェーションを感じるワインです。どうやらお金を取れる上級品への模索のようです。
従前の軽いミュスカデだけには頼れないと生産者逹は自覚していますね。実際もっと安くて似たようなワインはそこいら中にありますからね。
とても良いことだと思います。
●ティレヌス・ティント 2017年 ボデカス・エステファニア スペイン 赤 カスティーリャ・イ・レオン州 ビエルソD.O. 750ml 2074円税込み
※ようやく手の内が見えてきました(笑)。さすがラウル・ペレス。質の高さを感じます(笑)。
近年注目の産地ビエルソ。もちろん品種はメンシア(笑)。
まずはビエルソですが、東にガリシアに接する山間の小さな盆地が密集する地域。気候はガリシアからの湿った海洋性
気候と内陸の大陸性気候が合わさり、穏やかで温暖な気候。雨は年間700mmと葡萄栽培に最適。標高もさほど高くなくこのため遅霜に襲われない利点があります。土壌は腐植土がしっかりあるため養分があり保水力もあり、葡萄栽培に最適。
もともと恵まれた産地なのですが、畑が分散されていたため効率的な栽培が出来ずに出遅れたようです。1990年代に入りようやく産地として脚光を浴びました。
そしてメンシア、カベルネ・フランの亜種で希少品種。ややこしいのですが、単にメンシアというと北西スペインで広く栽培される早飲みの軽いもの。探すメンシアは、カベルネ・フランのようらしい強堅さとフレッシュな赤い小粒の果実味が特徴で、ビエルソの優良生産者の手になるとビロードのような舌触りになり、このD.O.を世界に注目させました(笑)。
このワインがそのメンシア(笑)!
よーやく見つけました(笑)!
生産者のボデカス・エステファニアは古くからブドウ栽培を行ってきたフリアス・ファミリーが1999年に創立した家族経営のワイナリーです。約40ヘクタールの大部分が樹齢70年、中には樹齢100年にもなるブドウ畑を所有しています。 ビエルソのカリスマ的スターエノロゴ、ラウル ・ペレスが、アドバイスをしているワイナリーの1つです。
サンタクロースみたいな風貌のラウル・ペレス(笑)。2009年、ロバート・パーカー主宰ザ・ワイン・アドヴォケイトのスペイン特集において99点の最高得点をはじめ、98、97点など8アイテムのワインが95ポイント以上、10アイテムが評価され最低ポイントが93点という驚異的な評価を得た、ラウル・ペレス。ヒュー・ジョンソンも最良のものと高く評価しております(笑)。
このティレヌス・ティントは、ティレヌス・ブランドの早飲み用に造られたもの。樹齢20~40年のメンシアを使い、木樽熟成しないで造られます
。抜栓直後はビオっぽい還元臭、乳酸っぽさを感じますが、次第にそれらは薄れ赤い小粒の果実がビロードのような舌触りの液体と織り成す様は心に届く味わい
。優しく広がり、全体の大きさを予感させてくれます。老木と低収量が味わいの根元ではありますが、メンシアのオリジナリティーは初めて体感するもの。メンシアがカベルネ・フランだとすると、これほど柔らかで滑らかなタンニンを持つカベルネ・フランはありません(笑)。
目から鱗のメンシア初体験でございました(笑)。
●クロー・ド・ネル グロロー 2011年 クロー・ド・ネル フランス 赤 ヴァン・ド・ペイ・デュ・ヴァル・ド・ロワール 750ml 3080円税込み
クロー・ド・ネルはブルゴーニュのルフレーブとクロード・ピシャールがビオデナミ先進地域ロワール・アンジュの地でジョイントして造ったドメーヌです。2000年代の初めにブルゴーニュ出身のカップル、ネリーとクロードのピシャール夫妻がアンジューに起こしたドメーヌがもともと。ドメーヌは当初、7haの1枚畑でスタートし、カベルネ・フラン、カベルネ・ソーヴィニヨン、グロローをビオディナミ農法で栽培。夢に向けてスタートしました。その衝撃的なワインはファンをあっと言わせましたが、2005年は発酵槽が微生物に汚染されワインが出来なくなり、そのご2006年、2007年と作柄が悪く生産することが出来ませんでした。そのため2008年に経営をルフレーブに譲り、2009年にクロード・ピシャールさんはドメーヌを去ります。しか
し現在はルフレーブの単独所有となっています。それゆえラベルには所有者名アンヌ・クロード・ルフレーブとなっております。
マスキューでは2003年、2010年のアンジュ・ルージュを取り扱いましたが、渾身の凝縮感は皆さんのご記憶にあるかと。規格外れのグレートワインでした。
このドメーヌあまりに厳格・原理主義的なワイン造りを追求したあまり2006年、2007年と収穫が得られず窮地に追い込まれました。このため元締め(笑)の姐御マダム・ルフーブが全て購入することでドメーヌを存続させました。クロード・ピシャールさんは引き続きドメーヌに留まっていましたが、2009年に再出発したそうです。そして2009年、クロー・ド・ネルの支配人兼醸造責任者がシルヴァン・ポタンがピシャールさんに変わりました。チリのクロ・ウヴェールというワイナリーでアシスタント・ワインメーカーをしていた人物とか。
2008~2010年までのネルはスタイルが変わり安全運転でしたのでちょっと寂しかったのですが(笑)。
このグロロー、ロゼ・ダンジュの主要品種と言えばピンときますね(笑)。あまり良いイメージではありませんが(笑)、糟糠のピシャール夫妻の忘れ形見なのです。カベルネ・ソーヴィニヨンと同じですね(笑)。樹齢60~90年という超古木のグロローから造られたワイン。滑らかで、タンニンに収斂性がなく、ネルの赤ワインの中ではもっとも飲みやすい(笑)。もちろんロゼ・ダンジュとは似ても似つきませんが(笑)、深み、大きさに飲み込まれます。
アルコール分は12.5%と通常より0.5%高め。その分酸が目立たないのかな?他のキュヴェと比べるととても飲みやすく感じます(笑)。とはいえ2011年ヴィンテージですから、収穫後9年経っています。しかしそうとは思えない出来栄え。今の時点では、果実味のディテールがもっとはっきりしていたらと欲深く思ってしまいますが(笑)、それは更なる熟成が解決するのかも?コルクは蝋封されていますから、とんでもない熟成能力を秘めるのかも?ネルのワインで蝋封されているのはこれだけです。
◎1+1=3 (ウ・メス・ウ・ファン・トレス)レゼルバ・ファミリア・ピノ・ノワール ブリュット・ロゼ スペイン ペネデス カヴァ発泡性 ロゼ 750m 2734円税込み
マスキュー定番のスペインの発泡性ワイン カヴァ 1+1=3のラベルと言えば皆さんご存知(笑)。比較的軽いカヴァの多い中、しっかりとした濃度感のある良品として愛されています。
カヴァと言えば日本ではかなり馴染みのスペインの発泡性ワインですが、その大半は大メーカーによります。(日本でも黒いラベルのフレシネやコドルニュが有名ですね。)ただコストがかかるため小規模生産者が育ちにくい産業でもあります。
いきおい小規模生産者は大手カヴァメーカーに生産したワインやブドウを売るしかない状況です。
そんな中、カヴァの聖地ともいわれる生産地域ガルディオーラ・フォン‐ルビで、カヴァ最高品質のブドウを栽培することで有名なピニョル家は、現地ワイナリーの間で「幻のブドウ」といわれ高値で取り引きされていました。
彼のところは30ヘクタールの畑を所有する家族経営の生産者です。
ピニョルさんのブドウ栽培は除草剤や殺虫剤は一切使用しませんから、畑仕事にとてつもない労力が注がれます。休みなく一日4時間睡眠で働くそうです。
そして醸造にはフリーランの果汁しか使用しません。いわゆるプレス果汁を使わない徹底ぶり、濃さとクリアな味わいの原点なのです。
そんなピニョルさんとペネデスのトップワイナリー「カン・ラフォルス・デルス・カウス」のエステーベ家とのベンチャーがこの1+1=3なのです。
これはピニョルさんが造る貴重なピノ・ノワールをセニエ法で作ったロゼです。
生産量も少なく2000本のみ。
以前はブリュト・ナチュレとして生産されていましたが生産終了。ブリュットとしてリニューアルでございます(笑)。やはり、ブリュット・ナチュレで生産を続けるのは無理があったようです。温暖化により葡萄の糖度が高くなってきたのが原因かもしれませんね。
個人的にはブリュット・ナチュレはお気に入りでしたので、ちょっと残念(笑)。
これはドザージュ8g/L。9g以下ですから
、これはこれで立派(笑)。やはりもともとの葡萄に酸がある証拠。
飲んだ印象は苺(笑)。とてつもなくピュア
。時間の経過とともにハーブのニュアンスが加わり、野に実った苺状態。翌日にはチェリー、それも上等な佐藤錦(笑)。香りの鮮烈さディテールの明瞭さはブリュット・ナチュレと変わりませんね(笑)。
あー、良かった(笑)。
ブリュット・ナチュレと比べると、飲み応えがあり、よりヘビーで全体の大きさを感じます。マロラクティック発酵も起こしているようです。肉厚な出来映えは立派(笑)。緻密な設計、塩梅ですね(笑)。瓶熟成期間は14ヶ月とさほどは長くありませんが、それも計算の内。翌日までしっかり持つ泡は上物の証。あと特筆すべきは供出温度。
5~6℃でも香りが出ます!ビール並みに冷やしても楽しめる夏向きな仕上がり。
う~ん。
氷でう~んと冷やしてプール・サイドのパラソルの下に寝そべり、苺をかじりながら飲む!リアルなプリティー・ウーマンごっこが出来ます(笑)。もちろんディナーでは最初から最後のデザートまでカバーするはず。
私の好きなペリエ・ジュエ のベル・エポック ・ロゼ を連想しちゃいました(笑)。
ケチなマスキューにふさわしいグレートな味わいでございます(笑)。
あと、スペインらしいアヴァンギャルドなラベル・デザインには目を奪われます。いつもの1+1=3デザインから別物のカッコ良さ(笑)。デザインもプールサイドでカッコつける用(笑)。勝負に出たかな(笑)。
ちなみにこの下のランクのブリュット・ロゼは以前試飲会で好評でしたが、これはそれ以上(笑)。こう言えばマスキューの常連の方は味わいに想像つくかと(笑)。
以上5本!
最後の2本くらいなら開けても密は避けられるかな?
桝久商店 岡本利秋・昭子
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今月7月24、25日に予定していたマスキュー試飲会は中止いたします!
Jul 16, 2020 by weblogland |今月7月24、25日に予定していたマスキュー試飲会は中止いたします!
残念!
重症化しにくいタイプのコロナウィルスらしいですが、これほど感染者が増えるとは…。絶句です。
抵抗力のある若い方は重症化しにくいらしいですがハイ・リスク・グループの高齢者は危険。頭に来ることに我々夫婦もしっかりハイ・リスク・グループ。お年寄りがコロナにかかることを懸念していましたが、『あんたもだよ!』って後ろから殴られたみたいです(笑)。まあ、相手が相手ですから怒ってもしょうがない。普段気をつけるしかないようですね。然るに中止、エア・試飲会となります。
マスキューでクラスター発生したら申し訳ない。でもですね、月末にマスキューでワインを買い求めるルーティンのお客様は確実におられますから、1~2本
開けちゃおうかな(笑)?チャチャと飲めば3密を防げる。あと換気に注意。もちろんマスク・手の消毒は必須。これくらいしか対策がありません。
ご理解よろしくお願い申し上げます!
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今月、6月のマスキュー・エア・試飲会のラインナップ
Jun 28, 2020 by weblogland |残念ながら、今月もエア・試飲会となりました。でもですね、選んだワインは渾身でございます(笑)。もちろんコスト・パフォーマンスには自信あり(笑)!
●アップル・ツリー・フラット メルロ 2016年 ローガン・ワインズ オーストラリア 赤 セントラル・レンジG.I. 750ml
1226円税込み スクリュー・キャップ
マスキューがローガン・ワインズのワインを扱い始めたのが2009年。冷涼な彼の地で造られるピノ・ノワールとメルロの凝縮した味わいにびっくり(笑)。新たなニュー・スターの誕生を予感しました。
その後、もちろんオーストラリア・ワインの旗手として名を馳せましたね(笑)。
これは標高546mのマジー地区の赤茶色のローム質土壌(浅く鉄鉱石・石英を含む)で造ったメルロ42%と、標高870mの冷涼なオレンジ地区の深い火山性土壌(下層は玄武岩)で造ったメルロ58%を原料にしたもの。原産地呼称はセントラル・レンジG.I.となります。
天然酵母を使いステンレスタンクでアルコール発酵したのちオーク樽で18カ月(旧樽/225l、300l、500l)熟成。そしてアッサンブラージュしたのちステンレスタンクで29カ月熟成して瓶詰め。なんと4年近い長期熟成でございます(笑)。このレンジのワインでしっかり熟成したオーストラリア・ワインは初めてお目にかかります(笑)。
ベリーやプラムの果実味にタバコや香草・スパイスのニュアンス溶け込み、まるでオールド・ワールドのスローなワインのようです(笑)。熟成によるピークを迎えてますね(笑)。何処の産地?と言われると困りますが(笑)。味わいもオーストラリアとは思えません。酸をしっかり感じる正統なもの。ありがちなジャミーで甘いものではなく、完全なドライ・スタイル。でも牛ヒレ肉のバーベキューに合いそうなところはオーストラリアかな(笑)?
長い熟成により、13.5%の無理のないアルコール分はしっかりした酸と無理なく折り合っています。飲んでいてストレスがありませんから、何も考えずに飲める飲み飽きしないスタイル。
オーストラリアでもこんなワインが出来るんだ!
フレッシュ&フルーティーでジャムっぽくすぐに飲めるフレンドリーなオーストラリア・ワインの殻を破る、普通の飽きない味わい(笑)。きっと飽きないエレガントなスタイルに新境地を見いだしたのですね。ハイ・スパートなオーストラリア・スタイルはそれはそれで良いのですが、我々高齢者にはちょっと辛い(笑)。普通に飲み続けられる高品質なデイリー・ワインが嬉しいのです(笑)。まさにこれ!
ローガンさんのイノヴェーションを感じます。
これより中盤の3本は人気のあまりずっーと欠品していたフランスのエグジットとスペインのクロス・ロヘンの2本の最新入荷の登場です!
●『エグジット』2018年 レ・ヴィニュロン・ド・ビュゼ 南西フランス 赤 ビュゼA.C. 750ml 1509円税込み
まずはラベル解説(笑)。『エグジット』出口?ラベルの絵には出口が2つ。入り口は無いのかな(笑)?
ビオロジックとグリーンで書かれてます
。認証は3つとってますね。ビオロジックとエコ・セールとヴィーガン。
しかも、なんと、レ・ヴィニュロン・ド・ビュゼは協同組合!協同組合で認証を取るとは!
よく足並みが揃いましたね(笑)。しかもリーズナブルな価格!
調べると地元のワインメーカー、184人の葡萄生産者、そして95人の従業員が協同組合に集まって、栽培から販売まで一貫して手掛けています。テーマは社会的、経済的、環境的責任を果たす!志が高い
!
ちょっと普通じゃない協同組合ですね(笑)。
このワインは木樽熟成していないスタイル。セパージュはメルロー60%、カベルネ・フラン 25%、カベルネ・ソーヴィニヨン 15%。ステンレス・タンクで発酵してからコンクリート・タンクにて9カ月間熟成。
味わいは今風。でもですね、シュド・ウエストらしい締まった味わい。バランスが良くクリア。小粒の完熟した果実味はビビッド。輪郭がはっきりしており密度感があり、広がり余韻も長く立派(笑)。
ニュー・ワールドっぽさが気に入りませんが、ニュー・ワールドとはちょっと違う(笑)。シュド・ウエストらしい武骨さが洗練された堅牢さに変わっています
ね。しかも飲みやすい。
う~ん。
こりゃ凄い!
ワイン自体の構造がしっかりしていますから、葡萄自体の良さと醸造技術の高さを感じます。農薬やSO2の少なさが味わいに出ています。衛生管理を含めた技術の高さは世界的にみてもトップ・ランナーに違いないレベルです。
しかも協同組合で成せるとは…!
思わず絶句しました(笑)。
●『クロス・ロヘン 』2019年 ボデーガス・イ・ヴニェードス・ポンセ スペイン 赤 マンチュエラD.O.750ml 1414円税込み
かつてマスキューの定番だった『クロス・ロヘン』の再登場です!
以前2012年ヴィンテージを扱ってましたね(笑)。ピュアな濃さで人気のアイテムでしたが、他のスペイン・ワインも似たようなスタイルが増えて埋没してしまいました(笑)。
この春インポーターさんの試飲会に行った折、ご当主のポンセさんが来日出席(笑)。試した折ビックリ!スタイルが変わっています。雑味がなく旨み・果実味重視のスタイル。過度のタンニンは感じられません。変な例えですがピノ・ノワール的なのです(笑)。。そこでポンセさんに聞きました(笑)。
私「あっ、作り方変わりましたね(笑)?」
ポンセさん「はい。(にやっと)収量を落としました。1ヘクタールあたり15ヘクトリットルしか作りません。」
私「1ヘクタールで何キロ収穫するのですか?」
ポンセさん「(自信満々)4トンほどです
(笑)。」
私「うわー!4トンで1500Lですかぁ。歩留まり悪いですね(笑)。そうするとプレス果汁は使わないのですね?」
ポンセさん「(また、にやっと)はい!(力強く)使いません!』
私「そりゃ凄い!美味しい訳だ!旨みが凄い(笑)。(おそらく1本の葡萄樹から得られる果汁は1L以下ですね。)」
ポンセさん「畑自体も樹齢が高くなってきましたから、自然と収量も減ります。葡萄自体の大きさも小さくなります。」
私「今日の試飲会のベスト・コスト・パフォーマンス・ワインです!」
ポンセさん「(嬉しそうに)ありがとうございます(笑)。」しっかり握手しちゃいました(笑)。
考えるにアロマチックではない代表品種のような(笑)ボバルをこんなに飲みやすく造る発想は驚きです(笑)。逆に原理主義者からすれば『こんなのボバルじゃない!』と叱責されるかも(笑)。
造りの上での変化としては、以前は木樽のニュアンスを感じましたが、これは香り付けとしての木樽使用はしていません。調べるとフレンチ・オークの大きな樽で発酵・熟成させていました。もちろん古樽です。ありがちなアメリカン・オークのバリックの新樽は全く使いません。おそらくアリエ産のオーク材を使ってますね(笑)。ボバルをプレス果汁を使わずにフリー・ラン果汁のみで造る発想。今までのスペイン・ワインにはない発想なのです。それゆえピノ・ノワール的なスタイルになったのかと。ジャムのような甘い香りがしますからマセラシオン・カルボニック法で作っているようです。
仕上がりのアルコール分が13%に抑えていることも見逃せません。この価格帯のワインとしては異例のコスト・手間のかけようなのです(笑)。
肝心の味わいなのですが(笑)、抜栓したてはちょっと軽すぎるくらいの印象なのですが、時間が経つとしっかりした酸を感じ、全体にギュっとした密度感を感じます。香りもプラムやスモモっぽい可愛いもの(笑)。スペイン、しかもマンチュエラ
とは思えない品の良いワインなのです(笑)。
ボバルをこんな風なワインにするとは!
高度でアバンギャルドな試みはこの先どうなっていくのか?
見守りたい生産者でございます(笑)。
●『デパウラ 』2019年 ボデーガス・イ・ヴニェードス・ポンセ スペイン 赤 カスティーリャ・ラ・マンチャ 750ml 1414円税込み
マスキューの定番『クロス・ロヘン』の仲間でございます(笑)。2017年があっという間に無くなり、2018年は規格に葡萄が達しなかったためリリースせず。よーやく、よーやくの入荷となりました!
〇ピノ・グリージョ 2018年 レ・コンテッセ イタリア ヴェネトD.O.C. 白 スクリュー・キャップ 750ml 1697円税込み
イタリア ヴェネト プロセッコの優良生産地区コネリアーノに本拠を構えるプロセッコのスペシャリスト レ・コンテッセが造る白ワインです。マスキユーの定番では得意のプロセッコ、フリザンテと泡ばかりですが、今回4年ぶりの御披露目となります(笑)。以前はI.G.P.だったかな?
まず第一印象は、爽やかなんだけどしっかりしてる!
プロセッコと共通する味わい。でも品種はピノ・グリージョ グレラではありません。ハニーさもあり無理に早く収穫した印象はなし。アルコール分は12%。
う~ん。
完熟が早く、しかも完熟してからのハンギング・タイムが長いのか?はたまた秋が冷涼なため、過熟になりにくいのか?
特殊なテロワールを感じることはたしか。
グリーンがかった色はとても美しく、ピノ・グリージョにしては香りが明瞭な点秀逸。リンゴやミカン、白い花、草を感じます。十分な厚みと密度があり、弾力がある。よく弾むゴム・ボールみたいに元気です(笑)。ピンと張り緩くないのは酸がしっかりしている所以。そして控え目な甘さがグット(笑)。旨味を甘さで誤魔化したピノ・グリージョは温度が上がるとすぐにだれてしまいますが、これはバランスを崩しません。
酸と甘さ旨みのバランスの取り方は、このスタイルとしては完璧なのです。
特に日本人好みの味わいですから、デイリーに食卓で使えるのが嬉しい(笑)。もちろんこれだけでもいけます。飲むときの温度が10℃をちょっと上回るくらいがベスト。全体のバランスが整います。
●I.G.T. マルカ・トレヴィジアーナ カベルネ 2018年 レ・コンテッセ
イタリア ヴェネト 赤 スクリュー・キャップ 750ml 1697円税込み
イタリア ヴェネト プロセッコの優良生産地区コネリアーノに本拠を構えるプロセッコのスペシャリスト レ・コンテッセが造る赤ワインです。マスキユーの定番では得意のプロセッコ、フリザンテと泡ばかりですが、今回3年ぶりのスティルワインの御披露目となります(笑)。
これはカベルネ・ソーヴィニヨン50%、カベルネ・フラン50%のあまり目にしない割合。でも、飲んでみると納得(笑)。
香りの芯はカベルネ・フランのラズベリーのような香り。あとからスパイスやハーブ、やや重めのブラックベリー、ミネラル。タンニンはあくまで細やか。ソーヴィニヨンが50%入っているとは思えません。しかも液体に重さは感じられず軽やか。フラン特有の香りだけを抽出したかのよう。フランスでよくある過熟気味のジャミーなスタイルではありません(笑)。旨味もしっかりあります。ステンレスタンクのみで低温で短めに醸し、最長1年熟成したのち瓶熟成を6ヶ月してリリース。できたワインを簡単にリリースしない周到さ。フランとソーヴィニヨンの折り合いをつけるのでしょう。
う~ん。
これは初めて経験するスタイルです。
軽やかで私の好きな薄旨いスタイルですが、酸やミネラルがしっかりあり、爽やかな青草の香りが感じられます。そして強靭さが奥に潜んでいます。フランが果実味、ソーヴィニヨンが青い爽やかさを分担してるかのようです。
特殊なテロワールや歴史、飲み手の食文化がかいま見えるようなのです。
テクニカル・シートには、ホロホロ鳥の赤ワイン・ソースがけに合うとありますが(笑)、赤身の肉なら幅広く合うはずです。
昔父親が「お酒は甘・辛・ピンとじいさんがよく言っていた。」
私「それどういうこと?」
父「甘さ辛さがはっきりしていて、後味がピンとしていること。」
私「ふんふん。」
その当時はあまりよく解りませんでしたが(笑)、このコンテッセのカベルネを飲んで思わず「ピンとしてる!」と思いました
(笑)。日本酒の表現をワインに当てはめてもナン・センスかな(笑)。とは言えこのピンとした赤ワインに心惹かれます(笑)。
えー、今回はコスト・パフォーマンスに優れたもの中心(笑)。待ちに待った再入荷アイテム3本を含めた6本!
一緒にエア・試飲会しましょう(笑)!
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6月のマスキュー試飲会は中止、エア・試飲会となります。
Jun 18, 2020 by weblogland |明日から移動解除しそうですね。
でもですね、感染者数は劇的に減っていません。解除後に再び自粛になりかねない。
私「今月のマスキュー試飲会どうしよう?」
家内「やりたいところだよね。」
私「お客様もかなり期待というか(笑)、『今月もやらないの?』攻撃(笑)。」
家内「クラスター対策もしっかり出来てるようだから解除の流れなのかな?」
私「でもさぁ、マスキュー試飲会でクラスター発生なんてなったら目も当てられない。」
家内「そーなんだよね。月末にマスキューに来店する習慣のお客様のために何本か開けておこうか?」
私「そーだね。試飲会だとソーシャル・デイスタンスとりにくいから、一口だけ飲んでもらうだけでもイイかな?」
そんな訳で今月6月のマスキュー試飲会は中止、エア・試飲会となります。
セラーの前にはいつも通りに新着ワインは並んでおりますから、人が店内にいないのを見計らってご入店くださいませ(笑)。
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今日は家内と作戦会議(笑)。
Jun 12, 2020 by weblogland |家内「東京の感染者が今日は25人。増えちゃったんだよね。」
私「感染者が全く無くなることは当分無さそうだけど、せめて終息に向かっているならね。」
家内「神奈川県くらいに東京がなっていれば、試飲会やってもよさそうだけど…。」
私「マスキューの試飲会は電車に乗ってくる方がかなりいるから、東京の状態は無視できない。」
私「15日くらいまで様子みようか?」
日本中がコロナ疲れ。とはいえ簡単に動けない。きっとこれもストレスなんですね。
我慢、我慢!
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ラインナップ・ワインが並んでいないと寂しい!
May 30, 2020 by weblogland |今月5月のマスキュー試飲会はエア・試飲会なのですが、セラーの前の棚に試飲会のラインナップ・ワインが並んでいないと寂しい!
そんな訳で今一人でシコシコ並べました(笑)。楽しいなぁ(笑)。皆さんと試飲会出来るともっと楽しいんですけどね(笑)。
眺めるとペペの4種類は揃っていてカッコいい(笑)。DOCGのシールが3種類も貼ってあるなんて、それだけで贅沢(笑)。
もうフライングでワインを売りはじめていますから、数が減っているものもチラホラ(笑)。イルピニア・アリアニコとローヌの赤は明日追加発注しなくては!
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桝久 5月のエア・試飲会のラインナップ決まりましたぁ!
May 30, 2020 by weblogland |来月こそ出来ることを祈るのみでございます。
まずはローヌのジェネリック・クラスが2本。2017年の作柄の良さ、生産者の努力が伝わって来ます!
●ヴァン・ド・ペイ・ド・ヴォークリューズ 2017年 ドメーヌ・ペスキエ フランス ローヌ 赤 V.D.P. 750ml 1461円税込み
オランジェ市の東に広がるA.O.C.ジゴンダス。グルナッシュを主体にした濃厚で強い骨格を持つ赤ワインの産地として有名です。もっとも近隣のスター シャトー・ヌフ・デュ・パフの代用品的な役割(笑)。
ただしパワー重視のパフと比べると赤い果実味がビビッドなピノ・ノワール的なスタイルのものが古典的。特に標高の高い畑のものはいわゆるジゴンダスらしいスタイルになるようです。
ドメーヌ・ペスキエは4世代に亘ってジゴンダスでワイン造りを続ける家。ダンテル・ド・モンミライユ山の斜面標高400mから裾野にかけて育ったグルナッシュ70%、シラー25%、ムールヴェドル5%を使用して造られます。濃く凝縮していますが、過剰過ぎないバランスはエレガント。黒い果実に少し酸味のある赤い果実、グレナデン・スパイス・ハーブなど次々に現れる香りもどこか優しげ。クラシックなジゴンダスの特徴です。
近い将来ジゴンダスのスターになる予感(笑)。
以上以前の記述
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これは葡萄園のメルロー45%、シラー30%、マルセラン25%のセパージュ。マルセランはカベルネ・ソーヴィニヨンとグルナッシュの交配品種。メルローやマルセランを使うとAOCは名のれません。それゆえコート・デュ・ローヌではなくヴァン・ド・ペイとなっております(笑)。
発酵はステンレス・タンク、熟成はセメント・タンクとなっております(インポーターさん資料はわりとあっさり(笑)。)
おそらく、除梗した後低温浸漬して比較的低温で長めの醸しをしてますね。タンニンと甘味がしっかり出ています。伝統的なスタイルかな。ただ、テイスティングするとリンゴの皮や焼きリンゴのニュアンスがしていて、ワイン自体の果実味のディテイルがはっきりしていています。おそらく一部をマロラクティック・コントロールして、それをアッサンプラージュしてワインを造っているような気がします。
あと、特筆すべきは見事な凝縮感。なめし革や黒トリュフの香りがします。もちろん全体のボリュームに溶け込んでいますから立派な有り様(笑)。よく言われるビロードのようなタンニン(舌触り)とはまさにコレ(笑)。あと、2017年ヴィンテージの優位性も感じますね(笑)。
う~ん。
単純にコート・デュ・ローヌの2000円以下ではあり得ない!
基本フレンドリーなローヌ・ワインなのですが、複雑さ、大きさ、深み、すべてが秀でており、しかも出来上がりにオリジナリティーを感じる出来栄え。イノヴェーションとペスキエの尽力を感じるワインなのです(笑)。
●コート・デュ・ローヌ 2017年 シャトー・ド・セグリエス フランス ローヌ 赤 コート・デュ・ローヌA.C. 750ml
1650円税込み
ご存知リラックのトップ・ランナー シャトー・ド・セグリエスの登場です(笑)
個人的にセグリエスのワインを飲むのはとっても久しぶり(笑)。何十年ぶりかな(笑)?
第一印象はグッド(笑)!昔よりエレガントで良いですね(笑)。凝縮感も増してます。
特徴的なローズマリーの香り、ガリークのミネラル感。赤・黒いベリーやプラムの香り。ディテイルも明瞭。クリーンで十分な濃度があり、とても飲みやすい。
昔飲んだ印象はいわゆる優良なローヌ・ヴィラージュ(笑)。確実に良くなってます。そうなるとどうして良くなったか知りたくなる(笑)。
古い文献を調べてみましょう!
手元にあるロバート・パーカーJrの『ローヌ・ワイン』。2000年に万来舎が発行した改定増補版。セグリエスがパーカーに称賛されブレークした本です。ヴィンテージの記述の新しいところは1995年くらいですから1998年頃の記述かな?え~と。当時のセグリエスが所有するリラックの畑は37.1エーカーですね。そうすると37.1÷2.47=約15ヘクタール。で今は25ヘクタールですから10ヘクタールほど畑は増えてますね。当時はリラックだけで6625ケースですからヘクタールあたり441ケース×12本=5292本×0.75リットル=3969リットル およそ40hl/1ヘクタールですね。現在は25hlですからヘクタールあたりの収量はかなり減らしています。全体の生産本数を落とさずにやるわけですから大変な努力と言えます。どうやらこのあたりが品質向上の決定要因のようです。
より美味しくなった訳が解りました(笑)。
あと蛇足ですが当時パーカー曰く「赤ワインを古いセメント槽で1年熟成させていては、瓶詰めされたワインに期待されるだけの果実や強烈さが残ることは決してない。-中略-フランソワは赤ワインを槽に入れておく時間を短くする方向に向かっているようなので(良い方向に向かっている。)」と評しておりましたが、どうやらお門違いのようでした。
ワインって難しいですね(笑)。
以上以前の記述
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これはコート・デュ・ローヌA.C.のもの。セパージュは、グルナッシュ50%、シラー30%、サンソー10%、ムールヴェードル10%。
コンクリート・タンクで醗酵した後25%をオーク樽(おそらく古い樽)で熟成、残りはそのままコンクリート・タンクで
6ヶ月熟成後にアッサンプラージュして落ち着いてから瓶詰めですね(笑)。
味わいは看板のリラックと区別がつきません(笑)。格落ちとは思えません(笑)。
セグリエスのワインは旨みの酸味とタンニンのバランスが拮抗しているのです。一般にローヌのワインはタンニンをしっかり抽出しますから重いタンニンが売り(笑)。酸味とタンニンのバランスが3対7くらいな感じです。ところがセグリエスのワインは旨みの酸味がタンニンに丸っきり負けていません(笑)。ワイン自体のクリアネスが身上。
誤魔化しようのない品質の葡萄を栽培・醸造する以外にこの独特なスタイルは理解できません(笑)。
安いネゴス物のローヌのワインってタンニンを過分に抽出して甘く仕上げるだけですから、根本的に旨みの酸が足りません。なかんずくバランスの良いローヌにあってもこれほどの旨みの酸はありません!
圧倒的な大きさ、渦巻くような深み、五感を刺激する旨み、余韻の長さ。この価格帯では随一のコート・デュ・ローヌだと思います(笑)。
さてさて、後半はイタリア・カンパーニャの新星テヌータ・カヴァリエ・ペペの4連発です(笑)!
〇グレコ ・ディ ・トゥーフォ 2015年
テヌータ ・カヴァリエル ・ペペ イタリア 白 カンパーニャ DOCG 750ml 2357円税込み
ワイナリーはアヴェッリーノ県のサンタンジェロ・アレスカ村にあります。タウラージDOCGの真ん中辺りです。代々のイルピニアン(笑)。山のワインです。葡萄栽培ワイン造りネゴス販売など根っからのワイン農家。かなり古くから続く家系のようです、その家系のアンジェロ・ペペが1998年に興したワイナリーがこのテヌータ・カヴァリエ・ペペです。50ヘクタールほどの農園を所有しています。
ベルギーに飛び出しレストラン経営に成功したアンジェロ・ペペさん。イタリアに帰国後にイタリア食品をプロモートした功績で共和国カヴァリエ勲章を叙勲。一代で古びた家業を一大ワイナリーにのしあげました(笑)。今は、ベルギー生まれでフランスでワイン研鑽を積んだ女性醸造家である娘のミレーナが2005年からワイナリーに戻り、現在は当主としてエネルギッシュに邁進しています。イルピニアの在来品種に力を注ぐイルピニアンの魂の具現化を目指しているのです!
モンテフスコ、トッリオーニ、プラタ・ディ・プリンチパート・ウルトラ村にまたがる標高400~700mの丘陵畑のブドウを使用。優良な栽培者から調達しているようです。仕立てはギョイヨ式。土壌は粘土白亜質で火山灰の成分が多いようです。手摘みしたブドウを20kg入りの箱に詰め、セラーに運びこみ厳しく選別。房ごと圧搾機に入れ軽く圧搾。低温で静置して澱引き。ステンレスタンク内で15~18℃の低温発酵後、シュール・リーで二ヶ月熟成。瓶詰め後もさらに2ヶ月熟成。
この房ごと軽く圧搾にポイント(笑)。葡萄の皮を破り、梗の付いたままプレ・マセラシオンする訳です。これにより梗にある酸を抽出する訳です。なるほど!
実は何故グレーコがDOCGになったのか不思議でなりませんでした。グレーコはファットで果実味豊かなワインなのですが、どうしても酸が足りません。それゆえ熟成に向きません。このペペのグレーコは全体のボリュームが物凄い。グレーコらしい洋梨などの果実味が圧倒的な酸を伴い不滅の様相(笑)。もちろん熟成に木樽は使っていませんから、樽由来のニュアンスはなくグレーコ本来のアロマのみの直球勝負(笑)。その豪速球ぶりに思わず避けちゃいそうです(笑)。緩さはなく際立つ強さは圧倒的。合わせる料理は
肉!香辛料やスパイスをしっかり使った豚肉には相性が良さそう。山のワインらしく魚ではなく肉に合わせたい白ワインなのです(笑)。
〇フィアーノ・ディ・アベリーノ 2015年
テヌータ ・カヴァリエル ・ペペ イタリア 白 カンパーニャ DOCG 750ml 2357円税込み
タウラージ村の南西隣のラピオ村の丘陵地に広がる畑は粘土白亜質土壌、仕立てはギョイヨ式。ブドウを手摘みしセラーで厳しく選別、ステンレスタンクで8℃24時間の低温浸漬。圧搾後15~18℃をキープしながら発酵させ、ブドウのフルーティーなアロマを全てワインに移しとる。シュール・リーで2ヶ月熟成後、瓶詰めして更に2ヶ月熟成。リリースされてからの
保存・熟成の状態が良く、まだまだの伸び代たっぷり(笑)。
このフィアーノ、実に頑強(笑)。酸の強さ、全体の強さ大きさにたじろいてしまいます(笑)。グレーコと比べると果実のディテイルは明瞭ではありませんが、圧倒的な存在感はビビッドの一語(笑)!
柑橘類を想像させる巨大な酸は永遠とも言える生命力をたたえ、ワインのスタイルはハニーでアーモンドのような後味があり、いかにも暖かなイタリアの白ワイン。マストロベラルディーノのフィアーノ
は木樽熟成しておりトロピカルな黄色い完熟したフルーツを連想させますが、ペペのフィアーノは全く別物(笑)。緩さがなくシリアスでありながら巨大。
私の経験値を越えていますから(笑)、どんな食べ物に合わせるか?と聞かれると思い浮かびません(笑)。白→魚介類の方程式は成り立たず(笑)。肉!ジビエやサラミや薫製にした保存肉やハードタイプのチーズ、もしくはオリーブオイルと香辛料をたっぷり使った料理くらいしか思い浮かびません(笑)。馬脚が出ちゃいました(笑)。
●イルピニア ・アリアニコ 2012年 テヌータ ・カヴァリエル ・ペペ イタリア カンパーニャ 赤 イルピニア・ アリアニコDOC 750ml 2168円税込み
このイルピニア・アリアニコは、ルオゴサーノ、サンタンジェロ・アレスカ、タウラージ村にまたがる丘陵地に広がる50ヘクタールの畑からのもの。買い葡萄も入っているようですね。アリアニコ85%、メルロー15%のセパージュ。土壌は粘土白亜質土壌、標高350m。仕立てはコルドン・シュプール式。10月末に手摘みしたアリアニコを除梗し、発酵前に低温浸漬して果実の風味と色合いを最大限抽出。発酵後、ワインの半分をステンレスタンクで、残り半分を樽内で6ヶ月熟成、瓶詰め後更に一定期間熟成.。
コルクはDIAM5を使用。瓶詰め後7年以上経っていますね。瓶熟成がとても良い状態で行われたために、現在素晴らしい出来上がりでございます(笑)。全体の折り合いがとれており、飲みやすさは驚愕(笑)!飲み頃になったアリアニコにはなかなか当たりませんが(笑)、これは大当たり(笑)。アリアニコ独特の粉っぽいタンニンは心地よく、深い柔らかみは熟成したアリアニコこそ。アリアニコの重さが目立たないのは独特。チェリーやドライ・フルーツ等の果実は中からじっくり沸き上がります。カカオの含有量の多いチョコレートなど噛りながら飲んでみたら、口の中からチェリーが飛び出す(笑)。あまりの美味しさに思わずゴックン(笑)。
決してコテコテのワインではありませんが、旨さのあまり意思に反して飲み込んでしまう旨さは尋常ではありません(笑)。
これほど飲みやすく美味しいアリアニコは、かつてのティオメーデの忘れ形見以来でございます(笑)。
●タウラージ オペラ・ミア 2012年 テヌータ・ カヴァリエル ・ペペ イタリア カンパーニャ 赤 タウラージDOCG 750ml 4980円税込み
タウラージ村のペサーノ丘陵(日当たりの良さで有名な畑)の南斜面に広がる自社畑は標高400m、土壌は粘土白亜質土壌。仕立てはコルドン・シュプール式。11月初旬に手摘みしたブドウをブドウ畑とセラーで厳選。なるほど、DOCGのタウラージとなると一番晩熟する区画のものを使うのですね(笑)。イルピニア・アリアニコより収穫が遅いですね。発酵前に低温浸漬して果実の風味と色合いを最大限抽出。果皮浸漬しながら発酵し、アリアニコ種のタンニンを穏やかに抽出。フレンチオーク樽(アリエ、トロンセ産)で12ヶ月熟成後、瓶詰めして更に12ヶ月熟成。
飲んで第一声はフル・ボディー!
圧巻でございます(笑)。でもですね、今飲むにはもったいない。少なくともあと3~5年くらいは待ちたい。それでも飲みたければ飲む2時間前には抜栓しておきたいですね。でも、時間の経過とともにタンニンの分量が増すように感じますからもっと待つべきかな(笑)。
このタウラージはイルピニア・アリアニコと同じ2012年ヴィンテージなのですが
、DOCGとDOCの差 ワインとしての格の差は歴然。イルピニア・アリアニコを貶めるのではなく、イルピニア・アリアニコですらピークになるのに8年はかかる。アリアニコ自体の桁外れの生命力、高貴さは疑う余地無しでございます(笑)。ネッビオーロ、サンジョヴェーゼにならぶイタリアの赤高貴品種だと実感しますが(笑)、この中で一番頑固なのもアリアニコかと(笑)。
あと、タウラージの巨匠マストロベラルディーノと比べると見ている風景が違うような気がします。ヴェスヴィオ火山を御神体と仰ぐマストロベラルディーノ、片や山深いイルピニアの山麓を御神体とするペペ。アリアニコをはじめ、グレーコやフィアーノもともに山のワインと感じるペペとは生き方が違うような気がします。
以上6本、渾身のラインナップかな(笑)?
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然るに、今月5月のマスキュー試飲会は中止!
May 22, 2020 by weblogland |昨日神奈川県のコロナ感染者10名越えましたね。簡単には終息しなさそうです。
残念!
然るに、今月5月のマスキュー試飲会は中止!
残念(涙)!
でもこればかりは仕方ない。試飲会をやってコロナ感染に協力する訳にはいきません。まあ、暇なマスキューですから、取り越し苦労かな(笑)?
それゆえ今月5月のマスキュー試飲会は4月同様エア・試飲会となります(笑)。
面白いワインも新しく見つけましたから
、お楽しみにしてくださいね(笑)。近々ご紹介します!
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皆さんも無理して来ないで下さいね。
Mar 26, 2020 by weblogland |でもですね、マスキューは明日明後日試飲出来る状態にはなっております(笑)。
試飲会がビジネスの中心ですし、試飲会で1カ月単位の仕入れなどのスケジュールが決まりますので、いきなり止まれない。
まあ、暇なマスキューですから混まないのは必定(笑)。
皆さんも無理して来ないで下さいね。
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桝久 3月試飲会のラインナップ決まりました!
Mar 23, 2020 by weblogland |もとい、3月27日(金)、28日(土)、マスキューはいつものように試飲できる状態となっています(笑)。
暇そうな時にお越しくださいね(笑)。
今月はすべて赤!
前半の3本はランブルスコでございます(笑)。皆でワイワイお花見は時節柄避けないといけませんが、人があまりに集まらない穴場を探してのお花見なら許されるでしょう(笑)。さもなければ庭、さもなければ桜を買ってきて家でお花見、
う~ん。桜のDVDを借りる、YouTubeでお花見を楽しむ!何でもいいけど桜を見たい!そして知らん顔してランブルスコを飲む!いや、飲みたいな(笑)。
◎ランブルスコ セッコ カンティーナ・セッテカーニ
イタリア エミリア・ロマーニャ 微発泡性 赤 ランブルスコ・グラスバロッサ・ディ・カステルヴェートロD.O.P. 750ml 990円税込み
甘さ加減が日本人向きでとっても飲みやすい!ガス圧は2kgほどでランブルスコとしてはやや強めかな(笑)。フランボワーズのような香りが飲み込んだ後に、ふっくら口中に漂い心地好い。暑い盛り、これをうんと冷やしてグビグビ(笑)。生ハムでもあれば完璧(笑)!
エミリア・ロマーニャ州のパルマ、レッジョ・ネッレミリア、モデナ、ボローニャの『美食街道』にランブルスコはDOP(C)として4つあります。
このワインはモデナの町の南側でグラスバロッサ種100%で造ったもの。ランブルスコ・グラスバロッサ・ディ・カステルヴェートロD.O.P.。ランブルスコはD.O.C.として認定されたのは1970年とわりに古く、アメリカで大成功(笑)。ただ、甘さのはっきりしたものが多く、日本人だとパワー負け(笑)。とはいえ最近の辛口セッコ表示のものには食事に合わせやすい日本人好みのものが出てきました(笑)。
セッコ(辛口)ですが、残糖分は1L中17~32gと規定されています。これは20gくらいかな?甘くは感じますが、冷やして飲むとちょうど良いレベル。日本酒よりは甘くない感じかな。また、ノン・ヴィンテージですが、品質には関係なし(笑)。あとイタリアのワインガイド『ガンベロ・ロッソ』誌が発行するリーゾナブルで美味しいワインを特集した『ベレベーネ・ガイド2017』誌の中で、12ユーロ以下の部でオスカー賞受賞。さもありなん
(笑)。
◎ランブルスコ コンチェルト レジアーノ2018年
メディチ エルメーテ社 イタリア エミリア ロマーニャ 赤 微発泡 750ml 1885円税込み
ご存じイタリアを代表する赤ワインです。生ハムの定番ワインです。
ランブルスコ自体は数が多くその味わいも多彩です。特に甘いランブルスコのイメージを持つ方が多いと思います。アメリカで昔ランブルスコが流行った時はかなり甘いものが多かったと思います。
そんな中でこのランブルスコは甘さ加減がほのかでちょうどいいくらいです。甘過ぎず、かと言って柔らかさがあり、食事にも幅広くあいます。肉料理の隠し味に蜂蜜などを使えば抜群の相性請け合いなしです。
また、このワインのすぐれたところは翌日ガスが全く抜けた状態でも美味しい赤ワインとして楽しめることです。ワイン自体がとてもしっかりとしています。冷やしてもよし常温でもよし。ランブルスコのベストチョイスだと思います。
◎ランブルスコ サラミーノ・ディ・サンタ・クローチェ カンティーナ・ディ・カルピ・エ・ソルバーラ イタリア エミリア・ロマーニャ 微発泡 赤 サラミーノ・ディ・サンタクローチェD.O.C. 750ml 1678円税込み
今まで飲んだなか一番バランスのとれた辛口ランブルスコです!
う~ん。ドライ!
テイスティングして残分は8~9g/L?、9g/Lは切るはず?
正解は8g/Lでした(笑)。一般に9g/Lに甘さの壁があるんですよね(笑)。通常辛口(セッコ)表示のランブルスコは15g/L以下と飲んでもやや甘く作られています。これは今まで飲んだ中で一番のドライ・スタイルです。見事壁突破したドライな出来映えは普通のランブルスコとは違った世界を見せてくれます。
そしてバランスの取り方がユニーク。酸とタンニンと甘さのバランスが正三角形なのです。う~ん。すべての要素が中庸
と言うのがより当てはまるかな(笑)。
甘すぎず、渋すぎず、酸っぱすぎず、豊潤さが特徴だったり、香りがとても出ていたり、わりと特徴的なワインが多いのですがこれほど癖のないスタイルは珍しい(笑)。ワイン自体の濃度感と泡とのバランスも良く、若干清涼な喉ごしを意識できる微妙な出来映え。ある意味完璧な中庸なのです(笑)。
私はランブルスコというと常に生ハム、生ハムの連呼(笑)。このランブルスコは何を食べながらでも行けちゃいますね(笑)。また品の良い肉、塩コショウだけで味付けした牛ロースやヒレ肉 肉自体の旨みを味わいながらでも飲んでみたくなります(笑)。
あと、ランブルスコのサブ・ゾーンのD.O.C.『サラミーノ・ディ・サンタ・クローチェ』はエミリア・ロマーニャ州の中心部で核心ともいえるモデナ県に1970年認定のD.O.C.です。もともと地元消費の辛口ランブルスコを生産していました。
『サンタ・クローチェ』なんてネーミングが良いですよね(笑)。ちょっとグッときませんか(笑)?
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インポーターさん資料より
カンティーナ・ディ・カルピ・エ・ソルバーラは1903年に創設されました。創設以来100年以上というたいへん長い歴史に支えられたイタリア・モデナ県にある生産者協同組合です。カルピ協同組合とソルバーラ協同組合とが合併し、組合員は約1,600名、所有する畑の面積は2,300haと、かなり大規模な生産者協同組合となっています。
ソルバーラやサラミーノ・ディ・サンタ・クローチェ、グラスパロッサなどのDOCの畑があり、ワインにも畑の特徴が表現されていますが、おもにランブルスコを多く生産しています。さらに近年は、グレケット・ジョンティーレ(=ピニョレット)で造るコッリ・ボロニェージ・クラッシコ・ピニョレットDOCGの存在も注目されています。
創業以来の長い間、そのこだわりは品質に焦点を当てられているため、畑の面積と比較して瓶詰されているワインの生産量は決して多くありません。丹念に吟味して厳選された葡萄を使用し、年による差がつかないよう常に上質なワインを生産するべく注力しています。ガンベロロッソ誌でも称賛され、近年は必ず名が挙げられる生産者です。
後半の3本はスパルタンな赤!
まずは大特売品のパストゥーグランです。
●ブルゴーニュ パストゥーグラン 赤 2014年 ドメーヌ・ジャイエ・ジル フランス ブルゴーニュ 750ml 1780円税込み
テロワール絶対主義者を唸らせた反骨の
人ロベール・ジャイエ。ジャイエの名前からわかるとおり、初代ロベール・ジャイエはブルゴーニュの神様、アンリ・ジャイエと従兄弟同士の間柄。
もともとヴォーヌ・ロマネの出身で、1949年、ドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティにアンドレ・ノブレの見習いとして入門。叩き上げですね(笑)。1955年にマニー・レ・ヴィレール村のジル家の娘と結婚し、オート・コートの畑を継承しました。それでドメーヌ名は『ジャイエ・ジル』となりました。さらにジャイエ家からエシェゾーとニュイ・サン・ジョルジュ1級ダモードなどが加わりました。
そして、ドメーヌを継いだロベールの息子がジル。母方の姓と綴りも同じでジル・ジャイエ。そのためドメーヌ名は正式には『ジル・ジャイエ・ジル』。所有畑の面積は11ha弱となっています
順調にドメーヌ運営を進めていたジル氏でしたが病魔におかされドメーヌの存続に決断を迫られました。2017年までジャイエ・ジルの名で運営されていましたが、アンドレ・ホフマン氏に売却されることになりました。ワイン愛好家でもあるホフマン氏はスイスの製薬会社ホフマン=ラ=ロッシェの共同代表。なんとヨーロッパ第15位の大富豪とか。
大腸癌との闘病の末、2018年1月にジル氏は逝去。現在は、アンドレ・ホフマン氏がオーナーとなり、アンドレとジルが選んだ若きワインメーカーのアレクサンドル・ヴェルネとともに「ジャイエ・ジル」の歴史を繋いでいます。今のドメーヌ正式名は『ホフマン・ジャイエ』となっています。
ジャイエが名を馳せたのはオート・コートのワイン。個人的に白ならオート・コート・ド・ボーヌ、赤ならオート・コート・ド・ニュイを選びます。丸っきりの私の好みですが(笑)。
ところで一般にパストゥーグランはピノ・ノワール1/3、ガメイ2/3のセパージュの割合と言われていますが、正確にはピノ・ノワールが1/3以上、ガメイが2/3以下の割合で混醸したもの。ピノ・ノワールとガメイは同じ区画で栽培されたものに限られます。
実は私パストゥーグランはアリゴテ同様に、農家の自家消費用ワインのイメージがありまして、ほとんどノー・マーク(笑)
。実際向こうのドメーヌを訪ねてもパストゥーグランやアリゴテの畑なんか案内しません(笑)。
ところが今やアリゴテもパストゥーグランもブルゴーニュワインとして脚光を浴びています。有名どころのパストゥーグランなんか1万円の値段がついてることも
あります。そんなこんなでちょっと再勉強しちゃいました(笑)。
同じ区画にピノ・ノワールとガメイを植えるって常識的には不思議(笑)。たしかにピノ・ノワールはガメイから枝分かれした品種ではありますが、収穫時期が違います。とはいえブルゴーニュではそうしてきた訳ですから、収穫時期が重なる。一般にいわゆる混植をすると収穫期が同じようになると言われています。オーストリアのゲミシュター・サッツやドメーヌ・ルージュ・ブルーの白なんかそうですね。とはいえアベラシオンの規定では『葡萄果汁を混ぜて発酵させる。』と玉虫色(笑)。なかには収穫期がずれることがあるので、どうやら収穫の早いガメイを果汁としてストックしておくこともあるようですね(笑)。
あと、基本的にピノ・ノワールとガメイでは熟成のスピードが違いますから、混ぜることはミス・マッチです(笑)。でも早く飲めるブルゴーニュワインとしては有りなのでしょうね。長く熟成させるようなワインではありませんが(笑)、少なくともそのドメーヌで造るピノ・ノワールよりは早くしかも安く飲める訳ですからね(笑)。もちろん良いドメーヌは手を抜かずに栽培しますから、パストゥーグランは馬鹿に出来ない味わいのワインとなります(笑)。ワイン自体の生命力はボジョレーを凌ぐはず。
ところでジャイエ・ジルのパストゥーグランは全く木樽熟成しないスタイル。セパージュの割合は明らかにされていませんが、おそらくピノ・ノワール50%、ガメイ50%で植樹されていると思います。たしかにアンリ・ジャイエもそんな割合だったかな(笑)。
ところでこの2014年のパストゥーグランは作柄のせいでピノ・ノワール60%、ガメイ40%とイレギュラー。初夏の雹の影響かもしれません。生産量も少なく1,200本ほどしか出来ませんでした。
畑の面積は0.5ヘクタールほどですから、
異常に少ない。きっと例年の半分以下だと思います。
あと面白いのはこのヴィンテージに限り木樽熟成をしています(笑)。カタログには新樽100%と書いてありますが、ほとんど樽香が解らないレベル。バリック4樽のうち一樽だけ新樽を使って1年ほど熟成させてからタンクで半年ほどアッサンブラージュ熟成させて瓶詰めしたのでは?ピノ・ノワールが多い分パワフルのようです。
しっかりしたミディアムのボディーは張りがあり緻密な酸とタンニン。果実味はアロマチックで華やか。醸造時のマセラシオン・カルボニックの影響を感じます。どちらかと言うとガメイらしい香り満々(笑)。酸っぱいくらいたっぷりの酸は翌日になるとバランスがとれて美味しい(笑)。ちゃんと造ると生命力がありますね。少なくともクリュ・ボジョレーの上物。でも力はパストゥーグランの方があるかな(笑)。ワイン・ビネガーを使った料理、マヨネーズなんかとは相性抜群ですね(笑)。ピクニックのサンドイッチのお供にされるのも解ります(笑)。ラタトゥイユにも良く合うはず。個人的には6対4くらいの酢醤油(お酢多め)で餃子食べながらこのパストゥーグランを飲んだら至福の時間を過ごせそう(笑)。
しっかりはしていても肩肘張らないマリアージュが楽しめそうです(笑)。パストゥーグランってこうじゃなきゃ!
10年を越える熟成をさせて、眉間にシワを寄せながら飲むものではありません(笑)。
お値段もこんなところでイイのでは?
でも、緊急大特価ですからお見のがしなく!
よーやく飲み頃になったか?
私の大好きなクリュ・ボジョレーです!
●モルゴン 2013年 ドメーヌ・デ・コート・ド・ラ・モリエール
フランス 赤 ボジョレー モルゴンA.C. 750ml 3545円税込み
クリュ・ボジョレー ムーラン・ナヴァンの西のヴォーセルノーに本拠を置くドメーヌ・ド・コート・ド・モリエール。ブルーノ・ぺルノーさんと奥さんのイザベル夫妻が古き良き時代のワイン造りを再現実践。植樹は1m 間隔、余計な化学薬剤は一切使用せず栽培した葡萄は、SO 2 も使用しないで醸造されます。やれば出来るとは思いますが、ここまでやる人はほとんどいないですね(笑)。第一採算が合うのか(笑)?得られる果汁は1本の葡萄樹からハーフ・ボトル1本を遥かに下回ります。
味わいはマルセル・ラピエールのスタイルをもっと強く深くしたような感じかな(笑)。
ところで日本ではボジョレーのモリエールと言えばドメーヌ・ド・オート・モリエールが有名。漫画『神の雫』で取り上げられた影響です(笑)。これはドメーヌ・ド・コート・ド・モリエール。デンマークの著名レストラン『ノーマ』でオン・リストされていることで有名(笑)。
これは樹齢60年の古樹で栽培した葡萄を開放式のタンクで房ごと発酵させたもの。いわゆるセミ・マセラシオン・カルボニック。古典的な発酵方法。12日間の醸しのあとゆっくり優しくエア・プレスした後シュール・リーの状態で6ヶ月ピエス樽(多分古樽)で熟成、澱引き濾過をせずに瓶詰め。すべての工程でSO 2 は無添加。
味わいは「こんなに美味しいボジョレーを飲んだのは何時以来(笑)!」美しく落ち着いた紫色。チェリーやイチゴの風味がぎっしり、ぎゅっと詰まった甘くないジャムのよう。深く、大きく、広い様はいう言葉がない(笑)。時間の経過とともに重い腐葉土やキノコ、リキュールっぽさが出てきます。同時に果実味は力強さ、緻密さを増し、しなやかで弾力のあるものに変化。『噛みごたえのあるワイン』です(笑)。ジビエとの相性は抜群なはず。
ワインとしての生命力を感じる逸品なのです。
そしてトリを飾るのがコレ。
手強い曲者(笑)。これを旨いと感じる人、とてもじゃないが飲んでいられない!意見は別れるかと(笑)。でもワインとしては凄いのです(笑)。
●パラモス・デ・ニカシア ティント 2016年 マキナ・イ・タブラ スペイン カスティーリャ・イ・レオン ヴィノ・デ・メッサ 赤 750ml 2357円税込み
『パラモス・デ・ニカシア』は『ニカシアおばあさんの荒れ地』と言う意味のワイン名。生産者『マキナ・イ・タブラ』は『機械とテーブル』と言う意味。アバンギャルドなネーミング(笑)。意図がよく解らん(笑)。
正直インポーターさんの資料を見ても、マキナ・イ・タブラのホームページを見てもよく解りません(笑)。
このワインはルエダやトロの葡萄を使って作られているようです。それゆえヴィノ・デ・メッサ。樹齢の古い条件の良い葡萄畑を選んでいるとか。それでいてコンセプトが『生き方』って言うのもよく解りませんが(笑)。
でも飲んでびっくり!
濃密な丸っきりのビオ・ワイン。
いわゆるドリアンのようなビオ臭は強め
(笑)。ですからこの時点でダメな方もおられるかと(笑)。私は大丈夫(笑)。あの臭みが濃いクレーム・ド・ブリュレに感じられます(笑)。後味の長い余韻に伴うような枝豆の香りも立派(笑)。
とことん尽力して造られたビオ・ワインとしか思えない圧巻の出来映え。すべてが立派で複雑。プリオラートのような、重量感があり折り重なるようなタンニンは壮麗。普通じゃない素晴らしいもの。高貴な香木や植物の香りはテンブラリーニョの完熟したやや暗いベリーやプラムや薔薇のニュアンスと相まってカオス状態。ブラック・ホールに近い(笑)。すぐに全体は解りませんから時間をかけて飲むべきグレート・ワインでございます。きっと熟成能力もかなり高いですね(笑)。
解りやすく言うならば、有り様はフランス・ローヌのドメーヌ・ルージュ・ブルーの『ルナティック』をさらにパワーアップして癖を強くしたかのよう(笑)。
何故違う産地のワインでこんなに土臭いビオらしいワインが作れるのか?そもそもビオで産地の違う葡萄をブレンドして良いの(笑)?普通原理主義的なビオの生産者はしないでしょ(笑)。おそらくシスティマティックにワインを造っているはずなのに、こんなプリミティブな味わいは不思議。
あんた『生き方』違うんじゃないの(笑)!
あと、飲んだ印象ではバリックで全房発酵したものを樽熟成させたとしか思えない強くて深い味わいと生命力。でもカタログではステンレス・タンク発酵後に大きさの違うオーク樽にて熟成とあります。ヴィノ・デ・メッサの規格とも相容れないし。う~ん。解らん(笑)。
凄いワインなのですが、私の常識を越えています(笑)。でも私は大好きなのです(笑)。
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インポーターさん資料より
マキナ・イ・タブラはオリオルとスサナの若いカップルが2013年にカスティーリャ・イ・レオンで立ち上げた小さなプロジェクトです。オーナーの一人、オリオル・イジャ氏はもともと銀行の出身です。しかしすぐに金融の世界に嫌気がさし家族でレストランを開業。そこでワインに興味を持ち始め、伝説のプリオラート、クロ・モガドールを試飲中にルネ・バルビエのもとに飛び込み直談判。ルネを説き伏せプリオラートに移住して修行を始めます。その後、コンサルタントや醸造家として活躍し、消えゆく地ブドウ、スモルを使った自然派ワインのはしりともいえるワイナリーを設立するなどひたすら走り続けた10年余り。ついに自らの理想にかなった畑をもとにマキナ・イ・タブラが誕生します。個性をそなえた古い畑を自ら足で探し
歩いたため畑は各地に点在しています。畑ではビオディナミ農法を実践。醸造設備は借りて自分たちの思い描くワイン造りをしています。ワイナリーのコンセプトは「生き方」。土地に敬意を払い小さな家族経営のワイナリーで起こる全ての出来事を愛でています。
セパージュはティンタ・デル・パイス60%、ガルナッチャ35%、マルヴァージア・カステリャナ5%。
ステンレス・タンク、オーク樽にてマロ・ラクティック醗酵後、オーク樽熟成18カ月(フレンチオーク、225L、500L、600L、2500L新樽は使用せず)。
以上6本、すべて赤でございます。しかも後半の3本はかなり手強い(笑)。
3月27日(金)は17~20時30分
3月28日(土)は11~20時30分
試飲できる状態でお待ちしております。
ひっそりやっておりますので、こっそりお越しくださいね(笑)。
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明日(28日)、明後日(29日)のマスキュー試飲会のラインナップ並びました!
Feb 27, 2020 by weblogland |少ないながらも人が集まるイベントなので自粛も考えましたが、
「マスキューさん!試飲会やるの?」
私「悩ましいところです。」
「まあ、時節柄…。でもさぁ、ちょっと過剰反応気味だよね。ちょっと気をつければ良い程度だと思うんだけどね。風邪気味の人は来なければイイだけだよ。」
私「私もそう思うんですが…。」
「僕なんかここ10年風邪引いてないよ(笑)
。もちろん手洗い、うがいは欠かさないけどね。人が集まりゃコロナになるみたいな風潮はおかしいよ(笑)。」
家内「加湿器出しました(笑)。」
「おー!マスキューさんイイねぇ(笑)。」
私「あと手の除菌剤かな?」
「そうそう。僕、当日仕事で来れないから、試飲会セットとっておいてくださいね(笑)。」
私「ありがとうございます(笑)!」
皆さん!
無理にお越し下さらないでくださいね(笑)
。欲しいワインがありましたらお申し付けください。とっておきますから。
とりあえず、明日、明後日ひっそり試飲会行います。
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試飲会のラインナップ決まりました!
Feb 23, 2020 by weblogland |コロナウィルスを鑑みて中止とも考えましたが、
「そんなに客集まらないから大丈夫だよ!」
「人の集まらない時間を選ぶから中止しないで!」
のお声をいただき、複雑な気持ちながらひっそり行いますので、ひっそりこそこそお出でくださいませ!
カウンターに消毒用アルコールを置いておきますので、まずは手の消毒からスタートとなります。よろしくお願いいたします!
ちょっと前のマスキュー試飲会でお出しして好評いただいた定番アイテムなのですが、実はインポーターさんが輸入業務を止めることとなりました。大事に売ってきたワインだけに残念!そんなこんなで在庫限りの特売でございます!
〇バロン・デュ・モンテガード 白 2018年 シャトー・コンダミン・ベルトラン
販売価格(税込): 850 円
フランス I.G.P.ドック 750ml スクリューキャップ
コート・ド・ラングドックの名門ドメーヌ・コンダミン・ベルトランは革命期までさかのぼる古い歴史をもちます。
1949年にクレーレット・デュ・ラングドックのA.O.C.授与式を、このシャトーで行なったという格式の高さ。
でも今のベルトランはA.O.C.の枠にとらわれない独自のスタイルのワインを作り出します(笑)。
そのレベルの高さは、フランス国内の星付レストランでは引っ張りだこの人気です。
このワイン ソーヴィニヨン・ブラン種が60%、ユニ・ブラン種が40%。味わいは、円やかで厚みがあり、味わいとしての果実味が勝るスタイル。溶け込みが良く品種の特徴が出しゃばらない品の良さ。どうやら混醸してるようですね(笑)。
インポーターさんに聞くとコンダミン・ベルトランのラインナップとして一番デイリーなランクということでした。
南フランスらしい濃厚さが、こんなにも品良くまとまっている姿はエクセレント!味わいに広がりもあり、変にワインをいじったところがない点も好感が持てます。果実味を裏支えする酸はしっかりしており、簡単に崩れません。補糖や補酸しない自然さがグッドです。更に液温が上がるとトロミが増します。グレート・ヴィンテージではなくともこのレベルまで造り上げる力量は流石!
それとラングドックの約束の地『ペズナ』の優位性を認めざるを得ません。
最後にこのワインの最大のセールスポイントは(笑)、『それにしては安い(笑)。』
こうでなくっちゃ!のワインなのです(笑)。
〇ブルゴーニュ アリゴテ 2015年 ドメーヌ・ジャイエ・ジル
販売価格(税込): 1,980 円
フランス ブルゴーニュ 白 750ml
う~ん。
高級なブルゴーニュのワインでもっともお買い得と言えばアリゴテ(笑)。ケチなマスキューの大好物(笑)。とはいえジャイエ・ジルのアリゴテが2,000円以下で売れるとは!
前回の2014年は特別良い作柄ではありませんが、ジャイエ・ジルらしい濃密な出来映え。大人気ですぐに完売。今回は2015年。2014年よりちょっとイイかな(笑)。あまり数がありませんから、ファンの方はお早めに!
尚、間違ってもキールにしないよう!
バチが当たります(笑)。
以上でございます(笑)。
●『クロス・ロヘン 』2018年 ボデーガス・イ・ヴニェードス・ポンセ スペイン 赤 マンチュエラD.O.750ml 1414円税込み
かつてマスキューの定番だった『クロス・ロヘン』の再登場です!
以前2012年ヴィンテージを扱ってましたね(笑)。ピュアな濃さで人気のアイテムでしたが、他のスペイン・ワインも似たようなスタイルが増えて埋没してしまいました(笑)。
この春インポーターさんの試飲会に行った折、ご当主のポンセさんが来日出席(笑)。試した折ビックリ!スタイルが変わっています。雑味がなく旨み・果実味重視のスタイル。過度のタンニンは感じられません。変な例えですがピノ・ノワール的なのです(笑)。。そこでポンセさんに聞きました(笑)。
私「あっ、作り方変わりましたね(笑)?」
ポンセさん「はい。(にやっと)収量を落としました。1ヘクタールあたり15ヘクトリットルしか作りません。」
私「1ヘクタールで何キロ収穫するのですか?」
ポンセさん「(自信満々)4トンほどです
(笑)。」
私「うわー!4トンで1500Lですかぁ。歩留まり悪いですね(笑)。そうするとプレス果汁は使わないのですね?」
ポンセさん「(また、にやっと)はい!(力強く)使いません!』
私「そりゃ凄い!美味しい訳だ!旨みが凄い(笑)。(おそらく1本の葡萄樹から得られる果汁は1L以下ですね。)」
ポンセさん「畑自体も樹齢が高くなってきましたから、自然と収量も減ります。葡萄自体の大きさも小さくなります。」
私「今日の試飲会のベスト・コスト・パフォーマンス・ワインです!」
ポンセさん「(嬉しそうに)ありがとうございます(笑)。」しっかり握手しちゃいました(笑)。
考えるにアロマチックではない代表品種のような(笑)ボバルをこんなに飲みやすく造る発想は驚きです(笑)。逆に原理主義者からすれば『こんなのボバルじゃない!』と叱責されるかも(笑)。
造りの上での変化としては、以前は木樽のニュアンスを感じましたが、これは香り付けとしての木樽使用はしていません。調べるとフレンチ・オークの大きな樽で発酵・熟成させていました。もちろん古樽です。ありがちなアメリカン・オークのバリックの新樽は全く使いません。おそらくアリエ産のオーク材を使ってますね(笑)。ボバルをプレス果汁を使わずにフリー・ラン果汁のみで造る発想。今までのスペイン・ワインにはない発想なのです。それゆえピノ・ノワール的なスタイルになったのかと。ジャムのような甘い香りがしますからマセラシオン・カルボニック法で作っているようです。
仕上がりのアルコール分が13%に抑えていることも見逃せません。この価格帯のワインとしては異例のコスト・手間のかけようなのです(笑)。
肝心の味わいなのですが(笑)、抜栓したてはちょっと軽すぎるくらいの印象なのですが、時間が経つとしっかりした酸を感じ、全体にギュっとした密度感を感じます。香りもプラムやスモモっぽい可愛いもの(笑)。スペイン、しかもマンチュエラ
とは思えない品の良いワインなのです(笑)。
ボバルをこんな風なワインにするとは!
高度でアバンギャルドな試みはこの先どうなっていくのか?
見守りたい生産者でございます(笑)。
このワインと次のシャトー・ブリソン2016年は兄弟シャトーです。ということはインポーターさんも同じ。でもインポーターさんが輸入を止める。よって現品限りの特売セールとなります。残念(涙)。
●シャトー・ル・ペラ 2014年 カスティヨン コート・ド・ボルドーA.C.
販売価格(税込): 1,180 円
フランス ボルドー 赤 750ml
今までのコート・ド・カスティヨンA.C.が2009年からコート・ド・ボルドーA.C.となりました。カスティヨン産葡萄100%のワインは頭に村名カスティヨンを名乗れます。
このシャトー、1878年創業のヴァラッド家の所有。同家はカスティヨンにシャトー・ブリソンも所有しています。いわば老舗のカスティヨン専業生産者です。
現在、30年の経験を積んだポールとロレッタ夫妻と息子のセドリックの3人が中心となり、エコ・セールの認証取得後ビオ・デナミに取り組んでいるようです。
セパージュはメルロ85%、カベルネ・フラン15%。ビオ系の生産者らしく高めの仕立てのダブル・グイヨ。1本の葡萄樹に8房ほどしか実を成らせない低収量です。
除梗後、低温でプレ・マセラシオンを5日間した後、温度を管理しながらアルコール醗酵します。雑味を出さないように、優しくプレス。半分は古いバリック、半分はタンクで熟成します。
味わいは、タンニンの柔らかさと解り易さにビックリ(笑)。ボリューム感があり、しかも雑味がありません。この点ローヌに近いかも(笑)。
エコ・セールの認証は、たしか1991年からでしたっけ。除草剤を使わないために、ボルドーでは仕立てが高くなります。下草の影響を受けないようにするためです。しかし、仕立てが高い分、葡萄果が凝縮しにくい欠点があります。当時エコ・セールのワインを飲んでも、薄い印象と割高感がありました。
うーん。
ボルドーのビオ系ワインもとうとうこの域まできたか!の感です(笑)。
20年以上の歳月が要された訳です。
●シャトー・ブリソン 2016年 カスティヨン コート・ド・ボルドーA.C.
販売価格(税込): 1,980 円
フランス ボルドー 赤 750ml
今までのコート・ド・カスティヨンA.C.が2009年からコート・ド・ボルドーA.C.となりました。カスティヨン産葡萄100%のワインは頭に村名カスティヨンを名乗れます。
このシャトー、1878年創業のヴァラッド家の所有。同家はカスティヨンにシャトー・ル・ペラも所有しています。いわば老舗のカスティヨン専業生産者です。
現在、30年の経験を積んだポールとロレッタ夫妻と息子のセドリックの3人が中心となり、エコ・セールの認証取得後ビオ・デナミに取り組んでいるようです。
味わいは兄弟シャトーのル・ペラとは真逆のクラシックスタイル。カスティヨンらしい重厚なタンニン。もちろん重いだけではなく、クリアネスと広がりのある優れたワインです。
うーん。唸る出来栄えです。
造りはル・ペラより低収量で1本の葡萄樹に6房ほどしか残しませんが、それ以外は同じ。1/3をオーク樽でマセラシオンし、熟成に新樽を30%使うところはル・ペラよりコストがかかっています。
でも、それ以上に味が違う(笑)。
一言で言うとタンニンが複層的。おそらく完全には除梗していないはず!でも、除梗しているようなクリアネスもある。
うーん。
いずれにせよ技術の高さがあります。これほど完成度の高いカスティヨンのワインは初めてです。
今回のとりはコレ!
ブルネッロの血統をしっかり受け継ぐ優良なもの(笑)!
●ロッソ・ディ・モンタルチーノ 2016年 ラ・コロンビーナ イタリア トスカーナ 赤 D.O.C. 750ml 2671円税別
ラ・コロンビーナは1997年創業のワイナリー。もともと家族所有のカンティーナを相続を経て維持継承したようです。約5ヘクタールの地所はモンタルチーノ地区のほぼ最南端のカステルヌオヴォ・デッラバーテの標高の違う4箇所を所有しています
。実際に葡萄を植えているのは3ヘクタールほどのとてもプリミィティブな農園です。一族のプライドと歴史を守り、あと趣味のためにやっているようですね(笑)。
看板のブルネッロ・ディ・モンタルチーノ・リゼルバを造るために惜しみ無い手間暇をかけたワイン造りをしているようです。今や世界的に有名なブルネッロ・ディ・モンタルチーノにおいてまだこんな小規模な生産者がいるとは!
これはいわばブルネッロ・ディ・モンタルチーノの格落ちロッソ・ディ・モンタルチーノなのですが、最上級品を造るために出来たワインなのです。それゆえブルネッロと共通する妖しい魅力を感じる
らしい味わいなのです(笑)。タンニンは滑らかで、森の湿ったような印象。小粒の赤い果実はチャーミング。しっかりしたバランスは彼の地のサンジョヴェーゼ・グロッソ100%による純粋さだけが成せるもの。血統を感じる素晴らしい出来映えなのです(笑)
。正銘のブルネッロは飲み頃になるまで時間がかかる、しかもとても高価。それならばコスト・パフォーマンスに優れたこれで充分に満足出来る私は幸せ者なのです(笑)。
以上6本!
今回は輸入事業を撤退するインポーターさんのワインが3本含まれます。良いワインなのでマスキューの定番アイテムだっただけに残念!ご好意によりお安く出して下さいました。皆さんが美味しく楽しめれば光栄とのこと。Oさん、ご厚意ありがとうございます!
2月28日(金)は17~20時30分、29日(土)は11~20時30分までとりおこなっております。時節がら夕方を避けてくださいますとマン・ツー・マンの対応となります(笑)。
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