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桝久 試飲会リポート 前半 201712
Dec 24, 2017 by weblogland |まずはチリのスパークリング・ワイン
◎ヴァルディビエソ ブラン・ドゥ・ブラン 2013年 ヴィーニャ・ヴァルディビエソ チリ セントラル・ヴァレー 発泡性 白 750ml 1944円税込み
「おっ!旨いなぁ、これ。」
「味はまるでシャンパンじゃん(笑)!それもイイやつ(笑)。」
「まるっきりシャンパンのブラン・ドゥ・ブランだよ。それもしっかりしたヤツ(笑)。」
「ナッツィーだし、クリーミー。シャルドネらしい果実味もある。」
「シャルドネで36ヶ月瓶内熟成でしたっけ。シャンパンとまるで同じ。でもシャンパンじゃない(笑)?」
「シャンパンがシャンパン以外の地でのシャンパン名称の使用を禁止してますからね(笑)。」
「それってズルくありませんか(笑)?」
「でも、宣伝にお金と時間つぎ込んでますからね(笑)。」
私「最近日本でもよく言われる原産地呼称の出発点がシャンパンです。生産者を守る。そのためには自らルールを作る。という発想です。ただシャンパン産業は巨大化し、巨大企業の寡占を産むまでになってしまいましたが(笑)。」
「でも、こんなのがチリあたりで作られるとシャンパン企業はうかうかしてられないですよね。」
「そうそう。だって値段は半分以下だもんね。」
「店長!これ、熟成由来の赤い果実のニュアンスも出てます!」
私「そーなんです(笑)。ワインの果実味と熟成感が素晴らしいマッチングをしています。やはり36ヶ月の瓶内熟成期間がベストと言われるのが解ります。」
家内「あまり瓶熟成期間が長すぎると果実味がくすんでしまいます。」
「長ければ良い訳じゃないんだ?」
家内「とんでもなく長い瓶内熟成を唄っているものがありますが、なかなか難しいかと。」
私「ガスも抜けてきますし。」
「ところで、これそんなにガスが強くないですよね?」
私「はい。それが欠点です(笑)。泡立ちの持ちがイマイチ(笑)。」
「良いシャンパンは縦にいつまでも泡が立ち上りますが、これはそこまで持続しませんね(笑)。」
「何ででしょうか?」
私「解りません(笑)。基本的に作り方はシャンパンと変わらず二次発酵に培養酵母を使います。ですから何故だか余計解りません(笑)。」
「ガスってCO2 炭酸ガスだからね。液体に溶け込むだけだから圧力と溶け込ませる時間と温度だけの問題なはずだもんね。」
家内「界面活性の問題があるとしても本家のシャンパンとチリのスパークリングに差があるとは思えないんですよね。」
「何でだろう?」
私「技術者に聞くしかないですね。今度機会があったら聞いてみますね。」
「でもこの価格と味で泡にケチつけるのは心が痛む(大爆笑)。泡抜けてもキット美味しいよ これ(笑)。」
私「左様でございます(笑)。」
〇ブラン・ド・カベルネ 2016年 ラダチーニ モルドヴァ ステファン・ヴォーダ 白 750ml 1,018円税込み スクリュー・キャップ
「問題作ですな(笑)。カベルネ・ソーヴィニヨンで造った白なんて飲んだことありませんよ(笑)。」
私・家内「我々も飲んだことありません(笑)。」
「カベルネ・ソーヴィニヨンの白っていうから、色がついてるかと思ったけど全然ついてない。普通の白(笑)。しかも色の薄いくらいの白(笑)。」
「うんうん。でも味は濃い(笑)!」
「旨味はあるし、スッゴク飲みやすい!」
「プンプン香りはしないけど、爽やかだし
厚み甘さが心地良い。」
「しっかり辛口。」
私「最近の白ワインは果肉と果皮を低温で接触させて(スキン・コンタクト)厚みを出します。でもこのワインは果皮の色は全くついていませんからスキン・コンタクトはしていません。それでも厚みはちゃんと感じますから、もともとの葡萄果が良いことだと思います。」
「マスキューさん!これってイメージしていたカベルネ・ソーヴィニヨンっぽさは微塵もありませんが(笑)、何に似てると思いますか(笑)?」
私「そーなんですよね。う~ん。ブルゴーニュのピノ・ブラン?スペインのアルバリーニョ?どっちも似ていて非なるかな?香りの強さより旨味優先なんですけど、上手く当てはまらないかな?」
「でも、これわりと香りは複雑ですよね。
強くはないけど、桃、グレープフルーツ、レモン、青草、ハニーさ、ちょっとトロピカルなニュアンスもありますよね(笑)。」
「最近の日本産ワインに似てませんか(笑)?」
私「鋭い!さすがですね(笑)。確かにそうです。ただしミクロ・オキシダシオンで香りを落としているから、比べるのは問題あるかな(笑)。逆に日本産ワインがこんなワインを手本にしてるかもしれませんね(笑)。」
「そうですよね。この旨味出汁に合いそう
(笑)。お正月の出汁巻き玉子に合うはず!」
私「料理に合わせることを考えると、バターやオリーブオイルじゃなくて穀物類の油 胡麻油や天婦羅油に合うイメージです。」
「天婦羅に塩!レモンを搾ってかける!絶対イイ!」
「お雑煮でも良さそう(笑)。」
「そういえば以前マスキューさんがお雑煮に合うカヴァを提案してましたっけ(笑)。
あのカヴァともこのワインは共通したところありますよ!旨味とバランス。品の良さ(笑)。」
私「ありがとうございます(笑)。歳の性か、最近味の重い肉より魚や野菜を好むようになりまして(笑)、しっとり旨いワイン
を進んで選ぶようになったみたいです(笑)。ですからデイリーワインも同じものを毎日飲み続けられるようなチョイスとなってきたようです(笑)。」
「それにしてもコスト・パフォーマンスが高いですよね。この価格位のワインって癖があったり、薄かったりするものなんですけどね(笑)。2000円ぐらいのワインかと思っちゃいましたよ(笑)。産地と値段見てビックリ(笑)!」
「ワイン自体に無理やあざとさがないんだよね。とても自然。すんなり抵抗なく飲める。二日酔いしなさそう(笑)。」
「体に自然に吸収されるような感じ(笑)。」
私「飲んだ印象の通り作柄のイレギュラーを感じません。夏場が暑すぎたり涼しかったり、秋に雨が降ったり、などのイレギュラーな印象がありません。」
「それってどう解るんですか?」
家内「日照が足りなくて葡萄の糖分の上昇が足りないと、あとから糖分添加したりします。そうするとバランスが悪くなったりします。折り合いが悪くなると言いましょうか。」
私「あと酸が多すぎたり少なすぎたりもワインのバランスが悪くなります。水っぽかったり、意地悪な舌触りだったりします。」
「そう言われると良く解ります(笑)。抵抗なく美味しく飲めるっていうことですね(笑)。そう考えると簡単だな(笑)。」
私「そーなんです。簡単なんです(笑)。我々は職業的に言葉に置き換えてるだけなのです(笑)。」
このカベルネ・ソーヴィニヨンの白、めでたく本日のトップセラーとなりました。この時期白がトップセラーになるのは
異例です。それも皆様の審美眼・好奇心のお陰でございます(笑)!
●カベルネ・ソーヴィニヨン 2016年 ラダチーニ・ワインズ モルドヴァ バルル・ルイ・トライアン 赤 750ml 1,018円税込み スクリュー・キャップ
私「今度はカベルネ・ソーヴィニヨンの赤。赤でございます(笑)!」
「おっ、これも飲みやすい(笑)!しかも安い(笑)。」
「どーんとした大物じゃないけどイイね(笑)。」
「カベルネの味もちゃんとしてる(笑)。これカベルネ・ソーヴィニヨンの味ですよね?」
「青っぽさ、黒い小粒の果実 スグリなんかかな。ミントっぽさもあるね。カベルネだよね。」
「でもさ、どこのカベルネ・ソーヴィニヨンって聞かれると困るよ(笑)。」
「マスキューさんどこのカベルネを連想しますか?」
私「モルドバ(笑)!冗談です(笑)。う~ん。ニューワールドではありませんし、かといってボルドーとは違うし、やはりモルドバ(笑)。」
私「カベルネって頑強さ、構造の頑強さを支えると言われますが、それはこのワインではあまり目立ちませんよね。でも、このワインはしっかりしているんですよね(笑)。あと、カシスっぽさもあるし、樟脳っぽさもある。う~ん。やはりカベルネ・ソーヴィニヨン。」
家内「モルドバは旧ソ連邦なのですが、フランスの入植者が入っていましたから、フランス系の真性な品種が植えられているそうです。」
「なるほど、あの辺はロシアとは絶体に上手くやらないとダメだけど、それをしながら他所とも上手くやる(笑)。小国の知恵だね。」
私「あと、この黒海沿岸の地は氷河期のあとに葡萄が生えた原産地です。これがギリシャ、ローマに伝えられ、さらにローマ人がワインのないフランスやドイツまで伝え現在に至ります。ですからモルドバはもともと葡萄栽培に適していた訳です。」
「まさにオールド・ワールドですな(笑)。」
「そーするとカベルネは逆輸入されたということなのかな(笑)?」
「マスキューさん、赤も白も共通したニュアンスがありますよね。しっとりしたでしゃばらないとでも言いましょうか。」
「これって豚肉に合わせるべきワインだよね。いわゆるカベルネ・ソーヴィニヨンとはこの点違う。」
「我々の知っているカベルネ・ソーヴィニヨンは牛だよね(笑)」
「旨味があって上品に感じる。」
「タンニンが柔らかなんだよね。好きだな(笑)。」
「赤は木樽熟成しているんですか?樽のニュアンスありますよね?」
私「インポーターさんの資料では木樽熟成はしていないようですが、最後のステンレス・タンクに貯蔵する際、一樽分だけ木樽熟成させたものを混ぜたりします。裏技です(笑)。おそらくそれかと。」
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試飲会のラインナップ並びました! 201712
Dec 20, 2017 by weblogland |今週末のマスキュー試飲会のラインナップようやく並びました。今月は12月ですから、通常より1週間早まります。ですから、準備も早まる(笑)。また、12月はワイン需要期でもありますから予定した数が試飲会前から足りなくなったり、もうバタバタです(笑)。
写真を見ていただくと解りますが、ヴァルディビエソのブラン・ドゥ・ブランがもう足りない(笑)。あとラダチーニのブラン・ド・カベルネは足りる訳ない(笑)。そんな訳で明日追加が到着する予定です
。ハラハラなのです(笑)。ギリギリ試飲会には間に合いそうですから、良しとしましょう(笑)。
12月22日(金)は17~20時30分
12月23日(土)は11~20時30分
とりおこないますので、よろしくお願いいたします。
あと翌日の12月24日は休まず営業しております!
普段暇癖がついているので(笑)、ちょっと忙しくなるともうダメ(笑)。歳のせいかな?
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桝久 試飲会のラインナップ決まりました!201712
Dec 17, 2017 by weblogland |今月はいつもより1週早いので、いつも以上にバタバタ(笑)。でもですね、なかなかマスキューらしいラインナップかと(笑)。自画自賛(笑)。だってヘンなワイン見つけちゃったんですから(笑)。
シャンパンなんか目じゃない(笑)?
◎ヴァルディビエソ ブラン・ドゥ・ブラン 2013年 ヴィーニャ・ヴァルディビエソ チリ セントラル・ヴァレー 発泡性 白 750ml 1944円税込み
ヴァルディビエソは1879年設立の名門老舗ワイナリーです。南米大陸で初めてスパークリング・ワインを造ったことでも有名。近年では国内の良好なテロワールで得た葡萄を使用したバラエタル・ワイン、絶妙なブレンドのリッチな赤も注目されており、「チリ屈指」のワイナリーとしてその名声を確立しています。
マスキューでもそのコスト・パフォーマンスの高さから定番として扱わせていただいています。最近ではエキストラ・ブリュットが好評でした(笑)。まるでシャンパン。これで泡もちがもっと良ければシャンパン要らない、なんて受けてました(笑)。
そして今回ご紹介するのがブラン・ドゥ・ブラン。現在のヴァルディビエソの到達点と言ってよいかと。
シャルドネ100%、ステンレス・タンクで発酵後36ヶ月の瓶内熟成。ドサージュは1L中8g。
力強く、広がりがあり旨い!
ちょうどピークの熟成感はハイ・レベル!
マロラクティックはしていないようですが、それが良い方向に作用しています。クラマンとアヴィーズを足して2で割り、それから2を引いたような出来映え(笑)?
まあ、コート・デ・バールのシャンパンよりは遥かに美味しい(笑)。(あー、言っちゃった。ご免なさい)
シャンパンの牙城が崩れるのも時間の問題?それを期待している訳ではありませんから、誤解のないよう。美味しければ良いし、さらにお安ければもっと良しなのです。良い時代に生まれたと実感しています。更なる先を見届けたいものですが、その頃は死んじゃってるかな(笑)?
これがヘンなワイン(笑)。でも味はヘンじゃない(笑)。
〇ブラン・ド・カベルネ 2016年 ラダチーニ モルドヴァ ステファン・ヴォーダ 白 750ml 1,018円税込み スクリュー・キャップ
ところでモルドヴァの位置ですが、東欧ルーマニアとウクライナの間の小国。面積は日本の1/10ほど。緯度はボルドーより少し高いほど、気候はブルゴーニュに似ているとか。土壌は大穀倉地帯ウクライナの黒土と同じ沖積土、水はけは良さそうです。
歴史的に見ても、ヨーロッパ系葡萄 ヴィニフェラの原産地にあたる黒海沿岸周辺ですから、産地としてのポテンシャルは折り紙つき。かつてフランス人入植者を受け入れた経緯から植えられる葡萄は正銘のヴィニフェラが占めており、ソ連邦への一大ワイン供給地でした。最盛期はソ連邦の全ワイン需要の1/5を供給していました。ゴルバチョフによるアルコール禁止令以前は全国土の10%が葡萄畑であったそうです(笑)。
そしてソ連邦の崩壊後に産業としての葡萄栽培は自由を得たようです。ただし作付け面積はかつての半分以下になったようです。
また、民族はルーマニア人が多いようですが、軍事的に中立国のままEU加盟を目指しているようです。複雑な地政学的な立地が影響しているようですね。
そんなこんなでEUのワイン法に沿った原産地表示保護制度作り、90年代後半にはモルドバのワイン産業は欧州投資銀行から数百万ユーロの投資を受けた他、ロシアやイタリア等からもかなりの額の投資がありました。
このラダチーニ・ワインズはまさにこれ(笑)。
1998年に外資のシンジケートが設立したアルバストレレ・ワインズ。コドゥル、ステファン・ヴォーダ、バルル・ルイ・トライアンの地理的表示保護制度を受ける中心的なワイン産地に1000ヘクタール
もの自社畑をもち、20箇所を越える醸造場を備えます。いきなりこんな会社が出来ちゃいますから、元々のワイン産業の
規模が想像出来ますね(笑)。
このラダチーニ・ワインズはその1ブランドのようです。
ショッキングな白の後には気をとりなおして、再確認です(笑)。
●カベルネ・ソーヴィニヨン 2016年 ラダチーニ・ワインズ モルドヴァ バルル・ルイ・トライアン 赤 750ml 1,018円税込み スクリュー・キャップ
このカベルネ・ソーヴィニヨンはモルドヴの一番北の産地バルル・ルイ・トライアン地域のもの。100%手摘みのカベルネを破砕・除梗し、ステンレス・タンクで10℃で2日間の低温浸漬。そのまま25℃で8~25℃でアルコール発酵、そして20日間
マロラクティック発酵を行います。その後6ヶ月の熟成を経て瓶詰めされます。
今風の裏技を使っているとは思いますが(笑)、ワイン自体はニュートラルでストレスが無く、いわゆる東欧の質実さを感じます。香りはおとなしめですが、プラム ブラック・チェリーやダーク・チェリーの果実にチョコレートっぽさが加わります。ちょっとオー・メドックのカベルネみたいかな(笑)。ミディアム・ボディーの液体濃度はフレンドリーで、上質なデイリー・ワインに仕上がっています。
肉料理やハード・タイプのチーズまで幅広くマリアージュする使い勝手の良さ。
国際市場で十分通用するレベルの高さ、良さがあります。
コスト・パフォーマンスに優れたスペイン・ワインの2連発!
●カスティーリョ・デ・エンビー 2012年ボデガス・イグナシオ・マリン スペイン 赤 D.O. カリニェ 750ml 1100円税込み
ボデガス・イグナシオ・マリンはスペイン北部、アラゴン州に位置します。畑はヘレスやリオハと並びスペインで最も歴史あるカリニェナD.O.の中心にあり、標高600m 地質は石質、地中海性気候ですが日中と夜の温度差が非常に大きく、 空気の流れが良いのが特徴です。また、日照時間が長いため平均樹齢70年のブドウはしっかりと完熟します。
ワイン栽培は歴史が古くローマ時代に遡ります。
このワイナリーは1903年にイグナシオ・マリン氏によって設立。今は彼の孫で3代目のルイス・イグナシオ(兄)とホセ・イグナシオ(弟)の兄弟がワイナリーの経営にあたっています。経営規模も大きく醸造場は2ヵ所あり、収穫した葡萄の最適なタイミングの醸造が可能です。この価格帯でこの品質の秘密がこの辺りにありそうです(笑)。あと、驚くべきは熟成ストックが200万本可能なセラー。基本220Lのオーク樽の入れ替えをしっかり行っているようです。紛れもないトップ・ワイナリーですね。まあ、この分あっちこっちで輸入されるみたいですが(笑)。
このワインはガルナッチャ50%、テンプラリーニョ50%。6ヶ月フレンチ・オークの樽で熟成したあと18ヶ月ステンレス・タンクで熟成されたクリアンサ規格のもの。トップノーズはガルナッチャ由来のプラム系の香りが甘く漂いますが、ベリー系の香りが内から重層的に感じ、フレッシュネスと厚みのバランスがとても良い(笑)。重すぎない、強すぎない案配は
時間の経過とともに柔らかで豊かなな飲みやすさとなっていきます。樽のニュアンスが全く邪魔にならない。ローストビーフに合わせたくなると言えばこのワインのレベルが伝わるかな(笑)?
驚きのコスト・パフォーマンスの高さなのです!
●ロッカ・イ・モラ グラン・レゼルヴァ 2010年 セラーズ・ウニオ スペイン カタルーニャ 赤 タラゴナD.O. 750ml 1,480円税込み
このワインの生産者セラーズ・ウニオは1942年に設立されたカタルーニャを拠点とした生産者組合です。企画・販売を手掛けるのが南フランスの優良ネゴシアン ブティノ社。餅は餅屋という次第でございます(笑)。
このワイン、カタルーニャのD.O.タラゴナのワイン。バルセロナから西80kmほどのところ。テンプラリーニョ100%で造られ、木樽熟成を24ヶ月したのち36ヶ月さらに寝かされたもの。総計5年以上の熟成わ経てリリース。綺麗に熟成していますから、おそらく瓶熟成の期間が長いと思います。しつかり熟成したテンプラリーニョは美しく。赤いベリーの香りに黒系のプルーンやブラックチェリーなどの完熟した果実の複雑なニュアンス。更にオレンジや枯れ草が混じり、チョコレートやタバコ、スパイスの香りが余韻を豊かにしています。今まさに一度目の熟成のピークですね(笑)。麗しいクラシックな味わいのスペイン・ワインなのです。
やはりグラン・レゼルヴァはこうでなくっちゃ!
そして驚きは価格。これって一昔前の価格(笑)。イイのかなぁ(笑)?
たしか2014年12月のマスキュー試飲会で
2005年をお飲みいただきました。今回は2008年。味わいはどうかな(笑)?おかわり厳禁アイテムでございます(笑)。
●シャルム・シャンベルタン 2008年 カミュ フランス ブルゴーニュ 赤 グラン・クリュ 750ml 7,715円税込み
私の大好きなカミュのシャルム・シャンベルタン2008年の入荷です(笑)!
今回の2008年は2006年同様、あまり騒がれなかったヴィンテージですが、困難な状況にもかかわらず、凝縮感がありなかなかよろしいかと(笑)。
カミュのシャルム・シャンベルタンは、そこそこ良い作柄ものを10年くらいしてから飲むのがベストと勝手に思っております。
このワイン無理な抽出をしませんから、色は薄いのですが旨味がしっかりしています。シャンベルタンだと物足りなく感じるかも知れませんが、個人的にはシャルムとしてはカミュがベストと信じて疑いません(笑)。液体としての滋味深さがじつにチャーミングなのです。
2008年は病害を受けた年。免れるために尽力を要した困難な作柄。こんな中、この出来映えは立派!いつも通りの涼しげな佇まいから困難を読み取ることは出来ません(笑)。
ただし、オーパス・ワンやペンフォールズなどを好む方には物足りなく感じるでしょうからお勧めいたしません。念のため(笑)。
以上6本となります。
12月22日(金)は17~20時30分
23日(土)は11~20時30分
ちょっと混むかと思いますが、お手すきのご来店お待ちしておりまする(笑)。
桝久商店 岡本利秋・昭子
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グラン・クリュ行っちゃいます-今年最後のマスキュー試飲会
Dec 15, 2017 by weblogland |いつもより1週早まりますが、月末はさすがにムリ(笑)。12月はクリスマス前の22、23日がベストかと。
今年最後を飾る試飲会ですから、トリはブルゴーニュのグラン・クリュ行っちゃいます!
そしてマスキューらしいヘンなのも用意しました(笑)。実はこのヘンなワインはモルドバのワインなのですが、なんとカベルネ・ソーヴィニヨンを使った白ワイン(笑)!
ヘンでしょ(笑)?
デイリーな価格帯のワインなのですが、なかなか美味しい。
同じ生産者のカベルネ・ソーヴィニヨンの赤も用意しましたから、飲み比べていただきます!
へそ曲がりなマスキューらしくて良いと自画自賛しておりまする(笑)。
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試飲会のラインナップ決まりました 201711
Nov 22, 2017 by weblogland |遅くなってスミマセン。
今月はすべてイタリア!
しかもすべて北イタリアでございます。
じつはたまたまなんですか(笑)。
まずは旨味があり、香りも個性的な白!
オルトゥルーゴなんて品種知ってました
(笑)?
〇オルトゥルーゴ 2016年 カンティーナ・ボネッリ イタリア エミリア・ロマーニヤ 白 コッリ・ピアンチェンティーニD.O.C. 750ml 1666円税込み
美食の地エミリア・ロマーニヤの北東部
ピアチェンツァの丘陵のD.O.C.コッリ・ピアチェンティーニ。この地の地葡萄オルトゥルーゴ100%で造られた白ワイン。
2010年からはオルトゥルーゴ単独のD.O.C.も名乗れるとか。彼の地ではマルヴァジアやトレッビアーノとブレンドされて、スティルワイン、スプマンテ、またはヴィンサントにもなる葡萄ですが、これはオルトゥルーゴ100%。造り手は1940年創業のボネッリ。
まず抜栓してからの香りが美しい!野バラ、青リンゴや梨のラムネにも似たライム香。レモン、柚子、朝露に濡れた草、ピールの苦味、ピンクペッパーのスパイシーさ、ほわんと立ち上る蜂蜜や綿飴のような甘さ。かなり複雑なのですがすべてがでしゃばらない。里山の恵み、美しさをひとまとめにしたかのようです(笑)。野趣にありがちな雑味を、複雑さや品の良さに昇華したような錯覚に陥りました(笑)。
うーん。
インポーターさんの資料を見ると1.5ミクロン、 1 ミクロン、そして0.5ミクロンの濾過を3回するとか。このオルトゥルーゴ
は元々が雑味が強いのかな(笑)?知り抜いた上で濾過をしているようです。
それにしても、本来的な良さを引き出す手腕はたいしたもの。私の嫌う『いじった感』を感じない行き方には脱帽です(笑)。
同じ産地の赤 ボナルダ種だけってなかなか珍しいのです(笑)。
●コッリ・ピアチェンティーニ ボナルダ 2015年 カステル・デル・ドゥーカ イタリア 赤 エミリア・ロマーニヤD.O.C. 750ml 1072円税別
美食の地エミリア・ロマーニヤの北東部ピアチェンツァの丘陵のD.O.C.コッリ・ピアチェンティーニ。
これはボナルダ種100%で造ったもの。これはクロアチーナ種のことですが、ロンバルディア州のオルトレポ・パヴェーゼやコッリ・ピアチェンティーニではボナルダと呼びます。
このボナルダ、基本的にはプラム系の香りですが、パッと華やぐような香りはしません(笑)。ほどよく濃く重い充実したワイン。みっしり詰まった印象の黒い果実の香味やスパイス、力強さを持ちながらま十分に柔らかいスタイル。飲むうちに徐々に厚みが旨味を増してゆく。強い個性がないからこそ何本でもいけるし、毎日でも飲み続けられる(笑)。デイリーに牛肉料理を好まれる方には最適(笑)。
このワインは『ランブルスコで有名なあの「メディチ・エルメーテ」社が、古くからコッリピアチェンティーニの地でワイン造りをしてきた他2社の協力を得て、1999年、海外マーケットをターゲットとした共同ワイン・プロジェクトをスタートさせ、設立されたワイナリー。』(インポーターさん資料より)
マスキューの定番ランブルスコはメディチ、泡のコッリ・ピアチェンティーニ マルヴァジア・セッコはカステル・デル・ドゥーカです(笑)。超名門メディチは嘘をつきませんし(笑)、手を組む栽培者は名誉をかけて最良のものを提供する!
こんな両者のプライドは良い方向に行くに決まっています(笑)。
デイリーなワインはこうでなくっちゃ(笑)!
そして、あっと驚くドルチェット!
●ドルチェット・ダルバ 2016年 カシーナ・グラモレーレ イタリア ピエモンテ 赤 ドルチェット・ダルバD.O.C. 750ml 1833円税込み
バローロの著名産地モンフォルテ・ダルバ村にあるカシーナ・グラモレーレ。1966年の創業で現在は二代目にあたるクローディオさんご夫妻が二人三脚で運営しています。所有する畑は標高450mの日当たりに恵まれた傾斜地の4.5ヘクタール。すべてが格付けクリュのグラモレーレ畑。傾斜の上段にバルベーラ、中段にネッビオーロ、そして下段はバルベーラを栽培しています。
所有畑が優良でまとまっていて、しかも目の行き届く広さです(笑)。
熟成も伝統的なスロヴォニア・オークの大樽を使っています。もちろん出来上がるバローロはこの価格帯では上位のものです。
ただしへそ曲がりなマスキューはここの家のドルチェットをイチ押しします(笑)。
確かに優良なバローロ ネッビオーロの美味しさは格別なのですが飲むのは年に一度で十分(笑)。それよりも恵まれた畑でネッビオーロ同様に尽力して造られたドルチェットはお買い得(笑)。でも実際に美味しいドルチェットは自分達で先に飲みますから、なかなか海外には出ません。一方で、コンテルノなどのスター生産者の造るドルチェットなどは、耳を疑う価格(笑)。
そんな中ようやく見つけました!
ドルチェットが本来持つプラム系の香りは驚くほど鮮烈で豊か。こんなに綺麗なドルチェットがあるとは!
それも元々の造りの良さがあるからに違いありません。素晴らしい広がりはバローロに通じ、飲み手を陶酔させてくれるのです(笑)。
地見目ですが良さがお分かりいただけると幸いに存じます(笑)。すごく良いワインなのです。
●モンティ 2014年 ヴィッラ・スパリーナ
イタリア赤 ピエモンテ バルベーラ・デル・モンフェッラートD.O.C.750ml 1851円税込み
ピエモンテを代表する白ワイン ガヴィのトップ生産者ヴィッラ・スパリナがリリースする気取りのない赤ワインです。バルベラ種100%のクラシックなスタイル。
濃いルビー色、甘さを含んだイチゴやバラの花を連想する香味。舌の上ではじける生き生きした果実味に、控え目な気持ちの良い苦味と適度な重みが素晴らしいバランスです。上質な日常のためのワインです。
無理に造り過ぎず、かといって緩さもない、土地の香りがする良品。ワイン生産者自身が普段飲むワインですね(笑)。
D.O.C.G.昇格に揺れるバルベラですが、その規格に収まる良質でクラシックなD.O.C.ワインなのです。
瓶形がカッコイイのはイタリア人らしい自己主張。奇を衒った訳ではありません(笑)。
ケチなマスキューでは異例の高級品が本日のトリとなっております(笑)。おかわりはダメとなっております(笑)。
●ガッティナラ 2009年 アンツィヴィーノ
イタリア ピエモンテ 赤 D.O.C.G. 750ml
4628円税込み
イタリア ピエモンテ北東部ノヴァーラ県のD.O.C.G.ガッティナラの赤ワイン。バローロと同じネッビオーロ種を使用しますが、地元ではこれをスパンナと呼んでいます。
深みのあるガーネット色。たっぷりとして豊かな果実味です。野性味ある木イチゴ、スグリ、桑の味、バラ、に熟して甘さを増したオレンジ。苔やキノコ、針葉樹、土、鉄などの重めの香味、なめし革やシガーのニュアンスも出始めています。とはいえ、いまだに十分若々しく力強さに満ちており、現段階ではタンニンが少し粗く感じられます。このまま静かに数年寝かしておいた方が良いのかも知れませんが、深淵さ・複雑さ・繊細で壮麗な構成。ネッビオーロ(スパンナ)らしい雄大さと包容力を楽しめるワインに仕上げられています。並みのバローロではこうはいきませんね(笑)。肉料理、とくにジビエ(野うさぎ、野鳥、鹿)に最適です。早めに抜栓してじっくり味わいたいワインです。
アンツィヴィーノは1999年の創立。もとはミラノに住んでいたオーナーがガッティナラ村の古い修道院を買い取り移住してきたのが始まりでした。標高200~300mの南~南西向きの畑はブドウ栽培には最適。
低い温度でゆっくり醗酵を行い、42ヶ月の熟成(ステンレス・タンク18ヶ月の後スロヴェニア産の大樽で24ヶ月)、最低6ヶ月以上の瓶熟成という伝統的なワイン造りを踏襲しています。リリースまで最低4年ですね。もちろんその必要があるから、そうしている訳です(笑)。飲んでみるとその訳が解りますぞ(笑)
以上6本、24日(金)は17時~20時30分、25日(土)は11時~20時30分までとりおこなっております。
皆様のご来店お待ち申し上げます。
桝久商店 岡本利秋・昭子
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11月24、25日のマスキュー試飲会のラインナップ2017
Nov 22, 2017 by weblogland |今月11月24、25日のマスキュー試飲会のラインナップが並びました!
あっ。でもまだホームページに詳細を載せてません。詳細は明日明日(笑)。
並ぶと嬉しくて、ついつい…(笑)。
今回のテーマはイタリア!
テーマと謳いましたが、たまたまイタリアワインばかりになっただけ(笑)。でもですね、トリはガティナーラ!(えっへん)これは先月から決まってました(笑)。
何故って?
美味しいからです(笑)。
愛するピエモンテのガティナーラ、造り手はご存知アンツィヴィーノ。マスキューの定番なのですが、試飲会は初登場。
ネッビオーロって言うとバローロ、バルバレスコが有名ですが、これはこれでイイんですよね。美しいですよ。
あと試飲会のどさくさに紛れてリゼルヴァも数本仕入れちゃいました(笑)。でもリゼルヴァはさすがに試飲会に出せませーん。ケチと言われても数本しかありませんのでお許しを!
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よーやく並びました(笑)! 201710
Oct 27, 2017 by weblogland |明日明後日が試飲会ですから、ぎりぎりセーフかな(笑)?
眺めると、今回のワインのラベルは地味かな?わりとあっさり目(笑)。ゼルボーネのキアレットも赤に近い色合いですから、目はひかないかな(笑)。エマニュエル・ダルノーのグロース・エルミタージュの逆三角は妙に目立つ(笑)。
でもですね、どれも個性がしっかりしていますから、この点粒ぞろい(笑)。明日が楽しみです!
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桝久 試飲会のラインナップ決まりました!201710
Oct 25, 2017 by weblogland |今月も最後の最後までバタバタしちゃいました。スミマセン。
今月は新入荷、再入荷を織り交ぜてのラインナップとなりました。
まずはイタリア ヴェネト プロセッコのトップランナー レ・コンテッセの白・赤・そして得意のプロセッコの3連発。やはり、プロセッコだけの生産者ではありませんね(笑)。
〇I.G.T. マルカ・トレヴィジアーナ ピノ・グリージョ 2014年 レ・コンテッセ イタリア ヴェネト 白 750ml 1416円税込み
イタリア ヴェネト プロセッコの優良生産地区コネリアーノに本拠を構えるプロセッコのスペシャリスト レ・コンテッセが造る赤ワインです。マスキユーの定番では得意のプロセッコ、フリザンテと泡ばかりですが、今回スティルワインの御披露目となります(笑)。
まず第一印象はラムネの香りがする!
プロセッコと共通する味わい。でも品種はピノ・グリージョ グレラではありません。ハニーさもあり無理に早く収穫した印象はなし。アルコール分は12%。
う~ん。
完熟が早く、しかも完熟してからのハンギング・タイムが長いのか?はたまた秋が冷涼なため、過熟になりにくいのか?
特殊なテロワールを感じることはたしか。
グリーンがかった色はとても美しく、ピノ・グリージョにしては香りが明瞭な点秀逸。リンゴやミカン、白い花を感じます。十分な厚みと密度があり、弾力がある。よく弾むゴム・ボールみたいに元気です(笑)。ピンと張り緩くないのは酸がしっかりしている所以。そして控え目な甘さがグット(笑)。旨味を甘さで誤魔化したピノ・グリージョは温度が上がるとすぐにだれてしまいますが、これはバランスを崩しません。
このスタイルとしては完璧なのです。
特に日本人好みの味わいですから、デイリーに食卓で使えるのが嬉しい(笑)。もちろんこれだけでもいけます。
そして斬新な赤!
●I.G.T. マルカ・トレヴィジアーナ カベルネ 2015年 レ・コンテッセ イタリア ヴェネト 赤 750ml 1416円税込み
これはカベルネ・ソーヴィニヨン50%、カベルネ・フラン50%のあまり目にしない割合。でも、飲んでみると納得(笑)。
香りの芯はカベルネ・フランのラズベリーのような香り。あとからスパイスやハーブ、やや重めのブラックベリー、ミネラル。タンニンはあくまで細やか。ソーヴィニヨンが50%入っているとは思えません。しかも液体に重さは感じられず軽やか。フラン特有の香りだけを抽出したかのよう。フランスでよくある過熟気味のジャミーなスタイルではありません(笑)。旨味もしっかりあります。ステンレスタンクのみで低温で短めに醸し、最長1年熟成したのち瓶熟成を6ヶ月してリリース。できたワインを簡単にリリースしない周到さ。フランとソーヴィニヨンの折り合いをつけるのでしょう。
う~ん。
これは初めて経験するスタイルです。
軽やかで私の好きな薄旨いスタイルですが、酸やミネラルがしっかりあり、爽やかな青草の香りが感じられます。そして強靭さが奥に潜んでいます。フランが果実味、ソーヴィニヨンが青い爽やかさを分担してるかのようです。
特殊なテロワールや歴史、飲み手の食文化がかいま見えるようなのです。
テクニカル・シートには、ホロホロ鳥のソースがけに合うとありますが(笑)、赤身の肉なら幅広く合うはずです。
マスキュー定番のプロセッコと言えばこれ!
◎プロ・セッコ 『トレヴィソ』 エキストラ・ドライ レ・コンテッセ イタリア ヴェネト 発泡性 白 750ml 2000円税込み
食前の乾杯に1杯だけ飲んで、すぐその存在を忘れてしまうようなお手軽なプロセッコとは明らかに違う、食前から食中ずっと楽しめる上等なプロセッコが入荷しました!是非お試しいただきたい秀逸なプロセッコです(笑)。
レ・コンテッセ社はプロセッコに最適とされるコネリアーノ地区に畑を所有、丁寧な栽培で質の良い葡萄を育てています。
グラスに注ぐと、これがプロセッコ?と思うくらい濃い麦わら色。豊かな香りと厚みがある果実味によくあってとても自然。ラムネのような優しいライム香にアカシアの花、夏みかんの花、桃、リンゴ、カリンといった明瞭で華やかな香味、草の匂いやハーブのニュアンスが混じり爽やか。余韻にはほのかにハチミツを感じ上等。
うーん。
今まで飲んできたプロセッコって一体なんだったの(笑)?
ガス圧が5.3気圧ありますが、液体との溶け込みがよくグッド。トラディショナルなプロセッコは葡萄の収穫を早めにします。そうすることによりしっかりとした泡を確保でき、ラムネのような清涼で優しいライム香が漂います。
タンク内二次醗酵のいわゆるシャルマ方式でプロセッコは造られますから、生産者は初期投資設備にコストかかかります。このため生産者も中規模以上の生産者に限られ、生産量もいきおい多くなる傾向があります。ですから海外に輸出されるプロセッコはあまりプロセッコらしくないものが多くなりますね(笑)。
性格上エキストラ・ブリュットと言ってもやや甘く感じますが、しっかり冷して飲むべきスパークリングと言うことでお楽しみくださいませ(笑)
大日本ロゼ・ワイン普及協会の大推薦ロゼ・ワインです(笑)!
△キアレット 2013年 ロ・ゼルボーネ
イタリア ピエモンテ ロゼ ヴィーノ・ロサート 750ml 1573円税込み
ロ・ゼルボーネは2003年にファビオ・ソマッツィさんが設立しました。リグーリアとピエモンテの州境にあるロッカ・グルマルダ村。バローロのあるアルバの東と言えば分かりやすいかな(笑)。D.O.C. ドルチェット・ディ・オヴァーダの中心地にある3ヘクタールのワイナリーを取得しました。
畑は標高130~170m の南東向き斜面で風通しも良く、土壌は火山と砂質の混成土壌で水捌けも良く、下草が生えにくいことに着眼。有機栽培を始めました。2010年にはイタリアの公的有機認証機関BIOSの認証を取得。その後SO2無添加のワイン生産を目指しています。手法は所謂ビオロジックですから、割りとフレキシブルで現実的(笑)。発酵にはステンレス・タンクのみ使用。ビオデナミほど原理主義的ではありません(笑)。状況に応じたワイン造りは、すべて葡萄本来の味わいを出すため。場合によっては自然酵母に一部培養酵母を混ぜたり、最小限のSO 2 添加もします。とは言え残留SO 2 が30mg /L以下を達成していますから立派(笑)!多大な尽力を感じる将来性のある生産者なのです。収穫量もすべてのキュヴェが1本の葡萄樹からワイン1本以下で
あることは想像にかたくありません。
このワイン、ドルチェット100%で造られたキアレットです。
手摘みで収穫し撰果後プレスし果皮を取り除き、15℃の低温でステンレス・タンクにて6日間アルコール発酵します。そしてそのままマロラクティック発酵をし、最長12ヶ月熟成させて瓶詰め。
キアレットというと黒葡萄をすぐに圧搾することで出来る淡いロゼ・ワインですが、これは色が濃い(笑)。ボジョレー位のルビー色です。やや暗めかな。もともと栽培されたドルチェット自体の果皮の色素が相当濃いことが予想されますね。
まずSO 2 無添加らしいビオ臭がしますが徐々に薄れ、口に含むとプラムやベリーの凝縮された酸っぱいほどの果実がたっぷり感じられます。ドルチェットらしい果実味だけを取り出したかのようです。柔らかながら、広がり奥行きは果てしないほど。そしてそれが強靭さの裏返しだと気づかされます。
こんなに力があるロゼ・ワインは初めてです。
残留SO 2 は23mg / L 、アルコール分は14%。赤ワインにするには出来の足りない葡萄から造ったロゼでないことは確かです。渾身のロゼ・ワインなのです。
このドメーヌのワインは日本初入荷以来のマスキュー定番(笑)。作柄がよくなかった2013年より元に戻ったかな(笑)。
●クローズ・エルミタージュ キュヴェ レ・トロア・シェーヌ 2014ドメーヌ・エマニュエル・ダルノー フランス ローヌ 赤 750ml 3471円税込み
クローズ・エルミタージュの新星としてフランス国内外で高く評価されているワインです。もともとダルノーさんの親や親族はブドウ栽培農家です。普通なら親の手伝いをしながら腕前をみがいて、ゆくゆくは跡を継ぐものです。しかし彼はボーヌでワイン醸造を学び修行した後、全財産を投資して1.5ヘクタールの畑をクローズ・エルミタージュで購入しました。
チャレンジャーです!
フランス人の自立した個人主義ってカッコいいです。
そんな彼がつくるワインですから、2001年のファーストリリースから大ブレ―クです。その出来はエルミタージュすら凌ぐ、群を抜く出来栄えでした。
このワインを飲むとクローズ・エルミタージュとエルミタージュの差が分からなくなります。
ワインの善し悪しは畑の格付けより、生産者の作り方の方が優先すると思わざるを得ない秀逸なできです。
年に一度しか入荷しないワインですから、お見逃しなく!
間違ないグレートワインです。
彼がこのような充実した仕事を生涯続けたなら、晩年は超一流の生産者として名を残すのでしょうね。そうなる前に飲んでおくべきワインです。そうなったら手が出ない値段のワインになりますから(笑)。
今回のトリは白!
完全に我々の好みでございます(笑)。
〇コート・デュ・ジュラ シャルドネ 2014年 クールベ フランス 白 ジュラA.C. 750ml 2970円税込み
フランス東部スイスとの国境近あワイン産地ジュラ。地学で習ったジュラ紀の命名地ですね(笑)。
ゆっくりと酸化熟成させシェリーのような風味を持つワイン ヴァン・ジョーヌが有名です。今回おすすめのドメーヌ・クールベは評価の高い生産者の一人ですが、A.O.C.シャトー・シャロンは高価だしその風味は個性的過ぎる(笑)。そんな訳でクールベの造るもう一つの逸品A.O.C.コート・デュ・ジュラ シャルドネ2014年をご紹介します。
液体の濃いイエローが力を感じさせて美しい。明瞭で強い香味。黄色い花や熟したリンゴ、夏みかん、ハチミツ。とても生き生きとして鮮やか!たたみかけるように色々な香味が現れます!口に含むと十分な厚み・重み・滑らかさがあり、とても充実しています。ヨインモ長く、ハチミツの風味とオレンジマーマレードのような風味が残ります。シャルドネと言うよりサヴァニャンに近いかな(笑)?とはいえ、到達点はとても高く、満足のいく白ワインです。
う~ん。
やはりジュラは個性的!
特にブルゴーニュのシャルドネにはあまりない香味 落ち葉や枯れ葉だったり、燻した煙のイメージだったり、干した大根だったり。家内曰く「秋の里山のたき火、古民家の囲炉裏 へっついの香り。」
どこか日本人の原風景に繋がるような気がします。ジュラの白ワインの際立った特徴だと思います。
このワイン発酵後ステンレスタンクで10ヶ月シュール・リーしたのち、15~20ヶ月木樽熟成。シャルドネ100%。
チーズ特にコンテやボーフォール、テット・ド・モワンヌとの相性は鉄板(笑)。
鶏や鴨の燻製も鉄板かな(笑)。じっくり味わいたい体に染み込むようなワインなのです。
以上6本、27日(金)は午後5時~8時30分、
28日(土)は午前11時~午後8時30分までとりおこなっておりますので、お手すきのお時間にいらっしゃってくださいませ。
皆様のご来店お待ち申し上げます。
桝久商店 岡本利秋・昭子
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こうして会長のご意向により試飲会のワインは決まってゆくのです(笑)
Oct 22, 2017 by weblogland |Aさん「マスキューさん!ゼルボーネのキアレット来たんですか?」
私「今日来る予定だっんですが、まだ来てないんですよ。休み明けには来るはずです。」
実はこのAさんは大日本ロゼ・ワイン普及協会の専務理事でございます(笑)。
Aさん「あれ、旨いんだよねぇ。」
私(理事長)「私の大好物です(笑)。」
家内(会長)「毎回少量しか入ってきませんから、今度はお腹一杯になるまで飲むつもりです(笑)。」
Aさん「ブドウ品種がドルチェットなのも驚きだったんですよ。あんなに香りが出るとはね。ところで今月の試飲会に出すんですか?」
家内「もちろん!」
こうして会長のご意向により試飲会のワインは決まってゆくのです(笑)。
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試飲会のラインナップが並びました! 201709
Sep 28, 2017 by weblogland |今週の金、土曜日のマスキュー試飲会のワインです(笑)。
あれ?向かって右から2番目がちゃんと並んでないからラベルが見えない!
これは失礼いたしました(笑)。わざとラベルを隠すようにして写真を撮りました。例の訳ありのカルフォルニア セントラル・コーストのピノ・ノワールです(笑)。もちろん当日はちゃんとラベルが見えるように並べますから大丈夫(笑)。もちろんティスティングもできますからご安心くださいね。すんごく飲みやすいですよ(笑)。
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今月9月29、30日のマスキュー試飲会のラインナップ 2017
Sep 24, 2017 by weblogland |まずは斬新なスペインの白ワインです!
〇オチョ・イ・メティオ シャルドネ 2016年 フィンカ・エスタカーダ スペイン 赤 カステイーリャ・ラ・マンチャ州 ヴィノ・デ・ラ・ティエラ・デ・カスティーリャ 750ml 1481円税込み
まずはラベルの説明です(笑)。
生産者はフィンカ・エスタカーダでオチョ・イ・メティオはブランド名。スペイン語で8と1/2の意味。スペイン中央高地にある畑は標高850m まさに天空の畑。この地はスペイン中央部のカスティーリャ・ラ・マンチャ州のD.O.ウクレス。ただしこのワインは地域名を名乗るヴァン・ド・ターブルとなっています。
この州は広大な葡萄栽培面積を誇ります。それはスペイン全土の半分を占め、ヨーロッパの20%、世界の7%強と言われています。標高が高く寒暖差が大きく、雨も少なく日照量に恵まれている葡萄栽培の適地と言えます。EU 加盟に前後し質への転換へ動き出したようです。眠れる巨人が覚醒したなら世界に影響を与えるはず!
フィンカ・エスタカーダの農園は歴史が古く、現在の所有者が70年ほど前に、フェルナンド7世の未亡人マリア・クリスティーナ女王の子孫から購入したとか。
現在の所有者カンタレロ・ロドリゲス家は葡萄栽培、醸造のスペシャリストでお金持ち(笑)。最新の設備を兼ね備え、ワイナリーでは無菌状態でワイン造りを行えます。
完全なトップランナーなのです(笑)。
ワインの第一印象はエレガント!
香りの広がりと抜けが良く、余韻が美しいのです。こんなエレガントなスペインの白ワインは初体験(笑)。綺麗に酸を残しています。しかもほとんどSO 2 を使わないワイン造りを行っているようです。あと、ほんのりと漂う隠し味のような青さ ハーブやメロンなどのニュアンスが特徴的です。しかもそれは、シャトー・グリエなどの高貴なヴィオニエに通じるニュアンスなのです。でも、シャルドネのニュアンスは感じられません(笑)。液体としての滑らかさ、バランスの良さがシャルドネなのでしょうね。ブラインドでティスティングしてもシャルドネとは解りません(笑)。もちろんスペインワインとも思えませんでした(笑)。
この不思議なスタイルには何か隠されているはず!一部ヴィオニエをブレンドしているのかと聞くとさにあらず。発酵後に1週間ほど木樽に入れるとか。おそらく生木の樽だと思います。どんな木材を使っているんでしょうね?
世界標準の清潔なワイン造りを達成している数少ないスペインのワイナリー。イノヴェーションを感じると同時に斬新なスタイルに好奇心を掻き立てられます(笑)。
スッゴク飲みやすい!でも、その名を名乗れない訳ありのピノ・ノワール(笑)。
●セントラル・コースト ピノ・ノワール 2015年 アメリカ カリフォルニア 赤 セントラル・コースト 750ml 1480円税込み
実はこのワイン、ラベルも生産者もお知らせ出来ません。情報が無いのではなく、諸般の事情のためです(笑)。ですのでモザイク処理しております。ピントが合っていない訳ではありません(笑)。ごめんなさい。
味わいは典型的なカリフォルニア味(笑)。ひたすら解りやすく飲みやすい。フレンドリーで甘い味わい、そして後味のスモーキーな樽香はいかにも。2015年ヴィンテージですから古さもなく、フルーティーな良い塩梅です。液体の濃度感はミドル・レンジのもの。しっかりしています。2~3000円くらいのランクのワインです。そうするとバカに安い。これが諸般の事情でございます(笑)。
大っぴらに売れませんので、内緒内緒のご案内となりました。
お許しくださいませ。
スポット入荷品ですので完売の節はお許しを!
現品限りのお買い得スペインワインです。
●バラード ガルナッチャ ベリー・オールド・ヴァイン 2014年 ボデガス・イグナシオ・マリン スペイン 赤 カリニェナD.O. 750ml 1110円税込み
ボデガス・イグナシオ・マリンはスペイン北部、アラゴン州に位置します。畑はヘレスやリオハと並びスペインで最も歴史あるカリニェナD.O.の中心にあり、標高600m 地質は石質、地中海性気候ですが日中と夜の温度差が非常に大きく、 空気の流れが良いのが特徴です。また、日照時間が長いため平均樹齢70年のブドウはしっかりと完熟します。
ワイン栽培は歴史が古くローマ時代に遡ります。
このワイナリーは1903年にイグナシオ・マリン氏によって設立。今は彼の孫で3代目のルイス・イグナシオ(兄)とホセ・イグナシオ(弟)の兄弟がワイナリーの経営にあたっています。経営規模も大きく醸造場は2ヵ所あり、収穫した葡萄の最適なタイミングの醸造が可能です。この価格帯でこの品質の秘密がこの辺りにありそうです(笑)。
造りは今風(笑)。ステンレス・タンクで発酵したのち、バリックで数ヶ月の熟成。余分な樽香は避けています。このためガルナッチャの古樹らしい凝縮した甘い果実味はあくまでフレンドリー(笑)。スパイシーさやチョコレートなどの樽のニュアンスが、らしい味わいを演出しています。また、ワイン自体に無理がありませんから、持ちも良く崩れない良さがあります。まあ、プリオラートなどのシリアスなガルナッチャではありませんが(笑)、
これはこれで重宝なワインなのです。
諸般の事情により在庫限りの大放出となりますので、完売の節はお許しを!
このワイン、実は1年半前にマスキュー試飲会にお出ししました。ご好評いただきそれより定番となっております。その時と同じ2014年が今とても美味しくなっています。良いワインには時間が必要。
でも待っていられない(笑)。そんなあなたのために再登場なのです(笑)。
●シラー 2014年 カーヴ・ド・タン
フランス 赤 コリーネ・ローダニエンヌI.G.T. 750ml 1388円税込み
1933年設立、現在では約300名の栽培農家が参加する協同醸造所カーヴ・ド・タン。ローヌ地方において常にトップクラスなワインをリリースし、またエルミタージュの1/4、クローズ・エルミタージュの1/2にもなる生産量を誇る、質量ともに秀でた存在です。
このワインはそんなカーヴ・ド・タンが造るローヌ北部地域の入門編とでもいえる赤ワインです。シラー100%、明るいルビー色、きめ細かくよく整った香味。野性味のある赤い小粒の果実、リンゴの皮の苦味、スパイス。やや軽めで重厚さはないけれど、それがむしろローヌ北部の冷涼さをより明瞭に感じさせます。実にシンメトリーなシラーなのです。ローヌ南部との違い、オーストラリアを代表するニュー・ワールドのシラーズとの違いを理解するにはうってつけの教材ですね(笑)。毎日の食卓にも取り入れやすい味わい、是非お試しください。
あと付け加えると、私が今まで飲んだシラーの中でもっともコスト・パフォーマンスが高いワインです(笑)
この価格でネッビオーロを味わえるのは奇跡(笑)?
●カブレンガ 2013年 アンツィヴィーノ イタリア ピエモンテ 赤 V.D.T. 750ml 2314円税込み
イタリア ピエモンテ北東部ノヴァーラ県のD.O.C.G.ガッティナラの生産者アンツィヴィーノ。マスキューの定番アイテムですね(笑)。
アンツィヴィーノは1999年の創立。もとはミラノに住んでいたオーナーがガッティナラ村の古い修道院を買い取り移住してきたのが始まりでした。標高200~300mの南~南西向きの畑はブドウ栽培には最適。
このキュヴェはヴァン・ド・ターボラ。
ネッビオーロ50%、それに在来のクロアチーナ25%とヴェスポリーナ25%。本来ならばプラマテッラD.O.C. を名乗りたいところですが、ヴェスポリーナの量の規定が20%以下なので僅かにD.O.C.をなのれません。ステンレス・タンクで12ヶ月熟成したのちスロヴェニア産の大樽で12ヶ月熟成したもの。そして6ヶ月の瓶熟成後リリースされます。
味わいの第一印象はしっかりネッビオーロ(笑)!スミレの香りにチェリー、ストロベリーなどの赤いベリーの香り。非常にビビット。フレッシュながら上等のネッビオーロを連想する味わい。それに同じ凝縮感のあるプラムが加わりベリーとプラムの万華鏡状態となります。ネッビオーロの良さを生かし、さらに在来品種の特徴を加えています。それもまったく違和感がないところは秀逸。ネッビオーロはその高貴さ完璧さから、基本的に他の品種とブレンドすることはほとんどありません。あってもほんの少しです。これはこの地の特徴のようですね。飲んでみて理解できました(笑)。これほどフレッシュ&フルーティー、しかもディテイルが明瞭なネッビオーロを経験したのは初めてです。ネッビオーロの一面を知ると同時に自分のネッ
ビオーロ原理主義を恥じました(笑)。でも、これもアンツィヴィーノが偉大なネッビオーロの生産者であることの証しと考えるべきなんでしょうね(笑)。
目から鱗のイタリア・ワインなのです。
早飲みに仕上がってますが、滅茶苦茶美味しいですよ(笑)。
そして驚きのガヴィ!
心に届く味わいなのです(笑)。
〇『ミナイア』2015年 ニコラ・ベルガリオ イタリア ピエモンテ 白 ガヴィ・デル・コムーネ・ディ・ガヴィD.O.C.G. 750ml 3700円税込み
イタリア ピエモンテを代表する白ワイン ガヴィ。そのなかでも格付け指定されたコミューン『ミナイア』のものです。
生産者のニコラ・ベルガリオは1945年に設立され、現在は息子と甥がワイナリーの運営にあたっております。ワイナリーはガヴィ村のロヴェレート地区に位置し所有する畑は15ヘクタール。樹齢50年のコルテーゼが植わった『ミナイア』の7.5ヘクタールと樹齢30年の7.5ヘクタールの併せて15ヘクタールの古樹の畑を所有しているガヴィの専業生産者です。
金色に輝く麦わら色。見るからに濃厚。青リンゴやトロピカルフルーツや桃の香りは、さまざまな草花の中にあるよう。時間の経過と共にコルテーゼらしい桃の香りが支配的になって行きます。
膨大な旨味が溶け込んだ液体は舌の上で厚みをなし、それ自体が香りの余韻となりいつまでも続く様は圧巻。並のブルゴーニュのグラン・クリュでもこうはいかない(笑)。
唯一無二のガヴィ。
これ以上のものは望んではいけないレベルなのです。
造りは発酵熟成共にステンレス・タンクを使用。20℃の温度で15日間発酵したのち6ヶ月熟成し1ヶ月瓶熟成させてリリース。木樽はまったく使いません。
収穫量はコルテーゼにしてはかなり少ない。それでも1本の葡萄樹からワイン2本分ほどの果汁を得ています。それでグラン・クリュ並の濃度感のあるワインを造るとは!テロワールの特殊性とイタリア自体のワイン造りにおける優位性を感じます。
最後に一緒にティスティングしてくださった筋金入りのワインエキスパートK さんのコメントを一部載せますね(笑)。
『柑橘系の香りは穏やかで桃の香りがはっきりしてきました。ワインに馴染みの浅い人からベビーユーザーまで「ワインの良さ」を実感できる逸品と思います。開けて3日目でもパワー落ちないです。』
以上訳ありも含めて、計6本。
29日(金)は17~20時30分
30日(土)は11~20時30分までとりおこなっております。
皆様のご来店お待ち申し上げます。
桝久商店 岡本利秋・昭子
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明後日の試飲会のワイン
Aug 25, 2017 by weblogland |明日、明後日の試飲会のワインです。
あれ?
まん中が抜けてます?
あそこにはミッシェル・チュイジーのシャンパンが入ります。お宝ですから、セラーの中で待機中です(笑)。
私「並んだ並んだ(笑)。ところでミッシェル・チュイジーのシャンパンなんだけど、試飲会では1本しか出せないよ。」
家内「そうだよね。1ダースしか来なかったし、次は何時来るか解らないもんね。」
私「無くなっても探せば在るんだろうけど、これより高いはずだしね。」
家内「そうすると金曜日に来られた方はラッキー(笑)。やはりシャンパンは開けたてがベスト。」
私「しかもブラン・ドゥ・ブランだしね。立ち上る香りが身上(笑)。ガス抜けてくるとイマイチだもんね。ワイン自体の質の良さは伝わるけどね。」
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桝久 試飲会のラインナップ決まりました! 201708
Aug 22, 2017 by weblogland |いつもながらのバタバタすみません(笑)。
この暑い時期、ワインを飲むことは敬遠され勝ち、でもマスキューは違います(笑)。こんな時期ほど気合いが入るのです(笑)。
まずはマスキューど定番のハンガリーの白ワイン。トカイ・フルミントこそ夏に飲むべきワイン!
〇トカイ フルミント ドライ 白 2016年 シャトー・デレスラ
ハンガリー D.H.C.トカイ スクリュー・キャップ 750ml 1203円税込
ハンガリートカイの中心部トカイ・ヘジアリャで造られる辛口の白ワイン。造り手は15世紀初頭まで記録に遡れるシャトー・デレスラ。もっとも2005年にシャンパーニュのドラン家(ハイパー・エドシックで有名)による資本投資により復活しました。ハンガリーが共産圏からEUに国家の舵を変えたためです。
このワインはフルミント85%、シャルガ・ムシュコタイ15%。低温で管理できるステンレス・タンクで醸造・熟成されます。マロラクティック醗酵はしていないようですね。
もともと大陸性の冷涼な土地柄、切れのあるシャープなワインだと想像していましたが、こんなに切れがあるとは(笑)。切れと言うより強さ 強靭さなのです。しかもバランスが良い。
柑橘系の香りが勢い良く放出され、しかも的が定まっている(笑)。フルミントの辛口は初めて飲みましたが、永遠の命をもつエッセンシアを支える品種であることを実感しました。
香り自体に複雑さはさほど感じませんが、この価格帯のワインとしては出色の出来映えです。
あと、面白いのはオーストリアのグリューナー・フェルトリーナーのような粘りがあることです。中欧のワインに共通する特長ですかね?カベルネやピノ・ノアールに代表されるヨーロッパ系や地中海系とは違ったスタイルのように思います。真偽は解りませんが、日本人の嗜好に合ったワインであるのは確かかと(笑)。
そして新入荷のイタリア シチリアの白ワイン。爽やかさとトロピカルな味わいが融合している斬新なもの。
〇インソリア 2016年 クズマーノ イタリア シチリアI.G.P. 白 750ml 1388円税込 ヴィノ・ロック
イタリア半島の南西端に浮かぶ地中海最大の島シチリア島で2000年に設立されたワイナリー クズマーノ。シチリアの地葡萄とメルロ、シャルドネ等を育て、単一品種のワインや地葡萄とフランス系葡萄とのブレンドしたもの等をリリース。若いワイナリーらしくチャレンジ精神に富んだワイン造りを行っています。マスキュー定番では『アンジンベ』があります。コルク栓ではなくガラスの栓ヴィノ・ロックを使った斬新なワインです(笑)。
これはシチリアで多用されるインソリア100%の白ワイン。
パイナップルや桃などの黄色い果実の香りが鮮明。後味のナッツの風味はエキゾチック。口中で強い酸とミネラル、潮の香りを感じますから、トロピカルなわりに緩さを感じません(笑)。スタイルには明確な造り手の意図を感じますね。完全に温度管理して設計図に沿って造られてますね(笑)。地葡萄に新たな生命を吹き込むかのような試みはアバンギャルドなチャレンジ。そして特筆すべきは、食べ合わせに魚介類が意識されること。
何よりも、すべてが作為より実質の良さを感じる点、クズマーノの力量を感じます。
そして、そして、シャンパンの登場!
夏場の極上の贅沢はブラン・ドゥ・ブランでしょ(笑)。
◎ミッシェル・チュルジー ブリュット ブラン・ドゥ・ブラン グラン・クリュ レゼルヴ・セレクション シャンパン/シャンパーニュ フランス 白 発泡性 シャンパーニュ R.M. 750ml 4628円税込
メゾン・チュルジーは1881年にル・メニル・シュール・オジェに設立されました。現在約6ヘクタールの畑を所有しています。
ル・メニル・シュール・オジェはコート・デ・ブランの一番南側のグラン・クリュ。1985年にグラン・クリュ指定されています。『サロン』や『クロ・デュ・メニル』の名声に一役かっている有名なクリュですが、ル・メニル・シュール・オジェ単独だと硬質な酸と過剰過ぎるほどのミネラルが邪魔すると評されていました。
でも、このキュヴェよく出来ています。バランスが良くとても飲みやすい。ミッシェル・チュルジーの持つ豊富で優良なリザーヴ・ワインによるのでしょう。アヴィーズとかクラマン的。アッサンブラージュでスタイルを造っていますね。酸との折り合いが上手くついています。マロラクティック醗酵をすることも作用してますね。瓶内熟成も3年しっかりやってますし、酸があるため甘さが目立ちません。
少ないドザージュとSO2添加しない自然派のR.M.として独自の道を歩んでいます(笑)。無理に生産量を増やさず、頑なにオリジナリティーとクオリティーを追求する稀少な生産者なのです。
そして素直に美味しい質の高いブルガリアのカベルネ・ソーヴィニヨンです。
●ヴィラ・ヤンボル カベルネ・ソーヴィニヨン 2015年 ブルガリア 赤 トラキア ヤンボル 750ml 1018円税込
フランス、イタリアよりずっと早くワインが造られ始めたブルガリアのトラキア地方。ギリシャ同様紀元前3000年の歴史を誇ります。また、一説にはギリシャを遡るワイン発祥の地として紀元前5000年の歴史があるとも。いずれにせよ、ワイン用の葡萄の原産地ですから古いのはたしかです。また、日本との関係も古く、1970年代から、ブレンド用として多くのブルガリア産ワインが輸入されていました。当時の日本は国産ワインの表示義務がかなりいい加減でしたから、知らずに飲んでいたのではないかと思います(笑)。
そう言えばかつてメルシャンが『ボイヤール』銘柄でブルガリア・ワインを日本へ輸入してましたね。当時、ボルドー飲むより安くて美味しかった記憶があります(笑)。この時期、特に品質の高いカベルネやメルロ等のヨーロッパ品種を主にソ連に輸出し好評を得ていたようです。
そして混乱と荒廃の1992年の民主化、2007年のEU 加盟を経た現在、国際市場を意識した素晴らしいワインが多く誕生しているようです。
このワイナリーはブルガリア南部バルカン山脈が背後にそびえるワイン産地トラキアン・ヴァレーに畑を持つヴィラ・ヤンボル。ブルガリア国内でも特に古い192
4年設立のワイナリーです。トラキアン・ヴァレーは、生育期は暑く乾燥し、秋には穏やかな快晴が続くブドウ栽培適地です。葡萄は良く熟し、しかも収穫期にアクシデントが少ないようです。このため、ボルドー品種のカベルネ・ソーヴィニヨンやメルロの栽培により各国で高く評価されました。中でもヴィラ・ヤンボルはそのスペシャリストとして一目を置かれる存在です。
味わいは率直に美味しい(笑)。生き生きとした果実味は、強く構造の頑強さに支えられています。ブルーベリーやカシス、新緑を思わせる青さ。それに見合った十分な重さ・きめ細かさがあります。弾力があり、噛んで飲めるような質感。
今やカベルネ・ソーヴィニヨンというと巷に溢れているし、ニュー・ワールドの定番として陳腐化しているものが多々。このワインはそんなその他大勢と同じような価格帯ですが(笑)、ぶっちぎりの高品質。低価格帯のカベルネ・ソーヴィニヨンとしてはベストかと。
ちなみにコルクはDIAM を使用。これだけでも生産者の気合いが伝わりますが、
DIAM はDIAM でもDIAM 5を使っています!DIAM とはブショネが起こらないことを保証した最先端の合成コルクです。末尾の数字はその期間を表します。DIAM 5だと5年間ブショネが起こらないことを保証しています。この価格帯のワインですと高価なDIAM はまず使いません。稀に使う生産者はいますが、せいぜいDIAM 2です。まあ、2~3年のうちに消費されるようなワインの価格帯なのです。でも、このワインの生命力はそれを遥かに凌ぎます。
安旨ワインの元祖なのです(笑)。
続いてこれまた素直に美味しいスペインの赤。飲み飽きしない本格派なのです。
●テンポ クリアンサ 2010年 アルティーガ・フステル スペイン カンポ・デ・ボルハD.O 750ml 1250円税込
ニューヨークの高級レストラン「オレオール」でチーフ・ソムリエを努めたスペイン人、マルティー・ケール氏が、「飲む人のニーズに合ったリーズナブルで高品質なワイン造り」を目指して2002年に設立したワイナリー。マスキューの定番のエルミータ・デ・サン・ロレンツォとティエラ・セレナの供給元と言えばご安心かと(笑)。
このワイン、スペイン リオハの南東、エブロ河沿いに広がる産地D.O.カンポ・デ・ボルハのワインです。ティエラ・セレナの産地と同じです。セパージュはガルナッチャ85%、テンプラニーリョ10%、メルロ5%。ティエラ・セレナはテンプラニーリョ100%でしたが、これはガルナッチャがメイン。また違った味わいなのです。
ステンレス・タンクで発酵したのち225L のオーク樽で9ヶ月熟成(新樽比率は50%)、さらに大樽に移し36ヶ月熟成させます。規格はクリアンサですが、限りなくリゼルバに近い(笑)。この銘柄は以前は樽熟成より瓶熟成に重きを置いていましたが、方向性を変えましたね(笑)。私好みです(笑)。落ち着いた色調のルビー・レッドは古さを感じません。抜栓直後から、穏やかな練れた印象の香りが強く広がります。コーヒー、チョコレート、バニラの風味は柔らかく上品。控え目なスパイスのニュアンスもグット(笑)。口に含むと生き生きした果実の味わい。ブラック・レッドベリー、イチゴ、プルーンなどの甘酸のバランスが良く、違和感のない親しみ易い味わい。程よく重く、程よく緻密で よい具合に力が抜けてよい具合にほぐれている。スペインワインらしくてとても良し(笑)。この地のガルナッチャの意義を感じさせてくれるかのようです。
今風のフレッシュ&フルーティー&ベビー&イージー(笑)なスタイルとは違う、根元的な違い。飽きのこない生活に根差した実直な味わいは、さすが、アルティーガ・フステルなのです(笑)。
そして、マスキューのど定番のイタリアの赤 ムスケンの久々の登場。やはりクオリティーが高い。そして進化していますね(笑)。
●ムスケン2015年 アジィエンダ・アグリコーラ・セルヴァグロッサ イタリア マルケI.G.T.赤 750ml 1620円税込
2000年になってからワインづくりを始めた新進気鋭の生産者『セルヴァグロッサ農場』。ソムリエを勤めていたアルベルトとシェフのアレッサンドロのタッディ兄弟が経営しており、ファースト・リリースが2001年です。実に旨く出来ています(笑)。
セパージュはサンジョヴェーゼ50%、メルロ30%、カベルネ・フラン20%となっており、言わばセオリー無視(笑)。
とは言え飲んでビックリ!明瞭で溢れんばかりベリー系の赤い果実味。時間の経過でへたることはありません。鮮烈な酸はあくまでもフレッシュ。
緻密でしっかりしていながら、重くなり過ぎないボディー。朗らかで健康的な味わいは、まさにラベルに描かれた絵(これがカワイイ!)そのもの(笑)。飲んでいて楽しくなっちゃいます。
木樽は使わずステンレス・タンクで発酵・熟成後、6ヶ月以上の瓶熟成をして出荷されます。今風のニュートラルな造りですが、味わいは安心感のあるクラシックなものなのです。もともとの葡萄造りに腐心していますね。造り手のハートが伝わる優良なワインです。非常に高度なレベルで万人受けするワインになっています。
今飲んでも楽しめますが、じつは凄い熟成能力があると思います。侮れない高品質なのです。
以上6本
25日(金)は17~20時30分
26日(土)は11~20時30分にとりおこないます。
皆様のご来店お待ちしております。
桝久商店 岡本利秋・昭子
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よーやく試飲会のワイン並びました!
Jul 28, 2017 by weblogland |よーやく試飲会のワイン並びました!
今月はわりと早くにラインナップは決まってましたが、いつもながらのバタバタです(笑)。
いつもはすべてのワインを3列に並べますが、今回は太い瓶が多く赤ワインはすべて2列並びとなりました。ヴァルディビエソのエキストラ・ブリュットに至っては太いし背が高いので棚の中に入りません(笑)。ですから棚の隣に箱積み(笑)。数はそれなりにありますからご心配しないでくださいね(笑)。
う~ん。こうして眺めているとアヴェ・デル・スールのゲヴュルツトラミネールのラベルは可愛い(笑)。雪の降るなかベンギンの親子が立っている絵ですが、妙に可愛い(笑)。目を惹きますね。トロピカルな味わいのゲヴュルツトラミネールのラベルがベンギンというのも意図ありありかな(笑)。飲んで意図を感じてくださいね(笑)!
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桝久 試飲会のラインナップ決まりました!201707
Jul 26, 2017 by weblogland |今月もバタバタのお知らせでスミマセン。
今月のテーマは冷やして飲めるワイン!
まずは泡から(笑)。キレッキレッのエキストラ・ブリュット。しかも瓶内二次発酵、瓶熟成18ヶ月以上!
◎ヴァルディビエソ エキストラ・ブリュット チリ 発泡性 白 750ml 1481円税込み
マスキュー定番のヴァルディビエソのエキストラ・ブリュットです。
ヴァルディビエソは1879年設立の名門老舗ワイナリーです。南米大陸で初めてスパークリング・ワインを造ったことでも有名。近年では国内の良好なテロワールで得た葡萄を使用したバラエタル・ワイン、絶妙なブレンドのリッチな赤も注目されており、「チリ屈指」のワイナリー
としてその名声を確立しています。
マスキューでは抜群のコスト・パフォーマンスの泡が定番(笑)。このエキストラ・ブリュットは待ちに待ったアイテムです
(笑)。シャルドネ60%、ピノ・ノワール40%、瓶内二次発酵、瓶熟成18~24ヶ月。残糖分のほとんど無いエキストラ・ブリュット。味わいは高レベル(笑)。キレッキレッ(笑)ながらもしっかり柑橘類のニュアンスがあり、アクセントのように熟したトロピカルな果実味を品良く感じます
。きめ細かく良く溶け込んだ細やかな泡。トースト香がアフターに余韻として絶妙な塩梅。こう書くとシャンパーニュみたいかな(笑)。最近見かけるめちゃめちゃ安いシャンパーニュより遥かに美味しいのは確か(笑)。こうしてシャンパーニュの牙城は崩されて行くのかな?なんて想わせます。
そしてペンギンの白ワイン(笑)?
〇アヴェ・デル・スール ゲヴュルツトラミネール レゼルバ 2017年 ヴィカール チリ ロンコミージャ・ヴァレーD.O.白 750ml 1064円税込み
チリのワイン産地の中枢と言われるマウリ・ヴァレーのゾーンのロンコミージャ・ヴァレーD.O.で造られるゲヴュルツトラミネールです。
マスキューでは以前コステロのゲヴュルツトラミネールが定番として好評いただきましたが、輸入が途絶えその後釜を探していました。
ありました!
安旨ゲヴュルツトラミネール!
ほどよい液体濃度、ライチ、バラ、桃、グレープ・フルーツの香り。辛口ですから甘い香りがベタつかない。グレープ・フルーツのピールのニュアンスもグット。強めに冷やしても良し。
買いブドウ、買いワインでは到達しない意図の味わいは正銘の証。デイリーな規格ではありますが、ヴィカールはチリ ワインの将来性を担う生産者であるのは間違いないですね(笑)。近年の傾向として産地が南の冷涼な地域に広がりつつあることと、自醸酒100%で独自のスタイルを模索する流れは嬉しいこと。単に安くて飲みやすいだけではグローバル競争を勝ち抜けないことを自覚してると感じます。
特に日本人好みの液体濃度と甘い芳香、
ベタつかない後味と切れの良さは、新たなゲヴュルツトラミネールの境地だと思います。
あと蛇足ですが、かわいいペンギンのラベルにやられちゃいますよね(笑)。
さて次はゲヴュルツトラミネールと同じようなスタイル。アルゼンチンにもアルゼンチン(笑)?
〇クリオス トロンテス 2016年 ドミニオ・デル・プラタ アルゼンチン メンドーサ 白 750ml 1542円税込み
アルゼンチンのみならず、世界からも注目を浴びる女性醸造家スサーナ・バルボが率いるワイナリー ドミニオ・デル・プラタの白ワインです。
アルゼンチンを代表する品種トロンテスを使用した香り高く濃厚なワイン。バラ、杏子、桃、ネクタリン等の甘い香りにキリッとした酸味。一般にトロンテスは、やや重すぎの酸の強いぶっきらぼうなタイプが多く、その甘い香りが過剰で邪魔なものになりがち。下品に感じることがしばしば(ごめんなさい。)。そんな訳でマスキユーでは扱いを控えていました(笑)。まあ、甘くて強いワインが好まれる彼の地です。いきおい日本人の嗜好とはちがうのかしら、と思っておりました。そんなところクリオスのバランスの良さを知って改心(笑)、目から鱗。販売を即決(笑)。
調べますと、今やスサーナ・バルボ女史は『トロンテスの女王』なんてヒュー・ジョンソンに讃えられるほど。実際に何が凄いかというと、発酵中にペプチドを分解する酵素を加えます。トロンテスはペプチドが多く、これが味わいの邪魔をしてるとか。(ジャムになる果実に入っているのがペプチド。)発酵終了時に分解されたペプチドを取り出すために珪藻土を加えます。この一連の斬新な工程により驚くほどクリアで洗練された味わいになります。技術とセンスの勝利なのです。
あまりワイン造りに手を加えないのがベストだとは思いますが、これは一工夫二工夫の技あり1本(笑)。
強めに冷して豚肉料理に合わせると絶品。また、デザート・ワインとして食後に楽しむのもグット(笑)。
今回のテーマ、冷やして飲める赤ワイン。実際は、セラーから取り出してすぐ飲んで美味しい位の温度がベストのワインとなります。すべてガメイ種でございます(笑)。
一番手のこの赤ワインは以前マスキュー試飲会で扱ったもの、タンニンが滑らかで試飲会の時より一層美味しくなりました(笑)。
●コート・デュ・フォレ 2011年 サンタンヌ フルール・ド・ヴィーニュ 中央フランス コート・ド・フォレA.C. 750ml 2,268 円税込み
フランス中央部オーベルニュ地方の赤ワインです。正確にはややロワール川最初上流左岸沿い、地図によるとロワールの生産地域に区分されてます。
コート・ド・フォレA.O.C.は2000年にA.O.C.に昇格。ガメイドーベルニュを使用した赤ワインが特徴です。ガメイと遺伝子がどうなっているのか解りませんが、ボジョレーのものと比べると香りの構成はにていますが、力強さや熟成能力に勝ったものとなるようです。
このフルール・ド・ヴィーニュは2005年からこの地でワイン造りを始めた女性醸造家ステファニー・ギヨさんのドメーヌです。標高380m の畑に植えられた樹齢60年超のガメイドーベルニュだけで造られています。
イチゴや桑の実の生き生きした甘酸っぱさ、プルーンの濃厚さ、サクランボのリキュール漬けの風味。一口飲んだだけで魅了されてしまう、とてもキュートな少女のようなワイン。そして時間の経過とともにしなやかな力強さがあらわれて、このワインの奥深さに驚かされます。ボジョレーのガメイとは明らかにこの点が違いますね。このワイン2011年ですからもう5年経っているのですが、このフレッシュネスと熟成能力はいわゆるガメイとは別物としか思えません。ただし、香りは似ている(笑)。
う~ん。
もちろん地元のオーベルニュ地方造られる個性の強いチーズ カンタルやブルー・ド・ベルニュとは鉄板の相性ですから、やはりロワールというよりオーベルニュ地方のワインと呼ぶべきなのは確かのようですね(笑)。
そしてクラシックな大物の登場(笑)!ピノ・ノワールっぽいスタイルです。
●ル・ポキュラン 2014年 ドメーヌ・デ・コート・ド・ラ・モリエール フランス ボジョレー 赤 V.D.F. 750ml 2700円税込み
クリュ・ボジョレー ムーラン・ナヴァンの西のヴォーセルノーに本拠を置くドメーヌ・ド・コート・ド・モリエール。ブルーノ・ぺルノーさんと奥さんのイザベル夫妻が古き良き時代のワイン造りを再現実践。植樹は1m 間隔、余計な化学薬剤は一切使用せず栽培した葡萄は、SO 2 も使用しないで醸造されます。やれば出来るとは思いますが、ここまでやる人はほとんどいないですね(笑)。第一採算が合うのか(笑)?得られる果汁は1本の葡萄樹からハーフ・ボトル1本を遥かに下回ります。
味わいはマルセル・ラピエールのスタイルをもっと強く深くしたような感じかな(笑)。
ところで日本ではボジョレーのモリエールと言えばドメーヌ・ド・オート・モリエールが有名。漫画『神の雫』で取り上げられた影響です(笑)。これはドメーヌ・ド・コート・ド・モリエール。デンマークの著名レストラン『ノーマ』でオン・リストされていることで業界では有名(笑)。
このワインはA.O.C.の域外で造られるガメイ100%のもの。それゆえV. D. F. 。畑は海抜450m の砂地の南東向きの斜面の畑 。伝統的なマセラシオン・セミ・カルボニックで6日間の醸し後ゆっくり優しくエア・プレスしホーロー引きのタンクでシュール・リーの状態で熟成させます。そして澱引き、濾過をせずに瓶詰め。すべての工程でSO 2 は無添加。
味わいは小粒のベリー(特にイチゴ)、チェリー、黒スグリのニュアンス。砂地の畑故か独特な感じがします。かろやかで、可愛らしいフレッシュな香りですね(笑)。時間の経過とともに甘さとコクが増し、さらに腐葉土や穀物類のニュアンスが加わってきます。枝豆っぽさも(笑)。モエールらしい生命力を感じるワインなのです。
そしてモリエールの看板のモルゴンです!渾身の味わいですぞ(笑)。
●モルゴン 2013年 ドメーヌ・デ・コート・ド・ラ・モリエール フランス 赤 ボジョレー モルゴンA.C. 750ml 3480円税込み
これは樹齢60年の古樹で栽培した葡萄を開放式のタンクで房ごと発酵させたもの。いわゆるセミ・マセラシオン・カルボニック。古典的な発酵方法。12日間の醸しのあとゆっくり優しくエア・プレスした後シュール・リーの状態で6ヶ月ピエス樽(多分古樽)で熟成、澱引き濾過をせずに瓶詰め。すべての工程でSO 2 は無添加。
味わいは「こんなに美味しいボジョレーを飲んだのは何時以来(笑)!」美しく落ち着いた紫色。チェリーやイチゴの風味がぎっしり、ぎゅっと詰まった甘くないジャムのよう。深く、大きく、広い様はいう言葉がない(笑)。時間の経過とともに重い腐葉土やキノコ、リキュールっぽさが出てきます。同時に果実味は力強さ、緻密さを増し、しなやかで弾力のあるものに変化。『噛みごたえのあるワイン』です(笑)。ジビエとの相性は抜群なはず。
ワインとしての生命力を感じる逸品なのです。
以上6本!
冷やして飲むべし(笑)!
28日(金)は17~20時30分まで、29日(土)は11~20時30分までとりおこなっておりますので、お手すきのお時間にお越しくださいませ。お待ちしておりまする(笑)。
桝久商店 岡本利秋・昭子
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試飲会のラインナップだいたい決まりました
Jul 19, 2017 by weblogland |今月のマスキュー試飲会のラインナップだいたい決まりました(笑)。
今月は白ワイン3本、赤ワイン3本の予定です。こう暑いと白ワインを並べるのが常識的ですが、へそ曲がりのマスキューはどうにかして赤ワインを出したい!
最もビールみたいに冷やして飲める赤ワインではありませんが、セラーから出してそのまま楽しめる赤ワインをチョイスしました。あと白は泡を含めて3本。これは夏向き(笑)。でもですね、香りの強いものを入れて一捻りかな(笑)?
インポーターさんの在庫は確認しましたから明日には発注します。ほっと一息(笑)。あとは原稿を書くだけです。
あっ!でも明日は神楽坂で試飲会だぁ。来月の準備も並行してやってます(笑)。
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さあ‼今日は23日(金)。夕方から試飲会です
Jun 23, 2017 by weblogland |即席の試飲台は組み立てテーブルクロスもひきましたから、あとはグラス洗いです。120脚くらいありますからぼちぼち家内と洗います(笑)。
ここのところ金曜日がわりと忙しい。7時前後に一気に集中します。まあ、その分土曜日が楽には楽になりましたが(笑)。
プレミアムフライデーの影響ですかね?
でも今日はプレミアムフライデーじゃありませんから、真相がわかるかな(笑)?
今日はどなたがみえるか?どんな感想が聞けるかな(笑)。楽しみです。お客様がどんな感想を仰るか 私は耳をダンボにしています(笑)。これこそマスキューの生命線です!勉強させていただけるチャンスでもあります(笑)。
ご来店お待ちしております(笑)!
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試飲会のラインナップのワイン 201706
Jun 22, 2017 by weblogland |う~ん。
今回は太い瓶が4本並んでいますから重量感ありますね(笑)。内3本のメリオーのワインはラベル・デザインがアバンギャルド(笑)。一見子供の落書き(ゴメンナサイ)見たいにも見えます(笑)。説明を読むと思想的なんですけどね(笑)。
あと映像に向かって右側の2本はたまたま瓶形が同じ。ラベルの色合いの並びがシックでカッコイイ(笑)。全部並び終えて眺めて気がつきました。
そうそう、今日はYさんがおみえになりました。
Yさん「並びましたね(笑)。」
私「いつもながらのバタバタです(笑)。」
Yさん「メリオーのワイン目立ちますね(笑)。え~とこれは試飲会で飲めるから、今日はメリオーのピノ・ノワールにします(笑)。」
私「このピノ・ノワールとても良いですよ。以前試飲会でも扱いました。」
Yさん「その時は私試飲会にいってないです。これを飲んだ記憶がありません。どんなワインですか?」
私「ロワール味のピノ・ノワールです(笑)。個人的に大好きでして(笑)、マスキュー扱いのフランスのピノ・ノワールでは一番コスト・パフォーマンスが宜しいかと(笑)。」
Yさん「ルーマニアのラ・ヴィと比べてどうですか?」
私「ラ・ヴィよりしっかりしています。」
Y さん流石です!今回のメリオーのワインの中でピノ・ノワールが出ていないことにお気づきです。しっかりお調べ下さっています。冥利に尽きます。
マスキューはお客様に支えていただいていると実感。
試飲会にも気合いが入ります(笑)!
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マスキュー試飲会のラインナップ 201706
Jun 18, 2017 by weblogland |今回のテーマは新着ワインとロワール・ワインです!
まずは、これからの熱い時期に向けたイタリアの白ワインです!
〇クストーザ 2015年 モンテ・デル・フラ イタリア 白 ヴェネト クストーザD.O.C. 750ml 1481円税込み
ヴェネト州西部ガルダ湖近郊のD.O.C. バルドリーノに1958年創業のモンテ・デル・フラ。その堅実なワインづくりが実を結び、現在140ヘクタールの畑を所有。また、隣接するD.O.C.域内にも畑を購入し、バルドリーノの外ヴァルボリッチェラ・クラシコ、アマローネ等も生産。着実な歩みを続ける注目の生産者です。マスキューの定番だとリパッソですか。
このワイン、設立の地クストーザ村のD.O.C.(1971年にD.O.C.になっています。)。最上級キュヴェ クストーザ・スーペリオーレ 『カ・デル・マーグロ』はイタリアの白を代表するワインとして有名。これはそのスタンダードです。
セパージュはガルガーネガ40%、トレッビアーノ・トスカーノ20%、コルテーゼ20%、トカイ・フリウラーノ10%、シャルドネ、リースリング-イタリコ、マルヴァジア10%。かなり複雑ですね(笑)。ポイントはガルガーネガの40%(笑)。ヴェローナを挟んで東のソアーヴェと比べると興味深い。ソアーヴェですとガルガーネガは最低70%の使用が義務づけられています。このためオイリーでふくよかなスタイルのワインとなります。一方、クストーザはガルガーネガは最大40%に抑え、トリビアーノ・トスカーノを最大45%までプレンドできます。
飲んだ印象が、『甘夏を加えたようなソアーヴェ(笑)』なのは納得なのです(笑)。
こう言ってしまうと単純に聞こえますが、ボディーはがっしりしており、かなり複雑。合わせる料理は幅広く、使い勝手の良さはピカ一(笑)。何でも行けそうです。ソアーヴェはガルガーネガに重きをおき、クストーザはガルガーネガ以外に重きをおくとでも言えましょうか?
ソアーヴェと比べると習慣・生活の違いを感じます(笑)。
そしてスペイン トロの新着赤ワイン!
●ホヤ・デル・リオ クリアンサ 2013年
アルティーガ・フステル スペイン 赤 トロD .O. 750ml 1203円税込み
ニューヨークの高級レストラン「オレオール」でチーフ・ソムリエを努めたスペイン人、マルティー・ケール氏が、「飲む人のニーズに合ったリーズナブルで高品質なワイン造り」を目指して2002年に設立したワイナリー。マスキューの定番のエルミータ・デ・サン・ロレンツォとティエラ・セレナの供給元
と言えばご安心かと(笑)。
このワインはトロのワイン。得意のカンポで・ボルハからはすこし離れていますが、よくぞ見つけた(笑)!さすが目利き!
このワイン、ティンタ・デ・トロ(テンプラニーリョ100%で造られます。トロは銘醸地リベラ・デル・デュエロから50km ほどドゥエロ河を下った標高600~750m の高地。寒暖差があり雨が少ない葡萄栽培適地として注目を集め、外資を含めた投資が盛んな産地です。なかでもワイナリーが集中するモラレス・デ・トロの高地が中心部。ポスト・リベラ・デル・デュエロですね。フランスの名優ド・バルデューもその一人とか(笑)。
キュヴェ名『ホヤ・デル・リオ』は『河の宝石』。標高750m の高台の畑で栽培された古樹を使った凝縮感たっぷりのテンプラニーリョは、ステンレス・タンクでアルコール発酵後コンクリート・タンクでマロラクティック発酵を行い。新樽比率20%のフレンチ・バリックとアメリカン・オークのバリックで6ヶ月熟成しました。
彼の地のテンプラニーリョらしい質感と重さのあるチェリーとブラック・ベリーの明瞭でたっぷりした果実味は見事!木樽のニュアンスが邪魔しません。裏返せば木樽のニュアンスを凌ぐ果実味があるということ。フル・ボディーと言うに相応しい堂々としたもの。今風のスタイルとは思えないしっかりした構造は高品質の証です。表ラベルには記載されていませんが、ワインメーカーのミレイア・アルティミィラの手腕によるところは大ですね。
うーん。
通例トロのワインと言えば2,000円を下りませんし、このようなバランスの取れたワインにはなかなか当たりません。
今年のホームランかな(笑)?
これよりメイン・テーマのロワールです。
でもですね。まずはガメイから(笑)。
●『ル・ポア・ジャック』2015年
ドメーヌ・フランソワ・メリオー フランス ロワール 赤 トゥーレーヌA.C.
750ml 1712円税込み
このドメーヌ、もともとはトゥールの東側村に所在するヴィニョブル・デ・ボワ・ヴォドン。90ヘクタールの自社畑を持つ定評ある会社です。ワイン商も兼ねていますからドメーヌは会社の1部門かな(笑)。現在は創業者の孫であるジャン・フランソワ・メリオーと姉のパトリシアにより運営されています。
所在地はトゥーレーヌの北西のモンテリシャールの町外れ ロワール河の支流シェール川の右岸にあります。畑は川沿いの南・南東を向く傾斜地の好立地に葡萄樹は密植されています。栽培は余分な農薬などを使わないナチュラルなスタイル
。品種ごとに栽培や造りを分けますから手が込んでいます。しかも瓶詰め時にわずかにSO 2は添加されるのみ。世界基準はクリアしてますね(笑)。なかにはSO 2無添加のキュヴェもあります。特別有機栽培や自然派を名乗らない姿勢は高評価なのです(笑)。
このワインはガメイ100%。造りはクラシック。マセラシオン・カルボニックで醸造した後1年間ステンレス・タンクで熟成してから出荷されます。しっかり熟成していますからガス臭くありません(笑)。あと香りが驚くほど美味しくピュア。ガメイのアロマを美しく表現しています。醸しも短く、無理な抽出やプレスをしていない証拠です。しかも収穫量が制限されていますから、旨みがあり構造がしっかりしています。香りの軸はプラムですが、これほど上品なプラムはお目にかかったことがないほど。薄旨くてしっかりした私好みのワインです(笑)。ボジョレーのガメイと比べるとやや冷ややかな印象がありますが、質の高さは3000円代クラスのレベルですね(笑)。
美しいガメイなのです。
トゥーレーヌのガメイというと安酒のイメージがありますが(笑)、しっかりしたテロワールと造り手の個性を感じる正銘なガメイなのです。
●『サン・ヴィザージュ』2014年 ドメーヌ・フランソワ・メリオー フランス ロワール 赤 トゥーレーヌA.C. 750ml 2268円税込み
このワイン、コー種100%。マルベックのことですが、コットとも言われるようです。マルベック自体は溢れる香りがする品種ではありませんが、これほどマルベックの品種特徴をはっきり表現したワインはお目にかかったことはありません
(笑)。香りはプルーンやスグリなどの黒系のもの。それが液体の中に詰まっている様は壮麗!キュヴェ名の『サン・ヴィザージュ』の意味 100の顔 に納得(笑)。実に深く、圧倒的な質感は言葉を失う偉大なレベルです。
グラン・クリュ並みの低い収穫量ですね(笑)。
醸造はコンクリート・タンクで5~6週間もの長期間の時間をかけます。ピジャージュとポンピング・オーバーのみで空気をゆっくりと入れていますから無理がない。もちろん今風のミクロ・オキシダシオンや補糖・補酸などしませんし、SO 2すら加えずに醸造します。(瓶詰め時にわずかに添加するのみ。)
醸造後ステンレス・タンクで24ヶ月熟成します。木樽を使わないのは、きっとマルベックの繊細さを生かすためですね(笑)。
知り抜いた秀逸な判断です。抜栓後の時間の経過を追うごと、ポテンシャルの高さ、質の良さに心奪われます(笑)。
昨今ニュー・ワールドなどでもてはやされるマルベックですが、本当の姿を見る想い。好みは別れる品種であり味わいだとは思いますが、このワインの良さは万人が認めるはず。
●『ラリアンス・デ・ジェネラシオン』2009年 ドメーヌ・ジャン・フランソワ・メリオー フランス ロワール 赤 トゥーレーヌA.C. 750ml 2684円税込み
この『ラリアンス・デ・ジェネラシオン』
は 世代を越えた絆 の意。メリオー渾身のキュヴェです(笑)。
カベルネ・フラン80%、コー(マルベック)
20%。樹齢30~50年の選ばれた区画から良作年に造られるようです。もちろん収穫量は低くグラン・クリュ並み。
長期間の発酵はコンクリート・タンクで行われ、その工程はスローで余計なことをせず余計なものも加えません。発酵後400L のフレンチ・オークの古樽で18~24ヶ月熟成、さらに瓶で8ヶ月寝かせリリース。
すべての工程でSO 2を全く使わない技術には脱帽。しかも飲み頃に入った段階で提供してくれます。
完璧を目指す姿勢はさすが!今こんなフランスの生産者はあまりいませんね(笑)。本物中の本物です。
味わいは完璧!
フィネスのある味わいです(笑)。
ロワールのカベルネ・フランらしさを体現していますが、全てにおいて高次元。ある醸造家曰く『コート・ロティーのシラーのエレガンスがある!』とか(笑)。まあ、シラーとは違いますが(笑)、液体の濃度感はコート・ロティー並みなのは確かです。
あと面白いのは抜栓後の変化。時間の経過とともにカベルネ・フランの癖や個性 ビオっぼさが現れ、意外にバランスが悪いのかな?なんて疑ってしまいましたが、その様すら心奪われ更なる先に興味をそそられます。5日後に飲んでみて、やっぱり凄いや!と唸ってしまいました(笑)。
造り手の矜持・プライドを感じる渾身のキュヴェです。
さぁーて、このメリオーとマスキュー定番のシノンと比べていただきます。
きっと違いに驚かれるはず!
●シノン レ・オー・エ・レ・バ 2014年 ドメーヌ・ジョラン・プレザンタン
フランス ロワール赤 シノンA.C. 750ml 2,592 円税込み
重すぎず軽すぎず、しっとりとして飲みやすく体に染み入るようなカベルネ・フランってイイですよね(笑)。そうなるとシノンが宜しい(笑)。
このドメーヌ、もともとシノンに15ヘクタールの畑を所有するセバスチャン・ジョラン氏とワイン造りのプロフェッショナル イヴ・プレザンタン氏のジョイントで2011年にスタートしました。
このワイン、収穫はすべて手摘み天然酵母で発酵後、12ヶ月コンクリート・タンクと古樽(おそらく5~600L)で熟成。そしてそれをアッサンブラージュして6ヶ月ステンレス・タンクで熟成させてリリースされます。
ラベルに書かれたようにレ・オー(高台)とレ・バ(低地)のキュヴェをブレンドした訳です。ですから濃さの塩梅がとても宜しい(笑)。濃いけれど軽やか(笑)。私どもの好むところでございます(笑)。ただ品質がかなり高く、今飲むには少し早いかな?あと3年位経ったらかなりよくなるはず。
抜栓直後の鉄や血を思わせる生々しさは典型的なカベルネ・フランの証。柔らかで深みがありながら軽やかなタンニンと柔らかで多量のベリー系の果実味は邪魔するものが無く、フラン独特の癖も心地よく感じさせます。
フランス・ワインって奥行きも幅も広い!と実感できましたら幸いに存じます(笑)。
皆様のご来店お待ちしております!
桝久商店 岡本利秋・昭子
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試飲会の偵察(笑)?
Jun 18, 2017 by weblogland |「マスキューさん!試飲会のラインナップ決まりましたか(笑)?今度は何がテーマですか(笑)?」
私「読まれてますね(笑)。実は今回はロワールです。」
「マスキューさんはこの時期ロワールのワインよくやりますよね(笑)?」
私「またまた読まれてます(笑)。」
家内「暖かくなるとロワールのカベルネ・フランって柔らかく開いてくるような気がするんです(笑)。この時期飲むと美味しさが増すような気がするんですよ(笑)。」
「あー、確かに(笑)。寒いとカベルネ・フランって硬く感じますよね(笑)。ところでロワールの何処ですか?」
私「トゥーレーヌです。」
「トゥーレーヌって言うとシノンなんかがあるとこですよね。」
家内「はい。シノンよりだいぶ川を遡った辺りです。シノンより冷涼で標高も高く、石灰岩質の土壌です。」
私「なかなかスパルタンで宜しいかと(笑)。」
家内「同じトゥーレーヌ括りとは思えないですよ(笑)。」
家内「あとここだけの話ですがガメイがメチャクチャ美味しいんですよ(笑)。」
「へぇーガメイですか?」
私「試飲会で驚かそうという魂胆でございます(笑)。」
「マスキューさんの試飲会は仕掛けが多いからなぁ(笑)。」
私「またまた読まれてますね(笑)。」
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6月23・24日のマスキュー試飲会の作戦会議
Jun 16, 2017 by weblogland |私「参ったなぁ。一番目に出す予定のチリのゲヴュルツトラミネール完売だって!あれコスト・パフォーマンスも良いし、季節柄も良いからピッタリだと思っていたんだ。」
家内「再入荷は7月だっけ?来月の試飲会で出そうよ(笑)。」
私「そーだね。」
家内「白ワインだったらクストーザが来てるから使おうよ。」
私「そうだね。あれはあれで夏向きでイイからね(笑)。そうするとあと1本だね。
せっかくメリオーのワインが3本も出るから、シノンなんか比べる意味で出すのはイイんじゃない(笑)?」
家内「あのシノンこないだ飲んだらやたら美味しかったよね(笑)。以前試飲会で出した時より遥かに美味しくなってた(笑)。
そのアイデアはイイ!」
私「とくにメリオーのフランとの比較は面白いよ(笑)!」
家内「フラン好きの私に言わせると、フランってカベルネ・ソーヴィニヨンと比べるとテロワールや造り手の個性が出て面白いんだよね(笑)。」
私「真剣に造ったフランって凡庸にはならないんだよね。この点カベルネ・ソーヴィニヨンとは違う(笑)。」
そんなこんなでまもなく試飲会のラインナップ発表(笑)。
もう少しお待ちくださいね。
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クール便も無料に!
Jun 01, 2017 by weblogland |これに伴い、1箱あたり10,000円以上ご注文の場合には従来ご請求していたクール便代も無料になりました。
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明日は試飲会です。
May 26, 2017 by weblogland |明日は試飲会です。
皆さんの顔が浮かびます。今回特に規格外れのミュスカデにどんな感想をいただけるか?楽しみです。あと玄人受けするタリケのロゼ『マルセラン』の皆さんの評価も楽しみです(笑)。
家内「今回の試飲会で足りなくなりそうなワイン、まだ発注間に合うよね?」
私「充分な数はあるとは思うけど、インポーターさんが特別放出してくれたワインに関しては、後何本持っているか確認した方がイイよね。恐らく一番売れるだろうセヴェンヌの赤は注意しなきゃね。」
家内「まあ、あれは破格だし手を伸ばしやすい価格だからね。」
私「飲みやすいし、買いやすい(笑)。元々が2000円くらいのワインだから売れると思うよ。」
家内「微妙なのがポルトガルの白ワイン
(笑)。あの強烈なミュスカデの後に飲む順番なんだよね。ミュスカデの強さにやられないかな?」
私「供出温度に気をつけなきゃね(笑)。」
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今週の試飲会のラインアップ 201705
May 25, 2017 by weblogland |よーやく並びました!
今週の試飲会のラインアップです。
こうして眺めると、右から2番目のミュスカデすごく偉そうですよね(笑)。まあ、もともとの価格も3000円以上する高級品ですからボトルもそれなりに立派(笑)。30ヶ月のシュール・リーに耐える力はさすが!ミュスカデのシュール・リーはどんどん熟成期間が短くなってましたからこれは白眉。(昔は1年くらいはシュール・リーしてましたが、今では半年以下がほとんどです。もっともマルタンの通常のミュスカデは変わらない期間シュール・リーしてますが)2010年の古いヴィンテージとなっていますが、全然若い(笑)。あと10年くらい経ったらどうなるんでしょう?トロトロかな(笑)。きっとシャブリのグラン・クリュよりは熟成能力ありますね(笑)。
でもですね、こんなにコストがかかっている素晴らしいワインであるのににもかかわらず、あまり売れなかった(笑)。
そんな訳で今回限りの大特価放出となりました。
多量の酸の中からようやく旨味が出だしたところです。味わいはキック・インサイドの一撃なのです(笑)。
好き嫌いは別れると思いますが、この価格なら文句は出ないはず!かな(笑)。
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桝久 試飲会のラインアップ決まりました!201705
May 23, 2017 by weblogland |まずは、マスキュー定番のマルタンのミュスカデ比べ(笑)。長くマスキュー定番のミュスカデとなっている通常キュヴェと渾身の特別キュヴェの比較試飲です!
〇ミュスカデ・セヴル・エ・メーヌ・シェル・リー VV 2015 B&D マルタン
フランス白 ロワール 750ml 1542円税込み
桝久の愛するロワールのドメーヌ・ベルナール・エ・ドミニク・マルタンの造るミュスカデ・シュール・リーです。
マスキューの定番のミュスカデ・シュール・リーとグロ・プラン。輸入当初から扱い、今ではど定番(笑)。どんな作柄でも高い品質のワインを造ることは皆さんご存知。このドメーヌのミュスカデじゃないとダメと言われる方は多いはず(笑)。
ミュスカデ S & M シェル・リーにしては濃いめの黄金色。もしや重いタイプ──と思いきや、キレがよくて すっきりしています。
シェル・リーから生じるコクは適度で満足感があります。ミネラルも豊富に感じられます。塩っぽさとわずかの苦みが特徴で、ワイン全体を引き締めてくれます。控えめでかわいらしい花の香とレモンの香りがまじりあって さわやか。少々温度が上がったとしてもダレずに楽しめるのが嬉しい。隅々まで目の行き届いた上質のワイン。牡蠣には絶対のおすすめです。
ドメーヌ マルタンは1952年の設立。使用する葡萄の平均樹齢は60年!!どうりで凝縮感たっぷり。また、現在ワインづくりを担当する3代目ドミニクが使っている樽は50年前におじいさんがつくったという“古樽”。古木と古樽。この2つの“古”がドメーヌ マルタンの美味しさの秘訣。家族の歴史がつくりあげた味わい。お試しください。
〇ミュスカデ モニエール―サン・フィラクル B&D マルタン 2010年 フランス ロワール 白 ミュスカデ・セヴル・エ・メーヌA.C. 750ml 2160円税込み
そんなマルタンの特醸品がこのワイン。ミュスカデの中でも一番良いとされるモニエールとサンフィアクル畑の樹齢60年以上の葡萄樹から収穫したものを、30ヶ月シュール・リーで熟成。この非常識とも思えるほどの長期に熟成に耐える濃密な強さは経験外(笑)。基本的に、香りはミュスカデ・シュール・リーと同様な白い花やハーブ、レモンなどの爽やかな柑橘類なのですが、想像を越える凝縮感と強さ。
軽くあっさりいただくミュスカデとは別世界(笑)。眉間にシワを寄せ巨大な深み、膨らみ、果実味、旨味に対峙しなくてはなりません(笑)。もちろん好きになるか嫌いになるかは飲み手次第。何でこんなに濃いミュスカデ造ったんだ!と思うも良し。只者でない生命力の前に跪き10年後の熟成した姿に想いを馳せるも良し。
コストのかかったグラン・クリュ並の渾身の造りは、以前扱ったバシュレのアリゴテに似ています。今回限りの特価ですのでお試しあれ!
強烈なミュスカデの後には旨味の塊が登場です(笑)。
〇 モンテ・ダ・ペーニャ レゼルヴァ ホワイト 2012年 モンテ・ダ・ペーニャ ポルトガル 白 ヴィーニョ・レジョナル・アレンテジャーノ 750ml 1728円税込み
このワインの生産地域はヴィーニョ・レジョナル・アレンテジャーノ 。スペインとの国境となるサエ・マメデ山脈に連なるペーニャ山の中腹に畑はあります。南北に伸びる国境線の真ん中あたりですね。
畑は真っ白(笑)。白い花崗岩の二次堆積で覆われています。御影石の産地として有名で、日本にも輸出されているとか。
生産者のモンテ・ダ・ペーニャは1984年創業の家族経営。畑に生えていた古木の葡萄樹を台木にしたそうです。なんでも暑すぎてフィロキセラも生きていけないそうです(笑)。また、いきなり若い木を植えても土壌に水分が無いため根づかないため、ある程度根が張るまでは灌漑しないといけないそうです。
このワイン、アリント33%、フェルナン・
ピレス33%、ロウペイロ33%、トリンカディラ・ダス・プラタス1%。すべて地場品種です。一番古い区画の2ヘクタールの畑から6000本しか造られません。何よりも面白いのがこれらの品種がすべて混植されていて、しかも混醸されることです(笑)。このためか香りのディテイルは明瞭ではありませんが、味わいに深みがありワインの折り合いが素晴らしい!オーストリアのゲミシュター・サッツと共通する良さがあります。
ただ飲んだ第一印象は思ったほどの訴求力を感ぜず一瞬空振りかと(笑)。基本的にフローラルなスタイルではなく、味わいの深さを楽しむタイプのワイン。時間が経つとミカンのような酸味、旬の野菜の濃厚な旨味・甘味。シジミやハマグリのしっかりしただし汁の深み。強い旨味とわずかな塩味を感じます。あと特徴的なのはアスパラガスやキャベツのゆで汁のようなニュアンス。主張しないようで主張する(笑)、シンプルではあるが深みのある独特なスタイルとでも言えましょうか。
マスキューでは以前はここのモンテフィーノ・レゼルヴァ2005年を扱い、現在もモンテフィーノ2008年を扱い好評いただいています。これは初登場の白。実は3000円近い価格でしたのでマスキューには高級過ぎるということで販売に踏み切れませんでした。ところが今回最終扱いとなり特別価格の大放出となりました(笑)。在庫限りとなりますのでお見逃しななく!
そしてロゼで箸休め(笑)。
◎『マルセラン』ロゼ 2016年 ドメーヌ・デュ・タリケ フランス ガスコーニュ ロゼ コート・ド・ガスコーニュI.G.P. 750ml 1572円税別
マスキューの愛するガスコーニュ白ワイン造りの名手タリケのロゼです。
『マルセラン』は1961年に誕生した交配品種。カベルネ・ソーヴィニヨンとグルナッシュ・ノワールを交配したものです。
タリケがこの品種を導入したのは1999年。試行錯誤を繰り返しようやくワインとしてリリースするところは、慎重なタリケらしい(笑)。
まず、素晴らしい色合い。直接圧搾法で造られていますがそうとは思えない透明感溢れる薔薇色。果実味はよく熟した
小粒の赤い果粒、イチゴやフランボワーズ、佐藤錦の甘酸っぱくフレッシュな香り。直接圧搾法にしては果皮由来の赤い果実味が明瞭。白ワインのスタイルに傾きすぎず、かといってセニエ法で造ったような重さも飲むと意識外。案配が絶妙なのです(笑)。飲みやすさに隠された斬新さがあります!さすが名手タリケなのです(笑)。
牛のヒレ肉にも合わせることも可能な万能スタイルは嬉しいところです。
大日本ロゼ・ワイン普及協会一押しの味わいなのです(笑)。
コスト・パフォーマンス高し(笑)!
●セヴェンヌ シラー 『クロ・ラ・ロク』2013年 シモン 南フランス 赤
セヴェンヌI.G.P. 750ml 1234円税込み
南フランスオランジュの北西約50km 、セヴェンヌ国立公園内にあるサンタンプロワ村(ペイ・ドックの一番北東部にあたる)に17世紀から続くシモン家が造る赤ワインです。I.G.P.セヴェンヌはゾーンのヴァン・ド・ペイがEU のワイン法に従いI.G.P.呼称となったもの。比較的新しい呼称なのですが、手持ちの資料では確認できませんでした。ごめんなさい。
地理的にはコート・デュ・ローヌとドックの境界付近、フランス中央山塊の山麓に位置します。大陸性気候で気温の寒暖差が大きいようです。
『クロ・ラ・ロク』の畑は標高130~150m 。シラー、ピノ・ノワールやフィロキセラ以前の地場品種クデール・ノワール、イザベルなどを栽培しています。
このシラーは樹齢約50年のシラーを使った赤ワイン。ローヌのシラー、ラングドック・ルーションのシラーとは異なる独自の味わい。生き生きとしながらもやや重い果実味。凝縮した粘性のある舌触りなのですが、酸もしっかりありますから締まった印象。ちゃんと造ったシラーらしい土や苔、落ち葉の香り、さほど主張しない黒胡椒やミント系のスバイス。甘さの芯はブラックベリーですが、時間の経過とともに赤いベリーやスグリのニュアンスが現れます。もともとのバランスが良いために無理を感じない仕上がりはなかなかのレベルです。今風ではありますが、実質的なワイン造りの丹念さ、飾らない良さ。時間の経過とともに増す美味しさは本物です。価格よりワン・ランク上ですね(笑)。デイリーに楽しめる高品質は嬉しいところですが、在庫限りの限定品なのでお見逃しなく!
ネッビオロってイイですよね。バローロ至上主義者は飲むべし!
●ゲンメ 2009年 ロヴェロッティ
イタリア 赤 ピエモンテD.O.C.G. 750ml 5800円税込み
バローロから90KM ほど北に位置するD.O.C.G.ゲンメ。バローロと同じネッビオーロ種(ゲンメではスパンナと呼ぶ)を使ったエレガントな味わいの赤ワインが生まれます。
ピエモンテといえばネッビオロ種を使ったバローロ、バルバレスコがあまりに有名でこれさえ飲めば完璧と言う具合なってますが、ネッビオロから生まれる赤ワインにはまだまだもっと素晴らしいものがあります。ピエモンテ北東部のワイン産地 代表的なものとしてガッティナーラ、コッリーネ・ノヴァーレジ、ゲンメ。
この地域ではネッビオロをスパンナと呼んでいます。また、ピエモンテ州に隣接するロンバルディア州の山間部ヴァルテリーナではキアヴェンナスカと呼ばれ、重要な葡萄品種として存在感を示します。ヴァッレ・ダオスタとの州境にあるカマーレはピノ・ノワール的なエレガントなワイン。どれもこれも個性豊かな美味しいワインなのですが、バローロ、バルバレスコの影に隠れてなかなか飲むチャンスがありません。20年以上前のイタリアワイン本では、イタリアにおいてもなかなかお目にかかれないワインとなっていました(笑)。やはりバローロ、バルバレスコのD.O.C.G. 取得が一番早かったことに起因してるようです。ガッティナーラは1990年取得、コッリーネ・ノヴァーレジにいたってはいまだD.O.C. です(笑)。。プランド戦略の差ですね(笑)。
このゲンメ造り手は中世(14世紀頃?)の要塞を醸造所・セラーとして利用するロヴェロッティ家。ゲンメに600年以上続く旧家です。1970年からワイン造りに専念し、土地のブドウを使い、伝統に根ざしたワインを生み出しています。
色合いは濃く、力のある色合い。やわらかくよくこなれたタンニン。凝縮して緻密、重さを感じさせる果実味。
実に旨い!
豊富な酸、ミネラルを含み、よくひきしまった印象です。バラ、スミレ、なめし革、強いスパイス、タバコ… 華やかな香味と舌に残る深い甘みが素晴らしく、より一層深い余韻を演します。リゼルヴァほどの時間を必要とはしませんが、グレート・ワインであることは間違いありません。
セパージュはネッビオーロ85%、ヴェスポリーナ15%。10月に収穫が始まり、27~30℃でステンレスタンクにて12日以上かけてアルコール発酵を行い、21℃で5日以上かけてマロラクティック発酵をします。無理な抽出はしていませんね(笑)。熟成は2500Lのイタリア産のオーク樽で3年、そして瓶熟成を経てリリースされます。
この規格で普通のゲンメD.O.C.G.ですから、恐れ入谷の鬼子母神なのです(笑)。
現在のD.O.C.G.の規定では通常のゲンメは樽熟成が20ヶ月・瓶熟成9ヶ月ですし、この上のレゼルヴァでも樽熟成25ヶ月・瓶熟成9ヶ月です。実はこれは、かつてのD.O.C.の頃の規格をロヴェロッティが守っているだけなのです。控え目なピエモンテ人気質がワイン造りにも反映されてます(笑)。
そんじょそこらの今風のバローロでは太刀打ちできませんね(笑)。
そして、飲み頃になってからリリースしてくれるロヴェロッティに感謝なのです!
以上6本!
26日(金)は17~20時30分、27日(土)は11~20時30分までとりおこなっておりますので、お手すきでご来店ください。
皆様のご来店お待ち申し上げます。
桝久商店 岡本利秋・昭子
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6月1日よりワインの発送はすべてクール便となります。
May 20, 2017 by weblogland |ストレスだったんです。
確かにこれから暑くなりますが、涼しい日が続くこともありすべてクール便にする必要もないかも知れません。そんなわけで、今までお客様のご判断に委ねて選択するスタイルでしたが、万全を期して美味しい状態を確保するためにすべてクール便にての発送とさせていただきます。
クール便ですと車の床にワインを直に置くことはありません。いくら涼しくともエンジンの真上の床に直に置かれると温度が上がり危険です。
大事なワインを美味しく飲んでいただくための最善の方策としてご理解いただけると幸いに存じます。もちろん10,000円以上のお買い上げには送料を含めクール便代金もマスキュー負担とさせていただきますのでご理解くださいませ。
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母の日ギフト-マスキューの店頭
May 10, 2017 by weblogland |マスキューの店頭はこんな感じになってます。販売促進でございます(笑)。
母親と一緒にワインを楽しむなんて素敵ですね。
我々の世代になると母親と一緒にワインを飲むのは母親の健康上難しくなっていますから、お母さんが元気なうちだけですね(笑)。
我が家では家内と母親に何をプレゼントするかで思案中。まあ、お花なんかを送るのが無難かな?でも、ちょっと驚かせたい(笑)。
う~ん。
何がイイかな。
あっ!そうだ!
あれがイイ。
それは内緒、内緒なのです(笑)。
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よーやく並びました!
Apr 27, 2017 by weblogland |う~ん。
こうして眺めるとバブリュの『ペトラ・アルバ』は偉そうですね(笑)。でも実際グレート・ワインですから合い相応しい(笑)。
この『ペトラ・アルバ』と隣のブリサックを見ると感慨深いのです。3年前の試飲の印象がよみがえります。あの時は「待て、然して希望せよ!」の天の声に従い扱いを我慢しました(笑)。こうして予想以上に熟成した状態で皆さんにご紹介できるのは冥利につきます。
思わぬラッキーに感謝なのです(笑)。
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4月28日(金)、29日(土)のマスキュー店内試飲会のラインナップ
Apr 26, 2017 by weblogland |今月4月28日(金)、29日(土)のマスキュー店内試飲会のラインナップ決まりました!
まずは毎日でも飲み続けられる飽きない味わいの泡です(笑)。でもですね、今回限りの特価となりますからお見逃しなく!
〇マルキ・ド・ラ・クール ブリュット N.V. アッケルマン ロワール 発泡性 白 750ml 1234円税込み
フランス ロワールのヴァン・ムスー。造り手は老舗スパークリング専業生産者のアッケルマンです。
以前マスキューの定番でしたが、価格が上がり扱いを断念しました。
でもですね、今回特別価格が実現しましたので今回限りの再登場です!
生産者のアッケルマンは1811年にソーミュールでもっとも早くドイツ人によって設立されました。
この時期ドイツ系のワインメーカーがロワールに多く入植したようです。
このスパークリングはシェナン・ブラン、コロンバール、ユニ・・ブランのブレンド。
レモン、青リンゴ、白い花の香り、ナッツ、イーストやだし汁のニュアンス。
細身ではありますがしっかりした強さがあります。泡立ちは滑らかで細かく香りの分量とのバランスがとても良いのです。
突出した個性はありませんが、デイリーに楽しめる飽きのこない良さ。
料理に幅広く合う良さこそアッケルマンの矜持かと。毎日飲み続けられるのです(笑)。
そして抜群にコスト・パフォーマンスの高い南フランスコルビエールの白と赤。
マスキュー定番のシャトー・ラ・バスティードのワインです。
〇シャトー・ラ・バスティード 2015年 ギレム・ギュラン フランス 白 コルビエールA.C. 750ml 1305円税込み
マスキユーではこれとペアの赤と、その上のキュヴェ『オプティマ』とを定番として扱っております。
以前試飲会でもご紹介しましたね。
今風コルビエールのトップ・スター、特に『オプティマ』はワイン評論雑誌では『コルビエールのロック・スター』なんて高評価されたワインです(笑)。
もともとコルビエールは赤ワインの産地として有名ですから、白ワインはノー・マーク(笑)。
この白ワインを飲んであまりの旨さに、自身の不勉強を反省(笑)。
セパージュはルーサンヌ50%、ブール・ブラン30%、ロール20%。ブール・ブランは地元ではマルヴォワズィエと呼ばれ、南イタリアでよく見られるマルヴァジアとは別物。
ギリシャ原産の白ブドウのようです。
ロールはイタリアのヴェルメンティーノと同じもの。最近の南フランスで重要度が増しているそうです。
こう説明するとなんと言うことのないワインなのですが、味わいは素晴らしく、この価格帯では出色のワインなのです(笑)。
この白ワイン特筆すべきは、マロラクティック発酵はしているようですが、残留SO 2はなんと12mg/L!驚きの技術力なのです(笑)。
レモン、グレープフルーツ、リンゴ、白い花、ハーブ、ハチミツ、スパイスなどが違和感なく綺麗に溶け込んでおり、後味に残る爽やかなハーブのニュアンスは経験したことのない味わい。
もちろんたっぷりの酸とエキス分がありますから深み充分。余韻の美しさに浸れます(笑)。
赤ワイン同様レベルの高い白ワインです
(笑)!
今回ヴィンテージの変わり目なので2013年と2014年があります。同時に比べてもらうのも一興かな(笑)?
●シャトー・ラ・バスティード 2013年 ギレム・ギュラン フランス 赤 コルビエールA.C. 750ml 1,305円税込み
マスキユーではこの上のキュヴェ『オプティマ』を定番として扱っております。
以前試飲会でもご紹介しましたね。
今風コルビエールのトップ・スター、ワイン評論雑誌では『コルビエールのロック・スター』なんて高評価されたワインです(笑)。
ところでこのワインは『ロック・スター』とはうって変わって土臭いスタイル(笑)。
今風ではあるがプリミィティブなのです。
セパージュはシラー60%、グルナッシュ20%、ムールヴェードル20%。
除梗して比較的低温で1週間ほどアルコール発酵してから25日間醸すそうです。
ステンレス・タンクで12ヶ月熟成後フィルターをかけてから瓶詰め。
こう説明するとなんと言うことのないワインなのですが、味わいは素晴らしく、この価格帯では出色のワインなのです(笑)。
理由を調べると収穫量の低さ。1本の葡萄樹から得るジュースはボトル1本以下!いわゆる1級並みの濃さ。
あとSO 2 の残存量は11mg / L !瓶詰め時にちょっとだけの添加。
これだけでこのワインの良さが伝わるかと(笑)。
いわゆるビオ臭は感じませんし、深みと広がりが素晴らしい。
果実のニュアンスは南フランスらしい黒系なのですがプラムやチェリーの赤い果実のニュアンスもしっかり感じます。
あと南フランスらしいチョコレートやスパイシーさもあり複雑さを演出しています。しかも飲みやすい(笑)。
とても自然で、実に良く出来ています!
とても良いワインなのです(笑)。
限定大特価セール品です(笑)!
●『ジュ・ド・ヴィーニュ』2011年 ドメーヌ・ド・カザバン 南フランス コート・ド・ラストゥールI.G.P. 750ml 1480円税込み
南フランス カバルデスA.C.のスター ドメーヌ・ド・カザバンの久しぶりの登場です(笑)!
カバルデスA.C.は1999年にAOCに昇格した比較的新しいものです。
場所はラングドックの最西端、南西地方の東端にあり、地中海と大西洋の間といったところです。
そのためかカバルデスA.C.ではグルナッシュやシラーを40%以上、カベルネ・フランやカベルネ・ソーヴィニヨン及びメルロを併せて40%以上の割合でつくることになっています。
オキシデンタルとポンティカを混ぜる変わったワインをつくります。
気候的には、夏場雨が降らない割に乾燥しない恵まれたところなのです。
ところでドメーヌ・ド・カザバンですが2007年がファーストリリースの新星です。
当主のメンガスさんがクレア夫人と二人で6ヘクタールの畑から有機栽培で精魂込めてワインを造っています。
メンガスさんはソムリエから始め、ワイン醸造に転身した努力家です。そしてそのワインの途方もない出来から、いきなりニュースターに登り詰め、いまや入手が極めて困難なワインとなりました。
このワイン『ジュ・ド・ヴィーニュ』は以前取り扱っていた『ド・モワゼル・クレア』の下のキュヴェ。
A.O.C.規定外のシラー100%の赤ワインです。表記はI.G.P.コート・ド・ラストゥールとなっています。
たっぷりとしていながらも豊満過ぎないバランスの良いスタイル。2011年が6年経ってたどり着いた感です(笑)。
いかにも凝縮した濃い色合い。親しみやすい熟したベリーの香りとスパイシーさ、十分な厚みを伴った果実味と健康的な甘さの案配がグッド(笑)。
ニュー・ワールドのように極端に甘さを強調することなく、かつての『ド・モワゼル・クレア』のような目が痛くなるほどのスバイシーさでもなく(笑)、程よいのです。
アルコール分を13.5%で仕上げたところにカザバンの進化を感じますね(笑)。
特に後味の甘さの抜けのよさは秀逸です。
抜栓直後はすぐに調子は出ませんが徐々に良く熟したストロベリーのニュアンスがしっかり出てくる点、正銘さを感じます。
飲む30分ほど前から抜栓して、満を持して肉料理とともに堪能したいワインです(笑)。
すんばらしい味わいのロワールのドメーヌ・ド・バブリュの赤です!
●アンジュ・ヴィラージュ ブリサック 2010年 ドメーヌ・ド・バブリュ フランス 赤 アンジュ・ヴィラージュA.C.750ml 2175円税込み
フランス ロワール河の支流オーバンス川流域に広がるアンジュ・ヴィラージュ ブリサックA.C.。
甘口、半甘口ワインを産出するコート・ド・ローバンスのアペラシオンとほぼ重なります。
彼の地で16世紀から続くダヴィオウ家の若き当主クリストフ・ダヴィオウは、あのニコラ・ジョリーの弟子とか(笑)。味わいでも納得(笑)。
ドメーヌ・ド・バブリュは比較的規模が大きく、所有畑は55ヘクタールほど。
甘口白ワインでも有名。
実はこのドメーヌ、2014年1月のマスキュー試飲会でお出ししました。
ロワール アンジュ・ヴィラージュ ブリサックに居を構えるドメーヌです。
あのときは一風変わった巨大な白ワイン『オルドビシアン』が好評いただきましたが、実は試飲会に先立ちバブリュのこの赤も取り寄せて飲んでいました(笑)。
ヴィンテージは同じ2010年でした。
物凄く良かったのですがまだ若く解りにくいということで、残念ながら販売を見送りました。
あれから3年(笑)。同じものがインポーターさんの在庫に残っているのを発見(笑)!サンプルを取り寄せて飲むと、想像以上に旨い!素晴らしい出来上がりです。
このワインは石灰岩土壌のカベルネ・フラン70%、砂質・片岩質土壌カベルネ・ソーヴィニヨン30%を使用。
良く熟した段階で手摘みで収穫。4週間の発酵後タンクで18カ月熟成して瓶詰めされます。
熟成中ミクロ・オキシダシオンでタンクに微量の酸素を送り熟成を早めます。
前回試飲した折り、それでも若すぎました(笑)。多量の酸とタンニンは簡単に馴染まないようです。
あれから3年してようやくあるべき姿になったようです(笑)。
カベルネ・フラン100%で造られるワインとは明らかに違う。
ソーヴィニヨン由来の凛とした気品があります。
もちろん優良なロワールのフラン由来の締まった豊満さは感じますが、更に別世界。
ソーヴィニヨンの黒系果実・青さ(杉やピーマン)がでしゃばることなく上品に配されているため、カベルネ・フラン由来の赤いフルーツ(イチゴ・フランボアーズ・スグリ)がより印象深く際立っています。
時間の経過とともに深さ・滑らかさが増して充実の味わい。SO 2の添加量が極めて低いため全体の広がり、余韻の美しさは見事の一語。
ドメーヌ・ド・バブリュの最上級銘柄『ペトラ・アルバ』の満を持しての初登場!
●アンジュ・ヴィラージュ ブリサック『ペトラ・アルバ』 2010年 ドメーヌ・ド・バブリュ フランス 赤 アンジュ・ヴィラージュA.C.750ml 3240円税込み
実はこのドメーヌ、2014年1月のマスキュー試飲会でお出ししました。
ロワール アンジュ・ヴィラージュ ブリサックに居を構えるドメーヌです。
あのときは一風変わった巨大な白ワイン『オルドビシアン』が好評いただきましたが、実は試飲会に先立ちバブリュの最上級銘柄のこの赤も取り寄せて飲んでいました(笑)。
ヴィンテージは同じ2010年でした。
物凄く良かったのですがまだまだ若く解りにくいということで、残念ながら販売を見送りました。
あれから3年(笑)。
同じものがインポーターさんの在庫に残っているのを発見(笑)!サンプルを取り寄せて飲むと、想像以上に旨い!まだまだ若さはあるのですが、素晴らしさに言葉を失いました。
このワインはカキの化石を多く含む保水力に優れた石灰粘土土壌のカベルネ・フランをメインに、やや軽く仕上がる砂質土壌のフランを加えています。
フェノール類の完熟を待って手摘みで収穫(除梗)、50日ものゆっくりした発酵後果帽を浸責、そしてオーク樽で18カ月熟成。
この間ミクロ・オキシダシオンで微細酸素を送り込み熟成を早めます。通常はこんなこと絶対にしません(笑)。
相当果汁が濃いのでしょう。リリースから丸7年経った印象はようやく飲み頃に入った感です。
同じヴィンテージのアンジュ・ヴィラージュ・ブリサックを更に大きくした渾身の赤ワインです。
凝縮した濃い果実味に緻密さ・堅牢さ力強さを内包しています。
カベルネ・フランの愛らしさだけでなく、豊富なスパイス、鉄や血、土や落ち葉など深く複雑なを香りが重層的に織り成す様は見事。
壮麗です。もう少し寝かせるとワインがほぐれて更に訴求力を増すはず。
圧倒的なワインなのです。
あと蛇足ですが(笑)、いわゆるビオ系の生産者は木樽熟成を避けます。
木樽を使用するとSO 2の量が増えるためです。木樽を使いながらSO 2をほとんど使わない技術は秀逸です。
もっとも十二分な果汁の濃さがあることが前提。本物です(笑)。
以上6本!
4月28日(金)は17時~20時30分、29日(土)
は11時~20時30分までとりおこなっています。
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クープ・ローズがマスキューにやってきます
Apr 19, 2017 by weblogland |来週には試飲会がありますからもうラインナップを決めなくてはなりません。もちろん急ピッチでサンプルを取り寄せて最終試飲です(笑)。でもですね、こんなときに、なっ、なんと クープ・ローズがマスキューにやってきます(笑)。南フランス、ミネルヴァの生産者です。20日の2時30分から3時ごろまでに来てくださるそうです。
う~ん。
来てくださるのは大歓迎なのですが、最近クープ・ローズのワインを取り扱っていない!
これはまずい(笑)。
とりあえず数本発注しました(笑)。
クープ・ローズに逢って見たい方はお越しくださいね(笑)。
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