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試飲会の偵察(笑)?

Jun 18, 2017 by weblogland |
昨日、今日と週末のワインを調達するお客様。あと試飲会の偵察(笑)?
「マスキューさん!試飲会のラインナップ決まりましたか(笑)?今度は何がテーマですか(笑)?」
私「読まれてますね(笑)。実は今回はロワールです。」
「マスキューさんはこの時期ロワールのワインよくやりますよね(笑)?」
私「またまた読まれてます(笑)。」
家内「暖かくなるとロワールのカベルネ・フランって柔らかく開いてくるような気がするんです(笑)。この時期飲むと美味しさが増すような気がするんですよ(笑)。」
「あー、確かに(笑)。寒いとカベルネ・フランって硬く感じますよね(笑)。ところでロワールの何処ですか?」
私「トゥーレーヌです。」
「トゥーレーヌって言うとシノンなんかがあるとこですよね。」
家内「はい。シノンよりだいぶ川を遡った辺りです。シノンより冷涼で標高も高く、石灰岩質の土壌です。」
私「なかなかスパルタンで宜しいかと(笑)。」
家内「同じトゥーレーヌ括りとは思えないですよ(笑)。」
家内「あとここだけの話ですがガメイがメチャクチャ美味しいんですよ(笑)。」
「へぇーガメイですか?」
私「試飲会で驚かそうという魂胆でございます(笑)。」
「マスキューさんの試飲会は仕掛けが多いからなぁ(笑)。」
私「またまた読まれてますね(笑)。」

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6月23・24日のマスキュー試飲会の作戦会議

Jun 16, 2017 by weblogland |
今月、6月23・24日のマスキュー試飲会の作戦会議です(笑)。

私「参ったなぁ。一番目に出す予定のチリのゲヴュルツトラミネール完売だって!あれコスト・パフォーマンスも良いし、季節柄も良いからピッタリだと思っていたんだ。」
家内「再入荷は7月だっけ?来月の試飲会で出そうよ(笑)。」
私「そーだね。」
家内「白ワインだったらクストーザが来てるから使おうよ。」
私「そうだね。あれはあれで夏向きでイイからね(笑)。そうするとあと1本だね。
せっかくメリオーのワインが3本も出るから、シノンなんか比べる意味で出すのはイイんじゃない(笑)?」
家内「あのシノンこないだ飲んだらやたら美味しかったよね(笑)。以前試飲会で出した時より遥かに美味しくなってた(笑)。
そのアイデアはイイ!」
私「とくにメリオーのフランとの比較は面白いよ(笑)!」
家内「フラン好きの私に言わせると、フランってカベルネ・ソーヴィニヨンと比べるとテロワールや造り手の個性が出て面白いんだよね(笑)。」
私「真剣に造ったフランって凡庸にはならないんだよね。この点カベルネ・ソーヴィニヨンとは違う(笑)。」

そんなこんなでまもなく試飲会のラインナップ発表(笑)。
もう少しお待ちくださいね。

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クール便も無料に!

Jun 01, 2017 by weblogland |
6月1日より全てをクール便でお送りします。

これに伴い、1箱あたり10,000円以上ご注文の場合には従来ご請求していたクール便代も無料になりました。

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明日は試飲会です。

May 26, 2017 by weblogland |
ふふふ(笑)。
明日は試飲会です。
皆さんの顔が浮かびます。今回特に規格外れのミュスカデにどんな感想をいただけるか?楽しみです。あと玄人受けするタリケのロゼ『マルセラン』の皆さんの評価も楽しみです(笑)。
家内「今回の試飲会で足りなくなりそうなワイン、まだ発注間に合うよね?」
私「充分な数はあるとは思うけど、インポーターさんが特別放出してくれたワインに関しては、後何本持っているか確認した方がイイよね。恐らく一番売れるだろうセヴェンヌの赤は注意しなきゃね。」
家内「まあ、あれは破格だし手を伸ばしやすい価格だからね。」
私「飲みやすいし、買いやすい(笑)。元々が2000円くらいのワインだから売れると思うよ。」
家内「微妙なのがポルトガルの白ワイン
(笑)。あの強烈なミュスカデの後に飲む順番なんだよね。ミュスカデの強さにやられないかな?」
私「供出温度に気をつけなきゃね(笑)。」


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今週の試飲会のラインアップ 201705

May 25, 2017 by weblogland |
ふふふ(笑)。

よーやく並びました!

今週の試飲会のラインアップです。null



こうして眺めると、右から2番目のミュスカデすごく偉そうですよね(笑)。まあ、もともとの価格も3000円以上する高級品ですからボトルもそれなりに立派(笑)。30ヶ月のシュール・リーに耐える力はさすが!ミュスカデのシュール・リーはどんどん熟成期間が短くなってましたからこれは白眉。(昔は1年くらいはシュール・リーしてましたが、今では半年以下がほとんどです。もっともマルタンの通常のミュスカデは変わらない期間シュール・リーしてますが)2010年の古いヴィンテージとなっていますが、全然若い(笑)。あと10年くらい経ったらどうなるんでしょう?トロトロかな(笑)。きっとシャブリのグラン・クリュよりは熟成能力ありますね(笑)。

でもですね、こんなにコストがかかっている素晴らしいワインであるのににもかかわらず、あまり売れなかった(笑)。

そんな訳で今回限りの大特価放出となりました。

多量の酸の中からようやく旨味が出だしたところです。味わいはキック・インサイドの一撃なのです(笑)。

好き嫌いは別れると思いますが、この価格なら文句は出ないはず!かな(笑)。

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桝久 試飲会のラインアップ決まりました!201705

May 23, 2017 by weblogland |
今月5月26日(金)、27日(土)のマスキュー試飲会のラインアップ決まりました!null



まずは、マスキュー定番のマルタンのミュスカデ比べ(笑)。長くマスキュー定番のミュスカデとなっている通常キュヴェと渾身の特別キュヴェの比較試飲です!
〇ミュスカデ・セヴル・エ・メーヌ・シェル・リー VV 2015 B&D マルタン
フランス白 ロワール 750ml 1542円税込み
桝久の愛するロワールのドメーヌ・ベルナール・エ・ドミニク・マルタンの造るミュスカデ・シュール・リーです。
マスキューの定番のミュスカデ・シュール・リーとグロ・プラン。輸入当初から扱い、今ではど定番(笑)。どんな作柄でも高い品質のワインを造ることは皆さんご存知。このドメーヌのミュスカデじゃないとダメと言われる方は多いはず(笑)。
ミュスカデ S & M シェル・リーにしては濃いめの黄金色。もしや重いタイプ──と思いきや、キレがよくて すっきりしています。
シェル・リーから生じるコクは適度で満足感があります。ミネラルも豊富に感じられます。塩っぽさとわずかの苦みが特徴で、ワイン全体を引き締めてくれます。控えめでかわいらしい花の香とレモンの香りがまじりあって さわやか。少々温度が上がったとしてもダレずに楽しめるのが嬉しい。隅々まで目の行き届いた上質のワイン。牡蠣には絶対のおすすめです。

ドメーヌ マルタンは1952年の設立。使用する葡萄の平均樹齢は60年!!どうりで凝縮感たっぷり。また、現在ワインづくりを担当する3代目ドミニクが使っている樽は50年前におじいさんがつくったという“古樽”。古木と古樽。この2つの“古”がドメーヌ マルタンの美味しさの秘訣。家族の歴史がつくりあげた味わい。お試しください。


〇ミュスカデ モニエール―サン・フィラクル  B&D マルタン 2010年 フランス ロワール 白 ミュスカデ・セヴル・エ・メーヌA.C. 750ml 2160円税込み
そんなマルタンの特醸品がこのワイン。ミュスカデの中でも一番良いとされるモニエールとサンフィアクル畑の樹齢60年以上の葡萄樹から収穫したものを、30ヶ月シュール・リーで熟成。この非常識とも思えるほどの長期に熟成に耐える濃密な強さは経験外(笑)。基本的に、香りはミュスカデ・シュール・リーと同様な白い花やハーブ、レモンなどの爽やかな柑橘類なのですが、想像を越える凝縮感と強さ。
軽くあっさりいただくミュスカデとは別世界(笑)。眉間にシワを寄せ巨大な深み、膨らみ、果実味、旨味に対峙しなくてはなりません(笑)。もちろん好きになるか嫌いになるかは飲み手次第。何でこんなに濃いミュスカデ造ったんだ!と思うも良し。只者でない生命力の前に跪き10年後の熟成した姿に想いを馳せるも良し。

コストのかかったグラン・クリュ並の渾身の造りは、以前扱ったバシュレのアリゴテに似ています。今回限りの特価ですのでお試しあれ!


強烈なミュスカデの後には旨味の塊が登場です(笑)。
〇 モンテ・ダ・ペーニャ レゼルヴァ ホワイト 2012年 モンテ・ダ・ペーニャ ポルトガル 白 ヴィーニョ・レジョナル・アレンテジャーノ 750ml 1728円税込み
このワインの生産地域はヴィーニョ・レジョナル・アレンテジャーノ 。スペインとの国境となるサエ・マメデ山脈に連なるペーニャ山の中腹に畑はあります。南北に伸びる国境線の真ん中あたりですね。
 
畑は真っ白(笑)。白い花崗岩の二次堆積で覆われています。御影石の産地として有名で、日本にも輸出されているとか。
 
生産者のモンテ・ダ・ペーニャは1984年創業の家族経営。畑に生えていた古木の葡萄樹を台木にしたそうです。なんでも暑すぎてフィロキセラも生きていけないそうです(笑)。また、いきなり若い木を植えても土壌に水分が無いため根づかないため、ある程度根が張るまでは灌漑しないといけないそうです。

このワイン、アリント33%、フェルナン・
ピレス33%、ロウペイロ33%、トリンカディラ・ダス・プラタス1%。すべて地場品種です。一番古い区画の2ヘクタールの畑から6000本しか造られません。何よりも面白いのがこれらの品種がすべて混植されていて、しかも混醸されることです(笑)。このためか香りのディテイルは明瞭ではありませんが、味わいに深みがありワインの折り合いが素晴らしい!オーストリアのゲミシュター・サッツと共通する良さがあります。
ただ飲んだ第一印象は思ったほどの訴求力を感ぜず一瞬空振りかと(笑)。基本的にフローラルなスタイルではなく、味わいの深さを楽しむタイプのワイン。時間が経つとミカンのような酸味、旬の野菜の濃厚な旨味・甘味。シジミやハマグリのしっかりしただし汁の深み。強い旨味とわずかな塩味を感じます。あと特徴的なのはアスパラガスやキャベツのゆで汁のようなニュアンス。主張しないようで主張する(笑)、シンプルではあるが深みのある独特なスタイルとでも言えましょうか。

マスキューでは以前はここのモンテフィーノ・レゼルヴァ2005年を扱い、現在もモンテフィーノ2008年を扱い好評いただいています。これは初登場の白。実は3000円近い価格でしたのでマスキューには高級過ぎるということで販売に踏み切れませんでした。ところが今回最終扱いとなり特別価格の大放出となりました(笑)。在庫限りとなりますのでお見逃しななく!


そしてロゼで箸休め(笑)。
◎『マルセラン』ロゼ 2016年 ドメーヌ・デュ・タリケ フランス ガスコーニュ ロゼ コート・ド・ガスコーニュI.G.P. 750ml 1572円税別
マスキューの愛するガスコーニュ白ワイン造りの名手タリケのロゼです。
『マルセラン』は1961年に誕生した交配品種。カベルネ・ソーヴィニヨンとグルナッシュ・ノワールを交配したものです。
タリケがこの品種を導入したのは1999年。試行錯誤を繰り返しようやくワインとしてリリースするところは、慎重なタリケらしい(笑)。
まず、素晴らしい色合い。直接圧搾法で造られていますがそうとは思えない透明感溢れる薔薇色。果実味はよく熟した
小粒の赤い果粒、イチゴやフランボワーズ、佐藤錦の甘酸っぱくフレッシュな香り。直接圧搾法にしては果皮由来の赤い果実味が明瞭。白ワインのスタイルに傾きすぎず、かといってセニエ法で造ったような重さも飲むと意識外。案配が絶妙なのです(笑)。飲みやすさに隠された斬新さがあります!さすが名手タリケなのです(笑)。
牛のヒレ肉にも合わせることも可能な万能スタイルは嬉しいところです。
大日本ロゼ・ワイン普及協会一押しの味わいなのです(笑)。


コスト・パフォーマンス高し(笑)!
●セヴェンヌ シラー 『クロ・ラ・ロク』2013年 シモン 南フランス 赤 
セヴェンヌI.G.P. 750ml 1234円税込み
南フランスオランジュの北西約50km 、セヴェンヌ国立公園内にあるサンタンプロワ村(ペイ・ドックの一番北東部にあたる)に17世紀から続くシモン家が造る赤ワインです。I.G.P.セヴェンヌはゾーンのヴァン・ド・ペイがEU のワイン法に従いI.G.P.呼称となったもの。比較的新しい呼称なのですが、手持ちの資料では確認できませんでした。ごめんなさい。
地理的にはコート・デュ・ローヌとドックの境界付近、フランス中央山塊の山麓に位置します。大陸性気候で気温の寒暖差が大きいようです。
『クロ・ラ・ロク』の畑は標高130~150m 。シラー、ピノ・ノワールやフィロキセラ以前の地場品種クデール・ノワール、イザベルなどを栽培しています。
このシラーは樹齢約50年のシラーを使った赤ワイン。ローヌのシラー、ラングドック・ルーションのシラーとは異なる独自の味わい。生き生きとしながらもやや重い果実味。凝縮した粘性のある舌触りなのですが、酸もしっかりありますから締まった印象。ちゃんと造ったシラーらしい土や苔、落ち葉の香り、さほど主張しない黒胡椒やミント系のスバイス。甘さの芯はブラックベリーですが、時間の経過とともに赤いベリーやスグリのニュアンスが現れます。もともとのバランスが良いために無理を感じない仕上がりはなかなかのレベルです。今風ではありますが、実質的なワイン造りの丹念さ、飾らない良さ。時間の経過とともに増す美味しさは本物です。価格よりワン・ランク上ですね(笑)。デイリーに楽しめる高品質は嬉しいところですが、在庫限りの限定品なのでお見逃しなく!

ネッビオロってイイですよね。バローロ至上主義者は飲むべし!
●ゲンメ 2009年 ロヴェロッティ
イタリア 赤 ピエモンテD.O.C.G. 750ml 5800円税込み
バローロから90KM ほど北に位置するD.O.C.G.ゲンメ。バローロと同じネッビオーロ種(ゲンメではスパンナと呼ぶ)を使ったエレガントな味わいの赤ワインが生まれます。

ピエモンテといえばネッビオロ種を使ったバローロ、バルバレスコがあまりに有名でこれさえ飲めば完璧と言う具合なってますが、ネッビオロから生まれる赤ワインにはまだまだもっと素晴らしいものがあります。ピエモンテ北東部のワイン産地 代表的なものとしてガッティナーラ、コッリーネ・ノヴァーレジ、ゲンメ。
この地域ではネッビオロをスパンナと呼んでいます。また、ピエモンテ州に隣接するロンバルディア州の山間部ヴァルテリーナではキアヴェンナスカと呼ばれ、重要な葡萄品種として存在感を示します。ヴァッレ・ダオスタとの州境にあるカマーレはピノ・ノワール的なエレガントなワイン。どれもこれも個性豊かな美味しいワインなのですが、バローロ、バルバレスコの影に隠れてなかなか飲むチャンスがありません。20年以上前のイタリアワイン本では、イタリアにおいてもなかなかお目にかかれないワインとなっていました(笑)。やはりバローロ、バルバレスコのD.O.C.G. 取得が一番早かったことに起因してるようです。ガッティナーラは1990年取得、コッリーネ・ノヴァーレジにいたってはいまだD.O.C. です(笑)。。プランド戦略の差ですね(笑)。


このゲンメ造り手は中世(14世紀頃?)の要塞を醸造所・セラーとして利用するロヴェロッティ家。ゲンメに600年以上続く旧家です。1970年からワイン造りに専念し、土地のブドウを使い、伝統に根ざしたワインを生み出しています。

色合いは濃く、力のある色合い。やわらかくよくこなれたタンニン。凝縮して緻密、重さを感じさせる果実味。
実に旨い!
豊富な酸、ミネラルを含み、よくひきしまった印象です。バラ、スミレ、なめし革、強いスパイス、タバコ… 華やかな香味と舌に残る深い甘みが素晴らしく、より一層深い余韻を演します。リゼルヴァほどの時間を必要とはしませんが、グレート・ワインであることは間違いありません。

セパージュはネッビオーロ85%、ヴェスポリーナ15%。10月に収穫が始まり、27~30℃でステンレスタンクにて12日以上かけてアルコール発酵を行い、21℃で5日以上かけてマロラクティック発酵をします。無理な抽出はしていませんね(笑)。熟成は2500Lのイタリア産のオーク樽で3年、そして瓶熟成を経てリリースされます。
この規格で普通のゲンメD.O.C.G.ですから、恐れ入谷の鬼子母神なのです(笑)。
現在のD.O.C.G.の規定では通常のゲンメは樽熟成が20ヶ月・瓶熟成9ヶ月ですし、この上のレゼルヴァでも樽熟成25ヶ月・瓶熟成9ヶ月です。実はこれは、かつてのD.O.C.の頃の規格をロヴェロッティが守っているだけなのです。控え目なピエモンテ人気質がワイン造りにも反映されてます(笑)。
そんじょそこらの今風のバローロでは太刀打ちできませんね(笑)。

そして、飲み頃になってからリリースしてくれるロヴェロッティに感謝なのです!

以上6本!
26日(金)は17~20時30分、27日(土)は11~20時30分までとりおこなっておりますので、お手すきでご来店ください。
皆様のご来店お待ち申し上げます。

桝久商店 岡本利秋・昭子

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6月1日よりワインの発送はすべてクール便となります。

May 20, 2017 by weblogland |
6月1日よりワインの発送はすべてクール便となります。

ストレスだったんです。
確かにこれから暑くなりますが、涼しい日が続くこともありすべてクール便にする必要もないかも知れません。そんなわけで、今までお客様のご判断に委ねて選択するスタイルでしたが、万全を期して美味しい状態を確保するためにすべてクール便にての発送とさせていただきます。
クール便ですと車の床にワインを直に置くことはありません。いくら涼しくともエンジンの真上の床に直に置かれると温度が上がり危険です。
大事なワインを美味しく飲んでいただくための最善の方策としてご理解いただけると幸いに存じます。もちろん10,000円以上のお買い上げには送料を含めクール便代金もマスキュー負担とさせていただきますのでご理解くださいませ。

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母の日ギフト-マスキューの店頭

May 10, 2017 by weblogland |
もうすぐ母の日ですね。
マスキューの店頭はこんな感じになってます。販売促進でございます(笑)。

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母親と一緒にワインを楽しむなんて素敵ですね。

我々の世代になると母親と一緒にワインを飲むのは母親の健康上難しくなっていますから、お母さんが元気なうちだけですね(笑)。

我が家では家内と母親に何をプレゼントするかで思案中。まあ、お花なんかを送るのが無難かな?でも、ちょっと驚かせたい(笑)。
う~ん。
何がイイかな。
あっ!そうだ!
あれがイイ。
それは内緒、内緒なのです(笑)。

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よーやく並びました!

Apr 27, 2017 by weblogland |
明日明後日の試飲会のワインです(笑)。
う~ん。
こうして眺めるとバブリュの『ペトラ・アルバ』は偉そうですね(笑)。でも実際グレート・ワインですから合い相応しい(笑)。



この『ペトラ・アルバ』と隣のブリサックを見ると感慨深いのです。3年前の試飲の印象がよみがえります。あの時は「待て、然して希望せよ!」の天の声に従い扱いを我慢しました(笑)。こうして予想以上に熟成した状態で皆さんにご紹介できるのは冥利につきます。
思わぬラッキーに感謝なのです(笑)。

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4月28日(金)、29日(土)のマスキュー店内試飲会のラインナップ

Apr 26, 2017 by weblogland |
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今月4月28日(金)、29日(土)のマスキュー店内試飲会のラインナップ決まりました!

まずは毎日でも飲み続けられる飽きない味わいの泡です(笑)。でもですね、今回限りの特価となりますからお見逃しなく!
〇マルキ・ド・ラ・クール ブリュット N.V. アッケルマン ロワール 発泡性 白 750ml 1234円税込み

フランス ロワールのヴァン・ムスー。造り手は老舗スパークリング専業生産者のアッケルマンです。
以前マスキューの定番でしたが、価格が上がり扱いを断念しました。
でもですね、今回特別価格が実現しましたので今回限りの再登場です!

生産者のアッケルマンは1811年にソーミュールでもっとも早くドイツ人によって設立されました。
この時期ドイツ系のワインメーカーがロワールに多く入植したようです。
このスパークリングはシェナン・ブラン、コロンバール、ユニ・・ブランのブレンド。
レモン、青リンゴ、白い花の香り、ナッツ、イーストやだし汁のニュアンス。
細身ではありますがしっかりした強さがあります。泡立ちは滑らかで細かく香りの分量とのバランスがとても良いのです。
突出した個性はありませんが、デイリーに楽しめる飽きのこない良さ。
料理に幅広く合う良さこそアッケルマンの矜持かと。毎日飲み続けられるのです(笑)。

そして抜群にコスト・パフォーマンスの高い南フランスコルビエールの白と赤。
マスキュー定番のシャトー・ラ・バスティードのワインです。
〇シャトー・ラ・バスティード 2015年 ギレム・ギュラン フランス 白 コルビエールA.C. 750ml 1305円税込み

マスキユーではこれとペアの赤と、その上のキュヴェ『オプティマ』とを定番として扱っております。
以前試飲会でもご紹介しましたね。
今風コルビエールのトップ・スター、特に『オプティマ』はワイン評論雑誌では『コルビエールのロック・スター』なんて高評価されたワインです(笑)。
もともとコルビエールは赤ワインの産地として有名ですから、白ワインはノー・マーク(笑)。
この白ワインを飲んであまりの旨さに、自身の不勉強を反省(笑)。

セパージュはルーサンヌ50%、ブール・ブラン30%、ロール20%。ブール・ブランは地元ではマルヴォワズィエと呼ばれ、南イタリアでよく見られるマルヴァジアとは別物。
ギリシャ原産の白ブドウのようです。
ロールはイタリアのヴェルメンティーノと同じもの。最近の南フランスで重要度が増しているそうです。
 
 
こう説明するとなんと言うことのないワインなのですが、味わいは素晴らしく、この価格帯では出色のワインなのです(笑)。
 
この白ワイン特筆すべきは、マロラクティック発酵はしているようですが、残留SO 2はなんと12mg/L!驚きの技術力なのです(笑)。

レモン、グレープフルーツ、リンゴ、白い花、ハーブ、ハチミツ、スパイスなどが違和感なく綺麗に溶け込んでおり、後味に残る爽やかなハーブのニュアンスは経験したことのない味わい。
もちろんたっぷりの酸とエキス分がありますから深み充分。余韻の美しさに浸れます(笑)。

赤ワイン同様レベルの高い白ワインです
(笑)!


今回ヴィンテージの変わり目なので2013年と2014年があります。同時に比べてもらうのも一興かな(笑)?
●シャトー・ラ・バスティード 2013年 ギレム・ギュラン フランス 赤 コルビエールA.C. 750ml 1,305円税込み

マスキユーではこの上のキュヴェ『オプティマ』を定番として扱っております。
以前試飲会でもご紹介しましたね。
今風コルビエールのトップ・スター、ワイン評論雑誌では『コルビエールのロック・スター』なんて高評価されたワインです(笑)。 
ところでこのワインは『ロック・スター』とはうって変わって土臭いスタイル(笑)。
今風ではあるがプリミィティブなのです。
 
セパージュはシラー60%、グルナッシュ20%、ムールヴェードル20%。
除梗して比較的低温で1週間ほどアルコール発酵してから25日間醸すそうです。
ステンレス・タンクで12ヶ月熟成後フィルターをかけてから瓶詰め。 
こう説明するとなんと言うことのないワインなのですが、味わいは素晴らしく、この価格帯では出色のワインなのです(笑)。 

理由を調べると収穫量の低さ。1本の葡萄樹から得るジュースはボトル1本以下!いわゆる1級並みの濃さ。 
あとSO 2 の残存量は11mg / L !瓶詰め時にちょっとだけの添加。 
これだけでこのワインの良さが伝わるかと(笑)。 
いわゆるビオ臭は感じませんし、深みと広がりが素晴らしい。

果実のニュアンスは南フランスらしい黒系なのですがプラムやチェリーの赤い果実のニュアンスもしっかり感じます。
あと南フランスらしいチョコレートやスパイシーさもあり複雑さを演出しています。しかも飲みやすい(笑)。 
とても自然で、実に良く出来ています! 
とても良いワインなのです(笑)。


限定大特価セール品です(笑)!
●『ジュ・ド・ヴィーニュ』2011年 ドメーヌ・ド・カザバン 南フランス コート・ド・ラストゥールI.G.P. 750ml 1480円税込み

南フランス カバルデスA.C.のスター ドメーヌ・ド・カザバンの久しぶりの登場です(笑)!

カバルデスA.C.は1999年にAOCに昇格した比較的新しいものです。
場所はラングドックの最西端、南西地方の東端にあり、地中海と大西洋の間といったところです。
そのためかカバルデスA.C.ではグルナッシュやシラーを40%以上、カベルネ・フランやカベルネ・ソーヴィニヨン及びメルロを併せて40%以上の割合でつくることになっています。
オキシデンタルとポンティカを混ぜる変わったワインをつくります。
気候的には、夏場雨が降らない割に乾燥しない恵まれたところなのです。

ところでドメーヌ・ド・カザバンですが2007年がファーストリリースの新星です。
当主のメンガスさんがクレア夫人と二人で6ヘクタールの畑から有機栽培で精魂込めてワインを造っています。
メンガスさんはソムリエから始め、ワイン醸造に転身した努力家です。そしてそのワインの途方もない出来から、いきなりニュースターに登り詰め、いまや入手が極めて困難なワインとなりました。

このワイン『ジュ・ド・ヴィーニュ』は以前取り扱っていた『ド・モワゼル・クレア』の下のキュヴェ。
A.O.C.規定外のシラー100%の赤ワインです。表記はI.G.P.コート・ド・ラストゥールとなっています。
たっぷりとしていながらも豊満過ぎないバランスの良いスタイル。2011年が6年経ってたどり着いた感です(笑)。
いかにも凝縮した濃い色合い。親しみやすい熟したベリーの香りとスパイシーさ、十分な厚みを伴った果実味と健康的な甘さの案配がグッド(笑)。
ニュー・ワールドのように極端に甘さを強調することなく、かつての『ド・モワゼル・クレア』のような目が痛くなるほどのスバイシーさでもなく(笑)、程よいのです。
アルコール分を13.5%で仕上げたところにカザバンの進化を感じますね(笑)。
特に後味の甘さの抜けのよさは秀逸です。
抜栓直後はすぐに調子は出ませんが徐々に良く熟したストロベリーのニュアンスがしっかり出てくる点、正銘さを感じます。
飲む30分ほど前から抜栓して、満を持して肉料理とともに堪能したいワインです(笑)。


すんばらしい味わいのロワールのドメーヌ・ド・バブリュの赤です!
●アンジュ・ヴィラージュ ブリサック 2010年 ドメーヌ・ド・バブリュ フランス 赤 アンジュ・ヴィラージュA.C.750ml 2175円税込み

フランス ロワール河の支流オーバンス川流域に広がるアンジュ・ヴィラージュ ブリサックA.C.。
甘口、半甘口ワインを産出するコート・ド・ローバンスのアペラシオンとほぼ重なります。
彼の地で16世紀から続くダヴィオウ家の若き当主クリストフ・ダヴィオウは、あのニコラ・ジョリーの弟子とか(笑)。味わいでも納得(笑)。
ドメーヌ・ド・バブリュは比較的規模が大きく、所有畑は55ヘクタールほど。
甘口白ワインでも有名。

実はこのドメーヌ、2014年1月のマスキュー試飲会でお出ししました。
ロワール アンジュ・ヴィラージュ ブリサックに居を構えるドメーヌです。
あのときは一風変わった巨大な白ワイン『オルドビシアン』が好評いただきましたが、実は試飲会に先立ちバブリュのこの赤も取り寄せて飲んでいました(笑)。
ヴィンテージは同じ2010年でした。
物凄く良かったのですがまだ若く解りにくいということで、残念ながら販売を見送りました。
あれから3年(笑)。同じものがインポーターさんの在庫に残っているのを発見(笑)!サンプルを取り寄せて飲むと、想像以上に旨い!素晴らしい出来上がりです。

このワインは石灰岩土壌のカベルネ・フラン70%、砂質・片岩質土壌カベルネ・ソーヴィニヨン30%を使用。
良く熟した段階で手摘みで収穫。4週間の発酵後タンクで18カ月熟成して瓶詰めされます。
熟成中ミクロ・オキシダシオンでタンクに微量の酸素を送り熟成を早めます。
前回試飲した折り、それでも若すぎました(笑)。多量の酸とタンニンは簡単に馴染まないようです。
あれから3年してようやくあるべき姿になったようです(笑)。
カベルネ・フラン100%で造られるワインとは明らかに違う。
ソーヴィニヨン由来の凛とした気品があります。
もちろん優良なロワールのフラン由来の締まった豊満さは感じますが、更に別世界。
ソーヴィニヨンの黒系果実・青さ(杉やピーマン)がでしゃばることなく上品に配されているため、カベルネ・フラン由来の赤いフルーツ(イチゴ・フランボアーズ・スグリ)がより印象深く際立っています。
時間の経過とともに深さ・滑らかさが増して充実の味わい。SO 2の添加量が極めて低いため全体の広がり、余韻の美しさは見事の一語。


ドメーヌ・ド・バブリュの最上級銘柄『ペトラ・アルバ』の満を持しての初登場!
●アンジュ・ヴィラージュ ブリサック『ペトラ・アルバ』 2010年 ドメーヌ・ド・バブリュ フランス 赤 アンジュ・ヴィラージュA.C.750ml 3240円税込み

実はこのドメーヌ、2014年1月のマスキュー試飲会でお出ししました。
ロワール アンジュ・ヴィラージュ ブリサックに居を構えるドメーヌです。
あのときは一風変わった巨大な白ワイン『オルドビシアン』が好評いただきましたが、実は試飲会に先立ちバブリュの最上級銘柄のこの赤も取り寄せて飲んでいました(笑)。
ヴィンテージは同じ2010年でした。
物凄く良かったのですがまだまだ若く解りにくいということで、残念ながら販売を見送りました。
あれから3年(笑)。
同じものがインポーターさんの在庫に残っているのを発見(笑)!サンプルを取り寄せて飲むと、想像以上に旨い!まだまだ若さはあるのですが、素晴らしさに言葉を失いました。

このワインはカキの化石を多く含む保水力に優れた石灰粘土土壌のカベルネ・フランをメインに、やや軽く仕上がる砂質土壌のフランを加えています。
フェノール類の完熟を待って手摘みで収穫(除梗)、50日ものゆっくりした発酵後果帽を浸責、そしてオーク樽で18カ月熟成。
この間ミクロ・オキシダシオンで微細酸素を送り込み熟成を早めます。通常はこんなこと絶対にしません(笑)。
相当果汁が濃いのでしょう。リリースから丸7年経った印象はようやく飲み頃に入った感です。
同じヴィンテージのアンジュ・ヴィラージュ・ブリサックを更に大きくした渾身の赤ワインです。
凝縮した濃い果実味に緻密さ・堅牢さ力強さを内包しています。
カベルネ・フランの愛らしさだけでなく、豊富なスパイス、鉄や血、土や落ち葉など深く複雑なを香りが重層的に織り成す様は見事。
壮麗です。もう少し寝かせるとワインがほぐれて更に訴求力を増すはず。
圧倒的なワインなのです。

あと蛇足ですが(笑)、いわゆるビオ系の生産者は木樽熟成を避けます。
木樽を使用するとSO 2の量が増えるためです。木樽を使いながらSO 2をほとんど使わない技術は秀逸です。
もっとも十二分な果汁の濃さがあることが前提。本物です(笑)。


以上6本!
4月28日(金)は17時~20時30分、29日(土)
は11時~20時30分までとりおこなっています。
皆様のご来店お待ち申し上げます!

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クープ・ローズがマスキューにやってきます

Apr 19, 2017 by weblogland |
ここのところバタバタ続きです。
来週には試飲会がありますからもうラインナップを決めなくてはなりません。もちろん急ピッチでサンプルを取り寄せて最終試飲です(笑)。でもですね、こんなときに、なっ、なんと クープ・ローズがマスキューにやってきます(笑)。南フランス、ミネルヴァの生産者です。20日の2時30分から3時ごろまでに来てくださるそうです。
う~ん。
来てくださるのは大歓迎なのですが、最近クープ・ローズのワインを取り扱っていない!
これはまずい(笑)。
とりあえず数本発注しました(笑)。
クープ・ローズに逢って見たい方はお越しくださいね(笑)。

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よーやく並びました。

Mar 24, 2017 by weblogland |
よーやく並びました。
いつもながらのバタバタです(笑)。



私「今回はほぼイタリア尽くしだね(笑)」
家内「フリザンテは春らしくてイイよね(笑)。ところでヴァルテリーナ・スペリオーレは数がないからお一人様1杯のタグをかけなきゃね(笑)。」
私「そーだよね。それとアリゴテもそうしようか?もう20本無いからね。」
家内「追加発注したけどダメだった。残念!」
私「試飲会後も細々と売りたかったけどね。」
家内「もともとの生産量自体が少ないからしょうがないかな?試飲会で終わっても仕方ない。」
私「アリゴテ好きとしては何本か隠しておきたいけど…。」
家内「ダメ!」
私「分かったよぅ。でもいつもセット販売を購入される方の分くらいは確保しようよ。」
家内「それは🆗👌。」

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試飲会のラインナップ決まりました!201703

Mar 19, 2017 by weblogland |
今月3月24・25日のマスキュー試飲会のラインナップ決まりました!
まずは春らしく泡です(笑)。イタリアのフリザンテ白とロゼ。ガス圧が低い分果実味が明瞭で食事にも合わせやすいのです。



◎マルヴァジア セッコ フリザンテ N.V. カステッリ・デル・ドゥーカ イタリア 白 微発泡 エミリア・ロマーニャ コッリ・ビアチェンティーニD.O.C. 750ml 1157円税込み
『ランブルスコで有名なあの「メディチ・エルメーテ」社が、古くからコッリピアチェンティーニの地でワイン造りをしてきた他2社の協力を得て、1999年、海外マーケットをターゲットとした共同ワイン・プロジェクトをスタートさせ、設立されたワイナリー。』(インポーターさん資料より)

私、このインポーターさんの試飲会にいった折このフリザンテを発見しました。もちろんメディチのものとは知らず(笑)。
まず独特の植物の香りにビックリ。
ソーヴィニヨン・ブランのような草っぼさではなく、朝露に濡れた青草やメロンなどの青系の果肉のエキゾチックな香り。ベースにはマルヴァジアらしいお芋っぽさに綿飴のようなふっくらした甘さが余韻に残ります。
斬新!
しかも安い(笑)!
残糖分は1L中10gくらい(後で確認すると11g でした。)。甘過ぎない程度でとどめています。フルーツトマトなどの野菜を使った料理にもってこいですね(笑)。汎用性も高い味わいのフリザンテです。
スクリュー・キャップではありませんからシャンパン・ストッパーで保存し翌日開けると、『ポン』と勢い良く開きます。ガスの持ちがとても良い。3気圧弱のガス圧のフリザンテとしては特筆ものです。技術の高さはさすがメディチなのです(笑)。


◎ピノ・ロゼ フリザンテ N.V. レ・コンテッセ 
イタリア ヴェネト ロゼ 微発泡 I.G.T. マルカ・トレヴィジャーノ 750ml  1388円税込み スクリュー・キャップ
イタリア ヴェネト プロセッコの優良生産地区コネリアーノに本拠を構えるプロセッコのスペシャリスト レ・コンテッセが造るロゼのフリザンテです。マスキユー定番のプロセッコの生産者が造るロゼのフリザンテです。ちなみにプロセッコにはロゼの指定がありませんので、I.G.T. となります(笑)。
  
このフリザンテ、ピノ・ネロ70%、ピノ・ビアンコ30%。圧力式ステンレス・タンクで10~15日間16~20℃で発酵したのち30~40日熟成させてから瓶詰め。アルコール分10.5%で残糖分が9.6g / L。総アルコール分は11%強ですからプロセッコ同様酸を残すスタイルです。ですからフリザンテにしては少ない残糖分でドライに感じる仕上がりです。計算され尽くしてますね(笑)。
 
ストロベリーやラズベリーのニュアンスが美しく、ひたすらフルーティー。また、味わいに質感がありますから飲み応えがあります。泡持ちが良くスクリュー・キャップを閉めておけば翌日も十分楽しめます。
 
質感のある軽やかな美しさ。
 
さすがスペシャリスト!
 
ラベル・デザインとロゼ色がとても綺麗(笑)。春だけの特別価格品ですからお見逃しなく!


アリゴテというとシャルドネのような高貴な品種ではありませんが、渾身の造りのアリゴテは美味しゅうございます(笑)。
〇ブルゴーニュ アリゴテ ドメーヌ・バシュレ 2010年 フランス ブルゴーニュ アリゴテA.C. 750ml 2083円税込み
ご存じブルゴーニュ ジュヴレイ・シャンベルタンに居を構える小規模老舗ドメーヌ・バシュレ。以前はドゥニ・バシュレと表記されてましたね。
シャンベルタン村を中心に4ヘクタールを所有。ほとんどが赤で白はこのアリゴテのみ。葡萄樹は古いものが多く、エレガントな濃厚さが身上。ここのところ人気・価格共に上昇していますから、すっかりご無沙汰しております(笑)。バランスが良くアラがない出来映えには心引かれるところです(笑)。

このアリゴテ、畑は0.46ヘクタール。6樽分ほどの収穫量ですから1800本くらいです。なんと1ヘクタール当たりは30hl 以下の超低収量!これってグラン・クリュの規格ですぞ!
醸造は樽発酵そして樽熟成。6樽のうち1樽が新樽。もちろんマロラクティック発酵はしています。

う~ん。

味わいは強靭で濃密。果実味の濃厚さゆえ新樽のニュアンスは感じません。栗っぽいニュアンスは上等のサン・ブリにも似てるかな?いわゆる酸っぱいだけのアリゴテとは一線を画しています。
ようやく探していたアリゴテに出会えました(笑)。
まあ、高貴な品種ではありませんが
(笑)、渾身の造りのアリゴテは美味しゅうございます(笑)。


とても高い品質のサンジョヴェーゼの登場です!
●イル・ボスコ ロッソ トスカーナ
アジェンダ・カサーレ・ダヴィッディ 2015年 イタリア トスカーナ 赤I.G.T. 750ml 1373円税込み
このアジェンダ・カサーレ・ダヴィッディは19世紀初頭に設立され、モンテプルチアーノのグラッチャノ村、ヴァリアノ村、アッバディーア村、アクアヴィーヴァ村に計20ヘクタールの畑を所有しています。マスキューではこのワイナリーのアイテムをかつて扱っておりました。キャンティーのサブゾーン、キャンティー・コッリ・セネージ『カイノーザ』と『ヴィーノ・ノビレ・ディ・モンテプルチアーノ』です。葡萄品種はヴィーノ・ノビレと同じ、サンジョヴェーゼ(プルニョーロ・ジェンティーレ)。いわゆる軽やかなキャンティとは違い
タンニンに質感・強さがあり、壮麗さに繋がる良さを感じます。ここの家の『ヴィーノ・ノビレ』とっても良かったのを思い出していただけましたか(笑)?
今回販売するこの『イル・ボスコ・ロッソ』は有望な区画の若木から造られたもの。4800本の限定版です。
いかにも若木の葡萄樹サンジョヴェーゼ(プルニョーロ・ジェンティーレ)らしいヴァイタルさ。ただ、生れの良さがあり、壮麗さを予感させます。飲んだ第一印象は『この価格にしては只者ではないな!』だってこの価格でフル・ボディ(笑)。重要なものを兼ね備えているのです。
また、バリックを使わず大樽で6ヶ月熟成させるところにダヴィッディの信念・自信があります。本来的な良さがあります。



斬新で心に届く味わいの赤ワインです。
●ジャンニテッサーリ・ドゥエ 2013年 マルカート イタリア ヴェネト 赤 I.G.T. 750ml 2057円税別
マスキュー定番のマルカートの新しく輸入されたアイテムです。高い品質とコスト・パフォーマンスの良さで好評いただいているマルカートのソアヴェとピノ・ノワールに新たな仲間が加わりました(笑)。
このワイン、メルロ50%カベルネ・フラン50%のセパージュ。ミソはリパッソをしていること(特別リパッソとは唄っていませんが)。マルカートが他にも造っている隣のD.O.C. コッリ・ベリーチの上級品『ピア・アルト』の搾りかすを加えて発酵させたもの。正確に言うとソアヴェの西側のサレーゴとヴィチェンツァ近郊の葡萄畑から収穫したものを10日間発酵しそれに『ピア・アルト』の搾りかすを加えて更に2週間発酵させています。通常のリパッソはアマローネと大概同じような畑、同じセパージュでリパッソをしますが(折り合いを良くするため)、これは違う(笑)。コッリ・ベリーチだとカベルネ・ソーヴィニヨンやメルロを使いますから、この点でもちょっと違う(笑)。
でもですね、味わいの調和は素晴らしくミスマッチしているようなニュアンスは全くない(笑)。醸造の魔術師と呼ばれる醸造家ジャンニさんの神業です!
熟したブラック・レッドチェリー、プラムに腐葉土やスパイスのニュアンスは充実したボディ由来のふくよかさと甘さと渾然一致。でこぼこのない舌触りは陶酔を誘う。
実に旨い!
思わぬアプローチからキック・インサイドの一撃の味わいです(笑)。凄い醸造家がいました。
思いますに、このワインはアルコール分が12.5%。リパッソの狙いは単純に果汁を濃くするのではなく、構造や骨格をしっかりさせることと果実味を複雑にすることが主眼となっているような気がします。
きっと計算づく(笑)。ジャンニさんの手腕の凄さを思いを馳せざるを得ません(笑)。

本日のトリのあれはこれです(笑)。
熟成したネッビオーロは旨い!
●ヴァルテリーナ・スペリオーレ『サッセーラ』リゼルヴァ 2005年 バルジェラ
イタリア ロンバルディア 赤 ヴァルテリーナ・スペリオーレD.O.C.G. 750ml 4628円税込み
このワイン、ロンバルディア州ソンドレオ県 アルプスに連なる尾根の端部南向きの段々畑で造られます。
 
生産者のバルジェラ家は1885年からワインを造り続けています。
 
畑は標高800メートル。想像を絶する急傾斜地にあります。冷涼で昼夜の気温差が大きく、土壌は砂・砂利の多い石灰質土壌。
 
厳しい環境の中、エノロゴである現当主パオロ氏のもと、魅力的なワインを造っています。

ロッソ・ディ・ヴァリテリーナD.O.C.のワン・ランク上のワイン。試験試験で出るD.O.C.G.ですが、飲むのは初めて(笑)。ネッビオーロ100%、熟成期間が3年以上。
 
バローロだけが偉大ではないことが解ります。偉大なワインなのです。平気で30年位もつワインなんですね(笑)。D.O.C.であの出来映え、D.O.C.G.となると尋常ではありません。でも熟成しないと本来の良さは解らないでしょうね。きっと

以上6本、24日(金)は17~20時30分
25日(土)は11~20時30分までとりおこないます。
皆様のご来店お待ち申し上げます。

桝久商店 岡本利秋・昭子

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トリがまだ決まっていません

Mar 18, 2017 by weblogland |
試飲会のラインナップ大体決まりました!
でもですね、トリがまだ決まっていません(笑)。
何にしようかなぁ。
私「今度の試飲会のトリは何にしようか?」
家内「う~ん。今のところイタリアが4本にフランスが1本。あと1本か。春めいてきたしピノ・ノワールなんかやりたいところだよね。」
私「でもさ、イタリアが4本入ってるからイタリアの方がバランス取れるよ。いきなり最後に美味しいピノ・ノワール出すのも無粋(笑)。」
家内「そーだよね。そうするとイタリアの良品だよね。先月ようやく入荷したあれなんかどうかな?」
私「あれは良いワインだよね。感動もの。」
家内「でもちょっと高いんだよね。」
私「ハードル高くなっちゃうかな?
でも、あれは飲んでいただきたいワインだよね。」
家内「じゃあ、思いきってあれにしようか!」

さあ、問題です。あれって何でしょうか(笑)?正解者にはあれを1本差し上げます。
えっ?判る訳ないだろ!って
ごもっともでございます。
なんたってあれですから?

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今日は5時からマスキュー試飲会です。

Feb 24, 2017 by weblogland |
今日は5時からマスキュー試飲会です。
ちょっと前にお客様から5時に行くとのメールをいただきました。わざわざ恐縮です。
今、ちょうど試飲会用のグラスを洗い終わったところ。一服しながらブログを書いています。そう言えば今日はプレミアム・フライデー初日。普段の金曜日の試飲会は17時から始めますが、お客様のご来店は6~7時頃に集中します。それはそうですよね(笑)。皆さん5時過ぎまで働いている訳ですから(笑)。となるとマスキュー試飲会の5時スタートは時代を先取りしてる(笑)?そうだとするとカッコイイ(笑)。

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今月の試飲会のラインナップ・ワイン並びました

Feb 23, 2017 by weblogland |
よーやく並びました!
今月の試飲会のラインナップ・ワインです(笑)。



いつもながらのバタバタですね(笑)。
こうして眺めるとヴィッラ・スパリーナのガヴィ目だちますね(笑)。
ずんぐりむっくりした変な瓶形。他のワインのボトルはスタンダードですから、浮きます(笑)。そう言えば暮れの試飲会で出したカ・デル・ボスコのフランチャコルタもユニークな瓶形でしたっけ。イタリアの名門ワイナリーはディテイルまで徹底的にこだわるところが多いようです。地域全体に足並み合わせない(笑)?
この点フランス人とはマインドが違うようですね。ボルドーはボルドー瓶、ブルゴーニュはブルゴーニュ瓶ですもんね。プライド?自意識?
我が儘?が強いのかな(笑)。
まあ、美味しければ何でもオッケー!
期待は裏切らないはずです(笑)。

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桝久 試飲会のラインナップ決まりました! 201702

Feb 21, 2017 by weblogland |
今月2月24日(金)・25日(土)のマスキュー試飲会のラインナップ決まりました!

今月は個性派の新着ワインが6本!

ワインの試飲会

この価格帯では出色の出来!
間際に価格が下がりさらにコスト・パフォーマンスがアップしました(笑)。

ファランギーナ 2014年 ヴィニコラ・デル・サンニオ イタリア カンパーニャ 白 D.O .P.ファランギーナ・デル・サンニオ 750ml 1416円税込み

イタリア南部カンパーニャ地方、ベネヴェントから州境のアペニンに広がる丘陵地(D.O.C. サンニオ)に畑を所有する生産者ヴィニコラ・デル・サンニオ。50年以上にわたって“この地のワイン“を生み出すスぺシャリストです。

これは2011年にD.O.C. に昇格した白ワイン。中部・南部イタリアで栽培されるファランギーナ種100%。ステンレス・タンクを使用し低温で管理される点今風ですが、マロラクティック発酵を行っています。この点プリミィティブで秀逸。

張りとコクがありながらスッキリした出来上がり。リンゴ、特に黄色い皮のリンゴやパイナップルの爽やかなジューシーさ。枇杷を連想する甘味は健康的で優しく、飲み込んだ後にすーっときれいに消えてゆきます。時間が経つと白い花の香り、若葉の青く甘いニュアンスも加わってとても充実した香味を形成しますが、しっかりとした酸を持っているのですっきりしたスタイルが続きます。

重さに頼らないのが秀逸。飽きのこないワインなのです。

ファランギーナってこれと言う特徴がなく、飲みやすいだけの品種というイメージがありましたが(笑)、これほど完成度が高いと別物。凸凹がなく実に旨い!


憧れのガヴィ・デ・ガヴィの登場です!
ガヴィ・デル・コムーネ・ディ・ガヴィ 2015年 ヴィラ・スパリナ イタリア ピエモンテ 白 D.O.C.G. 750ml 2160円税込み

一昔前ガヴィの上級ランク ガヴィ・デ・ガヴィとして知られていたもの。今はガヴィ・デル・コムーネ・ディ・ガヴィD.O.C.G. となっています。ワインを勉強始めた頃、安くて酸っぱいガヴィが氾濫しており(笑)、『ガヴィ・デ・ガヴィ飲んでみたいなぁ。なんて憧れてました(笑)。』すこしややこしくなりましたが(笑)、ガヴィはそれだけでD.O.C.G.そのなかで上級ランクがそのうち5つのコミューンで造られる生産規格の厳しいものがガヴィ・デル・コムーネ・ディ・ガヴィと名乗れます。

さて、このヴィラ・スパリナはもともと由緒ある葡萄園として有名。これを1970代にモッカ・ガルダ家が購入しワイナリーの近代化、設備の刷新を押し進めました。これによりガヴィ ナンバーワンワイナリーとしての地位を確固たるものにしました。現在は60ヘクタールの自社畑を所有し、そのほとんどにコレテーゼ種を植えています。いわゆるガヴィと一線を画するため、葡萄樹になっている葡萄の房の下1/3をカットします!逆台形の葡萄の房がなっている訳です(笑)。こうすることで残された葡萄に養分が凝縮されるとか。

ここまで徹底する生産者は初めて見ました(笑)。

味わいは一言で言えば高貴!

密度の高さをたたえるような濃い麦藁色。妖しく光ってます(笑)。アカシアの花、今まさに咲き始めた水仙の花の香り。リンゴやレモン、柑橘類のニュアンスが良いアクセントになっています。(マロラクティック・コントロールはしていますね。)はじめのうちは果実の甘みが目立ちますが、やがて蜂蜜やキャンディーの甘味が加わり、本来備えているキリッとした強い酸と絶妙なバランスを作り上げます。時間が経つとハーブの香り、火打ち石などミネラルも強くなり、優しい繊細さとともに高密度の味わいが織り成す様にリキュールのシャルトリューズ・ジョーヌのような香りが加わり優美。

ピエモンテではシャルドネなんか栽培する必要ないんじゃない?と思ってしまいました(笑)。

 
これは一番目と同じ生産者の赤ワイン。こんなアリアニコあるんですね(笑)。
アリアニコ 2012年 ヴィニコラ・デル・サンニオ イタリア カンパーニャ 赤 D.O .P. アリアニコ・デル・サンニオ 750ml 1416円税込み

アリアニコと言えばタウラジやデル・ヴルトレ。重心が低くてどっしり、柔らかで芳醇なタンニンに赤いチェリーなどの果実が溶け込んだ味わいをイメージしますね。かくいう私の大好物でもあります(笑)。

でもですね、このアリアニコは違います(笑)。まず目につくのは締まった味わいなのです。カンパーニャの内陸部で冷涼なベネベント県独特のスタイルなのです。酸もしっかり残っており、早く飲めるようには造られてますが、構造がしっかりしていて果実味は明瞭で複雑。アリアニコらしくない(笑)フレッシュでフローラルなスタイルはとても魅力的。充分な糖度由来の粘性から、ワイン自体の質の高さが伝わってきます。

こんなアリアニコあるんだ!

しかもアリアニコの本家カンパーニャにあるのですから、目から鱗(笑)。

う~ん。

イタリアの多様性を実感いたしました(笑)。

アリアニコ・デル・サンニオの上のD.O.C.G. アリアニコ・デル・タブルノが、厳格なアリアニコと評されることに思い至った次第です(笑)。勉強になりました。


ボルドーもまだ捨てたものじゃない。探せばある!
シャトー ラ・コーヌ ヴィエイユ・ヴィーニ 2014年 フランス ボルドー 赤 ブライA.C. 750ml 2082円税込み

ボルドー市の北側、ジロンド河右岸に広がるブライ コート・ド・ブライとも名乗れます。メルロ主体の赤ワインを産出する栽培地域です。この地に17世紀から続くシャトー・ル・コーヌ、近年著名ワイン・メーカー エリック・ポワスノ氏を迎えさらなる品質向上が期待されます。

このワインはメルロ95%、カベルネ・ソーヴィニヨン5%を使用した強さと暖かみのあるワインです。黒や赤い果実の凝縮した味わいはブルーベリーやプラム、プルーン。特徴的な強い酸味を伴うハイビスカスのような赤いベリーの香り。強めの樽の香りを果実味が凌いでくると、トリュフ・タバコ・エスプレッソのニュアンスがあり、いかにもクラシックで優良な右岸の赤ワイン(笑)。十二分なタンニンと全体の膨らみは満足ゆくものです。

う~ん。

とても久しぶりに昔の友達と出会ったような、ホッとするワインなのです(笑)。


キャンティだって良いものは良いのです(笑)。
キャンティ・クラッシコ 2013年 クエルチャベッラ イタリア トスカーナ 赤 D.O.C.G. 750ml 2931円税込み

スーパー・タスカン『カマルティーナ』で名を馳せたクエルチャベッラ。もともとトスカーナ州のグレーヴェ・イン・キアンティで取得した1ヘクタールの畑から始まりました。メキシコに渡り製鉄業で成功した実業家のジュゼッペ・カスティリオーニ氏が1974年に故郷に念願のワイナリーを持つ夢を実現したもの。

同じトスカーナのファルキーニと設立の由来が似てますね(笑)。イタリア人独特の想いなのかな?その後ジャコモ・タスキを招聘して伝説のサクセス・ストーリーを成し遂げました。現在は息子のセバスティアーノ・カスティリオーニがトスカーナの沿岸部マレンマでワインナリーを新たに設立し、スーパー・ビオ・ディナミとも言える独自のワイン造りをするなど、衆目を集めるところです。科学薬品はもちろん動物性堆肥も使用せず全て植物由来のものでケアするというもの。菜食主義者でしかも完璧主義者の彼の目指すところだそうです(笑)。

このワイン、標高450m のグレーヴェ・イン・キャンティの27ヘクタールの畑から収穫した葡萄に、少し南に位置する標高400m の22ヘクタールのガイオーレ・イン・キアンティ、標高550m の1,5ヘクタールのパンツァーノ・イン・キアンティ、標高350m のラッダ・イン・キアンティの葡萄を加えて造ったもの。グレーヴェ・イン・キャンティの特殊なテロワールだけでは生産量が追いつかないので、周到に畑を広げたようです(笑)。そのため共通して標高が高いのが特徴です。

セパージュはサンジョヴェーゼ95%
にカベルネ・ソーヴィニヨン5%。

味わいは正に王道のキャンティ・クラッシコ!力強さと品の良さを兼ね備えています。

実に旨い!

一見早飲みのような飲みやすさがありますが、20年くらい熟成してしまうしたたかな強靭さがある点凄い。

フレンチ・バリックで14ヶ月熟成させていますが過剰なものがない。中にしっかり整然と入っている果実味は美しいの一言。

トスカーナ随一の生産者たる所以があるのです。


さて、問題作の登場(笑)。
何故最後の登場になったかはお飲みくだされば解っていただけるはずです(笑)?
パッソ・デル・スッドゥ アパッシメント 2015年 プロゲット・ヴィニ イタリア プーリア 赤 ヴィノ・ロッソ 750ml 1758円税込み

イタリア プーリア中部イトリアの丘周辺にワイナリーを所有するプロゲット社。もともと大手のワイン商に造ったワインを供給していましたが、これは自身の元詰め品です。法外に安い訳です(笑)。

このワイン、ネロ・ディ・トロイア40%、プリミィティーヴォ30%、メルロ30%のセパージュ。平均樹齢40年の畑から全て手摘みで収穫。葡萄は5kg 毎に木箱に移され、セラー内で約5週間乾燥させます。乾燥後除梗しプレスして低温でアルコール発酵。そしてフレンチ・バリックで12ヶ月熟成させます。

基本的にはアマローネのやり方に似てはいますが、アマローネとは違います。アマローネは冷涼なヴェネトでは乾燥を3ヶ月以上行います。温暖なプーリアで3ヶ月も陰乾しをしたらとんでもないことになります(笑)。ワイン法で規程する以上の糖度に上がり、ワインでは無くなってしまう(笑)。

もっとも何にもしなくても13%くらいのアルコール分に達する温暖なプーリアの地。冷涼なためアルコール分が上がりにくいヴェネトとでは究極の濃密なワインを造る伝統的な技法ですが、それと同じにはならないと考えるべきです。アマローネのような、ともすれば飲みにくいほどのシリアスさはありません。甘露な味わいはあくまでフレンリー(笑)。

ただし、このワインかなり美味しい(笑)。全体のバランスがとれていて無理が目立ちません。ワイン造りの行程に尽力した感があります。広がりもよく余韻も長い。この手のワインとしてはSO 2の量はかなり低いはず。

樽香のニュアンスがプラムやブラックチェリーの果実味と溶け込み折り合っています。混醸したようなニュアンスを感じます。特筆すべきは驚くほどの甘さ(笑)。スケールのある大きさが間抜けになっていない斬新な秀逸さがあります。酸は南のワインなのでかなり低いのですが、果汁を凝縮することで全体のまとまりをとっています。エキス分、グリセリン、樽香 これらのパワー全開(笑)。我々のような年寄りには体力的にちょっと辛いですが(笑)、若い方や強い甘さを好む方ははまるはず(笑)。ニュー・ワールドでよく見かける甘さの強いスタイルをさらに突き進めたスタイルと言えましょうか(笑)。

もっとも甘さは残糖分ではないようですから、地元の人は肉をムシャムシャ食べながらこの甘いワインをゴクゴク飲むのかな(笑)。我々の感覚だとポートのような飲み方やチョコレート・ケーキなどのデザートに合わせるのが宜しいかと。また、ハンバーグにかけるデミグラスソースの隠し味にするとグレートな味わいになるかも(笑)。

あっ!とビックリのワインなのです(笑)。

以上6本、24日(金)は17~20時30分、25日(土)は11~20時30分。いつも通りでございます。

皆様のご来店お待ち申し上げます。

桝久商店 岡本利秋・昭子

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試飲会のラインナップ並びました! 201701

Jan 26, 2017 by weblogland |
試飲会のラインナップ並びました!
いつもながらの楽しい作業(笑)。



ところでプリオラートのワインなんですが、言葉で上手く伝わらない。
例のラベルの件です。絵巻物。ラベルの前と後ろからの映像をお見せしますね。凄いでしょ(笑)。
あと、気がついたのですがこのワイン、ラベルにヴィンテージ表記がない!?
ノン・ヴィンテージ?
いやいやそんなことはない!
でも、よーく見てもやはりラベルにヴィンテージ表記はありません。

あった!
なんとバック・ラベルにちょこっと書いてある!

忘れてたのかなぁ(笑)?

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マスキュー試飲会のラインナップ 201701

Jan 22, 2017 by weblogland |
今月1月27日(金)、28日(土)のマスキュー試飲会のラインナップ決まりました!



まずは、訳があってひさーしぶりの登場のタリケの白ワイン。代わりのない良さをお試しください!
〇クラシック 2015年 ドメーヌ・デュ・タリケ フランス ガスコーニュ 白 コート・ド・ガスコーニュI.G.P. 750ml 1296円税込み スクリュー・キャップ
タリケを世に知らしめたスタンダード・キュヴェ『クラシック』満を持しての登場です!
このワイン、セバージュはユニ・ブラン、コロンバール、ソーヴィニヨン・ブラン、グロ・マンサンからなります。白い花、ライムやレモン、トロピカル・フルーツ等の果実味は硬質感のあるミネラルのニュアンスを含み素晴らしい伸びやかさ!マロラクティク発酵はコントロールしているようですが、無理がない。
思わず声を発しそう(笑)。
何よりも驚きはアルコール分の低さ。なんと10.5%で仕上がっています。冷涼で葡萄の糖度が上がりにくい彼の地ならではのスタイルなのです。一般に低いアルコール分のワインは保存性に無理がありますから、補糖などでアルコール分を無理矢理上げたりします。ただタリケはそんなことをしません!多量の酸でバランスを取るのです。ただこんな折り合いのつけ方が出来るのはタリケの傑出した技術力の賜物。価格帯の低いワインなのですが、物凄いワインなのです(笑)。


100年を越える歴史をもつドメーヌ・デュ・タリケ。スタートはアルマニャックの専門でした。3代目の当主イヴ・グラッサが、あのアラン・ブリュモンの片腕の辣腕醸造者としてブリュモンの成功に貢献しました。そのイヴ・グラッサが自分のドメーヌとしてワイン生産に取り組み世界中の注目を浴びる白ワインを造り出しました。現在はイヴの息子アーミンとレミーがドメーヌを引き継いでいます。もともと葡萄栽培がメインでしたから、所有畑は広いのですが、現在はなんと1125ヘクタール、従業員数は120名。家族経営としては彼の地最大規模のワイナリーとなっています。ただ積極的に畑で働き醸造に取り組む兄弟は父親の遺伝子をそのまま受け継いだようです(笑)。

父の築いた「傑出した生産者」「ガスコーニュのリーダー」としての地位を揺るぎないものとし、さらに発展させています。


クラシックな本格派のイタリアの白と赤。本来的な味わいはオールド・ファンを惹き付けてやまないはず。
〇ヴェルディキオ・ディ・カスティーリョ・ディ・イエージ 2015年 ボッカフォスカ イタリア マルケ 白 D.O.C.  750ml 1434円税込み
生産者のボッカフォスカは2006年に7人の仲間が集まって設立されたワイナリーです。地元の農業協同組合に勤めるファットリーニ・ジョルダーノを中心にワイン造りに情熱を燃やす集まりです(笑)。
ヴェルディキオの中心地クプラモンタナに3ヘクタール、コリナルドに2ヘクタールの畑を所有しています。
まず締まった味わいにビックリ(笑)
。緻密でヴェルディキオらしいアロマに溢れています。グレープフルーツやレモン等の柑橘類の香りにハーブや塩辛さが混じり、程よい粘性は優しい舌触り。後味のアーモンドっぽさを含む長い余韻は素晴らしい!緩いイメージのあるイエージとは思えない出来映え(笑)。
かといってマテリカのような重さに頼ったスタイルではありません。すべてにおいて程よい質の高さがあります。
ありそうでないイエージの白ワイン
(笑)?本来的なイエージらしさの結晶と言って良いと思います。ワインに余分なストレスや違和感が無いところをみると、かなり恵まれたテロワールを連想出来ます。クプラモンタナの3ヘクタールの畑の優位性を感じます。どうでもイイところで造ったイエージじゃありませんね(笑)。
あと、マロラクティク発酵をしながらもしっかり酸を残せている点、ただ者ではありません。これもテロワールの優位性であり、かなり真剣に高い技術力のもとワイン造りをしている証拠です。

●ロッソ・ピチェーノ 2014年 ボッカフォスカ イタリア マルケ 赤 D.O.C. 750ml 1434円税込み
このロッソ・ピチェーノはコルナルドの2ヘクタールの畑で5000本ほどしか造られていません。葡萄樹1本からワイン1本以下の低収量です!
モンテプルチアーノ70%、サンジョヴェーゼ30%からなるワインの味わいはクラシック!今風の飲みやすいロッソ・ピチェーノとは対極(笑)。
モンテプルチアーノ由来のラズベリーやスグリの香りはなかなか立ち上がらなく(笑)、液体の中にひっそり隠れ液体にしっかり溶け込んでいます。液体の味わいに深みがあり、土や海藻やミネラルのニュアンスと香りが、果実の香りと織り成すバランスはグット(笑)。余計なものを加えないプリミィティブな良さを感じます。
ロッソ・ピチェーノって本来こうあるものだと言われているような気になります(笑)。


マスキューの定番の『ジュテーム』。素晴らしい作柄の2015年が入荷しました!暖かみのある味わいはこな寒い時期ピッタリ(笑)。
●『ジュテーム』2015年 ドメーヌ・バサック 南フランス 赤 コート・デ・トングI.G.P. 750ml 1980円税込み
ドメーヌ バサックはラングドックの平野部のピュイサリコンという小さい村にあります。なんでも150年前まではマールを生産していたそうです。鉄道の開設により、遠方へのワイン販売が可能になり、ワイン生産を開設したそうです。

ワインの醸造貯蔵には、なんと、その当時つくられた木製の大樽を使っています。あまりにも古臭いなんて思わないでください。暖かい地域のワインは、大樽でゆっくりと熟成させることで円やかさをワインに与えることが出来るのです。

そしてそれは、衛生面でかなり気をつけている証拠でもあります。(なんたって150年間木樽を使い続けているのですから)

実際に畑は有機栽培が行われているにもかかわらず、とても綺麗です。除草剤などの農薬を使わないため、有機栽培を行なうと下草が生えて、それを抜く手間が大変なのです。(手を抜くとすぐに畑は雑草で覆われます。)

樹齢の高いブドウ樹から丹精をこめてワインがつくられています。

現在は1989年生まれの9代目ルイさんが主になってドメーヌを切り盛りしています。マスキューではルイさんに代が変わる前からドメーヌ・バサックを扱っていますが、ワインの質が確実に良くなっています。今までは自然に有機栽培をしていたような感じだったのが、意識が高まり更に品質の向上に努めている変化があります。キメの細やかさ、ムラのない濃度感、広がりと奥行き。グレードが上がっています。代替わりで失速するドメーヌが多いなか、きっとルイさんは素晴らしい跡取りなのでしょうね(笑)。このまま行けば南フランスのスターになるはず。

実はそんなルイさんの奥様は、なんと日本女性!

来日が待たれますね。

そして、この『ジュテーム』は愛する奥様の故国日本のために造られたスペシャル・キュヴェ!

旨い訳です(笑)。

カベルネ・フラン40%、グルナッシュ40%、シラー20%のセパージュ。新樽で10ヶ月の樽熟成されます。

芳醇で濃厚。でも、有りがちな力づくではありません(笑)。新樽を使っているのが解らないほど充実した果実味。赤や黒の果実の織り成す様は見事!明瞭さはこの地域では経験したことがないレベルです。南フランスの今風ワインの到達点と言うべき出来栄えです。

しかも、価格は良心的(笑)


やっぱりプリオラートのワインは外せません。価格が良心的なのが嬉しい!
●ヴィン・イ・レジェンデス 2011年 セラー・ロナデレス スペイン カタルーニャ 赤 プリオラートD.O.Q.750ml 2376円税込み
ご存知、スペインを代表するワイン産地プリオラートの赤ワインです。モンサン山の麓の標高493mのフィンカ・ラ・プラナの地に2002年に設立されたセラー・ロナデレス。家族経営の小さなワイナリーです。プリオラートを世界的に有名にした『4人組』(私は嫌いですが(笑))の系譜に連なる新進のワイナリーです。
このワイン、セバージュはガルナッチヤ50%、カリニェ50%の伝統品種
。フランス産とアメリカ産のバリックで12ヶ月熟成させます。樽香も強いし、今風に飲みやすく造っている点、気に食いませんが(笑)、ワイン自体にまだまだ延び代を感じるのとタンニンの質感にプリオラートの良さを感じます。あの伝説の『セラー・デ・スカラ・デイ』を連想する硬質で豊かなタンニンのワインです。(飲めるまでとても時間がかかりますが)
プリオラートの良さは『4人組』ではなく『スカラ・デイ』を始めとすると勝手に思ってる私には涙が出るほど嬉しい(笑)。

『スカラ・デイ』が豪雨により畑が流された2002年に設立されたのも何かの縁かしら?

あとワインの味わいとは無関係なのですが、ラベル・デザインが素晴らしい!彼の地の伝統的な猟風景を点描した凝ったもの。しかもボトルをぐるりと1周しており、まるで絵巻物(笑)。市販のラベル剥がし1枚では足りません。しかも剥がれにくい(笑)。ラベル・コレクターの家内はラベル剥がしに格闘しております。
剥がさず瓶ごと保存する方が向いていると思いますが、声に出して言えません(笑)。
ジャケット買いする必要ありなのです(笑)。


今風なのですが、寒いこの時期体が暖まるような芳醇な果実味のワインはありですね(笑)。
●ジゴンダス ロマーヌ・マショット 2012年 ドメーヌ・ピエール・アマデユー フランス ローヌ 赤 ジゴンダスA.C. 750ml 4181円税込み
今や巷ではジゴンダスの頂点と評価されているアマデユー。へそ曲がりなマスキユーは扱わないぞ!(笑)でも、飲んでみてありかなと(笑)。
 
まずはインポーターさんの資料から、

『100%除梗したブドウをセメントタンクで10日間、28℃で発酵させる。その間ルモンタージュは1日1回施す。シャプタリザションは行わない。マセレーションの期間は10日間。空気圧圧搾機で圧搾し、三回ほど使用した大樽とバリックで18ヶ月シュール・リーで熟成。澱引き、清澄は行わず、濾過後に瓶詰め。』
 
クラシックな部分を残しながら細心、最新ですね(笑)。

飲んでみると、スッゴく飲みやすくて美味しい?

セパージュはヴィエュ・ヴィーニュのグルナッシュ100%。プラム・ジャムやフランボアーズの肉付きの良い果実味に、いかにもローヌらしいハーブの香り。

仕上がりはまさに今風なのですが、果実味とタンニンが高濃度で溶け込む様は見事!
悔しいくらい飲みやすく、しかも説得力十分。

除梗しているのは気に入らないし、バリックを使うのも気に入りませんが(笑)。スタイルの違いと納得さられます。見事な表現力です。

畑の立地と栽培由来の原料葡萄の良さ、ほとんどプレスしていないような丁寧さ、余分な添加のなさ。M.C.をかけて発酵期間を短めにしているところは慧眼であり、レベルの高さ。やはりトップに評価される訳ですね(笑)。
 
エスピエのようなクラシックなジゴンダスと相並べることはマスキユーには必要と思い知らされました(笑)。

以上6本。27日(金)は17~20時30分、28日(土)は11~20時30分までいつも通りの予定でございます。
皆様のご来店お待ち申し上げます。

桝久商店 岡本利秋・昭子

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試飲サンプルが溢れています

Jan 17, 2017 by weblogland |
今、マスキューのテーブルはこんな風になってます(笑)。今月の試飲会に向かって取り寄せた試飲サンプルが溢れています(笑)。これ以外にも何本かありますから20本は越えてます。



でもですね、まだ性懲りもなくワインを探してます(笑)。今日は恵比寿と新橋へ試飲会の梯子です(笑)。全部で200本以上試飲する予定ですから、ハリー・アップです(笑)。



ちょっと慌ただしいですが、これも仕事(笑)。新しいヴィンテージの内容も確認出来ますし、新たな発見があるかも?確率は低いかな(笑)?



では、行って参ります。





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試飲会のワイン並びました! 201612

Dec 23, 2016 by weblogland |
明日の試飲会のワイン並びました!
もうバタバタ(笑)。
明日12月23日(金)はいつもより早く午後1時から始めます!



今回はちょっとグレード高めかな(笑)?
真ん中のカ・デル・ボスコのフランチャコルタ目立ってますね(笑)。遮光性のラップにくるまれてますが、このラップはカ・デル・ボスコ開発したもの。特許をとっているそうです。
味わいもオリジナリティーのある美味しさ。是非皆さんに飲んでいただきたいスパークリング・ワインです。
そして最後は奮発しちゃいました(笑)。ケチなマスキューでは異例なこと(笑)。味わいは皆さんの想像通りかな(笑)。
う~ん。
コスト・パフォーマンスの高さでいえばフェリーヌ・ジョルダンのシャルドネは鉄板かな(笑)?

皆さんのご来店お待ち申し上げます!

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桝久 試飲会のラインナップ決まりました! 201612

Dec 20, 2016 by weblogland |
今月12月23、24日の今年最後のマスキュー試飲会のラインナップ決まりました!
23日(金)は午後1時~午後8時30分
24日(土)は午前11時~午後8時30分
金曜日はいつもより早くから行います!ふるってご参加くださいね(笑)。

まずは久し振りの登場、フランス ラングドック フェリーヌ・ジョルダンのシャルドネです!
〇シャルドネ 2015年 ドメーヌ・フェリーヌ・ジョルダン
南フランス 白 I.G.P.コトー・ド・ブスィユ 750ml 1,410円税込み

東ラングドックのラグーンのすぐ淵にドメーヌを構えるドメーヌ・フェリーヌ・ジョルダンは2008年にワインをファースト・リリース。当主のクロード・ジョルダン女史によるリッチで繊細なスタイルのワインとして注目を集めています。

畑は塩水糊の水辺から内陸部に向かい伸びるようにあります。

水辺ではピックプールを造り(本当に水辺で、日本で言えば由比ヶ浜でワインを栽培してるみたいです。)。内陸部の畑ででルーサンヌは造られます。

このシャルドネは水辺で造られています。今まではI.G.P.ペイ・ドックで申請していたのを、2009年からI.G.P.コトー・ド・ブスィユに格付けを変更したそうです。ペイ・ドックより狭い範囲のより厳しい原産地表示を名乗る訳です。

味わいはエレガント。

以前のメイクでは、確かにシャルドネなのですが、基本の香りはアプリコットではなく、リンゴやオレンジのニュアンスが強く、冷涼な酸のニュアンスがします。かといってハニーでリッチでクリーミーですから、寒い産地のワインではないはず。

ところが2015年は、マコンのシャルドネ?と言うくらいシャルドネの味わいが純化されてしかもスタイリッシュに仕上がっています。

う~ん。

アメリカで人気がブレークしたのも理解できますね(笑)。

醸造は、低温醗酵、低温でシュール・リー熟成。マロラクティック醗酵はしていません。もちろん木樽は一切使ってません。もともとの葡萄果の良さも同じです。

このシャルドネを飲むと、フェリーヌ・ジョルダンは白ワインのスペシャリストの道を駆け上がっている感。

今後、目の離せないドメーヌなのです。


ようやく飲み頃になりました(笑)!
〇ヴィーニャ・サンソ 『ソーブレ・リアス』 2012年 ヴァル・サンソ
スペイン 白 ルエダD.O. 750ml 2,746円税込み

すっかりマスキューの定番となったヴァル・サンソがつくるルエダのヴェルデホの最上級銘柄です。

このワイン、ルエダのセラード村にある2.76ヘクタールのフィロキセラの被害を免れた樹齢100年以上の単一畑『ロスポブレ』の葡萄で造られます。

そして造り方がユニーク。まずステンレスタンクにて野性酵母でアルコール発酵し、一旦ワインと澱を分離します。そして500リットルくらいのフレンチオークの新樽にワインと澱の上部を半分ずつ入れます。そして毎日のようにワインを観察しながらバートナージュ(撹拌)し、一年間熟成させます。

当主のハビエルさんがマスキューに来店した時に熱く語ってくれました。

私「SO2はいつ添加しますか?」

ハビエルさん「最後の瓶詰めの時だけです。」

私「えー!凄い管理能力ですね。信じられません。」

ハビエルさん「ですから毎日私が樽のバートナージュしながら変化がないか注意しています。(笑)。」
私「ところでこれほどまでにシュール・リーにこだわる理由は何故ですか?」

ハビエルさん「シュール・リーをすることにより酵母の細胞膜が壊れます。その結果プロ・サッカリンとタンパク質が中から出てきます。」

私「それは味わいにどんな作用をしますか?」

ハビエルさん「甘く感じます。複雑さに繋がります。」

私「それってアミノ酸系の甘く感じる酸ですよね。シャンパーニュやクレマンなどで稀に現れる赤い果実の甘味ですよね?」

ハビエルさん「そう。それ(笑)。」

はぁ。瓶内発酵・熟成すると稀に現れるレアな酸です。でもスティルワインでは私はまだ出会ったことはありません。野心的な試みです!

味わいは、とにかく滋味深い。広がり余韻の美しさは言葉を失います。ルエダのヴェルデホと言えば緻密なフレッシュネス。グレープフルーツなどの柑橘類の溢れんばかりの香りが身上です。それが深い上品さを備えたグレートワインに変身した感じです。

心揺さぶる記憶に残るワインなのです。

今は上質なムルソーっぽい佇まいですが、時間の経過とともに緑茶、香木、松茸の香りが…。
あまり白ワインに現れないパターンの香りですが、日本人のD.N.A.の琴線に触れます。どうやらシュール・リーする時に使う新樽をローストしないで使うためのようです。

日本人必飲の白ワインなのです



この時期シャンパンに走り勝ちな日本人。でもですね、これの方が日本人向きかな(笑)。
〇フランチャコルタ キュヴェ・プレステージ カ・デル・ボスコ
イタリア 発泡性 白 750ml 3,810円税込み
 
ロンバルディア州の麓、風光明媚なイゼア湖の南で1961年に誕生したフランチャコルタ。たしか1995年にD.O.C.G.に昇格しましたね。メソード・クラシコ(メソード・トラディツィオーレ) いわゆるシャンパン方式で造られるイタリアが誇るスパークリング・ワインです。
 
このワイン、フランチャコルタの第一人者カ・デル・ボスコのキュヴェ・プレステージ。
 
150ヘクタールにも及ぶ広大な自社畑から選別したシャルドネ70%、ピノ・ビアンコ10%、ピノ・ネロ15%をロットごとに低温で醸造。最高のヴィンテージのリゼルバとアッサンブラージュした後28ヶ月を経てリリース。味わいは美しいの一語。複雑で明瞭な果実味は軽やかで奥深い。フローラルでアロマチックなスタイルはカ・デル・ボスコのフランチャコルタの求めるスタイル。シャンパンとは一線を画する方向性なのです。他の生産者の中にはシャンパンを意識したスタイルのものがありますが、カ・デル・ボスコは違いますね(笑)。シャンパンのような重さに繋がる熟成香に固執しません。
 
世界屈指のスパークリング・ワイン・メーカー カ・デル・ボスコは質が優先されており、買いワイン、買い葡萄に頼るフランスのシャンパン・メーカーを少なくとも技術力では凌駕しています。あとは飲み手が決めるだけかな(笑)?

これまたマスキューの大定番のシャトー・ダマーズ。ようやく2011年に代わりました(笑)。
●シャトーダマーズ 2008年
フランス ボルドースペリュール 赤 750ml 1,851円税込み
ここ数年相続でバタバタしちょっと心配だったミラード社。でも大丈夫
のようです(笑)。
2011年は今飲んでみて実に旨い!
ダマーズらしいラズベリーやブラムの果実味が、滑らかで質感のあるタンニンと素晴らしいバランス。

とっても長い熟成能力がある一方、飲みやすくて本来の良さを満喫する前に通り過ぎてしまいがちなダマーズ(笑)。

困難な2011年ヴィンテージにあって
この出来映えはさすが!

マスキューの愛するロワールのシャトー・ド・フェルの赤。2012年ヴィンテージにて入荷しました!
今回はちょっと手強いかな(笑)?
●シャトー・ド・フェル アンジュ・ルージュ カベルネ・フラン ヴィエイュ・ヴィーニュ2012年
フランス ロワール 赤 750ml 1,944円税込み

ロワールの貴腐ワインの産地として有名なボンヌゾーの宗主、シャトー・ド・フェルの赤ワインです。アペラシオンは甘口の白ワインだけですから、このワインはアンジュのアペラシオンになります。

カベルネ・フラン100%で造られる濃密な味わいのワインです。木樽も使用しませんから、果実味の直球勝負なのです。ベリー系のフランボアーズなどの果実味は、ジャムやコンポジャムやコンポートのような濃密さ。隙が無いほどの密度感です。

通例4~5年経ってから調子の出るワイン。平気で10年以上は熟成します。フェルのワインがアンジュを代表するワインとして高く評価されることに納得。

あと、除梗して造られたワインは熟成の伸びがないのが通例なのですが、しっかり酸があるフェルのようなスタイルのワインは例外的に熟成することを知りました。きっと余計なことはしないのでしょうね(笑)。

そしてトリはこれ!
今年最後の試飲会に相応しい赤!
●ニュイ・サン・ジョルジュ 1er クリュ『クロ・デ・ラ・プレット』2005年 ドメーヌ・ド・ラ・プレット フランス ブルゴーニュ 赤 750ml 7,066円税込み
マスキューの愛するプレット(プーレット)のニュイ・サン・ジョルジュの1級畑のものです。モノポールではないらしいのですが、プレットの歴史をうかがい知る秀逸な畑です。
しかも2005年ヴィンテージです!
きっと、ようやく飲み頃の入口に入ったところでしょうね。

さあ、今年最後の試飲会。
一年間ありがとうございました!
皆様の今年のワイン・ライフはいかがでしたか?
ご来店お待ち申し上げます。

桝久商店 岡本利秋・昭子

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今月12月の試飲会の日程が決まりました!

Dec 07, 2016 by weblogland |
いよいよ今年最後のマスキュー試飲会。一年あっという間でしたね(笑)。

12月23日(金)午後1時~午後8時30分、24日(土)午前11時~午後8時30分と何時もより金曜日が少し長目です(笑)。

今年は23日が丁度金曜日となりますから、ドンピシャリ(笑)。手ぐすね引いてお待ち申し上げます(笑)。

まだラインナップは決まっていませんが、トリだけは決まっていますからコッソリお教えしますね(笑)。

10月の試飲会で大人気だったブルゴーニュのドメーヌ・ド・ラ・プーレットの上物 ニュイ・サンジョルジョ1erクリュ『クロ・デ・ラ・プーレット』2005年 です!

今年のトリを飾るに相応しいクラシック・ブルゴーニュの大物でございます(笑)。ただし、数が少ないですから、おかわりなし!

ヴォーヌ・ロマネ1er レ・スショ2006年も数本来ますが、これはまだ飲むには早いのでしまっておきます(笑)。

あ~、楽しみだなぁ(笑)。 

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試飲会のラインナップ 201611

Nov 23, 2016 by weblogland |
今月11月25日(金)、26日(土)のマスキュー試飲会のラインナップ決まりました!
今月は早々と決まりかけていましたが、最後にもつれて遅くなりました。ごめんなさい。



まずは驚きのコスト・パフォーマンスのポルトガルの泡。このお値段で瓶内二次発酵、熟成。
〇ボルリード ブリュット N.V. コンパニーア・ダス・キンタス ポルトガル 発泡性 白 ベイラ・アトランティコ ヴィーニョ・エスプマンテ・デ・クアリダーテ 750ml 1296円税込み
ポルトガルの瓶内二次発酵のスパークリング・ワインです。9ヶ月の瓶内熟成後、1~3ヶ月の寝かしてリリースされます。
ワイナリー コンパニーア・ダス・キンタスはポートの南80km のサンガーリョスにあります。1930年から続く老舗ですが、スパークリング・ワインの専業と大規模化により社名を変更したのは2007年。
このスパークリング、アルヴァジア・レイ34%、ラボ・デ・オヴェーリャ33%、セルシアル33%。在来品種を使っています。9ヶ月の瓶内発酵熟成後、口抜をして1~3ヶ月してリリース。
マロラクティック発酵はしてませんね。残糖分は10g / L は越えていそうです。マロラクティック発酵をしていない分甘さが目立たず、フルーティーで折り合いが良いです。
これは飲みやすい!
う~んと良く冷やしてグイグイ行けます(笑)。
泡はしっかりしており、持ちも良い。瓶内熟成しただけありますね(笑)
。フランスのクレマンと同じ9ヶ月しただけあります。
世界一コスト・パフォーマンスの良い瓶内二次発酵スパークリングを見つけました!


〇カヴァ ブリュット・ナチュレ カロリナ・デ・マサックス スペイン 発泡性 白 750ml 1820円税込み
スペイン バルセロナ西50km ほどのフランカ・デル・ピネデス村にワイナリーはあります。1977年に本格的にワイン生産に取り組み、1980年代半ばに郊外のビラフランカ・デル・フォイスに醸造設備を移し専業化したようです。大規模生産者が牛耳るカヴァにあっては、100%自社畑の葡萄で生産する珍しいカヴァの生産者です。
セパージュはパレリャーダ60%、マカベオ30%、シャルドネ10%。チャレロが入っていないところがミソですね。無理にアルコール度数を上げたくない意図を感じます。そして瓶内熟成期間はなんと36ヶ月!
最近たまに長い熟成期間のカヴァを見ますが、どれもこんなに長く熟成した意味あるのかな?なんて感じておりました。どうしたってシャンパンのような熟成香には及ばない。ただ高く売るためなのかしら?なんて思っておりました(笑)。
ところがこのカヴァ、シャンパンとは違った意味での熟成した味わいがあります!
旨味です!
シャンパンで言うファースト・プレス果汁だけで造ったような雑味のなさ。熟成により控え目な酸が旨味として際立って再現されているのです。
う~ん。
これは斬新!
和食のお吸い物なんかにピッタリ。お正月にお雑煮を食べながらこのカヴァ飲んだらイイですね(笑)。
出汁にマリアージュするカヴァがあるとは!イノヴェーションを感じる
アバンギャルドなカヴァなのです(笑)。

〇ヴァイスブルグンダー=ピノ・ブラン 2015年 カンティーナ・ボルツァーノ イタリア トレンティーノ・アルト・アディジェD.O. 白 750ml 1620円税込み

1908年設立のグリエス協同組合と1930年設立のサンタ・マッダレーナ協同組合が2011年に合併してできたのがこのカンティーナ・ボルツァーノ。2000名以上の組合員を擁するトレンティーノ・アルト・アディジェ最大・最良の協同組合です。急峻な地形により大規模な栽培に向いていない彼の地。そんな事情が反映します。

ところで私の個人的な嗜好なのですが、和食に一番合う白ワイン品種はピノ・ブランかと(笑)。ピノ・ブランはリースリングのようにとっても抜けが良いのですが、香りのディテイルが不明瞭です。ですから飲んでいても、爽やかな柑橘系というイメージしかない(笑)。でもこれが良いのです(笑)。和食の魚や野菜の微妙で繊細な香りの邪魔をしません。お蕎麦等の香りにしてもしかり。
ピノ・ブランに必要なのは旨味。これさえしっかりあれば、出汁を取ることが基本の和食にピッタリ合います。
実際探した過程で旨味のしっかりしたピノ・ブランはあります。でも高い(笑)。3,000円以上出さないとなかなか見つかりません。それだと気軽には飲めませんよね(笑)。

こんな中、とうとう見つけました(笑)!

食事を邪魔しない香り、しっかり食材の旨味を引き立てるしっとり落ち着いたワインの旨味。これは日本人向き。若干日本酒に通じるマインド
を感じます(笑)。

待てば海路の日よりあり!なのです(笑)。

少なくとも私以上(50代以上)の年配者は好んでくれるかな(笑)?





●ティエラ・セレナ テンプラリーニョ レゼルバ 2005年 スペイン 赤 アルティーガ・フステル カンポ・デ・ボルハD.O. 750ml 1250円税込み

ナバラ リオハから地中海に注ぐエブロ川沿いのD.O.カンポ・デ・ボルハの赤ワインです。何年か前にマスキューでは扱ってますからご記憶かと(笑)。10年近く寝かされてからリリースされる超優良ワイン。
このワインはテンプラリーニョ85%、ガルナッチャ10%、カベルネ・ソーヴィニヨン5%。テンプラリーニョ100%にしないところに良さあり(笑)。逆にリオハの典型的な熟成したミディアム・タイプのテンプラリーニョのニュアンス。
まずはピュアで深みのあるプラムの香りがし、時間の経過とともにバラやベリーなどのニュアンスが加わり、その熟成によって調和した味わいには浸れます(笑)。素直で優しいに美味しさは心を癒してくれます。しかもこの価格(笑)!

リリースしているのがアルティーガ・フステル。これほどまでの熟成したワインを惜しげなくリリースしてくれますから、老舗中の老舗かと思ったら大間違い(笑)。ニューヨークの高級レストラン「オレオール」でチーフ・ソムリエを努めたスペイン人、マルティー・ケール氏が、「飲む人のニーズに合ったリーズナブルで高品質なワイン造り」を目指して2002年に設立したワイナリー。きっとその人脈を生かしてワインを調達しているのですね。マスキュー定番のエルミータ・デ・サン・ロレンツォも彼等のブランドです。

大ヒットの予感なのです(笑)。


●シノン 『レ・オー・エ・レ・バ』
2014年 ドメーヌ・ジョラン・プレザンタン フランス ロワール シノンA.C. 750ml 2592円税込み

う~ん。
こう肌寒くなるとカベルネ・フランが飲みたくなりませんか(笑)?
重すぎず軽すぎず、しっとりとして飲みやすく体に染み入るようなカベルネ・フランってイイですよね(笑)
。そうなるとシノンが宜しい(笑)!
と言うわけで久し振りのシノンの登場です!

このドメーヌ、もともとシノンに15ヘクタールの畑を所有するセバスチャン・ジョラン氏とワイン造りのプロフェッショナル イヴ・プレザンタン氏のジョイントで2011年にスタートしました。
このワイン、収穫はすべて手摘み天然酵母で発酵後、12ヶ月コンクリート・タンクと古樽(おそらく5~600L)で熟成。そしてそれをアッサンブラージュして6ヶ月ステンレス・タンクで熟成させてリリースされます。
ラベルに書かれたようにレ・オー(
高台)とレ・バ(低地)のキュヴェをブレンドした訳です。ですから濃さの塩梅がとても宜しい(笑)。濃いけれど軽やか(笑)。私どもの好むところでございます(笑)。ただ品質がかなり高く、今飲むには少し早いかな?あと3年位経ったら相当良くなるはずです。もちろん今飲むのもO
Kですが、2~3日かけて楽しむことをお勧めいたします。

抜栓直後の鉄や血を思わせる生々しさは典型的なカベルネ・フランの証。柔らかで深みがありながら軽やかなタンニンと柔らかで多量のベリー系の果実味は邪魔するものが無く、フラン独特の癖も心地よく感じさせます。

こんなフランを飲みたかったのです(笑)。

最後はセンゲツニ引き続きピノ・ノワール しかもなかなかの大物です
(笑)。
●モンテリ キュヴェ・ポール 2012年 ポール・ガロデ フランス 赤 ブルゴーニュ 750ml 3980円税込み 
ガロデはコート・ド・ボーヌのマイナーアペラシオン(笑)、モンテリの功労者であり、優良な造り手として高く評価されてます。このアペラシオンはムルソーとヴォルネイに接する好立地なのですが、逆に陰に隠れてしまった感があります(笑)。豊満でミネラル感のある良いワインができるのです。香りの抜けが良く余韻も長大。森や腐葉土、なめし皮などのニュアンスがあり、ブルゴーニュ好きには堪えられません。ただ硬さがあるため解りにくい(笑)。

マスキューではこのドメーヌのシャルドネを好んで販売していますが、実は店頭でこっそりモンテリを販売していました(笑)。過日2008年のモンテリの熟成能力の素晴らしさに気づき、2009年の入荷お披露目となりました(笑)。そして今回は2012年で再再登場となりました(笑)。

味わいはクラシック。80年代のグロのワインみたいです。

造りは完全に手摘みで収穫後、除梗、低温でプレ・マセラシオンを5〜8日し。その後醗酵が20〜25日間。マロラクティック醗酵が終わってからバリックで12〜18ヶ月熟成させるようです。

しっかり抽出するようです。また、白同様余分な樽香も嫌います。

栽培はグラン・クリュ並の低収量ですから、タンニンの量、密度も比例しますね。私はずっとこのワインは全房醗酵で造られていると思ってました。

2012年もガロデらしい堅牢さはありますが、前よりは早く飲めるような気がします。飲み頃の入り口に入っていると思います。抜栓して1時間ほど経つと物凄い勢いで香りが溢れ出てきます。圧巻です(笑)。

質実剛健しかも良心的。まだこんなブルゴーニュあるのですね。

いつも通り25日(金)は17時~20時30分 26日(土)は11時~20時30分までとりおこないます。
皆様のご来店お待ちしておりまするぅ(笑)。

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よーやく並びました!

Nov 23, 2016 by weblogland |
ふー。よーやく並びました!



今月11月25日(金)、25日(土)のマスキュー試飲会のラインナップです(笑)。
今月は早々と決まりかけていましたが(笑)、最後の最後に変更あり(笑)。どうしても粘ってしまう性格の悪さが災いして(笑)、バタバタのギリギリセーフ(笑)。
私「今月はどれがトップ・セラーになるか解りやすいね(笑)。」
家内「そーだよね(笑)。どう考えたってバルリードの泡かティエラ・セレナ2005年(笑)!」
私「この時期にこういうコスト・パフォーマンスに優れたワインがあるとやり易い(笑)。」
家内「需要期は普段ワインを飲まない方も飲むから、『ワインって安くても美味しいのがあるんだ!』って思ってもらうチャンスだよね(笑)。」
私「そうそう(笑)。高くて美味しくても普段飲みに繋がらないんだよね(笑)。当たり前のことだからね。」
こうしてマスキューの深慮遠望に富んだ計画は実行されているのです(笑)。

あなたはワインが好きにな~る!

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今週末の試飲会のワインが並びました。

Oct 26, 2016 by weblogland |
ふふふ(笑)。
今週末の試飲会のワインが並びました。

ワインの試飲会

これを並べるのが楽しみ(笑)。
並び終えると、ワイン・ラヴァーがご来店です。
「おっ、並びましたね(笑)。え~と、今回も変わったワインを見つけたんですよね(笑)。東欧でしたっけ?」
私「ヘヘヘ(笑)。ルーマニアのピノ・ノワールです(笑)。」
「マスキューさんらしくてイイ(笑)
ね。ブログを拝見したら、飲みたくなって来ちゃいました(笑)。」
私「ありがとうございました!これがなかなかお勧めです(笑)。」
「ピノ・ノワールって難しいじゃないですか。いろんなところで造られるようにはなったけど、満足するものは少ないですよね。あっても高いし(笑)。」
私「お値段以上かと(笑)。」
「あと、プーレットのピノ・ノワールは無くならないうちにゲットしてと、ジュラの白ワインを奥さんが絶賛されてたようですが?」
私「私も絶賛しております(笑)。久々の発見だと。サヴァニャン種の単一品種なのですが、驚きの複雑さ
があります。」
「そこまで言われると弱いなぁ(笑)。」

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桝久 試飲会のラインナップ決まりました! 201611

Oct 24, 2016 by weblogland |
今月10月28、29日のマスキュー試飲会のラインナップ決まりました!
今回、変なピノ・ノワールや変な白ワインが入ってます(笑)。
楽しんでいただけると嬉しいのですが(笑)?



●テンプラリーニョ クラシック 2013年 アルベット・イ・ノヤ スペイン ペネデスD.O. 赤 750ml 1300円税込み
スペイン バルセロナの内陸部の生産地域ペネデスD.O. を代表する優良なワイナリー アルベット・イ・ノヤ。マスキュー定番のロシャレルとともに地元ではオーガニック・ワインの先駆者として知られています。

かなり前はマスキューの定番でしたが、価格が上がり扱いを泣く泣く諦めました(笑)。ファットで飲みやすくシェーブル・チーズと抜群の相性でしたっけ。
この2013年はオーガニックのテンプラリーニョ100%で造った赤ワインです。以前と比べるとワインのファット感より酸に重きを置くスタイルに変わってますね(笑)。その分キャッチーな解りやすいワインとは言えませんが、抜栓してから翌日になると全開(笑)。ボリューム感が増し、ストロベリーの香りが液体の中にしっかり感じられ、マラスキーノ・チェリーやオレンジ、トマト、ハーブ、土のニュアンスがとても心地好い。ゆっくり飲むとワインの良さ、レベルの高さを感じます。

ところが今回、訳ありで特別価格の大放出となりました。実はインポーターさんの扱いが終わることになり、終売セール。在庫限りですのでお見のがし無く!

●モンテフィーノ レッド 2008年 モンテ・ダ・ペーニャ ポルトガル 赤  ヴィーニョ・レジョナル・アレンテジャーノ 750ml 1620円税
込み
このワインの生産地域はヴィーニョ・レジョナル・アレンテジャーノ 。スペインとの国境となるサエ・マメデ山脈に連なるペーニャ山の中腹に畑はあります。南北に伸びる国境線の真ん中あたりですね。
 
畑は真っ白(笑)。白い花崗岩の二次堆積で覆われています。御影石の産地として有名で、日本にも輸出されているとか。
 
生産者のモンテ・ダ・ペーニャは1984年創業の家族経営。畑に生えていた古木の葡萄樹を台木にしたそうです。なんでも暑すぎてフィロキセラも生きていけないそうです(笑)。また、いきなり若い木を植えても土壌に水分が無いため根づかないため、ある程度根が張るまでは灌漑しないといけないそうです。
 
マスキューではこのワイナリーのモンテフィーノ・リゼルヴァ2005年を以前扱い好評いただきました。樽熟成した後、長い瓶熟成を経て素晴らしい味わいだったことは記憶に新しいかと(笑)。今回のこのキュヴェは同じセパージュで、地場品種トゥーリガー・ナショナル、トリンカデイラ、アリカンテ・ブーシェ、アラゴネス。木樽熟成の比率がリゼルヴァより低いキュヴェです。味わいは長い瓶熟成により深み複雑さの頂点。暑い産地のワインですから明瞭さには欠けますが、バランスのとれた凝縮した果実味は圧巻です。フレンチ・オーク樽30%とステンレス・タンクで熟成した物をブレンドし瓶熟成していますから、リゼルヴァと比べると木樽の印象が控え目で、熟成したタンニンと果実味の織り成す様がシンプルでありながら優しく奥深い優良なポルトガル・ワインなのです。
味わいに浸れます(笑)。

●ラ・ヴィ ピノ・ノワール 2014年 ドメニイレ・サハテニ ルーマニア 赤 ムンテニアI.G. 750ml
1286円税込み
ルーマニアのワインを扱うのは、思い出せないくらい久しぶりです(笑)。その間EU に加盟したり、ワインの法規も変わっていますから、ちょ
っとお勉強が必要(笑)。
国土のほとんどでワイン生産が行われているルーマニアは大きく7の生産地方に別れます。そのなかに37のD.O.C. (EU 法のA.O.C.)と12の
I.G. (EU 法のI.G.P. )が制定されています。
このドメニイレ・サハテニ(インポーターさんの資料ですとドメーニレ・サハティーニですがヒュー・ジョンソンの『ポケット・ワイン・ブック』の表記を優先します)は2003年に女性醸造家アウレリア・ヴィシネスクさんにより創業。
ワインナリーはブカレストの北ムンテニア地方のデアル・マーレ地域のミジル村にあります。畑はカルパティア山脈の南の緩傾斜の平原。いかにも日照に恵まれ、水捌けの良い好立地。実際、緯度はフランスのローヌと同じ、気候はブルゴーニュに似ているとか。
どうやら美味しいピノ・ノワールの匂いがしてきました(笑)。
このワイン飲んでみると、香りがとにかく美しい!ラズベリーやこけももなどの冷涼な産地のピノ・ノワールのニュアンスがとても上手く出ています。複雑さもあり、チャラいネゴスのブルゴーニュのピノ・ノワールは目じゃない(笑)。
醸しは10日ほどと短めながら酸やタンニンはしっかり抽出されていて、ストラクチャーはしっかりしています。作柄の良いオット・コートかサヴィニやショレイ・レ・ボーヌを想わせる味わい。でもブルゴーニュの湿った腐葉土のようなニュアンスではなく、もっと乾いた感じかな?スパイシーさや樟脳っぽさも若干ありますね。ピンと背筋を立てたような筋の通ったクラシックさがよろしい(笑)。どうやら数少ないピノ・ノワールの栽培適地のようです(笑)。

それにしてもこの価格でこの質を実現したのは驚きです!将来ブルゴーニュの牙城を崩すのでは?これから先を見守りたい産地、ワイナリーです。

●ピノ・ノワール 2015年 カーブ・サン・ヴェルニ フランス中央部 赤 I.G.P. ピュイ・ド・ドーム 750ml 1681円税込み
フランス中央部オーベルニュ地方のI.G.P. ピュイ・ド・ドーム。ミネラル・ウォーター ヴォルビックの産地と言えばピンときますね(笑)。マスキューでも最近の注目の生産地域です。雨が少なく寒暖差が大きいことからワイン産地としてのポテンシャルの高さは誰もが認めるところですが、内陸部なので交通の便が悪くワイン産地として脚光を浴びたのはつい最近です(笑)。
このワイン、以前マスキュー試飲会で好評いただきましたガメイ・ド・ベルニュの産地で造られるピノ・ノワールです。
ボジョレーのガメイ種の亜種ガメイ・ド・ベルニュから出来る肉厚で芳醇な赤ワインはとても魅力的でコスト・パフォーマンスに優れています。ピノ・ノワールもガメイと兄弟品種ですからピノ・ノワールの産地としても有望ではないかと期待し探していたところ見つけました(笑)。
ブルゴーニュのピノ・ノワールほど香りは立たずガメイ・ド・ベルニュに似た滑らかで芳醇なタンニンの質感があります。ただ基本的にワイン自体が濃く、味わいに無理がありません。出っこみ引っ込みが無く、オーベルニュのピノ・ノワールってこんな感じなんだなと納得出来ます(笑)。
液体としてのピノ・ノワールの旨味を実感出来る質の高さがあります。

●ブルゴーニュ ピノ・ノワール 2009年 ドメーヌ・ド・ラ・プレット フランス ブルゴーニュA.C. 赤 750ml 2700円税込み
数少ないクラシック・ブルゴーニュの作り手、ドメーヌ・ド・ラ・プレットのバックヴィンテージです。このドメーヌのワインはほとんどがフランス国内とヨーロッパ域内で消費されてしまいます。

ワインは、抽出の時間が短いクラシック・スタイル。このため色は薄いのですが、ふっくらとして奥行きがあり、液体の滋味深さはさすが!今風の真っ黒いブルゴーニュに慣れた方はきっと驚くこと請け合いです(笑)。

美しさがあります。

今時なかなかお目にかかれないブルゴーニュの美点があるのです。

〇『エキスプレッション・サヴァニャン・フローラル』2011年 ドメーヌ・グラン フランス 白 コート・デュ・ジュラA.C. 750ml 2730円税込み
フランス内陸部ジュラの在来品種サヴァニャン。ヴァン・ジョーヌなどの酸化熟成ワインで有名ですね。ところでこのワインはそんなサヴァニャンを使ったドライなワイン。サヴァニャンの良さを伝えようとした新たなアプローチです。

味わいは驚き。今年一番の発見でした(笑)。

以上6本となります!

10月28日(金)は17時~20時30分、29日(土)は11時~20時30分までとりおこないます。

皆様のご来店お待ち申し上げます。

桝久商店 岡本利秋・昭子

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試飲会用のワイン並びました

Sep 22, 2016 by weblogland |
ふぅー。
試飲会用のワイン並びました(笑)。

ワイン試飲会

ざっと棚の上に並んだワインの数をかぞえましたが、131本ありました。このくらいだと量感があってイイかな(笑)?下の棚で空いているところには、金曜日に届く追加分を並べてちょうど収まる予定です。
今回は380ヘクタールもの畑を所有するコンティ・ゼッカと3ヘクタールほどの畑を家族で耕すロ・ゼルボーネとの比較試飲です!
さてさてどうなることやら(笑)。
どっちが良くて、どっちが悪いと言う意図はありません(笑)。それぞれの良さが伝われば嬉しい限りです。
皆さんの感想が楽しみです(笑)。

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マスキュー試飲会のラインナップ201609

Sep 22, 2016 by weblogland |
今月9月23(金)、24(土)日のマスキュー試飲会のラインナップ決まりました!

今月はスタイルの全く違うイタリアワインです(笑)。
かたや、大規模で効率的かつ斬新で品質の高いプーリアのコンティ・ゼッカ。そしてかたや、ピエモンテの端で夫婦二人で3ヘクタールほどの畑で造る渾身の自然派ロ・ゼルボーネ。
どちらも違った良さがあります(笑)。



ドンナ・マルツィア シャルドネ バリック 2015年 コンティ・ゼッカ イタリア プーリア 白 サレントI.G.T. 750ml 1110円税込み
プーリアの巨人コンティ・ゼッカが造るスーパー・デイリーな白ワインです(笑)。
シャルドネ85%、マルヴァジア15%のセパージュ。マロラクティック発酵をブロックして新樽比率50%で2ヶ月ほどバリックで熟成させたものです。
シャルドネの比率は高いのですが、香りはマルヴァジア(笑)。シャルドネは厚みのあるボディーとして作用しています。特筆すべきは樽のニュアンスとワインとの折り合いが素晴らしいこと。
実に上手!
樽香がくどかったり、時間の経過により崩れたりしません。全体に無理がなく、ワインとして完成してます(笑)。
この価格でこの出来映えは立派の一言。
周到に計算されて造られたに違いありませんが、あざとさがないのが秀逸です。さすがコンティ・ゼッカなのです(笑)。

トレ・グラッポリ 2015年 コンティ・ゼッカ イタリア プーリア 赤 プーリアI.G.T. 750ml 1157円税込み
この赤ワイン、プーリアの巨人コンティ・ゼッカの造るスーパー・デイリーなワインです(笑)。
セパージュはネグロ・アマーロ45%、プリミィティーヴォ45、カベルネ・ソーヴィニヨン10%。
味わいは実にジューシー(笑)。
放っておいても濃いワインが出来る彼の地。出来上がるワインもぶっきらぼうになりがち。こなれるまで時間が必要。そんな常識をブレークしましたね(笑)。
あと、カベルネ・ソーヴィニヨンを入れていることにミソがありそうです。
甘くしなやかなネグロ・アマーロとプリミィティーヴォ自体のクリーンな出来映えに、ハーブっぽいアクセントをつけていますね。そして果実味が真っ黒になっていないのは管理の良さにつきます。巨大ワイナリーでありながら基本的な品質の高さをあわせ持つことは驚きでもあります。
500年ほども続く老舗たる由縁を垣間見た想いです。常に前を見て努力を怠らないD.N.A.があるのです。お金持ちだから等とひがんではいけませんね(笑)。

『レ・ギャーレ』ビアンコ 2014年 ロ・ゼルボーネ イタリア ピエモンテ ヴィーノ・ビアンコ 白 750ml 1944円税込み
ロ・ゼルボーネは2003年にファビオ・ソマッツィさんが設立しました。リグーリアとピエモンテの州境にあるロッカ・グルマルダ村。バローロのあるアルバの東と言えば分かりやすいかな(笑)。D.O.C. ドルチェット・ディ・オヴァーダの中心地にある3ヘクタールのワイナリーを取得しました。
 
畑は標高130~170m の南東向き斜面で風通しも良く、土壌は火山と砂質の混成土壌で水捌けも良く、下草が生えにくいことに着眼。有機栽培を始めました。2010年にはイタリアの公的有機認証機関BIOSの認証を取得。その後SO2無添加のワイン生産を目指しています。手法は所謂ビオロジックですから、割りとフレキシブルで現実的(笑)。発酵にはステンレス・タンクのみ使用。ビオデナミほど原理主義的ではありません(笑)。状況に応じたワイン造りは、すべて葡萄本来の味わいを出すため。場合によっては自然酵母に一部培養酵母を混ぜたり、最小限のSO 2 添加もします。とは言え残留SO 2 が30mg /L以下を達成していますから立派(笑)!多大な尽力を感じる将来性のある生産者なのです。収穫量もすべてのキュヴェが1本の葡萄樹からワイン1本以下で
あることは想像にかたくありません。


この白ワインはコルテーゼ100%で造られます。ピエモンテを代表する白ワイン、ガヴィの品種です。手摘みで収穫し撰果後すぐプレス。2週間10℃で果皮浸漬したのち、15℃で天然酵母により6日間のアルコール発酵をおこないます。その後ステンレス・タンクで9ヶ月熟成して瓶詰め。この間マロラクティック発酵は自然と行われているようです。
まず、色にビックリ(笑)。オレンジです(笑)。SO 2 使ってませんね。調べると残留SO 2 は19mg / L 。
香りは驚くほどの濃密さ。わずかにシェリーのような酸化臭はありますが、濃厚さにより気になりません。
桃というよりネクタリンの巨大な果実味は圧倒的と言うべき複雑さ。腐葉土、ミントやセージ等のハーブ、スパイス、洋梨、レモン、グレープフレーツ、蜂蜜。口中に含むと膨らみは柔らかく強烈。いつまでも続く余韻。経験したことのない味わいです。
スタンダードを越えた驚きと感動があり、それが飲み手の喜びになるワインです。ただあまりの凄さに理解が及ばないこともありうるかも(笑)
?飲み手次第かな(笑)?

キアレット 2013年 ロ・ゼルボーネ イタリア ピエモンテ ロゼ ヴィーノ・ロサート 750ml 1573円税込み
このワイン、ドルチェット100%で造られたキアレットです。
手摘みで収穫し撰果後プレスし果皮を取り除き、15℃の低温でステンレス・タンクにて6日間アルコール発酵します。そしてそのままマロラクティック発酵をし、最長12ヶ月熟成させて瓶詰め。
キアレットというと黒葡萄をすぐに圧搾することで出来る淡いロゼ・ワインですが、これは色が濃い(笑)。ボジョレー位のルビー色です。やや暗めかな。もともと栽培されたドルチェット自体の果皮の色素が相当濃いことが予想されますね。
まずSO 2 無添加らしいビオ臭がしますが徐々に薄れ、口に含むとプラムやベリーの凝縮された酸っぱいほどの果実がたっぷり感じられます。ドルチェットらしい果実味だけを取り出したかのようです。柔らかながら、広がり奥行きは果てしないほど。そしてそれが強靭さの裏返しだと気づかされます。
こんなに力があるロゼ・ワインは初めてです。
残留SO 2 は23mg / L 、アルコール分は14%。赤ワインにするには出来の足りない葡萄から造ったロゼでないことは確かです。渾身のロゼ・ワインなのです。

『レ・ぺルゴーレ』2013年 ロ・ゼルボーネ イタリア ピエモンテ ヴィーノ・ロッソ 赤 750ml 1851円税込み
このワイン、ドルチェット100%で造った赤ワインです。
手摘みで収穫したのち撰果、圧搾・破砕して15℃の低温でステンレス・タンクにて6日間発酵します。そして密閉式のステンレス・タンクでマセラシオン・カルボニック発酵をし、発酵終了後ステンレス・タンクで12ヶ月熟成させます。SO 2 残留量は34mg / L ですから、恐らく瓶詰め時わずかに添加するだけだと思います。

味わいはマセラシオン・カルボニックらしいキャンディーやバナナの香りとドルチェット由来のブラムやベリーの香り。柔らかで濃密なタンニンは全体の品質の高さを演出しています。こんな比べ方をするのは何ですが、クリュ・ボジョレーの上物レベルは確約できます。そうするとコストパフォーマンスの高さは驚きでもあります(笑)。

ドルチェット・ディーオヴァーダ 2005年 ロ・ゼルボーネ イタリア ピエモンテ 赤 ドルチェット・ディ・オヴァ-ダ
D.O.C. 750ml 2314円税込み
このワイン、なんと2005年のオールド・ヴィンテージ!ゼルボーネの真実なのです(笑)!
手摘みで収穫したのち除梗破砕し20日間のマセラシオン。24℃の温度を保ちながら天然酵母で発酵させます。マロラクティック発酵が終了したのちタンクで2年以上の熟成を経て瓶詰め。もちろん濾過はせずに若干のSO 2 を添加するだけです。ちなみに残留SO 2 は39mg / L と長熟タイプの赤ワインとしては異例の低さです。本物の証ですね(笑)。
ハリがあり、しかも深みもあるタンニンは心を揺さぶります。バラやダークチェリーやブラム、腐葉土、ハーブ等の溶け込んだ様は圧巻の旨さ。

以上6本、9月23日(金)は17~20時30分 24日(土)は11~20時30分まで開催しております。会場はマスキュー店内です。
皆様のご来店お待ち申し上げます!

桝久商店 岡本利秋・昭子

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桝久 試飲会リポート 後半 201608

Aug 30, 2016 by weblogland |
さてさて試飲会リポートの後半はドンナルーチェ2015年についてのみ!
ご理解いただけますよね(笑)。
○ドンナルーチェ 2015年 ポッジョ・レ・ヴォルピ
販売価格(税込): 2,592 円
イタリア 白 ラッツィオ I.G.T.750ml
「うわっ!飲みやすい!旨い!」
「飲みやすいけど、凄いワインですよね(笑)。」
「前評判だと力が凄いって聞いてたけど、わりとさらっと飲みやすいよね。」
「でも、強いには強いよね(笑)。みっちりしてる」
「マスキューさん!毎年毎年試飲会でドンナルーチェ飲ませていただいてます(笑)。ブログで書いていたように2015年は確かに違いますよね(
笑)。最初の頃はなんで毎年ドンナルーチェをやるのかな?って思ってましたが(笑)、これ飲んでその訳が解りましたよ(笑)。確かに違いますよね(笑)。」
「2014年のはライチの香りがとても印象的でしたよね。2015年は2014年ほどライチライチしてない(笑)。」
「店長!桃っぽい(笑)!いつもとだいぶ違う(笑)。セパージュとか大事な部分が変わったとしか思えません
。」
私「そーなんですよ。そう思ってインポーターさんに聞いたら、何も変わっていないとのことでした。アルコール分もいつもと同じ13%です。収穫日もほとんど同じだそうです。

家内「味わいは通常、レモンやライム、リンゴ、グレープフレーツ、甘夏の香りが支配的なのですが、今回は桃、ライチなどの白い柑橘類のニュアンスをかなり感じます。」
「それって何故ですか?だって何も変わっていないのだったら、味わいが変わるのはおかしいですよね?」
私「はい。2015年は収穫前にちゃんと秋があったからだと思います。葡萄は成熟期の秋に減酸し酸が成熟します。レモンやライム系の酸っぱい酸がグレープフレーツや桃、アプリコットなどの味わいに成熟変わっていく傾向があります。そう考えるとドンナルーチェ2015年の謎は説明できるかと。」
家内「葡萄は開花から100日くらいで成熟して収穫を迎えます。温暖化が進み開花が前倒しになると当然収穫も早くなります。」
「そうなんでそよね。そうなるとワインに酸が残りすぎたり、新たなテクニックやワインのスタイルを変えることで解決することになりますよね。」
「葡萄に秋が必要だとは知らなかった(笑)。暑ければイイ訳じゃないんですね(笑)。」
「春夏秋冬が必要なんですね(笑)。」
「じゃあ意地悪な言い方ですが、通常のドンナルーチェって秋を必要としないスタイルのワインなのですか
?」
私「これは鋭い!天候や日照が安定している暖かい産地の特性を逆に利用しています。斬新な今までにないワインだと思います。頭の古いイギリスの評論家は評価しないと思います(笑)。」
「旨さや生命力は並みじゃないんだから、素直に認めればイイのに(笑)

「そうですよね。だって彼らカリフォルニアワインだって認めてるんだから(笑)。」
「カリフォルニアワインってお金になるから、抜け目ないイギリス人は
利用するだけなんじゃないの(笑)。」
「そうだよ。勝手にEU 抜けるし!」
話がヤバくなりました(笑)。
そして、8月3日に抜栓してからロングランテイスティングしているドンナルーチェ2015年と比較していただきました。まだテイスティングは終了してませんから、ちょびっとだけ舐めてください(笑)。
「あ~!神の滴だぁ(笑)。」
「うまい!今日は8月27日だから、開けた日を1日とすると(笑)、25日目ですよね?特別何か保存法あるんですか?」
私「コルクを逆さまに差して冷蔵庫に入れたまま、毎日少しずつテイスティングしてます(笑)。」
「バキュヴァンは?」
私「しません。あれは開けたワインを保存するには良いのですが、減圧しますから栓を抜いた瞬間に香りが一気に抜けてしまいます。」
「3日に開けた方は若干疲れが見えるけど、終わってはいないね。新樽使っているけどそのニュアンスが全くしない。いつもながら凄いね(笑)

「マスキューさん!色なんですが、8月3日に開けた方が薄いですよ!」
「えー!ホント?どれどれ…あー、薄く見える‼」
私「本来は逆なはずですけどねぇ?
グラスの中の液量が3日に開けた方が少ないからかな?」
「同じ分量入れてみてくださいよ!

私「ちょっとそれは…、お許しを(笑)!」
「8月3日に開けたものと試飲会で新しく開けたものの味わいが共通してますが、ゆっくりこうなったのですか?」
私「中盤に飲んだ時はまるでリンゴ(笑)でした。紆余曲折はありました。」
「私は同じ物とは思えないんですよね(笑)。新しく試飲会で開けたものが、8月3日に開けたワインのようなエレガントなワインになるとは想像できない。」
「ところで2014年はどんな具合だったんですか?」
私「途方もない出来映えでした。判断を下せないほどの作柄でした。」
私が口を滑らしたため(笑)、残りの2014年は一気に完売しました。残念!
「マスキューさん、ドンナルーチェ2015年はこの先10年20年経ったら8月3日に開けたワインみたいになるってことですか?」
家内「たぶんそうはなりません(笑)
。」
私「長い熟成期間を経てワインの中の様々な要素が重合することが熟成です。これは8月3日に開けたワインが8月27日になっても酸化せずにワインとしての生命力を保っていると確認出来たと言うことです。マスキューでは取り寄せた試飲サンプルを駄目になるまでゆっくりテイスティングします。それによりワイン自体のポテンシャルは解ります。先々どうなるかは私の能力では断言出来ません(笑)」
「それじゃあ、開けてからすぐに駄目になるのもあるんですか?」
家内「ほとんどそうです(笑)。」

ご来店ありがとうございました!
桝久商店 岡本利秋・昭子

※蛇足になりますが、今日8月30日のドンナルーチェ2015年は少しトロミが増したようです(笑)。変身するのかな(笑)?

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