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桝久 試飲会リポート 前半 201809

Oct 01, 2018 by weblogland |
台風接近の中わざわざのご来店ありがとうございました!さすがにご来店が金曜日に集中しました(笑)。

〇『レ・アビーム』2017年フィリップ・ラヴィエール フランス 白  ヴァン・ド・サヴォアA.O.C.750ml 1635円税込み
「おっ、これ旨いね(笑)。ガッチリしてる
。」
「しっかりしてるし、フルーティーだよね
。品種は何ですか?」
私「ジャケール種です。ルーセット種の下のランクとして扱われます。」
家内「ルーセット・ド・サヴォアでA.O.C.
がありますね。」
私「スイス国境付近のA.O.C.。レマン湖の南側のワイン産地です。これはヴァン・ド・サヴォアです。」
「高級リゾートですよね(笑)。あまり日本じゃ見かけないですよね?」
「はぁー。内陸輸送費がかかるしね(笑)。

家内「大半は現地で消費されるようです。
これはチーズ・フォンデュのお友達(笑)。」
「エメンテールでしたっけ?チーズをこのワインで溶かして、このワインを飲みながら食べる!」
私「ご名答(笑)!」
「マスキューさん、真夏だともっと軽くてフルーティーな白が良いですけど、涼しくなるとこんなしっかりした白ワインを飲みたくなりますよね(笑)。」
私「ご名答(笑)!左様でございます(笑)。今年は特に暑さが厳しかったので試飲会に出すワインが限られて大変でした(笑)
。」
「あれだけ暑いとビールみたいにガンガンに冷やしてガブガブ飲める白ワインしかない(笑)!

「これだと牡蠣鍋なんかで合わせたいな(笑)。」
「このワイン、酸もしっかりしてるし、とてもミネラルを感じますよね(笑)。塩気もあるし。幅広く食べ物に合いそうですね(笑)。」
「海鮮系に合わせたいな(笑)。」
「開けたては少しガスっぽいけど、だんだん抜けていきますね。え~と。ヴィンテージは2017年ですか。リリースしたばかりですね。」
私「今年の春にリリースしたのかな(笑)。きっとSO2も少ないかと。広がりに邪魔がありません。柑橘類のピールのニュアンスも若干ありますね。」
家内「基本的にはフレッシュ&フルーティーで早飲みなんでしょうけど(笑)、早飲みにしてはしっかりしたワインです(笑)。」
「マスキューさん、このワインはイタリア・ワインと比べると締まった感じがしますけど、それって暖かい産地と涼しい産地の違いですか?」
私「ご名答です!ちなみにこのワインはアルコール分が11.5%です。イタリア・ワインと比べるとかなり低いです。」
「アルコール分が高ければ良い訳ではないのですか?」
私「糖分は上がるに越したことはありませんが、寒い産地では低い糖度でもワインとして折り合いがつきます。その地その地の気候に合った葡萄品種が栽培される所以でもあります。」
「そっかぁー。何がなんでもカベルネ・ソーヴィニヨンを植えれば良い訳じゃないんだ。でもそこらじゅうカベルネ・ソーヴィニヨンって植えられてますよね(笑)。
何故ですか?」
「カベルネって名前があれば売れるんですよね(笑)。」
私「ご名答でございます(笑)。」
「カベルネ・ソーヴィニヨンっていうとやはりボルドーがベスト!」
私「はい。でもボルドーではメルローの作付け面積の方が広いんですよ(笑)。」
「えっ、そーなんですか?」
家内「カベルネはボルドーでも選ばれた地でしか本領を発揮しません(笑)。」
「それって何処ですか?」
私「あの1級シャトーの集まっている辺りです。そこ以外ではカベルネ独特のカシスのような香り出ません。」
「何故?」
私「何故でしょうね(笑)?土壌の保水力などが決定要因だと思うのですが…。」
「店長!確かにオー・メドックのカベルネはメルローと区別がつかないですよね(笑)
。カベルネがメルロー化しちゃってる(笑)
。」


●ラ・ヴィ ピノ・ノワール 2016年 ドメニイレ・サハテニ ルーマニア 赤 ムンテニアI.G. 750ml  1280円税込み
「あっ!これ随分沢山飲んだなぁ(笑)。軽いピノ・ノワール飲みたい時に重宝なんですよね(笑)。」
「何年か前の試飲会で出ましたよね(笑)。

私「はい(笑)。あの頃より進化したかと。
まっ、まっ、どうぞどうぞお飲みください(笑)。」
「う~ん。ホントにこの値段であるんですよね(笑)。」
「ピノ・ノワールってこんなに色が薄いんですか?」
家内「はい。発酵期間が短いクラシックな造りです。」
「良く飲むピノ・ノワールってもっと色が濃いよね(笑)。」
私「はい。今風です(笑)。抽出が強くて甘く感じるスタイルですよね。でもストロベリーやラズベリーの香りがあまりしません(笑)。」
「あー、チリのピノ・ノワールなんかそうだよね(笑)。青臭くて(笑)。これは大人しいけどストロベリーの香りがちゃんとする(笑)。」
私「まあ、翌日になるとストロベリーの香りは落ちてきますが。」
「でもさ、この前ビストロで飲んだピノ・ノワール 二口目にはピノ・ノワールの香りがしなくなったよ(笑)。あれ一体なんだろう(笑)?」
家内「これっていわゆる一番搾りで造ったような旨味があります。モルドバのラダチーニと共通の良さを感じます(笑)。」
「ルーマニアとモルドバって隣ですよね。
ワイン栽培に適しているんですね?」
私「黒海沿岸部はもともと葡萄の原産地です。ですからアドバンテージがあります(笑)。」
「ジョージアなんか古いって言いますよね
。」
私「左様でございます(笑)。あの辺りの葡萄がギリシャに行き、そしてさらにローマ。さらにさらにローマ帝国によりフランス、ドイツへ伝わったと言われています。」
家内「ところでこのピノ・ノワール、鰹ととても良く合いましたよ(笑)。たまたま、朝釣ったばかりの新鮮な鰹に合わせたところ相性抜群(笑)。」
「あっ、それブログで読みましたよ!」
私「鰹の臭みがなくて、鰹の香りがしました(笑)。」
「そんな新鮮な鰹なんか売ってないじゃないですか!それはズルイ(笑)!」
家内「失礼いたしました!鰹の身の濃度とこのワインの液体濃度がぴったり合った感じと言えば良いのかも。あと薬味のネギ、ニンニク、生姜の香味野菜との相性の良さも感じました。」
「軽くて良いピノ・ノワールの典型ですね
。以前よりピノ・ノワールらしい香りがしますよね。何処のピノ・ノワールと言うより、純粋にピノ・ノワールと言うべきなのかな(笑)。それにしても安い(笑)。


●ロス・カルドス マルベック 2017年 ドニャ・パウラ アルゼンチン 赤 ルハン・デ・クージョ 750ml スクリューキャップ
1249円税込み
「これって確かにマルベックの香りなんだよね。グレナデンやアセロラ、プラムの香り。でも2017年ヴィンテージ(笑)。若い!でも飲みやすい!おかしいなぁ(笑)
?」
私「そーなんですよ(笑)。だからアルゼンチン(笑)?」
家内「フランス南西部のマルベックって飲み頃になるまですごく時間がかかる(笑)
。フランスでも早く飲めるように造られたマルベックはありますが、こんなに香りが自然じゃないんですよね(笑)。」
私「マルベックとしては薄くて旨い(笑)。
もちろん薄いワインだと言っている訳ではないのですが(笑)。このマルベックの液体濃度と香りのバランスはフランスには無いスタイルかと(笑)。」
「フランスのマルベックってもっとタニックだよね(笑)。」
私「そーなんですよ(笑)。暖炉の端でワインを暖めて、そこで焼いた肉を食べながら飲むワインですから、とてもタニック(笑)。」
「でもさ、アルゼンチンだって肉食だよ(笑)。」
私「はい。その性かアルゼンチンではマルベックが長く栽培されています(笑)。アルゼンチン・ワインと言えばマルベックです(笑)。」
家内「これはアルゼンチンでも伝統的なマルベックではないですよね(笑)。一昔前には葡萄栽培できなかったアンデス山脈の麓の高地の広大な荒れ地で効率的に造られています(笑)。」
私「早く楽しめるマルベックを目指して造った結果、こうなった。とでも言えば良いかと(笑)。」
「アルゼンチンは経済的苦境だから外貨を稼ぐことは至上だよね。」
「実際国際的にもアルゼンチンのマルベックって評価高いよね(笑)。」
私「裏技に近いのですが(笑)、特にミクロ・オキシダシオンの使い方が上手い(笑)。システマティックで無駄がなく、文化の違いを感じるようなワインづくりをしています。」
家内「それでもこのクオリティーですから
、原理主義のマスキューも扱わざるを得ません(笑)。」
私「美味しくて見合うものは外せない原理主義でございます(笑)。」



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桝久 試飲会リポート 後半 201808

Aug 28, 2018 by weblogland |

〇マクリーナ 2014年  ガロフォリ イタリア マルケ 白 ヴェルディッキオ・デ・カステル・ディ・イエージD.O.C. クラシッコ・スペリュール 750ml 1388円税込み
「ガロフォリですね(笑)。肉付きがイイんだよね(笑)。」
「ヴェルディッキオらしいなぁ。フルーティー。」
「酸がしっかりある。暖かい産地らしさがありながらも、ちゃんと酸が残ってるんだよね。」
私「さすがガロフォリかと(笑)。」
「イエージのワインって水っぽいの多いけど(笑)、ガロフォリは違うよね(笑)。」
「ミネラル、う~ん、海藻っぽさも感じる
。塩辛くもある。」
「レモンより熟したグレープフルーツのニュアンスかな。暖かみを感じる。みっちり詰まってるよね。」
私「そんなに高級なランクではありませんが、ヴェルディッキオらしいですよね。

「私ガロフォリは赤の方が好きなんですよ
(笑)。」
私「ガロフォリの赤ってスパルタンですよね(笑)。生命力はかなりのものです。」
家内「試飲会ではお出ししていませんが、
ガロフォリの一番安いランクの赤と白がいています。今までGロッソやGブランとして販売していたものです。ブランド名が変更になって『アンティカ・オステリア』となりました。」
「へぇー、味はどうなんですか?」
私「香りはさほどしませんがスパルタン(笑)。しっかりしてますよ(笑)。」
家内「前のGブランドより飲みやすくはなってますが、ワインの持ちはとても良いです。驚くほどです(笑)。」
私「ガロフォリ共通の良さですね(笑)。」
「ラダチーニと比べると全く違う(笑)。産地の違いがハッキリ(笑)。」
「思想も違うかも(笑)!」
「食べてるものは絶対に違うはず(笑)!」
「これはオリーブオイルやトマトのためのワインだよね!」
「マスキューさん、『マクリーナ』以前から売ってましたよね?今回久しぶりなんですが?」
私「実は価格が下がりました(笑)。以前は1,700円くらいで売ってましたので、大幅値下げとなりました(笑)。まあ、それでお披露目ということでして(笑)。」
「何故こんなに安くなったんですか(笑)?

私「品質が下がったようには思わないのですが(笑)。沢山売りたいのかな(笑)?」
「戦略や諸般の事情かな(笑)?」
私「そのようにご理解いただけると幸いに存じます(笑)。」
「まあ、我々消費者には嬉しいことだから良しとしましょう(笑)。」


●アロース・コルトン ラ・コンブ 2014年 ドメーヌ・ジョエル・レミー
フランス ブルゴーニュ 赤 750ml  3900円税込み
「おー、コレですな(笑)。ブルゴーニュ。
ピノ・ノワールは何時飲んでも美味しいんですよね(笑)。」
「そうそう。真夏でもオッケーですよ(笑)
。別にマスキューさんが気が触れた訳じゃない!大丈夫!」
私「なんか慰めて貰っちゃいました。ありがとうございます。そうですよね。ピノ・ノワールは何時飲んでもイイですよね(笑)。」
「ピノ・ノワールって面白いワインで、飲むと高いか安いかすぐわかる(笑)。良いピノ・ノワールは飲んだ瞬間『こりゃ、高い!』ってすぐ解る(笑)」
「さぁて、これはどうかな(笑)?」
「おっ、こりゃ高い(笑)!」
「あー、イイですね(笑)。このレベルでこの価格は安いですね。」
「評する言葉が出ない(笑)。うっとりしますね(笑)。」
「これはまだ若いような気がしますが、ヴィンテージは?」
私「2014年です。昨日の5時に開けましたからほぼ24時間経っています。ようやく調子が出てきました(笑)。昨日より香りが出てます。」
「はぁ~。やっぱりイイね(笑)。」
「これはあとどのくらい持ちますか?」
私「2014年ですが10年くらいして飲むとベストかな?」
「マスキューさん、これって早く飲めるスタイルなんですか?」
私「はい。早飲みです。除梗していますが、無理に早く飲めるようには作られていないと思います。」
家内「かなり手間暇かけて造っていると思います。」
「早飲みって言ってもスローなんだね(笑)
。いきなり全開のワインとは違うんだ
(笑)。」
「アロース・コルトンでしたっけ?ブルゴーニュの何処いらへんですか?」
家内「こんなときはこの本!『ブルゴーニュ・アペラシオン完全ガイド』、等高線の入った地図と写真がリンクしてありますから、スッゴク解りやすいですよ(笑)。

「おー!コルトンの丘の裾ですかぁ!」
「コルトンの丘ってコルトン・シャルルマーニュがあるところ、グラン・クリュばかりなんだよね(笑)。超有名!」
「思い出すなぁ(笑)。コルトンの丘って印象的な形してますよね(笑)。この本だと畑名まで解るから、行った時に持ってくと
楽しいだろうなぁ(笑)。」
私「でしょ(笑)。たまりませんよ(笑)!」
「本見てるだけでも行った気になる(笑)。

家内「この『ラ・コンブ』畑は丘の裾の傾斜の終わるところのようです。微妙に窪んでいるようです。表土が厚かったり、地下の水位が高い可能性があります。」
「なるほどね。だからグラン・クリュやプルミエ・クリュではないんですね。とは言えいわゆる村名のものと比べると遥かに良い立地ですよね(笑)。」
「マスキューさん、このワインはとても良いワインだとは思います。でも、どこがクラシックなんですか?」
私「鋭い質問ですね(笑)。この畑は1ヘクタールあたり10,000本のピノ・ノワールが植わっています。」
「へぇー、ということは1m間隔ですね。

私「今のブルゴーニュでは大体7,000本位ですからかなりの密植です。」
「作業するには植樹率が少ない方が効率はイイよね。」
私「はい。おっしゃる通り!でもですね、
造るワインの量は変わりません(笑)。」
「それってどういうことですか?」
私「ワイン法の規定は1ヘクタールあたりの総果汁量なので、10,000本植えようが7,000本植えようが規制されません。」
「ということは同じ収穫量だと10,000本の畑の方が濃い果汁になりますよね。インチキ臭いなぁ(笑)。」
家内「生産者を守る意味もあるし、昔ながらのやり方を排除するものでもありません。結果は味わいに出ますから(笑)。」
「ということはグラン・クリュなら安心という訳でもないんだ!」
私「左様で。」
家内「まあ、どんな畑でもグラン・クリュと同じ規格で造っても同じ結果にならないことが、逆に神話を作ってもいますが
(笑)。」
「ますます解らなくなってきた(笑)。」
「なるほどね!それで店長は、『1本の葡萄樹から何ml位ワインを造っている』なんて言うんですね(笑)。」
私「左様で(笑)。まあ、大まかな平均値ではありますが。」
家内「生産者もわりと本当のことを言いたがりません(笑)。」
「これ良いワインなんですね(笑)。」
私「ありがとうございます(笑)!」


◎ミッシェル・チュルジー ブリュット ブラン・ドゥ・ブラン グラン・クリュ レゼルヴ・セレクション フランス 白 発泡性 シャンパーニュ R.M. 750ml 4937円税込み
「おー!こりゃ凄いね!」
「シャンパンっイイよねぇ(笑)。これは滅多にお目にかかれない上物ですな(笑)。末期の酒はシャンパンしかない(笑)。」
私「強さとふくよかさを備えた稀なシャンパンです(笑)。」
「レコルタンだとクリュの特徴が先に出るスタイルのものが多いけど、これはそうじゃないんだよね(笑)。かなり特殊。」
「熟成香が飛び抜けて綺麗ですよね(笑)。
すべてが高次元。泡も素晴らしい。」
私「たまに、シャンパンを飲みたい!という刹那があるんですよ(笑)。今日はそんな時です(笑)。」
私「ところでさっき末期の酒の話が出ましたが(笑)、聞いた話なのですが、ある老医師の先生が亡くなる間際にお弟子さん達に『忌野際に日本酒をお湯で割ったものを浣腸するよう』指示されました。浣腸したあとご本人の頬に赤みがさしたのちご永眠されたそうです。」
「凄い人いるんだね!まさに人肌だね(笑)
。」
「でも待ってよ。う~ん。忌野際じゃなくて元気な内に飲むのがイイんじゃないかな(笑)?」
私「それ卓見!」


ありがとうございました!
桝久商店 岡本利秋・昭子

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桝久 試飲会リポート 前半 201808

Aug 27, 2018 by weblogland |
まずはもモルドバのラダチーニ白、ロゼ、赤の3連発!
〇ブラン・ド・カベルネ 2016年 ラダチーニ モルドヴァ ステファン・ヴォーダ 白 750ml 1018円税込み スクリュー・キャップ
◎メルロ・ロゼ 2017年 ラダチーニ モルドヴァ コドゥル ロゼ 750ml 1018円税込み スクリュー・キャップ
これはコドゥル地区のメルロを使ったロゼ。
●カベルネ・ソーヴィニヨン 2016年 ラダチーニ・ワインズ モルドヴァ バルル・ルイ・トライアン 赤 750ml  1018円税込み スクリュー・キャップ
「この白沢山飲んでますよ(笑)。何飲もうかな?なんて考えが定まらない時はコレ
(笑)。赤もそうかな(笑)。」
「共通してハーブのニュアンスがするし、
あと普段飲むにはイイ。飲み飽きしないんだよね。」
「この白は日本酒的に飲めるんだよね。」
「つまみがあっても無くても大丈夫(笑)。

家内「バターとかオリーブオイルに合わせるイメージじゃなく、穀物系の油に合います(笑)。」
私「ですから中華料理なんて合わせやすいですよね。」
「マスキューさん!このロゼ美味しい!」
「プラムの香りがイイ(笑)!」
「程好いんだよね。」
「プラムの香りははっきりしてるんだけど
、押しつけがましくない。作り物っぽくないよね。」
私「いわゆる直接圧搾法で造られます。すぐに搾って低温で発酵させます。この技法の嚆矢はカリフォルニアのホワイト・ジンファンデルです(笑)。」
「あ~。あれね(笑)。一時期流行りましたよね(笑)。甘くてくどいから飽きるんだよね(笑)。」
「マスキュウさん、これは辛口ドライですよね。」
私「そーなんです。まるっきりの辛口です
。甘く感じるのは酸とグリセリンです。

「だから後味がベタつかないんですね?」
家内「はい。全体がとても綺麗ですよね。

「これって白や赤と比べるととても香りが出てますよね?」
私「はい。この点このロゼは期待を裏切る
出来(笑)。ただ、共通した植物っぽさがありますよね。」
「ハーブの香り、う~ん。雑味がどれもないんだよね。」
「赤のカベルネなんかもそうだよね。」
「赤は葉っぱのニュアンスが強いかな?」
私「そうですよね!葉っぱも厚みがあり大きく、緑の濃い感じかな(笑)。ユーカリみたいかな?」
「店長、この赤は香りがプラムっぽいですよね?ロゼのプラムっぽさとは違うんだけど…。」
私「はい。いわゆる極上のカベルネ・ソーヴィニヨンに見られるカシスのイメージではありませんね(笑)。言わば、しっとりしたカベルネかな(笑)。独特ですよね。

「あまり目立ちませんがミネラルっぽさありますよね。すべての要素を持つんだけどトータルになるとユニークなんですよね(笑)。」
「ユニークなんだけどコスト・パフォーマンス高いよね(笑)。」
「ラダチーニのワインって印象はニュー・ワールドじゃなくて、オールド・ワールドですよね(笑)。」
私「無理に濃くしたり、タニックにしたりしない自然に造った感じがしますよね
。」
家内「アルコール分はどれも13%です」
「えー、12%以下かと思った!」
「マスキュウさん曰くの、折り合いが良い!だね。」
「それって栽培の管理が良いってことですか?」
私「飲んだ限り、この手の価格でもちゃんと管理してますよね(笑)。」
家内「緯度もボルドーからブルゴーニュに近く。降水量も少ない。特に夏場は栽培条件に恵まれてます。」
私「元々のポテンシャルは高いですよね。
なんたってヨーロッパ系葡萄の原産地です(笑)。」
「モルドヴァってウクライナの近くでしたっけ?」
家内「はい。ウクライナとルーマニアのちょうど間です。ですから常にロシアに影響されています。」
私「エリツィンの禁酒令で大打撃を受けました。」
「へぇー、エリツィンって酔っぱらいの親父だったんだけどなぁ(笑)?あっ、自分は例外か(笑)。」
私「権力者の世の常(笑)。」
家内「ところでラダチーニは所有畑がなんと1,000ヘクタールもあるんです!」
「セッ、セッ、1,000ヘクタールですかぁ
!どのくらい広いか見当つかない(笑)。

私「え~と。1ヘクタールは100m×100mですから、それが1,000個かな(笑)。」
「ということは100m×(100m×1000個)=100m×100000m=100m×100km!」
「ちょっと待ってよ(笑)!100kmってここからどれだけ?」
家内「鶴見から横須賀まで40kmですよね
(笑)。」
私「ちなみに箱根駅伝が100kmくらいかぁ
(笑)。」
「それをちゃんと管理出来るんだぁ!」
「それ凄い!」
私「そーなんです。畑は3つの生産地域にありますし、醸造場も20あるとか。外資が入って一気に集約したようです。設備なんかは最新ですよ。」
「あー、スペインなんかもそうだよね。大規模化が進んでるんだ。」
「ニュー・ワールドなんか何にもないところにいきなりバーンと畑造るけど(笑)、それとは違うやり方なんだ。」
家内「ですから元々畑のあるところですから、栽培に無理がありません。」
「水も無くて何も這えない荒野じゃないから無理は無しだ。灌漑しなくてすむしね。」
「どんどんよくなりそうですね(笑)。」
私「将来が楽しみです。」

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試飲会番外編続き(笑)。

Aug 03, 2018 by weblogland |
Fさん「じつは、11月にマキオーレのキャンティーを飲みまして、まあそれはそれで美味しかったのですが(笑)、ボトル1/4ほど残したまま忘れてしまいました(笑)。飲み残しを思い出したのが12月(笑)。ほぼ1ヶ月の放置。恐る恐る飲んでみるとワイン・ビネガー(笑)。」
家内「古くなってもシェリーやマディラみたいに変化したものはわりと美味しく飲めますが(笑)、ビネガーはちょっと無理ですよね(笑)。」
私「赤ワイン・ビネガーはさすがに単体で飲むには辛い…(笑)。」
Fさん「そーなんです。そこでひらめきました(笑)!餃子食べるとき醤油にお酢を入れますよね?」
私「はいはい。お酢入れるととても美味しくなりますね。醤油と同量かそれ以上お酢を入れても良し(笑)。」
Fさん「それです!それで、ビネガーになったワインわお酢がわりにして試しました!」
私「へぇー!どうでした?」
Fさん「めちゃくちゃ美味しかったです(笑)。」
家内「それにしてもよく気づかれましたね(笑)。さすが!」

翌日、我々夫婦がラーメン屋さんで餃子を食べたのは、自然の成り行きなのでした(笑)。

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桝久 試飲会リポート 後半 201807

Jul 31, 2018 by weblogland |
●『カルミネ』2010年 ボデガス・ペドロ・ルイス・マルティネス スペイン 赤 フミーリアD.O. 750ml 1380円税込み
暑いなかこの赤ワインくどくない?と言われないようワインの供出温度を低くしてお出ししました(笑)!
私「これは先ほどのロゼの南隣の産地 フミーリアのワインです。品種は伝統品種モナストレルです。」
「おっ、これ美味しい。フル・ボディ(笑)
。安いし(笑)。」
「え~と。ヴィンテージは何年かな?2010年!ということは8年経ってるんだ。充実してる(笑)。」
「今飲んでベストなんだな。でもあと2~3年は全然大丈夫そうですよね。」
家内「チョコレート食べながら飲むと美味しいですよ(笑)。」
「おー!こりゃ旨い!チョコレート食べながら飲むと爆発しますね。何故ですか?

家内「ワインが木樽熟成してることとモナストレル自体にチョコレートっぽいニュアンスがあるので、それらがチョコレートとマリアージュするためです(笑)。」
「マリアージュ 結婚 う~ん。上手く言ったもんですよね(笑)。」
「これですね。暑苦しいの(笑)。アウトドアで飲んだら暑苦しくても感じるかもしれませんが(笑)、エアコンの効いた室内で
飲めば問題なく楽しめますよ(笑)。それにしてもコスパが良いですね(笑)。」
「スペインのモナストレルって最近よく聞きますが、わりと軽い印象がありました。でもこれは違いますね。とってもヘビーで美味しい(笑)。」
家内「モナストレル自体は重く作るのが本来のスタイルなんですが、最近は技術が進み軽めで早く飲めるように作られているものが多いですね。」
「そうするとこれはクラシックなんだ。」
私「クラシックっぽさは感じますが、これでも早く飲めるように出来ています(笑)
。一昔前のモナストレルって飲み頃になるまで20年はかかりました(笑)。」
「あんまり香りがしないですよね。でも旨い。香りじゃないんだな。味わい(笑)?

私「さすが!そーなんです。モナストレル自体はブラム系の味わい。ちょっとエキゾチックな香木みたいなしかも少し粉っぽい特徴的な味わいを感じます。人によっては蚊取り線香みたいなんて言う方もおられます(笑)。」
「甘い蚊取り線香かな(笑)。」
「モナストレルって他の産地でもありますよね?」
家内「はい。南フランスのルーションとかバンドールなんか有名ですよね。海岸部で良い結果が出るようです。」
「バンドールってめちゃくちゃ高くなったから手が届かないけど(笑)、これは代わりになる(笑)。」
私「ありがとうございます。でも、これは現品限りとなりますのでお見逃しなく!

「えー!何故ですか?」
私「インポーターさんとメーカーの問題みたいです。」
「あー、よくある話ね(笑)。」


●ブルゴーニュ ピノ・ノワール 2014年 ドメーヌ・ド・ラ・プレット フランス ブルゴーニュA.C. 赤 750ml 2700円税込み
私「クラシック・ブルゴーニュのファンの方
、お待たせしました。前回の入荷は2009年。今回は2014年と空きましたね。まあ、なにもこんな暑いときに入荷しなくともよさそうなものですが(笑)、数の少ないものですからそんなことは言ってられません(笑)。」
「一つ前のモナストレルと比べると色が薄い(笑)。」
「うんうん。さっきのロゼに近い(笑)。」
私「「そーなんです。色は薄いがなんとやら(笑)。まっまっ、お試しください(笑)。」
「あっ!これ強い!」
「でも飲みにくい訳じゃない。不思議(笑)
。中から後から強さを感じるかな。」
「色の薄さに騙された(笑)。中身の分量が
半端ない(笑)!大迫か(笑)?」
「たしかにフェイントに引っ掛かりました
(笑)。やはり高いだけある(笑)。」
私「房ごと発酵させ、しかも発酵期間が短いクラシックな作り方のワインです。無理にプレスしてない上澄みだけの旨味を感じます。」
「なるほどね。発酵期間が短いから色が薄いんだ。よく飲むピノ・ノワールとは印象が違いますね(笑)。」
「もっと濃くて肉付きの良いのがクラシックではないんですね?」
私「それってアンリ・ジャイエの系譜のスタイルです。世界を席巻したスタイルです(笑)。」
「マスキューさん、これってまだ本当の飲み頃ではないような気がしますが?」
私「はい。まだ香りはそれほど出てませんね(笑)。」
「どのくらい持つのですか?」
私「10年くらい経つとバランスがとれてきて、15年過ぎると香りが溢れ出ると思います。」
「この上のクラスの畑のワインはどうですか?」
私「20年くらいは待った方が良いかと。ただし、その時にもう少し待った方が良かったと思ったりするワインです(笑)。」
家内「スショなんかまさにそれ(笑)。何年か前に98のスショを飲んで、あと10年後に飲みたかった!なんて後悔しましたっけ(笑)。」
「そんなに長命なんだ。でもコルクは持つんですか?」
私「持ちません(笑)。ですから蔵出しのリコルクしたものを買うべきです。」
「はぁ。じゃあ若いブルゴーニュを取っておいて何十年後かに飲むのはギャンブル
に近いんですね。」
私「はい。それでしたら何本か同じものを買っておくのがよろしいかと。保険ですね。」
「なるほどね。若いうちは比較的安いし、
保険の意味で何本か持つのは意味があるね(笑)。」


●ル・キャバレ・デゾワゾー2014年 ラ・プチ・コマンドリ フランス コルビエールA.C. 赤 750ml 2480円税込み
私「本日のトリは愛するル・キャバレ・デゾワゾー2014年。私は南フランスのポンソと評価しておりましたが、これにて輸入終了の大特売セールとなります!」
「えっ?これも終売セールなんですか?ラッキーと言ってイイのかな(笑)?」
「これ旨いんだよね(笑)。ちょっと癖があるけど(笑)。いわゆるビオ臭。」
家内「まあ、好みの別れるところではありますが、これは時間が経つと消えてゆきます。」
私「ここの家はSO2を全く使いません。このためワインがSO2を自己生成してしまいます(笑)。ほんとは瓶詰め時に少し入れた方が良いのですが(笑)。」
「これも強烈な味わい。一つ前のブルゴーニュに共通しますね。」
「果実味、タンニンの分量が物凄い(笑)。圧倒的。マスキューさんが好きなスタイルかな(笑)。」
私「そーなんです(笑)。私、癖があるもの大好きなんですよ(笑)。私にとってはとても好ましく飲みやすいんですが(笑)。」
「旨味も膨大だね(笑)。」
「果実味がはっきりしててイイ(笑)。すもも、梅干し う~ん、梅シソ 深い味わい。」
「色も紫でシソっぽい(笑)。以前試飲会で飲んだ時と変わらない感じ。」
私「同じヴィンテージです。」
「香りからして濃密だよね。リキュールっぽい。」
家内「これは南フランスのコルビエールという産地。メインの葡萄はカリニャンです。あの辺りのカリニャンは濃く造ると
すももっぽい香りが出ます。特徴的ですよね(笑)。」
「マスキューさん!これっていわゆるビオなんですか?」
私「はい。その範疇です。でもこの生産者はビオビオ言いません(笑)。ワイン造りのすべての工程で昔風の良さを表現しただけという感じです。1本の葡萄樹からハーフボトル1本分くらいしか果汁を得ていませんから、いわゆるグラン・クリュの規格です。」
「ビオ専門のインポーターが輸入したら高く売るんだろうなぁ(笑)。」
「そーするとこのワインかなり安いですよね(笑)。こんな事もあるんだ(笑)。ラッキー(笑)。」
私「ブルゴーニュのボンソのワインに似てるんですよね(笑)。作り方も共通してます
(笑)。」
「へぇー、ポンソって凄く高いでしょ。2万3万ザラですよね?」
私「ホントに似てますよ(笑)。一度ポンソのワインを飲んでみてください。マスキューでは売っていませんが(笑)。」


台風の中、わざわざのご来店ありがとうございました!
桝久商店 岡本利秋・昭子

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桝久 試飲会 リポート 201807

Jul 30, 2018 by weblogland |
台風が接近するなかわざわざのご来店ありがとうございました!痛み入ります。

◎ヴェルドゥッツォ フリザンテ N.V. レ・コンテッセ 微発泡 白 I.G.T. マルカ・トレヴィジャーノ 750ml 1388円税込み スクリュー・キャップ
「ぷはぁー!よく冷えてますね(笑)。生き返る(笑)。」
「汗は引かないけど(笑)、身に染みる(笑)
。」
「飲みやすいなぁ。気づいたら1本丸々飲んじゃうな(笑)。」
「我が家だと2本必要(笑)。」
「スプマンテみたいに泡は強くないけど、
泡としては充分に美味しい。何故ですか
?」
「ひょっとしたら秘密有りかな(笑)?」
私「鋭いですね(笑)!これはガス圧は3kg/cm2 です。シャンパンやスプマンテは5kgくらいはありますからそれよりは低いです。フリザンテの区分です。」
「マスキューさん!この品種ヴェルドゥッツォでしたっけ 聞いたことないですよ
(笑)。」
家内「私も初めて飲みました(笑)。地場品種のようなんですが、プロセッコの許可品種でないのでDOCプロセッコは名乗れず、IGPとなります。」
私「この手のフリザンテは桃や洋梨、グレープフルーツなんかの完熟した果実味を全面に押し出すスタイルが多いのですが
、これは違いますね(笑)。」
「うん。そうそう、過剰な果実感はなくて
、青い植物的なニュアンスが心地良いよね。」
家内「マスキューの定番のプロセッコ コンテッセらしい仕上がりです。」
「え~と、コンテッセってどれでしたっけ
?」
私「これこれ(笑)。大人のラムネです(笑)。」
「あーっ!これかぁ。旨いはずだぁ。このプロセッコ良く飲む(笑)。たしかロゼのフリザンテもありましたよね?」
家内「はい。これです(笑)。これでコンテッセは3本が定番となりました(笑)。」
「店長!この白のフリザンテとプロセッコはどういう風に共通してるんですか?味わいに共通した感じはするんですけど、何故だか解りません。」
私「このフリザンテは出来上がりのアルコール分が10.5%。残糖分がおそらく9g/
Lくらいありますから潜在アルコール分が11%くらいある状態で収穫されています。わりと低く完熟前の収穫かと。それゆえ果実感がでしゃばらず品が良いかと(笑)。あと植物っぽさもそれ故だと思います。テロワールの賜物ですね。」
「スイカとかメロンっぽい青さがイイ。品が良いよね(笑)。」
「きゅうりっぽくもある(笑)。」
家内「時間が経つとセロリっぽくも感じます。」
「そうすると夏野菜の料理がピッタリ合うんだろうな(笑)。ラタトゥイユ(笑)!」
「そーだよね(笑)。野菜をたっぷり使ったパスタなんか合うんだろうなぁ(笑)。」
「このフリザンテはそれを意識して作られてるんだろうな。いかにもヴェネトらしい食文化なのかな(笑)。」
「食べ物のことを考えて作ってると感じますよね(笑)。」
「泡の強さはそんなに強くないけど中からしっかり湧いてくる(笑)。果実のニュアンスと泡のバランスがイイですよね。」
家内「ありがとうございます。これがコンテッセの素晴らしい美点です。通常のフリザンテと比べるとコンテッセはタンク熟成の期間が長いのでこうなるんだと思います(笑)。」


◎イゲルエラ ティントラルバ・シラー・ロサート 2017年 コオペラティーバ・アグラリア・サンタ・キテリア スペイン カスティーリャ・ラ・マンチャ州 ロゼ アルマンサD.O.  750ml 1018円税込み
「これも夏場にはピッタリだなぁ。」
「果実の酸っぱさが鮮烈(笑)!飲むと元気が出ますね(笑)。」 
私「アセロラやグラナデンっぽくて冷やすには最適です(笑)。」
「私アセロラ大好きで夏場は毎日飲んでます(笑)。これも毎日飲むアイテムになりそう(笑)。沢山飲まなくても毎日1杯飲みたい(笑)。日持ちしますか?」
家内「家で実験しましたけど、冷蔵庫に入れないでも1週間くらいは美味しく飲めましたよ(笑)。」
「そんなにしっかりしてるんだぁ!」
「これってシラーで作られているんですよね。シラーって赤ワインの品種でしたよね。何故ロゼ出来るんですか?」
私「早めに果皮と果汁を分離します。色が少しついたくらいで搾ります。ただし、搾ったにしても、かなり緩く搾った感じですよね。雑味がなくその分果実味がクリアで旨味も感じます。」
「白ワインに赤ワインを加えて作るようなロゼ・ワインじゃないんだ(笑)!」
家内「いわゆる『セニエ法』と言うやり方です。日本語だと『血抜き法』かな(笑)。
タンニンの少ない作柄の時に赤ワインをより濃くするやり方です。この場合は搾りませんが。」
「手のかかる方法で造ったロゼ・ワインなんですね。美味しい訳だ(笑)。しかも安い
(笑)!」
「ロゼって言うと甘口のイメージが強い。しかも食事に合わせる代物じゃないイメージがあったけど、これイイね(笑)。これだけでもイイし、食事しながらでもイイ(笑)。」

家内「トマト使えば何でも合いますよ(笑)。」
「なるほどね(笑)!たしかにそうだ。トマトを使ったパスタだと何でもオッケーですね(笑)。」
家内「プロントの海老を入れたトマト・クリーム・パスタなんか真っ先に頭に浮かびました(笑)!」
「あー(笑)。なるほど(笑)。ベスカトーレなんかも合うね(笑)。」
「これって甘さの後ろにスパイシーさ、黒胡椒っぽさがしっかりあるからエビチリなんかに合わせてみたいですね(笑)。」
「中華料理にはイイね(笑)。暑いから辛く味付けしたもの食べながら飲みたい(笑)
!」
「このスパイシーなニュアンスってシラー由縁なんだろうな。」
私「完熟した葡萄果由来ですよね。でもアルコール分は12.5%です。」
「えー!スペインだしもっとアルコール分が高いと思いましたよ(笑)。」
私「そーなんです(笑)。簡単にアルコール分が14%越えるような産地ですが、そんな感じしませんよね(笑)。」
「そうですよ!バレンシアの近くだもんね
。もっと暑苦しくてもおかしくない。こんなに果実味が鮮烈なワイン出来ないはず。でも出来ちゃってる(笑)。何故ですか
?」
私「技術の進歩としか説明がつきません。
醸造工程での徹底的な温度管理と畑で葡萄果の糖度をきっちり把握して目標の糖分に達した時に一気に収穫しているはず
です。」
家内「資本をかけた大規模な生産体制でないと無理ですよね。」
私「スペインって土地がもともと安いから、ある程度の資本で一気に大規模化が進んだんですよね。EUの補助金や資本が流入した恩恵ですね。」
「店長!このイゲルエラのシリーズには赤もありますよね。でも、今回はロゼだけ
。何故ですか(笑)?」
私「暑いので(笑)!」
私「赤も美味しいですよ。まあ、今風ですが(笑)。もっともこのロゼもブラインドでティスティングしたら産地はまず解らない。品種も経験しなきゃ解らないと思います(笑)。」
「世界市場を目指したワインかな(笑)。あと、ラベルがなんか怪しげで楽しくてイイ(笑)。」
「ちょっと危ない(笑)。迂闊なこと言うと性差別になる。」
私「面白いラベル・デザインですよね(笑)
。」
「店長!これからのトレンドはロゼ・ワイン。大日本ロゼ・ワイン普及協会は最先端ですね(笑)。」
私「Kさんは役員ですからこのワイン絶対に買ってくださいね(大爆笑)。」
「規約は、ロゼ・ワインを沢山飲んで、ワイン・ラヴァーにロゼの良さを知らしめる!ですよね(笑)。」
私「それのみ!ご入会希望の方はどうぞおっしゃってくださいね。勝手に名乗っても構いませんが(笑)。」
家内(会長)「ロゼがもっと皆さんに飲まれれば何でもオッケーです。」
Kさん(こちらのKさんは会頭)「マスキュさん。こんなロゼをデイリーに飲めるようになったのは朗報ですね。」


そして突き抜けるような鮮烈な白!
〇アルザス リースリング 『ドレイ・エクサ』2016年 ポール・ジャン・グランジェ フランス アルザス 白 750ml 2453円税込み
「あー、これ良いですね。上質。」
「目の覚めるような味わい。マスキューさんが言うように、突き抜けますね(笑)。」
私「広がりが素晴らしいですよね。まるっきり辛口だし、アルザスでもあまり無いスタイルです。」
「果実味自体は複雑じゃないけど、質感が凄いよね(笑)。」
「たしかにリースリングなんだけど、ドイツのリースリングとはだいぶ違いますね。」
私「ドイツでこんなにドライにしたら、折り合いがつかなくなりそうです(笑)。」
「オイリーなニュアンスは共通してるからリースリングには違いないんだけどね(笑)
。ドイツのものとは違うなぁ。」
家内「このワイン畑の土壌が石灰質です。
とてもミネラリーです。ドイツのモーゼル辺りは層をなした粘版岩 いわゆるシーファー。その差としか思えません。」
私「チョーク、火打ち石 いわゆるチョーキーな感じが特徴的ですね。」
「店長!このワインの突き抜けるような酸はリンゴ酸なんですか?」
私「はい。熟成は大きな木樽で半分、ステンレス・タンクで半分します。ここにこのワインのミソがあります(笑)。木樽の方は酸の角がとれマロラクティック発酵もします。一方通行ステンレス・タンク
は基本的にニュートラル。これを最後にブレンドすることでこのスタイルが出来上がるようです。」
「木樽はマロラクティック発酵すると言うことはリンゴ酸が少ない。一方ステンレス・タンクはリンゴ酸が残る?」
私「左様かと。」
「それでバランスがとれるんですね。しかもスタイルとして確立される。う~ん。文化なんですね(笑)。」
「ところでこのワインは何を食べながら飲むのが良いのでしょうか?」
私「ハードタイプのチーズは鉄板かな(笑)。」
家内「バターを使った炒め物なんか幅広く相性が良さそうですよね(笑)。アスパラなんかバターで炒めて食べたら美味しそう(笑)。」
「わりとしっかりした料理だも良さそうですよね。思いきってステーキは?」
私「チャレンジャーですね(笑)。でもイイかも(笑)?実はドイツのモーゼルの著名生産者がそれ言ってました(笑)。酸があるから甘くても大丈夫だと。」
「定番でバターとレモン添えるステーキがあるんだから、まんざら合わないことも無いんじゃないかな(笑)。」
私「チャレンジャーいたら結果を教えてくださいね(笑)。」

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桝久 試飲会リポート 後半201806

Jul 03, 2018 by weblogland |
●チェラスオーロ・ダブルッツオ レ・モルジョ 2016年 テッレ・ダブルッツオ イタリア ロゼ 750ml 1630円税込み
「ほっほぉー、ピノ・ノワールのあとにロゼですか(笑)?意図がありありなんでしょうな(笑)。」
私「読まれてますね(笑)。この順番、家内と激論を交わしました(笑)。もちろん家内の勝利なんですが(笑)。」
「メリオーのピノ・ノワールはしっかりしてますから、そのあとにロゼとは斬新(笑)
。普通はそのあとのピノ・ノワールとメリオーのものを並べますが(笑)。」
私「お察しの通り(笑)!」
「あっ!これイイ(笑)。香りがめちゃめちゃ綺麗(笑)。」
「さくらんぼ!」
「でも、しっかりしてる。目をつぶって飲んだら赤ワインみたい(笑)!」
「マスキューさん曰くのビビッド(笑)。」
私「すごくディテイルがはっきりしています(笑)。」
「香りの広がりと余韻が美しい(笑)。さくらんぼの香りが口のなかにいつまでも残る。」
「この香りはメリオーのピノ・ノワールより強い(笑)!だからこの順番なんですね
(笑)。」
「ところでこれはチェラスオーロって言うようですが、ロゼとは違うんですか?」
家内「ロゼです(笑)。黒葡萄から作ったロゼです。北イタリアだとキアレットと呼びます。」
「同じでも産地によって呼び方も違うんですね。」
家内「産地によりこだわりがありまして。例えばチェラスオーロだと色が薄い薔薇色だとDOC委員会の認定を受けられなかったりします。」
私「逆にキアレットがこれほどいろが濃いとダメだったりします。生産者が委員でもありますから、お目こぼしがあったりもするようですが(笑)。」
「キアレットとチェラスオーロは違うって意識なのかな(笑)?」
「店長!これモンテプルチアーノ種100%
なんですよね?モンテプルチアーノってどちらかというと濃い味わい勝負のイメージ。黒いジャム(笑)。アルコール分も高いし(笑)。」
「そうそう。こんなにエレガントなイメージないよね。これだって北イタリアのワインみたいだよ。」
私「ありがとうございます。ちなみにこのワインはアルコール分は12.5%。中部イタリアのワインっぽくないですよね(笑)。

家内「畑は傾斜地ですし、谷を風が抜けるそうで、暑くなりすぎない特殊なテロワールのようです。」
「いわゆる巷に溢れてるモンテプルチアーノとは違うよね。」
「安いのいっぱいあるよね(笑)。」
「フランスのローヌもそうだよ(笑)。」
私「ありがとうございます。赤も白もロゼも共通した出来映えです。基本エレガントかと(笑)。」
「ドライだし切れも良いし余韻も美しい。黒胡椒の香りもする。ローストビーフや牛ヒレのステーキに合いますね(笑)。フル・ボディーのロゼなんだろうね(笑)。」


●マゾ・ライナー ピノ・ネロ 2015年 ケットマイヤー イタリア アルト・アディジェ‐ジュートチロルD.O.C. 750ml  3147円税込み
「ピノ・ネロって?」
私「イタリアのピノ・ノワールです。」
「ドイツだとシュペート・ブルグンダー。
ブルグンダーはバーガンディーでしたっけ(笑)?」
「アルト・アディジェはイタリア語、ドイツ語が入り交じる。民族的にはオーストリア、ドイツ、イタリア。ラテン系じゃないのは確かかな(笑)?」
私「先々月の試飲会で好評いただいたケットマイヤーの上級品『マゾ・ライナー』畑のピノ・ノワールです。」
「あ~!美味しいね(笑)。」
「かなりランクの高いピノ・ノワールだよね(笑)。」
「高級品の味するもんね(笑)。」
「香りや液体の密度が違う(笑)。香り自体もとても濃い。」
「森の感じがする(笑)。」
私「そーですよね(笑)。ブルゴーニュのモレ・サンドニ?でも森の雰囲気が違うかな(笑)?」
「紅茶の香り…、アールグレイっぽい。」
「チョコレート食べながら飲むとスッゴク美味しい(笑)!」
「ブルゴーニュとは違うんだけど、スタイルが出来上がってるから美味しいピノ・ノワールとして飲める(笑)。」
私「技巧としてはバリックを使わずに古い大樽で熟成します。樽香をあまりつけないスタイルですね。ドイツ的かな。」
家内「ドイツの高いピノ・ノワールって最近はバリック使いますから、逆にこんなスタイルってあまり無いですよね(笑)。」
「そうするとアルト・アディジェのピノ・ノワールなんですね(笑)。」
「マインドの違いがあるのかな(笑)?」
家内「この『マゾ・ライナー』畑はライナー家の一子相伝の畑です。マゾ法という地域法で畑の分割を防いだものです。」
私「その畑の葡萄をケットマイヤーが購入して『マゾ・ライナー』として販売してる訳です。」
「へぇー。フランスなんかだとシャトーやドメーヌの元詰め品が格の高さとなっているけど、アルト・アディジェは違うんだ。」
家内「畑が急峻な傾斜地に分散していますから、自分で元詰めをすることが難しいようです。ですから共同組合やケットマイヤーのような醸造所がワイン生産を担っているようです。」
私「実際ドメーヌのようなものは少ないです。」
「でもさ、ブルゴーニュでこのレベルを求めると1級のものだよね。そうすると半額
以下か(笑)。あるんだね(笑)。」
「こんなの飲むとピノ・ノワールってブルゴーニュばかりじゃないって実感出来る
(笑)。」
「原理主義者の私はそれでもブルゴーニュは譲れない(笑)。でも手が届かない(笑)。
悔しいなぁ(笑)。」
「2万円も3万円も払えないよね。」


〇マゾ・ライナー シャルドネ 2016年 ケットマイヤー イタリア 白 アルト・アディジェ‐ジュートチロルD.O.C. 750ml  3147円税込み
「これも『マゾ・ライナー』畑ですね(笑)
。」
私「『マゾ・ライナー』のシャルドネはアルト・アディジェを代表する白ワインと言われています。」
「う~ん。こりゃ、確かに旨い!」
「うん。完璧(笑)。」
「グレートワインだね。でも、これもブルゴーニュとは違うよね(笑)。」
家内「熟成にはステンレス・タンクとバリックを併用してるそうです。」
「なるほど!バリックのニュアンスは感じるけど、しつこくない。」
「タル、タルしてない(笑)。」
「果実味が前に出てる。バランスに文句のつけようがない(笑)。」
「全体が大きい。」
私「出来上がってますよね。」
「マスキューさん。このワインは長期熟成するんですか?」
私「う~ん。解りません(笑)。シャルドネって出来上がりが早くても長命なものがあるんですよね(笑)。試しにセラーに置いてみましょうか?」
家内「チョークみたいなミネラルっぽさがありますね。」
「石灰岩質の土壌なんですかね?」
家内「かも知れませんね。」
「品の良い薔薇っぽさもあるし、どうみてもシャルドネ。しかも極上(笑)。」
「モンラッシェみたいにトロトロじゃないけど(笑)、高級レストランでこんなの飲めたら嬉しいな(笑)。」
「ブルゴーニュ原理主義者は損をしてるかな(笑)。これ飲んで幸せになれない(笑)。」

ご来店ありがとうございました!
桝久商店 岡本利秋・昭子

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桝久 試飲会リポート 前半201807

Jul 03, 2018 by weblogland |
6月中の梅雨明けは初めて(笑)。
こんなくそ暑いなか、ワインを売るのもこれいかに(笑)?でも、暑いなか飲むに相応しいワインもあります!

まずは大人のファンタ・グレープ(笑)?
●ランブルスコ セッコ カンティーナ・セッテカーニ イタリア エミリア・ロマーニャ 微発泡性 赤 ランブルスコ・グラスバロッサ・ディ・カステルヴェートロD.O.P. 750ml 972円税込み
私「お暑いなか、わざわざご来店ありがとうございます。まっ、まっ、これをグビグビとお飲みください(笑)。」
「おっー!こりゃイイ(笑)。」
「赤の泡なんかあるんですか?」
「ランブルスコって割りと甘いのが多いんだけど、これ甘くなくて良い。」
「これくらいだったら食べ物食べながらでもいけますよね(笑)。」
「今日くらい暑いと中にフルーツざっくり切ったのでも浮かべて飲みたい(笑)!」
私「オレンジなんか大きめに切って浮かべたら美味しそう(笑)。オレンジを凍らせても良さそう(笑)。」
「フルーツ・ポンチみたいにしても美味しいよ。」
「サングリアにしちゃおう(笑)!」
「単純に氷浮かべるだけでも良し(笑)!」
一番暑い午後にいらしたお客様は涼をランブルスコに求めるのみ(笑)。
私「普通のランブルスコってやや低めの温度 石造りの建物のひんやりとした壁くらいの温度で飲むのが良いと思うのですが、これは冷蔵庫や氷で強く冷やして飲むように造られてます。」
「まさにそうだね。あと、普通ランブルスコって言うともっと甘いんだけど、これあまり甘くなくて塩梅がイイよね(笑)。冷やして飲むにはちょうどイイ(笑)。」
「そーなんだよね。甘さが強すぎて日本人には対応出来ない(笑)。生ハムなんかの塩辛さとランブルスコの強い甘さはそれはそれで美味しいんだけど、私の胃袋にはハード過ぎる(笑)。」
「イタリア人の胃袋は日本人の倍はあるからなぁ(笑)。食べる量が違う(笑)。」
家内「これはセッコ表示の辛口なんですが、規定の残糖分は1リットル中18~30gです。」
私「詳しくは解りませんが、おそらく20gくらいの残糖分だと思います。」
「でも砂糖の甘さとは違ってくどくないですよね(笑)。」
「そうそう。果糖の甘さって後味にベタつきが無くて心地良い。」
「店長。これうんと冷やしても美味しいですが、温度が上がってくるとランブルスコらしいフランボワーズの香りがすごく出てきますね(笑)。フレッシュ&フルーティー(笑)!」
家内「このランブルスコはエミリア・ロマーニャの美食街道の街モデナで造られます。」
「知ってる、知ってる(笑)。パルマを下ったところですよね。生ハムのメッカ。ポー川の湿った空気が生ハムの熟成を助けるんですよね(笑)。」
「そうそう。でも、何処でも良くなくて、最適地が更にあるんですよね。」
「朝と夕方に霧が湧く処でしたっけ(笑)。」
家内「モデナの辺りのランブルスコの産地はトスカーナとの州境の山地に至る尾根の末端。ですから畑が分散されており集約化が進まないため協同組合が生産を担っています。平地で効率的に造られる他の有名銘柄から少し下に見られ勝ち。」
私「高級なランブルスコは確かに濃い(笑)
。しかも強烈(笑)。それはそれで確固とした存在価値はありますが、こんなのもよろしいかと(笑)。」
「ワインって高ければ美味しいには違いないけど、TPOは大事だよね(笑)。夏場のバーベキューでグラン・ヴァン飲んでも有り難みが薄れる(笑)。」
「焼肉やバーベキューなんかで、エバラ焼肉のたれでハフハフ言って肉食べながらこれ飲んだら美味しい(笑)!」
「アウトドアでバケツに氷をたくさん入れて、このランブルスコ5~6本突っ込んでガブガブ(笑)。」
「女子はこんなの大好き(笑)!私だったら2本いけちゃう(笑)。」
「マスキューさん!これ夏場の必殺技ですよ~!。」
「さすがにこう暑いと帰ってからビールを飲みますが、コップ1~2杯で充分(笑)。そのあとに何飲むかで困る(笑)。これが常に冷蔵庫にあれば重宝ですね(笑)。」
家内「翌日になると泡の勢いは落ちますが、充分に楽しめます(笑)。サランラップしてゴムで止めておけば大丈夫です(笑)。」
私「ランブルスコのガス圧は上限2気圧。これは上限の2気圧で造られてます。計算づくですね(笑)。」
「マスキューさん!ランブルスコの泡は何故白いんですか?」
私「スミマセン。解りません(笑)。勉強しておきます(笑)。」


マスキューの定番ロワールのメリオーの白。赤同様素晴らしいワインかと!
〇ラルパン・デ・ヴォトン 2016年 ドメーヌ・フランソワ・メリオー フランス ロワール 白 トゥーレヌA.C. 750ml 1759円税込み
「マスキューさん。メリオーのワイン沢山並んでますよね(笑)。」
私「はい(笑)。どれも美味しいのでついついアイテムが増えちゃいました(笑)。」
家内「メリオーは品種ごとに最適な作り方をしますから、どれ飲んでも楽しい(笑)。」
「僕はガメイのル・ボア・ジャックがお気に入り(笑)。」
「あとメリオーってお得感がイイのよね(笑)。」
私「このソーヴィニヨン・ブランもなかなかかと(笑)。まっ、まっ、お試しください(笑)。」
「あっ!これ美味しい~。」
「凄くフルーティー!」
私「ソーヴィニヨン・ブランのフルーティーさ全開かと(笑)。」
「店長!ソーヴィニヨン・ブランって言うとグレープフルーツやレモンの香りが主体ですけど、これは桃や薔薇なんかの香りが混じってます。」
「うんうん。ライチなんかも感じるけど、暴力的じゃない(笑)。」
「ゲヴュルツトラミネールみたいな感じではない。」
「イタリアのアルヴァジアなんかとも違う。」
「ソーヴィニヨンの馬小屋みたいな癖はあるにはあるんだけど、邪魔にならないんだよね(笑)。」
家内「バランスの良さは特筆ものだと思います(笑)。」
「う~ん。ニュージーランドの突き抜けるような感じじゃない。整ってる(笑)。ニュージーランドのソーヴィニヨン・ブランはたまに飲みたくなるけどね(笑)。」
家内「群青の雲ひとつない空みたいなヤツ
ですよね(笑)。」
「そうそう。ちょっと高いんだけどね(笑)
。そうするとこれはかなり安いよね(笑)。

「マスキューさんがよく言うシンメトリーなワインなんですか?」
私「左様でございます(笑)。読まれてますね(笑)。あと、ハニーなニュアンスが全体を包んでまとめています。サンセールのスタイルかと(笑)。」
「これってロワールだけどトゥーレーヌなんですよね。トゥーレーヌだとこんなにサンセールっぽくはならないんだけどね
。エクセレント(笑)!」
「確かにトゥーレーヌだともっと雑な感じのものだよね(笑)。」
「コタみたいにコテコテじゃないけど(笑)
、共通するニュアンスだね。デイリーワインとしては素晴らしい(笑)!」
家内「メリオーって凄い(笑)!」
「これってアルコール分はいかほどですか
?」
家内「12.5%です。」
「あ~。無理がないんだよね。」
「糖分が上がりアルコール分が高くなれば良い訳じゃない(笑)。」
私「折り合いがとても良いかと(笑)。」
「マスキューさんの言う折り合いの良さが解りましたよ(笑)。」
私「ありがとうございます(笑)。」

そしてメリオーのピノ・ノワール。良策年と評価の高い2015年がリリースされました!
●ピノ・ノワール『レ・ゼキサゴナル』2015年 ドメーヌ・ジャン・フランソワ・メリオー フランス ロワール V.D.F.赤 750ml 1666円税込み
「これ沢山飲んだけど、フランスのピノ・ノワールの中ではもっともコスト・パフォーマンスが高いよね(笑)。」
「南フランスなんかで安いピノ・ノワールあるけど、どれもピノ・ノワールとは言い難いんだよね(笑)。」
私「マスキューが最初に扱ったメリオーのワインはピノ・ノワールでございます(笑)。ヴィンテージはたしか2013年かな
。これは最新の2015年です。」
家内「あれ以来メリオーのワインの扱いは増え、今や5アイテム(笑)。」
私「2015年のこれは更に進化している感があるかと。まっ、まっ、どうぞお試しを!」
「うん。普通に美味しいピノ・ノワール(笑)。」
「全うなピノ・ノワール(笑)。ブルゴーニュだと2000円以下なんてあり得ない(笑)。」
「マスキューさん2015年はどんな風に進化したんですか?」
私「以前のものはティスティングするとロワール味でしたが、それが目立たない。ブルゴーニュとは違うんだけれども、産地を気にしないでピノ・ノワールとして楽しめるようになったと思います(笑)。」
「若干の青臭さ、土臭さは感じるんですが
、ピノ・ノワールにあっても違和感のないニュアンスですな。まあ、ブラインドでロワールとは自信を持って言えない(笑)。」
「癖がなくて飲みやすい(笑)。」
「まあ、価格からすればどこどこの産地なんて解らなくても問題ないんじゃないかな(笑)。ちゃんと作ったブルゴーニュ・ルージュと比べて何が落ちるかと言えば、値段だけ(笑)。」
私「抜栓して翌日も充分に楽しめます。バランスを崩しませんから、ちゃんと造ってますね(笑)。」
「そうするとブルゴーニュ・ルージュにこだわる必要性は薄れていくのかな(笑)?」
「昨今のブルゴーニュの価格って異常だよね。こんなピノ・ノワールが造られるってことはとても良いことなんじゃないかな(笑)。」
「グラン・クリュや特殊な畑と比べるには無理があるけど、普通のACブルゴーニュに3000円も出すのは馬鹿げてる(笑)。」
「ところでマスキューさん。ガメイのル・ボア・ジャックの方がピノのレ・ゼキサゴネルより高いんですが、何故ですか?
普通はガメイの方が安いですよね?」
私「まあ、生産者それぞれの事情かと(笑)。ピノ・ノワールは基本的にプレス果汁を使わない分ボルドーワインよりはコストがかかりますが、そんなに大きくは変わらないと思います。」
「我々がピノ・ノワールは高いと思い込んでるだけ(笑)?思い込まされてるだけ(笑)?どっちかな(笑)?」
私「まあ、畑に生えているものですからね(笑)。」
「でもブルゴーニュのピノ・ノワールには惹かれるんだよね(笑)。悩ましい!」


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試飲会の最後の2本が決まりました!

Jun 22, 2018 by weblogland |
ふふふ(笑)。
今月のマスキュー試飲会の最後の2本が決まりました!
今日インポーターさんに在庫確認して発注。あー、良かった。決めたつもりが在庫がないなんてなったら、おお焦りですもんね(笑)。
今日発注したのは、先々月の試飲会で好評いただいたイタリア アルト・アディジェのケットマイヤーの最上級銘柄『
マゾ・ライナー』のシャルドネとピノ・ネロ!
シャルドネは言わずと知れた銘品。ピノ・ネロはピノ・ノワールなんですが、じつにアルト・アディジェらしくて良いのです(笑)。
どちらも一度は扱いたかったのですが、
機会を逃してなんとはなしにスルー(笑)。
家内「こうなったらケットマイヤーの『マゾ・ライナー』やろうよ!試飲会のトリに相応しいワインだしね(笑)。」
私「そーだよね。文句出ないワイン(笑)。試飲会の後半はグッとくるワイン出したいよね(笑)。」
家内「4月の試飲会でケットマイヤーは大好評たったから、この際真髄まで飲んでもらうのが一番!」
私「理解深まること確実(笑)!試飲会でこのくらいのワイン出したいよね(笑)。」

明日マスキューに来ます(笑)。

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飲んでみると美味しい!グラン・キュヴェ・ブリュット カステッロ・ボノミ

Jun 15, 2018 by weblogland |
美味しかったなぁ、これ。

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先日久しぶりにフランチャコルタを飲みました。イタリア・ワインの専門インポーター アビコさんが輸入したもの。きっと美味しいに決まってる!でもそんなに安くない(笑)。でも飲んでみたい!

そんなわけでケチなマスキューが有償でサンプルを取り寄せました(笑)。

飲んでみると美味しい!

やはり、美味しい!

生産者のカステッロ・ボノミはシャンパーニュで言えばレコルタンに近い存在。

フランチャコルタ唯一のシャトー・ワイナリーとか。あまり宣伝はしていませんから有名ではありませんが(笑)、知る人ぞ知る優良生産者のようです。調べるうちマスキューの嗅覚がそう言っています(笑)。

試飲会に出したいフランチャコルタですが、ちょっと高いから無理(笑)。上等のフランチャコルタとしたら安いんですが…。そんな訳で細々と売るしかないかな(笑)。

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試飲会の続き(笑)。

May 31, 2018 by weblogland |
う~ん。
それにしても『ルーガベル』美味しいですね(笑)。昨日の晩に試飲会の残りを飲んだのですが、まだ旨い(笑)。さすがに香りは落ちていましたが、液体・タンニンの旨味がたまらなかったです(笑)。2016年ヴィンテージですから、リリースされてからそんなに経ってないのですが、タンニンに収斂性がないんですよね(笑)。優しくふっくらした印象はずっとそのまま
。もちろん作柄が良かったとは思いますが、その作柄の良さをダイレクトにワインに反映してます。ラングドック界隈でこのレベルに達している生産者は思い浮かびません。しかもこの価格。今度この上のキュヴェ『ペダル・プルプル』を飲んでみましょう。ヴィンテージは2010年
ですから、どんな風になったか楽しみ(笑)。

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試飲会番外編(笑)!

May 30, 2018 by weblogland |
「ところでマスキューさん、今回のラインナップ意表を突かれましたよ(笑)。だって白が途中に入ってるし、しかも泡が4番目
(笑)。なんでかと思っちゃいましたよ(笑)
。」
「そうそう、普通泡が頭にくるのが常道(笑)。」
「白の中で一番高い泡が白の真ん中でしょ
。並んだの見ただけでは理解出来ないですよ(笑)。」
「ボルドー・セックのあとに泡飲んだときは、順番の正しさを理解したけど(笑)、泡がかなりしっかりしてたから、その後がアリゴテで大丈夫かなって思っちゃいましたよ(笑)。そして最後がシルヴィエンヌでしょ(笑)。」
私「今回の試飲会はそれがミソでございます(笑)。」
「でもさ、マスキューさんの場合ワイン自体の強さなんかを優先するから、きっと
強さの順だとは思いましたよ(笑)。」
私「読まれてますねぇ(笑)。」
「今回アリゴテ飲んで強さ大きさにビックリして、次のシルヴィエンヌに影響与えるんじゃないかと心配したけど(笑)、全然影響ない(笑)。」
「そうそうあのアリゴテの後でもエレガントに美しい(笑)。驚いたよね(笑)」
家内「実は今回順番にかなり気を使いました(笑)。」

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桝久 試飲会リポート 後半201805

May 29, 2018 by weblogland |
さらに泡でもう一服(笑)。でもですね、ビックリの味わいですぞ(笑)。
◎クレマン・ド・ブルゴーニュ ブリュット ドメーヌ・ジェラール・セガン
フランス ブルゴーニュ 発泡性 白 750ml 2746円税込み
「マスキューさん!これも以前飲んだことありますよ(笑)。でもしばらく見なかったかな?」
私「はい。年に1度くらいの入荷です(笑)。」
「ピノ・ノワール100%ってことはブラン・ドゥ・ノワールだな(笑)。」
「おっ!こりゃ強烈(笑)!物凄い密度感(笑)。」
「熟成感もあるけど白や赤の果実味、旨味の分量が桁外れだ!グレートワインだね。」
私「シャンパンより凝縮感あるんですよ(笑)。泡はシャンパンより弱いですけどね(笑)。」
「マスキューさんこれってシャンパンとはどう違うんですか?」
私「まず産地が違います。作り方はシャンパンと同じかな(笑)。」
「産地の差だけですか?」
私「冷涼なシャンパーニュより温暖なブルゴーニュですから泡が1気圧ほど低くなります。シャンパーニュは6気圧をターゲットに造りますが、クレマン・ド・ブルゴーニュは5気圧。無理に6気圧で造れなくはないのですが、バランスが取れません。」
「何故ですか?」
私「ブルゴーニュの方が原料ワインの糖分が高いので、シャンパーニュと同じガス圧にするとアルコール分が高くなり過ぎます。」
家内「温暖化が進んだ昨今、逆にシャンパーニュが困っていますね(笑)。」
「ところでこれって定番の『シャンタル』と同じピノ・ノワールで造ってるんですか?」
私「まあ、同じシャンボール・ミュズィニーの区画です(笑)。通常クレマン・ド・ブルゴーニュはクリュから外れた区画で造るものですが(笑)、これは贅沢。」
「マスキューさん、これは普通のシャンパーニュより濃く感じますが、それが原因なんですか?」
私「はい。シャンパーニュってわりと収穫量制限が緩いのです。ですから真面目に造ったブルゴーニュA.C.の方が濃いのは不思議なことではありません(笑)。」
「でも安い!何故ですか?」
家内「クレマンだと相場が安い(笑)。」
私「あとジェラールさんのお人柄かな(笑)。だって『シャンタル』をなんでブルゴーニュA.C.で売るのか聞いたら、『その方が安くてイイじゃん!』なんでそんなこと聞くの?って、怒られちゃいました(笑)」
家内「ジェラール・セガンの持つシャンボールの区画はそんなに恵まれたものではありませんから、ご自身のプライドが許さないのかもしれませんね(笑)。」
私「地元の農業高校の先生ですから、ちょっと違う(笑)。」
家内「もともとがヴィニロンの家系で、ジェラールさんが元詰めを始めたドメーヌですから気概が違うんでしょうね(笑)。」
私「どのキュヴェも派手じゃなく同じように質実なもの、流行に流されないスタイルです。」


カシャ・オキダンのアリゴテ好きなんですよね(笑)。
〇ブルゴーニュ アリゴテ 2015年 ドメーヌ・カシャ・オキダン フランス ブルゴーニュ 白 750ml 2298円税込み
家内「この家も1988年から元詰めを開始しました。もともとヴィニロンの家系です。ルロワに葡萄を供給していたようです。」
私「初めてこの家のシャルドネ飲んだとき、メゾン・ルロワにそっくりでしたっけ(笑)。」
「このアリゴテって葡萄品種なんですか?」
私「はい。アリゴテって自家消費用の葡萄です。シャルドネやピノ・ノワールは斜面の陽当たりの良い畑に植えますが、アリゴテは馬小屋の脇や庭先に植えられます。樹勢が強く、あっという間伸びちゃう(笑)。ワシャワシャ這えて汚く見えます(笑)。」
「あ~。ワインの味わいも強い(笑)!一筋縄じゃいかないほど強い(笑)。大きさも半端ない(笑)。」
「これ凄いね(笑)。圧倒的ですね(笑)。」
「あ~、無理!私には強すぎる(笑)!」
家内「でもこのアリゴテ、アルコール分は12.5%です。無理してきません。まさに品種の特性が出ています。」
「2015年は良いんだな(笑)。」
私「ワインにストレスやイレギュラーは感じませんね(笑)。」
「ふっくら感が凄いね。私には酸っぱさはあんまり気にならないですよ(笑)。でも、じっくり飲むと確かに酸っぱい(笑)。」
「リオンの市長がキールを推奨したのも解るな(笑)。でもブーズロンなんかじやキールにする意味がないんだろうな(笑)。」
「このアリゴテと比べたら、あれミュスカデみたいなもんだよね(笑)。」
「アリゴテってシャルドネみたいに高貴じゃないけど、カシャ・オキダンのアリゴテはグレートワインなのは間違いない(笑)。」
「シャルドネとはたしかに違う(笑)。でもこのアリゴテ、ワインとしてはかなり一生懸命造ってますよね。」
家内「しっかりグリーンハーベストをして
エキスを凝縮してます(笑)。自分達で楽しむためなのかな(笑)。」
「店長!これ生命力凄いですが、どれくらい持つんですか?」
私「何十年かな(笑)。」
家内「昔、来日した折に古いアリゴテを試飲土産に持ってきてくれましたので飲ませてもらいました。味はもうトロトロ(笑)
。信じられない深みのある姿でした。栗やさつま芋のような甘味在り方は経験したことないレベルでしたね(笑)。たしか当時でも20年くらい経ったオールド・ヴィンテージでした。」
「えー!そんなに持って熟成するんだぁ!
でもこれコルクはディアム5ですよ(笑)。」
私「ディアム20なんか使ったらワインよりコルクの方が高くなる(笑)。」
「この間、某百貨店でルロワ・フェアをやってたので行ってみました。ルロワのアリゴテがなっ、なんと2万円越えて売ってました。驚きましたよ(笑)。ルロワのアリゴテってこれと比べてどうなんですか?」
私「ルロワのアリゴテ飲んだことないので、言い様がないのですが(笑)。これと同じようなものじゃないのかな(笑)?ルロワだから新樽は使っているかもしれませんが(笑)。」

今回このアリゴテ思っていた以上の本数をお買い上げいただきました。ありがとうございました。ただ、皆さんが1本ずつお買い上げくださるのではなく、お気に召した方が2本、3本とご購入してくださいました。やはり好みの別れるところでもあるようです(笑)。

そして愛するシルヴィエンヌ!
愛ですよ。愛!
●コート・デュ・ローヌ キュヴェ・シルヴィエンヌ 2009年 シャトー・デュック
フランス 赤 750ml 3,548 円税込み
「ほっほぉー、これが愛ですな(笑)。」
「美しい!」
「マスキューさん、これが熟成のピークなんですか?」
私「はい。一回目のピークです。これがずっと続いてある時古酒に変身します(笑)。」
「へぇー、それっていつですか?」
私「解りません(笑)。まあ、10年以内だとは思いますが。」
「私ルモワスネのワイン好きなんです。このワイン、ルモワスネに比べると熟成早いですよね。ルモワスネが20年かかるところ10年くらいで来てますよね?」
私「そーなんです。ブルゴーニュの方が酸がある証拠です。とは言えコート・デュ・ローヌの中ではもっとも長命なワインなのはたしかでございます(笑)。」
「たしかに古いコート・デュ・ローヌって見たことない(笑)。」
家内「大体が3年以内に消費されますから、そんな長命なワインを造る必要がない(笑)。あと、造っても高く売れない(笑)。」
「でも中には肉厚で力のあるスタイルのワインもありますよね?あれもシルヴィエンヌほどは持たないんですか?」
私「はい。残念ながら。」
「でもさ、シャトー・ヌフ・デュ・パフだって5年くらいしか持たないの結構あるんだよね(笑)。」
「パフって高いじゃないですか?それでも持たないんですか?」
私「残念ながら…。全房発酵しないとなかなか長命なワインにはならないようです
。」
「全房発酵って何ですか?」
私「房ごと発酵させるクラシックな発酵法です。」
「赤ワインって粒だけで発酵するんじゃないんですか?」
私「今は梗を取り除き果粒だけで発酵する方法が主流ですが、本来は房ごと発酵させます。」
「出来上がりの差は早飲みか長熟か?ですか?」
私「はい。そうです。」
「果梗からタンニンが多量に出るから長命なワインになるんですか?」
私「実はタンニンじゃなくてリンゴ酸が果梗に多量に含まれてます。それが原因です。あとほとんどプレスしないで自然に流れ出る果汁のみでワインを造ることで
明瞭さが出ます。シルヴィエンヌはまさにそれです(笑)。」
家内「早く飲むか、ゆっくり寝かせて熟成させて飲むか 用途が違うものと考えた方が良いですね。」
「マスキューさん。シルヴィエンヌの2009年以前何本か買いました(笑)。あのときはパワーにひれ伏しました(笑)。あれがこんなに美しくなるものなんですね
(笑)。熟成の意味が解りましたよ(笑)。自分でそれが解るまで何年もかかった訳ですが(笑)、これがワインの醍醐味 楽しさなんだよね(笑)。」
「根気が要るんだ(笑)!」
「私無理かも(笑)?」
「マスキューの試飲会にくれば大丈夫(笑)!」

どうもありがとうございました!

桝久商店 岡本利秋・昭子

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桝久 試飲会リポート 201805

May 28, 2018 by weblogland |
まずは
まずは新着スペインのグラン・レゼルバ
2010年飲み頃の登場、登場(笑)。
●ヴィーニャ・デカーナ ティント グラン・レゼルバ 2010年 ボテガス・コヴィニャス スペイン バレンシア ウティエル・レケーナD.O. 750ml 1388円税込み
「マスキューさん。このワイン スペインの何処ですか?」
私「バレンシアから70Kmほど内陸に入ったウティエル・レケーナという産地です。」
家内「わりと標高が高く、隣がマンチュエラ。大高原ですね。」
「え~と。セパージュはボバル?でしたっけ?でも味わいはテンプラリーニョですよ(笑)。」
私「ボバル自体は香りがほとんどない(笑)
。せいぜいプラム系の味がするってところです(笑)。このベリーの香りは絶対にテンプラリーニョですよね(笑)。ちょっとしか入っていませんが(笑)。」
「ボバルって地場品種ですよね?」
家内「はい。堅牢な特徴からブレンド用として広く栽培されてきました。エミリア・ロマーニヤのボナルダに似てますよね。」
「ちょっとリオハに似てるかな(笑)?」
「2010年でしたっけ?10年近いんだ。すごく飲みやすい!」
「マスキューさん定番のエルミタ・デ・サンロレンソに似たスタイル。クラシックですよね(笑)。」
私「長く熟成することで果実味が浮き上がるとでも言えましょうか。」
家内「これ新樽ではありませんがバリックで36ヶ月熟成してます。でもバリックの過剰な影響はほとんど感じません。もともとの強さがありますね。」
私「なんたるか(何樽か)解っている(笑)
。樽の使い方が解ってるんですよね(笑)。」
「ウティエル・レケーナなんて最近の産地
としてしか知らないけど、ずっとブレンド用にワインを作っていたんだな(笑)。」
私「今風の濃くて飲みやすいワインで世に出ました(笑)。」
「店長!でもこれはいわゆる今風とは違いますよね。」
私「はい。ニューワールドみたいなジャムっぽいスタイルではありません。」
「これってフル・ボディーでガツンと来るワインじゃないけど、バランスが良いし品も良いよね(笑)。」
家内「何食べながら飲もうかなって言う気になりますよね(笑)。」
「シンガポールで食べた『子豚の丸焼き』に合わせたい!」
私「こっ、子豚の丸焼きですかぁ!食べたことないですよぉー(笑)!どんな味ですか(笑)?」
「子豚を内蔵を取って炙っただけなんですが(笑)、皮はパリパリで肉はジューシー。
表面に蜂蜜やハーブを塗っていたかな。とにかく美味しい。尻尾も食べられますよ(笑)。」
「それどうやって食べるんですか?」
「お皿をばりっと突っ込んで肉とともに取る(笑)。このワインいかにも豚肉に合いそうなんですよね(笑)。」
家内「醤油系も合いますから、豚の角煮なんか絶対合いますね(笑)!」
「中華の回鍋肉!」
「あー、酢豚もイイなぁ(笑)。」
「スペア・リブなんか良さそう(笑)。帰りに『プライム・リブ』に寄ってテイクアウトしてこうかな(笑)?」
「食べ物を連想出来るワインって良いですよね(笑)。楽しくなる!主婦はこんなワインが好き(笑)!」

そして定番のフランス ラングドック サン・シニアン『ルーガベル』。進化してます(笑)!
●ルーガベル 2016年 ドメーヌ・パン・デ・マルグリット フランス ラングドック 赤 サン・シニアンA.C. 750ml 1635円税込み
「あっ、色が紫。いかにも若い(笑)。」
「あれ?飲んでもフレッシュでフルーティーでいかにも若いワインなんだけど、刺々してない(笑)。飲みやすい!」
「これ、香りが独特だよね。セパージュは何ですか?」
私「シラー40%、グルナッシュ30%、カリナャン20%、あとムールヴェドル10%
です。シラーの香りはあんまり感じませんよね(笑)。」
「そーなんだよね。あとプラムっぽさはあるんだけどグルナッシュ的じゃないんだよね(笑)?」
私「スモモっぽいですよね(笑)。カリナャンの香りです。カリナャンが得意のようです(笑)。」
家内「この上のキュヴェ『ペダル・プルプル』になるとカリナャンの比率がもっと上がります(笑)。」
「カリナャンって良いイメージないんだよね(笑)。特にローヌのカリナャン(笑)。」
私「さすが!ローヌだと安いワインにカリナャンが多く含まれます(笑)。だから味も安っぽくなり勝ちです。」
「でもこれはチャーミングだよね(笑)。ホントにカリナャン(笑)?」
私「そーなんです(笑)。ラングドックやルーションで尽力して造られたカリナャンはこんなニュアンスに仕上がります。」
「あー、南フランスのビオの高いワインにこんなスモモみたいなニュアンスあるよね(笑)。」
「若いんだけどタンニンが細やかだから抵抗なく飲める!確かに進化してる(笑)。同じ銘柄でも味がずっと同じと言うわけじゃないんだなぁ。2~3年前にこれ沢山飲んだけど、今の方がより良くなってる。果実味もより際立ってるし…。なんとなくヴィンテージの性じゃなく、技術が上がったような感じですよね(笑)。」
「うんうん。品質の向上を感じますね。」
「マスキューさん。これってビオなんですか?」
私「この生産者はビオビオ謳いませんが(笑)、ビオ・ロジックだと思います。認証がバックアップラベルに地味に書いてあります(笑)。」
「ビオ・ディナミでしたっけ?おまじないみたいなヤツ(笑)。」
家内「よく解らない農法ですよね(笑)。」
私「美味しいワインは低収量で余分なことを極力避けて自然な形で造るのが鉄則ですから、これはそれを実践してると言うことかな(笑)。」
「あと、これ安いですよね(笑)。ラベルに大きくビオって書いてあるととても高いですよね(笑)。」
私「この生産者は良心的ですよね(笑)。」
「ビオのワインって臭いけど、これは臭さがない(笑)。」
家内「まるっきり還元臭がしないわけではありませんが、抜栓するとすぐに消えます。」
私「SO2の添加は発酵初期のみですから、衛生管理の技術がかなり高いですね。」


〇シャトー ローザン・デスパーニュ 2016年 フランス ボルドーA.C. 白 750ml 1836円税込み
「おっ、これデスパーニュじあーりませんか(笑)。マスキューさんが扱うの珍しいですね(笑)。」
「へぇー有名なんだ?」
「『神の雫』の冒頭で、デスパーニュが造るモン・ペラっていうワインがオーパス1より美味しいなんて描いたから大騒ぎ(笑)
。」
私「あのときは大変でしたよ(笑)。メディアの力を思い知りました。口に出せないけどみんなそう思っていただけなんですけどね(笑)。ガレージワインの走りだったんですが、今やアントゥル・ドゥ・メールを代表するシャトーとして名を成しましたね(笑)。」
家内「お父さんのデスパーニュさんっていかにもヴィニロン農夫。生真面目な方。

私「指なんか私の倍くらい(笑)。」
「それって小さい頃から農作業するとそうなるんですよ(笑)。私なんか田舎育ちだったから指が太い(笑)。」
私「じゃあ私はシティーボーイかな(笑)?
酒屋仕事してても指が太くならない(笑)。

家内「モン・ペラで大成功してから、子供達はスーツでビシッと決めた出来るビジネスマン風(笑)。」
私「そーなると、へそ曲がりなマスキュー
は疎遠になると(笑)。」
家内「でも今回はひれ伏しました(笑)。」
家内「ところでこれは白。セパージュはソーヴィニヨン・ブラン、セミヨン、ミュスカデルが1/3ずつ。肉厚で飲みやすいいわゆるボルドー・セックです(笑)。」
「セパージュの割合は独創的だけど、飲んだ印象は王道(笑)。いかにもボルドー・セック(笑)。」
私「そーなんです(笑)。でもこれほどバランスが良いものはこの価格帯に無いんですよ(笑)。」
「ソーヴィニヨンっぽさもしっかり感じるし、野菜みたいなニュアンスもある。」
家内「野菜の青にがさがあります(笑)。」
私「マヨネーズを使ったドレッシングやソースなんかだと相性良いですよね(笑)。」
「海老マヨサラダ!」
「ブロッコリーのマヨネーズあえ!」
「アスパラなんかすごく合いそう(笑)。」
「新樽も多少使ってますが樽香が邪魔しないし、食べ物に合わせやすいスタイルです。」

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マスキュー試飲会のラインナップ決まりました!201805

May 24, 2018 by weblogland |
今月5月25日(金)、26日(土)のマスキュー試飲会のラインナップ決まりました!

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はぁ、今月は難産でした。最後の2本がなかなか決まらない(笑)。しかるに品物の到着も遅い(笑)。その結果映像も遅れる
(笑)。ごめんなさい!

まずは新着スペインのグラン・レゼルバ
2010年飲み頃の登場、登場(笑)。
●ヴィーニャ・デカーナ ティント グラン・レゼルバ 2010年 ボテガス・コヴィニャス スペイン バレンシア ウティエル・レケーナD.O. 750ml 1388円税込み

スペイン東部バレンシアの西約70kmの高原地帯(標高700~900m)に広がるウティエル・レケーナD.O.。古くから地場品種ボバルの生産で知られています。ただし、かつては大量生産用のブレンドワインとしてしか扱われなかったのですが。このボテガス・コヴィニャスは1965年創業の協同組合。12件の栽培農家により構成されます。伝統的なワイン造りと現代的な技術の導入を上手く行い、国内外で高く評価されています。管理する畑は今や1万ヘクタール。しかも英国小売り協会国際規格認証、ISO9001、IFS食品(国際特徴標準)を受けています。EU世界の潮流に乗った成功例ですね(笑)。スペインワインのあるべき一方向のトップランナーと言えましょう。

このワイン、畑の内で最も樹齢の高い区画のボバル(平均樹齢45年)70%、テンプラリーニョ15%、カベルネ・ソーヴィニヨン10%、ガルナッチャ5%のセパージュ。品種ごとに別々のタンクで発酵させたにちブレンド。そしてフレンチ・アメリカンオークで36ヶ月熟成。ボバル自体アロマチックな品種ではありませんが、プラム系の熟したコンポートのような果実のニュアンスをベースにチョコレートやミントの香りが加わりエレガントに仕上がっています。伝統的なホッとするスタイルなのです(笑)。


そして定番のフランス ラングドック サン・シニアン『ルーガベル』。進化してます(笑)!
●ルーガベル 2016年 ドメーヌ・パン・デ・マルグリット フランス ラングドック 赤 サン・シニアンA.C. 750ml 1635円税込み

南フランス ラングドックの一番北側にあるサン・シニアン。このアペラシオンの最も北のベルルー村にドメーヌ・パン・デ・マルグリットはあります。ドメーヌとして元詰めを始めたのが2005年。それまでは祖父の代からの葡萄栽培農家として協同組合に売っていました。

マスキューではこの『ルーガベル』は上級銘柄の『ペタル・プルプル』とともに大定番(笑)。以前『ルーガベル』ヴァン・ド・フランスでしたが、今は正々堂々のサン・シニアンA.C.。さらに磨きがかかっています(笑)。

サン・シニアンは地中海から40kmほど内陸の産地で北の山麓からの涼しい北風が吹きます。このためいわゆる地中海性気候とは違った寒暖差があり、日照に恵まれたワイン産地なのです。アルコール分だけが高いぶっきらぼうなスタイルではなく、整ったエレガントなスタイルのワインとなります。

まず、このワイン非常にクリア。液体の曇りの無さとキメ細かで滑らかなタンニンは驚き。完全に除梗し、低温で醸造してますね。でもありがちなゆで卵をみたいなツルツルのスタイルではありません。クリアさと深さがあります。この点驚きがあります。SO2の添加は醸造の初期に1回のみでそれ以降瓶詰め時にもしません。この技術力の高さ故の味わいですね。ビオ臭もしない出色の出来映えです
!この価格帯ではピカ一ですね(笑)。

あと、アルコリックな感じはないのですが、液体の濃度がすごく高い。しかも複雑で泥臭くそれでいてビビッド(笑)。(木樽は使ってませんから、葡萄のアロマだけの直球勝負です。)ローヌのジゴンダスのグルナッシュと少し似てるかな。

うーん。

ブルゴーニュの若い高級ワインに見られるトマトっぽい凝縮した舌触り、「血の香り」と例えられるミネラリーな土臭いニュアンスもある。

安いラングドックのワインにありがちなチープなカリニャンの香りもしません(笑)。

セパージュはシラー40%、グルナッシュ30%、カリニャン20%、ムールヴェドル10%。ダークなベリーやカシス、オレンジなどの果実味に赤くビビッドなベリーのニュアンス。溶け込みが良く優しさが際立ちます。

ラングドックはニューワールドに押されがちな産地ですが、こんなワインを造る生産者に出会うとホッとします。フランスの奥深さとポテンシャルの高さを実感します。

生産者の言葉通り、『産地の風景が目に浮かぶワイン』なのです。

さすが、ラングドックのトップランナーです。

ただ人によっては若干臭く感じるかも知れません(念のため)。

あと、15℃くらいに冷やして飲むと、輪郭がはっきりして美味しいですね(笑)。


箸休めのボルドー・セック
〇シャトー ローザン・デスパーニュ 2016年 フランス ボルドーA.C. 白 750ml 1836円税込み

ジロラットやシャトー モン・ペラで有名なボルドー アントゥル・ドゥ・メールの代表的生産者デスパーニュ家がつくるボルドー辛口白ワインです。
ソーヴィニヨン・ブラン、セミヨン、ミュスカデル各1/3を使用し、ステンレス・タンクで発酵後バリックにて熟成させたもの。
やや濃い目の黄金色。柑橘類、パッション・フルーツの香りにちくっと刺すようなスパイス、青い野菜のみずみずしさが口のなかで大きく広がります。飲み込んだあと舌の上に残る粘り・コクが気持ちいい。樽の力とワイン自体の力のバランスがとても良いのです。複雑で長い余韻とよくあっています。特別強烈な個性という訳ではありませんが、繰り返し飲みたくなる安心感、安定感こそボルドー・セックに求められるものだと実感させてくれるのです(笑)。幅広く料理に合わせられるのも嬉しいところです。


さらに泡でもう一服(笑)。でもですね、ビックリの味わいですぞ(笑)。
◎クレマン・ド・ブルゴーニュ ブリュット ドメーヌ・ジェラール・セガン
フランス ブルゴーニュ 発泡性 白 750ml 2746円税込み

マスキュー定番のブルゴーニュのドメーヌ・ジェラール・セガンが造るクレマンです。これはシャンボール・ミュズィニーの畑で栽培されたピノ・ノワール100%のもの。私の大好きなブラン・ドゥ・ノワールなのです(笑)。コクと重みがあり、いわゆるシャンパーニュより凝縮感を感じます。栽培の基本が良いのが解ります(笑)。低収穫量で栽培した葡萄が原料となっていますね(笑)。

普通クレマン・ド・ブルゴーニュと言うと外れの畑で緩い規格で栽培されたものが多いのですが、これは違います。量産されるものとは違う、なんと贅沢なものなのです(笑)。


カシャ・オキダンのアリゴテ好きなんですよね(笑)。
〇ブルゴーニュ アリゴテ 2015年 ドメーヌ・カシャ・オキダン フランス ブルゴーニュ 白 750ml 2298円税込み

コート・ド・ボーヌの銘醸地コルトンの丘の麓ラドワ・セリニにドメーヌを構えるカシャ・オキダン。もともと5代続くヴィニロン。1988年より元詰めを始めました。ルロワに葡萄を供給していた生産者ですから品質は折り紙つき(笑)。独立にあたってルロワもかなり協力したとか。
出来上がったワイン、特にシャルドネはメゾン・ルロワのものにそっくり(笑)。気に入りマスキューも一生懸命セールスしましたっけ(笑)。まあ、その後ドメーヌの伸長に伴いマスキューの扱いもスローダウンしちゃいましたが(笑)。
ところでこのアリゴテ。古き良きアリゴテのスタイルがまだある(笑)!アリゴテは裏庭や庭先の畑で自家消費用に造られてるワイン。(樹勢が強くワシャワシャ葉っぱが生えてますからすぐ分かる(笑))それがそのまま残ってる感じです(笑)。価格高騰のブルゴーニュ。ブルゴーニュと名前がつけば何でも高く売れます(笑)。アリゴテもご多分に漏れず専用の畑を作ったり、新樽を使いゴージャスに仕上げたり、付加価値を上げて売られています(笑)。ちなみにこれは木樽は一切使用せずステンレス・タンクのみ。直球勝負(笑)
。生産量も増やしていないようです。味わいもブーズロンのアリゴテとは全然違いますから、誤解なきよう(笑)。

ブルゴーニュの良いアリゴテってアロマにクリームのニュアンスがあるんですよね(笑)。ふっくらホックリしてボリューム感たっぷり。これはそれがあります。あと、信じられないくらい熟成能力があります。もちろんアリゴテらしい収斂性のレモンのような酸はありますから、万人受けはいたしません(笑)。リオンの市長さんがアリゴテ販売促進のためキールを開発したのが解ります(笑)。
以前マスキューがカシャ・オキダンのアリゴテを扱ったときは1500円くらいで販売した記憶があります(笑)。たしかマスキュー以外に売る販売店がなくて輸入中止になりましたっけ(笑)。それ以来の扱いでございます(笑)。
ですから我々の大好物でございます(笑)。マヨネーズソースなんかを合わせれば何でもオッケー(笑)。飲めば精気を取り戻せます(笑)。


そして愛するシルヴィエンヌ!
愛ですよ。愛!
●コート・デュ・ローヌ キュヴェ・シルヴィエンヌ 2009年 シャトー・デュック
フランス 赤 750ml 3,548 円税込み

なっなんとシャトー・デュックのシルヴィエンヌ2009年が再入荷しました!

このシルヴィエンヌは今は亡き奥様シルヴィエンヌさんにちなんで造られたキュヴェ。残念ながら奥様は亡くなり、今は息子さんに委譲しているところ。もちろんワインのスタイルも新たなチャレンジを行っているようです。

そんな中、もう以前の物は飲めないと思っていたところ、なっなんと、2009年のシルヴィエンヌが再入荷!

全房発酵しながらもエレガントで飲みやすいこのシルヴィエンヌは、いかにも忘れ形見。マスキューの在庫も尽き、このワインの将来を見届けることなく終わってしまうかと、残念に思っていました。

ところがまた出てきた(笑)!

すぐにサンプルを取り寄せ試飲したところ、やはり良い。私の目は間違いなかった(笑)!
4日間かけてティスティングしましたが、古い酸化したニュアンスは全く感じられず、広がり・膨らみ・果実のディテイル共々エレガント。熟成を経て良くなっていました。まだまだ行きますね。あと5年後に一度、そして10年後にもう一度飲めればもっとワインのことが解るかも(笑)。


以上6本となります!
まだワインが揃ってないので写真は後程
。ゴメンナサイ。
いつも通り25日(金)は17~20時30分、26日(土)は11~20時30分までとりおこなっておりますので、お手すきのお時間にいらっしゃってくださいませ。
皆様のご来店お待ち申し上げます。

桝久商店 岡本利秋・昭子

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酸化が進まない(笑)。やはり全房発酵ですね

May 16, 2018 by weblogland |
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昨日シャトー・デュックのシルヴィエンヌ2009年を飲み終わりました(笑)。金曜日からですから、丸4日間。飲みながら気がついたのですが、飲んでる間に酸化が進まない(笑)。やはり全房発酵ですね(笑)。あと、開けた日はプラム系の香りが全開なのですが、3日目くらいになると沈んでくる。そして4日目になるとまとまりながらまた開いていく(笑)?う~ん。初日二日目は晴天だったのが3日目は曇り。でも4日目には晴れた。なんて感じなんですよね(笑)。エレガントな部分は基本変わらずですから、やはりただ者ではない(笑)。
また少しワインのことが解ったような気になりました(笑)。

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シャトー・デュックの話

May 14, 2018 by weblogland |
しつこくシャトー・デュックの話です(笑)。
今日は日曜日。シルヴィエンヌを開けてから丸3日目。プラム様の香りは薄まった感。でもですね、代わりに若さ力強さが出てきた(笑)?そんな馬鹿な?
飲み易いのですが、本来的なパワーが解りやすく表出したかのよう。
う~ん。こんなことがあるんですね。2009年ヴィンテージですから徐々に古さが出て、酸化したニュアンスが普通は現れるはず。でも、これは違う(笑)。
全然古くささが出てこない。マディラっぽさは微塵も感じない。逆に若返った(笑)?そんな錯覚すら感じる。
底力を垣間見ました!
やはり凄いワインなのです。
このワインの良さ、凄さを断言出来るようになるまで何年かかったんでしょうか(笑)。勝手に良い良いと言ってましたが(笑)、断定的に言えるまでどれだけ待たされたか?
やはり良いワインは手強い。手の内は簡単に明かしてくれませんね(笑)。

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シャトー・デュックのシルヴィエンヌ2009年

May 12, 2018 by weblogland |
う~ん。
どう美味しいと表現したら良いか(笑)?
昨日ブログに書いたシャトー・デュックのシルヴィエンヌ2009年です。

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高貴と言うのはちょっと違う(笑)。
田園風景、いや山里の夕日のよう(笑)。それでは味わいとして理解出来ない(笑)。
う~ん。
ホッとする味わいなんですよね。違和感がないと言うか、安心出来る味わいとでも言えばイイかな?ピノ・ノワールやネッビオロの息が止まりそうな美しさではなく、家路の帰りに夕照に見とれながら今日も生きてて良かったなぁ。晩ごはんは何かな(笑)?なんて感じるに近い。日常に寄り添う一番の美味しさとでも言えるかなぁ(笑)?

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シルヴィエンヌ2009年

May 12, 2018 by weblogland |
う~ん。
美味しかった(笑)!

昨日ブログに書いたシャトー・デュックの最上級銘柄『シルヴィエンヌ』2009年。とにかく美しい!

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皆さん、美しいコート・デュ・ローヌを飲んだことありますか?やはりクラシックな全房発酵の賜物か。まだ古さは感じませんし、佇まい、膨らみ、旨味、すべてが重合し、余韻はひたすら美しい。エレガントの極み(笑)。やはり10年近くかかるのですね。今時はシャトー・ヌフ・デュ・パフだって10年持たないものがゴロゴロしてますから(笑)。それを考えると涙が出るほど(笑)。私が惚れたワインだけあったかな(笑)。思わずエッヘンなのでございます(笑)。

早速インポーターさんに電話して発注しちゃいました(笑)。もちろん今月の試飲会のトリ!の予定(笑)。

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マスキュー 試飲会リポート 後半 201804

May 04, 2018 by weblogland |
引き続きケットマイヤーの白です。
〇シャルドネ 2016年 ケットマイヤー イタリア アルト・アディジェ‐ジュートチロルD.O.C. 750ml 1980円税込
「おっ、これもピノ・グリージョ同様しっかりしてる。」
「どっちも粘りが強いよね。」
「これはいかにもシャルドネ(笑)。ブラインドでティスティングしてもわかるかな(笑)。」
私「これも青リンゴのニュアンス感じますね。」
「でもさあ、どこのシャルドネって言われたら解んないよ(笑)。」
「う~ん。マスキューさんの言うシンメトリーなんだな(笑)。」
「冷涼さと暖かさが両立してるとでも言えるかなぁ(笑)。上手く言えない(笑)。」
家内「アルト・アディジェの葡萄畑は谷の底標高2~300mから高度を上げ1200m位までのところに畑があるようです。雨は年間600mlほどしか降りません。川沿いにガルダ湖からの暖かい空気が流れてくるそうで、わりと暖かいそうです。」
「かなり特殊な産地なんですね。」
「ドイツの首相メリケルさんの別荘があるとか(笑)。」
「良いところ。リゾート地だよね。」
「店長!このシャルドネもステンレス・タンクのみで熟成させているのですか?それでマロラクティック発酵を止めている?」
私「私もそうかと思っていましたが、ステンレス・タンクだけではなく一部大樽を使っているようです。それで酸をコントロールしているのかも?技があるようです(笑)。」
「このシャルドネ、それにしても良く出来てる。コスト・パフォーマンス高いですよ(笑)。シャルドネ好きの私にはたまりませんね(笑)。」
「これもピノ・グリージョみたいな旨味があるから、口のなかに入れるとジュワっと涎が出ちゃう(笑)。」
「この点、ルフレーブなんかに似てる(笑)。」
私「ありがとうございます(笑)。フレッシュなルフレーブかな(笑)。」


●ラグレイン 2016年 ケットマイヤー イタリア アルト・アディジェ‐ジュートチロルD.O.C. 750ml 1980円税込
「ほっほぉー、これがラグレインですな。

「聞いたことありませんよ(笑)。地場品種ですか?」
家内「はい。地場の赤ワイン品種です。酸が多くしっかりしてるのが特徴です。私大好きなんです(笑)。」
私「でも中々バランスの良いものは日本に輸入されていません(笑)。」
「おっー!これは特徴的!こんなの飲んだことないですよ(笑)。」
「あー、たしかに。白ともスタイル共通してますよね(笑)。」
「うんうん。酸が豊か、強い。」
「今風の酸がなくて濃くてスイスイ飲めるワインとはまるで違う。」
私「酸とタンニンのバランスが今風のワインとは決定的に違いますよね(笑)。」
「かおりは野イチゴ。野趣溢れてますね(笑)。これはジビエに合わせるワインですな(笑)。」
「ジビエの臭いくらいのコクにきっと合うね(笑)。」
「ワイン自体に旨味もある。ホント、赤・白ともに共通してるよね。」
私「酸味、旨味、タンニンが拮抗してバランスをとっているかのようですよね(笑)。」
家内「ラグレイン標高の低いファットな土壌を好むようです。でも、タイトさも備えてますね(笑)。独特なスタイルのワインですよね(笑)。」
私「このワイン、チョコレート食べながら飲むと美味しいですよ(笑)。」
「あっホントだぁ。」
「これ柑橘類のエキスが入ったチョコレートだと素晴らしく合いそうですよね(笑)。」
「あー、有名ブランドのスッゴク高いチョコレート!絶対に合う(笑)!」
「ルックチョコレートじゃダメかな(大爆笑)?」
「店長!このラグレインは樽熟成してますよね?」
私「はい。伝統的な大樽熟成しています。」
「ということはマロラクティック発酵はちゃんとしているんだぁ!それでもこんなにリンゴ酸が残っているなんて…。酸が残る品種なんですね。」
私「その特性を生かしたワイン造りですよね。まさに文化です(笑)。」
「マスキューさん、大樽熟成したりするのはドイツ的ですよね(笑)。」
私「はい。いかにも。」
「でも、出来上がったワインは独特(笑)。アルザスやドイツなんかとも違うし。」
家内「基本的にはオーストリアが近いとは思いますが、でも趣は違う(笑)。面白い産地ですよね。」
「気候、地形、さまざまな外的要因。それと造っている人の気質。これらが長い年月を経て成熟したものなんだろうな。そんなことを実感してくれるワインですよね(笑)。」


●ベッカチャイア 2009年 パクラヴァン・パピ イタリア 赤 I.G.T.トスカーナ メルロ 750ml 3795円税込み
「おっー、これ凄い!」
「高級な味。高そう(笑)。」
「いや、相当高そう(笑)。」
家内「開けたてはなめし革みたいな還元臭がしますが、すぐ消えていきます。」
「還元臭って何ですか?」
私「長い間瓶の中で密封されていると、瓶内の酸素が無くなってきます。いわゆる還元状態です。この状態で瓶内熟成するわけですので還元臭がします。」
「高級なオールド・ヴィンテージ・ワインによくある香りだね。」
「獣の匂いってヤツだね(笑)。」
「ビオ臭にも似てるかな?」
「似てるには似てるけど、あれは一歩間違えると、う〇この匂いになっちゃう(大爆笑)。」
危ない、危ない。
「それにしてもこれ凄いな。マスキューさん曰くの『言葉を失うワイン』だね(笑)
。」
私「ありがとうございます。まさに壮麗なワインかと(笑)。」
「え~と2009年だから9年経っている訳ですよね。そして飲み頃の味わい。これは全房発酵しているのですか?」
私「していないと思います。基本的には飲みやすいことを念頭にしているとは思いますが…。全房でやったら飲めるようになるまで20年くらいかかりそうですよね(笑)。」
「果実味はプラム しかもエキスやリキュールっぽい凝縮感。メルロらしい味わい。」
「余韻が物凄く長いですよね。巨大(笑)。」
家内「タンニンやらが口の中で折り重なるようですよね(笑)。広がりも凄いし。プピーユのアーティピックに似てる。」
kさん「私もそう思います(笑)。やはりとことん凝縮して造ったメルロ同士似るのかな(笑)。」(Kさんは先日プピーユのオーナー、カリーユさんがマスキューに見えた折、一緒にアーティピックを試飲されています。さすが!)
私「価格はアーティピックの1/3だからお買い得かな(笑)?イタリアワインの優位性
を感じますよね(笑)。」

今回の試飲会で真っ先に完売!
マスキューのお客様のレベルの高いこと!
皆さん良いワインを飲んでいらっしゃる!
甘く見てました。ごめんなさい!

ありがとうございました!

桝久商店 岡本利秋・昭子

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桝久 試飲会リポート 201804

May 03, 2018 by weblogland |
まずはマスキュー定番の白!
〇ピノ・グリージョ オーガニック 2016年 カーサ・ヴィニコラ・サルトーリ
イタリア 白 ヴェネト デッレ・ヴェネツィアI.G.T.750ml 972円税込み
「マスキューさん。この白ワイン沢山飲みましたよ(笑)。」
「ひたすら爽やか(笑)。濃いワインはたしかに美味しいけど、そんなのばっかり毎日飲めないよね(笑)。」
「飲みやすさと清涼感を求めるとすれば、
あと価格を考えると絶対これイイよね(笑)。」
「ガスの抜けたラムネっぽさは昭和の味(笑)?親しみ感じるんだよね(笑)。」
「これ、薄いっちゃ薄いし、軽いっちゃ軽いんだけど(笑)、ギリギリ美味しく飲めるレベルですよね(大爆笑)。」
私「そーなんですよ(笑)。この価格帯で美味しく飲めるワインって少ない(笑)。」
「あー!972円!2000円出してお釣りがくるかなって思ってた(笑)。」
家内「これから暑くなると我が家の冷蔵庫には必ず1本入れてあるマスト・アイテムです(笑)。」
「この値段で代わるものがないんだよね。」
「マスキューさん。この価格でオーガニックなんですね?」
私「わりと尽力しています(笑)。まあ、コストを考えると渾身のオーガニックではないと思いますが(笑)。」
「このライムの香りは品種の特徴なんですか?えーとピノ・グリージョでしたっけ?」
私「このライムの香り特徴的ですよね。清涼感が表現できていますよね(笑)。ただしこれは葡萄が完熟する手前で収穫した結果です。アルコール分は12%とやや控えめです。」
家内「ピノ・グリージョってアルコール分が上がりやすく、出来るワインもファットになり勝ちです。これはそんな特性とは真逆の作りです。ヴェネトの文化を感じますよね(笑)。」
「あと、ちゃんと旨味もあるんだよね。」
私「でも品種の特徴の香りはあんまり感じません(笑)。もともと明瞭な香りの特徴がない品種です。」
「マスキューさん。売ってて悪口言っちゃダメですよ(笑)。」
私「いやいや失礼しました(笑)。まあ、本当のこと(笑)。正確には旨味とボリュームが出やすい品種です。」
「この価格だったら文句はないです(笑)。」
「そうそう、程好い薄旨さなんだよね(笑)。」
私「ピノ・グリージョを軽く仕上げながらも、ワインとしての特徴をしっかり出している点宜しいかと(笑)。」
「マスキューさん。これってビール代わりにも飲めるし(笑)、サラダやパスタなんかだったら何でもオッケー(笑)!」
家内「使い勝手がイイんです(笑)。」


今回唯一のフランス・ワイン。マスキューお馴染みのドメーヌ・バサックのルイさんが造るカベルネ・フラン100%の赤ワイン。待ちに待っておりました!
●カベルネ・フラン 2016年 ドメーヌ・バサック フランス ルーション 赤 コート・ド・トングI.G.P. 750ml 1749円税込
「マスキューさん、『ジュテーム』の生産者のワインですよね?」
「ジュテーム 愛 愛ですな(笑)。」
「セクシーな女性のラベル え~と。あそこにあるヤツ(笑)。」
家内「南フランス ラングドックの生産者です。セラーに貼ってある写真の人です(笑)。」
「へえー。親日家なんですね。」
私「日本に自分のワインを飲ませるお店を始めるとか(笑)。一生懸命な方ですよ(笑)。」
家内「何よりこのドメーヌ カベルネ・フランがとても美味しいのです(笑)。フラン好きの私にとっては嬉しい限り。」
私「シラーなんか作らないでカベルネ・フランこそを一生懸命造ってくださいと催促した甲斐がありました(笑)。」
「どれどれ(笑)。あっ、ふっくらして美味しい!伸びやかで素直(笑)。」
「飲みやすい!でもそれだけじゃない。」
私「果実味が真っ黒になっていないんですよね(笑)。」
「それって南フランスのワインに有りがち(笑)。とにかく濃いには濃いけど(笑)。」
私「濃ければイイ訳じゃない(笑)!」
家内「プルーンやブラック・ベリーの果実味なんですが、どんな品種もそうなる(笑)。でも、これは明らかにカベルネ・フラン!えっへん(笑)。」
「ロワールじゃないけど、たしかにカベルネ・フランの味と香りだよね(笑)。」
「南フランスでもカベルネ・フラン造ってるんですね?シラーとかグルナッシュなんかメインですよね。」
「そう言えば南フランスのカベルネ・フランってあまり聞かないよね。カベルネ・ソーヴィニヨンはよく見るけど(笑)。」
私「こうしてフランとソーヴィニヨンを比べると、フランの方が適していると思うのですが…。」
「なんでもカベルネ・ソーヴィニヨンと書いてあれば売れるからだな(笑)。」
「前の試飲会で出たクーリーのシノンみたいにスパルタンじゃないけど、これはこれでカベルネ・フランとして美味しい(笑)。」
「広がりが凄く良いですよね。アルコール分の高さは感じますが柔らかな膨らみと広がりの美しさでカバーしている。」
家内「いわゆるビオの認証も取り、よりオーガニックを追及しています。進化してますね(笑)。」
「南フランスの良さも感じる。」


さてさて、今回のメインテーマ イタリア北部アルト・アディジェのケットマイヤー祭りの始まり始まり(笑)!
〇ピノ・グリージョ 2016年 ケットマイヤー イタリア アルト・アディジェ‐ジュートチロルD.O.C. 750ml 1980円税込
私「本日の試飲会の一番目にお出しした軽くて飲みやすいワインと同じ品種でございます(笑)。」
「えー!これ一番目と同じ品種なんですかぁ(笑)?」
「おー、濃くて強くて甘い(笑)。この甘さは何ですか?ベタつかない甘さですよね
?」
私「この甘さは残糖分ではありません。グリセリンの甘さかと。」
「アルコール分はいくつですか?」
家内「13.5%です。アルコール分以上に甘く感じますよね(笑)。」
「何故ですか?」
私「基本グリセリンはアルコール発酵の結果生成されます。ですからアルコール分が高いほどより多く発生すると言われています。これは個人的な感覚なのですが、あと寒暖差も影響するような気がします。より寒暖差の大きな葡萄産地ではよりグリセリンが多くなるような気がします
。」
家内「あと品種の特性も加わるかもしれません。ピノ・グリージョは糖分が高くなり勝ち。この後のシャルドネより0.5%アルコール分が高いです。ですからこの分より甘く感じます。」
「甘くも感じますが、酸味も強いですよね
。これは品種の特徴ですか?」
私「多分マロラクティック発酵をコントロールしてると思いますが、それにしても酸が強いですよね。」
「青リンゴっぽさがダイレクト(笑)。これも酸ですか?」
家内「はい。リンゴ酸ですね。」
「あと旨味がものすごい(笑)。なんて言ったらイイかな…。ちょっと日本酒的(笑)?」
私「さすがですね(笑)。ピノ・グリージョって出汁っぽいですよね。開けてからしばらくしてリンゴ酸が落ち着いてくると出汁(笑)。ちょっと椎茸っぽくもあります。ですから日本人好みではあるかと(笑)。」
「私椎茸嫌いだから日本人的じゃないのかな(笑)?」
私「いえいえ。そんなことないですよ(笑)。」
「このワインで大間のマグロ食べてみたいな(笑)!」
「寿司屋さんにあると重宝かな?」
私「はい。似たピノ・ブラン種で造ったワインも同様です。」
「あんまりマリアージュ考えなくても楽しめそう(笑)。」
「日本酒的な飲み方も出来そうですね(笑)。」
「このワインも花や果物の特徴的な香りはしませんよね。一番目と同じなのかな(笑)?」
私「左様かと。」
「なるほどね。だから和食に合わせやすいんだ!」
私「お寿司やさんでお寿司を食べて、これを飲んで口のなかをリセットして、また違うネタを食べる。日本酒的ですよね(笑)。」
家内「お寿司をレモン醤油で食べるならマリアージュもバッチリですよ(笑)。」
「ハードタイプのチーズ噛りながら飲んだらバッチリ合いそう(笑)。」
家内「マリアージュとしては完璧!」

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またまたサンプル取り寄せました!

Apr 17, 2018 by weblogland |
ふふふ(笑)。
またまたサンプル取り寄せました!

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実は先週取り寄せたサンプルはスカ(笑)。
期待が大きかっただけにガッカリ感もでかかった(笑)。
もう試飲会まであまり時間がありませんから、これだったら大丈夫であろう!というところでまたまたサンプル取り寄せました(笑)。
真ん中の二本はイタリア アルト・アディジェの名門ケットマイヤーのシャルドネとラグレイン。どちらも良かったです
(笑)。バランス、旨味、凝縮感、間違いないワインでした。
向かって右は南フランスのドメーヌ・バサックのカベルネ・フラン100%のもの。
バサックがようやくフラン100%のワインをリリースしてくれました(笑)。南フランスらしいタップリ感と目の覚めるようなフレッシュな果実味が両立してます。さすが!
一番左の傾いたワイン(笑)はトスカーナのパクラヴァン・パビィのベッカチャイアの最上級銘柄。メルロ100%のグレート・ワイン。エレガントに仕上がっていますが、言葉を失う出来映え。感動ものです(笑)。
さあ、問題は幾らで売るか?のみ(笑)!
いくら美味しくともバカ高いものはケチなマスキューには似合わない(笑)。

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桝久 試飲会レポート 後半201803

Apr 03, 2018 by weblogland |
さてこれより第二部の始まり始まり(笑)。

〇アルバーナ・ディ・ロマーニャ 2013年 ファットリア・モンティチーノ・ロッソ イタリア エミリア・ロマーニャD.O.C.G.白 750ml 1527円税込み
「このワインだいぶ飲んだなぁ(笑)。いつも美味しいんだよね(笑)。」
「ラベルに描かれている『A』の文字が
分かりやすくてイイ。名前覚えてなくても『A』でわかる(笑)」
「え~と、なんだっけ?『A』、『A』でオッケーだもんね(笑)。」
「プピーユのあとだけど影響ないよね(笑)
。飲みやすいから気づかないけど、わりと濃くて酸もある。」
「しっかりしてるよね(笑)。クリーム使ったパスタなんか良く合うかな。」
「オリーブオイルやトマトも大丈夫だよ(笑)。」
「特別な癖もないし、かといって充実してる。上質なデイリーワインなんだよね。

私「アルバーナ・ロマーニャって高級なカテゴリーのワインじゃありませんが、このモンテチーノ・ロッソは最良かと(笑)。
いつも安定して美味しいのです(笑)。」
家内「迷った時にはコレ!間違いません(笑)。」



〇『コドロンキオ』2012年 アルバーナ・ディ・ロマーニャ ファットリア・モンティチーノ・ロッソ イタリア エミリア・ロマーニャD.O.C.G.白 750ml 3240円税込み
私「前のワインを二週間ほど収穫を遅らせたのがこの『コドロンキオ』です。果皮に貴腐菌が着きます。」
「灰色のカビみたいのがくっついている(笑)。」
「収穫を二週間遅らせるとどうなるんですか?」
家内「葡萄の糖分が高くなります。貴腐菌は果皮について葡萄果の水分をより乾燥させます。あと独特の風味がつきます。

「へぇー、確かに濃い(笑)。あとより甘く感じますよね。」
「アーモンドみたいな苦さもあって複雑。
前のワインと同じものとは思えない(笑)は」
私「『コドロンキオ』の方は10%ほど木樽熟成していますから、クリーミーな複雑さが加わります。」
「『コドロンキオ』はいかにも高級な味わいだよね(笑)。でもたった二週間でデイリー→高級に早変わりするんだ(笑)。」
「マスキューさん!『コドロンキオ』はホントに辛口なんですか?どうしても甘く感じる?」
私「はい。甘く感じますよね(笑)。でも残糖分は2.5g/Lです。甘く感じるのはアルコール発酵の際にできるグリセリンや酸あと木樽由来のバニリンです。」
「へぇー、辛口なんだ!」
家内「ギリギリ辛口に仕上がる糖分に達すると収穫しているんですね。ただ科学的にそうすると言うより、毎年の積み重ねで経験的にそうできるような感じですよね(笑)。」
「マスキューさん!貴腐菌ってリースリングやシャルドネにつくんですよね。」
私「はい。良くご存じで!収穫期に霧が発生するようなところで着くようです。貴腐菌はボトリティス・シネレアと呼ばれわりとそこら中にいます(笑)。雨等が多い時には灰色カビ病となりますから、基本的には敬遠されます(笑)。」
「そうすると上手く貴腐ワインとなるのは
特殊なテロワールが必要なんだね。」
「モンテチーノ・ロッソは特殊なんだね(笑)。」
「普通の辛口も良し、貴腐のついた辛口も良し、そしてそれを陰干しした甘口も良しなんだな(笑)。一粒で三度美味しい(笑)
。恵まれた条件だよね(笑)。」
「そーだよね。同じ葡萄で3種類のワインを造れるって効率的だよね(笑)。」
私「左様でございます(笑)。経済効率も宜しいかと(笑)。」
家内「地に合って無理も無い。優位性を感じますよね(笑)。」
私「個人的にはこの『コドロンキオ』を飲みながら、上等のモンブラン・ケーキをいただくのが私の至福の時でございます
。もちろん栗はイタリアの大きな栗が宜しい(笑)。」
「なるほど!栗の渋みが貴腐のニュアンスに共通しますね(笑)!」
私「それはそれは美味しゅうございます(笑)。」

〇アルバーナ・ディ・ロマーニャ パッシート 2011年 イタリア エミリア・ロマーニャ 白 デザート・ワイン 500ml 3240円税込み
「コレだなぁ。順番を狂わせたのは(笑)!

「『コドロンキオ』も色は濃かったけど、
これはもはや褐色(笑)。」
家内「飲み頃です(笑)。」
私「これを飲むと後戻り出来ませんから、一通りティスティングし終わってからじっくり試してくださいね(笑)。」
「うわっ。ハチミツ飲んでるみたい(笑)。

「あれ?たしかにハチミツ飲んでるみたいなんだけど、後味がベタつかない(笑)。余韻が長くて美しい!」
「ハチミツはハチミツなんだけど、色んな
ハチミツ(笑)?」
家内「赤、黄色、白い花のハチミツのニュアンスを感じますよね(笑)。」
私「あとピールを含んだオレンジやチョコレートっぽさ。深みがあります。」
「カナダのアイス・ワインも強烈なハチミツっぽさがあるけど、これは在り方が違うな。複雑だよね。」
私「流石でございます(笑)。貴腐がついているのとついていないものの差です。一度世界ソムリエ大会の決勝のブラインド・ティスティングにそれが出ました(笑)。ちゃんとした貴腐をあまり飲んでいないのでほとんどの選手は外しましたっけ(笑)。あなたは外しませんでしたね(笑)。」
「僕はソムリエ大会のファイナリスト並み(笑)?」
私「左様で!(笑)」
「以前試飲会に出たヴィン・サントと共通してますよね(笑)。」
家内「リカーゾリのヴィン・サントでしたね。あれも良かったですね。」
私「開けてから1年経っても飲めましたっけ(笑)。」
「これも?」
私「長く置くとトップ・ノーズは無くなっていきますが、丸味は増して美味しいですよ(笑)。このパッシートもサランラップで口をふさぎゴムで止めておけばかなり持ちます。冷蔵庫に入れて置けばイイかな(笑)。」
「私、個人的にアヴィニョネーゼのヴィン・サント好きなんですよ(笑)。」
私「あれイイですよね(笑)。でもですねアヴィニョネーゼはヴィン・サントのグラッパに私はトドメを差します(笑)。昔と比べるとちょっと果実味の凝縮感は落ちてきましたが、あれは旨いですよ(笑)。」
「マスキューさん!このワイン隠し味的に
正露丸の不味いところを取り除いたような苦い旨さがあり、それが甘さを下支えしてるような気がするんですが?」
私「鋭いですねぇ!甘さの下にフェノールがありますよね。これは葡萄の種が由来だと思います。種まで溶けてしまった結果だと思います(笑)。貴腐由来の苦さとは別の苦さですね。複雑さに繋がってますよね(笑)。」
「これって水を飲んでも香りが消えない(笑)。だから最後に順番を変えたんですね
(笑)。」
私「おっしゃる通り!最後に飲むべきデザート・ワインです。」
「これだけ飲んでも美味しいけど、何と合わせますか?」
「ハチミツをかけて食べるものだったら何でも行けますよ(笑)。」
家内「あと、スティルトンなんか鉄板かな(笑)。」
「果物にも合いそう。」
私「果物にトリプル・クレームでもかけたら最高(笑)。ハチミツでもイイし(笑)。」
「毎日飲んだら太りそう(笑)。」
私「そーですよね。たまにですね(笑)。しかも大人数の集まりでしこたま飲んだ最後にちょっとだけ飲みたいですね(笑)。」
「これって貴腐ワインのわりに安いですよね(笑)?」
私「『コドロンキオ』の葡萄を1ヶ月陰干しすると1/3くらい水分が蒸発しますから、500mlで同じ値段だと数字は合いますね(笑)。冗談めかしましたが、良心的ですよね(笑)。」
 
本日まさかまさかのパッシート完売となりました!マスキューのお客様のレベル高し!

どうもありがとうございました!

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桝久 試飲会リポート 前半 201803

Apr 03, 2018 by weblogland |
まずは新着の白!

〇ボーヴィニャック シャルドネ 2016年 レ・コスティエール・ド・ポメロール 南フランス 白 I.G.P.ペイ・ドック 750ml 1388円税込み
「おっ、飲みやすいね。これ。」
「うんうん。厚みもちゃんとある。でも重くないよね(笑)。」
「フルーティーで飲みやすいね(笑)。」
「バターみたいな感じがする(笑)。」
「とてもシャルドネらしい。教科書に載ってるような感じだよね(笑)。」
私「そーなんです。クリーミーでシャルドネらしい(笑)。でも木樽は一切使っていません。ブドウのアロマだけなんです。」
「ニュー・ワールドやカリフォルニアなんかのシャルドネって樽のニュアンスがくどくて飽きるんだよね(笑)。」
家内「過剰な樽香は飲んだ瞬間えぐさを感じますよね。」
「でもさ、アメリカ人はあれが好きなんだよね(笑)。あれを1本飲む体力は日本人にはないよね(笑)。」
「これだとデイリーに楽しめる。」
「特別濃いとかいう訳じゃないけど、冷やして飲むにはイイね(笑)。これから夏にかけてイイ(笑)。」
「グレープフルーツやバターのニュアンスはシャルドネ(笑)!しかも爽やかで飲みやすい。」
「店長!これマロラクティック発酵をブロックしてますよね?」
私「さすが!その通りでございます(笑)。
この点ちょっといじった感はありますが、こうしないと酸がないのを補えない
っていうことなんでしょうね(笑)。」
「暖かい産地だから、もともと酸が少ないしね。」
「それってどういうことですか?」
家内「アルコール発酵の後に起こる乳酸発酵というのがありまして、この乳酸発酵により酸が減ります。通例20℃を越えると起こりますので、これを強制的に止めることになります。」
「どうやったら止まるんですか?」
私「基本的にはアルコール発酵終了後にSO2を添加します。」
「食品添加物の亜硫酸塩だね。惣菜なんかにも入ってるね。酸化防止剤だよね。」
「じゃあ、安くても無添加と書いてあるワインの方が良いのですか?」
家内「ワインを安定させるにはある程度のSO2は必要です。全く無添加でもワインがSO2を自己生産してしまいます。」
「あの安い無添加ワインは加熱処理したり
高度な濾過をしたりしますので、ワインを逆に殺してしまいます。」
「なるほど、なんでも無添加なら良い訳じゃないんですね?」
私「扱う側からすると、瓶詰め前にほんの少しだけ添加してくれるものが扱い易いのが本音です。」


さて、このあとはモンテチーノ・ロッソの白3連発の予定でしたが急遽変更!
フランスの赤を先にティスティングしていただくことになりました!
だってモンテチーノ・ロッソの最後のパッシートがめちゃくちゃ強いのです。想定外の強さなんです(笑)。今回の試飲会のテーマでもあるモンテチーノ・ロッソの3本比較ティスティングは変える訳にいきまさせんので、赤を先にする事となりました。
今回の試飲会口開けのお客様 茅ヶ崎市のMさんとまず3人で試飲したおり
私「うわー、パッシート凄いですね。
でも後の赤ワイン2本も相当強いですから大丈夫かと(笑)。」
家内「とりあえずパッシートの後に水を飲んで口の中をリセットしてから、赤に行きましょう!」
Mさん「ふぅー。パッシートだけで満足しちゃう(笑)。さて、それでは口の中を水でリセットして、赤をいただきます(笑)。」しばしの沈黙の後Mさん困ったような苦笑い。早速私も赤をいただきます。
私「あっ、パッシート強すぎる!」
家内「水飲んでも口の中から味が消えない!こりゃ、順番変えなきゃダメだよ!」
Mさん「プピーユも水っぽく感じちゃう(笑)。」
私「ひょえー!べっくらこいたぁ!パッシートは最後にするしかない!」
こんな訳でラインナップの順番を急遽変更。Mさんご協力ありがとうございました!


●ブルゴーニュ ピノ・ノワール 2015年
ドメーヌ・デュ・ビシュロン フランス ブルゴーニュ 赤 750ml  2453円税込み
「あれ?マスキューさん、ドメーヌ・デュ・ビシュロンってやってましたよね?」
私「マコン・ペロンヌのシャルドネが大定番です(笑)。」
「あー、あれね。ヴィレ・クレッセみたいで美味しいんだよね(笑)。厚みがあってね(笑)。」
家内「ヴィレ・クレッセの西側のペロンヌ
村が本拠地です。これは近くのアゼ村にある1.75ヘクタールの畑で造られるピノ・ノワールです。年間6000本しか造っていないそうです。」
「かなりしっかりしてる。マコンの赤って良いイメージがないんだけど(笑)、これはイイね(笑)。」
私「収穫量をかなり制限しています。」
「そうだよ。ロマネ・コンティだって2ヘクタールで10000本しかつくってないんだからね!」
私「詳細は良くわからないのですが、ダブル・グイヨで仕立てるそうなので通例の半分くらいの植樹率です。それから差し引いても1本の葡萄樹からワイン1本以下の収量。1級並みの収量でつくられていると思います。」
家内「問い合わせても本人あまり英語が得意じゃないみたいで、答えが錯綜します(大爆笑)。」
「う~ん。濃いわりにフレッシュだよね。」
「タンニンがかなりしっかりしてるよね。」
私「木樽は一切使っていませんから、ダイレクトに感じますよね。樹勢が強いような気がするんですよね。だからシングルではなくダブル・グイヨに仕立てているのかも?問い合わせても要領が得ないんですが(笑)。」
「これってまだ硬いですよね?」
家内「はい。翌日飲むとより開いて来ます。特に香りは翌日の方が出ますね(笑)。」
私「あと、特徴的にタンニンと酸が硬いような気がします。例えばシャサーニュ・モンラッシェやモンテリのピノ・ノワールみたいな。わりとすぐに飲めるように造ってはいると思いますが(笑)。」
「僕はやはりニュイ・サンジョルジュのピノ・ノワールの方が好きかな(笑)。」
「まあ、これはこれでイイ。何しろ安い(笑)。」
「ちゃんとしてるし、今時ちゃんとしたピノ・ノワールで2500円くらいのものってないしね(笑)。」
「余韻とか広がりはちゃんとしてるし、質感のある舌触りはイイね(笑)。やっぱりピノ・ノワールって好きだな(笑)。」
「これってかなりミネラリーだよね(笑)。フレッシュさに隠れてるけど…。それでバランスが取れてるのかな?」
「抜けが良くてイイ。ピノ・ノワールらしいよね。曇りがない(笑)。」
家内「SO2の添加量もかなり少ない方です。きっちり栽培・醸造されています。」
「マスキューさん、SO2の量ってわかるんですか?」
私「なかなか正確には当たりませんが(笑)、SO2が多いと抜けが悪く、余韻も短くなります。」


●プピーユ 2012年 フランス ボルドー コート・ド・カスティヨン 赤 750ml 4350円税込み
「ほっほっぉ。これですな(笑)。」
「ブログに書いてあったこの人がカリーユさんですね。わりと老けてる(笑)。」
私「私より10歳くらい年下なんですよ(笑)。」
「どれどれ(笑)。おー!濃いねぇ(笑)。でも飲みやすいね(笑)。」
「圧倒的だぁ(笑)。」
「今風なんですよね?」
私「除梗もしてますし、味わいは早く飲めるスタイルです。様々な工夫や設備を使ってますが、ズルはしていない(笑)。本来の自然の力を引き出す発想です。トップ・ランナーであることは確かかと。」
「お腹にずっしりとくるけど、意地悪なところがないんだよね。」
「濃さ一辺倒じゃないよね(笑)。フレッシュな酸味も感じる。」
家内「メルロ100%なんですが、そんな風に感じないんですよね。赤いベリーのニュアンスがあるからカベルネ・フランが混ざっているかと思いました(笑)。」
私「果実味がプラムプラムしてないんですよね(笑)。タイトさもあるかと。濃さばかりが有名になってますが(笑)、独特なバランスの取り方をしてます。」
家内「濃くするために過熟させたりしていませんね(笑)。」
「ニュー・ワールドのジャムっぽい濃さじゃないね(笑)。」
「小豆みたいなニュアンスもある。凝縮されてるよね(笑)。」
「程よくしっかり濃いんだな(笑)。」
「木樽の影響は感じますが、果実味が勝ってる。嫌味になっていない。」
私「抜栓してから時間が経つと、より良くなって行きます(笑)。」
「余韻も長いし、大きさは立派(笑)。」
家内「この上のキュヴェ アティピックは更に凄い(笑)。圧倒的ですよ(笑)。」
「マスキューさん。何で濃いの?」
私「葡萄の樹1本あたりから取る果汁が少ないからです。1本の葡萄樹からハーフ・ボトル1本くらいかと。」
「へぇー。そりゃ凄い!」
「ボルドーの1級シャトーもそうなんですか?」
私「願わくばそうあって欲しいのですが、
そんなクラシックな1級はもうない(笑)。
技術と効率化の波にしっかり乗ってます(笑)。」
家内「今のボルドーでバリックで3年も寝かせられるワインを造っているところは無いんじゃないかな(笑)。」
「それってどういうことですか?」
「果汁が濃いと熟成に耐えうるということですか?」
私「はい。おっしゃる通りです(笑)。プピーユは新樽比率は70%ですが、ムートンあたりは新樽100%で18ヶ月の熟成期間です。ちょっと前までは24ヶ月やってましたが(笑)。どんどん短くなる傾向です。短ければ短いほど資本効率は良いのですが(笑)。」
私「あと特徴的なのはバリックで樽発酵させています。それを金属製の滑車を樽に噛まして人力で樽を回します(笑)。発酵にステンレス・タンクは使いません。」
「店長!樽発酵すると馴染みが良くなるそうですよね。木樽は好気的って言われてますが…。」
私「カリーユさん曰く、樽に入れてから嫌気的な状態になるのでSO2を使わずに発酵が進むと言っていました。木目から微粒な酸素は供給されますが、塩梅が良いのかな(笑)?」

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桝久 試飲会リポート 後半 201802

Feb 27, 2018 by weblogland |
●エルミータ・デ・サン・ロレンソ グラン・レゼルバ アルティーガ・フステル 1998年 スぺイン 赤 カンポ・デ・ボルハD.O.750ml 2360円税込み
「おっ、1998年だぁ!20年ものだあ!」
「枯れた色してますね(笑)。」
「透明度がすごく高い。美しく年老いた感じですよね。」
私「これは樽熟成の期間がとても長いので澱がありません(笑)。」
家内「澱が完全に落ちていますから、瓶のしたの方まで味わいが楽しめます(笑)。」
「舌の上を転がるみたい(笑)。」
「優しい甘さですよね。普通にはない甘さとでも言うのかな?」
「いつもワインを飲んでるのと、味わいの感覚が違う(笑)。」
「そうそう。世界観が違う。」
「う~ん。枯れ葉や煙草なんかの香りがする。椎茸の出汁っぽい。旨味の塊(笑)。あと、プラムかなぁ?複雑。熟成香ってこれですか?」
私「左様かと(笑)。古酒になったばかりの印象です。古酒ですが、ワインはまだ疲れていません。」
「アルコール飲料を飲んでる感じがしないんだよね(笑)。」
私「でもアルコール分は14%あります。熟成によりアルコールを含めすべてが重合したかのようですよね(笑)。」
「赤だか白だかロゼだかどうでも良いような味だよね(笑)。」
「のみ頃の若いワインとは世界が違う(笑)。癒される(笑)。」
家内「まあ、好みと言えば好みですね(笑)
。この味に合わない方もおられますよ(笑)。」
「マスキューさん、これってセパージュは何ですか?プラムっぽいからガルナッチャかな?テンプラリーニョ?」
私「ガルナッチャとカベルネ・ソーヴィニヨンですか。でもセパージュは何か分からない状態ですよね(笑)。」
「これがこのあとどうなるんですか?」
私「多分このまま10年くらいキープするかも(笑)。実はこのワイン、出荷前にリコルク コルクの打ち直しをしています。それから考えてもあと10年近くは楽しめそうです(笑)。」
「丁寧なんですね(笑)。」
「なかなかお目にかかれないよね(笑)。」
「エルミータ・サン・ロレンソ銘柄のグラン・レゼルバって現行が2012年でしたっけ?それより古いヴィンテージのものを何故出せるんですか?」
「特別良いキュヴェだったようです。それを見越してリリースしている訳です。生産者が自分のワインのことは一番良く知っている証ですね(笑)。」
「時間をかけて熟成させればさせるほど美味しくなるってことじゃないんですか?

家内「長い熟成に耐える本来的な強さがないと熟成しません。」
私「これは225Lの樽に3年寝かしたあと大樽で6年寝かします。ボルドーなどでは225Lの樽に最長2年くらいしか寝かせません。」
「グラン・ヴァンもですか?」
私「昔のムートンは新樽で24ヶ月熟成していましたが、今は18ヶ月ほど。どんどん短くなってます(笑)。」
家内「まあ、スペインのワインは長い熟成が合う品種特性はありますが…(笑)。」
「これが熟成した古酒の味わいなんですね
。若いワインが落ち着いて飲み頃になったのをさらに待っているとこうなるんですね。どんなワインもこうなるんですか?」
私「いえ、今風の早く飲める造りのワインは飲み頃になったあとは、衰える一方です。」
「スッゴく濃くて驚くほどの力があってもですか?」
私「はい。残念ながら。」
「う~ん。グラン・ヴァンなんて出来上がったらすぐにリリースするから効率はイイんだな(笑)。ましてや出来上がる前から売ってるし(笑)。」
「そうするとこのワインはますます貴重だよね。」
私「今のグラン・ヴァンはリリースしてから10年以内に楽しむ造りですから、このワインは非効率の極みです(笑)。」
「それにしてもコスト・パフォーマンスが高いよね(笑)。」

※予想に反し本日のトップセラーとなりました(笑)。マスキューのお客様のレベル高し!

●シノン バロニー・マドレーヌ 2001年
クーリー・デュテイユ フランス シノン 赤 750ml 2746円税込み
「これはセパージュなんですか?」
私「カベルネ・フラン100%です。」
「おっ、フルーティー!しかも落ち着いている。美味しい!」
「美味しい!カベルネ・フランってこんなにもフルーティーなんですか(笑)?プラムいやもっと凝縮した果実 酸っぱいけど気にならない酸っぱさ。」
「赤いストロベリーやプラム、スモモ 小粒の果実が弾けるような感じ。造られて17年たってもこんなにフルーティーだとは!」
「鉄とか血 う~ん。ミネラルをたっぷり感じますね。」
家内「今が最初のピークです(笑)。」
「シノンってロワールの中流域ですよね。とっても綺麗なところです。食べ物も美味しかったなぁ。」
「シノン城は世界遺産でしたよね。川沿いの王宮なんてステキ。」
お客様の中でもロワールに行かれた方、ロワールワインを飲むためにご旅行された方が多いのにビックリ(笑)。
「マスキューさん、アンジュのフェルなんかと比べると違いがはっきり解るよね(笑)。」
私「そーなんですよ(笑)。以前フェルの2001年、2007年、2012年の垂直ティスティングをマスキューの試飲会でやりましたよね。」
「あのときの2001年フェルと今回のクーリーの2001年を比べると、クーリーの方が生命力あるんだよな(笑)。」
私「同じカベルネ・フランなんですが、クーリーの方は長期熟成に耐えるカベルネ・フランと言われています。実際そのようです。」
「フェルが劣るというより、クーリーの方が特殊(笑)。」
家内「傾斜した畑のシノンは長期熟成型と言われますが、日本に来るものはほとんどが平地の砂地のもの。私も初めて飲みました(笑)。」
「土壌の差なんだな。平地の砂地だと何がダメなんでしょ?」
私「水捌けは良いのですがわりと保水力があります。ただし暑い年はアルコール分は上がりやすい。」
「こないだブルゴーニュのテレビ見たけど、良い畑はみんな斜面だったよね。同じだな(笑)。」
私「そーなんです(笑)。斜面の畑は広げられませんから、人気の産地では平地に畑を広げるしかない(笑)。そして日本にはそれが回ってくる(笑)。」
家内「このバロニー・マドレーヌは傾斜の粘土質石灰岩のいくつかの畑と珪岩質土壌のものをブレンドしたもの。粘土質石灰岩のものは長期熟成し、珪岩質土壌のものはエレガントに仕上がるらしいです。」

●シノン クロ・ド・レコー 2001年 クーリー・デュテイユ フランス ロワール シノン 赤 750ml 3395円税込み
「おっ!これなんなの(笑)!すんごいよ(笑)。」
「バロニー・マドレーヌと同じものとは思えない(笑)。」
「私はバロニー・マドレーヌの方が好き。
飲みやすいよ(笑)。」
「獣の香り(笑)!生易しくない(笑)。凄い力。」
「深くて巨大(笑)。余裕、余韻もたっぷり(笑)。」
私「でもセパージュは同じ。作り方同じ(笑)。アルコール分だって同じ12.5%(笑)。」
家内「違うのが畑。シノンで最も古いモノポール『クロ・ド・レコー』。長期熟成に耐える粘土質石灰岩土壌のものです。」
「シノン城の窓から大声を出すとその畑でこだますることが由来とか(笑)。お城の裏山の畑ですから、普通の農家が耕作出来るものじゃない(笑)。」
「ものすごく中身が詰まっているんだけど、マッチョな強さじゃないんだよね(笑)。」
「ボルドーの高いワインみたいだよね(笑)。でも、そうすると安いよね。これ。」
「ロワールの高級レストランでこれ飲みながらジビエ料理 鹿なんか食べてみたいなぁ。」
私「フランスの三星レストラン御用達のワインです。日本でも高級レストランしか置いてないですね。」
「なんでマスキューさんに在るの(笑)?」
私「たまたまです(大爆笑)。」
「マスキューさん!これって飲み頃なんですか?」
私「飲み頃の入り口に入ったところです。
あと5年、10年してからまた飲みたいところです(笑)。そのため、ちゃんとリコルクしてありますね。クーリーの蔵でちゃんと熟成させたものですね。多分。」
「ロワールの中産階級の人達は地元の高級レストランで、ボルドーやブルゴーニュじゃなくこれを飲みながら食事するんだろうな。しかも30年くらい寝かしたヤツで(笑)。」
「お金にあかした使い方はしない(笑)。」

どうもありがとうございました!
桝久商店 岡本利秋・昭子

※ぎっくり腰と花粉症のダブルパンチのため原稿が遅れてしまいました。スミマセン。

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試飲会リポート 前半 201802

Feb 26, 2018 by weblogland |
昨日、一昨日とご来店ありがとうございました!

●ヴィラ・ヤンボル メルロ リゼルバ 2014年 ブルガリア 赤 トラキア ヤンボル 750ml 1380円税込み
私「本日最安値の高級品でございます(笑)。」
「立派な包み紙にくるまれて、お高そうですな(笑)。」
「これって意味があるんですか?」
私「ありません(笑)。ワイナリーの気合いのみ!」
「どれどれ(笑)。うん。メルロ!」
「飲みやすい!これってマスキューさんが言うシンメトリーな味わいなんですか?」
私「メルロは栽培しやすい品種なので、わりと各国で栽培されています。南フランスなどではぐっと甘くジャムっぽかったり、ニュー・ワールドなんかですとそれに強い樽香がついていたり。どれも飲みやすく仕上げていますが、こうした整ったメルロは以外と少ない(笑)。」
「でも、ニュー・ワールドのペーストみたいなメルロも旨いんだけどね(笑)。でも、このワインを5本買えちゃう(笑)。しかも開けてから旨くならない(笑)。」
「へぇー、ワインって開けてから美味しくなるんですか?」
家内「はい。このワインは開けてから丸1日くらいたつと調子が出ます。」
「ヴィラ・ヤンボルの安いカベルネ・ソーヴィニヨンもそうでしたね(笑)。今回は何でカベルネ・ソーヴィニヨンじゃなくてメルロなんですか?」
私「いやー、鋭い!悩んだところなんです(笑)。」
家内「カベルネ・ソーヴィニヨンの方は味わいがアヴァンギャルドでして(笑)、メルロの方が万人受けするだろうと多数決で決まりました(笑)。」
「あれ?ご夫婦で決めるのに多数決とは(笑)?店長1票、奥様2票(笑)?」
私「いやいや(笑)。人の話は聞くもんだ。てなところです(笑)。」
私「カベルネ・ソーヴィニヨンのレゼルバは酸がのっていて、個人的にはとても好きなんですが(笑)、ちょっと個性的。スモモっぽさがあるんですよね。カベルネっぽくないんで、今回は見送りました。」
「マスキューさんの言うシンメトリーな味わいは解りましたが、何でシンメトリーになるんですか(笑)?」
私「出来上がったワインに無理がない。天候作柄のイレギュラーを感じません。」
家内「例えば収穫時に雨が降るとブドウが水を吸うため、出来上がるワインも水っぽくなります。夏の日照が足りないと糖度が上がらず、変に酸っぱかったりします。」
「産地のポテンシャル高いですよね(笑)。安いランクと値段以上の差を感じませんよね(笑)。」
私「そーなんですよ。インポーターさんの値つけより安く提供させて貰ってますが
(笑)、精一杯かな(笑)。」

さて次は暖かな中部イタリアらしからぬエレガントな白と赤です!
〇トレビアーノ・ダブルッツオ レ・モルジョ 2016年 テッレ・ダブルッツオ イタリア アプルッツォ 白 750ml 1630円税込み
●モンテプルチアーノ・ダブルッツオ レ・モルジョ 2016年 テッレ・ダブルッツオ イタリア アプルッツォ 赤 750ml 1630円税込み
「え~と、どちらもダブルッツォ?」
家内「はい(笑)。中部イタリアのアプルッツォ州のワイン。白がトレビアーノ種。赤がモンテプルチアーノ種です(笑)」
「イタリアワインって頭に葡萄品種名がつくのが一般的だと思えば、こんがらからない(笑)。」
「おっ!なるほどね。ブルネッロなんたらかんとか(笑)はブルネッロ種なんだな(笑)。そーするとモンタルチーノが産地だな。」
「あれ?この白ワイン。わりと大人しい(笑)。中部イタリアのワインじゃないみたい(笑)。」
「香りは華やかじゃないけど優しくてふんわり(笑)。」
「心地良いよね。」
「まてまて(笑)。でもよく飲むと強いよ。」
「マスキューさん、このワインアルコール分は何%ですか?」
私「白が12.5%で、赤が13%です。中部イタリアのワインとしては低いですよね(笑)。」
「裏に隠れているような強さは酸なのかな?」
私「まさにそうかと(笑)。旨味の酸かと。」
「あの辺りのワインってもっとトロトロしたイメージがありますけど、これは全然違う。何故?」
「ブラインドで飲んだらロンバルディア!」
「フリウリ!」
私「北イタリアだと思いますよね(笑)。」
家内「ワイナリーの辺りは背後の山を吹き抜ける風が吹くそうで、このため気温が上がらないそうです。」
「あと収穫を完璧な状態で行っているようです。」
「この辺りの赤なんてジャムっぽいのが多いけど、この赤はタンニンがものすごく綺麗(笑)。」
「赤、白ともに綺麗だよね。共通してるよね(笑)。」
「この点都会的だけど、独特の味わいもある。赤はエキゾチックでリキュール的な味わいもある。」
「そうそう。南イタリアによくあるリキュール的なニュアンス感じるよね(笑)。でも重さじゃないんだよね。これ。」
私「熟成に木樽は使いませんからワインが重くないですよね。」
「チョコレートっぽくないのはその性か!」
私「あとで気がついたのですが、実はこのワインはビオです。バックラベルにものすごく小さく書かれています(笑)。」
「えっ!ビオ臭全然しませんよ(笑)。」
私「衛生管理と低収量の賜物かと(笑)。」
「それが良いワインの理由なんですか?」
私「衛生管理が行き届けば、SO2の使用量を減らせます。あとで農薬使用量を減らせば味わいもよくなります。」
家内「木樽を使わないのはそのためです。」
私「葡萄樹1本当たりの収穫量が少ないので得られる果汁が濃く安定します。」
「高級品じゃありませんか(笑)!」
「でもフランスだとイタリアの倍くらい濃くしないと出来ないんだよね(笑)。何でかな?」
私「イタリアのアドバンテージとしか言いようがありません(笑)。」
「マスキューさん。今オーガニックとかビオって流行ってますが、これもその流れなんですか?」
私「いわゆるビオやオーガニックはもともとの本来的なワイン造りのスタイルです。ですからそれを全面に唄っている生産者は胡散臭い(笑)。」
「そう言えばマスキューさんよくブログで『ビオ、ビオ、うるさい!』って言ってますよね(笑)。」
私「ワイン造りは本来的にビオなんです。
ワインは神の賜物ですから、余計なことはしないし、してはいけません(笑)。」
家内「あとビオ・ディナミと言うのがありまして、これは原理主義的。基本はビオと同じなのですが、宇宙思想とでも言いましょうか。おまじないとでも言いましょうか(笑)、カルト信仰に近い部分があります。」
私「その理論的に納得出来る部分が取り出されたのがビオ・ロジックかな(笑)。」

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なんと2001年のシノンです!

Feb 07, 2018 by weblogland |
明日またサンプルが来ます(笑)。
なんと2001年のシノンです!
たまたまインポーターさんの在庫リストから見つけました。
古いシノン!
早く飲みきるワインが多いシノン。それでもたまにとんでもない生命力を持つワインがある。という出会ったことのない伝説(笑)。
この言葉の響きに抗えません(笑)。なんたって伝説ですからね伝説!
ロワールのカベルネ・フラン好きの我々は疑うことなく 飲みたい! この突き動かされるような衝動は押さえることなど出来ません(笑)。とりあえず飲んでみなきゃ(笑)!
ただ古いだけのワインだったら大笑い
(笑)。まあ、それが解っただけでも収穫ありと考えましょう(笑)。

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大本命のアプルッツォの赤、白は当確

Feb 06, 2018 by weblogland |
2勝4敗でした(笑)。
う~ん、残念。
何が?って、土曜日に飲んだサンプルの結果です(笑)。まあ、基本的にどれも悪いワインではありませんでしたが、扱うには多少難ありかな。もっともマスキュー的な難ですから、他のワイン・ショップだったら売れるかも(笑)。
あと、大本命のアプルッツォの赤、白は当確。一緒にティスティングしてくれたKさんが、ちょっと大人しいかな?とおっしゃってましたが、温度が低いことを考慮すると恐らく大丈夫かな(笑)。翌日もより良くなっていました。
これで2つ決定しました。明後日またサンプル届きますし、モトックスさんの試飲会もありますから期待大(笑)。
すんなり決まるかな(笑)?

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ドンナルーチェ2016年が入荷しました!

Jan 31, 2018 by weblogland |
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ドンナルーチェ2016年が入荷しました!
アルコール分はいつも通り13%。
でもですね、瓶とラベル・デザインは変わりました。さらにゴージャスになっています(笑)。さて、ロングランティスティングの始まり始まり~(笑)!

12月22日、今日はマスキューの試飲会初日。
ドンナルーチェマニアのMさんが一番手のご来店、ひとしきりワインをティスティングしたあと、ドンナルーチェ2016年のお味見始まり始まり(笑)!
Mさん「今年のボトル立派!1リットルくら入っていそう(笑)。」
私「おっ、飲みやすい。グイグイいける(笑)!スパルタンさがまだ出てないかな。くどくもないなぁ。」
家内「ヨーグルトっぽい。ホェーを使った料理にはピッタリ(笑)。」
Mさん「まだまだ時間がかかるんでしょうね(笑)。でもクリーミーで飲みやすい。開けてすぐでもいけちゃいますね(笑)。」
私「ピールのニュアンスが心地良い(笑)。
樽のニュアンスは開けたては相変わらず強いけど嫌みに感じません。グラタン食べたくなっちゃいました(笑)。」
家内「毎年毎年きっちり13%のアルコール分で仕上げるのは感心するよね(笑)。開けたては、まだマルヴァジアっぽさはあまり感じないかな。」

12月24日(2日目)
力強さに植物っぽさがあり、いつもとちょっと違うかな(笑)?隠れてるポテンシャルは凄いのはたしか(笑)。ラベルに描かれた女性はまるでアメリカン・コミック(笑)?2015年のカメオっぽいのとどっちがイイかな(笑)?

12月25日(3日目)
落ち着きは出てきました。でも中身のスパルタンさを感じますね(笑)。乳酸がヨーグルトっぽくもあり、麹っぽくもあり、面白い。これが消えてから本領発揮かな(笑)?

12月27日(5日目)
バランスがさらに良くなってきました(笑)。求心力を感じます。でも香りはまだかな?マルヴァジアのライチっぽさが出始めたかな。2015年より出方がスロー。

12月29日(7日目)
透明感のある高級なマスカットのような香りがしますね。飲むとそれに伴うトロミ。クリアネスが増す不思議。最初のピールのニュアンスも感じません。
う~ん。
今年はこう来たか(笑)?ワインがだんだんとまとまってきて、集中力を増して来てる感じ。波動砲発射に向けたエネルギー充填中(笑)?宇宙戦艦ヤマトかって(笑)?!

1月2日(11日目)
年を跨いでのティスティングとなりました(笑)。
あまり変わりませんが(笑)トロピカルなニュアンスが心地良い。樽香はより目立たなくなってきました。
う~ん。
樽発酵と樽熟成の期間が短くなったのか?それともパターンを変えるか?微調整したか?
より旨味も感じます。口の中に入れると舌の脇から涎が止まりません(笑)。新年早々汚い言い方お許しを!

1月5日(14日目)
酸が綺麗に中から出てるのかな?リンゴやレモンのニュアンスが沸き上がってる?ビビッドで綺麗に感じます。ピールのような苦味が後からついてきてバランスがとてもよろしい(笑)。開けて2週間で落ち着いたような気がします。

1年9日(18日目)
ゆっくり求心力を増してるのかな(笑)?より果実味が全面に出てきている!やはり凄い!このままで終わりませんね。きっと(笑)。


1月13日(22日目)
ぐーんとこくが出てます(笑)。旨い!果実味もディテールがよりはっきりし折り合いが良い。このまま万華鏡になるかな?
あと、マーマレードのようになる予感がします。イチゴジャムっぽさも少し感じます。

1月16日(25日目)
うわっ!強い!
実は風邪気味で香りが解りません(笑)。
でも、口のなかに入れると物凄い量の酸を感じます。
こんなに強かったっけ(笑)?
怯まず二口目を飲むと、強いには強いけど普通に美味しい(笑)。崩れて居ないのは確か。あと3日くらいしたらまた飲も!

1月19日(28日目)
甘夏っぽさ全開(笑)?なんか昔のドンナルーチェっぽい(笑)。香りの出方は下から沸き上がり噴出。何でこんなに力があるの(笑)?

1月21日(30日目)
甘夏っぽさに甘味が増してますね。集中力、求心力ともに十分。本来的な感じがしますね(笑)。

1月24日(33日目)
更に重心がまして味が濃くなってます。ちょっと苦味を感じますが、甘夏のピールっぽいかな(笑)。マーマレードになるか?

1月26日(35日目)
昨日はマスキューの試飲会です。ですからこれと開けたてのドンナルーチェを比較試飲していただきました(笑)。

「おー!香りスッゲー(笑)。」
「香水だよ!これ(笑)」
「香りが渦巻いちゃってる(笑)。」
「質量を感じる香りだよね(笑)。宇宙的(笑)。」
「恒星爆発(笑)?」
「レモン、グレープフルーツ、ライム、蜂蜜、ライチ、マスカット、パイナップルなんかのトロピカルな香り、あと、え~と、クリーム。クリーミーだよね。何に合わせたらイイかな(笑)?よりどり緑かな(笑)?」
私「クリーム系や柑橘類は鉄板ですよね(笑)。」
「ピールのような苦さがある。マーマレードっぽくもある。」
「デザート!オレンジなんかの盛り合わせにホイップクリーム!完璧(笑)!」
「高貴にライチ食べながら飲みたい(笑)!」
「とても甘く感じますけど、食べ物に合わせることを連想させてくれるワインですよね(笑)。」
家内「基本ドライなんです(笑)。残糖分
の甘さではありません。」
「凄く華やかなワインですけどセパージュは何ですか?」
私「メインはマルヴァジアでグレーコとシャルドネが加わります。この生産者マルヴァジアが得意。フラスカーティーが有名です。一度『神の雫』でサラリーマンのコルトン・シャルルマーニュなんて評されましたっけ(笑)。わたしはポッジョ・レ・ヴォルピをマルヴァジアの魔術師と勝手に名付けております(笑)。」
「このワイン、イタリアワインの評価本『
ルカ・マローニ』で、ずっとトップの評価を受け続けている怪物白ワインですよね(笑)。」
「怪物のわりに安い(笑)。」
「そこがイイ(笑)。」
家内「グレーコとシャルドネは在来品種ではありませんのでI.G.P.となっています。」
「これってラツィオ ローマの近くですよね?あんなところでこんなワインが造れるんだ(笑)?」
私「今は低温管理が徹底的に出来ますから、こんなにアロマチックで個性的なワインを造れます。一昔前では考えられません(笑)。」
「マスキューさん。2015年と比べて2016年はどうなんですか?」
私「2015年の方がより飲みやすく、マルヴァジアの特徴がより強く感じました。ライチやマスカットの風味がずっと残る感じでした。」

そして、去年の12月22日に開けたドンナルーチェと比べていただきます(笑)!
開けてから35日目です!

「30日以上前に開けたワインですか。普通は飲めるはずがない(笑)。でも、これ、美味しい(笑)!」
「あー、ホントだぁ。美味しい。美味しいけど別物の味(笑)。」
「さらに甘さがましている。重心が下がってる(笑)?」
「うんうん。同じものとは思えない(笑)。」
「開けたての爆発的で複雑なスタイルじゃない。でも深みがある。」
私「香りの芯が甘夏なんですよね(笑)。そしてそれを中心にしてゆらゆらと香りが立ち上る。ちょうどラベルに描かれている太陽の絵みたいです(笑)。」
「開けたての爆発的な香りが収束して、さらに違った形の光を放つ。超新星爆発だぁ(笑)!」
「しっとりとした深みもある。時間が止まったかのよう(笑)。」
「静謐だよね。」
「2015年も開けてから1ヶ月以上経つとこうなったんですか?」
私「いえいえ(笑)。2015年はマスカットのニュアンスがずっと続きました。」
「マスキューさん。なんでこんなに執拗なティスティングを続けるんですか(笑)?」
私「別に意図したわけではないんですが(笑)、通例ティスティングする際そのワインの終わりが見えるまでします。ドンナルーチェの場合終わりが見えないだけです(笑)。」
家内「本当は早くティスティングを切り上げたいのですが(笑)、職業柄終らないだけなんです(笑)。」
「我が家じゃ開けてから1ヶ月もティスティングできない(笑)!せいぜい2日(大爆笑)。」
私「仕事ですから、あくまで仕事(笑)。」
「所でこの先はどうなるんですか?」
私「昨日の晩ごはん何食べたかも覚えてない私に先のこと解る訳ないじゃあーりませんか(笑)。まあ、経験的に言うとマーマレードみたいになるのでは?でも試飲サンプルがそうなる前に無くなる(笑)。」
家内「2016年は何年か前の本来的なスタイルではあります。少しアルコール感は強いですが。」
「マスキューさん!ところで瓶が立派ですよね(笑)?見るからに大きい(笑)。」
私「2015年に立派になり、さらに2016年はエスカレートしてます(笑)。」
家内「これがまた重い(笑)。」
「あっ、重い(笑)!ボトル2本分くらいある(笑)。中身も2本分?」
私「中身は1本分です(笑)。」
「長期の熟成能力をアピールしてるのかな?」
「でもさ、この瓶は中身と同じくらいの値段するんじゃない(笑)?」
「う~ん。重いから持って帰るのイヤだなぁ(笑)。」
私「まっ、そう言わず(笑)。」

※後で気がつきましたが、開けたてのドンナルーチェの甘い香り。甘い香りも幾つかあるのですが、水仙のような上品な香りがします。ただし後からのライチの甘い香りにマスキングされるかのようでした。また、少しドンナルーチェのことが解ったような気がしました(笑)。

1月31日(40日目)
ふふふ(笑)。どうやら変身したようです。
まるっきりマーマレードではありませんが、リンゴ、ベリー、甘夏の果実がぎゅっと凝縮しながらも甘く沈んでいます。
最後の3滴、40日目の出来事でした(笑)。

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桝久 試飲会リポート 後半201801

Jan 30, 2018 by weblogland |
後半はお待ちかねのブルゴーニュのピノ・ノワールです(笑)!

ブルゴーニュ ルージュ 2014年 ドメーヌ・ロシニョル・フェヴリエ フランス ブルゴーニュ 赤 750ml 2715円税込み
「おー!綺麗だなぁ(笑)。やっぱりブルゴーニュのピノ・ノワールってイイ!」
「変わるものが無いよね(笑)。」
「香りには目が覚めるくらいの鮮烈さがあるけど、旨味がそれに伴ってあるから良いね(笑)。」
「昔子供の頃食べた駄菓子の香りみたいに鮮烈(笑)。こんなにはっきりラズベリーやストロベリーの香りがするんですね(笑)?
造ったものみたい(笑)。誉めてるんですよ(笑)。」
「やっぱりブルゴーニュが一番(笑)!しかもオーガニック(ひそひそ)。」(ヨーロッパ系の女性3人連れのお客様)
「オーストラリアのピノ・ノワールより美味しい!」(ドイツ系のオーストラリア人の方)
私「ロシニョール・フェブリエはブルゴーニュでのビオ・デナミのパイオニアらしいです。」
「でも、ビオ臭しないですよ(笑)?」
家内「とことん低収量で造った場合はあまりビオ臭がしません。」
「本物なんだな(笑)。」
私「ありがとうございます(笑)。これはヴォルネイとポマールの畑の葡萄をブレンドしたものです。いわゆるクリュのものです。外れのブルゴーニュA.C.のものではありません(笑)。」
「最近いろんな産地でピノ・ノワール造ってるけど、どれもブルゴーニュには及ばないんだよね(笑)。」
「うんうん。ニュー・ワールドのピノ・ノワールって安いには安いけど、こんなに香り出ないよね。」
「あと異常なくらい濃いんだよね(笑)。こんなに薄旨いピノ・ノワールはブルゴーニュだけだよ(笑)。」
私「ブルゴーニュでも、ここのところファットなピノ・ノワールが多いです(笑)。ですから、これはクラシックなスタイルです。」
「そうそう。アンリ・ジャイエの系譜の濃いワインが多いよね(笑)。」
私「流石!よくご存知で(笑)。インポーターさんの試飲会に行っても同じようなピノ・ノワールばかりで困ります(笑)。」
「ブルゴーニュの人ってわりと保守的だから、流れにしっかり乗るんだよね(笑)。
右にならえしがち(笑)。」
「こないだテレビでブルゴーニュの仲田さん出てたけど、外から入るのが大変なところみたいだよねブルゴーニュって。」
「よそ者がいきなり来て、勝手にワイン造れるようなところじゃないよね(笑)。」
「でもさ、フランスって自由・平等・博愛
の国なんだけどね(笑)。」
「それってきっと理想なだけだよ(大爆笑)。」
「まあ、スローガンであり原則なんだろうな(笑)。」
「じゃあ中国と変わらないじゃん(笑)。」
「まあ、あれほど極端じゃないよ(笑)。」

変なところで話が盛り上がる(笑)。

予想以上の人気でなんと完売!
ぬかりました。ごめんなさい。やはり3000円以下の美味しい正銘なブルゴーニュが無いことを皆さんご承知のようでした(笑)。
休み明けには再手配・再入荷しますのでご安心を!


そしてロシニョール・フェブリエの核心
です!
ヴォルネイ ヴィエイュ ヴィーニュ ドメーヌ・ロシニョル・フェヴリェ2014年 フランス ブルゴーニュ 赤 750ml  4610円税込み
「あっ!これ、うま~!」
「前のブルゴーニュも美味しかったけど、これはもう別格(笑)。」
「でもさぁ、前のブルゴーニュと共通してる…。え~と、ワンランク、ツーランクアップしたような感じだよね(笑)。」
私「ヴィンテージは同じ2014年。造り方も同じ。ただ、こっちはヴォルネイの古い葡萄樹からだけで造られてます。」
「へぇー、ワインって面白いですよね(笑)。比べると明らかに違うけど似てる(笑)。」
「2014年ってどんな年なんですか?」
家内「思った以上に良いワインが出来ています(笑)。特にブルゴーニュのボーヌから南は優れています。」
「2015年の方が評判が高いですよね?」
私「ブルゴーニュは2015年より2014年の方が良いような気がします(笑)。」
「このワイン肉付きもイイし、香りも凄いし、しかもエレガント。全体のバランスがイイ(笑)。」
「かなりの上物ですな(笑)。グラン・クリュ並み笑い。」
私「造りはまさにグラン・クリュです。」
「完成度が高いってことなのかな(笑)?」
「それが良い作柄の表れ?」
「店長!店長がよく言うヴォルネイは重心が低いってことが解ります(笑)。重心は低いけど香りは素晴らしい。下から沸き上がるようですよね(笑)。」
私「ありがとうございます。昔の評価本でヴォルネイはエレガントで女性的と言われてましたが、きっとこれがそれかと(笑)。」
「土臭さはあるけど、ワインの癖じゃないんだよね。」
「前のブルゴーニュでも感じたんですが、凄くミネラリー。塩辛さをこっちの方がより強く感じます。」
「色は同じように薄いけど、こっちの方がより強いよね(笑)。スケールが大きい!」
私には「短い醸し、プレス果汁をほとんど使わないクラシックな造りです。ただし早く飲めるように除梗はしていますね。」
「決して安い値段じゃないけど、この値段のワインじゃないよね(笑)。こんなのあるんですね(笑)。」
私「ドメーヌ自体が小さいのと、あまり知られていない。しかもマイナーな産地ヴォルネイだからですから(笑)。」
「そりゃそーだ(笑)。ヴォーヌ・ロマネだったら倍はする(笑)。」


マスキューに再入荷して約1ヶ月。ようやくのお披露目。なんでもっと早く出さなかったの?そりゃ、すぐには出せません。訳があります(笑)。ドンナルーチェ2016年です!
ドンナルーチェ 2016年 ポッジョ・レ・ヴォルピ イタリア 白 ラッツィオ I.G.T.750ml  2592円税込み
「おー!香りスッゲー(笑)。」
「香水だよ!これ(笑)」
「香りが渦巻いちゃってる(笑)。」
「質量を感じる香りだよね(笑)。宇宙的(笑)。」
「恒星爆発(笑)?」
「レモン、グレープフルーツ、ライム、蜂蜜、ライチ、マスカット、パイナップルなんかのトロピカルな香り、あと、え~と、クリーム。クリーミーだよね。何に合わせたらイイかな(笑)?よりどり緑かな(笑)?」
私「クリーム系や柑橘類は鉄板ですよね(笑)。」
「ピールのような苦さがある。マーマレードっぽくもある。」
「デザート!オレンジなんかの盛り合わせにホイップクリーム!完璧(笑)!」
「高貴にライチ食べながら飲みたい(笑)!」
「とても甘く感じますけど、食べ物に合わせることを連想させてくれるワインですよね(笑)。」
家内「基本ドライなんです(笑)。残糖分の甘さではありません。」
「凄く華やかなワインですけどセパージュは何ですか?」
私「メインはマルヴァジアでグレーコとシャルドネが加わります。この生産者マルヴァジアが得意。フラスカーティーが有名です。一度『神の雫』でサラリーマンのコルトン・シャルルマーニュなんて評されましたっけ(笑)。わたしはポッジョ・レ・ヴォルピをマルヴァジアの魔術師と勝手に名付けております(笑)。」
「このワイン、イタリアワインの評価本『
ルカ・マローニ』で、ずっとトップの評価を受け続けている怪物白ワインですよね(笑)。」
「怪物のわりに安い(笑)。」
「そこがイイ(笑)。」
家内「グレーコとシャルドネは在来品種ではありませんのでI.G.P.となっています。」
「これってラツィオ ローマの近くですよね?あんなところでこんなワインが造れるんだ(笑)?」
私「今は低温管理が徹底的に出来ますから、こんなにアロマチックで個性的なワインを造れます。一昔前では考えられません(笑)。」
「マスキューさん。2015年と比べて2016年はどうなんですか?」
私「2015年の方がより飲みやすく、マルヴァジアの特徴がより強く感じました。ライチやマスカットの風味がずっと残る感じでした。」

そして、去年の12月22日に開けたドンナルーチェと比べていただきます(笑)!
開けてから35日目です!

「30日以上前に開けたワインですか。普通は飲めるはずがない(笑)。でも、これ、美味しい(笑)!」
「あー、ホントだぁ。美味しい。美味しいけど別物の味(笑)。」
「さらに甘さがましている。重心が下がってる(笑)?」
「うんうん。同じものとは思えない(笑)。」
「開けたての爆発的で複雑なスタイルじゃない。でも深みがある。」
私「香りの芯が甘夏なんですよね(笑)。そしてそれを中心にしてゆらゆらと香りが立ち上る。ちょうどラベルに描かれている太陽の絵みたいです(笑)。」
「開けたての爆発的な香りが収束して、さらに違った形の光を放つ。超新星爆発だぁ(笑)!」
「しっとりとした深みもある。時間が止まったかのよう(笑)。」
「静謐だよね。」
「2015年も開けてから1ヶ月以上経つとこうなったんですか?」
私「いえいえ(笑)。2015年はマスカットのニュアンスがずっと続きました。」
「マスキューさん。なんでこんなに執拗なティスティングを続けるんですか(笑)?」
私「別に意図したわけではないんですが(笑)、通例ティスティングする際そのワインの終わりが見えるまでします。ドンナルーチェの場合終わりが見えないだけです(笑)。」
家内「本当は早くティスティングを切り上げたいのですが(笑)、職業柄終らないだけなんです(笑)。」
「我が家じゃ開けてから1ヶ月もティスティングできない(笑)!せいぜい2日(大爆笑)。」
私「仕事ですから、あくまで仕事(笑)。」
「所でこの先はどうなるんですか?」
私「昨日の晩ごはん何食べたかも覚えてない私に先のこと解る訳ないじゃあーりませんか(笑)。まあ、経験的に言うとマーマレードみたいになるのでは?でも試飲サンプルがそうなる前に無くなる(笑)。」
家内「2016年は何年か前の本来的なスタイルではあります。少しアルコール感は強いですが。」
「マスキューさん!ところで瓶が立派ですよね(笑)?見るからに大きい(笑)。」
私「2015年に立派になり、さらに2016年はエスカレートしてます(笑)。」
家内「これがまた重い(笑)。」
「あっ、重い(笑)!ボトル2本分くらいある(笑)。中身も2本分?」
私「中身は1本分です(笑)。」
「長期の熟成能力をアピールしてるのかな?」
「でもさ、この瓶は中身と同じくらいの値段するんじゃない(笑)?」
「う~ん。重いから持って帰るのイヤだなぁ(笑)。」
私「まっ、そう言わず(笑)。」

※後で気がつきましたが、開けたてのドンナルーチェの甘い香り。甘い香りも幾つかあるのですが、水仙のような上品な香りがします。ただし後からのライチの甘い香りにマスキングされるかのようでした。また、少しドンナルーチェのことが解ったような気がしました(笑)。

お寒い中ご来店ありがとうございました!
桝久商店 岡本利秋・昭子

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