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家内に香りを聞きながらティスティングです
Jan 18, 2018 by weblogland |風邪をひくとワインの味がイマイチ解らないのが困ります(笑)。もう来週末はマスキューの試飲会ですからサンプルもだいぶ届いています。こんな時でもティスティングせねば!
たしかに香りのディテールは解りませんが、香りの有る無しは解ります(笑)。家内に聞きながらティスティングです(笑)。
私「このワイン酸がしっかりしててイイね。香りはどう?」
家内「重心は低いけど中から香りは立ってくるよ。」
私「旨味はしっかり感じる。香りは解らないけど(笑)。有りそうな感じはする(笑)。」
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桝久 試飲会リポート 後半 201712
Dec 25, 2017 by weblogland |
●カスティーリョ・デ・エンビー 2012年ボデガス・イグナシオ・マリン スペイン 赤 D.O. カリニェ 750ml 1100円税込み
「マスキューさん、クリアンサにしてはお安いですよね(笑)。」
「クリアンサって何ですか?」
家内「熟成期間の規定です。きたる熟成が6ヶ月以上、そしてその後の熟成期間が18ヶ月以上。総計2年以上の熟成が義務づけられています。」
「最低二年ですか。長いですよね。」
「フランスで二年熟成したワインだとかなり高級ですよね。」
私「1級のグラン・ヴァンでも今や二年以下なんてことがあります。どことは言えませんが(笑)。まあ、あとスペインワインは長い熟成期間を要するのがクラシックな有り方です。」
家内「このワインはそれでも比較的モダンなスタイルスーツストアです。」
「おっ!濃いなぁ。プラムの爆弾だぁ(笑)!」
「赤い果実味が圧倒的(笑)。かなりフレッシュだよね。」
「肉付きが良くてケチ臭くない(笑)。広がりが圧倒的だね(笑)。」
「二年熟成してもこんなに力とフレッシュ感があるんだ!鮮烈(笑)!」
「木樽のニュアンスが邪魔してない。全体のバランスが良いね。」
「うんうん。飲みやすいってことだな(笑)。」
「マスキューさん、これってセパージュは何ですか?」
私「ガルナッチャ(グルナッシュ)50%、テンプラリーニョ50%です。」
「テンプラリーニョっぽくないですよね(笑)?」
私「はい!仰る通り!このプラムっぽさはガルナッチャですよね。なんのためテンプラリーニョ入れたか解らないですよね(笑)。」
家内「このD.O.カリニェは葡萄品種カリニャンを意味します。カリニャンがもともとは有名でした。ただ最近はグルナッシュの結果が良く、グルナッシュを全面にプッシュしているようです(笑)。」
私「特に生産者のイグナシオ・マリンはグルナッシュに力を入れているようです。」
「マスキューさん。ちょっと前にイグナシオ・マリンのワイン売ってましたよね?たしか限定商品ですぐに無くなっちゃいましたっけ?あれもコスト・パフォーマンス良かったでしたよね(笑)。」
「イグナシオ・マリンはかなりの大手でして、買う相手を選ばない(笑)。この地域に特化している点賢いんですが(笑)。あと、SO2の添加量も少なく技術的にはトップ・ランナーです。」
家内「今風の果実味重視の造りですが、ちゃんと時間をかけるべきところには時間をかけています。」
「最近の安いスペインワインってみんな同じような味なんだよね(笑)。ひたすらフレッシュ&フルーティー。飽きるんだよね(笑)。」
私「このワインはどちらかと言うと若い方が好まれます。次のグラン・リゼルバと好みが別れるところです。」
●ロッカ・イ・モラ グラン・レゼルヴァ 2010年 セラーズ・ウニオ スペイン カタルーニャ 赤 タラゴナD.O. 750ml 1,480円税込み
「おっ、金網にくるまれてるし!ラベルは黒地に金字 いかにも高級(笑)。」
「金網にくるむのはリオハだけじゃないんですね(笑)?」
私「はい。そのようです(笑)。」
「リオハの専売特許じゃないんだ。」
「お~!味も高級(笑)。」
「これプレゼントされたらもらった方は、高級ワインをもらった気になるぞぉ(笑)。」
「味高級だよね(笑)。」
「マスキューさん、これってセパージュは何ですか?」
私「テンプラリーニョ100%です。とてもらしい味わいかと。熟成感があって美しいかと(笑)。」
「リオハのテンプラリーニョって少し醤油っぽさがあるけど、これはそれがない。
透明感があるよね。見事に熟成してる。」
私「さすが!スペインワインをかなり飲まれてるだけありますね(笑)。」
「このワイン、余韻が素晴らしいですよね
(笑)!美しい!」
「一つ前に飲んだクリアンサはプラムの香り。これはベリー…。品種の差?」
私「左様でございます(笑)。造り方ではなく、完全に品種の差です。ワインって面白いですよね(笑)。」
「マスキューさん、一つ前のクリアンサが2年熟成で、このグラン・リゼルバは何年熟成ですか?」
家内「6年です。ただし木樽は二年。あとはステンレス・タンクと瓶内熟成です。
案配が絶妙ですね(笑)。」
「僕はグラン・リゼルバって木樽だけで行うって思ってました。そうじゃないんだ。」
私「生産者によって違うようです。造り手は自分の造ったワインを知り抜いているんですね(笑)。」
「マスキューさん、瓶内熟成って何故必要何ですか?」
私「熟成のスピードが早くなります。タンクだけだともっと遅いかと。リリースしたときに最高の状態を目指しているようです。」
「ということはこのワインはすぐに飲んだ方が良い?」
私「左様かと(笑)。」
家内「まあ、ピークの状態はわりと長そうですけど。」
「古酒好きだから何本かセラーに置いて更に熟成させてもイイかな(笑)?」
私「それも楽しみにですよね(笑)。」
こちらのグラン・リゼルバは前のクリアンサに比べるとオールド・ファンが好まれるようでした(笑)。
さて、今年最後のマスキュー試飲会のトリはこれ!
●シャルム・シャンベルタン 2008年 カミュ フランス ブルゴーニュ 赤 グラン・クリュ 750ml 7,715円税込み
「おー!ブルゴーニュのグラン・クリュですな(笑)。」
「マスキューさんの大好きなヤツだね(笑)。」
「薄口醤油みたいなヤツ(笑)。」
私「へへへ(笑)。まあ、軽くて物足りないと感じる方もおられますので!私の好みということで、お許しを(笑)!」
「何年か前にも出しましたよね(笑)?」
私「はい。あのときは2005年でした。今回は2008年です。私好きなものでして、90年代の終わりからずっと飲んでいます(笑)。」
「2008年はどんな作柄だったんですか?」
私「病害虫が発生し、かなり困難な作柄でした。まっまっお試しくださいませ(笑)。」
「う~ん。香りが綺麗だよね。目隠しして飲んだらロゼって思うかも(笑)。」
「ホントに色が薄い。何故ですか?」
私「発酵期間が短いためです。今風のブルゴーニュはかなり強めに抽出しますから、この点クラシック。」
「味もかなり軽いですよね?」
「除梗していますから、さらに軽く感じます。10年くらい経ってから飲むのがベストなワインです。」
「せっかくのグラン・クリュなんだからもっと濃くすればイイのに(笑)?」
私「すべては香りのためでございます(笑)。」
「旨味と香り!飲んだことのないスタイル。」
「グラン・クリュにしては安い。何でですか?」
家内「ロバート・パーカーに『薄くてダメだ!』と酷評されたからです。」
私「アメリカ人には解らないんでしょうね(笑)。」
「そうだろうなぁ(笑)。」
私「まあ、実際に好みの別れるワインだと思います。」
「僕は物足りない。クラシックなプーレットみたいなのが好きです。」
私「プーレットは薄旨くて強さがありますよね。これは香り チャーミングさのみなのです(笑)。シャルム・シャンベルタンの極致だと私は勝手に思っております(笑)。2008年でもこれだけ香りが綺麗に出ているということは、尋常ならざる尽力が払われたと言うことでございます。」
お忙しい年末、ご来店ありがとうございました!
一年間のご愛顧どうもありがとうございました。
皆様の来年のワインライフの充実とご健康をお祈り申し上げます。
桝久商店 岡本利秋・昭子
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ジョージア(旧グルジア)のオレンジ・ワイン
Dec 11, 2017 by weblogland |
ちょっと前置きが長くなりましたが、ティスティングしたジョージアの白ワインは手強い(笑)。まず、品種が解らない(笑)。
え~と。ムツヴァネとキィシィーですか。どちらも聞いたことがない(笑)。
色合いから熟成が進んでいることは解りますが、味わいもキットカット熟成が進んだ結果のものだとは思いますが、強烈
(笑)。酸とタンニンの分量が半端ない!
なるほどこれでワインとしてのバランスが取れているんだと納得はしますが、それにしても強烈(笑)。一体どんな食べ物に合わせるのか?ちょっと途方に暮れますね(笑)。個人的には美味しいと思いますが、万人受けはしなさそう(笑)。マスキューで扱うにはちょっと高級過ぎるかな(笑)?
あと、ジョージアの普通に造ったワインに期待が膨らみました(笑)。このワインだけ飲んでもポテンシャルの高さは認めざるを得ない(笑)。もの凄い生命力なのです。ヨーロッパ系葡萄原産の地の優位性を感じました!
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桝久 試飲会リポート 後半201711
Nov 28, 2017 by weblogland |家内「このワインはバローロの格付け畑ブッシアの東の高台のものです。グラモレーレという格付け畑で西向きの斜面に畑は広がります。この家の所有畑はこのグラモレーレに4.5ヘクタールのみです。」
「バローロの格付け畑ってグラン・クリュってことですか?」
私「生産者の中にはそう言う方もおられますが(笑)、実際は最大公約数的な区分かと(笑)。」
「え~と。ドルチェットは自分達の普段飲み、バルベーラがお客様用、バローロは売り物で飲むのは特別な時だけ でしたっけ(笑)。」
「どれどれ、あっ!これ凄い!鮮烈!」
「前のヴァルポリッチェラがチャラく感じる(笑)。密度感が圧倒的。」
「プラムの香りが突き抜ける(笑)。ドルチェットってあまり香りがはっきりしないけど、これは例外?」
「コンテルノなんかのヘビー級のドルチェットは確かに良いけど、これは次元の違うものですよね(笑)。こんなドルチェットは初めてですよ(笑)。」
私「ドルチェット好きのFさんにお褒めいただくとは光栄に存じます(笑)。実はこのドルチェット飲んだとき真っ先にFさんを思い浮かべました(笑)。」
「この生産者ドルチェットがこれほど良いんだから、全部ネッビオーロ植えてバローロだけにしちゃえばイイのに(笑)?」
「そうだよね。所有畑は全部グラモレーレなんだから(笑)。」
「新しい生産者ならそうするかも知れないけど、昔からこうしてたんだろうな(笑)。
グラモレーレだからどこでもネッビオーロが良く育つ訳じゃないんだろうね。」
私「あと、収穫期がネッビオーロは遅いのでリスクが高い。それより収穫期の早いドルチェットやバルベーラを植えることはリスク回避にもなるかと。」
「ボルドーもリスク回避のためにメルローとカベルネを植えるって何かの本で読んだ。バローロはボルドー観たいに混ぜないけどね(笑)。」
「マスキューさん。これってワサビの香りしますよね?」
私「はい。たしかに。実は以前マスキュー定番のゼルボーネのドルチェットにも共通した香りがありました。ひょっとしたらドルチェットの品種特性かもしれません。」
「ゼルボーネのドルチェットかぁ。あれはあれで凄く美味しかったよね。旨味が飛び抜けてた(笑)。香りはこれと同じプラムだし、同じ品種と言われれば納得できる。スタイルはだいぶ違うけど(笑)。」
「イタリアワインって同じ品種を造っても出来上がるワインの方向性は違いますよね。フランスとは気質が違うんだよね(笑)。」
「うんうん。へんてこなボルドースタイルのワインなんて見かけないもんね(笑)。」
「逆にそんなのあっても売れない(笑)?」
「イタリアだと変なのあっても許される(笑)」
●モンティ 2014年 ヴィッラ・スパリーナ
イタリア赤 ピエモンテ バルベーラ・デル・モンフェッラートD.O.C.750ml 1851円税込み
「あれ?この瓶の形見た覚えがありますよ
(笑)。え~と。白、ロゼでしたよね?」
家内「はい(笑)。ガヴィで有名なヴィッラ・スパリーナの赤ワインででございます(笑)。」
「へぇー、あのガヴィ濃くがあって美味しいんだよね(笑)。それに綺麗なスタイル。」
「それが赤だとどんなんかな?これがテーマですね(笑)。」
私「読まれてますね(笑)。まっ、まっ、お試しください(笑)。」
「濃いね!前のドルチェットも濃いけど、また違った意味で濃い(笑)。」
「濃いけど南イタリアの濃さとは全然違うよ(笑)。詰まった感じかな。」
家内「タンニンだけじゃなく酸がしっかり入っています。」
「マスキューさんがよく言う『酸』ってこれなんだな(笑)。酸っぱさ=酸 という訳じゃないんですね。なんか解ったような気がする(笑)。」
私「ありがとうございます(笑)。このワインは2014年ですが、わりに若く感じます。これも酸とタンニンの分量が多いからかと。」
「なるほど!ヴァルポリッチェラは2015年ですよね。これって値段の差ですか?」
私「言いにくいですが(笑)、おっしゃる通りでございます(笑)。」
「このワイン木樽使ってますよね?」
家内「おそらく使ってますね。古樽だと思いますが。でしゃばらない使い方してますよね(笑)。」
私「果実味の邪魔にならないようにしています。もっともまだはっきり果実味のニュアンスが出るにはもう少し時間がかかりそうですが。」
「黒系のベリーやチェリーのニュアンスはまだ隠れてる感じだよね。」
「ここのガヴィとこのバルベーラが同じ生産者が造っているとは思えない(笑)。もっと洗練されたバルベーラかと思いましたよ(笑)。」
「いやいや。ガヴィ同様に濃く造ったバルベーラなんですよ。きっと(笑)。赤ワインは濃く造るとタンニンが多くなるからこうなるんですよ(笑)。」
私「栽培の基本は同じはずです。かなり収量は低いと思います。」
「それってどういう意味ですか?」
私「例えば1本の葡萄樹からボトル1本分のワインしか造らないのと、1本の葡萄樹からボトル5本分のワインを造るのとの差です。」
「なるほど!高級メロンと同じだ(笑)。1玉1万円の高級メロンは1本の木から1玉しか造らない。安いのは鈴なり(笑)。」
「このバルベーラ、お客さんが来たときに飲むようなワインだよね。バローロの3段スライド方式と同じかな(笑)。」
「ドルチェットもコスト・パフォーマンス高いけど、このバルベーラもコスト・パフォーマンス高いよね(笑)。」
私「ありがとうございます(笑)!」
●ガッティナラ 2009年 アンツィヴィーノ
イタリア ピエモンテ 赤 D.O.C.G. 750ml
4628円税込み
「これが貴重なネッビオーロですね(笑)。
」
家内「今飲み頃に入っています(笑)。」
私「熟成期間は40ヶ月以上かけております
。」
「あっ!美味しい!」
「別格だな…。」
「香りが凄く美しくて美味しい(笑)。」
「いつまで経っても口の中から香りが消えない(笑)。」
家内「水を飲んでも消えませんよ(笑)。」
私「ネッビオーロって高貴品種と言われる
訳が解りますよね(笑)。」
「良いバローロとは少し違いますよね。バローロだとパワーが全面に出るもんね。
」
「これは美しさが全面に出る(笑)。」
「エレガントの極みだな。」
家内「バローロとガティナラの産地の違いなんでしょうね。」
「でもガティナラはバローロより安いよ!なんで?」
「そりゃあバローロは有名だからだよ(笑)。」
家内「ガティナラ自体の全生産量はバローロに比べると遥かに少ないので世界市場
には供給出来ないですね。」
「そうするとクリュなんて格をつける必要もない(笑)。」
「バローロのクリュってマーケティング戦略?」
私「私には答えられません(笑)。」
「ネッビオーロってバローロ、バルバレスコだけじゃないんだ?」
家内「D.O.C.G.指定のものだとこのガティナラやゲンメあとロンバルディアのヴァルテリーナなんかがあります。D.O.C.まで手を伸ばせばかなりあります(笑)。」
「僕はマスキューさんの定番の『カプレンガ』で十分かな(笑)。友達とちょっと美味しいワインを飲むにはぴったり(笑)。」
「そうだよね。このガティナーラは特別な時に飲むべきワインだね。しょっちゅうこんなワイン飲んでたらバチが当たる(笑)。」
「しょっちゅう飲めたら羨ましいけど(笑)
、これ以下が美味しく飲めなくなったら不幸だよ(笑)。」
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桝久 試飲会リポート 前半201711
Nov 27, 2017 by weblogland |まずは白!
〇オルトゥルーゴ 2016年 カンティーナ・ボネッリ イタリア エミリア・ロマーニヤ 白 〇オルトゥルーゴ 2016年 カンティーナ・ボネッリ イタリア エミリア・ロマーニヤ 白 コッリ・ピアンチェンティーニD.O.C. 750ml 1666円税込み 750ml 1666円税込み
「マスキューさん!また、変なのみつけましたね(笑)!コッリ・ピアンチェンティーニD.O.C. なんて知りませんよ(笑)。」
「イタリアって沢山D.O.C.あるんだよね。400以上でしたっけ(笑)?」
家内「中には一人D.O.C.もありますよ(笑)!」
「えっー!そんな馬鹿な(笑)。」
私「D.O.C.の委員会も一人なのかな(笑)?
でも、イタリアらしい個人主義と理解すると、それはそれで納得かな(笑)?」
「イタリア人って頑固で職人気質とプライドが高いからあり得ますね(笑)。」
「このコッリ・ピアチェンティーニも一人D.O.C.なんですか?」
家内「いえいえ、これは一人ではありません(笑)。エミリア・ロマーニヤの北西端のD.O.C.です。品種のオルトゥルーゴはここでしか栽培されていません。」
私「私も初めて飲みました(笑)。」
「イタリアって同じ葡萄品種でも産地が違うと呼び名が違うことがザラですけど、これは?」
私「DNA鑑定の結果同じものがないそうです。亜種もないとか。この地域だけの固有種のようです。味わいも独特なので、まっ、まっ、お飲みください(笑)。」
「飲みやすいね(笑)。かといって薄くはない。」
私「北イタリアらしくアルコール分は12%です。」
「そんなに高くはないんだ。だから飲みやすいんですね。」
私「北イタリアの白ワインはアルコール分が低めで仕上がります。共通してリンゴ酸が多くて優しい。日本人好みのラムネみたいな柔らかさがあります(笑)。」
「紅茶…、う~ん。アールグレイみたいなニュアンスかな。」
私「そうです。リンゴ…紅玉の皮っぽくもありますか。」
「草、それも夏草じゃなくて高原の草、ちょっと湿った 朝露に濡れたような…、あとミネラルやスパイス。」
「香りはバーンとはこないけど、かなり複雑ですよね(笑)。」
「後味のふんわり甘い感じがイイね。綿飴っぽい、でまちゃんと辛口。香りが甘いんだよね。」
「マスキューさん!以前こんな感じの後味のワイン試飲会で出しましたよね?」
家内「はい。マルケのボッカフォスカの白
のアドレスに似てます(笑)。このワインかと(ワインを取り出してお見せする。)」
「あっ!それぞれ(笑)。後味が綿飴(笑)。こっちの方が強いかな?」
家内「マルケの方が暖かい分、ふっくら感、大きさはありますね。」
「それにしても複雑。薔薇みたいなニュアンスもあるし、香りがどんどん出てくる。」
「薔薇といってもゲヴュルツトラミネールみたいな香水のようなニュアンスじゃないんだよね。」
私「はい!どちらかと言えば野バラみたいに控えめです。薔薇の葉っぱの青さも感じますし、ピリッとしたスパイシーさもピンクペッパーみたいな感じです。」
「そうそう。ゲヴュルツトラミネールみたいにデフォルメされてない(笑)。」
「逆に品種改良を重ねて純化されてない…。」
「マスキューさん曰くのプリミィティブな味わいなのかな(笑)。」
私「左様かと(笑)。読まれてますね(笑)。
これでもこのワイン、かなり飲みやすく造られていますから、もともとはもっと癖が強いかもしれません。」
「それってどういうことですか?」
私「このワインは醸造後にミクロ単位の濾過をしています。1.5、1、0.5ミクロンの濾過膜を通すようです。かなり念の入った処理です。出来上がったワインに不自然さもありません。」
「へぇーそんな技があるんだ。」
「でも、単純に飲みやすいんだよね(笑)。
旨味の塩梅がイイんだよね。」
●コッリ・ピアチェンティーニ ボナルダ 2015年 カステル・デル・ドゥーカ イタリア 赤 エミリア・ロマーニヤD.O.C. 750ml 1157円税込み
家内「これは同じ産地の赤 地場品種のボナルダ100%で造っています。」
「ボナルダって聞いたことあるけどマイナーですよね(笑)?」
家内「はい(笑)。ブレンドの時に補助的に入れる品種です。香りではなく重さをワインに与えるために使われることが多いようです。」
私「ボナルダは別名クロアチーナとも呼ばれています。クロアチアから来た葡萄品種らしいです。」
「おー!確かに渋い(笑)。タンニンの分量がなかなかのものですな(笑)。」
「これは肉のためのワインだね(笑)。」
「乱暴な渋さじゃないんだよね。わりと程好く感じるなぁ(笑)。僕の好み(笑)。」
「此れだけで飲むには私は辛い()。肉汁がないとダメ(笑)。」
「じっくり飲むと旨味が隠れてますよ(笑)!良いワインっぽさが隠れてる(笑)?」
私「皆さんが飲んでいるのは2015年なのですが、2013年が何本かありますので比べてみましょうか(笑)?」
「おっ、2013年はタンニンが強くない。タンニンより酸が上回ってる。」
「プラムっぽさを感じる。」
「ワインが2013年の方が洗練されてる!滑らかだよね。」
「2013年も2015年も同じワインなのは解るけど、変化をはっきり感じる(笑)。これって熟成したということですか?」
私「はい。そういうことかと(笑)。この価格帯のワインでも時間の経過とともに向上していることは品質の良さの証かと。」
「2013年だと肉汁あれば、もっと美味しく感じる(笑)」
「マスキューさん。2015年の方はデキャンターして飲むのがイイんですか?」
私「難しいですね(笑)。デキャンターすると一気に開いちゃうと思います。実際には開けた翌日だとより良いんですけど(笑)。」
「ウチじゃ無理!そんなに待てない(笑)!」
「店長!2013年まだありますか?」
私「並んでるだけですから、あと3本です。」
「じゃあ、とりあえず1本ください(笑)。」
「では、私も(笑)。」
●ヴァルポリッチェラ・クラッシコ 2015年 モンテ・デル・フラ イタリア 赤 ヴェネト D.O.C. 750ml 1480円税込み
「これって以前試飲会で出たリパッソと同じ生産者なんですって。あのリパッソ随分飲みましたよ(笑)。」
家内「はい(笑)。ヴェネトのモンテ・デル・フラのワインです。これがここの家のヴァルポリッチェラのもともとの味わい いわばベースのワインかと(笑)。」
「これ飲みやすい!」
私「でしょ(笑)。頭にくるほど飲みやすいんですよ(笑)。」
「これ、女子好きな味(笑)!危険(笑)。」
「うん。絶対に飲み過ぎる(笑)。」
「店長!曰くの スモモもモモもモモのうち ですね(笑)。」
「滑らかでクリーン。ピノ・ノワール的な美味しさですよね(笑)。」
「バランスがめちゃくちゃイイ(笑)。木樽使ってるんですか?」
家内「使ってますが、樽のニュアンスが極力表に出ないように腐心しています。」
私「通常ヴァルポリッチェラの香りはブラックチェリーなんですが、これはちょっと趣が違います。スモモ、モモ、薔薇、
ネクタリン、マンゴーなどの香りがします。かといってトロピカルではなく、じんわりしてちょっと冷ややかさを感じます。」
「エレガントだよね。北イタリアらしいよね(笑)。」
「液体のねっとり感 舌触りと香りがマッチしてますよね(笑)。」
私「アルコール分は12.5%。きっとこれがベストな仕上がりかと。」
「アルコール分が高ければ高いほど良い訳じゃないんだよね(笑)。」
「飲んでてとても自然に感じます。香りは華やかなんだけど、華美じゃない(笑)。こんなワイン毎日飲めたら幸せ(笑)。」
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ボジョレー・ヌーヴォー2017年飲みましたぁ(笑)!
Nov 17, 2017 by weblogland |
まずは『ミッシェル・マーレ』ボジョレー・ヴィラージュ・ヌーヴォ2017年
うーん。いつもの範疇の出来ですね(笑)。甘さもほどほど、酸もほどほど。ちょっとアルコリックかな?でも予想された作柄のイレギュラーは感じませんね(笑)。いつもいつもありがとうございます(笑)!
さて、ボジョレー ヴィラージュ ヌーヴォー2017年 ドメーヌ・コート・ドゥ・ラ・モリエール は旨い!いわゆるボジョレー・ヌーヴォーとは一線を画してますね(笑)。大きさ広がりとも立派!
あとモリエールらしい旨味は圧倒的。比べると段違い(ミッシェル・マーレごめんなさい。)。アルコール分はなんと14%ありますがそれほどには感じません。試飲した方が迷わずこっちを買われるのも分かりますね。
とりあえず今年もボジョレー・ヌーヴォーを飲めて良かったぁ(笑)。
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期待と疑問が入り交じります
Nov 10, 2017 by weblogland |ロベルト・シルグのロゼ・ワインを取り寄せました(笑)!
2015年がファーストリリース。大日本ロゼ・ワイン普及協会としては何としても飲まなくてはいけません。
今晩飲む予定ですが、ラベル表記が面妖(笑)。パス・トゥー・グラン ピノ・ノワール と書いてあります。
???
期待と疑問が入り交じります(笑)。
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2017年のノヴェッロを飲み終わりました
Nov 09, 2017 by weblogland |先週お話したようにトスカーナ、マルケ、プーリアともに良いですね。ワイン自体に余裕があります。無理をした感じがなく、それゆえ十分な酸とアルコールを自然に得た感。特に驚いたのはトスカーナのノヴェッロ。このグレヴェペーザのノヴェッロはちょっと天候が悪いとすぐに出来映えに影響します(笑)。細さが目立つタイプ。最初飲んだ印象ではガロフォリやコンティ・ゼッカの強さに圧倒されましたが、時間が経つと今までに経験したことのないしっかり感。おもった以上に酸がありました。
うーん。
そうすると2017年は全体に良い可能性大(笑)。まだ北イタリアは飲んでいませんが、トスカーナが良ければ大体北イタリアも良いかと(笑)。
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ノヴェッロ飲みましたよ(笑)!2017
Nov 05, 2017 by weblogland |
マルケのガロフォリのノヴェッロは全くイレギュラーを感じさせません。ここ数年で一番良いかも。全てに無理がなく欠点を感じません。13%のアルコール分は伊達じゃない(笑)。モンテプルチアーノらしさ全開(笑)。ノヴェッロがM.C.をかけるようにレギュレーションが変わってからようやくスタイルが確定したかのようです。
そしてプーリア コンティ・ゼッカのノヴェッロ。物凄く良い出来ですね。濃度感が半端ない(笑)。2017年のプーリアはかなり良い作柄に違いありません!
全体に2017年のイタリアは期待出来そうですね(笑)。イタリアって2007年も良かったし、末尾に7がつく年は良い作柄みたいです(笑)。フランスとは逆になるかな
(笑)?
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桝久 試飲会リポート 後半 201710
Oct 31, 2017 by weblogland |イタリア ピエモンテ ロゼ ヴィーノ・ロサート 750ml 1573円税込み
「おー!久しぶり!以前の試飲会ではすぐに無くなったんだよね。あの時買ったストックを先日飲みましたよ(笑)。美味しかったな(笑)。」
家内「今年の1月の試飲会で紹介しました。かなり癖もありますが、たまらない味わいです。」
「同じヴィンテージなんだ。色は若干熟成が進んだようですね。」
私「当主のファビオさんの体調も良くなりまたワイン生産を続けるようです。ほっとしました(笑)。このところキアレットは蔵に残っていたもの。10ケースちょっと、すべてインポーターさんが輸入してくれました。」
「ビオっぽい香りがするけど、香りに重さがある。滑らかだけど強い味わい。」
「エスエル香も強い。一緒にワインの香りも大量に立ち上がるね(笑)。凄いねこれ(笑)。」
私「アルコール分が14%もありますし、それに伴った様々な要素は圧巻でもあります。」
「プラムというよりはウメ(笑)!でもかなり強い。圧倒的。」
家内「チェリーっぽさもあるし、ミネラルもしっかり、大自然の大きさ感じるな(笑)。」
家内「ちょっと取っつきにくさまありますが、飲めば飲むほど美味しくなる不思議なワインです(笑)。」
私「もう少し時間がたつとオレンジっぽさも出てきます。開けてから2時関くらいたつと本領発揮します(笑)。気長にじっくり飲むことで、何か解ったような気になります(笑)。」
「会長オススメのロゼですね(笑)。」
「これって品種は何ですか?」
私「ドルチェット100%です。ここの家の赤はすべてドルチェット。これは赤ワインを造る過程ですぐに搾ることで造られたロゼです。いわゆるキアレット。赤ワインもとんでもない生命力を持ちます。」
「澱もたくさんあるんですね。」
私「はい。余計なことは全くしない造りです(笑)。プリミィティブなんですよ(笑)。」
「私の造るワインと同じ あはははは(笑)。」
私「Aさん!今年はどのくらいのワイン造ったんですか?」(このAさんリタイア後、バイク、菜園、料理、などで人生大爆進(笑)。なんとワインまで造っちゃいます!)
Aさん「今年は5リットルくらい。」
私「天気悪かったけど収穫出来たんですか?」
Aさん「ぜんぜんダメ。カベルネが一握り。だから買い葡萄!あははは(大爆笑)。」
●クローズ・エルミタージュ キュヴェ レ・トロア・シェーヌ 2014ドメーヌ・エマニュエル・ダルノー フランス ローヌ 赤 750ml 3471円税込み
「おっ、定番のクローズ・エルミタージュですな(笑)。このワイン、毎年飲んでるよ(笑)。」
私「ありがとうございます(笑)。去年販売した2013年が初のイマイチの売れ行き(笑)。スタイルが変わったか?天候の性だったか?2014年を飲めば判断がつくかと(笑)…。」
「ぐんっと甘い!これこれ(笑)。こんな感じなんだよね。」
「飲みやすい!」
「大物(笑)。かなり高級そう(笑)。」
「余韻や広がり すべてが大きい。しかも飲みやすい!」
「シラーらしいスパイシーさやベリーのニュアンスが沢山隠れてる感じ。」
「マスキューさん。2014年は作柄悪くなかったんですか?」
私「春に低温障害で葡萄樹が枯れる被害があり、7月の結実期に天候不良で結実不良。ただ真夏から収穫までは天候に恵まれました。このため、全体の収穫量は少なく不作となりましたが、出来たワインは凝縮感のあるものとなりました。」
「はっはぁー、なるほどね。」
「マスキュウさん、2013年はわりと酸が立つワインのように記憶力してますが、その差は?」
私「2013年は夏場の日照が足りなかったか、雨に降られたような感じです。ただ最終的に糖度は2014年と同じくらいには上がりました。また、単純に2013年がダメとは言えないのは、ひょっとして熟成能力が2014年よりあるかもしれないところです。少なくとも、今飲むのなら2014年の方が良いのはたしかです。」
〇コート・デュ・ジュラ シャルドネ 2014年 クールベ フランス 白 ジュラA.C. 750ml 2970円税込み
「おっ!これですな。マスキューさんの作戦だは、大物のクローズ・エルミタージュのあとでも大丈夫なんでしょ(笑)。」
私「読まれてますね(笑)。まっ、まっ、どうぞお飲みください(笑)。」
「おー!これスゴい!」
「そそり立っちゃってる(笑)。」
「もの凄い酸。店長!これマロラクティックやっててもこんなに酸があるんですね。こりゃ凄い(笑)。」
「バランスも良いから、しかも飲みやすい。」
「樽のニュアンスも強いけど気にならないし、逆に樽の香りがあった方がイイ(笑)。」
「シャルドネとは思えない。以前飲ませてもらったサヴァニャンに近い(笑)。」
「栗っぽさもある。ほっくりした豊かな感じもする。あとチーズっぽさ。かなり複雑。」
私「栗っぽさはバシュレのアリゴテみたいですよね(笑)。でも、これはシャルドネ
(笑)。こんなワインを飲むと、品種をどうのこうの言うことに意味がないんじゃないかって思っちゃいますよ(笑)。」
「マスキュウさん。これかなり複雑ですよね?」
私「赤い花や小さい赤い果実のニュアンスも感じます。これは木樽熟成する前にシュール・リーしているかとかと。厚みと複雑さを増しています。」
「そういう技を使ってるんだ(笑)!」
私「葡萄栽培から醸造・熟成まで最大限の尽力をしたグレート・ワインかと。」
「これって食べ物は何に合わせますか?家庭料理じゃ無理ですよね(笑)?」
「チーズかな?それもかなり強いやつ(笑)。」
家内「コンテやスモーク系のハードなもの。ブルーチーズもイイかな。クリームを使うんだったらダブル、トリプルクリームくらいのこってりしたものが良いはず。」
Aさん「今、スモークにも凝っていて、鹿や魚介類のスモークしたものがあるから早速試すかな(笑)?」
私「恐れ入りました(笑)!」
悪天候の中ご来店ありがとうございました!
桝久商店 岡本利秋・昭子
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桝久 試飲会リポート 前半 201710
Oct 30, 2017 by weblogland |前半戦はイタリア ヴェネトのレ・コンテッセの白、赤、泡の3連発です(笑)!
〇I.G.T. マルカ・トレヴィジアーナ ピノ・グリージョ 2014年 レ・コンテッセ イタリア ヴェネト 白 750ml 1416円税込み
「あっ、美味しい(笑)。親しみやすいね(笑)。」
「柑橘系が爽やか。ドイツワインみたいに突き刺さるような感じじゃないけど(笑)、ほどよく心地好い(笑)。」
「うんうん。グビグビいけちゃう(笑)。でも薄くはない。冷蔵庫にいつもストックしたいね(笑)。」
「実は割りと濃いのかも(笑)?」
家内「開けてからの持ちも良いですよ。」
「ちょっとラムネっぽくもある。親しみやすい爽やかさ。」
「なるほど、そう言えばそうだね。日本人のおじさん好みだね(笑)。」
「わりと濃いよね(笑)。」
「ピノ・グリージョにしては香りがはっきりしてる。良いピノ・グリージョですね(笑)。旨味とのバランスが心地好い良いですな。マスキュウさんがよく言う 折り合いが良い。 ってことですね(笑)。」
私「読まれてますねぇ(笑)。」
「あと、ベースにお芋っぽさもありますね。イタリアらしさはちゃんとある。」
私「さすが!」
「うーん。わたしは後に出てくるプロセッコの大ファンなんですが(笑)、この白を飲むと共通したものを感じますね(笑)。」
「なるほど、それがテーマなんですね(笑)
。」
私「ご名答でございます。またまた読まれました(笑)。ヒョェー!」
「すごく飲みやすいんだけど、しっかりしてる。食事に合わせやすいよね。特別献立考えなくたってイイかな(笑)。」
「マスキュウさん。これってアルコール分は幾つですか?」
私「12%です。」
「そんな高くもなく低くもない(笑)?」
「店長!でもハニーなところがありますよね。このハニーなニュアンスは葡萄果が過熟すると出てくるニュアンスです。あとナッツっぽさもそうですよね?」
私「仰る通り!さすがですね(笑)。この辺りにこの生産者の特殊性、畑の独自性があるような気がします。」
家内「あまりアルコール分を高くしなくても、ワインが上手く出来上がる畑のようです。」
「どういうことですか?」
家内「コンテッセの畑は斜面にあり、わりと他より冷涼なためだと思います。畑自体も歴史が古くもともとの所有者はヴェネトの領主的な存在でしたから、いちばん恵まれた畑なのは確実。他の平地の畑のワインとは一線を画しています。」
私「あと、葡萄果が熟す前後の時間が長いよあな気がします。かなりゆっくりと葡萄果が熟すテロワールだと思います。」
「畑の葡萄も特殊なのかな?」
私「その可能性もあります。今度葡萄樹の来歴や特性を聞いておきますね(笑)。」
●I.G.T. マルカ・トレヴィジアーナ カベルネ 2015年 レ・コンテッセ イタリア ヴェネト 赤 750ml 1416円税込み
「これも同じコンテッセのワインなんですね。カベルネ・ソーヴィニヨンですか?」
家内「はい。これはカベルネといっても、カベルネ・ソーヴィニヨンとカベルネ・フランが半々です。こんな割合のワインは初めてです(笑)。」
「そーだよね(笑)。ボルドーだとフランは補助的だし、ロワールだとカベルネ・ソーヴィニヨンが補助的だよね(笑)。」
「おっ!これ、味がもろにカベルネ・フランじぁあーりませんか(笑)。」
私「ラズベリーの塊(笑)!」
「そうそう(笑)。でもロワールとは違うし
、ボルドーでもない。トスカーナとも違う(笑)。」
「ロワールだともっと濃くてジャムっぽいよね(笑)。これって飲んでもあんまりタンニン感じないですよね(笑)?」
家内「ボルドーやロワールの濃いワインは発酵期間が長く場合によっては1ヶ月もします。これはその半分以下の期間でアルコール発酵を終わらせます。」
「発酵期間が短いと軽めに仕上がるということですか?」
家内「はい。ただし薄い果汁の葡萄果ですと薄くて軽いだけのワインになってしまいます(笑)。」
「なるほど、このワインはもともとの葡萄
は濃く造ってるんですね。」
「飲み口は軽いけど、強さがあるんだよね
。」
私「そーなんです(笑)。カベルネ系のこんなスタイルのワインは経験したことがありません。」
「だからフランの香りがより引き立つんだな(笑)。」
私「きっとそれを意図してますよね(笑)。
それと同時にハーブやらミネラルを強く感じます。」
「爽やかなハーブのニュアンスがカベルネ・ソーヴィニヨンなのかな?」
「カベルネ・ソーヴィニヨンのカシスのような香りは感じないんですよね(笑)。」
「だったらフラン100%で造ったってよさそうなもんだけど…?」
家内「今度インポーターさんに何故か聞いてみますね(笑)。」
「余韻が綺麗だよね。ずーっと広がっていく。すごくクリアなんだよね。」
「たしかに高いワインは濃いのが常だけど
、これは違う価値観のワインだね。」
「濃いワインは美味しいし好きだけど、毎日飲むには体とお財布に厳しい(笑)。これはデイリーに飲めてイイね。」
家内「醤油やお味噌にも合わせやすいと思います。」
私「白ともどもデイリーなんだけど、共通した意識を感じます。」
「マスキューさんの今回のテーマですな(笑)!」
私「あ、あ、また読まれてる(笑)。」
私「私の意図はバレバレなのですが、更にだめ押しのワインがお次のプロセッコでございます。」
◎プロ・セッコ 『トレヴィソ』 エキストラ・ドライ レ・コンテッセ イタリア ヴェネト 発泡性 白 750ml 2000円税込み
「おっ!これ大好きなんですよね(笑)。」
「イタリアン・レストラン行った時、プロセッコを注文するとワインを知ってる客だと思われるよ(笑)。」
「色々プロセッコ飲んだけどコンテッセが一番イイね(笑)。」
「これラベル表記が英語ですよね。アメリカ向けですか?」
家内「プロセッコはアメリカで大人気だったので、その名残かと(笑)。」
「でもさあ、プロセッコって銘柄がたくさんあるし、甘いだけのとんでもないのが多いんだよね(笑)。これとは別物だよ(笑)。」
私「大人のラムネでございます(笑)。」
「マスキューさんこれって品種はプロセッコ種ですよね。」
私「はい。今はグラーレと呼びます。」
「一番最初な飲んだピノ・グリージョと似てますよね。」
家内「共通したニュアンスありますね(笑)。」
「それって何故ですか?」
私「どちらもあまりアルコール分が高くなくても、ワインが造れるようです。特にプロセッコはアルコール分が11%とかなり低い。」
家内「コンテッセのプロセッコは『トレヴィソ』という最良の区画です。かなり低い糖度でも葡萄が熟すテロワールのようです。」
私「収穫も完熟前に早く摘むようです。」
「店長!通例葡萄は完熟を待たないと青臭くなったりしますよね?」
私「はい。まず糖度が完熟し、そのあと2~3日してからタンニンが完熟します。通常このタンニンの完熟を待ってから収穫されます。」
家内「タンニンの完熟を待たないと赤ワインなどはピーマンみたいな青臭さが出てしまいます。」
「昔のロワールなんかそうだよね。最近はそんなのあまり見ないけど。」
「でもこれは白葡萄ですよね?」
私「はい。白葡萄だとリンゴ酸がより多く残ることは想像されます。」
「それでも美味しく出来るのが特性なんですね?」
私「コンテッセ自体がそのような特徴があるように感じます。」
「これがテーマですな(笑)。」
私「ご察しの通りでございます(笑)。」
「多いリンゴ酸がラムネみたいに感じるのが特徴なんだ。」
「あと、このプロセッコ、アルコール分が低いわりに濃いんだよね。でも、無理な濃さじゃないから飲み疲れしない。」
「旨味が強いから飲みやすいのかな?」
「プロセッコって高級じゃないけど、肩肘張らずに楽しめるからイイよね(笑)。こんなの毎日飲めたらしあわせだよね(笑)。」
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今日27日イタリアのノヴェッロが届きました!
Oct 28, 2017 by weblogland |
でもですね、今日は試飲会の当日。この忙しいときに…トホホ(笑)。
とりあえずアルコール分チェックです。
まず、ノヴェッロ・トスカーノ2017年 グラヴェペーザ は12.5%。去年と同じですね。それから、ノヴェッロ・サレント2017年 コンティ・ゼッカ は13%。これも去年と同じです。まあまあかな(笑)。
そして、ティニ・マルケ IGT 2017年 ガロフォリ は13%。おっ、去年より0.5%高いですね。13%まで糖分が上がるのは久しぶりですね(笑)。ちょっと思い出せないくらいです。2017年のマルケは期待大かな(笑)。
とりあえずあまり前評判の良くない2017年ですが、イタリアは大丈夫そう。
あー、良かった(笑)。
でも、まだ見ただけですから(笑)、私の言うことを信じないように(笑)。
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テイスティング記録 - アリアニコ 2013年 ヴィニコラ・デル・サンニオ
Oct 08, 2017 by weblogland |「昨日マスキューさんのブログ見てたらワインの試飲が出来るって書いてあったから来ましたよ(笑)。」
私「それはそれはありがとうございます(笑)。今、おつぎしますね。」
お客様「私これ飲んだことないんですよ。オレンジのハートマークが印象的だから飲んだか飲まないか忘れた訳じゃありませんよ(笑)。さてさて、おっ、飲みやすいですね!抵抗なく飲めちゃう(笑)。これって飲みやすくなったんですか?」
家内「はい(笑)。来たときはまだ酸が落ち着いていませんでした。」
私「今飲むと酸とタンニンのバランスが良いですよね。一般的なアリアニコとは違うスタイルですが(笑)。」
お客様「アリアニコってもっと濃いよね。
このワインは南イタリアっぽくないよね(笑)。」
私「タンニンが目立ちませんよね。」
お客様「チョコレートやコーヒーっぽくないし。ずっしりはしてない。かといって薄い訳じゃない。旨味が心地イイね(笑)。」
私「夏を越してからバランスが取れてきました。果実味も綺麗に表れています。」
「マスキューさん。夏過ぎるとこうなると知っていたんですか?」
私「どうなるかは解りませんでしたが(笑)、よくなるはずだとは思っていました。」
家内「経験的な勘かな(笑)。」
お客様「マスキューさんはこのワインを何度も飲んでいるんですよね?」
私「はい。ヴェリー・オーフン(笑)。」
家内「私は好きなワインですからヴェリー・ヴェリー・オーフンです(笑)。」
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アルザス シルヴァネール 1996年 ジャン・ベッケー
Oct 06, 2017 by weblogland |
こんなの見つけちゃいました。
アルザス シルヴァネール 1996年 ジャン・ベッケー
忘れていた訳じゃなかったんですが、倉庫の中にずっーとありました。もちろん常温で置いてあったものですから飲めるはずはなく、資格試験の練習材料にしようと思い引っ張り出しました。まあ、その前に1本開けて中身の確認(笑)。合成コルクはまだ効いてまさ。グラスに注ぐと色も大丈夫。匂いも異臭は無し。恐る恐る飲んでみると、旨い!
うーん。
まさか飲めるとは!?
酸が生き生きして素晴らしい広がり、リースリングほど華やかではないものの、実に旨い。しかも、まだまだ熟成のピークには入ってません。20年経っているとは思えません。
ジャン・ベッケー恐るべし!
シルヴァネール恐るべし!
総酸が1リットル中10g近くあるはず。ラインガウのリースリングのような強靭さ。残糖分も感じられないほどです。
また一つワインのことが解った気がしました(笑)。マスキューにありますからお立ち寄りくださいね(笑)。
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桝久 試飲会リポート 後半 201709
Oct 03, 2017 by weblogland |フランス 赤 コリーネ・ローダニエンヌI.G.T. 750ml 1388円税込み
「あれ?これ前に飲んだことあるかな(笑)?」
家内「へへへ(笑)。一年半位前の試飲会でご紹介いたしました。とても美味しくなったので再登場です(笑)」
私「へへへ(笑)。我が家の定番アイテムです(笑)。お試しくださいませ。」
「前に飲んだ時よりふっくらしてる(笑)。」
「酸とのバランスが良くなった?」
「いかにも北ローヌのシラーだよね。シラーというとファットなスタイルが多いけど、これ香りがすごく綺麗(笑)。」
「ベリー系や薔薇の香りがする。」
「そういえば昔資格試験受けた時にシラーをピノ・ノワールと間違えました(笑)。あの時に出たシラーを思い出しました(笑)。」
私「シンメトリーでふくよか。典型的な北ローヌのシラーかと。仰る通り試験に出して欲しいシラーです。」
「オーストラリアのシラーズや南フランスのシラーなんか肉付きが良くて飲みやすいので好きなんですが(笑)、これがシラーの味わいなんですね。」
「特に南フランスのシラーなんて濃くてスパイシーなだけ(笑)。濃ければイイ訳じゃないんだよね(笑)。」
私「あれはあれで飲みやすくてイイんですが、エレガントさに欠けます。シラーって美しい品種だと思います。」
「なるほどね。シラーってどんな味と聞かれると上手く表現出来ないのはもっともなんだ(笑)。こういうの飲まなきゃダメなんだ(笑)。」
「そーだよね。シラーって世界中で造られてるもんね(笑)。みんな濃いけど(笑)。」
家内「割りと暑いところでも栽培可能です。あと有名なフランス品種でもありますから、売りやすいのも原因かと。」
「私、以前の試飲会で飲んだ印象的より今日飲んだ方が印象が強いんですけど、それってワインが熟成したっていうことですか?」
私「同じヴィンテージですから、ようやく飲み頃になった感じですか。熟成といえば熟成です。」
「マスキューさんはそれを予想してたんですか?」
私「昨日の晩ごはんに何を食べたか覚えていませんから、先の事なんて解るはずはありません(笑)。ただ経験的に良くなるはずとは思ってました。ですからしょっちゅうこのワインは飲んでました(笑)。」
家内「シラー原理主義者の私にとっては、常に気になるワインです(笑)。特に価格は安いのですが、それでも向上するはずと思い信じた甲斐がありました(笑)。」
「なるほど。値段じゃないんですね。」
「濃ければちゃんとしている訳でもないんだな(笑)。」
私「そう言っていただけると冥利に尽きます(笑)。ありがとうございます!」
●カブレンガ 2013年 アンツィヴィーノ イタリア ピエモンテ 赤 V.D.T. 750ml 2314円税込み
「これですね。ホームページ見るとマスキューさん大部入れ込んでましたね(笑)。」
私「あっ。また読まれてしまった(笑)!まっまっ、とりあえず飲んでミソ(笑)。」
「おー!ネッビオーロの味がする!それも高いネッビオーロだぁ(笑)!」
私「スミレの香り、あとストロベリー、チェリー、プラムの香りがはっきりしっかり出ています。全体の溶け込みも良いし
、バランスが素晴らしいかと(笑)。」
「スミレの香りって?」
私「失礼しました。インクみたいな香りです。スミレの香りなんて解らないですもんね(笑)。」
「あー。解ったぁ(笑)。」
「バローロなんかでよく言われる香りだな(笑)。」
「でも、こりゃ下手なバローロ太刀打ち出来ないよ。凄いね。」
「美味しい!とにかく美味しい(笑)。ところでバローロって高級品ですよね(笑)。これとどう違うんですか(笑)?」
「美味しいバローロはとにかく高い(笑)。中には安いのもあるけど、凄く不味い(笑)。」
私「ネッビオーロって難しいようです。」
「そうそう。高くても美味しくないのも多い(笑)。何回失敗したことやら(笑)。」
「1万円払ってこれかよって(笑)。」
「安くて美味しいバローロは無し(大爆笑)。」
「うーん。たしかにネッビオーロ。でもバローロほどの力はないかな。エレガントだよね。あと香りが凄く綺麗。これほど鮮烈でフレッシュなのはバローロにはないかも?」
私「バルサミコみたいなニュアンスはあまり感じられませんよね。力ずくでもないし(笑)。」
家内「この生産者はガッティナラD,O,C,G,
が最上級品です。バローロより冷涼な産地らしく、エレガントなワイン エレガントなネッビオーロです。」
「ネッビオーロってバローロ、バルバレスコ以外でも作ってるんですね?」
家内「ネッビオーロを使ったD.O.C.G.は他にゲンメ、ヴァルテリーナ、などいくつかあります。どれも美味しいですよ。バローロ、バルバレスコにこだわらなくとも満足できます(笑)。」
「これってヴィーノ・ロッソって描いてあるけど、テーブル・ワイン(笑)?」
家内「格付けはヴァン・ド・ターボラです。」
「セパージュはネッビオーロ100%ですよね?」
家内「ネッビオーロが50%、あと地場品種のクロアチーナ25%とヴェスポリーナ25%。」
「えっ!そうなんだ。驚きだな。」
私「この分ネッビオーロよりプラムの香りが強めに感じるのかもしれません。」
「ネッビオーロって100%に近い作り方しかしないと思いました。以外だな。」
「飲んだ印象だとネッビオーロ100%かと思いましたよ。」
私「この地ではガッティナラD.O.C.G.の下にプラマテッラD.O.C.というのがありまして、それもガッティナラ50%です。この地の特徴のようです。」
私「ネッビオーロ100%でも50%でも美味しいワインが出来ると(笑)。バローロのネッビオーロ→バルベラ→ドルチェットのランク付けとは違うあり方です。」
「ヴァン・ド・ターボラの方が安くなるから我々としては嬉しい(笑)。」
私「このワインは現地で自分達が飲むように造ったワインのようです。海外にはあまり出ないワインだと思います。」
「真剣に造ったワインの味がする(笑)。」
私「ステンレス・タンクで12ヶ月熟成したのちスロヴェニア産の大樽で12ヶ月熟成。そして6ヶ月の瓶熟成後リリースされます。少なくともテーブル・ワインではありませんね(笑)。」
家内「あっ!そうだ!家に20日前に開けたものが残ってますから持ってきますね(笑)
。」
私「まだ飲めますよ(笑)。」
「若干酸化はしてるけど美味しい!僕はこっちな方が好きですよ(笑)。」
「リキュールみたいだよ!」
「深みがとてもある。凄い生命力!」
私「私が入れ込む訳でございます(笑)。」
「マスキューさん、開けてからこれほど持つということは、こなワインどのくらい持つんですか?」
私「かなり(笑)。少なくとも開けてからの良い状態がかなり長く続くと思います。」
〇『ミナイア』2015年 ニコラ・ベルガリオ イタリア ピエモンテ 白 ガヴィ・デル・コムーネ・ディ・ガヴィD.O.C.G. 750ml 3700円税込み
私「これも私が入れ込むワインでございます(笑)。」
「凄い粘性。トロトロだよ(笑)。」
「見ただけで尋常じゃないよ(笑)。口に入れるとまたまた凄い(笑)。こんなに濃いガヴィあるんだね。」
「店長!ヴィッラ・スパリナのガヴィも良かったけど、これはガヴィ越えてますよ。反則(笑)。」
私「ヴィッラ・スパリナはこれと比べると都会的かな(笑)。でもまあ、これは一線越えてますよね(笑)。」
「旨味が凄いや(笑)。だから飲みやすいのかな?」
「とんでもない分量の何かが潜んでますよ
!想像を越えてるよね。」
「樽の香りはしませんからダイレクトに液体を味わっているんだけど、細かな香りのティスティングを旨味が邪魔して出来ない(笑)。」
「旨味の厚みなんだろうなぁ。だからスイスイ飲めちゃう(笑)。飲みやすいんだよね(笑)。」
私「桃、それも白桃。あとパイナップルっぽさもあるかな。ハニーな感じもするし、ハーブやミネラルっぽさは強いかな。」
「高貴な感じがするよね(笑)。」
「カリフォルニアの白ワインのようなトロトロ感とは違うトロトロ感(笑)。」
「ペーストじゃなく、ちゃんとワインになっている(笑)。」
家内「アルコール分は13%。ですから無理に過熟したような印象はありませんね。
」
「決して糖度が高ければ高いほど良い訳じゃないんだね(笑)。」
家内「テロワールとしか言いようがありません。この地のこの畑のこの古い葡萄樹でしか出来ないワインだと思います(笑)。」
「このワイン、口の中に入れると口の中が凄いことになる(笑)。舌が旨味にコーティングされますよ(笑)。」
私「水を飲んでも舌の上のコーティングは消えませんよ(笑)。」
「どれどれ(笑)。あっ!ホントだぁ(笑)。」
私「その厚みがそのまま余韻となるんですよ。そしていつまでも続く様は圧巻です。」
「これも並外れた生命力を持つワインなんですね。ところで最終的にはこのワインはどうなるんですか?」
私「もっとトロトロになるかと(笑)。香りは白桃のニュアンスが強くなり舌の上に鎮座するかと(笑)。あとトロピカルなニュアンスも出てくるはず。それらが万華鏡状態になるのでは(笑)?」
「いつ頃ですか?」
私「解りません(笑)。少なくとも5年後10年後にはもう一度飲んでみたいワインです。それから、もう後何年後に飲むべきか決めたいですね(笑)。」
ありがとうございました!
桝久商店 岡本利秋・昭子
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桝久 試飲会リポート 201709
Oct 02, 2017 by weblogland |〇オチョ・イ・メティオ シャルドネ 2016年 フィンカ・エスタカーダ スペイン 赤 カステイーリャ・ラ・マンチャ州 ヴィノ・デ・ラ・ティエラ・デ・カスティーリャ 750ml 1481円税込み
「おっ!これ飲みやすいですね(笑)。グイグイいけちゃうよ(笑)。」
「うん、うん。爽やか。柑橘系。程よく穏やかかな(笑)」
「涼しげだよね。暑い産地のワインじゃないよね。シャルドネって言うよりリースリング?」
私「ブラインドでテイスティングやったら、まず産地の国が当たらない(笑)。」
「北イタリア?」
「アルゼンチンのソーヴィニヨン・ブラン?」
「ニュージーランドの安い白ワインの香りが近いかな(笑)?でもこれは安っぽくはないしなぁ(笑)。」
私「困りますよね(笑)。」
「旨味もしっかりあるし、広がりがとても良い。綺麗な印象だよね。」
「支配的な香りはないよね(笑)。逆にだから飽きないワインなんだろうね(笑)。」
「疲れて家に帰ってから、何も考えずに取り敢えずワインを飲みたい!なんて時にあるとイイんじゃない(笑)。」
「マスキューさんはこのワインの品種何だと思いましたか?」
私「来ましたね(笑)。主要品種は解りませんでした(笑)。北イタリアのリースリング・イタリコが近いような気もしますが、違うかな(笑)?あとヴィオニエが隠し味的に使われていると思いました。ラファージュさんみたいな裏技。ヴィオニエの澱でも入れているのかな?なんて思っていました。」
家内「でも、シャルドネ100%(笑)。もともと彼の地でシャルドネを造ること自体
ミス・マッチ。樽の香りに頼ったくどいシャルドネになりがちです。ですからこれはシャルドネだけどシャルドネじゃないと考えた方が良いかも(笑)。あと、ラ・マンチャとも考えない方が良いかも(笑)
でもそう言うと見も蓋もないかな(笑)。」
「奥さん厳しい(笑)!」
私「家内は原産地原理主義者なんですよ(笑)。」
「店長!これマロラクティック発酵しているんですか?」
私「おそらくしています。SO2の残量が1L中10mgほどしかありませんから、マロラクティック発酵しているはずです。酸が綺麗に残ってますよね。ラ・マンチャとは思えません(笑)。」
「マスキューさん。ヴィオニエの香りってどんな香りなんですか?」
私「ワインを飲み込んだあとにほんのりメロンなどの青い果肉や草のようなニュアンスがあります。」
「あー!これかぁ!ほうじ茶っぽくも感じる。」
「じっくり飲まないと解らないね。たしかに隠し味だ(笑)。」
「これって何故?シャルドネにあるニュアンスではないのですか?」
私「はい。シャルドネ由来ではありません。このワイン、発酵が終わってから1週間ほど樽に浸けるようです。それも生木の樽だと思います。」
「えっ。生木の樽って?」
「普通はオークの樽で内側は焦がすんだよね。」
「そうそう。焦がし具合によってワインの味わいも変わる。」
「しっかり焦がすとハイ・トースト。すごく樽の香りが強くなりますよね。あと新しいとさらに香りが増す。」
「ニュー・ワールドなんかそんなワインが多いかな(笑)。もうタルタルしちゃってる(笑)。」
「発酵も新樽、熟成も新樽なんで 新樽200%のワインなんて謳ってるのあったな(笑)。もう葡萄の味がしない(笑)。」
「アメリカ人好きだよね(笑)。」
かなりヒート・アップ(笑)。
私「え~とですね(笑)。私の知っている限りスペインで生木の樽でシュール・リーしているのがヴァル・サンソのハビエルさんです。フレンチ・オークを使います。緑茶や松茸みたいな香りが特徴的。このワインとはニュアンスが少し違いますから、どんな木材を使っているか今調べてもらっています。アメリカから取り寄せているようでが、オーク材以外のような気がします。例えば水楢やメイプルかな?いづれにせよイノヴェーションを感じます。」
●セントラル・コースト ピノ・ノワール 2015年 アメリカ カリフォルニア 赤 セントラル・コースト 750ml 1480円税込み
「おっ!こりゃ飲みやすい(笑)!」
「甘くてイイ。あっという間に1本空いちゃう(笑)。」
「ジュースに近い(笑)。イチゴ・ジュース。」
私「飲みやすいでしょう(笑)。」
「香りはイチゴ・ジャムだよね。いかにもカリフォルニア(笑)。」
「うんうん。カリフォルニアにしては上等
なワインだね。果実味がはっきりしるし、バランスがイイね(笑)。」
私「ジャムっぽいですよね。いわゆるジャミーな味わい(笑)。」
「店長!今ソムリエ協会では『ジャミー』
は誉め言葉じゃないNGワードですよ(笑)!」
私「失礼いたしました(笑)。そーなんですか(笑)?」
家内「このワインの生産地域セントラル・コーストは湾の入江沿いに畑があります。日中気温が上がると霧が発生し気温の上昇を抑えます。また、夜は海水の暖かい風が流れて気温が下がりません。ですから、葡萄の房が木に成っている期間が長いのが特徴です。まあ、その分酸が少ないのも欠点なのですが。」
私「ですから葡萄の熟度が高い。過熟して
ジャムっぽくなります。」
「昨日サン・ティエゴから帰ってきましたけど、フライト中サンフランシスコのあのあたりはいつも朝晩雲っているね(笑)」
私「さすが機長!」
「果実のボリュームがあって良い(笑)。後味でスモークっぽく感じるのは何ですか?」
私「樽です。でも新樽のくどいニュアンスではありませんね。この塩梅はなかなかよろしいかと(笑)。」
「女子は大好きな味(笑)。」
私「はい(笑)。あとレストラン・アイテム
でもありますね。」
「マスキュウさん。カリフォルニアのピノ・ノワールにしてはかなり安いですよね?」
私「はい。実はそこら辺に訳がございます。お察しくださいませ(笑)。」
「在庫過剰かな(笑)?でもこの価格ならラッキーだね(笑)。別に古い感じもないし、売れ残りって感じはしない(笑)。」
私「ありがとうございます(笑)。そんなに言われると冷や汗かいちゃいますよ(笑)。」
「そーだよね。カリフォルニア・ワイン嫌いのマスキューさんがカリフォルニア・ワイン扱うのは異例だもんね(笑)。」
私「読まれておりまする(笑)。」
●バラード ガルナッチャ ベリー・オールド・ヴァイン 2014年 ボデガス・イグナシオ・マリン スペイン 赤 カリニェナD.O. 750ml 1110円税込み
「おっ、これ濃くてイイなぁ(笑)。」
「高級な味しますよ(笑)。」
「安いね(笑)。こりゃありがたい(笑)!」
家内「チョコレート食べながら飲むと美味しいですよ(笑)。」
「スペインのガルナッチャってこんなに柔らかくて深いんだ?」
私「プリオラートのものと比べるとタンニンは優しいですよね。」
「何故ですか?」
「産地の違いもありますが、このワインは
かなり古い葡萄樹を使っているような感じです。」
「あっ。ラベルにも書いてあるね(笑)。若い葡萄樹だと樹勢が強すぎて出来上がるワインが荒くなるからね。」
「ローヌのグルナッシュとは全然違うなぁ
(笑)。良く締まってる。このワイン、酸もあるししっかりしてるよね(笑)。」
「解った!だからカリフォルニアの後に出てるんだ(笑)。」
私「ご明察でございます(笑)。価格順でいうとこっちをさきに飲んでいただくところですが、そうするとカリフォルニアの方がぼやけてしまいます。またまた、読まれてしまいました(笑)。」
「樽の香りは強いけど全然くどくない。ワイン自体のパワーとバランスがとれてるよね(笑)。飲みやすく感じる。カテゴリー分けするならフル・ボディーだしね(笑)。」
「コスト・パフォーマン良し!」
私「ありがとうございます。でもですね、在庫限りなのでお許しください。追加発注が間に合いませんでした。お許しください。」
「店長!これはどんな訳で安くなっているんですか?」
私「メーカーが複数の日本のインポーターに同じものを売っていたのが発覚しまして…。そんな訳でございます。」
「そりゃ怒るよね。スペイン人はアバウト
だからなぁ。」
「前もって言っておけば良かったのに(笑)。」
「まあ、我々はラッキーなのかな(笑)。」
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ムーラン・ナ・ヴァン - ピノ・ノワール的な佇まいを想像していましたが、まるで違う
Sep 27, 2017 by weblogland |試飲会とは別の話しですが(笑)、先日モリエールのムーラン・ナ・ヴァンを飲みました。ヴィンテージは2014年。飲んだ印象はクリュ・ボジョレー(笑)。いかにも優良なガメイ。家内曰く「ブラインドでやってもムーラン・ナ・ヴァンて解る(笑)。」
あと『レ・ポピュラン』同様の枝豆の香り(笑)。
モンゴンとはまったく違います。飲む前はモンゴン同様なピノ・ノワール的な佇まいを想像していましたが、まるで違う
(笑)。基本的な造りは同じはずですが、これほど違うとは!
謎です。
何故だろう?
また、好奇心が掻き立てられてしまいました(笑)。インポーターさんに聞いてみますね(笑)。
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ベラヴェルガ-密度感、ただ者ではない!
Sep 12, 2017 by weblogland |旨い!
先週の金曜日に開けたベラヴェルガです
(笑)。今は月曜日の夜ですかは開けてから丸4日。熊の香りは消えて、全体が柔らかな甘みに包まれています。酸っぱくない野イチゴのニュアンスはかなりはっきりしており、透明感のある野趣は特徴的。近いスタイルですとブルゴーニュ的とも言えましょうか(笑)。ただ、並のブルゴーニュではこうは行きませんね(笑)。ブルゴーニュも普通の1級くらいでしたらもうヘタってるはずです(笑)。
それと今日テクニカルシートを送ってもらってびっくり。醸しは6日ほどしかしていません。それでこの密度感は、やはりただ者ではない!
恐れ入りました(笑)。
凄いワインなのでした。
売りにくいんですが(笑)…。
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今日は昨日届いた試飲サンプルのティスティング
Sep 08, 2017 by weblogland |すべて美味しかった(笑)。
でもですね。とても良いワインなのですが、まだ開いてないものが1本。う~ん。
私は個人的には大好きなのですが…。実際試飲会に出しても売れないかも(笑)?売れるワインと良いワインって微妙に違うんですよね(笑)。
あとあまりに個性的過ぎて、しかも難解なものが1本(笑)。これも困った(笑)。開けてから良さが解りづらかった(笑)。ワイン自体の良さ、個性は突出していますが、未体験の味わい。とりつく島もない(笑)。これを好む人はおそらく数人(笑)。然るに試飲会向きではないと判断。
インポーターさん主催のオープンな試飲会にいくより、狙いを定めて取り寄せたらサンプルの方が当たる確率高し(笑)。
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これなーんだ
Aug 30, 2017 by weblogland |
去年の8月3日にあけたドンナルーチェ2015年です(笑)。
もうほんの数滴しか残ってませんから、なめる程度。ごめんなさい。
「あっ!飲める‼しかも美味しい(笑)。こんなことあるんですか?」
「甘夏っぽい。あと甘夏の皮のニュアンス。ちゃんと生きてる(笑)。」
家内「ピール 砂糖付けにしたのを洗って砂糖を落としたような感じですよね。」
「マスキューさん。こうなると知ってましたか?」
私「知るわけないですよ(笑)。残っていたのを忘れてて、たまたまそれを見つけて意地汚く飲んだだけです(笑)。」
家内「意地汚いのが役にたっただけ(笑)。
しかもたまたま(笑)。」
そして先月の試飲会の残り(笑)。ボジョレーのドメーヌ・コート・ド・ラ・モリエールの『レ・ポキュラン2014年』と
『モルゴン2013年』です。ポキュランの方は7月13日 試飲会の前に我が家で開けた残りです。これもちょっとしかなく皆さんに行き渡らなくてごめんなさい!
「ポキュラン酸っぱい(笑)。でもお酢じゃない(笑)。うんと酸っぱい塩漬けの梅干し しかも小粒(笑)。」
「タンニンが無くなったような感じ(笑)。」
「あと、特徴的だった枝豆の香りが消えてる。」
私「梅干しと揮発性のエステル香だけに分離したみたいですよね(笑)。強い部分だけ残ったみたいですよね。」
家内「こんな変化変容の仕方は初めてかな(笑)。」
「でも腐った訳じゃないから凄いよね。
まさに変容(笑)。」
「生命力の執着みたいなモノを感じる(笑)。」
「なんかいそうだね(笑)。」
「モルゴン まだ美味しい!」
「マディラ香は弱冠感じるけど、普通に美味しい(笑)。原形を留めてる(笑)。」
「やっぱりガメイのベリーの香りなんだな。」
「マスキューさんポキュランとモルゴンは畑が違うだけで、栽培法は同じなんですか?」
「造りではモルゴンの方が醸しが長く樽熟成していますが、栽培法は同じです。」
「そうすると畑の差?」
私「はい。モルゴンの畑の優位性としか言い様がありません。」
「この二つの差はテロワールの差なんだね。」
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桝久 試飲会リポート 後半 201708
Aug 29, 2017 by weblogland |●ヴィラ・ヤンボル カベルネ・ソーヴィニヨン 2015年 ブルガリア 赤 トラキア ヤンボル 750ml 1018円税込
「マスキューさん、また変わった所のワイン探してきましたね(笑)。」
「このワイン、とても美味しい!でも安い(笑)!」
「カベルネ・ソーヴィニヨンらしさ全開!」
私「そーなんですよ(笑)。カシスの香りがしっかりしています。あと植物っぽさもあります。典型的なカベルネ・ソーヴィニヨン。しかも整っています。」
「無理した感じがないですよね。木樽の香りがしないのも良し(笑)。」
「ニュー・ワールドのものとも違う。ボルドーだとこの金額ではあり得ませんよ(笑)。」
私「そーなんですよ。ボルドーでカベルネ・ソーヴィニヨンの良いところは格付けシャトーの一部だけです(絶好調)。」
「ブルガリアというとヨーグルトしか知らなかった(笑)。」
家内「ブルガリア・ヨーグルトが日本に入った頃同じように日本に輸入されてたんですよ。」
私「当時は人知れずバルクで輸入され、日本産ワインとしてブレンドされてました。大々的に輸入されなかったようでしたね。」
家内「でも、当時からカベルネ・ソーヴィニヨンが良かったでした。主にソ連に輸出されていたようです。」
「なるほどね。冷戦の影響だな。」
「でもこの味だったらロシア人だって満足するよね(笑)。」
私「そのあと1980年代になるとゴルバチョフが禁酒令を出したお陰でワイン産業は大打撃を受けて沈滞します。ソ連が崩壊しブルガリアがEU 加盟してから息を吹き返しました。」
家内「産地のトラキア地方はもともとワインの原産地です。歴史もギリシャのワイン造りをを遡るとか。政情が安定せずワイン産業としてはなかなか育たない情勢でしたが、ワイン栽培は途切れることなく続いていたようです。」
「ノアの箱船のアララット山が近くにあるんだっけ?」
「隣はトルコ?」
「北はロシア。ギリシャも接してる。あとルーマニアかぁ。常に国境を脅かされてるんだ。」
「国境線が崩れることは沢山の人が死ぬこと。逃げるか、殺されるかしかなくなる。過酷な環境ですよね。あの国境の橋の上で何百人死んだなんて話はザラ。」
「ロマ人もいるし、民族も多民族。色んな民族が逃げ込んだり入り込んだりしたんだろうな。」
「だから、美人が多いらしい(大爆笑)。」
「国境を無くすEU の理念って素晴らしいですよね。また、それを実行しているのが凄い。日本人の感性にはないよね。さらに美人も増えそうだし(笑)。」
「今日の一番手はハンガリーの白ワインで、これはブルガリアの赤。東欧のワインって安くて美味しい。沢山日本へ輸入されるとイイですね(笑)。」
家内「これから期待されます。」
「葡萄品種だって知らないものが沢山ありそうですよね(笑)。」
私「本家、本元はフランスやドイツじゃありませんからね(笑)。こっち。ポテンシャルは高いです。」
●テンポ クリアンサ 2010年 アルティーガ・フステル スペイン カンポ・デ・ボルハD.O 750ml 1250円税込
「これ期待してたんですよ(笑)。マスキューさん定番のアルティーガ・フステルのワインですよね(笑)。」
私「ありがとうございます。読まれてますね(笑)。」
家内「産地はリオハやナバラの近くのカンポ・デ・ボルハ。定番のエルミータ・デ・サン・ロレンツォと同じ産地です。セパージュはガルナッチャがメイン。」
「あー、しっとりしてて美味しい。最近のくどいスペインワインとは大違い(笑)。
」
「あー、あれね。何処の産地だか解らないヤツ(笑)。」
「テンプラリーニョとは違う。プラム系かな。こてこてのフル・ボディーじゃないけど、暑い時はこのくらいがイイですね。」
「プリオラートみたいに硬質なガルナッチャではないんですね。柔らかくて、でもしっかりしてる。」
「木樽のニュアンスが心地よい(笑)。チョコレート、カカオ、バニラの香りが液体と上手く無理なく絡まってる。」
家内「バリックで8ヶ月(新樽50%)熟成したあと大きな古い樽で36ヶ月熟成させます。この規格だとリゼルバなんですが、クリアンサでリリースされています。」
私「熟成の過程で一部バリックを使うところは今風ですが、全体の印象はクラシック。わりと生き生きしてるのがひねりかも(笑)。」
「枯れて古くなった感じはしないね(笑)。
日常的に飲める。」
「強くはないけどしっかりしてる。それに複雑。」
私「開けてからゆっくり果実味が出てきます。もともとの造りの良さを感じます。」
「これ、コスト・パフォーマンス高いですよね(笑)。」
「匠の技だな(笑)。」
「マスキューさん。ラベルに書いてある数字は何ですか?ヴィンテージ?」
家内「謎です(笑)。インポーターさんに問い合わせてみますね(笑)。」
私「以前にリリースしたヴィンテージかも?でも W203 の意味が解らない(笑)
。」
「アルティーガ・フステルってニュー・ワールドのワイン・プロデューサー的な存在ですけど、リリースするワインはクラシックでイイですね(笑)。新たな波なんでしょうね。」
私「はい。ヨーロッパ的なドメーヌ・スタイルでもなく、ネゴシアンとは少し違うし、身軽さをプラスにしています。もっと上のランクのワインを期待したいです(笑)。」
●ムスケン2015年 アジィエンダ・アグリコーラ・セルヴァグロッサ
イタリア マルケI.G.T.赤 750ml 1620円税込
「久しぶりのムスケンですね(笑)。美味しいんだよね(笑)。」
「鮮烈なフランボアーズの香り!酸っぱいんだけど、ワインに濃さと甘さかみあるからとても美味しい(笑)。」
「このワインセパージュは?」
家内「サンジョヴェーゼが65%、メルロが20%、カベルネ・フランが15%。」
「サンジョヴェーゼっぽくないですよね(
笑)。」
「このフランボアーズの香りはサンジョヴェーゼ由来なんですか?」
家内「カベルネ・フランだと思います。
フラン好きの私にはたまりません(笑)。」
「と言うことは、この生産者のカベルネ・フランは突出してると言うことですか?」
家内「はい(笑)。上のキュヴェになるほどカベルネ・フランの比率が高くなります
。」
「たった15%でワインの性格が決まるんだ!」
「あと小豆…?粉っぽい豆や穀類みたいなニュアンスがありますけど…?これは?」
私「マルケの内陸で造るロッソ・ピチェーノなんかも共通するニュアンスがあります。あれはモンテプルチアーノ種ですが。小豆やアンコみたいな感じかな。」
「何でですか?」
私「解りません(笑)。わりと日本人好みの
味わいで、私は好きなんです(笑)。」
「前の赤2本と比べるとぐっと濃い感じ。
リキュールっぽいですよね(笑)。」
私「ケーキやアイスクリームにかけてあるベリー系の煮詰めた甘いソースに良く合いますよ(笑)。」
「バルサミコなんかもイイかも(笑)?」
家内「それ、グット・アイデア!」
「濃厚な肉料理もオッケーだな(笑)。」
「なるほどね。そうと解るとインスピレーションが湧きますね(笑)。」
「ところでこのラベルに描いてある子どもの顔 きも可愛い(笑)。イギリス人が描くマンガみたい(笑)。」
「彼は何を想っているのだろう(笑)?」
どうもありがとうございました!
桝久商店 岡本利秋・昭子
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桝久 試飲会リポート 201708
Aug 28, 2017 by weblogland |〇トカイ フルミント ドライ 白 2016年 シャトー・デレスラ
ハンガリー D.H.C.トカイ スクリュー・キャップ 750ml 1203円税込
「マスキューさん、これ定番ですよね。随分飲んだなぁ(笑)。」
私「ヴィンテージが2015年から2016年になりましたので、今回出しました(笑)。」
「ふんふんなるほど。違いが解るかな(笑)?」
「解った!ボトルの形が変わった!」
私「ピンポン!でございます(笑)。」
「見た目偉そうになりましたね(笑)。」
「味は相変わらず良し!かな(笑)。」
「そんなにフルーティーって訳じゃないけど、突き抜けるような産が爽快。」
「うんうん。夏場にピッタリ(笑)。」
「植物っぽさが独特だよね。ハーブっぽい。」
私「セロリやアニスのニュアンスがしますよね。」
「アニスってどんなものですか?」
家内「一般的には 苦ヨモギ あんまり日本人には馴染みがないですね(笑)。」
私「リキュールのペルノーの香りですね。」
「あの臭い奴(笑)。あの香りは強敵なんだよね(笑)。言われてみるとたしかにペルノーっぽい香りするよね。このくらいだったら隠し味的でエキゾチックでイイね(笑)。」
「モロあのペルノの香りがしたら辛い(笑)。」
「あと穀物っぽさがする。イタリアやフランスワインとは大きく違うような感じ
ですよね。」
私「バターやオリーブオイルに合わせる感じじゃないですよね。塩や穀類の油に相性が良いです。」
家内「2015年はもっとファットでフルーティーな感じでした。マスカットぽさがありました。でも2016年は本来のタイトなスタイルです。2015年から造りが変わったのか?と心配していましたが、どうやら気候のせいのようでした。」
私「アルコール分を見ると2016年は11.5
%と低めです。通常は12%くらいで造られます。」
「それって糖度が低い。寒かったということですか?」
私「特に夏場の日照量が通年より低かったせいかと。」
「でも、美味しくない訳じゃないですよね。私この2016年のワイン好きですよ(笑)。」
家内「私もそうです(笑)。」
「そうすると糖度が高ければ良いという訳でもないんですね?」
「マスキューさんがよく言う、折り合いは取れていますよね。このワイン。」
家内「土地、土地に合うベストの糖度は違うと考えるのが自然ですね(笑)。」
私「その年々で収穫のタイミングも変わります。2016年はアルコール分が11.5%
でちょうど良いタイミング。また、それが彼の地では範疇なのかと。」
私「それとつけ忘れましたが、このワインはおそらく補糖していません。天然の糖分だけで造っているはずです。表記のアルコール度数には意味があるかと。」
「ワインって糖分添加するんですか?」
私「ちゃんとしたワインはしません。ただあまりに天候不順時には泣く泣くすることがあります。まあ、お構いなしに糖分添加する生産者がほとんどですが(笑)。」
「日本のワインも糖分添加してるんですか?」
私「ヨーロッパではアルコール換算1.5~2%くらいの幅で補糖は認められていますが、日本では補糖の制限がありません。」
「マスキューさん!質問なんですが。豊作の年は糖度も高く良いと言うことですよね?」
私「基本的には天候に恵まれた方が糖度は高くなります。ただし、1本の葡萄樹からどれだけジュースを得るか?によります。1本の葡萄樹に過剰に葡萄を成らすと、得られるジュースの量は増えますが、水っぽいものとなってしまいます。」
「でも糖分が高ければ良いワインなのでは?」
私「糖分が高ければアルコール分の高いワインはできますが、それだけでは酸の無い水っぽいものとなってしまいます。」
家内「適正な収穫量はワインの価格にも反映されますから、決定要因はテロワールだけでないところが複雑です(笑)。」
〇インソリア 2016年 クズマーノ イタリア シチリアI.G.P. 白 750ml 1388円税込 ヴィノ・ロック
「あれ?マスキューさんクズマーノの『インソリア』以前扱ってなかったですか?」
私「その上の『アンジンベ』が定番です。でもちょっと高いので、今回手の伸ばしやすい『インソリア』を扱うことにしました(笑)。」
「おー!パイナップルワインだぁ(笑)。」
「滅茶苦茶フルーティー!飲みやすい。」
「見た目色が濃い。前のフルメントは色が薄くて涼しげだったけと、これは色も味も濃厚(笑)。」
「いかにも南のワインっぽい(笑)。」
「この間シチリア行きましたが、向こうで飲んだワインにそっくり(笑)。」
「暑いなかうんと冷やして飲むにはイイね(笑)。ジュース代わりかな(笑)。」
「これって品種は『インソリア』ですか?」
家内「はい。あまり聞かない品種ですよね(笑)。」
「シチリアなんて聞いたことのない葡萄品種沢山ありそうですよね(笑)。」
私「あと、今はワイン造りに温度管理が徹底していますから、香りを生かしたワインができるようになりました。一昔前はどれ飲んでも同じような感じでした(笑)。アルコールの強さばかり目立つ(笑)。」
家内「後味がハニーでアーモンドみたいなほろ苦さがあります。良く熟した葡萄 暖かい産地の特徴です。」
「店長!サルデーニャ島の白ワインほどミネラリーじゃなく、塩辛くもないですよね。」
私「ヴェルメンティーノ・ディ・ガルーダなんかとはこの点違いますよね。」
家内「目指すスタイルの問題なのかな?」
◎ミッシェル・チュルジー ブリュット ブラン・ドゥ・ブラン グラン・クリュ レゼルヴ・セレクション
シャンパン/シャンパーニュ
フランス 白 発泡性 シャンパーニュ R.M. 750ml 4628円税込
「おー、これですな(笑)。瓶を見ただけでワクワクしますな(笑)。」
「泡立ちが凄い!」
私「注いでいるとどれだけ入れたか解りません(笑)。泡立ちが凄くて沢山注いだ気になります(笑)。」
家内「これしか注いでないのに(笑)、こんなに泡が出るなんて(笑)!」
「飲んで更にびっくり(笑)。口の中に少ししか入れてないのに、泡立ちが凄い!細やかでクリーミー、泡が液体の中にこんなにも溶け込んでいるとは驚きだよね。」
「シャンパンの泡って凄いんだ!他の泡とは別次元(笑)。」
私「昨日ヴァルデビエソのエキストラ・ブリュットを美味しくいただきましたが、これと比べると泡立ちは別物ですね(笑)。」
「いわゆるスパークリングワインなんかでもイイ泡立ちのものはあるけど、これと比べちゃいけないんだな。これぞシャンパンの泡立ち!」
「あと、とってもドライに感じるところも泡立ちを引き立てているのかな?かなり辛口に感じますよね。」
私「ブリュット表記だと残糖分は1L中9g以下ですが、飲んだ印象だと5g くらいですね。(後で確認すると5gでした。)」
家内「酸がしっかり残っていますから、よりドライに感じますよね。」
「強さとか広がりは普通のシャンパンとはかなり違う。役者が違うレベル(笑)。」
家内「いわゆる1級レベルでもこうはならない。やはりグラン・クリュなんだなって思います。」
「はっきり解らないんですが、旨味や果実味の分量が物凄い!」
「ブラン・ドゥ・ブランの軽やかで突き抜けた感じは好きだなぁ(笑)。でもこれかなり強いよね(笑)。と言うことはバランスが良いんだね(笑)。」
「果実は果肉の白い柑橘系。飲み込んだ後の余韻が異常に長い(笑)。」
私「数があまりありませんから今日明日で1本しか開けられません。ですから今日口開けを飲める方はラッキーです(笑)。」
と金曜日に言いましたが、このシャンパンが本領発揮したのが翌日の土曜日でした。ごめんなさい!
「昨日開けたにしては泡立ちイイよ(笑)。」
「広がりも素晴らしい!」
「桃、薔薇、洋梨の香りがする。うっとりしちゃう(笑)。」
家内「昨日はこんなに果実味は明瞭ではありませんでした(笑)。ブラン・ドゥ・ブランの極致ですね。」
私「高貴なシャルドネの味わいですね。
ブルゴーニュのプュリニー・モンラッシェの上物に通じますね(笑)。」
「桃の香りが何時まで経っても口から消えない!こんなことあるんですか?」
「水を飲んでも消えない(笑)。」
「この桃の香りを余韻としたら1分や2分どころじゃない。こんな経験は初めて(笑)。」
私「極上品としか言い様がありません。まさかこれほどとは…。」
「マスキューさん。これってまだ飲み頃じゃないって言うことですか?何時飲むべきなんですか?」
私「う~ん。難しいですね。飲み頃には入っているとは思いますが、今年の暮れに飲むのが良いのかな?」
恐るべしでした(笑)。
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ドンナルーチェ2015年
Aug 18, 2017 by weblogland |
ドンナルーチェ2015年です。8月3日に開けたもの。実は今年の8月8日ではなく、去年の8月3日です(笑)。
さっき冷蔵庫の中をチェックしたら発見しました(笑)。もちろんすぐにティスティングです(笑)。
まだ飲める(笑)。大部細くはなっていますが、充分飲めます(笑)。甘夏の味が可愛い(笑)。
う~ん。
それにしてもなんと言う生命力!冷蔵庫に入れてあったとは言え、驚きました。でも、それを飲んじゃう我々も驚くほどの馬鹿者かしら(笑)?
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試飲会のおさらいです201707
Aug 03, 2017 by weblogland |今しみじみモリエールのワインを飲んでいます(笑)。もちろん先日の試飲会の残りですが(笑)。写真向かって左側がモルゴン
力が桁外れですね。香りは落ちていますが、それゆえか隠れていたパワー全開(笑)。清謐な海面の下に大きなうねりがあるみたい。凄いワインです。

真ん中はポキュラン。あんまり変わらないかな(笑)。でも突き抜けるような酸は、これまた凄い。
そして向かって右端の、ラベルがなくて7/13と書いてあるのはポキュランの7月13日に開けたもの(笑)。開けてから20日目です。たしかにポキュランの味わいですね。枝豆っぽさもある(笑)。あとものすごく凝縮したプラム、試飲会で常連のお客様が仰った「塩気の強い古漬けの梅干しみたいだぁ!。」を思い出し、ニヤニヤしながら飲んでいます(笑)。
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桝久 試飲会リポート 後半 201707
Aug 01, 2017 by weblogland |私「このワインはフランス中央部ポルヴィックの産地オーヴェルニュ地方の赤ワインです。ガメイ種100%。去年マスキュー試飲会で出しましたが、より一層美味しくなりましたので再登場となりました(笑)。」
家内「セラーの温度でお出ししています。」
「スッゴくしっかりしてるけど飲みやすい(笑)。渋くない!」
「ヴィンテージは何年ですか?」
私「2011年です。今がベストかと(笑)。」
「丸6年ですか。ガメイってすぐ飲むようなワインだけどちゃんと熟成するんですね(笑)。」
「これって絹のようなタンニンって言うのかな(笑)。普通赤ワインって冷えてると
渋さが増すけど、これはちょうどイイ(笑)。」
「しっとりしてて良いですね(笑)。」
「ブルー・ベリーや赤い果実の果実味が映える。凄く綺麗(笑)。」
「ワインに大きさがあるし、安っぽくないよね(笑)。」
「深さも感じる(笑)。」
「マスキューさん。これって今風なんですか?」
私「除梗していますし、醸しも低温で長くしてるようですから、今風と言えます。ただボジョレーみたいにすぐに消費されることは意図していないと思いますが(笑)。」
家内「女性醸造家らしい味わいに仕上がってます(笑)。」
「ボジョレーにもこのレベルのワインはあるけど、値段が高いんだよね(笑)。」
●ル・ポキュラン 2014年 ドメーヌ・デ・コート・ド・ラ・モリエール フランス ボジョレー 赤 V.D.F. 750ml 2700円税込み
「おっ、これが噂のモリエールですな(笑)。」
「香りがあっまーい(笑)。」
「ブルー・ベリーやチェリー 小粒の赤い果実の香りがしますね。」
「前のガメイと比べると色は薄いけど、グッと濃い(笑)。なんか底知れないものを感じますね(笑)。」
「これってビオですか?」
私「認証は取っているようですがラベルに記載していません。バック・ラベルにSO 2 無添加と記載があるだけです。」
「ビオ、ビオ言わないところがイイね(笑)。」
「それっぽく認証マークを載せて、ヴァン・ナチュールなんて書いてあるワインは高いんだよね(笑)。」
「これってボジョレーA.C.なんですか?」
家内「A.C.の域外なのでV.D.F.となります。畑は斜面の砂時とか。ユニークな土壌です。」
私「水捌けが良く糖分も上がりやすいはずですが、これはアルコール分が11%です。」
「えっ!そんなに低いのですか?」
私「はい。このあとお出しするモルゴンが2011年でアルコール分が12%ですから、あまり無理に過熟しないで収穫するようです。果実味は濃いですが、それほどジャムっぽくありません。」
「遅摘みしないんだ。」
私「葡萄の完熟時に収穫をしっかり合わせている感じがします。腐敗のリスクを避けるのだと思います。」
「アルコール分が高ければ良い訳じゃないんだ。」
「ニュー・ワールドとは違うんだな(笑)。」
私「発酵は房ごと6日間のみプレスはエア・プレスでゆっくり優しく。上澄みだけで造っています。」
「エア・プレスって?」
私「プレス機ですが、円筒形を横にして中に大きな風船を膨らまします。これは1.2気圧程度 醪の上に手を添える程度だと思います。得られる果汁は葡萄樹1本から200ml 程度です。次のモンゴルも同じようなものです。」
「えー!ブルゴーニュのグラン・クリュだって350ml くらいですよね!凄いんだ!」
私「100年前の良き時代の再現ですよね(
笑)。」
「エア・プレスしたあとはどうするんですか?」
家内「マールにするか、プレス果汁として売却するかのどちらかだと思います。
ワインとして使わないようです。」
「へぇー!贅沢なんだ!」
私「良いワインを造る生産者は、昔はみんなそんな感じです(笑)。100年前は知りませんが(笑)。少なくとも60年代まではそうでした。」
「これって穀物のニュアンスがありますよね。何と言ったら良いか?」
私「枝豆みたいですよね(笑)。」
家内「好みが別れるところかな(笑)。」
「結構好きだな(笑)。」
「マスキューさん、なんでこんな香りがするんですか?」
私「鋭いですね(笑)!SO 2 が無添加なので自然と瓶の中でSO 2 を造ってしまいます。瓶詰め時に10ml くらい入れるといわゆるビオ臭はしません。この香りも時間の経過により消えます。瓶の中で発生したSO 2 が他の分子と結合するとクレーム・ド・ブリュレみたいになったり、腐葉土のニュアンスになったりします。これは私の経験と想像ですが(笑)。」
「じゃあ、この枝豆っぽさも消えていくんだ?」
私「おそらくあと1~2年すれば消えると思います。みなみに抜栓は7月13日 2週間前に開けたものがありますから、お試しください。ただしまだ枝豆っぽさはしっかりありますけど(笑)。」
「マスキュー裏技炸裂(大爆笑)!」
家内「さすがに暑いですからセラーの中にあります。今、とってきますね。」
「静かな感じ。」
「うんうん。清謐。口に入れるとリキュルみたいだぁ。力がこんなにあるんだ。
」
「枝豆もまだあるけど(笑)。」
「普通じゃないんだ!」
私「渾身かと。」
●モルゴン 2013年 ドメーヌ・デ・コート・ド・ラ・モリエール フランス 赤 ボジョレー モルゴンA.C. 750ml 3480円税込み
「これは美味しい!」
「高級なブルゴーニュのピノ・ノワールみたいだ!」
「う~ん。マスキューさん言うように言葉を失うね。」
「非の打ち所がない(笑)。」
「ガメイがピノ・ノワールみたいになるとは…。」
「ブルゴーニュのどこのピノ・ノワール?と聞かれると困るかな(笑)。」
私「ちょっと重心は低いかな?でもボーヌじゃないし(笑)。」
「1つ前に飲んだル・ポキュランとは趣が違いますよね。何故?」
家内「土壌が違うとしか言えません。これはガメイが好む花崗岩土壌です。ル・ポキュランは砂地。」
私「これは醸しが12日間でル・ポキュランより少し長い。あと半年間木樽熟成しています。でもそれ以上に違い感じますよね。土壌としか言えません(笑)。テロワールの違いを感じますよね。」
「ル・ポキュランよりもっと濃密な感じしますけど…。」
家内「栽培法は同じなんですよね。モンゴルの優位性感じますよね(笑)。」
「ル・ポキュランは癖があったけど、これは全くない。少し土臭い気もするけど違和感無し(笑)。これがさっきマスキューさんが言っていた瓶内でのSO 2 の結合ですか?」
私「そうとしか思えないんですよ。私は化学者ではありませんが、そう考えるしかない(笑)。真剣に造ったビオのワインに共通した特徴です。」
「インチキなビオはダメ(笑)?」
私「はい(笑)。ちゃんとしたビオのワインは熟成します。そういうワインを造る生産者はビオなんて言葉を振りかざしませんが(笑)。」
「ビオのマークをつけててもSO 2 たっぷりなんてザラですよ(笑)。」
「どうやって見分けるんですか?」
私「試飲あるのみ!恥ずかしながら最近ようやく解るようになりました(笑)。」
「テイスティングもイノヴェーションしないとダメなんですね(笑)。」
私「我々の場合、妄想と数多くのテイスティングの結びつきですから、勝手な思い込みにしか過ぎないかも(笑)。威張れるレベルじゃありません(笑)。」
お忙しい中、ありがとうございました!
桝久商店 岡本利秋・昭子
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桝久 試飲会リポート 前半 201707
Jul 31, 2017 by weblogland |◎ヴァルディビエソ エキストラ・ブリュット チリ 発泡性 白 750ml 1481円税込み
私「お暑いなかありがとうございます。さっさっ、まずはこれで喉を潤してください(笑)。」
「おー!こりゃたまらん(笑)。」
「ぷはー!これだよね、これ(笑)!」
「あれ?桃の香りがして美味しい!」
「泡もきめ細かくて強い。カジュアルなスパークリングだけどイイね(笑)。」
「あざとさがないよね(笑)。安い泡ってすぐ泡がなくなったり、べたーっとした後味がするもんね(笑)。」
家内「シャルドネ60%、ピノ・ノワール40%でございます(笑)。」
私「この桃の香りはシャルドネらしいですよね(笑)。あと赤い花やベリーのニュアンスもありますよ(笑)。」
「あっ本当だぁ。これってピノ・ノワール由来ですか?」
私「瓶内熟成で発生する赤く甘く感じる酸だと思います。しっかり瓶内熟成した高級シャンパンにたまにあるニュアンスです(笑)。」
「色も濃くていかにもピノ・ノワール入ってる感じだよね(笑)。」
「マスキューさん。これってドザージュ
・ゼロですか?」
私「まあ、エキストラ・ブリュットですから残糖分は感じません。」
「そりゃ凄い!」
家内「エキストラ・ブリュットって難しいんです。原料ワインが薄いと細さが目立って美味しくない。誤魔化しが効きません。」
「エキストラ・ブリュットのジャンパンって高いしなぁ(笑)。1万円くらいするもんね。」
「マスキューさんの定番でヴァルディビエソのブリュットやロゼありますよね。安くて美味しくて重宝してますが、でもこれらとこのエキストラ・ブリュットは一連のものとは思えないですよね。」
家内「はい。ヴァルディビエソは大手であちこちに畑を持ってます。新たに冷涼な場所を探したような気がします。あとワイン自体の収量がかなり低い感じがします。」
私「このエキストラ・ブリュットはアルコール分が12%ですから、原料ワインはアルコール分が10.5%くらいです。10.5%でしっかり仕上がるということは今までのチリらしくない冷涼な産地が予想されます。南西フランスの冷涼な産地ガスコーニュのタリケなんかの環境に近いかもしれませんね。」
「店長!ヴァルディビエソはこれで世界に売って出る戦略なんですよ(笑)。このエキストラ・ブリュットはどう考えてもこの値段じゃ売れっこない。安過ぎる。新たなブランド戦略ですよ。絶対にブランドのグレード上がりますもん(笑)。」
私「プロのご意見(笑)。鋭いですね。実は私このエキストラ・ブリュットのコメント書きながら気づいたんですが、特徴を書くと高級シャンパンになってしまいます(笑)。大きさや深さはその域には到達していないとは思いますが、カジュアルな高級シャンパンのような感じなんですよね(笑)。恐るべき泡です。」
「そーだよね。だって1500円以下だもんな(笑)。これ3本分の価格で買えるシャンパンより美味しいからな(笑)。」
「シャンパン高過ぎるな(笑)。」
「広告代だな(笑)。」
私「F 1のスポンサーにシャンパンのグラン・メゾンがなりますが、一回の開催にシャンパン10000本も協賛するようです(笑)。」
「そーだよね。その広告費が乗っかると思うとイヤだなぁ(笑)。」
「そうそう。私はドン・ペリしか飲まない!なんて言う芸能人いたっけ(笑)。」
「あれはドン・ペリの高級さに逆に乗ってるだけだよ(大爆笑)。」
「日本人馬鹿にされる訳だな(笑)。」
「高いだけで美味しくない。」
皆さんかなり飲んでますね(笑)。ヴァルディビエソ・エキストラ・ブリュット衝撃のマスキューデビューでした(笑)。
〇アヴェ・デル・スール ゲヴュルツトラミネール レゼルバ 2017年 ヴィカール チリ ロンコミージャ・ヴァレーD.O.白 750ml 1064円税込み
私「次もチリの白ワインです。強めに冷やしております!」
「おー!ライチだぁ(笑)。」
「キリンのソルティー・ライチ飲んでるみたい(笑)。飲みやすい!」
「これ危険だな。グビグビいけるよ(笑)。
」
「女子は大好き(笑)。」
家内「フランスやドイツのゲヴュルツトラミネールは有名ですが、あまりに濃い
(笑)。寒いときにじっくり飲むようなワインです。」
「たま~にゲヴュルツトラミネール飲みたくなるけど、年に1回くらいかな(笑)。
」
「このワイン、清涼感ありますよね。ハーブみたいな…。」
私「さすが!ミントや松ヤニみたいですよね。」
「松ヤニって?」
私「ジンの香りです。」
「ジェニパー・ベリー!大好き(笑)。」
私「ジンはもともと白ワイン代用品ですから、味のモデルは白ワインです。ですからジンに似てるというよりはジンが白ワインに似ていると言うべきかな(笑)。モルトもそうです。もっとも今ではそれぞれが文化を形成してますが。」
「マスキューさん。それって、まっさんブームで火のついたウィスキー人気と関係するんですか?」
私「日本でワインが文化として定着したことと関係があると思うんですよね。」
「じゃあ今度はジンブーム?」
私「業界は狙ってますよ。きっと(笑)。」
「そう言えばマッチ使って宣伝してるなぁ(笑)。」
「ジン・フィズはスパークリング・ワインなんだな(笑)。」
「そう考えると府に落ちる(笑)。」
話は大脱線(笑)。
「このラベルのペンギンの親子可愛いですよね(笑)。雪降ってるのかな?」
私「よくお気づきで!雪降ってますよね
(笑)。冷涼な感じがしますよね。ロッテのガムのクール・ミントにペンギンが書かれてるのと意図は同じかな(笑)。ワインのテーマは清涼感!かな(笑)。」
家内「ゲヴュルツトラミネールで清涼感を出そうとするところは斬新なんですよね(笑)。」
「そうですよね。基本香りはトロピカルですもんね(笑)。」
私「ただ、ゲヴュルツトラミネールの品種特性なのですが、香りの消失は速いです。翌日になるとソーヴィニヨン・ブランみたいなります。」
「これだけ香りが出る品種だからしょうがないのかな?」
「このハーブみたいなニュアンスはそれなんだ!隠し味になっているんですね!
」
私「斬新さに緻密な計算がありますよね
笑う。イノヴェーションを感じます。」
「今チリワインは関税無しですが、EU が関税撤廃されると影響あるんですか?」
私「無関税の優位性は揺らぎます。でもジャンルがフランスとは違いますから、この点ではチリワイン大きな問題にはならないと思います。ただ大量にそこそこのレベルの安価なワインだけ造るだけの産地であり続けることにチリ自身が危機感をもっているような気がします。少なくともミドル・レンジの価格帯でも勝負する意欲を感じます。」
家内「試飲会ではチリワインをパスすることが多いのですが(笑)、ワン・ランク上の価格帯のチリワインは注目ですね。」
〇クリオス トロンテス 2016年 ドミニオ・デル・プラタ アルゼンチン メンドーサ 白 750ml 1542円税込み
私「これはアンデス山脈を隔てたチリの反対側アルゼンチンの白ワインでございます。」
「これも香りイイね(笑)。ゲヴュルツトラミネールと同じような香り。」
「これって品種は違うんですか?ゲヴュルツトラミネールの亜種とか?トロンテスでしたっけ?」
「確かによく似てる。でもこっちの方がピュアな感じかな。」
「舌の上で香りが弾けますね(笑)。」
私「ワイン自体はこっちの方が濃い感じですよね。」
「でも、これ香りは強いけど色は薄いよね。」
家内「トロンテスはもともとが凄く強いワインなんです。香りは強く乱暴で酸っぱい(笑)。この乱暴なところを取り除いたところがこのワインの斬新なところです。」
私「とてもマスキューでは扱えないレベルのものがほとんどでした(笑)。一般的なトロンテスを飲むと、南米系の方が甘くて香りの強いワインを好むのが解ります(笑)。」
家内「トロンテスはペクチンというタンパク質が多く、それが強い雑味となるそうです。これはそのペクチンを取り除きました。」
「ペクチンって何ですか?」
家内「ワインには必ずあるタンパク質なんですが、ジャムになる素です。粘性があるようです。」
「どうやって取り除くんですか?」
家内「発酵終了間際にペクチンを分解する酵素を加えます。そして分解されたものを珪藻土を加えて濾過します。ですから色が薄い。」
「ペクチンだけを取り除くんだ。」
私「それだけを取り除くのは技術的に画期的なようです。」
家内「その酵素は女性醸造家スサーナ・バルボ自身で培養したようです。彼女は『トロンテスの女王』なんて称賛されてます(笑)。」
「う~ん。世界に打って出るんだ(笑)。」
「これだったらゲヴュルツトラミネールに十分張り合える。ペンギンのゲヴュルツトラミネールとは違うアプローチ。」
「これもイノヴェーションですなぁ。それにしてもマスキューさん、よく探すね
(笑)。フランスにこだわらない(笑)。」
私「これだけ色々なワインが輸入されていることに感謝です(笑)。日本って凄いですよ(笑)。」
「ヨーロッパの人は日本のワイン売り場見て驚くみたいだよね。なんでこんなに種類があるの?って(笑)。」
私「爛熟してますよね(笑)。」
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お立ち寄りの際にティスティングしてみませんか
Jul 13, 2017 by weblogland |またサンプルが届きました(笑)。
全部で14本!
ちょっと調子に乗っちゃいましたかね(笑)。
でもですね。インポーターさんに熱心に勧められるとついつい(笑)。インポーターさんだって本気で勧めてくれるし、絶対の自信をもっています。まあ、只でサンプルをよこせって言うバカなことはしていませんから、断るにも気は楽かな(笑)。お金払っていれば断ることが出来ますからね。まるっきりダメで断ることもありますが、重なるアイテムがあったりして残念ながら断ることもあります。あとそのワインの良さが確信出来ない場合もあります。私の力量不足です。特に良いワインってすぐに手の内を明かしてくれないことは多々。思い出して飲んだらとても美味しくなっていたなんてことはザラです。
明日からティスティングするつもりですから、お立ち寄りの際にティスティングしてみませんか(笑)?行けそうな美味しいワインをお勧めしますからご安心を(笑)。
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またまた試飲会の続きです(笑)。201706
Jun 30, 2017 by weblogland |やはり圧倒的訴求力を持つメリオーのワインはずば抜けていたかな。でも、シノン レ・オー・エ・レ・バ 2014年の方を好む方もおられたのも事実です。適度な濃さと素晴らしく明瞭な香りと果実味は
魅力的。スタイルとして確立されています。実は家内と試飲会の前に話しました。

私「今回トリはシノンなんだけど、メリオーの圧倒的に力に霞まないかな?」
家内「確かにメリオーのフランは言葉を失うぐらいのパワーがあるよね(笑)。でも
香りと食べ物との相性の良さはシノンの方が上だと思うんだよね。」
私「確かに濃いワインってそれだけで魅力的だけど、ワインの価値はそれだけじゃないよね(笑)。暑い時期に濃いめのワインはちょっと辛いしね(笑)。」
家内「そうそう。ケース・バイ・ケースだし。好みの差だよ(笑)。」
私「メリオーばかり売れて、シノンが1本も売れなかったら僕ののミス・リードとして責任感じるなぁ。」
家内「マスキューのお客様はご自分の好みスタイルを持った方が多いから、シノンを好む方は絶対にいるはず!」
私「ではお言葉に甘えてメリオーのフランをイチオシいたします!」
結果報告いたします。やはりシノンのカベルネ・フランを選択された方おられました!こうでなくっちゃつまらない(笑)。
ホットしました(笑)。
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桝久 試飲会リポート 後半 201706
Jun 26, 2017 by weblogland |「マスキューさん!これ品種名は『コー』ですか?」
私「はい。『コット』とも言うようです。」
「あ~。資格試験で覚えましたよ(笑)。『
コット』、『オーセロワ』、『マルベック』でしたよね(笑)。」
「ニュー・ワールドの『マルベック』ですか?いろんな言い方するんですね。」
家内「このドメーヌでは伝統的に『コー』と呼ぶみたいですね。」
「それにしても色が濃い(笑)。」
「真っ黒(笑)。」
私「墨汁みたいですよね。カオールなんかだとこんな感じかな(笑)。」
「一つ前に飲んだガメイとは大違い(笑)。」
「味も別物(笑)。なんでこんなに濃い(笑)!」
「あれ?香りも独特(笑)。マルベックってこんな味でしたっけ?」
「プルーンっぽさ?黒い果実がたっぷり入ってる感じだけどまだはっきりしないのかな?」
「違う地方で違う人が造ったみたい(笑)。
同じ生産者が造ったとは思えないですよ
(笑)。」
私「品種によって造り方を変えています。これは発酵に1ヶ月以上かけています。」
「ガメイの3倍以上ですか!そりゃ濃くなる(笑)。」
「香りはよく解らないけど、とても深い感じがする!」
「マスキューさん曰く 折り重なるようなタンニン だね。ところでこれは熟成に木樽使ってるんですか?」
私「木樽は使わずにステンレス・タンクで24ヶ月熟成しています。ですから葡萄のタンニンのみで勝負しています(笑)。」
「ところで香りが独特ですよね。何と言えばよいのか?」
「おばあちゃんのタンスの匂い(笑)。樟脳っぽさもあるし、なんか懐かしいなぁ(笑)。」
「高校生の頃男子で流行った香水みたいです(笑)。あの香水何と言ったっけなぁ。」
私「麝香っぽいかな。」
「麝香?」
私「ジャコウです。動物系の香りのような…。」
「あの香水アラミスだったっけ(笑)。」
私「昔懐かしい『髪のもと』の香りだぁ
(大爆笑)。」
「何ですか?それ…」
家内「昔の整髪料です。男女別なくつけてましたっけ(笑)。」
私「若い方は知らないでしょうね(笑)。」
「ヨード 海藻 ミネラルっぽさもあるし。」
「葡萄の果実全体を溶かしたような深い味わいだよね。それも余分なものがない高濃度(笑)。これだけ濃くて純粋なワインって経験したことがないかも(笑)。」
「深くて折り重なる。複雑味はあるけど雑味がない。」
「これラベルが変わってるけど(笑)、どういう意味合いなんですかね?」
私「『サン・ヴィザージュ』の意味 100の顔 と言う意味です。」
「なるほどね(笑)!折り重なる複雑な味わいだからかぁ(笑)。」
「価格が良心的ですよね。現地だと10ユーロくらいで買えるんだろうな。毎日飲めちゃう(笑)。」
私「こんなワインを毎日飲む訳だから自然とワインの美味しさを体で覚えるんでしょうね(笑)。」
●『ラリアンス・デ・ジェネラシオン』2009年 ドメーヌ・ジャン・フランソワ・メリオー フランス ロワール 赤 トゥーレーヌA.C. 750ml 2684円税込み
「マスキューさん!このラベルには『コー』ではなく『マルベック』って書いてありますよ(笑)。」
私「そーなんです(笑)。何でかな(笑)?あと マルベック カベルネ・フラン と書いてありますが、普通は多い品種を先に書きます。このワインはフランが80%ですから カベルネ・フラン マルベック と書くのが通例なんですが…。逆です(笑)
何でかな(笑)?」
「もの凄いワインだな(笑)。凄い高密度。
広がり方がハンパない(笑)。」
「口のなかにいつまでも残ってる(笑)。」
「う~ん。余韻がめちゃめちゃ長い(笑)。」
「確かにグラン・クリュ規格だね(笑)。グッと来るね(笑)。」
「飲み頃なんだろうけど、香りはまだまだ開く余地あり(笑)。これも樟脳っぽさがあるね。」
私「濃いワインは樟脳っぽさが出やすいようです。」
「カベルネ・フランって割りと香りがフレンドリーで解りやすいけど、これは寄せ付けないような風格があるよね。」
家内「孤高のカベルネ・フランかと(笑)。」
「うんうん。経験したことがないスタイルなのは確か。このドメーヌどれも個性的だし、しかも高次元。マスキューさんが絶賛するのも解るな(笑)。」
「マスキューさん!このドメーヌはいわゆるビオ系ですか?ビオっぽさありますよね。」
家内「SO 2の少なさやワインに余計なことをしない点いわゆるビオ・ロジックなんでしょうね。きっと昔から変わらない部分なので、特別ビオとは謳っていません。」
私「認証はとっているようですが、認証マークはラベルに書いてませんね(笑)。普通のことを普通にやってるプライドですね(笑)。」
「ビオ・デナミとは違うんですか?」
私「ビオ・デナミとなるとお祈りみたいなものが入ってきますからよく解らない(笑)。だって結界貼ったり、儀式やったりしますもので(笑)…。」
「ロワールはビオ・デナミの総本山ニコラ・ジョリーがいますから、ビオビオ言う人が多い(笑)。」
「まあ、美味しいならなんでもイイかな(笑)。」
「このワイン個性的で心に残る味わいだよね。」
「ところでこのワインって合わせる料理は 肉! 肉しかない!って主張してますよね(笑)。」
私「仰る通り! 肉! あとバター系に合うでしょうね(笑)」
「この前に飲んだサン・ヴィザージュもそうですよね(笑)。肉!」
家内「サン・ヴィザージュなんか赤みの臭いような肉に良く合いそうですよね(笑)。」
「鹿肉だね(笑)。」
「マスキューさん。これもラベルが変わってるけど(笑)、どういう意味合いなんですかね?」
私「この『ラリアンス・デ・ジェネラシオン』は 世代を越えた絆 の意とか。何代にも亘って畑を育てたからこそ出来るワインなのかと。」
「赤い点が世代の架け橋になってるんだな(笑)。」
家内「同じ絵描きさんが描いてるようです。」
●シノン レ・オー・エ・レ・バ 2014年 ドメーヌ・ジョラン・プレザンタン
フランス ロワール赤 シノンA.C. 750ml 2,592 円税込み
「店長!以前試飲会でこのワイン出しましたよね(笑)?」
私「はい。去年出しました(笑)。ようやく調子が出てきました。これは同じトゥーレーヌでも下流寄り。砂地のワインなので軽やかです。『ラリアンス・デ・ジェネラシオン』と比べると全くスタイルが違います。こっちのカベルネ・フランの方が
親しみ易いかも(笑)。」
「おっ!確かに飲んだことある味(笑)。フランボアーズ 花 アロマチックだなぁ。私の好きなワイン(笑)。」
家内「とてもシノンらしい味わいですよね(笑)。」
「同じ品種でもこんなに違うんだ!マスキューさん!シノンでも『ラリアンス』みたいなワインは造れないんですか?」
私「鋭い質問ですね(笑)。土壌の水分量が違いますから無理かと。砂地で水分量の多いシノンでは軽やかなスタイルが向いています。きっとメリオーさんの畑の葡萄より葡萄の房が大きいはずです。」
家内「逆にメリオーさんには出来ないスタイルかも(笑)。」
「同じトゥーレーヌと言っても一括りにはならないんだな(笑)。トゥーレーヌって広いしなぁ(笑)。」
「それが面白い(笑)。フランスワインってA.O.C .で括られてるけど、実は括られてない自由さがあるよね(笑)。」
「その上A.O.C.はブランド戦略にもなってるからフランス人は賢い(笑)。」
「上手く考えられてるよね(笑)。」
「そうそう(笑)。日本はどれだけ遅れてるのやら。」
「でもさあ、日本酒って飲んでも米の産地解らないよね(笑)。」
お忙しい中わざわざのご来店ありがとうございました!
桝久商店 岡本利秋・昭子
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桝久 試飲会リポート 前半 201706
Jun 26, 2017 by weblogland |
まずはイタリア ヴェネトの白です。
〇クストーザ 2015年 モンテ・デル・フラ イタリア 白 ヴェネト クストーザD.O.C. 750ml 1481円税込み
「おっ!この地図イイですね。ヴェローナ県の地形図、しかも等高線も入ってるしワイン産地は色分けされてるし、見やすい!」
私「ありがとうございます。この白ワインの箱に1枚くっついていました(笑)。オマケです(笑)。見やすいですよね。」
家内「クストーザはガルダ湖の湖畔 東隣がガルーダD.O.C. です。」
「ヴェネトの白ワインって一時期世界中を席巻しましたよね(笑)。とくにソアーヴェか。ヴェローナ挟んで西側でしたよね。」
私「ヴェローナにあるジュリエット・ハウスも載ってますよ(笑)。」
「ラブレターや恋の悩みを出すとが返信されるやつ(笑)。」
「あ~、ジュリエットの銅像が置いてあって、何故だか胸がベタベタ触られるから胸だけ変色してたなぁ(笑)。」
「う~ん。今日みたいに暑いと白はたまらん(笑)。」
「飲むと生き返りますなぁ。この酸味がグッド(笑)!」
「普通良く飲む白ワインとは趣が少し違いますよね?」
私「甘夏っぽい(笑)。」
「あー、あとハッサク。親しみ深い味わい(笑)。」
「ハッサクを剥いて果肉を包む薄い白い皮ごとかじったような感じ。皮の苦みを感じるところがイイね(笑)。」
「女子は酸っぱいのが好き(笑)。レモンやライムとは違い、この酸っぱさは大好き(
笑)。」
「このワインはどのくらい冷やせば良いのですか?」
家内「強く冷やすと酸味が際立ちそれはそれで美味しい(笑)。温度が上がると旨味の部分が出てきますからそれはそれでまた美味しい(笑)。強めに冷やしてまず体をクールダウンして、それから温度の上昇旨味を楽しめる良さもあります(笑)。」
「マスキューさん!これ酸っぱさの後ろに物凄い旨味の塊がありますよ(笑)!
「旨味と酸っぱさのハーモニーがイイ!
こんなワインあまりないですよね?」
「日本の国産ワインにこんなワインがあっても良さそうだけど…。」
「日本的な味わいですよね。」
「何にでも合いそう。これだけでもイイかな(笑)。」
家内「オリーブオイルやトマトには鉄板の相性ですよね。」
「マスキューさん!これセパージュは何ですか?」
「主要なものはガルガーネガ40%、トレビアーノ・トスカーナ40%です。」
「ガルガーネガってソアーヴェの主要品種ですよね?」
私「はい。ソアーヴェだと80%以上入れます。」
「なるほどね!旨味はガルガーネガから、酸っぱさはトレビアーノ・トスカーナから引っ張るんだ?」
私「個人的な疑問なんですが、ガルガーネガは品種の特徴を考えるとマロラクティック発酵はするはずですが、トレビアーノ・トスカーナはどうしているのか?
今度インポーターさんに聞いてみようと思います。妄想が止まりません(笑)」
家内「ソアーヴェもクストーザもD.O.C.
になったのは同じくらい古いんです。だからクストーザはソアーヴェの後発という訳でもなさそうです。もともとのローカルなスタイルかと。」
「暑い時はソアーヴェよりクストーザの方が渇きを癒せそう(笑)。」
「前回の試飲会のミュスカデと比べると面白いですよね(笑)。在り方の違いは食文化に根ざすんだろうな。こうした違いを楽しめるのはこの時代に生まれたからこそ(笑)。良い時代に生まれたなぁ(笑)。」
私「特に日本の市場は多くのワインが輸入されています。爛熟してます(笑)。」
家内「ヨーロッパの生産者は『なんでこんなに色々なワインがあるんだ?』って驚きますよ(笑)。」
「国内で大した量のワインを造ってないのに沢山のワインが飲まれますからね(笑)。ワイン産地でもないのに何故ってなりますよね(笑)。」
私「爛熟した周辺文化(笑)?」
●ホヤ・デル・リオ クリアンサ 2013年
アルティーガ・フステル スペイン 赤 トロD .O. 750ml 1203円税込み
「マスキュウさん!よくトロでこんなに安いワイン見つけましたね(笑)!トロのワインってだいたいが2,000円以上しますからね。」
私「ありがとうございます(笑)。銘醸地リベラ・デル・デュエロの次の産地として有名ですから、全体的にワインがお高い(笑)。まっまっお飲みください(笑)。」
「おっ!肉付きイイね(笑)。木樽のニュアンス以上に果実味があって美味しい。お値段以上(笑)。」
家内「これはテンプラリーニョ100%で木樽で6ヶ月熟成したクリアンサ規格のワインです。」
「ヴィンテージは2013年ですか。無理に早く飲めるようにした感じじゃない良さがありますよね(笑)。今飲んでちょうどイイね(笑)。」」
私「早くから飲みやすい今風のスタイルとは若干違います。綺麗には出来ていますが(笑)。」
「昔の暴力的な強いワインとは違うよね
(笑)。あれはあれで困る(笑)。」
「このワイン心地良い!デイリーな価格でこれはイイね(笑)。」
「チョコレートみたいなニュアンス、あと甘さ。これは?」
私「木樽とアルコール発酵由来のグリセリンの甘さです。暖かい産地のワインの特徴です。」
家内「チョコレート食べながら飲むと美味しいですよ(笑)。」
「店長!リオハの熟成したテンプラリーニョとは趣は違いますよね。天使が舞い上がるような感じではない。わりとはっきり強くテンプラリーニョらしいベリーのニュアンスが出てますよね。店長曰く
の重心が低いと言うことなんですか?」
私「仰る通り(笑)!」
「ボリューム感もあり、深みもあるし、過不足ないね(笑)。」
「トロのワインってちょっと乱暴なところがあるけど、これはバランスが良いよね(笑)。」
「トロの圧倒的な力はこなれるまでに時間がかかるんだろうな。」
家内「このワインはトロでも一番標高の高い辺りのワインです。雨は年間350ml しか降らなく、真夏は日中40℃を超え明け方は霜が立つときもあるとか。かなり過酷な環境です。」
ここで文献に載っていたトロの畑の写真を見ていただく。
「草木がない!変な木が1本立ってるだけだぁ。バウバウの樹?(笑)」
「葡萄樹だって這えてるだけみたい。畑と呼ぶにはほど遠い(笑)。」
「農薬撒かなくても雑草生えないよ(笑)。」
「ほったらかしてるみたい(笑)。」
「きっと日中は暑いから畑仕事なんかやってられないんだよ(笑)。」
「葡萄がポツンポツンと植わってるようですけど(笑)?」
私「フランスなんかだと1m 間隔で植えることが可能ですが、スペインですと3m 間隔くらいで植えます。地面に水がないためです。ですからフランスですと1ヘクタール当たり10,000本植樹できますが、スペインだと1,000本くらいしか植えれません。」
家内「スペインの乾燥した土地のこの栽培法は乾燥農法と呼ばれています。」
私「スペインは葡萄生産量がフランス、イタリアに次いで世界第3位ですが、栽培面積は世界一です(笑)。」
家内「効率は良くないですよね。しかも出来る葡萄も房が小さく得られるジュースも少ない。」
「それじゃあ、葡萄の収穫量ってヘクタール当たりで表されますが、果汁の濃さと言うわけでもないんだ?」
私「仰る通り!ですから葡萄樹1本当たりでどのくらいの果汁を得ているかが大事です。」
「ヘクタール当たり何ヘクトリットルって鵜呑みに出来ない訳ですね(笑)。」
●『ル・ポア・ジャック』2015年
ドメーヌ・フランソワ・メリオー フランス ロワール 赤 トゥーレーヌA.C.
750ml 1712円税込み
「マスキューさん!このドメーヌのワインって以前扱ってましたよね?」
私「はい。ピノ・ノワールを以前試飲会で扱ってから定番になっています。」
家内「赤や青、緑の線を描いたラベルのワインです。」
私「とても気に入りまして(笑)、今回他のキュヴェが初入荷したとのことなので迷わず発注しました(笑)。」
「これってガメイ種。ボジョレーだけじゃなくロワールでも造っているんだ。」
私「はい。醸造法もボジョレーと同じマセラシオン・カルボニック。かなり古典的
なスタイルですが(笑)。」
「おっ‼これ綺麗で旨い!」
「飲みやすいなぁ(笑)。」
「ボジョレー・ヌーボーみたいに色は薄いけど、しっかりしてる(笑)。」
私「張りつめたような強さを感じます。」
「でもボジョレーのガメイとはちょっと違いますよね。」
「ボジョレー・ヌーボーのガス臭さやキャンディーっぽさを取った感じ(笑)。果実味がクリーン。マスキューさん曰くビビッド(笑)?」
私「ありがとうございます(笑)。アルコール発酵終了後1年間ステンレス・タンクで熟成しています。熟成によりワインが出来上がってからリリースしています。」
「なるほどね。良心的だよね(笑)。」
「わりとスパイシー。白胡椒の香りがする。」
私「ボジョレーのガメイですとベリー系の果実のニュアンスが強いですが、こっちはプラム系の果実のニュアンスです。」
「スペインのワインは底が見えないほど濃かったけど、これは色がすごく薄い。
何故ですか?」
家内「こっちの方が発酵期間が短く、その分果皮の色素を抽出しません。」
「でもこのワインはかなりしっかりしてる。」
「葡萄自体の濃さを感じますよね。」
「上澄みの美味しいところだけで造った
味わいだよね。贅沢だな(笑)。無理が全くないスタイルだよね。」
私「ありがとうございます(笑)。ピノ・ノワールも同じようなスタイルです。」
「私予習を兼ねてピノ・ノワールをいただきました(笑)。すごく美味しかった(笑)。
まだ残っていますから、変化が楽しみです(笑)。」
「僕も飲んでみたい!ありますか?」
家内「売り切れちゃいました。でも週明けには再入荷しますからご安心くださいね(笑)。」
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