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ボジョレー・ヌーヴォー飲みました

Nov 20, 2014 by weblogland |
ボジョレー・ヌーヴォー飲みました(笑)!
味わいは想定内でしたね。

 
マスキューではミッシェル・マーレのヴィラージュのみの扱いですが、ヴィラージュを選んでおいて良かったでした。良い作柄と比べると厚みは劣りますが、冷やして飲めば酸とのバランスが取れて、まあまあですか。

 
一応、他社銘柄も2種類ほど飲みましたが、薄さと酸の強さが際立ちました。補糖と補酸の両方やった生産者がいそうですね。(大きな声では言えませんが)
 

まあ、取り合えず飲めて良かった!
 

マスキューに開けたばかりのものがありますから、帰り道に寄ってお飲みくださいね(笑)。

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Nov 12, 2014 by weblogland |
うーん。
恐るべし!

ガロフォリの造る今年のノヴェッロ ティニィ・マルケ・ロッソ2014年です。

さっき飲んでみたところ、実に旨い。モンテプルチアーノ種らしいラズベリーの香りが液体の旨味に綺麗に溶け込んでいます。品が良い。

11月1日に開けたから、今日で丸11日目!凄まじいばかりの品質の高さ。今年は収穫期に雨でやられましたからアルコール分が11%と低い。私がガロフォリのノヴェッロを飲みはじめて一番糖度が上がらなかった作柄です。

やはりガロフォリは『神』でしたね(笑)。抜栓直後は変な癖があり心配しましたが、時間の経過と共に癖は抜けてゆき、旨くなる一方。基本的には雑味のない味わいですから、クリアネスが時間の経過とともに研ぎ澄まされる感。

さすがに極太ではありませんが、近寄り難い高貴さすら感じます。

上等でクラシックなピノ・ノワール的でもありますね。

このワインを飲むと、自分がモンテプルチアーノ好きだと改めて実感します。親しみやすい良さ。これがモンテプルチアーノ!
 
 

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ノヴェッロ抜栓してから丸4日のテイスティングノート

Nov 03, 2014 by weblogland |
イタリアのノヴェッロ、抜栓してから丸4日。思った以上に良いですね(笑)。
グラヴェペーザのノヴェッロ・トスカーナはサンジョヴェーゼらしいチャーチングなイチゴの香りが。ドライに仕上がっていますが、香りの抜けが良いですね(笑)。芯の強さもあるから立派。

マルケの『神』ガロフォリのティニィはモンテプルチァーノ種らしいラズベリーの香りが出だしました。柔らかくて伸びやか。大したものです(笑)。

プーリアのコンティ・ゼッカのノヴェッロ・サレントはよりふっくら感が増しました(笑)。やはりプーリアは根元的にワイン栽培に向いているんだと実感。

何だかんだ言っても、信頼出来る生産者のワインです。その力量と尽力は驚くばかり、逆境に立ち向かっていましたね。なかなかこうはいかないハズ。
取り合えず、ほっとしました(笑)。

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ノヴェッロのテイスティング記録-2014

Nov 02, 2014 by weblogland |
昨日抜栓したノヴェッロの続きです。二日目ですね(笑)。

まずグラヴェペーザのノヴェッロ・トスカーナは、崩れませんね(笑)。実は一番心配でした。天候の影響かリンゴ酸が多く感じられますが、しっかりしています。新鮮さは衰えずノヴェッロらしい味わいをキープしています(笑)。崩れない細さを思うと涙出そうになります。頑張って造っていますね。
そして問題のマルケの『神』ガロフォリのティニィ(笑)。本来のスタイルになっています。昨日感じた芋焼酎のようなニュアンスは、いつものエキゾチックな特徴に変わっています。溢れるような香りの出方はしませんが、液体の旨味がしっかり出ています。しっとりしていて、しかも薔薇の液体を飲んでいるよう。
ガロフォリは補糖しません。でもアルコール分11%の悪条件でここまで造れるとは…。日本の醸造家にも飲んで欲しいくらいです(笑)。勇気づけられるはず。
やはり『神』でした。

さてプーリアのコンティ・ゼッカのノヴェッロ・サレントは、上手くまとまっていますね(笑)。高いアルコール分のワインに慣らされた昨今 白眉です。この上品さには痛く感動です(笑)。

たしかに2014年のイタリアは困難だったようです。でも、そんな中、尽力した生産者のワインには心動かされます。

気になるのはフランスです。イタリアが悪い年にフランスが良かったためしがない。不安です。
でも、生産者の尽力により今年も新酒が飲めることに感謝するのみ。

ありがとう!

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ノヴェッロ飲みました(笑)!

Nov 01, 2014 by toshiaki |
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グラヴェペーザのノヴェッロ・トスカーナは普通(笑)。
いかにも新酒ですね(笑)。締まりはありますが、ガッチリ感は今一つ(笑)。上手くまとめていますね。
夏場に恵まれた感じがありませんが、その分あがいて頑張った感。良くやりました!

イタリア マルケの『神』ガロフォリのティニィ。マルケも天候に恵まれなかったようですね。
収穫期に雨でも降ったようです。『神』の手も届かなかったかな?それでも補糖しないで果実味を出来うる限り引き出しています。
アルコール分11%でこれほどのワインを造れるとは…。やはり『神』。ただ還元臭がいつもと違います。
いつもエキゾチックな東南アジア的な香りが最初しますが、今回は芋焼酎みたい(笑)?もちろん時間の経過とともに消えていきますが、評価の別れるところかな?

プーリアのコンティ・ゼッカのノヴェッロ・サレントは実にエレガント。プーリアのワインじゃないみたい。
でもじっくり味わうと黒糖のニュアンスがあり、やはり南イタリア(笑)。今回のノヴェッロの中で一番ノヴェッロらしくない(笑)。
普通に造ったワインを早めに瓶詰めした感じかな(笑)。プリミィティブで宜しいかと。

明日また飲んでみます。皆さんもマスキューにきて飲んでミソ(笑)。

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試飲会のおさらい 2014/10

Oct 28, 2014 by weblogland |
試飲会のおさらいです(笑)。
試飲会リポートに書き落としたのですが、『オルドヴィシアン』を飲みながら何を飲むか?
私「チーズだったらコンテ、フォアグラも鉄板かな(笑)。家庭料理だとちょっと難しいかも?」
「うーん。たしかに。それなりのフレンチ・レストランじゃないと無理かな?」
「私、塩辛が良いかと(笑)。臭いくらいのヤツ(笑)。」
家内「それ合うかも!」
「イカの内臓じゃなく魚の内臓で浸けたヤツ(笑)。これだったらワインの個性に負けないはず(笑)。」
私「斬新ですねぇ~。でもFさんの提案っていつも合ってるんですよね。」
家内「じゃあ、私も(笑)。豆腐よう!」
私「しょっつる なんかどうかな?」

やはりワインがワインですからエスカレートしちゃいますね(笑)。でも、こんなこともワインの楽しみなんですよね(笑)。あとは実行あるのみ!

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今日は試飲会一日目。

Oct 24, 2014 by weblogland |
ご来店ありがとうございました。
さきほど『オルドヴィシアン』が高貴な香りがしていました。
ところでこの香りは一体何?
思いあたりました!

シャルトリューズ!?

いかがでしょう?

ずっと気になってました。ようやく府に落ちました(笑)。で、さきほどのメンバーにご報告いたします(笑)。

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昨日、今日とエスピエのサブレを飲んでいます

Oct 14, 2014 by weblogland |
昨日の抜栓直後は、まだまだ調子がでてませんでした。割りと軽くて、凝縮感と呼ぶには疑問符。でも、翌日の今日飲むと、旨い旨い(笑)。飲み易過ぎるほど。
うーん。
昨日とは丸っきり違いますね。あのくぐもった感じが一日経つと全く違う。エスピエらしからぬ飲み易さ(笑)?私がイメージすれエスピエとは違います。
もっとタイトで物凄いパワーを発揮するサブレではありませんね。やはりアペラシオンの限界ですか?サブレにそれを求めること自体が間違えかな(笑)?
家内曰く「サブレってコート・デュ・ローヌと考えた方が良いアペラシオンかもね。」
私「そうかもね。でもそう考えると無理がないよね(笑)。」
家内「ジゴンダスの外れで造るコート・デュ・ローヌの方が説得力あるよね(笑)。」
私「たしかに!サブレより安いし(笑)。やっぱりこっちの方が、お買い得かな?」
家内「でも、エスピエのサブレって、先々化けるかもね。」
私「うん。きっとワクワクするようなサブレを造るんだろうね。まだ時間かかりそうだけど(笑)。まだ安全運転だもんね(笑)。」

見守るべし!

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こうして夜がふけるのです

Oct 11, 2014 by weblogland |
昨日はフランス ロワールのドメーヌ・ド・バブリュのワインを飲みました。アンジュ・ヴィラージュ ブリサックA.C.の優良生産者として知られています。甘口のコート・ド・オーバンスが日本では知られていますか。
今飲んでいるのはアンジュ・ヴィラージュ ブリサックの赤とその上級キュヴェの赤と白です。造り手は、なんとニコラ・ジョリーの弟子とか(笑)。もちろんビオ・ディナミ。ビオ臭が最初は強かったのですが、抜栓してから1週間経っても中々いけます(笑)。
もともとの葡萄栽培の良さを感じます。
私はビオを謳う生産者は嫌いなのですが(笑)、このワインは特別謳っていないからOKです(笑)。でもどちらも難解かも?家内と協議中です。
私「この白、いーなー(笑)。ヴァン・ジョーヌみたいだね(笑)。」
家内「うんうん。タクアン臭いのがグッド(笑)!でも、売れないんじゃない?」
私「そーだよね。万人受けは絶対にしない(笑)。マニアックかな。特に赤はスーパー・マニアック(笑)。」
家内「すべてが強烈。趣味で造ってるみたい(笑)。」
私「飲み手のことは考えてないかも(笑)。でも、瓶やラベルには力入ってるよ。本気の本気でやっているよ。」
家内「そーだよね。普通じゃない(笑)。」
私「問題は売れそうにないことだけかな(笑)。どうしようか?」
家内「どうしよう?」
私「ところでアンジュ・ヴィラージュ ブリサックの赤はどうかな?このドメーヌのジェネリックの赤だけど、香りが素晴らしいよね。」
家内「たしかに!でも、マスキューではシャトー・ド・フェルの赤ワインを長く売っているから難しいかもよ?」
私「まあ、スタイルが真逆ではあるよね。フェルと同じ位で売れれば大丈夫なんだけど…。ちょっと高いんだよね。」
家内「フェルの方がボリューム感があるからなぁ。」
私「香りは良いんだけどね。」

こうして夜がふけるのです(笑)。

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こうして追跡ティスティングが始まりました

Oct 07, 2014 by weblogland |
難解です!

実は先日取り寄せたフランスのロワールワインなのですが、物凄い個性!でも、一般受けしそうにない(笑)?



アンジュ・ヴィラージュ ブリサックA.C.。造り手はドメーヌ・ド・バブリュ。甘口ワインで日本では知る人ぞ知るワインらしいです。(残念ながら私はしりませんでした。)比較的規模の大きな生産者のようです。
でもですね、サンプルで取り寄せたワインの個性的なこと!

アンジュ・ヴィラージュ・ブリサックの赤はとにかく香りが美しい!でもアンジュらしいファット感がない(笑)。

私「美しい!ひたすら美しい!」
家内・Kさん「アンジュっぽくないよ!」
私「こんなに香りの綺麗なアンジュはないよ!」
家内・Kさん「でもシャトー・ド・フェルの方がらしいよ。安いし(笑)。」
私「たしかにフェルは安いんだよね。」

その上の赤はビオの典型(笑)。とにかく濃くて臭い(笑)。想像を越える世界。言葉を失うし、良さをどう説明したら良いのやら?!
家内「このビオ臭が抜けないと売り物にならないんじゃない(笑)?抜けそうだけどね。」
私「きらいじゃないけど、初めて飲む人は驚くだろうね。ワインを嫌いになるかも(笑)?」
Kさん「ロワールの辺りはビオ・ディナミの生産者が多いからなぁ。」
私「ビオを名乗ると、お金にしやすい(笑)。でも、このワインはコストかかってますね。」
家内「渾身の造りだよね。」

そして、恐らく渾身のシェナン・ブランへと続く
家内「これ抜群に旨い!細かいディテイルなんかどうでも良い(笑)!」
私「旨い!ヴァン・ジョーヌにちょっと似てる(笑)。いーなー(笑)。」
家内「でも、試飲会で使えるかな?」
Kさん「出すのもったいない(笑)。」
私「うーん。このシェナンはきっと10年、20年後くらい経ってから飲むべきワインかも?今でも美味しいけど…。今だけじゃ何とも決めがたい。」

こうして追跡ティスティングが始まりました(笑)。

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Oct 06, 2014 by weblogland |
ふふふ。
またサンプル取り寄せちゃいました。



全部で11本ですか。到着した土曜日すぐに抜栓です(笑)。
私「うーん。どれもこれもラベルデザインと瓶形はカッコいいな(笑)。」
家内「これなんかいかにも高そうに見える(笑)。ジャケット買いする人絶対にいるよね(笑)。」
私「凝るとコストは高くなるんだろうけれど、売れるに越したことはない(笑)。ワイン自体の価格よりコスト高いんだろうな(笑)。」
ゲストのKさん「今日はたまたま時間が合ってラッキーです(笑)。おっ、アンジュ・ヴィラージュは立派な瓶ですね。期待が膨らみますな(笑)。」
家内「期待のシェナン・ブラン!見た目の高級感100%(笑)。」
などなど瓶を一通り眺めていると、電話が1本入りました。インポーターのEさんです。
Eさん「もしもし、マスキューさんですか?私、先日お薦めしたワインを持ってこれからお邪魔して良いですか?」
私「あー、あのワイン今飲んでるよ(笑)。サンプルで取り寄せたじゃん(笑)。」
Eさん「他にも何本か持っていますから、お伺いします!」
こんな訳で、急遽臨時試飲会となりました。

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試飲会のおさらいです(笑)。

Sep 29, 2014 by weblogland |
昨日の日曜日の晩はシャトー・ブリソン2010年を飲みました。土曜日の試飲会の残りです(笑)。
旨いですね(笑)。
他に言葉がでません(笑)。
全部飲まないでちびっと残しておきましたから、今日また楽しむつもりです。一気に昨日飲みきってしまいそうになりましたが、そこはプロ(笑)、「ちょっと待て!欲望に任せて飲みきってはいけない!」と天の声が…。そこで我に帰った訳です(笑)。
もともとブリソンは好きですし、良くなる予感がありましたから嬉しい限り。でも、こんなに良くなるとは!
ワインを選ぶ時は第一印象の良さも大事なのですが、造りの良さが命です。多少第一印象がパッとしなくとも、基本的な造りの良さがあれば、大体良くなるものです。あとは皆さんに受けるか?受けないか?だけなのです。もちろん、それを皆さんにご紹介するのがマスキューの使命。ただそれが皆さんの嗜好に合うか?合わないか?それは飲んでいただけないと解りません。でも、それで良しなのです。
たとえ皆さんに受けなくとも、家内と二人で美味しくいただけます(笑)。でも、テイスティングで見抜けずに駄目なワインを仕入れ、ワインを棄てるようなことも幾度もありました。この経験の蓄積は語るに涙なのです(笑)。

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国産ワインをテイスティング

Sep 14, 2014 by weblogland |
昨日は久しぶりに国産ワインをテイスティングしました。
3700円もする高級品です。白はシャルドネ、赤はメルロとカベルネ・ソーヴィニヨンのアッサンブラージュスタイルです。
赤ワインは面白かったです(笑)。飲んでみるとピノ・ノアール的?
うーん。
カベルネをワインの構造ではなく、ベリーの香りのアクセントとして使っています。フランス的なカベルネ・ソーヴィニヨンを日本では造れない壁を乗り越える試みですね。こんな行き方があるんですね(笑)。
ここでふと思い出しました!
先日飲んだスペインワインがガルナッチャにカベルネ・ソーヴィニヨンをアッサンブラージュしていました。味わいはテンプラリーニョっぽいがちょっと違う。プラムの香りの強いテンプラリーニョ?あとからカベルネが入っていることを知り納得。「カベルネのベリーっぽさを上手く使ったんだ。」「グルナッシュだけだとプラム一辺倒になるけれど、カベルネを加えてベリーっぽさを表現している。グルナッシュの明るさがあるからカベルネの黒さが目立たない。」「香りに深みがあるのはこの性かぁ。」
一昔前はどこでもカベルネ・ソーヴィニヨンを栽培しました。名前だけで売りやすいからです。でも美味しいカベルネ・ソーヴィニヨンは栽培適地でなくては造れません。その結果の行き方なんですね。特に日本ではカベルネがピノ・ノアール的な手助けをするとは!フランス人はビックリ(笑)。呆れるかな?

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試飲会のおさらいです(笑)。2014/08

Sep 02, 2014 by weblogland |
私「それにしてもフェルは凄かったよね。8月12日に開けてから、毎日飲んでたけど一向に味が落ちてこなかったよね。」
家内「しかも、あの価格のワインだしね(笑)。やっぱりロワール辺りのワインって酸があるよね。」
私「もちろん酸が無きゃ持たないよね。でもあの密度感は造りの質の高さだよね。特別ヘビーに造ったゴージャスなワインじゃないんだけどね。」
家内「だから皆さん驚いたんだよね(笑)。私も驚いたけど(笑)。ワインの値段って一体何なんだって。」
私「まあ、そうだよね。それなりの産地でちゃんと造れば、ちゃんとしたワインになるってことだよね(笑)。」
家内「まあ、日本に来るワインの中では、フェルは優秀だよね。地味だけど(笑)。」
私「これが急に人気が出て、こっちに回って来なくなると困るしね。でも大丈夫かな。解りやすいワインじゃないもんね(笑)。」
家内「良いワインと売れるワインって微妙に違うよね。」
私「そーなんだよね。そこが面白いところでもあるんだけど、マイナーなマスキューには良いワインだけど売れないワインが似合ってるかな(笑)?」
家内「でもたまには有名処も扱いたい(笑)!」
私「高くて絶対に美味しいワインもあるからね。」

皆さん、マスキューにもブランド物は少しありますからね(笑)。誤解無きよう(笑)。

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桝久 試飲会 リポート 後編 2014年8月

Sep 02, 2014 by weblogland |
さて、次は南フランス ルーションの一番南端のアペラシオン『コリウール』です。造り手はドメーヌ・マス・ブランです。まずはスタンダード・キュヴェから。
『レ・プチ・パルセ』 2010年ドメーヌ・デュ・マス・ブラン フランス コート・デュ・ルーションA.C. 赤 750ml 1715円税別
「おっ。美味しいねコレ(笑)。豊か。」
「たっぷりしてて優しい。ところで『コリウール』ってどこら辺ですか?」
家内「地中海際でスペイン国境に接した地域です(地図を指しながら)。」
「へぇー、歩いてスペイン行けそう(笑)。」
「このワインたしかに南フランスっぽいんですが、何かがちょっと違うような…。」
「グルナッシュっぽくない(笑)。」
私「そーなんですよ。グルナッシュを使っていません。」
家内「セパージュはシラー70%、ムールヴェドル30%。ルーションだとグルナッシュをよく使いますが、それとはちょっと違うようです。」
「あと、木樽は使ってますよね?」
私「実は木樽は使っていません。」
「えー?ほんとうですか?てっきり使っていると思いましたよ。」
私「舌触りに粉っぽさがあり、それが木樽由来のニュアンスだと騙されます(笑)。」
「マスキューさん、この粉っぽさは何故?」
「たぶんムールヴェドル由来かと。アリアニコの粉っぽさより粒子が荒い感じです。」
「ムールヴェドルかぁ。だからオレンジの香りがするんだな(笑)。」
私「さすが!良く勉強されてますね(笑)。」
家内「メインのシラーも特徴的ですよね。」
「うーん。ローヌのシラーみたいじゃありませんよね。たしかに赤いベリーの香りがするんだけどな…、テンプラリーニョに似た出方かな。」
私「たしかに!それも熟成したテンプラリーニョっぽいような感じしますよね(笑)。」
「これ飲んで『コリウール』って解る人いるのかな(笑)?フランスのどこら辺すら特定出来ないよ(笑)。」
私「経験していないとまず解らないでしょうね(笑)。そんな訳で今回の試飲会で皆さんにご紹介することにしました(笑)。」
「マスキューさんがブログに書いていた『汐の香り』って?」
私「解りにくい表現ですみません。ヨード臭と言いますか、ヨウチン臭さがあります。あと塩辛さ。」
「なるほど、塩辛い(笑)。あと何故ヨウチンみたいな香りがするんですか?正直言って苦手です(笑)。食べ物の味じゃないですよね。」
私「日本人には馴染みのない香りですよね。薬臭さですもんね。」
「アイラモルトの香りだよね。」
私「そうです!」
家内「完熟した葡萄の種由来のようです。種もワインに溶けちゃいます。」
私「葡萄だけじゃなくアプリコットの種の核の味でもあります。ヨーロッパではフルーツのカテゴリーに入る味わいのようです。」
「なるほどね!ヨード臭ってヨーロッパでは薬じゃなくてフルーツの味わいなんだ!」

さあ、続いて
コリウール 『ラ・リオーズ』2008年 ドメーヌ・デュ・マス・ブラン フランス ルーション赤 コリウールA.C.750ml 2229円税別
私「先に出した『レ・プチ・パルセ』は木樽熟成していないのでルーションのA.C.ですが、これは木樽熟成を一年ほどしていますのでコリウールA.C.となっています。」
「大きさがあるねぇ(笑)。ヴィンテージは?2008年ですか。まだまだ味が開くのに時間がかかりそうですね。」
「『レ・プチ・パルセ』より甘く感じるけどヴィンテージの差ですか?キュヴェの差?」
私「どちらもアルコール分は13.5%なんです。『ラ・リオーズ』はセパージュがグルナッシュ・ノワール50%、シラー30%、ムールヴェドル20%。『レ・プチ・パルセ』とは違います。」
「でも『ラ・リオーズ』もあんまりグルナッシュっぽくないよね(笑)。甘さがグルナッシュかな?」
「マスキューさん、『レ・プチ・パルセ』と『ラ・リオーズ』は同じ生産者が造っているとは思えません。どちらも豊かなんですが、別物みたいですよね。」
私「そーなんですよ。」
「『ラ・リオーズ』の挌落ちが『レ・プチ・パルセ』と言う感じじゃないよね。どちらかと言えば別物(笑)?」
家内「よくトップ・キュヴェをより良くするために厳しいセレクションしたりしますけど、例えばトスカーナのフランケッティーみたいに。何万円もするテヌータ・ディ・トリノーロが弟分のレ・クーポレ・ディ・トリノーロがあって成り立つような関係じゃありませんね。」
私「マス・ブランの最も有名な甘口ワインバニュルスを始めキュヴェ数は多いんです。畑のこの部分はどんな葡萄が一番適しているとか、収穫の順番もあらかた決まっているんでしょうね。」
家内「石垣で造られた畑は中世のテンプル騎士団が造り始めたとか。」
「古いんですね!パルセ家もかなり古いんですか?」
私「もともとはロワールに在住していたそうですが17世紀後半にフォンテーヌブローの勅令が公布されたためにコリウールの地に逃げてきたようです。プロテスタントなので迫害を恐れたようです。」
「日本じゃ考えられないよね。コリウールの辺りはカタローニャ王国もあったし宗派には寛容だったのかな?」
家内「いまでも公用語はフランス語とカタローニャ語みたいです。様々な人種が住んでいるようです。」
私「そう言えばドメーヌ・バサックのルイさんが『様々な人種が一緒に暮らしていることが我々の誇りだ。』と言ってましたね。」
「『レ・プチ・パルセ』のラベルの赤ちゃんの目に強い意思を感じるのはそのためかな(笑)?赤ちゃんなのに笑ってない(大爆笑)。」
家内「あとコリウールは美食の地としてフランスでは登録されています。どんな料理か解らないんですが…、肉は内臓系やら、ホロホロ鳥とか、あとアンチョビが大変有名かな。」
私「高級リゾート地みたいですね。」
「行ってみたい!」
「今度『世界街歩き』でやらないかな(笑)。」
「ところでマスキューさん。トップ・キュヴェの『ジュンケ』飲んでみたくなりましたよ(笑)。」
「『ジュンケ』はどんな味がするのかなぁ~?」
私「わっ、わっ、分かりました!開けましょう(しく、しく、しく、 涙)。」
そんな訳でフェルが早々無くなったご迷惑のお詫びを兼ねて!
コリウール『レ・ジュンケ』1998年 ドメーヌ・デュ・マス・ブラン フランス ルーション コリウール 赤 750ml 3258円税別
「おー!旨し!」
「まいうガッツですね(笑)。」
「綺麗に熟成してるね(笑)。美しい!」
「甘さが口の中を転がるね(笑)。」
「ところでセパージュは何ですか?」
家内「セパージュはシラー90%、マルサンヌ5%、ルーサンヌ5%。とくにシラーはルーションのコート・ロティと自負しているようです(笑)。ルーサンヌとマルサンヌをちびっとアッサンブラージュしてるのもご愛敬かな(笑)。」
私「でもコート・ロティとは違いますよね(笑)。暑い産地ですし、造りもある意味今風ですから熟成のスピードは早いですね。凄く美味しいですけど(笑)。」
「このワインもシラーとは解らないなぁ。今日飲んだマス・ブランの3本は全く別物。凄い生産者がいるものですね(笑)。」
もちろん『ジュンケ』あっという間に完売してしまいました。週明けにインポーターさんに在庫確認してみますから、しばしお待ちを!

あー、楽しかった!
いけない、自分たちばかり楽しんでしまいました。
皆さん楽しめましたか?

ご来店ありがとうございました!

桝久商店 岡本利秋・昭子
※『ジュンケ1998』、インポーターさんにまだありました!明後日再入荷します。

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桝久 試飲会 リポート 前編 2014年8月

Sep 01, 2014 by weblogland |
昨日、一昨日とマスキュー試飲会にお越しくださりありがとうございました!

まず、ラングドック ミネルバのロゼ
トゥールーズ ロゼ N.V.ドメーヌ・ピッチニーニ フランス ラングドック ペイ・ドッグ(I.G.P.)ロゼ 750ml 1200円税別
最初はちょっと冷やし過ぎぎみにサーヴィスです(笑)。
「あー、このくらいの陽気にぴったりだね。ワイン飲んだ気がするし、一口飲むとおかわりしたくなるなぁ(笑)。」
「フルーツの香りが新鮮!」
「飲みやすいな!あっという間に1本のんじゃうな(笑)。」
「薔薇の香りもするよね。」
「このフルーツの香りなんだろう?」
家内「赤いベリーかな。シラーらしいですよね。セパージュはシラーが75%、グルナッシュが25%です。」
「香りとワインが不自然じゃないよね。何か食べたくもなるね(笑)。」
私「このワイン温度が下がると香りが増して、温度が上がると厚みが出るんですよ。今は温度が低めですから香りが目立ちます。ゆっくり飲んでいただくと温度が上がりワインの厚みが楽しめます。」
「おー、なるほどね。」
「マスキューさん、質問なのですが、これは直接圧搾法ですよね?すんごくアロマティックですもんね。」
私「最初私は直接圧搾法だと思ったのですが、時間をかけて飲むとセニエではないかと思うようになりました。」
家内「色の濃さもセニエっぽいんですよね。」
「ところで何故ノン・ヴィンテージなんですか?」
私「解らないんですよね。すごく知りたいところなんですが。」
家内「あと温度が上がるとお芋っぽくなるんですよね(笑)。ヴィオニエ的かな?」
私「いかにも南フランスっぽいんですよね。ふっくらしてくるんですよね。」
家内「海老とか魚介、それをクリームソースと合わせたくなりますね(笑)。」
「トマト入れても良いですよね!」
私「それって鉄板!」
「ところでトゥルーズってお城のあるところですよね?」
私「良く御存知で!カルカッソンのお城ですよね。」
「へっへっ、この前テレビの『町歩き』で見たんですよ(笑)。あの番組見ると行った気になる(笑)。」
「サッカーのフランスワールドカップで日本が試合した所ですよね。会社の若い社員が弾丸ツアーで行ってきて、お土産でワイン買ってきたな(笑)。味はお土産味(笑)。」
皆さん良く御存知で!

さて、試飲会前半戦のテーマ フランス ロワールシャトー・ド・フェルの赤ワインの垂直試飲です!
●シャトー・ド・フェル アンジュ・ルージュ カベルネ・フラン 『ラ・シャペル』 ヴィエイュ・ヴィーニュ2011 フランス ロワール 赤 750ml 1372円税別
●シャトー・ド・フェル アンジュ・ルージュ カベルネ・フラン ヴィエイュ・ヴィーニュ2007 フランス ロワール 赤 750ml 1543円税別
●シャトー・ド・フェル アンジュ・ルージュ カベルネ・フラン ヴィエイュ・ヴィーニュ2001年 フランス ロワール 赤 750ml 1750円税別

「2011年、2007年、2001年の垂直試飲ですかぁ。よくありましたね!こんな機会は滅多にないな(笑)。」
私「ありがとうございます。本来は9月の試飲会でやりたかったのですが、インポーターさんの在庫が少なく、待っていたら無くなりそうだったもので…。暑い8月の試飲会で出すことになりました。幸い今日は涼しいので天の助けかと(笑)。」
「在庫少ないのですか?」
家内「2007と2001年は全部買ったのですが、じわりじわりと売れてしまって…。」
そんな訳で有るだけの販売となりました。お許しを!
「うーん。2011年は甘くて飲みやすいかな。でも2007年よりたしかに若い。」「2001年ははっきり違う。熟成してるって解る。」
「2001年は別物みたい。2011年と2007年は同じ系列だと解るけど、2001年は別物?」
「2001年って酸が強いですよね。でも余分なものが無くなって綺麗。口の中で広がり方は綺麗だよね。」
「2001年は独特の香りがしますけど…。何故ですか?」
私「2001年は瓶に詰められてから10年以上経ちます。その間、密封状態、還元状態なので、抜栓して空気に触れると還元臭が出ます。臭いですよね(笑)。でも自然に消えて行きます。ビオ臭に似ているかな。」
「2007年も微妙に還元臭がしますよね。」
私「良くお気付きで!ほんの少し感じます。」
「よく言われるブショネとは違うんですか?」
家内「ブショネは時間の経過とともに増幅します(笑)。
「マスキューさん、この3本は同じ葡萄品種ですか?」
私「はい。カベルネ・フランです。作り方も同じです。木樽も使いません。」
「カベルネ・フランって独特ですよね。ベリーっぽくて、泥臭くて(笑)。素直だよね。植物っぽさもあるね。フェルのワインってみっちりしてていかにもカベルネ・フランらしい深みがあるんですよね。何時飲んでも美味しいよね(笑)。特に2007年はしっとりしてて好きだな。」
私「ありがとうございます。フェルは収穫を10月までずれ込ましますから、ジャムやフルーツのコンポートっぽいのが特徴です。」
「たしかに2011と2007年はジャムっぽい(笑)。特に2011年の方がよりジャムっぽい?」
私「2001と2007年はアルコール分が12.5%で通例ですが、2011年は13.5%となっており糖度が高いヴィンテージのようです。」
「それって天候に恵まれたということですか?」
私「夏場は熱く、秋には雨が降らなかったようです。」
家内「あとフェルはロワール川の下流域のアンジュにありますから、中流域よりもワインの肉付きが良いです。中流域のシノンとは同じカベルネ・フランでも有り様が違います。」
「下流域の方が暖かい?」
家内「はい。比べると葡萄の糖度も若干高いですね。」
「2007年の作柄はどうだったのですか?」
私「9月に雨にやられて収穫をかなり駄目にしたようです。収穫が9月のボルドーは収穫出来た葡萄が少ない上、水っぽくなってしまいました。ただ収穫が10月のモーゼルのアウスレーゼなどは量が少なくとも素晴らしい出来映えでした。」
「そうするとフェルの2007年は良かったということですか?」
「飲んでいただいた通りです(笑)。素晴らしいかと。」
「マスキューさん、先々2011年が2007年のようになり、2007年が2001年のようになるんですか?」
私「難しい質問ですね(笑)。タイムマシンが必要ですよね(笑)。時間を進めることは出来ませんが、8月12日に抜栓した2011と2007年があります。ワインの力を計る為にマスキューがやる方法です(笑)。セラーに置いておいて毎日チビッとずつティスティングします(笑)。」
「20日近いじゃないですか!」
「どんなワインも二日以内に飲んでしまう我が家では無理(笑)。」
私「一応仕事ですから(笑)。あとティスティングのトレーニングです。なかなか進歩しませんが(笑)。」
「ワインって開けたら直ぐに飲まなきゃ駄目になるんじゃないんですか?」
私「すぐに駄目になるワインって多いですよ(笑)。ほとんどかな(笑)。1級シャトーでも翌日駄目なことがあります。名前は言えませんが(笑)。」
家内「基本的な設計にもよりますし、作為的な技術が介在したワインは大体駄目ですね。」
さて、試飲会番外編に突入です(笑)。
「おー!2011年飲みやすくなってる!旨い!」
「2011年はとても落ち着いたかんじで飲みやすい。でも、2007年とは違う。」
私「そうなんですよね。今のところ2011年が2007年のようにはならないような感じですよね。」
「2007年って あんまり変わらない?何故?こんなことあるんですか?」
私「2007年ってあまり変わらないんですよね。凄い生命力かと。」
「マスキューさん、2007年は将来2001年のようになるのですか?」
私「たぶんそうなるとは思います。ただし2001年がこうなった以上に時間がかかると思います。たぶん。」
「じゃあ、2011年より2007年の方がワインとしては上ですか?」
私「解りません(きっぱり)。価格は2007年の方が高いですが(笑)。」
「2007年の方が良いから高いのですか?」
私「厳しい質問です(笑)。その可能性もありますが、2007年の方が数少ないために高くなることもあります。」
「何故?」
私「限られた畑で生産しているからです。極端に言えば、ワインを何本造ろうとも固定費はあまり変わらないからです。」
家内「買い葡萄や買い酒をしませんから、数が少なければ価格が上がる訳です。一家が一年暮らすに必要なお金は大体決まっていると(主婦目線)。」
「マスキューさん、バキュ・ヴァンしたり、保存ガスを瓶に注入したりしていないのですか?」
私「はい。何もしてません。セラーの中に立てて置いてあるだけです。さすがに外には置きませんが。」
家内「30℃越えると熱のダメージを受けますから、一応セラーの中には入れてます。」
「それにしたって栓は開いているんでしょう?」
私「まあ、コルクは差しておきますが(笑)。」
この瞬間2007年は完売しました。お許しを!
「マスキューさん、フェルって2000円しないワインですよね。2011年は1500円を切ってるし。」
私「真面目なワイン造りをしている良心的な生産者です。早く飲めるように除梗はしていますが、それ以外はクラシックです。これらのスタンダード品も手を抜きません。ハートもクラシックですね(笑)。」
「ゴージャスなワインではないけれど質実な素晴らしいワインですね。」
「マスキューさん、ワインってすぐに評価できないものなんですよね。リリースしてすぐに何点なんか付けられないですよね。」
私「リリースして何年か経っても解らなかったりすることが多々あります。もちろんマスキューのティスティング能力の低さもありますが(笑)、だからこそ好奇心が掻き立てられます(笑)。マスキューのテーマは『なんで?』なのです(笑)。」
楽しいんだなこれが(笑)。

今回フェルの垂直試飲をして、2007年の良さを皆さんが評価してくださりました。ただ、私が誘導したみたいですが(笑)、実際には飲んで一発で良さを見抜いた方が多かったのです。
皆さんのレベル高し!
期待に応えられるよう頑張らねば!

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試飲会に出すワインが並びました!

Aug 27, 2014 by weblogland |
ふふふ(笑)。

試飲会に出すワインが並びました!



いつもながら楽しい作業なんですよね(笑)。
うーん。
ピッチニーニのトゥールーズ・ロゼ目立ちますね。やはりセニエで造ったロゼは色が濃いですね。その上ラベルとキャップシールも同系の赤ですからいやに目立ちますね。

フェルのワインはヴィンテージ毎にラベルデザインが微妙に変わっています。瓶の形も2011年から変わっているんですね。
あと賛否が分かれるのがプチ・パルセのラベルデザイン。
家内「プチ・パルセのラベルに描かれている赤ちゃん、気味悪くない?昔、戦前くらい前の古い写真みたいだよ。」
私「なっ、なんてこと言うんだ!でも、回りが真っ白で昔の遺影みたいだな?」
家内「でしょ?味わいはフルーティーでフレッシュなんだけどね。」
私「でも、襟元なんかいかしてるよ(笑)。赤ちゃんらしからぬお洒落さ。」
家内「そうだよね。この赤ちゃん頭良さそうだよね(笑)。」
私「知的でジェントルマンっぽいよね(笑)。」
家内「マス・ブランらしくて良いね(笑)。将来を見通してるみたい(笑)。」

ワインって飲まなくても楽しめます(笑)。我々夫婦のお馬鹿な妄想は尽きません。

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マス・ブランすんごく美味しい

Aug 15, 2014 by weblogland |
マス・ブランすんごく美味しいです!
先日サンプルで取り寄せた南フランス ルーションの赤ワインです。豊かな果実味と海藻や塩辛さのバランスが癖になる味わいです(笑)。こんなに個性的で良質なワインは珍しい!今月の試飲会に出す大本命です(笑)。
でも、困ったことが一つ。ワインやドメーヌの資料がない(笑)。インターネットで見ても、解らず。インポーターさんに聞いてみると「資料は当社のホームページにあるだけです。」とつれない。
再度問い合わせました。
私「マス・ブランの資料ありませんか?」
インポーターさん「はい。ありません。」
私「せめてマス・ブランの正確なセパージュくらいは解りませんか?できたら造り方なども解りませんか?」
しつこく食い下がります(笑)。
インポーターさん「英語で書いてある資料が少しあるかも知れませんが…。」
私「あっ、それで結構ですからあったら送っていただけますか?」
無理を言ってお願いしました(笑)。あとで1枚のファクスが届きましたが、あまり詳しくは書かれていません。
うーん。
ワインのラベルにはホームページのアドレスすら書いてありません。
さて困りました。
家内「そう言えばミッシェル・ベタンヌの『フランスワイン格付け』にマス・ブランが載っていたから、ホームページがあればあの本に書いてあるはず!」
早速チェック。
ありました!
しかし私の携帯ではエラーで接続出来ません(残念)。あとで家内が家のパソコンで調べることになりました。
でも、ホームページにも詳しく載ってないような気がします(笑)。マス・ブランのあるルーションは、フランスでもボルドーやブルゴーニュの人達とは全く価値観の違う人々のような気がします。ワインの味わいがそう語っています(笑)。

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南フランス『コリウール』の優良生産者マス・ブランのサンプル取り寄せ

Aug 12, 2014 by weblogland |
先日、ロワールのシャトー・ド・フェルのサンプルを取り寄せましたが、マス・ブランもサンプルで取り寄せちゃいました(笑)。

南フランス ルーション スペイン国境にあるアペラシオン『コリウール』の優良生産者マス・ブランです。永遠の命を持つバニュルス造りの名人といった方が、ご存じかと。リヴサルドやバニュルスの上手な生産者はスティル・ワインも上手なんですよね(笑)。言わば、知る人ぞ知るワイン。南フランスとは思えぬ生命力があるんです。
写真向かって左側の赤ちゃんの絵が書いてあるラベルのワインは、ル・プチ・パルセ2010年。スタンダード・キュヴェになるのかな。真ん中はジュンケ1998年。看板キュヴェ。そして右側がラ・リオーズ2008年。上級品です。
コリウールは暑さが厳しいところですから、ワインが多量にできません(笑)。あと、生産者も沢山造る気もない(笑)。畑の写真を見ると、プリミィティブ(笑)。ボルドーやブルゴーニュのような整然としていない。しかも急峻な崖を切り開いた棚田のような畑ですから、機械も入らず非効率。フランスの葡萄畑とは思えません。もともとスペイン領でもあった地ですから、別物と考えた方が良いのでしょうね。

さて、何時飲みましょうか(笑)?
楽しみなのです。

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恐るべし、ニコラ・ポテルのワイン!

Jul 30, 2014 by weblogland |
うーん。
恐るべし、ニコラ・ポテルのワイン!
今日は7月29日。7月17日に抜栓したニコラ・ポテルのブルゴーニュをしぶとくしつこく、また飲みました(笑)。先日の試飲会の残り物です(笑)。

抜栓してからもう12日経つんですが、普通に旨い(笑)。ようやく普通になった感じなんですよね。あの強かった酸が落ち着き、ピノ・ノワールらしいチェリーの香りがチャーミング(笑)。酸化したそぶりもありません。香りの出方も十分、実にエレガント。香りの出る重心が高くなったみたいに感じます。フワッとさりげなく香ります。
素晴らしいポテンシャルです!

ともすれば、弱い印象のピノ・ノワール。でも、クラシックな造りのものは違いますね。男性が女性に変わったかのよう(笑)。そう言えば、鰻の稚魚は環境により性が変わるなんて新聞に書いてありましたが、ニコラ・ポテルのワインは鰻の稚魚(笑)?
抜栓後一週間しても力強いワインが、今では嘘のようにエレガント。
うーん。
やはり鰻か?





ついでに同じく7月17日抜栓したアラン・ギョームのシャトーヌフも飲んでみます(笑)。
若干酸化したような香りはしますが、あまり変わりませんね(笑)。赤い果実味が明瞭。膨大なタンニン、アルコール分と果実味の折り合いがようやくついた感じ(笑)。タンニンの壮麗さは崩れません。あと残糖分が解りませんね。
スケールの大きさは相変わらず。
うーん。
両者を比べると酸の量はニコラ・ポテルのワインの方が多いですね。でもタンニンの量はアラン・ギョームか。

ようやくちょっと解った気がしました(笑)。

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試飲会の続きです(笑)。2014july

Jul 28, 2014 by weblogland |


「マスキューさん。ところでヨーロッパではワインって1本の葡萄樹からどのくらい取れるんですか?」ご自身は実家でヤマ・ソーヴィニヨンを栽培してる趣味の達人Aさん。
私「このニコラ・ポテルのブルゴーニュですと500cc、ギョームのシャトーヌフは350ccほどかと。」
Aさん「えー!350ccだとハーフボトル1本じゃないですか。そんなに少ないんだ!それが一般的なんですか?」
私「カリフォルニアなどのニューワールドをはじめ、一番効率的だとされるのは1本の葡萄樹から3~4リットルほど採ることが一般的です。この場合結果枝を2本伸ばし22房の葡萄房を栽培します。ニコラ・ポテルのブルゴーニュは結果枝が1本ですから11房ですか。」
Aさん「房の大きさは同じなのですか?」
私「ニコラ・ポテルのブルゴーニュは1メートル間隔に密植しますから葡萄樹どうしの競争が激しいので出来る葡萄房も小さくなります。片やニューワールドでは灌漑で水分量を調整しますから、葡萄の房の大きさもコントロールできます。」
Aさん「いくらでも出来ちゃう(笑)?」
私「可能です。造るワインのレンジに応じて調整します。」
Aさん「日本でも高価なメロンは1本の樹から1玉しか造らないからそれと同じですね(笑)。1万円とかしちゃいますが(笑)。そうするとこのシャトーヌフは安いですね(笑)。」
私「ありがとうございます。あと収穫量を押さえた葡萄樹は長命です。樹齢100年になるものもざらにあります。」
Aさん「成らす葡萄が多いと寿命は短いんですか?」
私「はい。20年くらいで駄目になります。収穫量が落ちるので非効率となり改植されます。」
Aさん「日本は敵わないなぁ(笑)。」
私「でもAさんの栽培している『ヤマ・ソーヴィニヨン』や『やまとなでしこ』、あと沖縄の地葡萄とアレキサンドリア・マスカットとの交配種などのオリジナリティあるものが栽培され始めましたから、もう少しのところかと。」
家内「安い量産品は厳しいですが、唯一無二のものなら可能性あります(笑)。陰干ししたり、手はあります。」
Aさん「高級メロン作戦ですね(笑)。」

マスキューのお客様にはAさんのように自分自身で葡萄栽培までしちゃう達人が数名おられます。
レベルが高いのです(笑)。勉強しないと置き去りにされます(ホント)。

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桝久 試飲会リポート 2014年7月

Jul 28, 2014 by weblogland |
あつーい中、わざわざ足を運んでいただき、本当にありがとうございました!

予想通り、ご来客は夕方に集中しました(笑)。特に金曜日は7時頃がスタート(笑)。嫌な予感的中です(笑)。
でも土曜日は混雑を避け、暑い日中からわざわざご来店いただき恐縮です。

「あ・つ・い~。今日は人生の中で一番暑い日かもしれない(笑)。でも夕方は混みそうだから、来ちゃいました(笑)。」
私「ありがとうございます!まずはこれで身体を冷やしてくださいね!」
●サンソ・テンプラニーリョ・フリザンテ・ロサード 2012年 ヴァル・サンソ スペイン ロゼ 微発泡 カステーリャ・イ・レオン V.D.T.750ml 1190円税別
「おー!こりゃいーね(笑)!暑い時はこうじゃなきゃ(笑)。」
「でも、一気に1本飲んじゃいそう(笑)。危険かな(笑)?」
「バラやベリーの香りがすごいね!香水みたい(笑)。」
私「ちょっと残糖がありますが、うんと冷やして飲むにはちょうど良いかと。」
「そーだよね。甘みは絶対必要(笑)。」
家内「でも、アルコール分は9.5%ありますから、いつの間にか酔います(笑)。」
「ビール代わりに飲むには危険だな(笑)。」
「マスキューさん、色はロゼですけれど、これって赤ワインなんですか?ものすごく赤ワインの香りがしますよね?でもテンプラリーニョってこんなに香り出ませんよね?」
私「黒葡萄のテンプラリーニョのアロマだけ取り出して増幅させたような味わいは斬新です。黒葡萄を直接圧搾することと、炭酸ガスが充満する工程を維持することでこんな味わいが出来たようです。」
「ボジョレーなんかでよくやるマセラシオン・カルボニック法ですか?」
私「それの応用編かと。」
家内「ガス圧は3気圧弱ですが、ガスが入っているために酸化しにくいです。開けてから冷蔵庫に入れて置けばかなり持ちます。」
「一石二鳥だ(笑)。」
「先月の試飲会でこれの白が出ましたよね?あれはグレープフルーツの香りが素晴らしかった。サンソはワイン造りが上手なんですね。」
「僕はソーブレ・リアスの大ファンなんですよね(笑)。」
家内「サンソのハビエルさんってスペイン人らしからぬ真面目な人で、科学者みたいな方ですよ(笑)。3.11の二日前にマスキューに来てくれました。特に白ワイン造りは上手です。」
「あの時ですか?ちゃんと帰れたんですか?」
私「先日来日してましたから、大丈夫だったみたいです(笑)。」
私「最近のスペインの評論誌でフリザンテ白が89点ついてました。」
「じゃあ、ロゼは90点以上かな(笑)。」
私「残念ながらロゼは掲載されていませんでした(笑)。ロゼは斬新な点、白を上回るワインだとは思いますが。」
「暑い今飲むならロゼは95点だ!」
私「T.P.O.が大事ということで(笑)…。」
ちなみに本日のトップセラーとなりました。

さて、つづいてはイタリア シチリアの斬新な白ワインです。
◯アンジンベ 2012年 クズマーノ イタリア シチリアI.G.T.白 750ml 1800円税別 
「爽やかだけど濃いね(笑)。」
「酸がしっかりしてる。香りが凄く良いね。」
「グレープフルーツの香りに苦味がある。ピールのニュアンスかな?」
「グレープフルーツを丸かじりしたよう(笑)。」
「桃っぽさもある。わりとトロピカル?」
家内「このワインはイルソリア70%、シャルドネ30%。在来のインソリアだけですと、力が強すぎるためにシャルドネを30%入れたようです。」
「シチリアのワインって力づくでぶっきらぼうな印象あったよね(笑)。」
「なるほど、じっくり飲むとハーブみたいなニュアンスもあるんですね。ソーヴィニヨン・ブランっぽいですね。」
「品種が何か?ってこだわると迷宮に陥るな(笑)。」
私「そーなんですよね。特に白はブラインド・テイスティングしたら当たらない当たらない(笑)。」
「何でですか?」
私「醸造技術の進化、とくに低温管理が普及したお陰で、どんな暑いところでもフレッシュ&フルーティーないわゆるアロマチックな白ワインが出来るようになりました。簡単に言うと、産地地図と葡萄品種が重ならなくなりました(笑)。」
家内「飲んでみると普通はどこいら辺でどんな品種で造ったか解りますが、最近は解りませんね(笑)。」
「それって困った亊なんですか?」
私「ある意味夢を壊す(笑)。でもワイン自体は人間が造り上げるものですから、必然かも知れません。」
「資格は意味が無くなる(笑)?」
私「うーん。そこまでは言い切れませんが、難しくなるのは避けられません。」
家内「従来の固定観念に囚われ過ぎると足下をすくわれます(笑)。知らない産地で、あっと驚くワインが造られたりすることを見逃したりしますから(笑)。」
私「品種や産地が当たらなくとも、どんな造り方がされたかをテイスティングで再現する能力が大事になってきました。」
「ところで、この栓カッコいいですよね(笑)。ヴィノ・ロックでしたっけ?」
「ちょっと簡単過ぎて頼りないけど(笑)。大丈夫なんですね?」
私「そーなんですよね(笑)。今飲んだ限りは大丈夫なんですよね。あまりに暑いと瓶内が膨張して開きそうですが、ちゃんと温度管理して輸送すれば大丈夫みたいですね。今度実験してみますね(笑)。」
「このヴィノ・ロックは他のワインにも使えるので、私は集めています(笑)。」
私「たしかに、集めたくなりますね(笑)。」
全てが斬新なのです。

そして今年マスキューのコストパフォーマンスNo.1の赤ワインです(笑)。
●ペズナ 2006年 ドメーヌ・ド・フォンデュース 南フランス コトー・デュ・ラングドックA.C. 750ml 1389円税別
「たしかにNo.1というだけあるね(笑)。旨い。」
「高級ワインみたい(笑)。」
家内「ベーコンみたいな香りがします(笑)。」
「そうだ。ベーコンだぁ(笑)。何故ですか?」
家内「熟成香かと。木樽と葡萄由来の熟成した香りかと。」
「樽熟成するとスモーキーになるんですか?」
私「はい。木樽の内側を焦がします。その塩梅でワインの香りやスタイルは変わります。」
「熟成香ですか。2006年だから8年ですか。色もグラスの縁はオレンジがかってますね。真ん中は黒いけど。あとスパイシーですよね。」
私「シラーっぽいですよね。ベリーのニュアンスもシラー由来かと。インクっぽいのはグルナッシュかな。」
「スモーキーですが、果実味もしっかり溶け込んでますよね。完成してますな(笑)。有料なラングドックだね。」
私「ありがとうございます。通常ラングドックのワインは長持ちしませんから、このワインは特殊かも知れませんね。」
家内「ラベルに書いてある『ペズナ』は産地の村名なのですが、2011年産からラングドック・グラン・クリュを名乗れるようです。」
「ソムリエ試験の教本には載ってないですよ!」
私「まだ改定が追いつかないんですね(笑)。レギュレーションはしょっちゅう変わりますから(笑)。」
「このワインは2006年なんですが、どうやって熟成されたのですか?」
私「セラーで木樽熟成した後に瓶詰めして、そのままセラーで寝かされていたものです。ですから状態が非常よ良いかと。」
家内「造った蔵でそのまま熟成させたものが一番状態が良いですね。」
私「マスキューも古いワインは極力蔵出しのものを選びます。」
家内「インポーターさんもそれを見つけて1ロット輸入したようです。」
「じゃあ、それが無くなったら終わりですね。」
私「はい。残念ながら…。」


さて、いよいよ本日の本丸。暑いなか重いワインでスミマセン!
●ブルゴーニュ ピノ・ノワール ヴィエイユ・ヴィーニュ 2012年 ドメーヌ・ド・ベレーヌ フランス ブルゴーニュ 赤 750ml 2858円税別
「マスキューさん。ブルゴーニュとは珍しい(笑)。」
私「読まれてますね(笑)。けちなマスキューがブルゴーニュワインを扱うのは久しぶりかな(笑)。」
「ピノ・ノワールってイイなぁ。純粋だよね(笑)。」
「美しくて好きなんですが、これって男性的でもありますよね?」
私「さすが!実は強いんですよね(笑)。今風のブルゴーニュは弱っちいんですが(笑)。クラシックなブルゴーニュって強さがあります。」
「D.R.C.のワインに似てるよね(笑)。」
さすが!オールド・ワイン・ラヴァーのKさん。
「今のブルゴーニュは葡萄粒だけで醗酵しますが、クラシックなスタイルは房ごと醗酵します。まさにD.R.C.もそのやり方です。」
「房ごと醗酵すると強くなるんですか?」
私「はい。梗のタンニンとリンゴ酸が加わりますから強く感じます。ただ飲み頃になるのに時間がかかります。ですから、すぐ飲みやすいスタイルが主流の昨今、全房醗酵のブルゴーニュはレアな存在です。」
「へぇー。ソムリエ試験の教本だと、赤ワインは除梗して粒だけで醗酵すると書いてありますが?」
私「はい。あくまでそれは今風です。20年を越える熟成を経て熟成の魔術を経験出来るのは、全房醗酵のブルゴーニュしかありません。」
家内「ファースト・インプレッションを大事にする今風のワインは、それだけでも意味はあります。でも、熟成しません。時間の経過で、より飲みやすくはなりますが。」

さて、続いてはクラシックな今風の超大物
●シャトーヌフ・デュ・パフ 2010年 ドメーヌ・グラン・ヌヴェール フランス ローヌ 750ml 4285円税別
「とにかく凄い(笑)。言い表せない(笑)。」
「でも、飲みにくい訳じゃない(笑)。飲みやすい。すいすいは飲めないけど(笑)。お腹にはたまるかな(笑)。」
「ヘビーですね(笑)。圧倒的だな(笑)。普通じゃないね。」
「甘さとタンニンが物凄い。飲み終えても味がいつまでも口の中から消えない(笑)。」
家内「アルコール分は15%を越えていますが、それほどアルコリックに感じません。」
「何故?」
家内「酸とグリセリンにマスキングされているからかと。」
私「潜在アルコール分は17%ありますから、未醗酵の糖分が2%ほどあります。ちょうど今日最初に試飲していただいたフリザンテほどの残糖分です。でもテイスティングしても解りません(笑)。」

ここで、先ほどのニコラ・ポテルのブルゴーニュとギョームのシャトーヌフの7月17日に抜栓したものと比べていただきました。昨日今日の抜栓したものと、抜栓後8日以上経ったものと比べていただきました。
「マスキューさんらしいな(笑)。そんなに高いワイン開けてたら赤字だよ(笑)。」
私「読まれてますね(笑)。でもこうしないと気がすまないんですよね(笑)。」
「どっちもあんまり変わらない(笑)。でもブルゴーニュの方は8日前の方が強いかな?香りは今日抜栓したほうが強いけど…。」
「私は8日前のブルゴーニュ好きかな(笑)。酸味は強いけどしなやか。」
私「ブルゴーニュの方は酸っぱさは増してますよね。ただし酸化して酸っぱくなったんじゃなくて、隠れていたリンゴ酸が出てきたように思います。ライムやレモンの新鮮な酸っぱさだからです。」
家内「シャトーヌフの方は今風のクラシックですね(笑)。これほで酸のあるシャトーヌフは珍しい。大概のシャトーヌフは抜栓後2、3日で駄目になります(笑)。」
私「シャトーヌフの方は8日前に抜栓した方は残糖分を感じます。ただしタンニンの壮麗さは増しています。ワインを飲み干した後に、舌の上にタンニンの城が一気に建造されるような凄さがあります。」
「シャトーヌフはどちらも変わらない(笑)。どれほどの生命力なんだろう?」
私「どちらも20年以上は持つはず。私の余命より長いはず(笑)。」
「マスキューさん。ブルゴーニュの方は熟成するとどうなるんですか?」
私「熟成も酸化ですが、20年後が今日の実験で再現出来た訳ではありません。この実験は生命力の強さは確認出来ても、熟成した将来を再現できません。」
家内「瓶内の還元状態で時間をかけると、まず色が薄くなります。あと酸がタンニンやアルコール分、水分などと重合します。」
私「今飲むと、膨大な広がりがある酸が一つ一つの粒のようになり、舌の上を転がるような心地好さになります。柔らかな甘み。吹き出す香り。ブルゴーニュはきっとこうなるはず。でもシャトーヌフはどうなるか解りません(笑)」
家内「少なくとも20年以上は持つはず。」
私「良いワインはすぐに手の内を明かしてくれません(笑)。」

8日前に抜栓したワインは途中で無くなり、皆さんに行き渡らなかったことお許しください。

暑いなかお越しくださりありがとうございました!

桝久商店 岡本利秋・昭子

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さあ、明日の金曜日から試飲会です!

Jul 25, 2014 by weblogland |
ワインも並んだし明日を待つばかり(笑)。



ところでニコラ・ポテルのワインなのですが、酸っぱい(笑)。でも酸化による酸っぱさとは違います。レモンやライムのような若いリンゴ酸のニュアンスなのです。抜栓してもう一週間経ちますが、これほどリンゴ酸が強いとは…!でもこのワインはマロラクティック醗酵は100%しています。
うーん。
隠れていた酸が出てきた感じです。とは言え、酸の量と強靭さは別格です。まさに昔のクラシックスタイルですね。ワイン自体にクリアネスがありますから、ある意味飲みやすく、このため強さを見落としてしまいます。
あと、タンニンが凄くキメ細かいのが良く解るようになってきました。甘さが弱くなった分、タンニンがはっきり解るようになりましたか。空気に触れて柔らかになったというより、目隠しが取れた感じと言えば良いかな。長い熟成期間が必要なのが実感できます。
うーん。
只者ではありませんね。
これでも今風に飲みやすく配慮されて造ったワインだとは思いますが、構造の良さは未知の領域ですね(笑)。

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ニコラ・ポテルのブルゴーニュとアラン・ギョームのシャトーヌフ

Jul 24, 2014 by weblogland |
今、ニコラ・ポテルのブルゴーニュとアラン・ギョームのシャトーヌフを飲んでいます(笑)。

ニコラ・ポテルのワインは強いですね。さすが全房醗酵のクラシック・スタイル。抜栓したては割りと飲みやすいのですが、酸はまだ閉じている感じ。抜栓してからもう6日経つんですが(笑)。まあ、20年くらい経ってから飲むべき造りの、古典的ブルゴーニュなんですね。2012年ですから、今飲んでも本来の姿は出ないんでしょうね。まあ、これがあるべき姿かな(笑)?ただ、まだへたった感じでないところが凄い。隠れていた酸の量に圧倒されてしまいますが、基本的な強靭さは立派。まだ持つはず。

アラン・ギョームのシャトーヌフは甘さが増してしかも解りやすくなっています。酸化したような素振りは見せませんが、ちょっとヴィンテージ・ポートみたいな佇まい(笑)?シャトーヌフらしいポテンシャルの高さは飛び抜けてますね。チャラいシャトーヌフだったら、抜栓後すぐに駄目になりますもんね(笑)。

両方とも夏向きじゃありませんが(笑)、私の好奇心を全開にしてくれます(笑)。あまりないことなんですよ(笑)。
このワイン、この先どうなるのかな?

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桝久 試飲会リポート2 2014june

Jun 30, 2014 by weblogland |
さて、最後は白の大物2本です。両方ともにアズマコーポレーションさんのワインですから、榎本さんの力が入る入る(笑)。

◯パンノンハルミ オラズリースリング 2013年 パンノンハルミ・アバーチャーギ・ビンツェーセト ハンガリー 白 ノーザン・トランスダニュービア地方 パンノンハルマ地区 750ml 1886円税別
榎本さん「1996年に世界遺産になりましたパンノンハルマ修道院で造られる白ワインです。」
「へぇー、世界遺産の修道院ですか!」
榎本さん「996年に設立されていますから、ちょうど1000年後に世界遺産となりました。それまでは共産主義政権でしたから、荒廃し葡萄畑も壊滅状態でした。このワインも樹齢はまだ数年なんです。ミサやお土産用として造られています。」
「キリスト教はワインとは切り離せられないからね。」
私「修道院は祈りと生産の場。とくにヴェネディクト派ですからね。」
「そう言えばリキュールのヴェネディクティン・ドムもそうでしたっけ?」
「あと修道院ビールなんかもありましたよね(笑)。」
さてさてお味の方は?
「うわっ!凄い力!広がりが素晴らしい!あと透明感と言えば良いのか?クリア!」
「ミネラルたっぷり(笑)。」
「これって品種は何ですか?リースリングじゃないし??」
「ピノ・グリージョ?」
私「シャスラっぽいかな?」
榎本さん「オラズリースリング、別名イタリアン・リースリングと呼ばれているようです。クロアチアではヴェルシュ・リースリングと呼ばれています。」
私「ヴェネトあたりのヴェルシュ・リースリングってもっと緩くて(笑)、グレープフルーツの香りが強いんだよね。」
家内「前に試飲会でやったクロアチアのヴェルシュ・リースリングとは若干違うよね。ただ旨味があるところが共通してます。このワイン温度が上がると厚みがスゴく出てきますよ(笑)。」
「リンゴやレモンの香りが強いからうんと冷やした方が良いような気もしますが…。」
私「はい。はじめ私もそう思ったのですが、実は温度が高い方が旨いんですよね。」
「なるほど、この点ドイツワインとは決定的に違うんだな。それにしても、異次元のワイン(笑)。」
私「いわゆるヨーロッパ系の葡萄のような明瞭な香りはないのですが、とてもプリミィティブな良い香りとでも言いましょうか…。」
「これほど自然なワインは飲んだことがありません!じつに良い!」
「マスキューさん、このワインは何に合わせますか?」
家内「オリーブ油や牛肉の脂じゃないことはたしかかな(笑)。植物性や豚肉の脂を連想しますよね。あと、サラダ油、胡麻油、なんかかな。それと塩。」
私「中華料理なんかいけるかな。」
「食べるものを連想・想像させるワインって良いですよね(笑)。ありきたりの甘くて強いワインばかりだと、うんざりする(笑)。」
「そうそう。牛肉とイタリアンだけ食べてる訳じゃないぞ!って(笑)。」
「マスキューさんは最近東欧に凝ってますが、良い路線ですよ(笑)。世界観が変わりました(笑)。」
家内・私「ありがとうございます。我々も別世界を見つけたような気がしています。ギリシャ、ローマ人が広げたワインとは、また別の潮流があったかのような感じなんですよ(笑)。」

そして本流?のフランスワインです(笑)。
◯カンシー 2012年 ヴィエイユ・ヴィーニュ ドメーヌ・トロテロー フランス ロワール 白 750ml 2843円税別
「これはまさに本家本元の味わい(笑)。高級レストラン御用達の味わい(笑)。」
「高級割烹でも良く出されるようなワイン。『当店の白ワインはこれだけです。』みたいな(笑)。文句言わさないぞって(笑)。」
「バター、舌平目のムニエル、フォアグラ 高級品の方程式にこのワインは繋がるよね(笑)。」
私「いわゆるグレート・ワインですね。」
榎本さん「そうなんです。価格を考えるとお買い得感抜群です(笑)。」
家内「サンセールもこのレベルだと5000円以上しますよね。」
私「飲んでみるとサンセールの上物としか言えない味です。」
「このカンシーに勝るサンセールの生産者って数えるほどしかないよね。」
榎本さん「古い葡萄樹から選んで造っていますから、良い作柄の年だけのワインです。毎年は出来ないんです(申し訳なさそうに)。」
「何故良い年しかこのワインは出来ないんですか?」
榎本さん「作柄が悪いと収穫出来る葡萄が少なすぎてロットが組めないんです。」
私「古い葡萄樹はたたでさえ葡萄の成る量が少ないのです。それ故長寿なんですが。」
「葡萄樹って何年くらい生きるのですか?」
私「24房葡萄房を成らすと20年くらいで、あとは収穫量は減るので畝ごとに改植するのが一般的です。トロテローの場合は昔ながらの11房しか残さない仕立てなので、その分葡萄樹は長命になります。」
「ちょっとしか成らさないと樹齢は延びるんですね!」
私「はい。でも効率的ではありません(笑)。」
「伏木なんてあるの初めて知りましたよ(笑)。」
家内「昔は一般的だったみたいですよ。畑の中が足の踏み場もないほどの密植になったみたいです。今は原理主義的ビオデナミストにはこの方法でやってる人がいるようです。」
「ところで後味に苦味を感じますが…。」
私「はい。実は、昨日より強く感じます。甘苦い。昨日は遅摘み由来のアーモンドのような苦みかと思ったのですが…。」
榎本さん「実は貴腐がほんのわずか着いているようなんです。」
私「ソーヴィニヨン・ブランに貴腐は着くんですか?」
榎本さん「ほんの少しらしいのですが、着くようです。」
私「でも、たしかに独特の甘苦さは貴腐なんだよなぁ?グラスが空に近くなるとそれっぽさが増します。」

「ところでマスキューさん。今日の最後の2本飲み比べて思ったのですが、造っている人の思想が違うくらいの違いがありますよね。」
「パンノンハルマは料理に寄り添いますが、カンシーは独自にやっていける(笑)。」
「パンノンハルマみたいなワインは経験にないから初めは戸惑いましたが、別世界と認識できました。ありがとうございました(笑)。」
「ヨーロッパは地続きですが、西と東でこんなにも違うとは…。かつての共産主義と資本主義以上に味わいの感性が違うんですね(笑)。」
家内・私「東欧は、今マスキューのトレンドなのです(笑)。」


お忙しい中、ありがとうございました。
アズマコーポレーションの榎本さん、ありがとうございました。


桝久商店 岡本利秋・昭子

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桝久 試飲会 リポート その1

Jun 30, 2014 by weblogland |
昨日、一昨日とご来店ありがとうございました。

今回、土曜日の午後にはインポーターのアズマトレーディングの『エースえのやん』こと榎本さんが手伝いに来てくださいました(笑)。榎本さんの愛社精神とワイン・ラヴァーぶりに助けられました。
榎本さん、ありがとうございました!

まずは、暑い中わざわざ足を運んでいただいた方にウェルカム・ドリンクがわりです。
◯サンソ・ヴェルデホ・フリザンテ 2012年 ヴァル・サンソ スペイン 白 微発泡 カステーリャ・イ・レオン スクリューキャップ V.D.T.750ml 1190円税別
「おー!こりゃ良い(笑)。汗が引っ込むね(笑)。」
「ちょっと甘いけど、ちょうどイイね。」
「女子会に必須アイテムだね(笑)。」
「マスキューさん!これ去年の夏の試飲会で飲んだ(笑)。この時期の必殺技ですね(笑)。」
「これってどうやって造ってるんですか?」
榎本さん「いわゆるタンク内一次醗酵です。」
私「タンクの中で、甘さ加減とガスの塩梅が良いところを見計らって醗酵を止めて造ります(笑)。」
「それってどうやって止めるんですか?」
私「鋭い質問です(笑)。普通はSO2を入れて止める場合が多いのですが、ハビエルさんは恐らく温度を下げることで止めているようです。」
「なんで解るんですか?」
私「はい。このワイン香りの広がりが素晴らしいからです。あと余韻も長く綺麗だからです。」
「甘さもベタつかないのも、後から加えていないからですね?」
家内「この手のワインは量産されるパターンが多いので、量産品とこのワインを飲み比べると一目瞭然ですよ(笑)。」
「ヴェルデホらしいグレープフルーツのアロマがしっかりしているのはそのためですね。」
「でも、これ危険だなぁ(笑)。いくらでも飲めちゃうよ(笑)。」
私「グラスに氷を入れてジンを入れ、それにこのフリザンテを注ぐと抜群に旨いですよ(笑)。ジンとの相性がスゴく良いです。あと流行りのジャンクな飲み方なんですが、氷を入れてじゃぼじゃぼこのワインを入れてグビグビ飲むパターンもあります(笑)。」
「そんな亊出来ません(笑)!もったいない(笑)。」
「それは許せん(笑)!」
「でも、ジンとは相性良さそうですね(笑)。」
「欲を言えばガスがもっと強ければイイんだけど…。」
私「たしかにそうなんですが。後からガスを吹き込んでいないから、諦めてください(笑)。でも、何日か経っても美味しく飲めますから、この点は利点かと。」

さて、次はマスキューでは珍しいオーストラリアの赤です(笑)。
●ファンド・ストーン カベルネ・ソーヴィニヨン 2013年 バートン・ヴィンヤーズ オーストラリア 赤 サウス・イースタン・オーストラリアG.I.750ml 900円税別 スクリュー・キャップ
「マスキューさん、オーストラリアとは珍しいですね(笑)。」
私「はい(笑)。でも扱ってない訳じゃないんですよ(笑)。」
「どれどれ(笑)。あれっ?あんまりオーストラリアっぽくないな(笑)。」
「ほんとだ、ベリーの香り?あと甘くない(笑)。」
「よくスーパーなんかで売っているオーストラリアワインとは違うな(笑)。」
「植物の香りがしませんか?」
私「一説にはユーカリの香りとか…。」
家内「私もユーカリの香り知らないんですよ(笑)。」
「ユーカリってコアラの餌ですよね。するとコアラの香り(大爆笑)。」
「このワイン、スゴく良くできていますが、熟成するんですか?」
家内「熟成はしないと思いますが、昨日開けたワインがこの状態で飲めますから、造り自体は良いと思います。」
「あっ!これ『生姜』の香りじゃありませんか?!」
私「鋭いですね。言われて気がつきました(笑)。たしかに『生姜』っぽさありますね(笑)。」
「オーストラリアのワインってこんなにニュアンスに富んでいるんだ!」
私「ありがとうございます。この価格帯のワインだと濃いには濃いけれど果実味に欠けたり、明瞭さがなくて真っ黒になりがちです。とくにカベルネ・ソーヴィニヨンがその傾向が強いです。この点、このワインは斬新かと。」
「なるほどね。カベルネ・ソーヴィニヨンとは言い難いけれど(笑)、進化してますよね(笑)。」
「こうしてワインね世界もイノヴェーションするんですね。結局は個性しかないんですね。」
「あと、消費者は飽きる(笑)。そんな中で生き残るのが、本物なのかな?」
「世界市場を目指すのか、おらが村のワインとして生き残るのか?難しい選択なんだな。」
「でも、オーストラリアは大規模農業だから、世界市場を目指すんでしょうね。」
私「ワンパターンと言われがちなオーストラリアワインでも明日を目指した競争は激しいです。今、技術の進化は凄いですから、思わぬ産地でビックリするようなワインが何時現れても不思議じゃないように思います。ですから、目を離せません(笑)。」
家内「決めてかかると視野を狭くしちゃいます(笑)。」

さて、お次は大日本ロゼ・ワイン普及協会大推薦のロゼ・ワインです(笑)。
◯アマルテア・ロサード 2012年 ロシャレル スペイン ロゼ ペネデス D.O. 750ml 1604円税別
「あーっ!これ、すごー!」
「赤いベリーの香りが渦巻いてる(笑)。フレッシュだけど、とても複雑ですよね。」
「酸がスゴくしっかりしてる。フルーティだけど堅牢さがある。」
家内「一歩間違うとおもちゃっぽくなりますが(笑)、上手く折り合いがついています。」
「変に残糖分を残さないからイイんだろうな。」
私「メルロ60%、ピノ・ノワール40%と本来あり得ない組み合わせなんですが(笑)…。斬新の一言なんですよね(笑)。」
「ちゃんとしたワインになっているところが凄い。厚みがあるしね。」
私「昔、日本のワインで『リースリング・シャルドネ』なんていうまがい物がありましたが、これは本物(笑)。」
家内「メルロとピノ・ノワールの畑は標高が違うようです。ピノ・ノワールの方が標高が高いようです。この違いしか説明できません(笑)。」
「スペイン人は独創的ですね(笑)。ロゼワインって言うとワインの中心じゃないイメージがあったけど(笑)。これは完成度が高くてバカにできない(笑)。『さっ、さっ、上座へどうぞ!』みたいな感じ(笑)。」
「そうそう、大きさ スケール感があるんだよね。去年ラベルが間に合わなくて赤ワインのラベル貼ってきたけど(笑)。」
私「覚えていらっしゃいましたか(笑)?マジックで修正してたんですよね(笑)。」
「きっと、自信をつけて本気になったんだ(笑)。これは売れるって(笑)。」
家内「ラベルの猫ちゃんは『ルナ』って名前だし、絶対に本気ですね(笑)。」
私「去年より厚みが出ているようですから、ガチですね(笑)。」
「ところで、このロゼはセニエで造っているんですか?色も濃いし。」
私「私も最初はセニエだと思ったんですが、実は直接圧搾法です。でも収穫して24時間は低温で保存してから圧搾するそうです。ここに工夫があります。」
「このフルーティーさは果皮由来ですよね?」
家内「そうです。普通はセニエ法を取るのがセオリーですが、そうじゃない。ピノ・ノワールに自信があるような気がします。」
「ここの家のピノ・ノワールを飲んでみたくなりますね(笑)。」

ピノ・ノワールではありませんが、ロシャレルの赤へと続きます。
●アマルテア・ティント2012年 ロシャレル スペイン ペネデスD.O. 赤 750ml 1604円税別
「自然な柔らかな味わいですね。ペネデスっぽい樽のニュアンスも少ない(笑)。」
「セバージュはなんですか?」
私「えーと。カベルネ・ソーヴィニヨン、テンプラリーニョ、メルロですか。あんまり何が入っているか解らない味わいですよね。ひたすら優しい。」
家内「でも、ロゼみたいなインパクトがない(笑)。逆にそれが良い(笑)。」
「ロゼと赤は繋がらないですよね(笑)。あんなにアロマチックなロゼと赤は別物ですよね。」
「同じ生産者が造ったとは思えないですよ(笑)。」
家内「スタイルは違いますよね。ただ、酸の有り様は共通してると思うんですよね。」
私「赤は基本的には樽香に頼らない果実味に腰を据えた味わいを模索したスタイルだと思うんです。ただし、フローラルなワインが出来る産地でない(笑)。ですから、翌日飲むと質の高さが伝わるかと。飲みやすいけれども良さがすぐに伝わらないのがもどかしいんですよね。」
「なるほど、ロゼが突出して目立ちますよね(笑)。」
家内「大日本ロゼ・ワイン普及協会会長として、ロシャレルのロゼを皆さんが認めて下さるのは冥利に尽きますが、赤が埋没するのは本意じゃないんですよね(笑)。」
私「会長の御意のまま(笑)!」
「山羊を畑に入れて余分な葉っぱを食べさせているのは伊達じゃない(笑)。」
「私が子供の頃、家に山羊がいましたが、奴等は手強い(笑)。隙を見せて後ろにいると、いきなり蹴ってくる(笑)。簡単に飼い慣らせない。そんな山羊を使うとは!ロシャレルさんは凄いですよ!」

うーん。

実体験に反論できません(笑)。

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試飲会リポート2

Jun 02, 2014 by weblogland |
昨日の続きです。


問題のロゼ・ワインからです(笑)。
プチ・メスクラン・ロゼ ドメーヌ・クロ・デ・ムール 2012年 フランス ローヌ V.D.F.750ml 1750円税別
「厚みがあるなぁ。すごくしっかりしてる。」
「これっていわゆるロゼじゃないですよね(笑)。」
「うんうん。ロゼっていうとジュースっぽい(笑)。これはジュースじゃないでしょう(笑)。」
「しっかりした『ジュテーム』の後に、ロゼが何故出るのか解りましたよ(笑)。普通ロゼは赤の前ですもんね(笑)。このロゼは普通じゃないんですな(笑)。」
私「こんなに堅牢なロゼを飲むのは初めてです(笑)。色々な生産者がいますよね(笑)。」
家内「このロゼはローヌのケランヌ村の畑と村から少し離れた畑の葡萄から造られています。普通ローヌとかローヌ・ヴィラージュでリリースするのですが、ヴァン・ド・フランスとなっています。」
「えっ!だってヴァン・ド・フランスはフランス国内産だったらどんな遠い産地のワインをブレンドしても良い規格ですよね?」
私「はい。ヴァン・ド・フランスはニューワールドの安いワインに対抗するための規格です。言わば禁じ手(笑)を解禁したようなものです。」
「なんで、こんなに凄いロゼをそんなどうでも良い規格名でリリースするんですか?」
家内「そこが謎で我々日本人には理解できません(笑)。インポーターさん曰く とにかく真面目な生産者 と言うことです。」
私「生真面目過ぎるんですかね?もっともこのロゼなんか確かに生真面目(笑)。生真面目過ぎて飲み手に配慮がない(笑)。こんなロゼを造る人いないですよ(笑)。」
家内「このワイン、家で飲んだ時、丸4日しても正体を現しませんでした。飲み干して空き瓶のラベルを剥がそうとした折りキャップを開けたら、中からスモモの天使が降臨しました(笑)。アラジンの魔法のランプみたいでしたよ(笑)。」
私「手強いなんてもんじゃありません(笑)。ましてやロゼですから…。」
「たしかに!グラスを飲み干してしばらくすると、凄い量の香りがする!こりゃ、凄い!」
「グラスをスワリングしたくらいじゃ香りは立たない(笑)。液体がほとんど無くなってから香りが立つなんて…。こんなことあるんだ(絶句)。」
この驚異の生命力に感動した方々は全員お買い上げくださいました。もともと数少ないため、金曜日中の完売となりました。お許しを!

強いロゼのあとにオフ・ヴィンテージのボルドー白 大丈夫かぁ~?
シャトー・ド・シャントグリーヴ 2007年 フランス 白 ボルドー グラーブA.C. 750ml 1371円税別スクリュー・キャップ
「これも、違った意味で凄いね(笑)。旨い!熟成しててイイよね!」
「リンゴの香りは強いけど、色んなフルーツが入ってる(笑)。蜂蜜、パイナップルやグレープフルーツ、桃、あとハーブや…。」
「土のニュアンスもするよね。」
「マスキューさん、これって2007年ですから7年経ってる訳ですよね?まだまだ熟成するんですか?」
私「今がピークですから、この状態で飲むのがベストかと。断定出来ませんが(笑)。」
「セミヨンとソーヴィニヨン・ブランの組合せって良いですね(笑)。」
私「セミヨンは厚み、ソーヴィニヨン・ブランは香り。上手く補いあっていますよね(笑)。」
「この蜂蜜の香りは品種由来なのですか?」
私「収穫が遅くなると、蜂蜜の香りやアーモンドみたいなほろ苦い後味がします。」
「あっ!この苦味ですね(笑)。」
私「2007年の夏はあまり暖かくなかったようです。ワインにリンゴ酸が目立ちます。夏場涼しかったりすると、出来上がったワインにリンゴ酸が多く残ります。」
家内「夏場の涼しさで上がらない糖度を上げるために収穫を遅らせたのが、味わいから想像できます。」
「そんなことが解ると楽しいですよね(笑)。」
私「銘柄当てるより大事です(笑)。」

さて、トリはボルドーのカベルネ・ソーヴィニヨン。果してトリが勤まるか(失礼!)。
ル・ルレ・ド・デュフォール・ヴィヴァン 2010年 ボルドー 赤 マルゴーA.C.750ml 3000円税別

「おっ、旨いじゃない(笑)。エレガントですな(笑)。」
「カベルネかぁ。王道かな(笑)?」
「硬さ強さと柔らかさがある?」
家内「このシャトーはカベルネ・ソーヴィニヨンの比率が80%を越えています。マルゴー村だと一番高いのでは?」
「なるほど。マスキューさんがメルロをもっと増やした方が良いと言うのも解りますね。旨いには旨いんだけど、ひょろっとした印象もある。痩せている訳じゃないんですけどね。」
「ふーん。カベルネソーヴィニヨンの比率が高ければ高いほど良い訳じゃないんですね?」
私「おっしゃる通り。カベルネが多く植えられている左岸でもメルロの方が多いのです。カベルネが合う土壌は限られています。1級シャトーがポイヤックに集中していることが物語っているかと。」
家内「カベルネ・ソーヴィニヨンの突き抜けるように鮮烈なカシスの味わいは、ポイヤックの一部にしかないようです。」
「ではシャトー・マルゴーは?」
私「カベルネ・ソーヴィニヨンを使いながら、秀でてエレガントである有り様に価値があるように思います。その意味からすると他のポイヤックの1級シャトーとはちょっと異質かも知れません。」
「でもシャトー・マルゴーは高いですよね(笑)?」
私「はい(笑)。5万円以上はしますか。」
「ゲッ!ワインの価格じゃないですね(笑)。」
私「はい。このワイン10本分の値段でも買えませんね(笑)。でも私だったら迷わずこっちを選択しますが(笑)。」
「私も見習います(笑)。」「まあ、話しの種に一度くらいは飲んでも良いとは思うけど、価格に見あわないことが解って良いですよ(笑)。」
実際1級シャトーを沢山飲んだ方の意見は説得力があります(笑)。


どうもありがとうございました!

桝久商店 岡本利秋・昭子

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桝久 試飲会リポート 2014年5月

Jun 02, 2014 by weblogland |
昨日、一昨日とマスキュー店内試飲会にお越しくださいましてありがとうございました。
ワインがなくなったり、夕方一気に集中したり、不手際お許しくださいませ。


まずは南フランスの期待の星 ドメーヌ・バサックルイさんの白ワインからです。
ソーヴィニヨン・ブラン 2013年 ドメーヌ・バサック 南フランス コート・ド・トングI.G.P.白 750ml 1371円税抜き

「おっ、これですね(笑)。マスキューさんのブログに載ってたルイさんのワインですね(笑)。」
家内「はい。この写真の人です。」
「えっ!ホントに26歳?老けてる(大爆笑)。」
私「禿げてはいませんが、たしかに老けてますね(笑)。」
「ヨーロッパの人は子供から一気に大人になりますからね。」
「ところで、ワイン、ワイン(笑)。」
「あっ!これ旨い!」
「ソーヴィニヨン・ブラン100%なんですか?」
「私ニュージーランドのソーヴィニヨン・ブラン好きで良く飲みますが、全然違う!」
私「桃っぽいんですよね。品も良いし。」
家内「ワイン自体の濃度はメチャクチャ濃い訳じゃないんですが…。なんと言えば…。程好いんですよね。」
「酸はしっかり入ってるから隠れた強さがあるよね。供出温度はもっと低い方が良いかな?」
私「さすが!実はわざと温度を高くしました(笑)。温度が高くてもバランスが良いのです。嫌なところが前に出ません。」
「なるほど!」
家内「抜栓直後はソーヴィニヨン・ブラン特有の青臭さなどがありますが、やがて果実味が勝ってマスキングします。」
「これ、どこのソーヴィニヨン・ブランかって聞かれたら、まず解らないよね。すごくエレガント!」
「南フランスのワインって力づくのところがあるんだけど、それがない。ちなみにアルコール分は何%ですか?
私「えーと。おっ!12.5%です。」
「低いなぁ~!」
私「補糖はしてないですね(笑)。」
「だからこんなに自然な味わいなんだ!」
家内「ルイさんは葡萄果が完熟するまでちゃんと待ち、一気に収穫するようです。あと、無理なプレスをしませんから、ワインがクリアに仕上がるんですね。」
「なるほど。だから雑味がないんだ。」
「草っぽさもちゃんとある。ソーヴィニヨン・ブランらしさもあるよね。あと凄く自然な飲み口だよね。」
私「ありがとうございます。広がり方と飲み込んだ後の余韻がとても美しいんですよね。」
「マスキューさん、ちょっと化学的な香りがするような気がしますが、何故ですか?」
私「良く気がつかれました!それはソーヴィニヨン・ブランの特徴でもあるんですが、樟脳のような香りですよね?」
「樟脳って?」
私「タンスに入れる防虫剤です。もともとは楠から採取されます。」
家内「濃くつくられたカベルネ系のワインにも出る香りでもあるんですよ。」
「ニュージーランドのソーヴィニヨン・ブランは強く出るね(笑)。」
家内「あまり感じないのはロワールのサンセールなんかかな。」
「マスキューさん。この白ワインは酸がありますが、マロラクティック醗酵はやっているのですか?」
私「マニアックな質問ですね(笑)。このワインはしていません。」
「どうやってマロラクティック醗酵を止めるのですか?」
私「ドメーヌ・バサックでは低温管理することで止めるようです。アルコール醗酵後にSO2を入れたり、濾過などの特殊なことをしたりはしません。ですから最後の最後にSO2を若干入れて安定させるようです。」
家内「通例の生産者と比べるとSO2の量が絶対的に少ないです。」
私「基本的に酸を生成し難い暖かい産地ですから、腐心しなくてはエレガントな白ワインは出来ないんでしょうね。今のトレンドになっています。」


さて、続いてはカベルネ・ソーヴィニヨンです。
カベルネ・ソーヴィニヨン 2012年 ドメーヌ・バサック 南フランス コート・ド・トングI.G.P.赤 750ml 1371円税抜き

「おっ!これも白同様広がりが素晴らしいですな。」
家内「ボルドーのカベルネ・ソーヴィニヨンとは違いますが(笑)、スパイシーでいかにも南のカベルネっぽい。」
「でも、このカベルネとソーヴィニヨン・ブランを比べると、同じ産地で同じ生産者が造っているとは思えませんね?」
私「そーですよね。カベルネ・ソーヴィニヨンは晩熟性なので収穫も最後になります。アルコール分も高くなり、パワフルな出来上がりとなります。」
家内「アルコール分は14.5%ですね。南フランスらしい(笑)。」
「完熟した時の糖度は品種によって違うんですね。」
「私、この赤はとても芯がしっかりしてるような感じがするんです。野趣とでも言いましょうか?土地にある環境が反映してるような…。」
「ひたすら飲みやすいだけのワインとは違うよね。ハーブなんかの植物の香りがするよね(笑)。」
私「ありがとうございます。皆さんさすがですね(笑)。ドメーヌ・バサックは今流行りのミクロ・オキシダシオンをしないようです。醪に微細な空気を送り込み醗酵を促進したり、タンニンを柔らかくする技術です。」
家内「ゆっくり時間をかけてポンピング・オーバーする昔ながらの方法でやるようです。」


さてさて次はルイさん渾身の赤ワイン。
●『ジュテーム』2012年 ドメーヌ・バサック 南フランス 赤 コート・デ・トングI.G.P. 750ml 1686円税別

「マスキューさん、これ以前の試飲会で出しましたよね。このラベルと味は忘れられない(笑)。」
「マスキューさんの一押しだね(笑)。」
私「お恥ずかしい。読まれてますね(笑)。」
家内「じゅげむ、じゅげむ じゃなくてジュテーム、ジュテームって、親父ギャクを聞かされ困ってます(笑)。」
「ところで前回は2011年で、今回は2012ですね。2011年の方が甘かったかな?」
私「今回2012年はアルコール分が14%ですから、2011年より低いですね。ヴィンテージの影響みたいですね。」
「うーん。旨い。果実の感じが溢れてる。コストパフォーマンスが素晴らしい。しかも複雑。果実を織り込んだよう。」
私「ドメーヌ・バサックのカベルネ・フランは素晴らしいです。赤いベリーのニュアンスが明瞭なんですよね。いままでの南フランスにはないスタイルです。」
「バサックのワインってバランスが良いですよね。マスキューさん曰く、『折り合いが良い』でしたっけ(笑)。」
「ところでマスキューさん。バサックはいわゆるビオ・ディナミの生産者なのですか?」
家内「ビオの認証はとっていますね。ラベルの下の方に小さく載っていますよ(笑)。でも、本人はビオが嫌いみたいです(笑)。」
私「ルイさんはビオではなく『オーガニック』と言っていました。ビオディナミの非理論的な部分が納得できないようです。良いワインを造るための本来的なプロセスが『オーガニック』と言っていました。良いワインを造るための自然なことで、売り言葉にしたくはないようでした。」
「ドメーヌ・バサックのような在り方って良いですよね。小さいけれども、確たるアイデンティティーがあります。こう言っては何ですが、日本の零細な日本酒メーカーは、零細な装置産業ですよね。やはりスタートからして違うから無理ないのかな?」
私「さすが見識が高い!日本酒のつもりでワインを造っても、駄目なんですよね…。唯一無二のワインを造る覚悟が必要なんですよね。この意識の立ち位置こそが、ワイン造りの一番大事なところかと。」


話しは乗ってきましたが、今日の日曜日は出張ワイン会です。急いで出掛けないと間に合いません(3日続きはちょっとつらい(笑))。
そんな訳で試飲会リポート後半は明日アップいたします。

ところで、今日は何話しましょう?

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南フランスのビオ系のロゼワイン

May 20, 2014 by weblogland |
うーん。
難しい!

何がって?

じつは、先日サンプルで南フランスのビオ系のロゼワインを取り寄せました。赤ワインを飲んでみてとても良い印象があったので、「こりゃ、ロゼも旨いに違いない!」という訳で取りあえず1ケースとってみました。
飲んでみると、まずしっかりした厚みと旨味。でも、ロゼに期待するフレッシュなフルーティーさがない(笑)。
私「旨いには旨いけれど、ロゼっぽくないよね?」
家内「何でかな?深みはあるような気はするけど…。」
私「ビオっぽい味はするよね。」
家内「これで出来上がりってことかな(笑)?」
翌日飲むと
家内「ベリー系の香りは出てきたけれど、物足りないなぁ。」
私「液体と香りの折り合いが良くないよね。基本的には良いワインだとは思うんだけど…。」
家内「もっと香りが出ても良いんだけどね。」
私「作り物っぽさはないけど、分かりにくいなぁ。」
分からないまま1本飲んでしまいました。
ところが翌日空瓶を開けてみると!
家内「あっ!すごく良い香りするよ!」
私「どれどれ。おっ!スモモだぁ~!」
家内「きっとこれが本来の味なんだよ!」
私「たしかに!でも、時間がかかるね(笑)。こんな手強いロゼは初めてだよ(笑)。」

世の中は広い(笑)!
でも、試飲会に出しても良さが出る前に終わってしまう(笑)。どうしましょう?

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まだ香りもあるし、美味しい! ドンナルーチェ2012

May 04, 2014 by weblogland |
さあ、マスキューは明日明後日 5日、6日とお休みです。どこか散歩でも行きますか(笑)?

ところで試飲会の番外編です(笑)。
実は先月の試飲会で3月11日に抜栓したドンナルーチェ2012年がちょびっとだけ残っていたので、何人かのお客様に飲んでいただきました。

私「実は3月11日にあけたドンナルーチェ2012年が少しだけ残っているので飲んでみますか?抜栓してから丸1ヶ月半経っています。」
「あっ!飲める!」
「まだ香りもあるし、美味しい!」
「えー!信じられない。こんな亊あるんですか?」
「えー!どんな状態で保存していたんですか?」
私「えー。保存も何もないんですが(笑)。コルクの栓を差してカウンターの上に置いておいただけです。
「冷蔵庫にも入れず?バキュヴァンもせず?」
私「はい。」
「ドンナルーチェって酒精強化ワインではないですよね(笑)?」
私「ドライなスティル ワインでこんなに長命なワインは初めてです。シェリーやポートじゃあるまいし(笑)。」
家内「一応ファンの皆様にはご報告せねば(笑)。」
「ワインって解らないものですね!」
私「解らないを実感しております(笑)。」
「マスキューさん。例えばワインってスコアをつけたりしますよね。何とかポイントとか(笑)。それってあてにならないってことなんですかね?だって仮にこのワインに点数付けるのに、この長い生命力を評価しなくては駄目でしょ?でも、1本のワインを1ヶ月以上観察試飲するなんてことやるはずがない(笑)。しかも異例な生命力の長さ(笑)。」
私「たしかに(笑)。普通、こんな追いかけ方はしないでしょうね。まあ、ドンナルーチェ2012年が異例中の異例なんでしょうね。」
「マスキューさんならこのワインに何点付けますか?」
私「困りましたね。正直ワインに何点というのがよく解らないんですよ。これを飲んだ方はご理解いただけると思うのですが…。」
「なるほど、生命力だけなら120点ということだな(笑)。」
私「そーなんですよ。飲み手の価値観や、何時飲むかによるところが大きいからです。」
「でも、こうした想定外なことを見逃したら、誠実な評価とは言えませんよね。」
「こんな亊あるんですね。」

とても勉強になりました。

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