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ポール・ガロデのワインがここのところ気になります。

Jan 07, 2010 by toshiaki |
2005年から2~3年使用のバリックで樽発酵・熟成を50パーセント、残りの50パーセントはステンレスタンク発酵・熟成し、両者をアッサンブラージュする今のスタイルになったそうです。2005年以前はすべてバリックの2~3年樽で発酵・熟成していたようです。

たしか酒商タルデュ・ローラーンがバリックの新樽発酵後新たなバリック新樽で熟成し『新樽20パーセントのワイン』として一世を風靡したのは今から10年ちょっと前でしたか?
ピュリニー・モンラッシェの大御所は昔からバリックによる樽発酵をやっていたところもあり、バリックによる発酵はもともとある技法なのですね。そこで贅沢に新樽を使うことはバリエーションの一つと考えた方が良さそうです。

元来発酵槽にステンレスタンクを使うようになったのは1980年代になってからですから。
1000リットル位の容量のステンレスタンクは数百万円しますから、ワインの醸造設備としてはかなり高価なものです。バリックの古樽を使えば安上がりですし、ワインに良い風味を与えることも可能ですから、一石二鳥なんですね(笑)。
ただし使い方の塩梅が難しいのでしょう。新しいバリック樽を使用すると過剰な樽風味が付き、ワイン本来の果実味を台無しにしてしまいます。樽風味に負けない果実味があるブドウを栽培しなくてはいけません。
そして、なにも新樽でなくてはならない必要はありません。
新樽を購入すると10万円として、入るワインは225リットルということは、750ml瓶に換算すると300本ですから、ワイン1本333円位のコストがかかることになります。
それでも新樽を使うことでワインが高く売れた時代には、1000円でしか売れないワインが3000円位でも売れましたから(特にアメリカ人がこの新樽風味を好みました。)やたらと新樽風味のブルゴーニュワインが流行ったことがありましたね(笑)。

話がそれました。バリックなどの古樽を使って発酵させることは資本力に乏しい小規模生産者や新規参入した生産者には福音であり、ワイン生産が初源的な農産物であることの証だと思います。
こうでなくては夢がありません(笑)。
アッと驚かすニュースターが現れるから面白いのです。ワイン造りは本来つまらない量産品を生み出す装置産業ではありません。(可能ですし、その様につくられているワインのほうが量的には多いですが。)
ロマネ・コンティも1本500円のワインも畑から取れる農産物という意味においては同じものです。(さすがに500円だと美味しいワインはありませんが。)

飲めば飲むほど勉強することが増えます(笑)。
だからこそ楽しいのです(笑)。
酔うためだけに飲むものでないのがワインですね。

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ムルソー1996年ヴィエイュ・ヴィーニュ

Jan 06, 2010 by toshiaki |
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昨日の続きなんですが、今ポール・ガロデのムルソー1996年ヴィエイュ・ヴィーニュをあけました。キャップシールをとると漏れもなく、コルクもしっかりしています。抜栓してもコルクは脆さがありません。かなり良いコルクを使っています。
色は想像通りの輝くゴールドです。
香りは…
やはり、シェリー香がします。熱のダメージを受けていましたね。
飲むとまるっきりドライシェリーです。
ただし酸があり、なかなか本場のドライシェリーでも味わえない濃厚さです(笑)。
こりゃ旨い!?
良い白ワインは酸化するとシェリーみたいになるのです。たしかに白ワインとしての寿命は終わってますが、なかなかこれが旨い。

うーん。

やはり酸のありようは、昔から変わらずにボリュームがありました。ただし、2007年のようにバリックによる樽発酵・熟成をやっていたかは判断できません。完全に樽香が溶け込んでいます。それにしても香りが良く立ちます。
シェリーとしても立派なものです(笑)。

良い勉強ができました。

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ワイン、グローバリゼーションの勢いを強めています

Dec 17, 2009 by toshiaki |
シャトー・ド・フェル 2006年 アンジュ・ブラン無くなっちゃいました。
やはり皆さん良いワインはご存じです(笑)。

実はこのワインを飲んでからロワールの白ワインに私はまってます(笑)。フランスの庭園と言われ、宮廷文化を育んだロワールの地は侮れません。実にバラエティー豊富で、しかもワインの完成度が高いのです。またワインと食べ物がとても密接に結び付いているのも魅力です。まさにフランス文化です。

近年ワインはいままでワインが造られなかった地においても成功をおさめるワイナリーが出現するなど、ワインの世界が地理的にも広がり、さながらグローバリゼーションの勢いを強めています。世界の知らない地でつくられたワインが品評会などで優勝することも稀なことでなくなりました。それはそれで歓迎すべきことで、ワインの可能性にまだまだ伸びしろがあるということです。

ただ、このような新興のワイナリーのワインは強烈な濃さだけに頼りがちな点で共通しており、ある意味画一的と言えます。単にワインだけが一人歩きしているような気がします。

またビジネスとしても1本何万円もの値が付けばビッグビジネスになりますから、そのあたりをねらっているようです(笑)。買う方がいれば良いだけの話ですから、それはそれで良いのですが。

話がそれましたが、新たな生産地においてもその地独自な消費のパターンがあるはずですから、そういったワインに伴う付加価値も一緒に紹介して欲しいですね。

勉強しなくては!

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シャンパン権力闘争宣言!

Dec 06, 2009 by toshiaki |
一般にスパーリングワインと言えばシャンパンをヒエラルキーの頂点にして考えられます。

確かにシャンパンは美味しいですし、或る意味正しいです。それは特に土壌によるところもありますが、冷涼な気候によるところが大きいようです。天然アルコール分も11パーセントくらいしか上がらないのも通例のようですから。温暖化が進んだ昨今、とても濃いシャンパンが造れるようになり、新たな生産者の試みも市場では歓迎されています。
ブランド力があり、世界中からの需要があります。フランスらしいビジネススタイルの象徴だと思います。
確かにシャンパンの黄金色の液体、途切れることのないキメ細かな泡立ち、見ただけでも人の心を捕らえる神秘な力があります。
世界のほとんどの人はシャンパンに唯一無二の神話をもっているのも事実です。

しかし、シャンパーニュ以外の地でも高品質なスパーリングが造れる可能性があるのです。それが同じフランス国内か、イギリスかもっと冷涼なドイツか?はたまた日本か?可能性も競争力もあると思います。

取りあえずフランス国内でも、実際探して見ると幾つかあります。

クレマン・ド・ブルゴーニュやクレマン・ド・ロワールには明らかにプレステージシャンパンレベルのものがあります。まだまだ無名ですが、その分安い!
ドンペリ、クリュッグ、サロン、たしかに旨いと思います。
でめ高過ぎて買えません(笑)。

うーん。

でも美味しいスパーリングは飲みたい!

そんな訳でまだブランド力のないシャンパーニュのリコルタン・マニュピュラントやシャンパーニュ以外の産地の無名スパーリングに夢を託そうと思います。

ここにシャンパン権力闘争宣言いたします(笑)。こうでなくっちゃ面白くない(笑)。

頑張って捜します!

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リンカーン・エステートのカベルネ・ソーヴィニヨンは本来倍値だった!

Nov 27, 2009 by toshiaki |
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リンカーン・エステートのカベルネ・ソーヴィニヨン2008年好評です。

前回の試飲会で皆さんを驚かしたオーストラリアのスーパーコストパフォーマンスワインです。

インポーターさんから聞いた話なのですが、この生産者とは初めての取り引きだそうで、最初値段が折り合わなかったそうです。あまりにも提示価格が高かったため、一か八かで半額なら買うと強気につっぱねたそうです。そうしたらその価格になっちゃったそうです(笑)。

うーん。

我々酒屋の感覚では分からない交渉ですね。

ただこのワインの段ボール箱を見ると、これがショボい(笑)。いまどき見ないほどショボいんです。(段ボールの底から瓶が見えちゃいます。)あまりにも安いから生産者が怒ったのかも?

そうするとこの価格は続きませんね。いくら円高といっても有り得ない品質です。

まだありますから、気に入った方はお早めに!

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シャトー・ド・フェル高く評価されてます

Nov 26, 2009 by toshiaki |
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先月再入荷したロワール、ボンヌゾーの名門シャトー・ド・フェルのワインです。
、白ともにコストパフォーマンスに優れていますが、プロの方は特にを絶賛されます。
幅広く料理に合うこととシェナン・ブラン種のポテンシャルの高さに新鮮な驚きを感じてくださるようです。

「木樽を使ってないのにバターの香りがする。シャルドネみたい。でも明らかに酸の現れ方はシャルドネじゃない!いままで経験したことがないです。」

「シェナン・ブランって甘いだけであまり良いイメージなかったんですよ(笑)。こんなにドライでありながら緻密なワインになるとは…。」

「なんて完成度が高いんだろう!貴腐のハニーな香りがかすかにするのが、深みにつながってますね。」

あとプロの皆さんはさすがにこのワインをどう生かすかアイデア豊富です。

「何と合わすか次々とアイデアが浮かぶワインこそ良いワインですよ。(笑)」

そう言われると冥利につきます。

これほど幅広く料理に合う白ワインも珍しいです。

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意見の相違?

Nov 25, 2009 by toshiaki |
良くある事です。まあ、政治や信条などから食べるものまで、人それぞれが違うように微妙な差から大きな違いまでありますね。

マスキューでも、頑固なスタッフ2名による意見の差があります。
今回はローヌの2大巨頭ガントランディオードランについてです。
家内曰く「やっぱりガントランディーのワインはグルナッシュの比率が高いだけあってオードランより分かりやすいよね。」
私曰く「うーん。でもオードランのスタイルはローヌの王道だよ。シラーが入るから、逆に整った飲みやすさがあるとおもうんだけど…。オードランの方が飲みやすいと思うよ。」
そこにプロのソムリエKさん曰く「いやー、僕もガントランディの柔らかな飲みやすさが好きなんですけど…。」
うっ。まずい。二対一で窮地に追い込まれる私。「まあ、オードランの方がリリースが遅い分、飲みやすく感じるのかなぁ。」こうした場合とっとと煙にまくべし(笑)!

ガントランディーとオードランどちらも旨い!
意見は一致してるのですが?

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カンソンのボジョレー・ヴィラージュ・ヌーボ

Nov 20, 2009 by toshiaki |
いまさっき昨日開けたカンソンのボジョレー・ヴィラージュ・ヌーボを飲みました。
崩れませんね(笑)。
ほのかにジャムっぽさが香り、しっかりしています。酸も落ち着き甘みがチャーミングです。
基本的に細いワインですから、なかなか良い出来だと思います。

一般にボジョレーヌーボは、補糖することが多く水っぽさとバランスの悪いワインがほとんどです。ですからボジョレーヌーボというと「酸っぱい水」みたいな言われ方がされてしまいます。
悲しいのですが、その様に感じることは正しいと言わざるを得ません。

売る方も「どうせ年に一回しか飲まないんだから、分かりゃしない。」とたかをくくり、生産者も現金の良い収入源の上、量造ればそれだけ収入が増えますからこたえられません(笑)。品質より量で勝負できますから。

末期的になってきました。

この先日本でボジョレーヌーボが売れなくなったらボジョレー地区の面積が半分になってしまいます。(なんたってボジョレーワインの半分はヌーボですから。)生産者がいなくなる危険があります。

日本でボジョレーヌーボが売れなくなったら、中国でブームをつくるしかありませんね(笑)。

ありそうですから怖い。

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もうすぐボジョレーヌーボも解禁

Nov 17, 2009 by toshiaki |
ここのところ寒いんだか暖かいんだか分からないような陽気ですね。
もうすぐボジョレーヌーボも解禁ですから、らしい陽気になって欲しいですね。

日本酒には新酒の解禁日はありませんが、ワインだとなぜあるのですか?と、あるお客様に聞かれました。

当たり前にあるものと思っていました。よく、単なるプロモーション、バレンタインデーのようなものと言われがちですが、多少違います。
もともとワインは年に一度しか生産されません。それとワイン自体何年も寝かせてから飲むことは最近の習慣であり、技術的にも可能になったのもそんなに古い昔ではありません。せいぜい特殊なグランヴァンが熟成の対象でしかありませんでした。一般の市民は市内にワインが無くなり、今か今かと新酒が来るのを待ちわびていました。(当日パリなどは城壁都市で、ワインの一大消費地ですが生産地ではありませんでした。)そうなると、当局は関税をかけたり、政治力により、早い販売をどの産地に認めるか?など利権・商売の対象となった訳です。
早くパリに持って行ければ、良い商売になりました。

まあ、その名残がフランスにはまだあると言う訳なのです。

日本酒も寒い時期にしか造れませんし一年サイクルで消費されますから、ボジョレーヌーボのような祭り事があっても良いような気がしますが、新酒が売り文句になったのは最近ですし、あまり消費者の記憶にはないと思います。

昔マスキューの初代が「春に着た新酒は秋口になると旨くなる。」なんて言っていたそうです。もちろん瓶詰めでは無く、樽で酒を仕入れた頃の話ですが。

ワインも日本酒も同じアルコール飲料ですが、根源的に違うようです。

日本酒は米さえあれば誰でも、何処でも(寒ければ)造れます。畑や田んぼは酒造りに直接は要りません。ワインは畑と醸造所が近接してなくてはなりません。穀物原料の酒と、果実原料の酒との違いが決定因子ですね。

今年の出来はどうでしょうね?

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シャトー・ド・フェルのようなワインを飲むとホッとします

Oct 28, 2009 by toshiaki |
そうそう、シャトー・ド・フェルのアンジュ・ルージュ飲んで思ったのですが、やはりフランスワインって良いですね。

あれほど濃厚でありながらアルコール分を感じないところです。

ここ10年位のトレンドなのですが、収穫を遅らせてワインを濃く造る風潮が主流です。

収穫を遅らせれば、果汁の糖度は高くなりますから、出来上がるワインも高いアルコール分になります。なかには15パーセントを越えるほどのワインも見受けられるほどです。とくに日照に恵まれるニューワールドのワインに顕著です。

でも大概アルコール分の高いワインは香りにアルコールの刺激があり、口に入れると円やかさに欠けます。雑な感じがする場合が多いのです。

フランスワインでも20年位前は12.5%ほどのアルコール分があれば立派だったような気がします(笑)。

温暖化の影響もあると思いますが、濃く造ることでワインが似通ってしまったような気もします。

話を元に戻すと、フランスでも南部以外は14%以上のワインはあまり見受けられません。無理にアルコール分を上げなくても、濃密さ、甘さ、タンニン、酸のバランスの良いワインができます。このシャトー・ド・フェルのようなワインを飲むとホッとします(笑)。

無理な作為がないのです。
濃くてエレガントなのです。
浸れるんです(笑)。

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ソムリエ協会の認定試験の結果発表

Oct 10, 2009 by toshiaki |
陽が落ちると寒いくらいですね。
そういえば昨日ソムリエ協会の認定試験の結果発表でしたね。
努力が報われた方、心より拍手いたします。
当店のお客様の中、57歳でエキスパート試験に挑戦したKさん。見事合格されました!
さすが!
やはり取組みが真剣でした。見習わなくてはいけません。

残念にも合格に届かなかった方、諦めないで続けてチャレンジしてください。
特に職業として資格にチャレンジした方は、一生にかかわると思って諦めないで下さい。
普段遅くまで仕事していますし、大変だとは思いますが、御自身のために必ずなります。
諦めずにチャレンジする姿勢こそ、サービス業にたずさわる人間に一番大事なことです。

全てはお客様の為です。その為に努力を続けることは、使命なのです。
今大変でも、きっと後々自分にかえってくるはずです。

頑張れ!

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スペインワイン

Oct 05, 2009 by toshiaki |
昨日はスペインワインの試飲サンプルを飲みました。
このワイン、ペネデス産でセパージュがパレリャーダ、チャレロ、マカベオのスペイン在来品種の三銃士(笑)だけでつくられてます。
最近のスペイン白ワインはこれら在来品種にフランス品種を混ぜたりするスタイルが主流であったり、単一もしくは二つくらいの品種を混醸するのが伝統的なスタイルです。
このワイン旨いには旨いのですが、今風のバランスのとれた白ワインになれた私には、ちょっとクドク感じられました。濃さだけが目立ってしまいます。
うーん。
このワイン旨いとは言えない何かがある?単なるやり過ぎ?
かと言って、不味いと簡単に言えない良さもある。
かと言って店頭に並べて、皆さんを納得させられるとは思えません。
そんな訳でラインナップには加えませんが、良い勉強が出来ました(笑)。
知らないところでいろいろな生産者が様々な試みをしているのですね。

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2007年ヴィンテージのワイン

Oct 02, 2009 by toshiaki |
ここのところ2007年ヴィンテージのワインがだいぶ出回ってきました。

ボルドーはまだあまり飲んでいませんが、なんとなくヴィンテージの輪郭が見えてきました。
ブルゴーニュなのですが、全体にあまり良くありません。アルコール分はあるようですが、力強い凝縮感に欠けるきらいがあります。夏場に問題があった感じです。日照量や低温の影響だと思われます。ただし生産者によっては成功していますから、ひどいヴィンテージという訳でもありません。生産者を選んでワインを捜す必要があると思います。
ボジョレーまで含めた地域で共通のようです。

ただしシャブリは例外みたいです。中には2005年を凌ごうかというほどのワインがあります。
南フランスのローヌは素晴らしい出来のようです。まだワインの旨さとなっていませんが、長期熟成が望めるワインが生産されたようです。ここ何年か素晴らしいヴィンテージが続いてます。
2007年のローヌはスケールが大きく2005年を凌ぐ年と言えそうです。
あと北のロワールですが、非常にバランスが良くすべてを健全に過ごしたヴィンテージの感です。ワインに無理が無い上、酸がしっかりしていますから、早くからでも飲めますし、熟成にも耐える品質のヴィンテージですね。

ボルドーが気になります。

どうなんでしょうかね?

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昨日の試飲会は面白かったです

Sep 03, 2009 by toshiaki |
いやー昨日の試飲会は面白かったです。
アメリカのオレゴンとワシントンのワインが中心だったのですが、なんと!ボルドーの第3級格付けシャトー、ランゴア・バルトンの1998、1997、1994、1992年と第2級格付けシャトー、レオヴィル・バルトンの1998、1994年を試飲しちゃいました(笑)。

ラッキーでした。

インポーターさんの話ですと、所有者が同じであることや地所がくっついていることなどで両者は同じとのことでした。ですからセカンドワインも共通でレディー・ランゴアとなっているそうです。

くっついているのなら、生産設備をそれぞれ別に持つことは非効率ですから当然と言えば当然です。ようはブランドの問題なのですね。
新しい情報を仕入れちゃいました(笑)。

テイスティングした印象なのですが1998は素晴らしい出来です。ワインそれぞれの要素が凄いスケールです。少なくともあと10年くらい後に一度飲みさらに10年後にも飲んでみたいレベルのワインです。

1997年は今一度目のピークに入ったところです。全体的に整ったワインでエレガントさがあります。

1994年は一度目のピークが過ぎ少し落ちている感じです。ただし数年後には上昇するはずです。このままでは終わらない血統の良さがあります。

1992年は今まさに古酒になる寸前です。おそらく近いうちに変身しますね(笑)。どんなブーケを出すのか楽しみです。ここで気が付いたのですが、このワイン、シャトー・レ・ゾード・ポンテの1992年にそっくりなのです!
そんな訳でシャトー・レ・ゾード・ポンテ1992の良さを確信しました。値段は半分以下ですからお買い得です。
まだ在庫あります(笑)。

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1500円くらいのトスカーナワインがありません!

Aug 21, 2009 by toshiaki |
ちょっと困ってます。

今度の29日の試飲会のラインナップです。
トスカーナと決めたのは良いのですが、1500円くらいのトスカーナワインがありません!

うーん。
困った!

どうしても2000円前後の価格帯に集中してしまいます。

安いトスカーナワインはなくはないのですが、味わいがイマイチなのです。
安くてマズいワインじゃ皆さんに飲んでいただく訳にはいきません。
かと言って普段飲んで楽しめなくては実用的とは言えません。
今週中には見つけなくては!
今日も家内と会議(笑)です。
「1500円以下で美味しいトスカーナワインてないかなぁ?」
「~なんてどう?」
「感動がないんだよね。」
「じゃあ、~は?」
「あー、あれは美味しいんだけど、前の試飲会で使ったしなぁ。」
「必殺技が欲しいよね(笑)。」
「インパクトのあるワイン欲しいよね。」

こうして延々、あーでもないこーでもないとやってます。

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私はやはりブルゴーニュが好きです

Jul 29, 2009 by toshiaki |
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この前の試飲会で思ったのですが、私はやはりブルゴーニュが好きです。(笑)
ピノ・ノアールってイイですよね。
基本的に美しいですよね。とくにあのかぐわしい香りと味わいは魅力的です。
繊細でありながら芯が通っていて、深みがありながら軽やかさを備えています。
単に強さだけを訴求しないブドウ品種ですね。
たしかにワインは濃ければ濃いほど、凝縮感が増して価値が高くなるのは真実です。もちろんピノ・ノアールも同様なのですが、ピノ・ノアールの絶対的な価値はテロワールとつくり手が関わっているとしか思えないことがあります。
ブルゴーニュのテロワール至上主義みたいで嫌なのですが(笑)、そうではなくてブドウ果実から多くを抽出しようとする昨今の醸造技術ではなくとも、個性のある素晴らしいワインが出来ることを考えると、ピノ・ノアールの偉大さが再認識されます。
ドメーヌ・ド・ラ・プーレットのワインを飲むとそんな感じがします。

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ウィマーラのピノ・ノアール

Jul 09, 2009 by toshiaki |
ウィマーラのピノ・ノアールが2007年から2008年にヴィンテージが変りました。

あのオーストラリア、オレンジ地区でローガンさんがつくってるワインです。

相変わらず酸と濃さがあり、コストパフォーマンスは高いです。あと、青臭さではないのです、ちょっと植物のニュアンスがあり、森の中みたいなミネラル感がありました。

ほうー。

なかなか良いですね。

オーストラリアっぽくない出来です。

複雑味があり、ブルゴーニュのニュイ・サンジョルジュのモレ・サン・ドニみたいなスタイルです。(2007年もモレ・サン・ドニのように感じましたが、更にミネラル感が増したような気がしました。)
あと、翌日の状態が明らかに2007年より安定してます。
2007年を翌日飲んだ時は明らかに灌漑したワインの欠点が伺えましたが、2008年はかなり改善されています。

もともと気候が安定していますし、オーストラリアでも最も冷涼な地区ですから、やはりピノ・ノアールの栽培には適しているのですね。

ローガンさんが更に努力、工夫を重ねているのでしょうね。

どんな技を使ったんでしょうね(笑)?

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また変なワイン見つけちゃいました(笑)。これが楽しい

Jun 26, 2009 by toshiaki |
NHKの大河ドラマ『天地人』皆さん観ておられますか?
我が家は大河ドラマのファンで毎週日曜日は欠かさず観るようにしてます。見損なった時は土曜日の昼の再放送で観ます(笑)。

ところでフランスワインに『天地人』と漢字で書いたワインがありました!
『怪しい匂いがプンプンするなぁ(笑)。』
良く調べますと日本人の仲田さんと言う方がブルゴーニュで2000年からネゴシアンを始たそうなのです。
彼の、日本やアジアとフランスをワインで結ぶ夢の言葉として『天地人』を使い始めたそうです。面白い方がいます!
彼はもともとが醸造家なのですが、クルティエ(仲買人)の資格をもっています。
そこで良く知るブルゴーニュワインを自身で醸造したり(ブドウを購入)、樽や瓶詰めしたワインを上手に選び日本に輸出しています。
ラインナップはいわゆる超有名な生産者のワインではなく、新進気鋭のニューフェイスの小規模生産者のワインを極めてリーズナブルな価格で捜してきます。
日本のワイン市場が成熟したことの証ですね。
いままでこのような方はほとんどいませんでした。いたとしても大手インポーターの紐付きですから、あまり味わいの信用出来ない場合がほとんどでした。
今、彼のワインを幾つかサンプルで取り寄せました。(もちろん有料です(笑))
味わいが良ければ取り扱いたいですね。

また変なワイン見つけちゃいました(笑)。これが楽しいのです!

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ワインは30度以上の熱を受けると一気に劣化します

Jun 23, 2009 by toshiaki |
いやー、今日は暑い上蒸しますね。
湿度が凄いです。
ちなみに当店のワインセラーは加湿しない状態で湿度73パーセントです。
当店のワインセラーはガラス部分が広いので外側は結露でびっしょりです。(もちろん店内は冷房入ってます。)
こんな時期にエアコンが壊れたら大変なことになります。
考えただけでゾッとします。
ワインは30度以上の熱を受けると一気に劣化します。また、熱を受けた劣化は回復しません。
ですから夏場は我々にとっては鬼門なのです。
これから30度を超える日が頻繁にあります。

ちなみに明日は30度を超えるそうです。

心せねば!

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オレゴンやらワシントンなどの産地の勉強をしています

Jun 16, 2009 by toshiaki |
今日は過しやすいですね。曇ってても暑くないほうが有り難いです(笑)。
ここのところオレゴンやらワシントンなどの産地の勉強をしています。
同じアメリカですけどカリフォルニアとは違いますし、それぞれに違いがあり面白いですね。
カリフォルニア、オレゴン、ワシントンと西海岸の地続きなのですが緯度で5度くらい違いますから、ヨーロッパでいうと冷涼なドイツから温暖な地中海までの範囲に収まるくらいです。
そうすると簡単にアメリカのワインと一括りで片付けられません。
もちろんワインつくりの歴史の浅さは共通ですが、それでも先行したカリフォルニア二番手のオレゴンとそれに連なるワシントンとそれぞれにワイン産業の経緯があり、そこらへんの事情がワインつくりにも影響しているようです。
アメリカって面白い国だと思います。
もう少し勉強してからリポートしますので。

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当店で一番古い1959年のワイン

Jun 13, 2009 by toshiaki |
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久し振りに天気の良い週末ですね。
半袖がちょうど良いくらいです。

最近よくオールドヴィンテージワインの問い合わせがあります。
ヴィンテージから推測すると親しい方へのプレゼントのようです。
単純に貰った方は喜びますよね。
当店でも状態の良いもので、比較的安いオールドヴィンテージワインを見つけた時は仕入れることにしています。
10年ほど前のものでしたら、安心していれられますが、20年以上前のワインですとかなり真剣に注意を払います。
コルク自体20年くらいが限界なのです。良いコルクは30年くらい保つものもありますが、それを信頼するより疑ってかかるべきです。
なんたって飲んでみないと分りませんから、取扱う方も冷や汗ものです。
当店では生産者の蔵出しのオールドヴィンテージワインが中心となります。
このワインは生産者が自身のセラーに眠らしておいたワインを状態確認後コルクを打ち直して出荷したものです。もちろん数は限られていますから、普段から付き合いのある生産者から好意的に若干回ってくる程度です。継続的な付き合いをしていないと割り当ててもらえないワインです。
まあ、お金に糸目をつけずに高い有名ワインのオールドヴィンテージを手に入れようとする方もおられますが、ワインの出所を確認しないと失敗しますからご注意を!

急いでオールドヴィンテージワインを捜すと失敗する場合があります。前もってご依頼があれば、十分注意して見つかることもあります。
普段から『~年のヴィンテージのワインあったら捜しといて。』と声をかけていただければ、良いものが見つかる可能性も高いです。
でも、家内から『私のバースデーヴィンテージのワインが無いのよね。』と言われました。

『うーん。あんまり恵まれたヴィンテージじゃないし、そのくらい古いものはチョット無理なんじゃない(小声で)』『でもマディラかポートか貴腐ワインだっらあるかも?』

いまだに見つかりません(スミマセン)
見つかったらラッキーくらいにお考え下さい(笑)。

※写真は当店で一番古い1959年のワインです。
ちなみに蔵出しです。
もうひとつついでに私のバースデーヴィンテージワインです。ゴメンなさい(笑)。

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すっぱいワインありませんか?

Jun 01, 2009 by toshiaki |
先日あるお客様から聞かれました。
「すっぱいワインありませんか?例えば昔のシャブリみたいなワイン。」うーん。
ドメーヌ・マルタンのミュスカデ・シュール・リーは御飲みになってますし、ソーヴィニヨン・サンブリは売れ切れちゃいましたし…。
「ありませんですね。」たしかに白ワインを仕入れる際に気にすることは、豊かさと柔らか味が第一で選びます。
昔よくあったぶっきらぼうだけど素朴な白ワインはあまりみかけなくなりました。
市場でもすっぱさが目立たないスタイルがほとんどなのです。

うーん。

夏場の暑い日の夜のむにはすっぱい白ワインは必要です!
鯵の刺身を食べながらすっぱい白ワイン飲むと癒されます。
早速捜さねば!
すっぱさとちょっと塩辛さのあるグロ・プランなんか良いですね。
もちろんサン・ブリももう一度あたってみましょう。
まるっきりドライスタイルのリースリングなんかあったらベストかも?
今私は涎を出しながら想像しています(笑)。
結構真剣なのです。(笑)

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ポルトガルのワイン産地

Apr 24, 2009 by akiko |
明日は マスキューの試飲会です。
ポルトガルの赤も 試飲していただく予定。
もうちょっと ポルトガルのワインについて
頭に入れておこう と、昨日ウチにあるワインアトラスで
アレンテージョあたりを眺めていました。

標高は200~400mくらい、等高線をたどっていくと
意外と平ら。ところどころに 丘があるようですが。
これなら  たっぷりの日照があるでしょう。
内陸ですから、雨も それほど多くはないはず。
ボリュームのある 味わいが うまれるに違いない。
そのうえ、酸もしっかりあって エレガントだし、
伸びやかなバランス。 気温 特に 日中と夜間の
温度差が気になります。

注目すべきワイナリーも いくつかあるようです。
具体的に どんな 醸造法を とっているのか
ウチにある資料では わからないのが残念。

時間が出来たら ネット で調べられるでしょうか。

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ピノ・ノアールって難しいですね

Apr 20, 2009 by toshiaki |
もともとが栽培が難しく手のかかる品種で、ほっといても自然に収穫できるブドウ品種ではありません。そのうえ収穫量も手のかかるのに反比例して少ないのです。
ですからどうしてもコストが高くなります。なかなか安くて美味しいピノ・ノアールはないのが現実です。
また、ピノ・ノアールの国際基準、いうならば目標とすべきがブルゴーニュですから価格もブルゴーニュに比べることになります。この点でもハードルは勢い高くなります(笑)。

実はここのところずっとブルゴーニュ以外のピノ・ノアールを捜していました。
ワインのつくり手にはブルゴーニュを出し抜いてやろうと本気で考え努力している人がかなりの数います。
ここ20年ほどのテクノロジーの進歩とデータの蓄積から、そろそろニュースターが現れても良い頃です。

そんな訳でオーストラリアのローガン・ワイナリーやアメリカ、オレゴンのドメーヌ・セリーヌ、トリイ・モア、ウィラメット・ヴァレー ヴィンヤードなど幾つか見つかりました。
まだまだブルゴーニュが平伏すほどのレベルではありませんが、比べ方によれば価値のあるワインだとおもいます。

こんどはオーストラリアあたりのピノ・ノアールを捜してみようと思っています。
なんかありそうな気がしませんか?

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遂に入荷!ドメーヌ・セリーヌの赤ワイン。

Apr 17, 2009 by toshiaki |
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遂に入荷いたしました!ドメーヌ・セリーヌの赤ワイン
オレゴン州のワインづくりの歴史は1966年以来40年ほどしかありません。しかしブルゴーニューレベルののピノ・ノアールを作り出した聖地なのです。しかもオレゴン ピノ・ノアールのトップ生産者ドメーヌ・セリーヌのワインです。
うーん。
簡単に言ってしまうとあのロマネ・コンティなどの名だたるピノ・ノアールなどと3度にわたるブラインドティスティングで完勝した伝説のワイン生産者なのです。(ミネラル感がもう少しあれば良いような気もしますが。)

オレゴン州自体緯度は45度でブルゴーニュやアルザスなどと同じで恵まれた日照があります。そしてなによりもカリフォルニアなどと違い灌漑をする必要がありません。そのためフィロキセラの害も少なく、余分なコストもかかりません。環境に負荷を与えない条件なのです。

とくに1000メートル級の海岸沿いの山地とカスケード山脈にはさまれた州の北側のA.V.Aウィラメット・ヴァレーの地は海岸から流れる湿気が年間1100mmほどの適度な雨をもたらし、その夏場にはほとんど降水がなく、凝縮したブドウ果づくりには最適の環境なのです。
また、内陸部の高地ですから昼間と夜間の寒暖差がありブドウ果の酸も十分に生成できます。
ブルゴーニュレベルのピノ・ノアール栽培地と言えるのです。
パワーだけのマッチョなワインとは訳が違います。ピノ・ノアールの麗しさがあります。
余韻の長さと美しさは飲み手を魅了します。
抜栓後ワインが向上するスタイルはカリフォルニアワインとは違う質のワインであることの証なのです。
灌漑しないでブドウを栽培できますから、ワインの構造がしっかりしますので、無駄にワインを濃くする必要がありません。
ドメーヌ・セリーヌはブドウ樹の密植と徹底的な管理、栽培を行うことで世界でもっとも凝縮感のある美しいピノ・ノアールを作り出しました。恵まれた環境と努力をもってすれば決してフロックではないのです。
ただしドメーヌ・セリーヌ自体が設立されてから20年ほどの歴史しかありませんから、作り出すワインの熟成能力はまだ検証できません。(笑)
数百年の歴史をもつブルゴーニュのグラン・クリュの、神秘と言えるような熟成する生命をも凌ぐこととは別だとは思いますが。
生きてるうちに見届けたいですね(笑)。
そんな期待すら抱かせてくれる素晴らしいワインです!

少なくとも現時点ではアメリカ最良のピノ・ノアールです(笑)。

■ドメーヌ・セリーヌの赤ワイン
>> ピノ・ノアール エヴァンスタッド・リザーブ 2005年
>> ピノ・ノアール ヤムヒル・キュヴェ 2006年

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ソムリエ協会の雑誌

Mar 24, 2009 by toshiaki |
ソムリエ協会の雑誌を読んでいました。中でも面白い記事がありました。なんでもイギリスの調査機関IWSR(インターナショナル・ワイン&スピリッツ・レコード社)というのがあって、2012年のワイン消費の動向を予測しています。
ワインビジネスに携わる人間はちょっと気になる話です。
2007年の時点でのワイン総消費量の国別ランキングはイタリア、フランス、アメリカの順となっています。それが2012年になるとアメリカ、イタリア、フランスの順に変わるそうです。
アメリカは市場としては凄いのですね。(生産量でも2007年では4位です。)そして総消費量でずば抜けた伸びが考えられているのが、中国とロシアです。やはり人口の多い国の伸びは侮れませんね。
ちなみに日本は生産量、消費量ともにトップ10外ですが、国別消費金額では10位となるそうです。更にちょっとややこしいのですが、2007年の輸入金額ではイギリス、ドイツ、アメリカの順ですが日本はなんと6位です。地理的にはヨーロッパからは極東の辺境の地ですが、たいしたものです。
ある意味ワイン文化が爛熟しつつあるようにヨーロッパからは見えるはずです。
人口も少なく一人当たりの消費量も少ない日本ですが、更にワイン消費は確実に伸びます。なんといっても2007年では飲酒人口に換算すると、一人当たり年間2Lしかワインは飲まれていませんから。
ちゃんとした良いワイン選びこそ必要です!
頑張らなくては!

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マストロ

Mar 02, 2009 by toshiaki |
昨日、試飲会の残りのマストロ飲んだのですが。
やはり旨いです。
この価格帯のアリアニコですから、ヘビー級の作りではないのですが。
一般にアリアニコはとことんヘビー級に作らないと、あの柔らかで豊かな味わいになりません。
難しい品種なのです。

ここ数年イタリアは地場品種が見直され在来のアリアニコ種などを使ったワインが増えました。I.G.T.に良くあるカベルネ・ソーヴィニヨンなどのフランス品種の流行に対する反動です。
とはいえもともと土地にあった品種ですから、フランス品種より成果が出て当たり前なのです。ただカベルネ・ソーヴィニヨンだと高く売れるだけなのです(笑)。
話がそれてしまいました。そんなこんなで私にとってマストロは待望のアリアニコなのです。
その良さは一言でいうなら、「幸せになれる。」ワインなのです。
アリアニコのタンニンの優しさは比類がありません。

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山梨のワイン用ブドウの甲州種が足りないそうです

Jan 19, 2009 by toshiaki |
今日も過ごしやすいですね。
新聞に載っていました。なんでも山梨のワイン用ブドウの甲州種が足りないそうです。
栽培農家が買取価格が低いため巨峰などの高く売れる食用品種に転作したためらしいです。
なんでも25円くらいだったのが75円ほどに高騰しているらしいです。
だいたい1kgのブドウからワインは1本弱できますから…
原料コストの事を我々が云々するのはあまり良い事ではありませんから控えることにします。
ただ問題は日本国産ワインが自社の自造ブドウだけで成り立たない現状だと思います。
基本的にブドウ生産者とワインナリーは同じものであることが望ましいですから、ワイナリー経営とブドウ生産が同じ人間で行われるような施策を誘導する必要があります。
それがあってこそ品質の真の向上があるはずです。
やはり良い優れたブドウは自分でつくらなくては良いワインになかなかなりません。
日本酒の酒蔵とは同じ物差しで考える訳にいきません。(日本酒のんでも米の品種の特徴は分かりませんから。)
日本酒と同じ酒税法でワインを扱うことには無理があります。ワイン法をつくる必要がありますよね。
それがすぐに叶わないなら100パーセント自家栽培自家醸造のワイナリーを株式会社で運営できれば可能だと思うのですが…。
既存の目に見えない障壁があります。

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侮れませんでした。

Jan 18, 2009 by toshiaki |
何をって?
2008年のイタリア、プーリアのノヴェロ・サレントです。あのコンティ・ゼッカがつくったワインです。(ラベルにヒバリの絵が描いてあるワインです。)
去年の暮れには完売になったワインです。
じつは1本だけ隠し持っていたのです(笑)。
2008年は例年に比べてやや線が細いような気がしてたので、少し間を置いて落ち着いてから試してみようと思ったのです。すこしたてば線の細さはすぐに分かりますから。
侮ってました。
もともと木樽は使っていませんから、隠しようがないスタイルなのですが、抜栓後5日経ってもまだ旨い!
おー!
計り知れない強靱な酸があったのです。
というよりは抜栓することで未完成のワインが出来上がったワインになったとでも考えた方が良いほどです。
安直な媚びたワインづくりをしてないのですね。さすがコンティ・ゼッカ!
ノヴェロとヌーボの違いが分かったような気がしました。

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お客様の指向はブランドよりもバリュー フォー プライス

Dec 29, 2008 by toshiaki |
いやー、良い天気ですね。このまま正月まで続いてくれれば良いのですが。暗い話ばかりですから、せめて天気が良ければ気分も多少はスッキリします。

ところで、今年思ったのですが、お客様の指向がブランドよりもバリュー フォー プライスに向っています。景気が悪いことも原因なのでしょうが、とても良い事だと思います。日本のワイン市場も成熟に向っているようです。
来年になるとインポーターさんも新しい商品に入れ替わりますから、円高の恩恵にあずかれそうです。とはいえ、名前だけの高いワインが売れるとは考えられません。
名前だけの高いワインを飲んで失敗した方が多いからです。
いよいよ我々の出番か(笑)?
まあ、当店の場合かなり扱いアイテムがマイナーな上、偏りがありますから変な期待は持たない方が良いでしょう(笑)。
来年も相変わらずのスタイルでやって行くつもりですので、よろしくお願いいたします。
いけない、いけない!まだ31日まで営業しておりますので、ワインが足りない方の御来店おまちしております。
今年の正月は長いですから(笑)。

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