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6月29日のマスキュー店内試飲会のラインナップ

Jun 25, 2013 by weblogland
今月6月29日のマスキュー店内試飲会のラインナップが決まりました!

ワインの試飲会ラインナップ

まずは北イタリア トレンティーノ-アルト・アディジェの白ワイン造りの名手ケットマイアーの泡でウェルカムです(笑)。
グラン・キュヴェ・ブリュット N.V.ケットマイアー イタリア 発泡性 白 アルト・アディジェD.O.C.750ml 1650円税込み
ピノ・ビアンコ種100%から造られたスパークリングワインです。
とにかくリンゴ酸がしっかりしてますから、香りの抜けと広がりが素晴らしい。ロワールのシェナン・ブランで造ったクレマンがちょっと似てますか。
中途半端なフランチャコルタ飲むより楽しめること請け合います(笑)。

続いて同じくケットマイアーのスティル
ピノ・グリージョ 2012年 ケットマイアー イタリア白 アルト・アディジェ‐シュッドチロルD.O.C.750ml 1500円税込み
魂のアルト・アディジェ‐シュッドチロルD.O.C.。このアルト・アディジェの後のシュッドチロルがこだわりなのです。シュッドチロル いわゆる南チロル地方。単なる土地の名称ではなく民族のアイデンティティーなのです。幾度かの戦乱で国境線は変わっても住民は変わらない!地域の畑と地場品種のこだわりこそがケットマイアーの心です。
冷涼なこの地で尽力して造られたピノ・グリージョは素晴らしい密度感。アルコール分13%に到達するために、どれほどのハードワークと経験の蓄積が必要か、ワインを口にすると想い浮かび上がります。
トロリとした舌触りと驚くほどフレッシュで伸びやかな酸とのバランスは、この地でこそのスタイル。冷涼な地で育まれた多量のリンゴ酸を生かした味わいが、エレガントにまとまっている不思議。生命力の強さを感じる味わいなのです。地元のチーズに是非とも合わせたくなりますね。

中盤戦はスペイン ペネデスのロシャレルが造るロゼと赤。赤ワインはマスキューの定番。山羊が描かれたかわいいラベルデザインのワインです。
とても深みがあり美味しいワインです。今回ロゼの初登場に併せ、赤も試飲会再登場です(笑)。
〇アマルテア・ロサード 2011年 ロシャレル スペイン ロゼ ペネデスD.O.750ml 1580円税込み
色はガーネットに近い濃さ。ボジョレーより濃いですね。でも味わいは完璧にロゼですからご安心を(笑)。
非常にフルーティーで伸びやか、しかも滑らかな質感があります。酸とボディーのバランスが素晴らしいのです。かなり複雑で、シトラス系やりんご、オレンジ、チェリー、ベリー、桃などの果実味がたっぷりですが、単一品種で造ったような溶け込みの良さがあります。
ありきたりなロゼワインではありません。

セパージュはメルロ、ピノ・ノワール、シラー。なんという組み合わせ!
セオリーは無視してますね(笑)。

アマルテア・ティント2010年 ロシャレル スペイン カタルーニャ 赤 750ml 1580円税込み
じつはこの生産者ロシャレルはいわゆるビオディナミの生産者。私はビオディナミを唄った生産者は嫌いなのですが(笑)。
初夏の除葉に山羊を使っている写真を見て、思わず頬を緩めてしまいました(笑)。山羊が葡萄果を食べずに葉だけ食べるように、山羊使いが仕込んだとのこと。
低収穫量と農薬の使用を極力避けたハードワークと山羊の力が、このワインを旨くしていることは確かなようです(笑)。

「世界は広い。」と思えるワインです。

さと今回のトリはフランス ブルゴーニュのドメーヌ・ジェラール・セガンの二つのキュヴェ、『シャンタル』と『ジェラール』の飲み比べです。同じ2010年のワインですが、『シャンタル』はシャンボール・ミュズィニー、『ジェラール』はジュヴレイ・シャンベルタンが中身です。比べると明かな差が…。
●『キュヴェ・シャンタル』2010年ドメーヌ・ジェラール・セガン フランス ブルゴーニュ 赤 750ml 2685円税込み
●『キュヴェ・ジェラール』2010年ドメーヌ・ジェラール・セガン フランス ブルゴーニュ 赤 750ml 2685円税込み

マスキューの定番ブルゴーニュです。ようやくの入荷です。まあ、基本的に年一度の出荷ですからしょうがありません(笑)。
このドメーヌはフランスでもお買い得のブルゴーニュワインを造ることで評判です。じつは、この『キュヴェ・ジェラール』なんと中身はジュヴレイ・シャンベルタンなのです。味わいも確かにジュヴレイ・シャンベルタンなのです。ジュヴレイ・シャンベルタンらしい男性的なニュアンスがあります。ジュヴレイ・シャンベルタンA.C.ランクのワインを飲んだ時、薄くてがっかりすることがありますが、ブルゴーニュA.C.のこのキュヴェは飲んでみて、いかにもジュヴレイ・シャンベルタンらしいタイトな味わいで、ビックリなのです。
そして『キュヴェ・シャンタル』。こちらはシャンボール・ミュズィニーです。なまめかしさがあり、女性的な舌触りはいかにもシャンボール・ミュズィニー。ボンヌ・マール寄りですが、アペラシオンの特徴が良く出ています。
この二つのキュヴェを飲み比べるとテロワールの存在を疑えなくなります。同じ人が同じ年に同じように造ったワインが、畑の違いで違う。それもその畑共通の味わいの特徴を持ちながら出来上がることの不思議。テロワールが単なる共同幻想ではないとしか思えません。
ところで、この二つのワイン、マスキューでは『シャンタルさん』と『ジェラール君』と呼んでいます(笑)。永く扱うと愛着が生まれます(笑)。
ドメーヌの当主ジェラールさんに昔会う機会があり、「なんでブルゴーニュA.C.で安く売るのですか?ジュヴレイ・シャンベルタンA.C.で売れば高く売れるのに?」と聞いたところ「だってブルゴーニュA.C.で売った方が安いでしょ?(なんでそんなこと聞くの?)」逆に変な顔されちゃいました(笑)。我道を行くフランス人なのです。
これでマスキューでも、一番コストパフォーマンスに優れたブルゴーニュワインの揃い踏みとなりました。めでたしめでたし(笑)。


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