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店内試飲会のラインナップ 201503

Mar 23, 2015 by weblogland
今月 3月27・28日のマスキュー店内試飲会のラインナップ決まりました!
今回のテーマは前半戦は『春』。後半戦は『ポルトガル』です。



まずはマスキュー定番 イタリア サルデーニャ島のヴェルメンティーノ。いかにも『春』なのです(笑)。
ヴェルメンティーノ・ディ・サルデーニャ 2013年 パーラ イタリア 白 サルデーニャ島 D.O.C.750ml 1759円税込

ご存知イタリア サルデーニャ島のトップランナー パーラの造るヴェルメンティーノです。

サルデーニャ島のヴェルメンティーノと言うと島の北部で造られるD.O.C.G.ヴェルメンティーノ・ディ・ガルーラが頂点には違いありませんが、ちょっと高くて普段飲みには向いていません(笑)。

かといってイタリア本島の数多あるヴェルメンティーノだと緩い(笑)。

香りの広がりと強さがあり、ミネラル感、植物のニュアンスがあるパーラのヴェルメンティーノはやはりグッド。

魚介類からアスパラ・トマトなどの野菜そしてシェーブルのチーズまで合わせやすいのは福音なのです。

もちろんワイン自体の揺るがない構造の良さがあってのこと。

そしてイタリアを代表するモンテプルチアーノ種のロゼと赤を比べていただきます。
◯チェラスオーロ・ダブルッツォ 2013年 コッレフリージオ ロゼ イタリア アプルッツオ州 チェラスオーロ・ダブルッツォD.O.C.750ml 1481円税込

このワイン、アプルッツオ州南部の新進ワイナリー コッレフリージオが造ります。コッレフリージオは有機栽培を導入した35ヘクタールの自社畑の葡萄だけでワイナリー造りを行っています。地元の自然環境を重視し、テロワールを表現することを何よりも大切に考えています。
直接圧搾法で造られていますから、モンテプルチアーノ種の香りだけ引き出し、タンニンを取り除いた感じ。ラズベリーの香りが全開の春らしい辛口ワインなのです。


モンテプルチアーノ・ダブルッツォ 2012年 コッレフリージオ 赤 イタリア アプルッツオ州 モンテプルチアーノ・ダブルッツォD.O.C.750ml 1481円税込

マスキューではロゼのチェラスオーロ・ダブルッツォが定番となっており、何故だかメインのモンテプルチアーノ・ダブルッツォがない(笑)。
これはいけない!
赤とロゼ両方あってこそモンテプルチアーノ種が理解出来るはず!府に落ちるのです。
でも、両者を飲み比べてみて更にロゼと赤ワインの迷宮にハマるかも(笑)?決定的な差があるようで無い?

さて、後半戦『ポルトガル』のトップバッターはマスキュー定番の『アトランティコ』。コストパフォーマンスの高さは周知(笑)。今風ポルトガルのトップランナーと言えるかと。
●『アトランティコ』2012年 赤 ポルトガル アレンテジャーノ 750ml 972円税込
ポルトガル南側のアレンテジャーノ地域の地酒です。フランスのエリアのヴァン・ド・ペイにあたるヴィーニョ・レジオナウ・アレンテジャーノ。
このワインまず見た目がカッコイイ。ラベルとキャップシールのデザインが素敵なのです。品良く高級感が漂ってます(笑)。
生産者のアレクシャンデレ・レウヴァスは2003年にアレンテジャーノの中心部分の新興ワイン産地アレンテージョに設立されました。環境に配慮した環境保全型農法を実施しているそうです。(単純に有機農法や無農薬とは違ったポルトガル独自の理念があるようです。)
セパージュはトリンカデイラ34%、アリカンテ・ブーシェ33%、アラゴネス33%と在来の品種で、ステンレスタンクで発酵後、バリックで3ヶ月熟成されます。
味わいはビックリするほど鮮烈!
完熟した赤い果実が溢れ出ます。明瞭な赤い果実味には赤紫蘇やハイビスカスの酸味がアクセントとなり深みを演出します。
アルコール分も14.5%ありますからボディーもしっかりしており、鮮烈な果実味が渦巻いています。濃密な舌触りも説得力十分です。
このインパクト、価格の常識を遥かに上回ります。

次は地味に実に美味しい『ジンブロ』です。これもマスキュー定番なのですが、あまり売れない(笑)。でも、売りたい!
ホントにお勧めワインなのです。
ジンブロ 2008年 キンタ・ド・ジンブロ ポルトガル ドゥロD.O.C. 赤 750ml 1712円税込
このワイナリーは1993年にマヌエル・ピント・エスパニョルさんが始めた家族経営のワイナリーです。ワイナリー名になっているキンタ・ド・ジンブロとは畑名で「ジンブロ畑」の意味です。この「ジンブロ畑」は1875年にヴィンテージ・ポートがつくられた記録があるほどの一流の畑でした。ドウロ・スペリュール地区にあり、長年ブロス&アルメディア社のヴィンテージ・ポートをつくってきました。エスパニョルさんは2003年にこの畑を取得して、ポートではなくスティルワイン造りにチャレンジしました。
このワインはトウリガ・ナシオナル30パーセント、トウリガ・フランカ30パーセント、ティンタ・ロリス20パーセント、ティンタ・バロッカ20パーセントとすべてポート用のブドウでつくられます。木樽も400Lと500Lのフレンチとアメリカンオークのものを使います。無理にバリックを使わないところが良いのです。密度が高い果実味と樽香の溶け込みは素晴らしく、まさにハイグレード!余韻がもう少し長ければグレートワインになれそうです。
柔らかでキメの細かいタンニンは飲み手に安寧を与えてくれます。
新たなスターの予感がします。
ここまで密度がありながら、エレガントさを伴ったワインに度肝を抜かれました。ブラインドで飲んだら、ポートの産地のワインとはまず判らないですね。
恐るべしポルトガルワイン。
いままで何度かポートの産地の赤ワインを飲みましたが、完成度は一番のワインです
目が放せない産地ですね。
なんたってポテンシャルの高さが桁外れです。
しかも安い(笑)!

最後は、ケチなマスキューが見つけた安くて美味しくてビックリのワインです(笑)。
モンテフィーノ・レゼルヴァ 2005年 モンテ・ダ・ペーニャ ポルトガル 赤 ヴィーニョ・レジョナル・アレンテジャーノ 750ml 2098円税込

このワインの生産地域はヴィーニョ・レジョナル・アレンテジャーノ 。スペインとの国境となるサエ・マメデ山脈に連なるペーニャ山の中腹に畑はあります。南北に伸びる国境線の真ん中あたりですね。
畑は真っ白(笑)。白い花崗岩の二次堆積で覆われています。御影石の産地として有名で、日本にも輸出されているとか。
生産者のモンテ・ダ・ペーニャは1984年創業の家族経営。畑に生えていた古木の葡萄樹を台木にしたそうです。なんでも暑すぎてフィロキセラも生きていけないそうです(笑)。また、いきなり若い木を植えても土壌に水分が無いため根づかないため、ある程度根が張るまでは灌漑しないといけないそうです。
造りはシンプル。手摘みで収穫後すぐに除梗破砕してアルコール醗酵。1ヶ月ほど醸してからアリエ産のフレンチオーク樽で1年熟成させてからアッサンブラージュして瓶詰めし、更に飲み頃になるまで瓶熟成させます。最終的には8年経ってようやくリリース。今時珍しいクラシックなスローぶりなのです(笑)。
セパージュは地場品種トゥーリガー・ナショナル、トリンカデイラ、アリカンテ・ブーシェ、アラゴネス。味わいは長い熟成により深み複雑さの頂点。暑い産地のワインですから明瞭さには欠けますが、バランスのとれた凝縮した果実味は圧巻です。大量のグリセリンが熟成によりエステル香に変わってきていますので、アレルギーを起こす方もいるかも?でも、これもスタイル(笑)。好きになるか?嫌いになるか?貴方次第なのです。
ただし、ずば抜けた品質は保証いたします(笑)。

以上6本、皆様のお越しお待ち申し上げます

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