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桝久 試飲会のラインナップ決まりました!

Oct 28, 2020 by weblogland
今月末10月30日(金)、31日(土)のマスキュー試飲会のラインナップ決まりました!

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今月は遠慮がちに5本!でも番外のノヴェッロがあるから(笑)、何本になるかな?
一応入店3名様で入店制限させていただきます。偉そうでイヤなんですが(笑)。お許し下さい。
30日の金曜日は17時~20時30分
31日の土曜日は11時~20時30分
いつも通りのスケジュールでございます。店内の人数を見ながらコソッと来てくださいませ(笑)。


これ去年の今頃扱いましたね(笑)。今年はより辛口ドライな仕上がりかと。
ヌーヴォーとは違った作りたての美味しさ!
◎ソールティ 白 N.V. モンテ・ディ・ロアリ
イタリア ヴェネト フリザンテ 微発泡白 750ml 王冠キャップ 1,782 円税込

このワイナリーは18世紀後半にガルダ湖の南約8km
のモンテ・ママオルの丘陵で始まりました。現在はステファン氏とその奥さんと二人で14ヘクタールの農園を経営。奥さんのマレシアさんはビオテクノロジーを学んでおり、農園では葡萄樹以外も含めたビオデナミを実践しています。

そのうちの10ヘクタールが葡萄畑。ママオルの丘は氷河期のモレーンの末端にあたり、ガルダ湖をせき止めています。このため標高が平野部より高く標高192m
。水捌けがよく、一般のバルドリーノの畑より冷涼な点、ワインに締まりがあるのが特徴ですね。
出来上がったワインにはあざとさがなくとても自然で素直。マスキューの定番生産者でもあります。

これはアンフォラで発酵・熟成させた白ワインをそのまま瓶詰めしたもの(笑)。もちろん濾過やSO2の添加をしていません。ですから微発泡(ガス圧2.6気圧)で抜栓後に澱が舞います(笑)。とてもフレッシュでフルーティーな辛口でございます
(笑)。ちょっと未完成なスタイルなのですが(笑)、似たようなものに比べてとても安く良心的。
セパージュはマルヴァジア、フェルナンダ、モスカート。マスカットやグレープフルーツ、レモンなどのフレッシュな香りは複雑。ハニーなニュアンスは豊かさの表れ。上質でフレッシュな辛口の味わいは自然の恵み、畑の風景を彷彿とさせてくれます(笑)。食卓に上げれば幸せになること請け合います(笑)。
あと、このワイン、ノン・ヴィンテージなのです。普通この手のワインは新酒だけで造るものですが?
調べますと、9月にはもう瓶詰めしています。このため蔵のリザーブ・ワインに今年早々収穫したものを混ぜて造るとのこと。今年の葡萄の比率の方が高いそうです。
それゆえ複雑でフルーティーな味わいが表現できるようです。自分のワインを熟知し、しかもイノヴェーションもしている訳です。あとリパッソやアマローネなどを造るヴェネトの遺伝子がそうさせるのかもしれません(笑)。
未完成な完成品とでも言えますか(笑)。


〇『J,マイヤー』ピノ・ノワール 2019年 モーゼルランド社 ドイツ プファルツ Q.b.A.白 750ml 1296円税込み スクリュー・キャップ

組合員数 約2000名、ブドウ栽培面積約1900ha、ワイン年間生産量 約2000万Lを誇るドイツ一の巨大協同組合。同じ銘柄のピノ・ノワールの赤はマスキューの大定番(笑)。

これはピノ・ノワールの白!
ピノ・ノワールを使ったブラン・ド・ノワールでございます(笑)。
なんでもインポーターのアグリさんがJマイヤーに頼んで特別に作ったものとか(笑)

味わいは斬新(笑)。そりゃそーです。初体験ですからね。基本柑橘類の果実味なのですが、あまりアロマチックではありません。香りより重さ厚みに作用しています。もちろん赤のピノ・ノワール的な赤い果実も感じられますが、あくまでも副次的。そしてワインとしてのバランスが良く崩れない出来映え。
コレ良いのでは!
鍋物等の和食にぴったりですね(笑)。
もちろん安い価格帯のものですが、かつてのプファルツのレベルは越えています。あと、ドイツでピノ系の葡萄で造ることが無理がないことを実感させられました。ピノ・ノワールやピノ・グリ、ピノ・ブランなどが気候的にドイツが適していると言わざるを得ませんね。もともとアルザスの陸続きですし、温暖化の恩恵ですね。しかもピノ・ノワールの白とは!
ワインのスペックを調べると、アルコール分は12%と無理に上げていません。残糖分は1L中6gとトロッケンの範疇です。きっと赤と同じ原料で作っていますね。値段も同じだし(笑)。飲んだ印象は割りと甘く感じましたが、糖分ではなくワインの厚み由来のグリセリンの甘味です。
実際アルコール分換算1%ほどの補糖はしているようですが、出来上がったワインには無理がない印象です。
う~ん。
やられたなぁ(笑)。


先月ご紹介した『ガルナッチャ』に続き今度は『モナストレル』。柳の下にドジョウは2匹いたようです(笑)。
●インモルタリス モナストレル 2016年 パゴ・アイレス スペイン ムルシア州 ブーリャスD.O. 赤 750ml 1180円税込み
このワイナリーは歴史が古く12世紀から続く農園が起源。現在はフェデリコ・ラモン・ファミリーの所有で1980年代から大幅に整備され、アラゴン最大の個人経営農場の一つとなりました。(バルセロナのラモン・ロケッタ・ファミリーとは別。念のため。)
また、パゴ・アイレスはアラゴン地方で唯一パゴに認定されているワイナリーです。パゴとはフランスのシャトーと同じような感じです。ただワイン生産ヒエラルキーの頂点でもありますから2019年現在、スペイン全土で20社ほどしかありません。ワイン自体のオリジナリティーを所有する畑とリンクさせる生産体制を確立することで、そのワイナリーのブランド力を強化し、ひいてはそれを地域にフィードバックする目論見でございます(笑)。ワインの品質が上がりますから、消費者、生産者ともにウィン・ウィンかな(笑)?


これはパゴ・アイレスがブーリャスの契約葡萄生産農家の栽培するモナストレルを使い造った赤ワイン。『インモルタリス』とは『不滅』の意味。パゴ・アイレスと契約農家の新たなブランドです。ブーリャスは、モナストレルで世界的に有名なフミーリャの南にある高台のD.O.。
それゆえか、フミーリャやイエクラのモナストレルと比べると冷涼で締まった感じがします。
700~1,000mの高い標高で栽培された平均樹齢45年のモナストレルから造ったワインは濃厚。1本の葡萄樹から1Lほどのワイン果汁しか搾汁しません。
10月の第2週に手摘みされたモナストレルはまず、4℃で2日間の果皮浸漬したのち天然酵母で27℃で15日間のアルコール発酵。そしてそのまま22~22℃で20日間の乳酸発酵をします。かなり発酵に時間をかけますので、ゆっくり抽出されたアロマやタンニンは美しさと特徴的な味わいとなります。
そしてステンレスタンクで12ヶ月、フレンチオーク樽(新樽50%)で6ヶ月間熟成。ろ過。添加されるSO2も1L中24mgとかなり低いレベル。瓶詰め時に少し入れただけですね。飲んでも全く分かりません(笑)。最新の醸造設備・技術を利用しながらモナストレル本来の味わいを飲みやすい形でワインにしてくれた訳です。かなりレベルの高い新しいスタイルのスペイン・ワインです。
ねっとりとしたファースト・アタックには心奪われますし(笑)、落ち着いて複雑な黒・赤系の果実味、完熟の証のバルサムなスパイシーさは隙間がない。とても時間のかかるモナストレルをただ飲みやすくしただけのワインではありません。この点秀逸にございます。樽の香りがきつくない点もグッド(笑)。

あと、収穫が早まり問題となっている昨今。もともととても暑いはずのスペイン南部のブーリャスの地では変わらない時期に収穫が可能。ちょっと逆説的ですね(笑)。おそらく原因は葡萄樹の仕立て方かと。彼の地のモナストレルは株仕立て。遠くから眺めると、畑に大根でも植わっているように見えます(笑)。葡萄果は地面すれすれに成りますが、葉っぱが日傘のように葡萄果を覆います。それゆえスペイン最高気温を記録するような地ブーリャスにおいても葡萄果は高温から守られ、ゆっくりと成熟します。当然酸も残ります。空気が乾燥してますから日陰はとても涼しいのです。これはフランスなどの垣根仕立ての葡萄樹と比べるとアドバンテージとなりますね(笑)。


先行販売で大好評のガルナッチャに続き
、柳の下になんとやら(笑)。
今回限りの限定特売ですのでお見逃しなく!めちゃくちゃコスト・パフォーマンス高し(笑)!

●カビレ マヴルッド&カベルネ・ソーヴィニヨン 2016年 ヴィラ・ヤンボル ブルガリア 赤 トラキアン・ヴァレー  750ml 1320円税込み

フランス、イタリアよりずっと早くワインが造られ始めたブルガリアのトラキア地方。ギリシャ同様紀元前3000年の歴史を誇ります。また、一説にはギリシャを遡るワイン発祥の地として紀元前5000年の歴史があるとも。いずれにせよ、ワイン用の葡萄の原産地ですから古いのはたしかです。また、日本との関係も古く、1970年代から、ブレンド用として多くのブルガリア産ワインが輸入されていました。当時の日本は国産ワインの表示義務がかなりいい加減でしたから、知らずに飲んでいたのではないかと思います(笑)。

そう言えばかつてメルシャンが『ボイヤール』銘柄でブルガリア・ワインを日本へ輸入してましたね。当時、ボルドー飲むより安くて美味しかった記憶があります(笑)。この時期、特に品質の高いカベルネやメルロ等のヨーロッパ品種を主にソ連に輸出し好評を得ていたようです。

そして混乱と荒廃の1992年の民主化、2007年のEU 加盟を経た現在、国際市場を意識した素晴らしいワインが多く誕生しているようです。

このワイナリーはブルガリア南部バルカン山脈が背後にそびえるワイン産地トラキアン・ヴァレーに畑を持つヴィラ・ヤンボル。ブルガリア国内でも特に古い1924年設立のワイナリーです。トラキアン・ヴァレーは、生育期は暑く乾燥し、秋には穏やかな快晴が続くブドウ栽培適地です。葡萄は良く熟し、しかも収穫期にアクシデントが少ないようです。このため、ボルドー品種のカベルネ・ソーヴィニヨンやメルロの栽培により各国で高く評価されました。中でもヴィラ・ヤンボルはそのスペシャリストとして一目を置かれる存在です。

マスキューの定番で同じ価格帯のメルロ・レゼルヴはそのコスト・パフォーマンスの高さ故、さまざまな雑誌やコンテストで絶賛。皆様におかれましても必須アイテムとご愛顧されております(笑)。
これはトラキア・ヴァレー の標高350~370mのロシャヴァ・モギラ村、ボリャロヴォ村産の葡萄で造られたもの。土壌はもちろん最良の黒土。地山は保水力のある砂質粘土。セパージュは在来品種マヴルッド70%とカベルネ・ソーヴィニヨン30%。
手摘みで収穫したのちステンレスタンクで発酵させます。20℃そこそこの温度で2ヶ月前後の長い醸し。当然マロラクティック発酵が終了するまで行いワインが安定するまでの長い発酵期間。クラシックなボルドー・スタイルですね(笑)。ワインの10%をフレンチオーク樽の新樽で、20%を古樽で、残り70%はステンレスタンクで6ヶ月間熟成しさらに安定化そしてろ過瓶詰め。
醸しが長いためとても折り合いがよろしい(笑)!樽の香りが強くないのは、ワインの果実味で勝負出来る自信の表れです
。プレス果汁を感じさせないタンニンは
品質の良さの証。長い醸しのリスク回避のためにSO2は多めに添加されていたようですが、時間の経過とともに消失に向かっており、ワインを全く邪魔しないレベルになっております。今ようやくピークに入ったところですね(笑)。まだ伸び代がありとても良い状態です。メルロにちょっと似ていますが、メルロとは明らかに違う品種特徴。シルキーな舌触りと後味のほのかなスパイシーさはエレガント。品が良く凝縮した赤や黒系のベリーのニュアンスは、あくまでフレンドリーで深みがあり、マヴルッドのポテンシャルの高さは疑う余地がありません。先々渾身のキュヴェが期待されます。


おいちい、おいちいブルゴーニュを飲んでウサ晴らししましょう(笑)!
●ヴォルネイ ヴィエイュ ヴィーニュ ドメーヌ・ロシニョル・フェヴリェ2017年
750ml 4,682 円税込み

このドメーヌ、1510年よりヴォルネイに代々続く家族経営のドメーヌです。現在はヴォルネイを中心にムルソー、ポマール、ボーヌに計8.5haの畑を所有8.5ヘクタールの畑を所有しています。ヴォルネ村のドメーヌ・マルキ・ダンジェルヴィーユとは遥か昔から親しく(笑)、協業に近い間柄。

ドメーヌはフレデリック・ロシニョルさんご夫妻と従業員の3人で運営されています。畑は古い葡萄樹が手入れよく密植されており、一部マルコタージュもしているようです。仕立ても低く伝統的なブルゴーニュのしきたり通り(笑)。
フレデリックさんは化学的な物質を排除するため化学肥料や培養酵母や薬品などの使用を非とします。発酵槽や木樽の洗浄にはカルキや塩素を含む水道水は使わずにミネラルウォーターを使う徹底ぶりです。また、ブショネ対策としてコルクのストックを一切持ちません。在庫を持たないことにより、コルクの変質をもたらす湿気の影響を無くすことが可能とのこと。実際インポーターさんも、ブショネのクレームがないことをおっしゃってました。

また、ビオデナミの認証もとっています。もともとブルゴーニュでビオデナミを導入した先駆けでもあります。

ビオデナミの効用に関して私は理解できませんが(笑)、農薬などの排除や徹底した畑仕事と低収穫量が良いワインつくりの鉄則ですから、出来るワインにも信用が置けます。
除梗はしていますが、それは早く飲み頃にするため。旨味とピュアな果実味が両立したスタイルは艶やか。ヴォルネイらしからぬエレガントの極みなのです。グラン・クリュ並みの濃密さと慈味旨味と羽の生えたような香りのハーモニーは言葉を失う出来映え。
そう言えば、2006年のヴォルネイ・ヴィエイユ・ヴィーニュも艶のある素敵なワインでした。
マスキューではブルゴーニュの高騰のため2007年以来このワインの扱いを封印しておりました(笑)。
もちろん相変わらずブルゴーニュは高いのですが、このワインは品質が高く相対的には安いことに気づきました(笑)。
そんなわけで再登場となりました(笑)。

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