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桝久 試飲会リポート 前半 201604

May 02, 2016 by weblogland
昨日、一昨日とご来店ありがとうございました。休みもかかりましたので、遠方よりウェブのお客様がわざわざお越しくださいました。冥利につきます。ありがとうございました!天候にも恵まれ助かりました。

まずは桝久定番のハンガリーの白ワイン
○トカイ フルミント ドライ 白 2014年 シャトー・デレスラ
販売価格(税込): 1,296 円
ハンガリー D.H.C.トカイ スクリュー・キャップ 750ml
「マスキユーさん!このワイン沢山飲みましたよ(笑)。いつ飲んでも美味しいから必ず冷蔵庫に入れてある(笑)。安いし(笑)。」
「え~と。ヴィンテージが違うと味わいも変わるんですか?そんなに高いワインじやないし(笑)。ヴィンテージが変わると味がかわるのは高級品だけじゃないんですか?」
私「とりあえずお試しください(笑)。」
「あ~、旨いね(笑)。口の中に一気に広がる(笑)。薄くないし。この季節にぴったりかな。」
「スッゴくしっかりしてるけど、強さが乱暴じゃないんだよね。余韻だって長いよ(笑)。」
「酸っぱいだけじゃないよね。旨みがちゃんとある。」
「樽熟成したゴージャスなワインじゃないけど、味、香りともイイよね(笑)。」
「飲むと元気出るね(笑)。」
「植物の香りや塩辛さもあるし、ワインの粘性も高いですよね。」
家内「アスパラや春野菜、あと煮込んで甘味が増した野菜に合いそうです(笑)。豚肉を塩で味付けしたものは鉄板かな(笑)。」
私「冷涼で寒暖差があり、日照時間の長さを感じる産地のワインですよね(笑)。」
「ドイツワインにも似てるけど、ドイツほどは寒くない感じですよね(笑)」
「マスキユーさんこれは2014年ヴィンテージですけど2013年ヴィンテージとはどう違うんですか?」
家内「今回お出しした2014年ヴィンテージは常温で飲んで頂いてます(笑)。2013年は冷して飲んで頂きました。ヒント(笑)。」
「マスキゥさん、技を出しましたね(笑)。」
私・家内「ヘヘヘ(笑)。」
私「このワインは2013年のヴィンテージではフルミント85%、シャルガ・ムシュコタイ15%。2014年になるとさらにハールシュレヴェリュが加わりました。(変な品種名なのでシドロモドロ)」
「ということは設計図が変わったということですか?」
家内「基本的には大きく変えた訳ではないのですが、飲んでみてこのワインの株は上がった(笑)。ほんの少しのさじ加減だと思いますが。」
「う~ん。たしかに。これは質が上がったということなんですか?」
私「厳しい質問ですね(笑)。味わいイコール質とすれば、質が上がったと言っても良いと思います。テクニックで騙すのはダメですが(笑)。」
「このワイン、香りと味わいが同じなんですよね。」
「マスキユーさん。なんでこのワイン安いんですか?」
私「コストに競争力があると言えばそうなのでしょうが、ブランド戦略もあるような気がします。今のパトロンはシャンパンのハイパー・エドシックですから(笑)。」
「どんな戦略なんですか?」
私「美味しくて安いなら、もっと上級品に進みやすい。この値段でこの味なら、上級品も美味しいに決まっているはず!と言うことかと(笑)。」
家内「最上級品にはエッセンシアがありますからね(笑)。ただこの辛口の白ワインと貴腐ワインは畑が違うと思うんです。行って見てみたいワイナリーです。」
私「貴腐ワインは傾斜地で栽培されますが、このワインは平地の効率の良い畑でなくては採算は取れないと思います。あとで調べてみますね。また、知りたいことが増えました(笑)。」
めでたく本日のトップセラーとなりましたが、在庫がすべて売れてしまいご迷惑おかけしました。誤算お許しくださいませ。連休明けには再入荷予定です。

さて、次は『神』ガロフォリの登場です(笑)。
○マクリーナ 2014年 ガロフォリ
販売価格(税込): 1,758 円
イタリア マルケ 白 ヴェルディッキオ・デ・カステル・ディ・イエージD.O.C. 750ml
「ほっほっ~。これが『神』ですな(笑)』
「私もずいぶん『神』飲みましたね(笑)。」
「ふくよかだなぁ(笑)。トカイとうって変わって暖かい産地だね。トロピカルで甘さをたっぷり感じるよね(笑)。」
「トカイは白い果実味だけどこれは黄色だよね(笑)。マンゴーなんかかな?」
「色も濃いしね。大きさがあるよね。」
私「2014年は作柄が良くなかったんです。夏場から秋までダメ。よくここまでのワインを造ったとビックリしてます(笑)。2014年のガロフォリのノヴェッロは11%くらいしか糖度が上がりませんでした。このワインはノヴェッロのようにスケジュールが決まっていませんから、収穫を遅らせてここまでに仕上げたようです。」
家内「まあ、もうワインは完全に出来上がっていますから、長く寝かせるようなワインではありませんが。」
私「ガロフォリは補糖したり補酸したりしませんから作柄がダイレクトに出やすいのですが、常に作柄以上の出来映えのワインを造ります。」
「ミネラルや塩辛さもあるし複雑ですよね。魚介類に合うんだろうな。海岸部の産地だしね(笑)」
私「パエリアなんかも鉄板ですよ(笑)。」

さて次はマスキユーが取り扱う数少ないアメリカ産ワインです(笑)。
○レコールNO.41 セミヨン 2013年
販売価格(税込): 2,500 円
アメリカ ワシントン州 コロンビア ヴァレーAVA 白 750ml
私「何年か前に試飲会に出しましたが、ラベル・デザインも変わりましたので久しぶりの登場です。たまにはよろしいかと(笑)。」
「これ美味しいんだよね(笑)。特徴的だしね(笑)。」
「すごく飲みやすい(笑)!ゴージャスだし(笑)。」
「これアルコール分何%ですか?私にはちょっと辛いな。」
私「14.5%あります。これがアメリカのワインの特徴で欠点でもあります。」
家内「アメリカ人は13.5%のアルコール分が一番アルコリックに感じないそうです(笑)。」
「日本人とは違うんだね(笑)。」
私「ただアルコール生成の過程で甘く感じるグリセリンが多量に出来ますから、それでバランスをとるスタイルです。ニュー・ワールドや今風の濃くて酸のないワインも同じです。」
「う~ん。でも騙されても良い出来映えだよね(笑)。」
「アメリカ嫌いのマスキユーさんが何故このワインを扱うか?解るような気がします(笑)。セミヨン100%で特徴的ですもんね(笑)。」
私「ありがとうございます(笑)。セミヨンのセックで完成したスタイルかと。」
「そーだよね。セミヨンというとソーテルヌやソーヴィニヨン・ブランの隠し味的な使われ方したものばかりだよね。」

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