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昨日、一昨日とご来店ありがとうございました!
ここのところ雨続きで気温も下がり気味、皆さんのワイン・スイッチ入ったようです(笑)。これからマスキューも全開かな(笑)?
今回のテーマはイタリア。大規模で最先端を行くプーリアの巨人コンティ・ゼッカと、ピエモンテの外れで夫婦で3ヘクタールの畑に全てを捧げてワインを造るロ・ゼルボーネ。どちらにも良さがある‼
まずはコンティ・ゼッカのデイリーな白と赤からスタートです。
○ドンナ・マルツィア シャルドネ バリック 2015年 コンティ・ゼッカ イタリア プーリア 白 サレントI.G.T. 750ml 1110円税込み
「おっ!これ飲みやすい!」
「グビグビ行ける(笑)。危険だよ(笑)。」
「我が家だと一辺に3本くらい必要かな(笑)。」
「力はあるけど力づくじゃないし。
ふっくらして美味しいですね。シャルドネですか?」
「シャルドネって書いてあるよね。
でもブルゴーニュなんかのシャルドネとは印象が違いますよね?」
家内「シャルドネが85%にマルヴァジアが15%です。香りはマルヴァジアらしいグレープ・フルーツのニュアンスが強いですよね。シャルドネの香りは感じません(笑)。でも、翌日になると、『あー、シャルドネ入っているのかな?』みたいな感じです(笑)。」
私「シャルドネが繋ぎでありベースになっていますね(笑)」
「繋ぎの4番バッター(大爆笑)。」
「でも、これだけ美味しいんだから問題ないね(笑)。」
「マスキュさんラベルにバリックって書いてあるけど、樽のニュアンスあまり感じませんよ?」
私「はい。アメリカン・オークで造ったバリック(225L )で1~2ヶ月熟成したようです。新樽比率は50%です。塩梅が上手です。あとマロラクティック発酵はしませんから、これも上手い塩梅のうちです(笑)。」
「マロラクティック発酵はしないんだ。それで酸を感じるんだな。安い価格の割に驚くほどしっかりしている。」
「樽のニュアンスを厚みに反映してますよね。」
私「自身のワインを知り抜いた上に
その欠点を補う努力とテクニックの積み重ねは素晴らしいと思います。」
「暖かなプーリアのワインかといって、糖分に頼った力づくなスタイルじゃないところがイイよね。」
「これってアルコール分は幾つですか?」
家内「12.5%です。」
「南イタリアにしては低いですよね?」
私「収穫時期を完璧に管理してますね(笑)。最新の管理機器で糖度を管理してるはずです。」
「クラウド使った通信管理システムだな(笑)。」
「糖度計って比重の違いを光で測るヤツですよね。あれって日本人が発明したんですよ(笑)。」
私「知らなかった!よくご存じで!」
「安藤さんと言う方が造ったそうです。実は関連の会社と仕事でつながりがありまして(笑)。」
私「新しいネタが増えました(笑)。ありがとうございます(笑)。」
家内「あと収穫は、徹底的に畑仕事で腐敗果や未熟果を取り除いてから、気温の低い深夜から早朝にかけて機械で一気にやるそうです。畑だけで380ヘクタールありますから、効率的にやってますね(笑)。」
「そんなに広いんですか!?」
家内「所有する地所は800ヘクタールあるとか。」
「どんだけ~!想像つかない(笑)。」
家内「1ヘクタールが100m × 100m ですから、それを一枡とすると800個だから100m × 80km 。想像を絶しますよね(笑)。」
「80km っていったらここから北関東まで行っちゃう(笑)!」
続いてもコンティ・ゼッカの赤
●トレ・グラッポリ 2015年 コンティ・ゼッカ イタリア プーリア 赤 プーリアI.G.T. 750ml 1157円税込み
「うわっ!これ甘くて飲みやすい!」
「マスキュさん、これも上手く出来てますね(笑)。」
「チョコレートっぽさもあるし、南イタリアらしいし、第一安っぽくないよね(笑)。」
家内「今日より明日の方がより甘く感じますよ(笑)。」
私「開けてからすぐに崩れません。しっかりしています(笑)。」
「このワインは品種はラベルに書いてある『3』種類ですか?」
家内「プリミィティーヴォとネロ・ダーヴォラとカベルネ・ソーヴィニヨンですね。」
「甘くて滑らかなのはプリミィティーヴォかな?」
「カベルネ・ソーヴィニヨンはなんのために入れたのかな(笑)?」
家内「よくぞお気づきで!植物っぽいニュアンスだと思います。これがあるからより甘く感じるんだと思います。」
私「ちょっとアロエみたいな青臭い感じが隠し味的な役割をしてますよね(笑)。いわゆるカベルネ・ソーヴィニヨンの果実味は感じません(笑)。」
「カベルネも繋ぎの4番バッター(笑)?」
「いやいや、いぶし銀の2番バッターじゃない(笑)?」
「この赤ワインはどのくらい持ちますか?しっかりしているから寿命は長そうですが?」
私「2~3年で飲みきるのが良いと思います。コルクもDIAM 2を使ってます。」
「DIAM 2って何ですか?」
私「2年間ブショネの非発生を保証した最新のコルクです。コルクにもお金かけてます(笑)。この価格帯のワインにはあまりDIAM は使われませんから。」
「この赤ワインすっかり出来上がった美味しいワインだと思いますが、
ヴィンテージは何時ですか?」
家内「先程のシャルドネと同じ2015年です。あとアルコール分も同じ12.5%です。白同様に管理は完璧なんでしょうね。」
「えー!そんなに若いんだぁ!」
「なんか秘密あるんですか?」
私「インポーターさんの資料からはわかりませんが(笑)、発酵・熟成に木樽は使ってません。ミクロ・オキシダシオンはやってるかと。マロラクティック発酵も一部コントロールしてるかも?」
「う~ん。でも味わいにプラスしているから、全然構わない(笑)!」
私「これが2千円以上だったら怒りますが(笑)、この価格帯ならばウェルカムですよね(笑)。」
「逆に誉められるべき技術力だよね
(笑)。」