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桝久 試飲会リポート 201805

May 28, 2018 by weblogland
まずは
まずは新着スペインのグラン・レゼルバ
2010年飲み頃の登場、登場(笑)。
●ヴィーニャ・デカーナ ティント グラン・レゼルバ 2010年 ボテガス・コヴィニャス スペイン バレンシア ウティエル・レケーナD.O. 750ml 1388円税込み
「マスキューさん。このワイン スペインの何処ですか?」
私「バレンシアから70Kmほど内陸に入ったウティエル・レケーナという産地です。」
家内「わりと標高が高く、隣がマンチュエラ。大高原ですね。」
「え~と。セパージュはボバル?でしたっけ?でも味わいはテンプラリーニョですよ(笑)。」
私「ボバル自体は香りがほとんどない(笑)
。せいぜいプラム系の味がするってところです(笑)。このベリーの香りは絶対にテンプラリーニョですよね(笑)。ちょっとしか入っていませんが(笑)。」
「ボバルって地場品種ですよね?」
家内「はい。堅牢な特徴からブレンド用として広く栽培されてきました。エミリア・ロマーニヤのボナルダに似てますよね。」
「ちょっとリオハに似てるかな(笑)?」
「2010年でしたっけ?10年近いんだ。すごく飲みやすい!」
「マスキューさん定番のエルミタ・デ・サンロレンソに似たスタイル。クラシックですよね(笑)。」
私「長く熟成することで果実味が浮き上がるとでも言えましょうか。」
家内「これ新樽ではありませんがバリックで36ヶ月熟成してます。でもバリックの過剰な影響はほとんど感じません。もともとの強さがありますね。」
私「なんたるか(何樽か)解っている(笑)
。樽の使い方が解ってるんですよね(笑)。」
「ウティエル・レケーナなんて最近の産地
としてしか知らないけど、ずっとブレンド用にワインを作っていたんだな(笑)。」
私「今風の濃くて飲みやすいワインで世に出ました(笑)。」
「店長!でもこれはいわゆる今風とは違いますよね。」
私「はい。ニューワールドみたいなジャムっぽいスタイルではありません。」
「これってフル・ボディーでガツンと来るワインじゃないけど、バランスが良いし品も良いよね(笑)。」
家内「何食べながら飲もうかなって言う気になりますよね(笑)。」
「シンガポールで食べた『子豚の丸焼き』に合わせたい!」
私「こっ、子豚の丸焼きですかぁ!食べたことないですよぉー(笑)!どんな味ですか(笑)?」
「子豚を内蔵を取って炙っただけなんですが(笑)、皮はパリパリで肉はジューシー。
表面に蜂蜜やハーブを塗っていたかな。とにかく美味しい。尻尾も食べられますよ(笑)。」
「それどうやって食べるんですか?」
「お皿をばりっと突っ込んで肉とともに取る(笑)。このワインいかにも豚肉に合いそうなんですよね(笑)。」
家内「醤油系も合いますから、豚の角煮なんか絶対合いますね(笑)!」
「中華の回鍋肉!」
「あー、酢豚もイイなぁ(笑)。」
「スペア・リブなんか良さそう(笑)。帰りに『プライム・リブ』に寄ってテイクアウトしてこうかな(笑)?」
「食べ物を連想出来るワインって良いですよね(笑)。楽しくなる!主婦はこんなワインが好き(笑)!」

そして定番のフランス ラングドック サン・シニアン『ルーガベル』。進化してます(笑)!
●ルーガベル 2016年 ドメーヌ・パン・デ・マルグリット フランス ラングドック 赤 サン・シニアンA.C. 750ml 1635円税込み
「あっ、色が紫。いかにも若い(笑)。」
「あれ?飲んでもフレッシュでフルーティーでいかにも若いワインなんだけど、刺々してない(笑)。飲みやすい!」
「これ、香りが独特だよね。セパージュは何ですか?」
私「シラー40%、グルナッシュ30%、カリナャン20%、あとムールヴェドル10%
です。シラーの香りはあんまり感じませんよね(笑)。」
「そーなんだよね。あとプラムっぽさはあるんだけどグルナッシュ的じゃないんだよね(笑)?」
私「スモモっぽいですよね(笑)。カリナャンの香りです。カリナャンが得意のようです(笑)。」
家内「この上のキュヴェ『ペダル・プルプル』になるとカリナャンの比率がもっと上がります(笑)。」
「カリナャンって良いイメージないんだよね(笑)。特にローヌのカリナャン(笑)。」
私「さすが!ローヌだと安いワインにカリナャンが多く含まれます(笑)。だから味も安っぽくなり勝ちです。」
「でもこれはチャーミングだよね(笑)。ホントにカリナャン(笑)?」
私「そーなんです(笑)。ラングドックやルーションで尽力して造られたカリナャンはこんなニュアンスに仕上がります。」
「あー、南フランスのビオの高いワインにこんなスモモみたいなニュアンスあるよね(笑)。」
「若いんだけどタンニンが細やかだから抵抗なく飲める!確かに進化してる(笑)。同じ銘柄でも味がずっと同じと言うわけじゃないんだなぁ。2~3年前にこれ沢山飲んだけど、今の方がより良くなってる。果実味もより際立ってるし…。なんとなくヴィンテージの性じゃなく、技術が上がったような感じですよね(笑)。」
「うんうん。品質の向上を感じますね。」
「マスキューさん。これってビオなんですか?」
私「この生産者はビオビオ謳いませんが(笑)、ビオ・ロジックだと思います。認証がバックアップラベルに地味に書いてあります(笑)。」
「ビオ・ディナミでしたっけ?おまじないみたいなヤツ(笑)。」
家内「よく解らない農法ですよね(笑)。」
私「美味しいワインは低収量で余分なことを極力避けて自然な形で造るのが鉄則ですから、これはそれを実践してると言うことかな(笑)。」
「あと、これ安いですよね(笑)。ラベルに大きくビオって書いてあるととても高いですよね(笑)。」
私「この生産者は良心的ですよね(笑)。」
「ビオのワインって臭いけど、これは臭さがない(笑)。」
家内「まるっきり還元臭がしないわけではありませんが、抜栓するとすぐに消えます。」
私「SO2の添加は発酵初期のみですから、衛生管理の技術がかなり高いですね。」


〇シャトー ローザン・デスパーニュ 2016年 フランス ボルドーA.C. 白 750ml 1836円税込み
「おっ、これデスパーニュじあーりませんか(笑)。マスキューさんが扱うの珍しいですね(笑)。」
「へぇー有名なんだ?」
「『神の雫』の冒頭で、デスパーニュが造るモン・ペラっていうワインがオーパス1より美味しいなんて描いたから大騒ぎ(笑)
。」
私「あのときは大変でしたよ(笑)。メディアの力を思い知りました。口に出せないけどみんなそう思っていただけなんですけどね(笑)。ガレージワインの走りだったんですが、今やアントゥル・ドゥ・メールを代表するシャトーとして名を成しましたね(笑)。」
家内「お父さんのデスパーニュさんっていかにもヴィニロン農夫。生真面目な方。

私「指なんか私の倍くらい(笑)。」
「それって小さい頃から農作業するとそうなるんですよ(笑)。私なんか田舎育ちだったから指が太い(笑)。」
私「じゃあ私はシティーボーイかな(笑)?
酒屋仕事してても指が太くならない(笑)。

家内「モン・ペラで大成功してから、子供達はスーツでビシッと決めた出来るビジネスマン風(笑)。」
私「そーなると、へそ曲がりなマスキュー
は疎遠になると(笑)。」
家内「でも今回はひれ伏しました(笑)。」
家内「ところでこれは白。セパージュはソーヴィニヨン・ブラン、セミヨン、ミュスカデルが1/3ずつ。肉厚で飲みやすいいわゆるボルドー・セックです(笑)。」
「セパージュの割合は独創的だけど、飲んだ印象は王道(笑)。いかにもボルドー・セック(笑)。」
私「そーなんです(笑)。でもこれほどバランスが良いものはこの価格帯に無いんですよ(笑)。」
「ソーヴィニヨンっぽさもしっかり感じるし、野菜みたいなニュアンスもある。」
家内「野菜の青にがさがあります(笑)。」
私「マヨネーズを使ったドレッシングやソースなんかだと相性良いですよね(笑)。」
「海老マヨサラダ!」
「ブロッコリーのマヨネーズあえ!」
「アスパラなんかすごく合いそう(笑)。」
「新樽も多少使ってますが樽香が邪魔しないし、食べ物に合わせやすいスタイルです。」

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