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桝久 エア・試飲会リポート(笑)?

Apr 24, 2020 by weblogland
エア・試飲会の始まり始まり(笑)!

プティット・シラー 2017年 ボーグル・ヴィンヤーズ アメリカ 赤 カリフォルニアA,V.A. 750ml 2337円税込み

家内「ボーグルのプティット・シラー面白いよね(笑)。」
私「シラーじゃないんだもんね(笑)。」
家内「味わいはプラムやブルーベリー。ちょっとオーストラリアのシラーズに似てるんだけどちょっと違う(笑)。」
私「シラーのようでシラーじゃない(ベンベン)、シラーズのようでシラーズじゃない(ベンベン)。それはなにかと尋ねたら~、プティット・シラー、プティット・シラー!」
家内「プティット・シラーって品種として固定されてないみたいだよね。『昔から植えている粒の小さい葡萄。』(笑)。カリフォルニアにこんなプリミティブな品種があるとは知らなかった(笑)。」
私「生育がイイからずっとイタリア人が入植以来栽培されていて、いつの間にかナチュラルにセレクションしたんだろうね
(笑)。」
家内「つく花粉はいろいろな品種、それで自然に変化し在地化、土地に合うかたちを進化続けたのかな(笑)。だから固定しない(笑)
。」
私「固定したとしても、その畑だけ(笑)、違う農場のプティット・シラーとは同じ
じゃない(笑)。」
家内「プティット・シラーの畑って1980年以前の古いものが多い。引っこ抜けないからそのまま(笑)。ワイナリーによってプティット・シラーがそれぞれ違うことになる(笑)。ましてやジンファンデルのブレンド・パートナーだしね(笑)。」
私「カベルネやピノ・ノワールなんて1980年代以降の金儲けの臭いプンプンだもんね(笑)。(言っちゃったぁ。ゴメンナサイ
)」
家内「ボーグルって大きなワイナリーだけど、先々のマーケティングを考えてるよね(笑)。しかも5代続くから老舗。」
私「ジンファンデルってわりと酸があるんだけど、このプティット・シラーもそれに次ぐくらいの酸があるんだよね。その点、フランス系の品種よりカリフォルニアの気候には合っている。あと醸造技術が進歩してるから、香りが良く出てるし、全体の折り合いがとれている。」
家内「まあ、高貴な品種じゃないけど(笑)
、けっして悪くない。バカ高いカリフォルニア・ワインの中では良心的だよね。

私「4~5000円のがっかりするようなワイン飲まむこと考えたら、断然これオススメ!」

ラ・ヴァンダンジュ・ド・シェフ 2014年ヴァン・ド・ペイ・ド・ヴォークリューズ シャトー・デュック フランス ローヌ 赤 750ml 2640円税込み
家内「このワイン、ファースト・リリース
が2002年。それ以来ずっと扱わせてもらってる。マスキューだとあまりないこと(笑)。」
私「そうそう(笑)。ローヌでメルロ100%なのが斬新だったよね。」
家内「肉付きが良くてケチ臭くないんだよね(笑)。」
私「たしか2002年は南ヨーロッパが大洪水で畑が流されたところもあった年。急いで収穫しないと台無しになるところ、近所のレストラン一同が収穫を手伝ってくれて事なきを得ました。そのお礼としてリリースされたんだよね。」
家内「お礼にケチなワインは造れない(笑)。でもそれをその後ずっとキープしていたのが凄い。オーナーの誠実な人柄が伝わる(笑)。」
私「ベルナールさんは画家。草木から作った絵の具で描いた絵は日本でも知る人ぞ知る存在だって(笑)。」
家内「10年くらい前に奥さんのシルヴィエンヌさんを亡くしてだいぶショックを受けて大変だったらしいけど、その後息子さんと一緒に仕事することで立ち直ったんだよね。」
私「でもさあ、インポーターさんがやめるらしいよ?」
家内「えっ、そうなんだ!」
私「息子さんと不仲らしい。」
家内「ベルナールさんは芸術家だし、ワイン専業の息子さんとは意見の違いが出たのかな?」
私「どうもそうらしい。ベルナールさんが自分の描いたラベルの肖像権を主張したとか。それが原因でワインの価格が上がるそうだって。」
家内「そーなんだ。それだけ聞くとベルナールさんが悪く聞こえるけど、ベルナールさんの人柄からすると原因は他にもありそうだよね。」
私「親子の路線の違いかな?まあ、親子喧嘩ってだいたい子供が悪い(笑)。でもそうさせたのは親だから、親は親で悪い(笑)
。だから根が深くなる(笑)。我々も気をつけなくちゃ(笑)。」
家内「他人事とは思えない発言だね(笑)。

私「まあね(笑)。一般論、一般論(笑)。我が家にそんなことはありません(笑)!」


『ミナイア』2017年 ニコラ・ベルガリオ イタリア ピエモンテ 白 ガヴィ・デル・コムーネ・ディ・ガヴィD.O.C.G. 750ml 3770円税込み
家内「私これ好きなんだよね(笑)。」
私「前の試飲会で2016年を出して大好評
。このワイン嫌いな人はいないんじゃない(笑)?」
家内「これ飲んでコルテーゼって高貴な品種だと確認したんだよね(笑)。」
私「カ・デル・ボスコのものも凄く良いけど、ミナイアって突出してるんだよね。ピエモンテを代表する白ワインだと確信してる(笑)。」
家内「ミナイアって木樽を使わないんだよね。葡萄のアロマだけで勝負する。あのピュアなスタイルは唯一無二!」
私「あとから桃、それも白桃のニュアンスが出てくる。高級なシャルドネにも共通した感じもあるかな。これは2017年でまだ若いから香りや膨らみが出るのに少し時間はかかるけどね。」
家内「いやいや。私はシャルドネと比べるべきじゃないと思うんだよね。コルテーゼって、なんて言うか、芯になる部分は旨みだと思うんだよね。」
私「う~ん。そうだね(笑)。旨み。それも圧倒的な旨み。それでいて全体のまとまり大きさが圧倒的。ミナイア!」
家内「普通高貴な葡萄品種って小粒なんだけど、コルテーゼって一房一粒が大きいんだよね。」
私「そうそう。生産者によっては葡萄の房を切って小さくするらしい(笑)。グリーン・ハーベストじゃなく、グリーン・カット(笑)。」
家内「ミナイアって他のガヴィと比べて果実味の凝縮感が突出してるから、収量制限を徹底的にやってそうなんだよね。」
私「でもさ、調べると確かに収量制限はしっかりしているけど、1本の葡萄樹からワイン2本くらいは作っているんだよね。」
家内「そうするとテロワールの特殊性に起因するとしか思えない。」
私「そーなんだよね。もともとフランスより葡萄栽培には有利なイタリア。アドヴァンテージ感じる。収穫量も多くコストも低いんだよね。」
家内「ミナイアなんてグラン・クリュ・レベルなんだけど、値段は半分以下。」
私「ラ・ロッカなんかもそのくち(笑)。」
家内「イタリア・ワインは赤ワインより白ワインの方がよりお買い得感があるよね
(笑)。」
私「1980年代以降温度管理、衛生管理の技術が高まったから白ワインの品質は飛躍的に向上したもんね(笑)。昔のイタリアの白いワインって酷かった(笑)。」
家内「逆に高価な白ワインの歴史が短いから、イタリアの優良な白ワインはまだお買い得なんだろうね(笑)。」
私「そーすると、今のうちなのかな(笑)?」
家内「イタリアってブランド・ビジネスに長けているから、何万円もする白ワインもきっと出来るはず(笑)。」
私「あー、たまにあるよね(笑)。バカ高い白ワイン。カリフォルニア・ワインみたいなヤツ(笑)。」
家内「また、イタリアって個性を大事にするから、変わらない生産者もいる。この点助かるよね(笑)。」
私「イタリア万歳!」

1+1=3 ウ・メス・ウ・ファン・トレス
ブリュット・ナトゥレ フェルメンタット・エ・バリーカ スペイン ペネデス
 発泡性 白 750ml 2734円税込み
私「フル・ボディー・シャンパン規格のカヴァ!しかもブリュット・ナチュレ。あり得ない(笑)。」
家内「まさに驚きだよね(笑)。厚みは極上
(笑)。」
私「エグリ・ウーリエみたいなトロトロなスタイルじゃないけど、旨みが凄く、バランスが素晴らしい。」
家内「ありがちな、樽のニュアンスが出しゃばらない。あとシャンパンほどナッツィーじゃない。私は別のジャンルだと思う。規格はフル・ボディー・シャンパンだけど、カヴァの到達点と言うべきだと思う。」
私「う~ん。唯一無二ではあるね(笑)。果実味重視なんだろうね。果実味の表出法が違う。う~ん。そこら辺の意識の違いみたいに感じる。」
家内「旨みの酸味がかなり残ってるよね。あとこれ一応ブラン・ドゥ・ブランなんだけど、これほど厚みのあるのはあまり無いよね。」
私「そうそう、総酸が1L中5g以上。この手の作りはマロラクティック発酵が起きるから総酸が少なくなるんだけど、5gを越えているのは立派(笑)。チャレロの旨みって凄い。シャルドネは大して入っていないけど、飲むとシャルドネの香りなのは不思議(笑)。」
家内「マロラクティック発酵をブロックしてせいぜい5gなんてのが多い(笑)。」
私「今風のシャンパンは酸を残すためにマロラクティック発酵しないのがほとんどだもんね(笑)。薄いんだけど酸の切れで誤魔化す(笑)。」
家内「カヴァに至っては悲惨(笑)。」
私「そりゃそーだよ(笑)。もともと暖かいから酸がない(笑)。それでブリュット・ナチュレなんか作ったら大変なことになる
(笑)。バンバン補酸したり、ビタミンC入れたりしなきゃならない(笑)。」
家内「1+1=3は畑の標高も高いし、雪が積もるほどだから、いわゆるカヴァの産地より冷涼だからね。」
私「このカヴァと他のカヴァを一緒にされたくない(笑)。」
家内「ブリュット・ナチュレって難しいよね。フル・ボディー・シャンパンだってブリュット・ナチュレのものは少ない。
葡萄自体の品質が相当高くないと出来ない。1+1=3はシラっとそれをやる(笑)。」
私「しかも安い(笑)。」


1+1=3 ウ・メス・ウ・ファン・トレス
ブリュット・ナトゥレ・ロサード スペイン ペネデス
 発泡性 ロゼ 750ml 2734円税込み
家内「マスキューはこれで1+1=3のカヴァを4アイテム扱うことになりました(笑)!」
私「ご察しの良い方はすでにお気づきかと思いますが(笑)、これはマスキューなとってはとても異例でございます(笑)。一般にカヴァって味わいが2パターンくらいしかありません(笑)。個性的なカヴァは少ないのが現状でございます(笑)。」
私・家内「1+1=3って凄いのです(笑)!」
家内「このロゼ凄く良い。とにかく香りが素晴らしい。少し涼しげなピノ・ノワールの香りそのもの。それが全然落ちない(笑)。伸びが素晴らしい!」
私「この下のブリュット・ロゼも香りが良くシャンパン並みと好評でしたが、これはあんなものじゃない(笑)。もっと純粋で美しく力強い。」
家内「私ビルカール・サルモンとかベルエポックのペリエ・ジュエルのロゼが好きなんですが、これほどの切れと伸びはない(笑)。しかもロゼをブリュット・ナチュレで作れるのはとんでもなく難しいのに…。」
私「そーなんだよね(笑)。カロ・シャンパンのロゼを思い出したよ(笑)。でも、あれだってブリュット・ナチュレじゃないんだよね(笑)。」
家内「これ飲んでスペインのカヴァと言えるテイスターはまずいないよ(笑)。」
私「このロゼ細かいテクニカルが不明なんだけど、樽は使わないスタイルだろうね。あとマロラクティック発酵はブロックしてるはず。総酸は7g/Lくらいはあるはず(後でインポーターさんに聞いたら6.9gが正解でした。)。」
家内「ロゼ・シャンパン買うのが馬鹿らしくなる!」
私「特にグラン・メゾンのジェネリック・クラスのは酷い。ワイン法が緩くなったからセニエ法じなくてブレンド アッサンブラージュでちゃっちやっと作る(笑)。」
家内「ピノ・ノワールらしい香りが全然伸びないんだよね(笑)。」
私「しかもだよ、ムニエも混ぜちゃうんだから酷い!香りが違うもの混ぜてどうするの!」
家内「ピノ・ノワールの香りは開けてから1分くらいしかもたない(笑)。」
私「ただのロゼ色シャンパンって言えばイイ(笑)。」

過激になる一方のエア・試飲会でございました(笑)。(ストレス溜まってる。)

なかなかご来店しにくい昨今、大勢の方からお問い合わせいただき御礼申し上げます。
マスキューは不滅です。ただ今は仏滅です(笑)。
早く皆さん共々大安の日が迎えられるよう祈るのみでございます。
いつもありがとうございます!

桝久商店 岡本利秋・昭子

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