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桝久 試飲会リポート 前半

Jan 31, 2022 by weblogland


マスキューのお客様は大人。H.K.S.15にご協力ありがとうございました。
中には試飲せずにワインだけお買い求めくださったり、お待ちいただいてる間に散歩して時間を調整してくださったり、お陰さまで密、濃厚接触を避けることが出来ました。
ありがとうございました!


〇プレミアム ユファルク 2019年 トルナイ ハンガリー ショムロー 白 750ml 1555円税込み スクリュー・キャップ
「大きくラベルに書いてある『ユファルク』は品種名です。」
「マスキューさん!ユファルクですか?また変な品種探しましたね(笑)。しかもプレミア(笑)。」
家内「ハンガリーでもほとんど絶滅しかかっていたのを、このトルナイ・ワイナリーが復活させました。今では立派な地場品種です(笑)。」
私「品種としては凡庸といわれたり、素晴らしいポテンシャルがあると評価されたり、まだ評論家の評価も別れるようです。グローバルな品種でないことは確かかと(笑)。」
「なるほど、うんうん、ちょっとソーヴィニヨン・ブランっぽいかな?」
「割とニュートラルでふくよか。ちゃんと作ったワインですよね(笑)。」
「厚みを感じるな(笑)。」
「東欧らしい粘りがあるよね。」
家内「マスキューの定番のトカイ・フルミントはハンガリーの東端。もっと冷涼な感じ。イルシャイ・オリベールは西端でもう少しトロピカル。これはその中間くらいな感じがします。」
私「基本しっかりしており、ワインとしてのランクは高い方だと思います。輸入当初の値段がマスキューにはちょっと高級でしたので取り扱わなかったのですが、今回インポーターさんが輸入をやめるためお安く提供してくださいました。」
「マスキューさん得意技だね(笑)。」
私「さすがに2,500円で売る勇気はありません(笑)。このくらいでしたらお客様もご納得いただけるかと(笑)。」
「植物的な香りがしますよね。でもソーヴィニヨン・ブランのような感じではない。青い根菜類?」
私「セロリっぽい香りに変わっていきます
(笑)。」
「桃や柑橘類のニュアンスに植物っぽさが隠れている(笑)!面白い(笑)!」
「これ鍋に合うよ(笑)!白菜とネギをたっぷり。中には…、う~ん。カキ、カキがいい!ちょっと石灰っぽいニュアンスが
あるからカキがイイ!」
「鍋にはセロリは入れない方が良いですね
(笑)。」
私「石灰っぽさ、ミネラリー チョーキー
!このワインは後半になると強さが出てきますね(笑)。」
「普通開けてから時間が経つとふっくら飲み易くなるんだけど、このワインは違いますね(笑)。」
「酸やミネラル感がだんだん出てくる(笑)
。強いワインなんだね。」
「う~ん。優しいスパルタン(笑)?」
私「時間が経つとキャラクターがだいぶはっきりしてきています。」
「香味野菜をたっぷり入れた野菜カレーなんか合いそうですね(笑)。スパイシーさもあるワインですから絶対に合うはず(笑)。」
「胡椒を使う中華料理でもイイんじゃない
(笑)。」
「オーストリアのグリューナー・ヴェルトリーナとも共通するところありますよね
(笑)!」
「そうだよ!だってオーストリア・ハンガリー帝国だったんだからね(笑)。地続きだしね。」
「黒土地帯だね。」


〇レ・ボルドー・ド・モーカイユ 2016年
フランス ボルドー 白 750ml 1728円税込み
「マスキューさん、ボルドーの白なんて扱うんですか(笑)?」
私「ホント久しぶりでございます(笑)。まっ、まっ、お試しを(笑)。」
「厚みがあって美味しいね(笑)。」
「王道のボルドー・セック(笑)。良いね(笑)。」
私「ヴィンテージは2016年ですが、全く古さは感じません。」
「逆にフルーティーだから、もっと若いヴィンテージだと思いましたよ(笑)。」
家内「この白ワインはシャトー・モーカイユのネゴシアンぶもんが作ってます。アントゥル・ドゥ・メールにある自社畑で作ったソーヴィニヨン・ブランを70%使用しているそうです。残りのセミヨン30%の調達先は不明です(笑)。」
「アントゥル・ドゥ・メールのソーヴィニヨン・ブランだけだとこれ程のしっかりか感は出ないなぁ。」
私「そーなんです(笑)。ここからはワタシの妄想なのですが(笑)。加えられたセミヨンは、ソーテルヌ辺りの貴腐ワインに成り損なったものかと。貴腐由来の動物的なニュアンスを感じます。」
「後味のハニーさは心地良いね(笑)。」
「動物的なニュアンスあるね(笑)。麝香?

「う~ん。余韻も長くて上等な白ワインですな(笑)。ソーヴィニヨン・ブランの癖は感じません。実に良く出来ている。過不足無いね(笑)。」
家内「さすがモーカイユですね。親会社や関連会社のネットワークがありますから
調達先には多様な選択肢がありますね(笑)。ちなみにモーカイユ自体はドゥルト・フレールの所有です。」
「おー!ドゥルト・フレールですかぁ。超の名門大手だぁ(笑)。」
私「さらにさらに妄想なんですが(笑)、アントゥル・ドゥ・メールのソーヴィニヨン・ブランはアルコール分は11.5%くらいの過熟していないものを使い、それに13%くらいの過熟したセミヨンを加えることで出来上がり12%の折り合いの良い
仕上がりにしたかと(笑)。それ故か、ティスティングの後半になるとトマトやピーマンのような香りが出てきます(笑)。」
「酸はしっかり強いけど嫌みが無いよね(笑)。長い余韻は戸手も複雑に感じる。」
「うんうん。確かにトマトのニュアンスあるね(笑)。ラタトゥイユなんか合うね(笑)
。」
「野菜たっぷりの野菜カレーなんかも行けるんじゃない(笑)。」
「このワイン自体、スパイシーさと相性良い感じがする。」
「単純にホワイト・アスパラ食べたくなりましたよ(笑)。」
家内「単純にネゴスのワインは元詰めより格下ではありますが、こんな芸当も出来るし価格も抑えることも出来ます。」
「それならオッケー(笑)!」


●シャトー ラルジャンテール 2016年 フランス ボルドー メドックA.C. 赤 750ml 1791円税込み
「おっ、メドックの赤ですな(笑)。マスキューさん!何年ぶりの扱いですかぁ(笑)?

私「記憶にございません(笑)。」
「あれ、メドックってこんなにしっかりしてましたっけ(笑)?」
「とても軽やかなのがメドックですよね。これタンニンがしっかりしてる(笑)。」
私「そーなんです(笑)。初めて飲んだとき右岸のワインかと思いました(笑)。」
「でもこなれているから飲みやすいかな(笑)。2016年かぁ。時間はかかってますよね(笑)。」
「2016年って良い作柄のようですよね(笑)。」
家内「欠点は見当たりませんよね(笑)。」
「口のなかに入れるととても広がる(笑)。
程好く甘くて飲みやすいね。」
「飲みやすい渋いボルドー・ワインだよね
(笑)」
家内「メドックはもともと低湿地なので保水力が高くてあまりワインが凝縮しません。でもこのシャトーは内陸部に3kmほど入ってますから水捌けが良いようですよね(笑)。」
「すうーと軽く飲めるスタイルが多いメドックとは違い、とてもクラシックで良いかな(笑)。」
私「メドックはオランダ人による埋め立て地なので、オー・メドックより土地に保水力がありワインが軽くなります。ただしこのシャトーは石灰岩の上に礫層が積もったオー・メドック同様な土壌なので、埋め立て地ではないようです。それ故ワインに凝縮感があります。」
「安い『ボルドー何本セット』なんかとは違う。渋さの中に果実味があるもんね(笑)。」
「そうそう。私も買ったことあるけど、渋いだけなんだよね。なんでかな?」
私「私に答えろと言うのは厳しい(笑)。まあ、あれだと誤解はされますよね。」
「これってセパージュは何ですか?」
家内「カベルネとメルローが半々くらいで、あとプティ・ヴェドルが少し入ります。熟成は新樽比率3割ほどで14~18ヶ月熟成させます。古典的なスタイルですね。」
私「1級シャトーのムートンですら18ヶ月の樽熟成期間ですので、ちゃんと作られています。」
「う~ん。確かにグラン・ヴァンのような圧倒的な甘さは無いけど、ちゃんとした感じだよね。」
「コスト・パフォーマンス高いね(笑)。満足感ある(笑)。」

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