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桝久 試飲会 リポート 前半

May 28, 2023 by weblogland


昨日、一昨日とご来店いただきありがとうございました!
コロナ禍明け?従来の試飲会に戻って来たようです。とは言え基本マスクは手離せません。

リースリング シルバーベルグ 2020年 カール・フォフマン プファルツ Q.b,a. トロッケン 白 750ml 1885円税込み スクリュー・キャップ
「ドイツのリースリングですかぁ。久しぶり(笑)。」
「あ~、いかにも夏向きだよね(笑)。とても爽快(笑)。」
「ちょっと甘いから、とんと飲んでないね。」
私「一応トロッケン表示の辛口リースリングでございます(笑)。まっ、まっ、お試しを!」
「おー!しっかりしてる。爽やか。」
「リースリングの香りって何と言えば良いのですか?」
私「レモン・ライムにグレープフルーツが加わります。ちょっと涼しい系の柑橘類かな。」
「爽快感が良いね(笑)。」
「若いリースリングってちょっとガスっぽさを残すけど、これもそうですね(笑)。」
私「若干ガスっぽいですね(笑)。しばらくすると消えます。」
「とてもバランスが良い(笑)。何も考えずに楽しめる(笑)。」
「甘さがあるけど邪魔しない(笑)。」
家内「残糖分は8g/Lほどです。この案配が醸造家の腕の見せ所(笑)。食事に合わせるスタイルに仕上げています。」
「う~ん。焼き鳥のネギ間を塩で焼いて、レモンをぎゅっと絞って食べたら最高(笑)!」
私「いーですねぇ(笑)。涎が出ちゃいますよ(笑)。」
「フリッター!(笑)」
私「グロ・プランやミュスカデ的な使い方が出来ますよね(笑)。」
家内「時間が経つとスパイシーなニュアンスが出てきます。」
「そうするとネギ間に七味唐辛子降ってもイイかな(笑)。」
私「あと、リースリングの癖でもあるペトロール香はすぐに出てきません。」
「ペトロール香?」
私「はい。灯油みたいな香りです。人によっては好き嫌いが別れます。この香りがすぐに出るリースリングはダメかと。」
「へぇー。そうなのですか?」
家内「長い熟成を経て出てくるペトロール香は、それはそれで心地良いですよ(笑)。」
「モーゼル辺りの極上リースリングなんて30年位平気で持つよね(笑)。」
私「一体何時飲み頃になるの(笑)!ってくらいですよね(笑)。まあ、コレは別のスタイルのリースリングです。」
家内「昔はこんなスタイルのリースリングはありませんでした。とても良いことですよね(笑)。」
「リープフラウミルヒ…。マドンナなんて沢山飲んだな(笑)。でも甘くて飽きる(笑)。そして飲まなくなる(笑)。」
「そうそう。カッツとかブルーボトルの甘いドイツ・ワイン流行りましたよね(笑)。」
「飲みすぎて悪酔いしたなぁ(笑)。」
「ワイン飲み初めは甘いドイツ・ワイン(笑)。飲みやすいから飲みすぎて酷い悪酔いしたなぁ。そんな経験者は多いですよね(笑)。」


エアバッハー ソーヴィニヨン・ブラン 2021年 ワイングート・クラス ドイツ ラインガウ 白 Q.b.a. トロッケン 750ml 2074円税込み
「う~ん。誰が飲んでもソーヴィニヨン・ブラン!」
「とてもしっかりしてる。ドイツでこんなに素晴らしいソーヴィニヨン・ブランが出来るのですね(笑)。」
家内「ソーヴィニヨン・ブラン独特の味・香りが出てますよね(笑)。」
「僕の実家は少しばかり葡萄栽培をしてますが、収穫期に葡萄畑に入るとこんな香りになりますよ(笑)。フルーツ一杯(笑)!」
「レモンやハチミツの香りが着いてきて高級(笑)。」
「トロピカルな香りが強いですよね。」
私「ライチや薔薇の香りが強いソーヴィニヨン・ブランですよね(笑)。とても立体的な香りの出方です。」
「フランスのロワールのソーヴィニヨン・ブランに似てるかな?」
「ニュージーランドとは違う(笑)!」
私「ニュージーランドのソーヴィニヨン・ブランはもっと乾いた感じですよね(笑)。コレはそれより湿っているかな(笑)?」家内「ちょっとゲヴュルツトラミネールっぽさがありますよね。とてもスパイシー。」
「どんなスパイスですか?」
私「ピンク・ペッパーかな?薔薇の種。あと、他にも…。」
家内「白胡椒っぽいかな?スパイスをたっぷり使ったカレーなんか食べながら飲んだら美味しそう(笑)。」」
「それにしてもドイツのソーヴィニヨン・ブランとは思えない(笑)。こんなのが作られているのですね。時代は変わったのかな(笑)。」
私「きっと温暖化も影響してるんでしょうね。」
「そうですよね。昔はソーヴィニヨン・ブランってロワール辺りが北限でしたものね(笑)。」
「このワインとても濃密ですよね。最初に飲んだリースリングより濃いですよね?

「そうそう。本当にドイツ産とは思えない(笑)。とても複雑だしね(笑)。」
私「ではここで問題です(笑)!最初のリースリングはアルコール分が12.5%ですが
、このソーヴィニヨン・ブランはアルコール分がいかほどでしょうか(笑)?」
「ソーヴィニヨン・ブランの方が強く感じるから、リースリング以上かな?13%!」
私「正解はなんと11.5%です!ちなみに酸はリースリングより1g/Lほど多いです。」
「そんな低いアルコール分でこんなに濃厚でフルーティーなのですか!酸があるってことなんだ。」
家内「この生産者ワイングート・クラスの畑はラインガウでもなかなかのもの。急傾斜ではないので保水力がありますが、ちゃんと収穫量を制限して栽培した結果だと思います。」
私「寒い産地ですからさほど糖度は上がりませんが、遅摘みしてじっくり樹上で葡萄を成熟させて収穫したのだと思います。ハニーなニュアンスは遅摘みした証です。」
「テロワールに沿った栽培をしてる訳ですね(笑)。」
私「左様かと(笑)。かなりの作り手かと(笑)。」


ラ・ヴィ・アン・ローズ 2021年 ドメニイレ・サハテニ ルーマニア ロゼ ムンテニアI.G. 750ml 1508円税込み
「ラヴィ・アン・ローズって?」
家内「『薔薇色の人生』です(笑)。」
「まんまだぁ(笑)!」
「それにしても綺麗なロゼ色ですね。薔薇色ですね(笑)。」
「マスキューさん。ロゼってどうやって作るのですか?」
私「赤と白を混ぜる方法もありますが、基本赤を作る過程で果汁を早く抜くことでロゼ色にするのが本道です(笑)。」
「たしかこの生産者のワインでピノ・ノワールありましたけど、あれと似た味わいなのかな?」
私「あのピノ・ノワールはマスキューの大定番です。このロゼはシラー60%、ピノ・グリ20%、カベルネ・ソーヴィニヨン20%のセパージュです。まっ、まっ、お試しを!」
「あ~あ、旨い。旨味がダイレクト(笑)。」
「軽いけど、これだけで行ける(笑)。」
「赤ワインっぽさはありませんねよ(笑)。
でも、小粒のプラムやベリーの香りがする。」
私「それが黒葡萄由来の香りです。そんなに強く主張してませんね(笑)。」
家内「ピノ・グリは黒葡萄ではありませんが、旨味を強調出来る品種なので、ピノ・グリを加えたところに技があると思います(笑)。」
「ピノ・グリって白葡萄なのですか?」
家内「皮が灰色のピノ系葡萄です。これだけで醸造するとうっすらロゼ色になります。どちらかと言えば白葡萄に近いですね。」
私「ピノ・グリは特徴的な香りは弱いのですが、旨味に訴求力があります。その辺を理解した上でピノ・グリを混ぜているのだと思います。醸造家のセンスですね(笑)。」
「旨味だけを塗ったキャンバスにどんな絵が描けるかな(笑)?」
「このワイン、考えて考えた上でのワインなんですね。品質の意味でチャレンジしてるな(笑)。」
「癖がないから食べ合わせの幅が広そうですね(笑)。」
家内「生鰹にミョウガをたっぷりのせて食べたらとても美味しかったですよ(笑)。」
「たたきじゃないんですね?」
私「今の魚介類の鮮度は凄く良いですよね
(笑)。スーパーで売っている刺身なんか驚くほど新鮮。全然臭くない。一般に生魚はワインに合わないなんて言われてますが、臭いのしない新鮮な魚なら全然オッケーだと思います。赤身のマグロもオッケーでした(笑)。」
「色々な薬味や、スパイスでアレンジ出来そうよね(笑)。想像が膨らむ(笑)。」
「マスキューさん。ロゼ・ワイン大好きですよね。ロゼ・ワインの選び方ってあるのですか?」
私「マスキューでは酸っぱい系と旨味系に分けております(笑)。これは旨味系となります(笑)。」
「酸っぱい系って?」
私「コルナッキアのチェラスオーロ・ダブルッツォ等が酸っぱい系でございます(笑)。ストロベリーの香りが弾けるようですよ(笑)。」

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