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桝久 試飲会リポート 後半

Nov 27, 2023 by weblogland
「ところで、ラファージュさんの白は何を食べながら呑んだら良いのでしょう?」
私「う~ん。何が良いのかな?」
「ちゃんとしたレストランで飲むべきワイン。シェフに相談(笑)?」
「ワインが凄いから、これを単体で飲むべきかな?」
「うんうん。このワインだけに浸りたい(笑)。」
その晩家内と…。
家内「今晩のおかずは肉にパン、あとスープ!」
私「このバゲット美味しいね。何処で買ったの?」
家内「近所のスーパー(笑)。美味しいよね
。〇〇〇スーパー恐るべし(笑)!そうだ!このバゲット食べながらラファージュの白を飲んだら行けるかも?」
私「どれどれ、あっ!美味しい!パンとワイン。最強の組み合わせなんだな(笑)。」
家内「バゲットの酵母臭や小麦の風味、どんなワインにも合うんだね。ラファージュの白の美味しさが引き立つ。でもさあ、パンとワインって文化の基本(笑)。合わないはずはない(笑)。」
私「試飲会でマリアージュ聞かれて困ったら『パン』、『パン』、『パン』。この作戦で行こう(笑)!」


ル・グラン・パンシャンンシャン 2019年 レイモン・ジュリアン 南フランス ラングドック 赤  ミネルヴォアA.C. 750ml 2168円税込み
「あ~、染み入るような美味しさ(笑)!」
「飾らない良さ全開(笑)」
「タンニンが多量、でも渋くない(笑)。とても柔らかでしなやか。深い。雑味もない。」
「舌触りが心地好い(笑)。ラファージュの白はうっとりしたけど、これはじんわり染みる(笑)。」
「タンニンに深みがある。しかも透明感も伴う。良いなぁ(笑)。」
「ワインの方向性がしっかり(笑)。下に下に深く沈んでいく(笑)。」
「最初チョコレートの香りがしたから、新樽の香りプンプンのワインかと思ったら全然違う(笑)。エレガント!」
家内「このワイン、シラーとグルナッシュのセパージュ。樽熟成はしていません。コンクリート・タンクのみです。」
「おー!樽熟成していないんだ!」
私「南フランスのグルナッシュはとことん凝縮するとチョコレートや粉っぽい味わいになります。」
「果実味ははっきりしないけど、チェリーやベリーかな?スロー・スターターみたいだね(笑)。」
家内「翌日になるとシラーらしい赤い小粒のベリーのニュアンスが出てきます。」
「あまりアルコール感がありませんが、アルコール分はいかほどですか?」
私「14.5%ございます。しっかりあります(笑)。」
「折り合いが良いのですね(笑)。ミネルバ辺りだと力ずくのワイン多いけど、これは中身が凝縮してるから、アルコール分とのバランスが良い。」
「店長!これ、いかにも店長好きそうなワインですよね(笑)!」
私「えへへ。解ります(笑)?左様でございます(笑)。」
「マスキューさん!レイモン・ジュリアンのワインは定番ですよね(笑)?」
家内「同じ価格帯にカリニャン100%の『ラゼロール』があります。上には木樽熟成した『ル・サンドル』これはシラー90%、グルナッシュ10%の最上位キュヴェ。『ル・グラン・パンシャンンシャン』のセパージュはシラー70%と、ちょっとシラーの割合が低いですからその下のキュヴェになります。この『ル・グラン・パンシャンンシャン』は『ル・サンドル』を早く飲めるようにした感じです(笑)。」
私「あと『ラゼロール』より1週間ほど醸しの期間が長いです。タンニンが多く抽出されていますが、無理なプレスはしていない感じです。」
私たち「今回日本に180本しか来ませんでしたので、素早くサンプルを取り寄せ、速攻で発注(笑)!試飲会に出しても間に合う量を確保しました(笑)。」
「マスキューさん!これもビオ系のワインのような感じですが?」
私「おそらくそうかと。ただレイモン・ジュリアンは認証には興味がないようで(笑)。『昔ながらの作りだから何も今更』と言う感じかな(笑)。」

レ・ランデ―ブー 2021年 ドメーヌ・デ・ザコル
フランス ローヌ V.D.F. 赤 750ml
2980円税込み
「これこれ(笑)。私の大好物(笑)。香りにやられちゃうんだよね(笑)。」
「あ~あ、ピノ・ノワールみたいだよね(笑)。しかも甘くて深みがある。」
「ラズベリーなんだよね(笑)。しかも完熟してる。完熟したメロンで『今日食べないとダメ』なんていうのと同じかな(笑)。」
家内「翌日になるとちょっと枝豆臭さが出ますが、気にならない。」
「いわゆるビオ臭ですね(笑)。土臭くて良い範囲かな(笑)?」
「うんうん。多少枝豆の香りはしますが、心地好いレベル。旨味に溶け込んでいる。何由来の枝豆臭ですか(笑)?」
私「多分酵母臭かと。ボジョレーのモリエールにも共通したニュアンスです。濾過や醸造時のSO2添加がないワインの証でもあります。衛生管理がしっかりしていますから過剰な枝豆臭とはならないですね。」
「品の良い旨味もたっぷり(笑)。ひとつ前の『ル・グラン・パンシャンンシャン』と比べると、マスキューさん曰くの『重心が高い』(笑)。香りがフワーンと立ち上る。たまらん(笑)。」
「広がり余韻がただならない(笑)。ベリー系の香りが綺麗(笑)。」
家内「抜栓して3時間くらい経つと全開(笑)。グラスに注ぐと香りが辺りに充満します(笑)。」
「マスキューさん!コレってアルコール分を全く感じませんが…。ノン・アルコール
みたいに飲みやすい(笑)。」
私「え~と。アルコール分は12.5%です。」
「産地はローヌですよね?全然ローヌらしくない(笑)。」
私「そーなんです(笑)。極めてエレガント。ブルゴーニュ的ですよね(笑)。ザコルの当主はブルゴーニュのドメーヌ・ラルロの醸造長でしたから、醸造法はブルゴーニュですね(笑)。上澄みだけで作ってますね(笑)。」
家内「無理に遅摘みしないのもザコルの特徴です。しかも青臭くないですからちゃんと葡萄はタンニンまで完熟してます。」
「いわゆるローヌの暑苦しさが無いんだよね(笑)。」
「それってテロワール由来なんですか?」
家内「場所はローヌ川西岸の山の中。パフみたいに暑い所ではなさそうです。寒暖差もありそうですね。」
私「地元ではVDPアルデッシュを名乗るようなのですが、ザコルはすべてヴァン・ド・フランスです。」
「何故?一番格下じゃないですか(笑)。」
私「どうやら認定の際に、VDPアルデッシュらしくない!といちゃもんつけられてご本人お怒り(笑)。」
「なるほど(笑)。『そんなの関係ない!』ってことですな(笑)。」
「マスキューさん!この上のキュヴェ『ミオセヌ』はどうですか?サブリミナルで並んでいるのは2016年ですよね(笑)?」
私「2016年は5本しか無かったので飲んでいません。2019年は飲んでます(笑)。」
「2016年はグルナッシュだけじゃなくてカリニャンが入るんだよね。」
私「2016年はグルナッシュが足りなかったようです。」
私「2019年の印象では、やはり『ランデブー』よりワン・ランク上。長い熟成を想定して作ってますね。開けてから3日目にようやくバランスがとれてきました(笑)。きっと20年選手ですね(笑)。」
「なるほど。すぐ楽しむなら『ランデブー』。熟成の夢を見るなら『ミオセヌ』かな(笑)。」
私「左様かと(笑)。」

ピノ・ノワール 2019年 アドリア・ヴィンヤーズ ポーランド ドルヌィ・シロンスク 赤 750ml 3221円税込み
ポーランドでもワイン作っていたのですね(ごめんなさい)。
「試飲会のトリがポーランド(笑)。しかもピノ・ノワールとは!マスキューさんらしい(笑)。」
「ポーランドのワインなんて初めて飲みますよ(笑)。ワイン作っていたんですね(笑)。」
「店長!ポーランドって肥沃な黒土地帯ですよね。国土もほぼ平ら、もともとワインより小麦。ワイン作ってるとは!」
家内「2017年で全ポーランドで220ヘクタールの葡萄畑が登録されています。ちなみに今日三番目に飲んだ白のドメーヌ・ラファージュの所有畑は200ヘクタールほどです。」
 一同大爆笑
「このアドリア・ヴィンヤーズの畑は8ヘクタールほど。アメリカ人のお金持ちの個人的なベンチャーのようです。オレゴン大学で農学を学んだ叔父さんの指導のもと積極的に最先端技術を用いてワインを作っているようです。」
「どれどれ、色は熟成してますね。香りが凄い(笑)。『ランデブー』を忘れるほど(笑)。」
「ピノ・ノワールの香り!美しい!」
「解りやすい!ブルゴーニュとはちょっと違うような気はしますが(笑)、純正のピノ・ノワール!」
「こんなピノ・ノワールがポーランドで作られているとは!絶句!」
家内「開けたてはとてもシンメトリーで癖がなく、オレゴンのピノ・ノワールに似ています(笑)。」
「ピノ・ノワールの薔薇の香りだよね(笑)。」
「後味がとても品が良い。品格がある(笑)。」
「温暖化の影響かな(笑)?ポーランドのワインなんて聞いたことないもんね(笑)。しかも完成度が高い。驚きしかない(笑)。」
「美しい!まるでショパンの旋律。ノクターン聞いてるみたいだね(笑)。」
私「おー!さすが!詩的な美しさですよね(笑)。」
「森の香りがして…、ポーランドの森の中を散策してるかのよう(笑)。」
私「私を越えるワイン妄想族!」
「瞑想出来るワインですね(笑)。」
「胡椒っぽさもある。時間が経つと複雑さが増すのですね。」
家内「丸1日経つと驚くほど良くなります
(笑)。」
私「開けたてはオレゴンのピノ・ノワールっぽく感じましたが、翌日はモレ・サン・ドニを思い起こしました。それも薄甘い古典的なスタイルです(笑)。まあ、早く飲めるような工夫はしているようですが。」

そんなこんなでございます。

お忙しい中ありがとうございました!
尚、土曜日の夕方家内一人になり行き届かず申し訳ございませんでした。

桝久商店 岡本利秋・昭子

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