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桝久 試飲会のラインナップ決まりました! 201804

Apr 24, 2018 by weblogland
今月はメインになるのはイタリア・ワイン!

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まずは、この時期美味しい大人のラムネ味の白ワイン(笑)。マスキューの大定番。炭酸ガスはありませんが、爽やかでよろしいかと(笑)。
〇ピノ・グリージョ オーガニック 2016年 カーサ・ヴィニコラ・サルトーリ
イタリア 白 ヴェネト デッレ・ヴェネツィアI.G.T.750ml 972円税込み
ヴェネトの名門サルトーリが造る斬新なピノ・グリージョ。サルトーリは日本ではソアヴェやピノ・グリージョのブラッシュが有名です。どちらかと言えば低価格帯に強いワイナリーです。

このワイン、ラムネの香りがします。あと、ピノ・グリージョらしい延びのある酸。そして何よりも適当に薄いことが良いのです(笑)。

何故ならば、ビールのようにうんと冷やして飲むには最適だからです。

暑い夏場には飲むと生き返るような清涼感。アルコール度数も12%を若干下回る程ですから、ごくごく行けます(笑)。夏場のT.P.O.にはまれば100点満点のワインです!
うーん。

斬新かつ懐かしい!

ワインの液体濃度とラムネのようなフレッシュな酸の危ういバランス 薄いが水っぽくなく、かといってべたつかない舌さわりは、暑く湿気た日本向き。上等ではありませんが、実に美味しい。

大発見なのです(笑)。

発泡性ではありませんが、ラムネや三ツ矢サイダーに刷り込まれた嗜好を好む中高年向きです(笑)。

あと同時にリリースされたシャルドネにも同様なラムネのようなニュアンスがありますが、ピノ・グリージョの方が明瞭です。品種由来というよりは造りに由来しているようです。収穫期が原因のような気がしますが…。

ポルトガルのヴィーニョ・ヴェルデにも似たような…。

好奇心がくすぐられます(笑)。


今回唯一のフランス・ワイン。マスキューお馴染みのドメーヌ・バサックのルイさんが造るカベルネ・フラン100%の赤ワイン。待ちに待っておりました!
●カベルネ・フラン 2016年 ドメーヌ・バサック フランス ルーション 赤 コート・ド・トングI.G.P. 750ml 1749円税込
ドメーヌ バサックはラングドックの平野部のピュイサリコンという小さい村にあります。なんでも150年前まではマールを生産していたそうです。鉄道の開設により、遠方へのワイン販売が可能になり、ワイン生産を開設したそうです。

ワインの醸造貯蔵には、なんと、その当時つくられた木製の大樽を使っています。あまりにも古臭いなんて思わないでください。暖かい地域のワインは、大樽でゆっくりと熟成させることで円やかさをワインに与えることが出来るのです。

そしてそれは、衛生面でかなり気をつけている証拠でもあります。(なんたって150年間木樽を使い続けているのですから)

実際に畑は有機栽培が行われているにもかかわらず、とても綺麗です。除草剤などの農薬を使わないため、有機栽培を行なうと下草が生えて、それを抜く手間が大変なのです。(手を抜くとすぐに畑は雑草で覆われます。)

樹齢の高いブドウ樹から丹精をこめてワインがつくられています。

現在は1989年生まれの9代目ルイさんが主になってドメーヌを切り盛りしています。マスキューではルイさんに代が変わる前からドメーヌ・バサックを扱っていますが、ワインの質が確実に良くなっています。今までは自然に有機栽培をしていたような感じだったのが、意識が高まり更に品質の向上に努めている変化があります。キメの細やかさ、ムラのない濃度感、広がりと奥行き。グレードが上がっています。代替わりで失速するドメーヌが多いなか、きっとルイさんは素晴らしい跡取りなのでしょうね(笑)。このまま行けば南フランスのスターになるはず。

現在マスキューの扱いは『ジュテーム』
カベルネ・フラン40%、グルナッシュ40%、シラー20%のセパージュ。新樽で10ヶ月の樽熟成されるもの。このワインのカベルネ・フランの良さに惚れた我々はルイさんにカベルネ・フラン100%のワインを造るように猛烈アタック(笑)。この性かどうだか解りませんが(笑)、この度待望のカベルネ・フランのリリース!
森の下草の中に生えているようなラズベリーのニュアンスはまさにカベルネ・フラン。南フランスらしい甘さ豊かさと両立している様は白眉(笑)。構造もしっかりしていますから、崩れない頑強さ。造りの良さ由来の伸びやかさとバランスの良さは信頼出来るもの。
前にも書きましたが、南フランスの赤ワインって、濃くて甘くて飲みやすいのですが、基本ワン・パターンになりがち(笑)。過熟したプルーンのような黒い果実味にスパイシーさが加わったこゆいものばかり(笑)。(あー、また余計なこと言っちゃいました。)。それにどうでもイイ尾ひれをつけて、持ち上げるジャーナリスト。(またまた言っちゃいました。)大事なのは品種の特徴と明瞭な果実味、そして独自性。このワインにはこれがあります!願わくば、バサックがこのワインで歴史に名を残すことを!


さてさて、今回のメインテーマ イタリア北部アルト・アディジェのケットマイヤー祭りの始まり始まり(笑)!
〇ピノ・グリージョ 2016年 ケットマイヤー イタリア アルト・アディジェ‐ジュートチロルD.O.C. 750ml 1980円税込
イタリア最北部のワイン産地アルト・アディジェ‐ジュートチロルD.O.C.。トレンティーノ‐アルト・アディジェ州に属していますが、トレントを中心とした南のトレント県とボルツァーノを中心とする北のボルツァーノ自治県に別れます。また、北のアルト・アディジェはドイツ語表記のジュート・チロル‐南チロルと言われ、民族的・文化的にはドイツ語圏。過去オーストリアに編成されたりした複雑な国境地域です。

ケットマイヤー社は1919年にジュゼッペ・ケットマイヤーにより創業した家族経営のワイナリーです。1981年にカ・デル・ボスコを傘下に持つサンタ・マルゲリータ・グループに属することとなりました。自社畑も持ちますが、『ケットマイヤー醸造所』の名の通り、長く付き合いのある契約農家からも葡萄は調達しているようです。この点共同組合的なのですが、出来上がったワインの質の高さは共同組合のレベルをはるかに凌ぎます。小規模生産者が多く、しかも栽培に多大な尽力を要する彼の地の特殊性。厳しい自然環境の中それを成し遂げる勤勉なゲルマン人気質。こうしたすべての結晶なのです。

このワインはピノ・グリージョ100%。シャルドネと比べると青リンゴのグリーンのニュアンスがより強く感じます。強い酸に折り合うように、ピノ・グリージョらしい旨味甘味がしっかりあり、高度なバランスが取れています。全体の大きさとして訴求しています(笑)。さすがケットマイヤー!なのです(笑)。


〇シャルドネ 2016年 ケットマイヤー イタリア アルト・アディジェ‐ジュートチロルD.O.C. 750ml 1980円税込

このワイン、冷涼さと糖度の高さが両立したシャルドネ。シャルドネらしさはシンメトリーで美しく、素晴らしい広がり。全体のバランスの良さ、頑強さは有りそうでないレベル(笑)。青い青リンゴを思わせるグリーンのニュアンスは冷涼さを想像させますが、タップリのミネラルと酸、そして多量のグリセリン由来の甘さは良質の証。熟成にステンレス・タンクと木樽を使うところにバランスの良さの秘訣がありそうです。酸との折り合いを良くするための技だと想像します(笑)。
つまらないシャブリの1級飲むよりよろしいかと(笑)。あっ、余計なこと言っちゃいました(笑)。

●ラグレイン 2016年 ケットマイヤー イタリア アルト・アディジェ‐ジュートチロルD.O.C. 750ml 1980円税込

これはアルト・アディジェの葡萄畑でも比較的標高の低いところで栽培された地場品種ラグレイン。ファットな土壌を好むとか。ワインは基本的にタイト。かといって痩せてはいない(笑)。香りはプンプンしませんが(笑)、スミレっぽさチェリーのコンポートのような香りが美しく広がります。ケットマイヤーのワインに共通な頑強さがでしゃばらない点秀逸。熟成には伝統的な大樽を使うことで全体のバランスがとれていますね(笑)。タンニンを過剰に抽出しなくても旨味で勝負できる赤ワインを造れるのが彼の地の特徴と、納得出来るのです(笑)。


トリはトスカーナの大物!
●ベッカチャイア 2009年 パクラヴァン・パピ イタリア 赤 I.G.T.トスカーナ メルロ 750ml 3515円税別

トスカーナの海岸部 リヴォルノの南に位置するD.O.C.モンテスクダイオ。最近の新しいD.O.C.かと思っていたら 1976年認可の比較的古いD.O.C.でした(勉強不足でした。)。モンテスクダイオは赤、白、ヴィンサントを産出。赤ワイン用にサンジョヴェーゼ、カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロ 白ワイン用にシャルドネ、ソーヴィニヨン・ブラン、ヴェルメンティーノなどが植えられています。

パクラヴァン・パピは標高200mほどの山中に15ヘクタールの畑を所有しています。畑の周囲は原生林に囲まれており、他所の影響が及ばない絶好の立地。自然な栽培が可能なのです。(そういえばルカ・ダットーマも後に似たようなことしてましたっけ?)オーナーのパクラヴァン氏は1988年に植樹を開始。その後サッシカイアのテヌータ・サングイドで醸造を担当していた女性エノロジスト グラツィアーナ・グラッシーニ氏を招いてワインを造りはじめました。

このワインは1999年にフランス・クローンのメルロを2ヘクタールに植えた区画から造ったもの。湖水性の粘土に火山性の礫岩が混じる独特の土壌。やはり粘土質にはメルロかな(笑)?新樽と古樽のバリックで15ヶ月の熟成を行います。
もう10年近く経っていますから、抜栓直後はなめし革のような還元臭がします。ほどなくしてそれが消えて口に含むと、以外に軽い?そしてゆっくりと液体の密度感が上がるように開き始めます。その様はまさに圧巻。幾重にも折り重なるタンニンと酸。巨大さに息を飲む見事な出来映え。最近飲んだプピーユのアーティピックのようですね(笑)。
怪物級のグレート・ワインです(笑)。
そうするとこの価格は安い!かと。
ざらに飲めないレベルのワインなのです。

以上6本。
4月27日(金)は17~20時30分
4月28日(土)は11~20時30分
いつも通り行っております。
皆様のご来店お待ち申し上げます。

桝久商店 岡本利秋・昭子

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