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桝久 試飲会リポート

Oct 28, 2013 by weblogland |
昨日は悪天候が懸念されるなか、わざわざのご来店ありがとうございました。
最初はどうなることかと心配しましたが、台風一過の4時頃に一気にご来店が集中しパニック(笑)。改めて感謝申し上げます。

さてトップバッターは
サンソ・テンプラニーリョ・フリザンテ・ロサード 2012年 ヴァル・サンソ スペイン ロゼ 微発泡 カステーリャ・イ・レオン V.D.T.750ml 1250円税込み
「お~!これはフルーティー!赤ワインのフルーティーさですよね。でも飲んだ感じは白(笑)。」
「こりゃ、飲みやすい(笑)。女子会で飲んだら受けるだろうね。」
私「鉄板です(笑)。」
「ちょっと甘いけど、べたつかないからいいね。」
家内「残糖分が1リットル中25gほどあります。ワインのアルコール分を9.5%に抑えて甘さを残したようです。後から加えた甘さではありませんね。」
私「そのまま完全に醗酵させたらアルコール分11%くらいのワインになります。若い葡萄樹などを原料にしてるかも。」
「『大日本ロゼワイン普及協会』C.E.O.の私はこのワインを推奨いたします(笑)。」
「私、結構ロゼワインが好きで飲みますが、経験したことのないスタイルです。香りは赤ですが、赤ワインのタンニンがないワインとでも言えば良いか…。」
「色はたしかにロゼだけど、新しいタイプのワインですよね。ラベルにもロサードって書いてないし(笑)。」
私「さすが良くお気づきで!ハビエルさんの意図もそこにありそうですね(笑)。」
「マスキューさん、この香りってテンプラリーニョなんですか?」
私「ふっくらした薔薇の香りと赤いベリー、ストロベリーなんかが溶け込んでいますよね。まさにテンプラリーニョかと。今流行りのテイスティング分類だと第二アロマになりますが、品種の特徴がハッキリ出てます。」
「でも、第二アロマって醗酵の過程で出るもので、葡萄果由来の物ではないんでしょ?」
私「あの分類はあくまで仮説(笑)。すべては説明できていないかと。」

さて、一月の試飲会に引き続きハビエルさん渾身の『ソーブレ・リアス』の比較試飲です(笑)!
ヴィーニャ・サンソ 『ソーブレ・リアス』 2011年 ヴァル・サンソ スペイン 白 ルエダD.O. 750ml 2010円税込み
ヴィーニャ・サンソ 『ソーブレ・リアス』 2010年 ヴァル・サンソ スペイン 白 ルエダD.O. 750ml 2010円税込み
「2011年は結構新樽の香り強いですよね?ブルゴーニュっぽいかな?」
「それに比べると2010年の方があまり樽の香りがしませんよね。樽の香りが弱くなってますよね。」
私「どちらも同じように造っています。おそらくアリエ産の木材を使った300リットルくらいの新樽で12ヶ月シュール・リーしています。」
「マスキューさん、これってルエダのヴェルデホですよね?ルエダのヴェルデホってもっと酸があっつフレッシュ感のあるワインですよね?」
私「はい。基本的にはマロラクティック醗酵しないタイプのフレッシュ&フルーティーなワインがメインです。『ソーブレ・リアス』は常温で樽熟成しながらシュール・リーしますから、マロラクティック醗酵は自然に起きます。この点、いわゆるルエダのヴェルデホとはちょっと違うスタイルであり、斬新な試みかと。」
「私は、熟成に木樽を使うと樽のニュアンスが減ることはないと思ってました。熟成につれ果実味が痩せて行き樽香は最後まで残るものだと思ってました。でも『ソーブレ・リアス』はあきらかに2010年の方が2011年より樽のニュアンスが少ない。何故?」
「2008年はもっと樽のニュアンスが少なかったよね。」
「そうそう2008年は新樽を使っているとは思えなかったよね。しかもキノコみたいな旨味がタップリ(笑)。松茸でしたっけ(笑)?」
私「2011→2010→2008の流れではあきらかに樽香が弱くなっています。それは逆に樽香が弱くなっているというより、閉じていた酸が表に出てきたことにより樽香を凌ぐようになったと考えていただけると『ソーブレ・リアス』を理解できるかと。旨味が徐々に出てくるのかなと。」
家内「『ソーブレ・リアス』は一本の葡萄樹からハーフボトル一本ほどの超低収量です。中に詰まっている酸やミネラルなどの分量はとてつもないレベルです。しかも畑はプレ・フィロキセラというからビックリ(笑)。」
「コストかかってるんですね。でもなんでこんなに安いんですか(笑)?」
私「基本的に雨がほとんど降りませんから葡萄が太らない(笑)。」
あと試飲会の終わり頃に2010年から松茸の香りがほんのり漂ってきました(笑)。やはり2011→2010→2008と続くようですね。たった1本のワインを理解するには大層時間がかかります。これが真実ですね。もっともダメなワインはすぐに解りますが(笑)。

続いてハビエルさんの新たなチャレンジ。リオハの赤ワインです。
リオハ ラクリムス・レックス 2010年 ヴァル・サンソ スペイン リオハD.O.赤 750ml 1320円税込み
「あっ!これイイね(笑)。好きだな~。」
「ケチ臭くないよね(笑)。飲みやすいけど、満足感あるよね。」
「リオハのワインって、こんな感じじゃないですよね?もっと枯れたような落ち着いた感じかな?ちょっとニューワールドっぽいけど、経験したことのない味。」
「ガルナッチャってグルナッシュですよね?でもこんなグルナッシュないよね(笑)?」
「そうそう。レイシスなんかとはまるで違う(笑)。でも、好ましいかな。」
家内「グルナッシュ75%とグラシアーノが25%です。グラシアーノって初めて飲みました(笑)。どんな葡萄かと調べると、通常の葡萄より開花は遅く収穫も遅い(笑)。酸も強く扱い難いようです。今風のワインには使われないでしょうね(笑)。」
私「このワインに緩さがないのが、グラシアーノの性かも知れませんね。グルナッシュに圧倒的な甘さや強さを求めると平板になりがちですが、それがない。ミネラルや酸がしっかり入ってバランスが取れています。ただリオハらしくない(笑)。」
家内「畑も新たな地域で、伝統的な地域ではありません。標高も500mを越しますので、リオハでは異例の高さです。」
私「抜栓直後はまだガスっぽさがあり、出来上がった感じではありませんでしたが、ぐんぐん良くなるんですよね。驚くほどです。」
家内「原産地原理主義者の私は、実はこのワイン苦手なんです(笑)。」
私「これだけリキュールっぽい濃厚で明瞭なスタイルは少なくともリオハにありません(笑)。だから、今日の試飲会では好みが別れるかと。この点が心配でした。」
「でも、コストパフォーマンスが素晴らしく良いから大人気じゃないですか(笑)?」
私「ありがとうございました(笑)。」
「ところでラベルの絵はなんですか?」
家内「これ恐竜の足跡の化石です。白亜紀の石灰石土壌で恐竜の化石が畑から出るようです。だから箱にもこんな遊びが(笑)。(写真参照)」
「なるほど。恐竜の味なんだな(笑)。」
マスキューのお客様は皆さん既製概念に囚われない、つわもの揃いでした(笑)。

さてマスキューの愛するシャトー・ピネレの久しぶりの登場です(笑)。
シャトー ピネレ 2009年 フランス カオール赤 750ml 1530円税込み
「マスキューさん。以前このワイン随分沢山飲みましたよ(笑)。何年でしたっけ?」
私「前の扱いは2005年でした。この2009年は2005年と遜色のない出来栄えかと。」
「あ~。このタンニンの重さ懐かしい~。カオールって良いなぁ。癒される濃さだよね。」
「肉、肉が欲しくなる(笑)。」
家内「タンニンに重量感があるんですが、とってもクリアなんですよね。シャトー・ピネレの一級品たるところです(笑)。」
「店長!実は先日2008年のこのワイン飲んだんですが、あまり印象が良くなかったんですよ。もう、終わったような感じでした。でも2009は大違いですね(笑)。」
私「私達もじつは毎ヴィンテージこのワインを飲んでます(笑)。生産者の方には大変申し訳ないのですが、マスキューのスタンスを守るためヴィンテージをジャンプさせてしまいました。でも2007年のロタンティークは入荷させました。安かったもので(笑)。」
家内「カオールは内陸部ですから作柄の良し悪しがかなりあるようです。ポテンシャルは高いのですが。」
まあ、ともあれシャトー・ピネレの復活に皆さん大喜びでした。
あー、良かった(笑)。

さて最後は無名のグラーブの登場です(笑)。
シャトー・ラ・ローズ・ヌエ 2006年 フランス 赤 ボルドー グラーブA.C. 750ml 1770円税込み
「おー、これこれ!いーなー。グラーブらしくて(笑)。」
「軽やかだけど薄くない(笑)。滑らかで良いね。ボルドー好きは応えられないねぇ(笑)。」
「マスキューさん。セパージュはなんですか?」
家内「表記にはありませんが、メルロとフランでしょうね。あと場所もグラーブの中心のペサック・レオニャンではなく、もっと南の甘口ワインのアペラシオン セロンの辺りのようです。」
私「飲み易く造っていますが、2006年でちょうど今飲み頃になっていますから、造りは真面目ですね。簡単に崩れませんよ。ボルドーは割と2006年良い作柄かも知れません。2005年の陰になってますが…。」
「樽のニュアンスがほど良いですよね。ちょっとチョコレートっぽくて(笑)。」
私「樽の使い方を良く解ってますよね。この意識はクラシックです(笑)。」
「この価格帯でグラーブらしいワインってないですよね。よく探しましたね(笑)?」
家内「勘が働きました(笑)。」


ありがとうございました。
桝久商店 岡本利秋・昭子

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明日はマスキューの店内試飲会です。

Oct 26, 2013 by weblogland |
一ヶ月あっという間ですね(笑)。
でも、天気はかなり悪そうです。台風はそれかかっているようですが、巨大台風ですから影響がないはずはありません。
危ないですから、わざわざ無理にご来店されないでくださいね。ワインは無くなりません。でも、天気が回復したら、ご来店ください(笑)。

今回のメインテーマは『ソーブレ・リアス』の比較試飲です。このワインは手がかかるだけあって年間4000本しか造れません。畑も樹齢の高い限られた畑です。ハビエルさん渾身の白ワインなのです。二年前にハビエルさんがマスキューに来て下さった時、『ソーブレ・リアス』に対する深い愛情を感じました。あとハビエルさんの人柄に惚れました(笑)。「こんな真面目なスペイン人がいるんだ!」と(笑)、家内共々大ファンになりました。
今年の1月の試飲会で2008年と2011年を比べた際、驚くべき熟成能力にはビックリ。
今回遡って2010年がスポット入荷しましたので、この際徹底的に『ソーブレ・リアス』を研究しましょう(笑)!
不思議な力をもつ深淵なワインなのです。

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日本のワイナリーに夢とお金を注ぎ込みましょう

Oct 24, 2013 by weblogland |
昨日の続きです(笑)。

何故国内でスター生産者の出現が望まれるか?と言うと、ビッグビジネスになるからです。ようは大金を稼げるのです。
そうなれば、そのワインに追随するワイナリーが数多く出てきます。もちろん良いワインは良い葡萄からしか造れませんから、実際そのスターワイナリーのノウハウがレギュレーションの基準を押し上げることになります。
単純に1本一万円で売れるワインを5000本造れば5000万円の売上になります。10000本で一億円です。ちなみにフランスのブルゴーニュのグラン・クリュの畑では1ヘクタール(100m×100m)の畑に約10000本の葡萄樹を植え、約5000本のワインを生産します。1本の葡萄樹からハーフボトル1本ほどしか造りません。ブルゴーニュをそのまま日本にあてはめる訳に行きませんが、この目安は大事。カリフォルニアだとこの6倍から8倍で造っています。カリフォルニアだと葡萄の生理学的に一本の葡萄樹から4~5kgの収穫が一番効率が良いらしいです。より濃い葡萄果汁が欲しいワイナリーは真空蒸溜器で更に濃くします。
カリフォルニアのブランドワイナリーは儲かる訳です(笑)。人気が出ると買い葡萄で、生産量も増やせますから、更に大儲けが出来ます。
まあ、日本で同じことはやる必要はないかと思いますが。

ロマネコンティを何十本も持っているお金持ち、レストランでロマネコンティを何本も開けるお金持ち、果てはハーランエステートを凌ぐ濃いワインを造るワイナリーを造っちゃったお金持ちの方々!
日本のワイナリーに夢とお金を注ぎ込みましょう(笑)。ロマネコンティやハーランエステートではなく、唯一無二の日本産ワインを造る方がカッコイイですよ(笑)。歴史に名が残りますぞ!
気骨のあるお金持ちいませんかね(笑)。
ようやく可能性が出てきたような気がします。

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嘘はいけません!

Oct 23, 2013 by weblogland |
EUとの貿易交渉でワインの関税撤廃が俎上にのりましたね。自動車部品の関税撤廃の条件にされたようです。
お互いにどこを譲っても不平等のないように、フィフティー・フィフティーのぶん取り合いですからなんとも言い難いです。

ワイン業界も複雑ですね。中規模から大手のメーカーは、自社ブランドで輸入ワイン、もしくは輸入ワイン・国内産ワインのブレンドワインを販売しているからです。原材料表示に外国産・国内産ワインとあれば外国産は50%以上ブレンドしますから、関税が無くなった方が儲かります。
問題は国内産ワインだけでワイン生産をしている中・小のメーカーです。
安いラインナップは諦めるか、外国産・国内産のブレンド物を一部導入するしかありません。その上で自醸酒100%の特徴あるミドルからアッパーレンジのワインに傾力するしかありません。コストがかかっても見合う価格で売れるワインを造るしかないのです。
良い葡萄からしか良いワインは出来ません。
他に変わる物がない味わいのワインは出来るように思います。
例をとれば
余市のケルナーのビックリするような伸びやかさ。これは完全に国際レベル。
アムレンシスとピノ・ノワールの交配種から日本人好みの味わいのワインを造るすずらん酒造。
山形の朝日町ワインは基本的レベルが高いし、協同組合的な良さがあります。
これらのところがアマローネしたり、もう一工夫できれば日本のワイナリーも、自立生き残りができるはずです。効率を含めた生産性・品質を更に高めるしかありません。

あと政治に期待することはばらまきの補助金ではなく、農地の拡大や生産の効率を上げる為の設備の補助と、その実現を阻む規制緩和。。それと生産者自体が自ら律する酒造法・原産地法の立法化です。
これらは簡単に進めない難しさはありますが、一つ良い方法があります。
それは中小の中から本物のスター生産者が現れることです。期待したいところです。一気に解決に向かうはず。

フランスで原産地法をごまかして他の産地ワインを偽装ブレンドした場合、社長は実刑を免れません。

嘘はいけません!

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試飲会のラインナップ - 2013年10月

Oct 22, 2013 by weblogland |
今月10月26日のマスキュー店内試飲会のラインナップ決まりました。

ワイン試飲会

まずはスペイン ルエダのヴェルデホでマスキューの定番ヴィーニャ・サンソのロゼ フリザンテです。ガス圧は2.9、テンプラリーニョ100%で造ったあっと驚くフレッシュネス。
大日本ロゼワイン普及協会会長の家内一押し!
〇直接圧搾法でつくられており、タンニンが感じられずテンプラニーリョの果実味だけを抽出しています。赤いベリー系の香りが鮮烈。雑味がなく明瞭で複雑さもあります。M.C.をかけて醸造したようなキャンディーっぽさもプラスに作用しています。
テンプラニーリョってこんなにフルーティーなのかと改めて気付かされます。

そして、ヴィニャ・サンソの看板白ワイン『ソーブレ・リアス』の2011年と2010年の比較試飲です。
今年1月の試飲会で2008年と2011年をやりました。『ソーブレ・リアス』の深淵さはご記憶に新しいかと。また、先日2011年を飲みましたがブルゴーニュっぽかった味わいに黄色の熟した果実のニュアンスが出ていました。更に熟成の進んだ2010年と比べます。
〇ヴィーニャ・サンソ 『ソーブレ・リアス』 2011年 ヴァル・サンソ スペイン 白 ルエダD.O. 750ml 2010円税込み
〇ヴィーニャ・サンソ 『ソーブレ・リアス』 2010年 ヴァル・サンソ スペイン 白 ルエダD.O. 750ml 2010円税込み
すっかりマスキューの定番となったヴァル・サンソがつくるルエダのヴェルデホの最上級銘柄です。
このワイン、ルエダのセラード村にある2.76ヘクタールのフィロキセラの被害を免れた樹齢100年以上の単一畑『ロスポブレ』の葡萄で造られます。
そして造り方がユニーク。まずステンレスタンクにて野性酵母でアルコール発酵し、一旦ワインと澱を分離します。そして500リットルくらいのフレンチオークの新樽にワインと澱の上部を半分ずつ入れます。そして毎日のようにワインを観察しながらバートナージュ(撹拌)し、一年間熟成させます。
当主のハビエルさんがマスキューに来店した時に熱く語ってくれました。
私「SO2はいつ添加しますか?」
ハビエルさん「最後の瓶詰めの時だけです。」
私「えー!凄い管理能力ですね。信じられません。」
ハビエルさん「ですから毎日私が樽のバートナージュしながら変化がないか注意しています。(笑)。」
私「ところでこれほどまでにシュール・リーにこだわる理由は何故ですか?」
ハビエルさん「シュール・リーをすることにより酵母の細胞膜が壊れます。その結果プロ・サッカリンとタンパク質が中から出てきます。」
私「それは味わいにどんな作用をしますか?」
ハビエルさん「甘く感じます。複雑さに繋がります。」

そして更にハビエルさんの造る赤ワインと畳み掛けます(笑)。
リオハ ラクリムス・レックス 2010年 ヴァル・サンソ スペイン リオハD.O.赤 750ml 1320円税込み
マスキューの敬愛するハビエル・ロドリゲスさんがリオハで造る赤ワイン ラクリムス シリーズの一つレックス。
もともとのルエダではヴィーニャ・サンソ、新たに始めたリオハではヴァル・サンソと会社名が変わります。

リオハは、基本的にはテンプラリーニョが植えられるところですが、このワインはガルナッチャ75%、グラシアーノ25%のセパージュとなっています。
畑はリオハの中でも新興のリオハ・バハの高地。標高530メートル。リオハとしてはかなり高いようです。このあたりがテンプラリーニョではなくガルナッチャ主体にした理由のようですね。
高地のガルナッチャはプリオラートのように頑強になりがちですが、ラクリムス・レックスはタンニンの頑固さがありません。アタックの充実した甘さは完熟した豊かな証。ミネラル感や海藻のようなニュアンスが感じられ、ポテンシャルの高さは十分。完全に除梗した早飲みスタイルですが、まだまだ途上ですね。先々向上するはず。
あと、樽の使い方は相変わらず上手。リオハに有りがちなくどさがないのはグッドです。
新たな味わい、スタイルを模索した意欲的なワインなのです。

さて、お次は久しぶりのシャトー・ピネレの登場です。
シャトー ピネレ 2009年 フランス カオール赤 750ml 1530円税込み
飲み頃に入ったカオールが入荷しました!
完熟した赤いフルーツの甘味がしっかりしており、カオールらしい堅牢なタンニンが木樽のタンニンとバランス良く調和馴染んでいます。
ようやく飲み頃に入ったところです!
前回は2005年でご好評をいただきましたが、今回は2009年にて再登場です。

最後は珍しくボルドー(笑)、しかもグラーブです!
シャトー・ラ・ローズ・ヌエ 2006年 フランス 赤 ボルドー グラーブA.C. 750ml 1770円税込み

久しぶりのグラーブの入荷です。
実はスポット入荷の為、資料がない(笑)!
調べるとシャトーのあるのはグラーブでもソーテルヌ寄り、グラーブA.C.の中にある甘口アペラシオン セロンのある辺りです。味わいはグラーブのスターが集まるペサック-レオニャンのような華やかさはありませんが、実に実直でクラシックな味わい。
2006年ヴィンテージですが、ようやく飲み頃に入ったところです。アルコール分は12.5%と収まりが良く、無理に新樽は使っていませんから、アンバランスなところがありません。派手なワインではありませんが、丹念な造りであることは間違いないですね。崩れない良さがあり、余力十分です。
カベルネ・フランがしっとりとしており、グラーブらしい軽やかな重さを感じます。
飲んだ瞬間にグラーブを意識出来る優良なワインです。ジビエのニュアンスや塩からさも程よいアクセントになっていますね。

いつも通り14時から20時30分までやっておりますので、お気軽にお立ち寄りくださいませ。

桝久商店 岡本利秋・昭子

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10月26日マスキューの店内試飲会

Oct 20, 2013 by weblogland |
今週の土曜日 10月26日マスキューの店内試飲会です。
だいたい決まりましたが、まだ家内と最後の作戦会議です(笑)。
家内「今回はソーブレ・リアスの比較試飲ができるね。」
私「そうそう、楽しみだよね。スペインはあまりヴィンテージに差は出ないから、熟成の妙が発見できるはず!」
家内「たまたま2010年が入ってラッキーだったよね(笑)。シュール・リーの意味が明らかになるはず!あのワインはすぐにも飲めるけど、本当の良さを知るには時間が必要だよね。」

私「ハビエルさんがマスキューに来た時の映像があるからプリントしておこうか?」
家内「私がブスに写ってるから嫌だな(笑)。」
私「もう、誰もそんな事気にしないよ(笑)。本人確認だよ(笑)。」
家内「ダメなものはダメ!」
女心の解らない私は叱られました(笑)。

急いでホームページにアップしますから、しばしお待ちくださいね。

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2013年、新酒の予約販売を開始しました

Oct 19, 2013 by weblogland |

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どうやってユニークなワインを見つける?

Oct 19, 2013 by weblogland |
先日ワイン・ラヴァーのAさんがご来店くださいました。
Aさん「マスキューさんは、どうやって次から次ぎにユニークなワインを見つけるんですか(笑)?」
私「ひたすら探すのみです(笑)。」
Aさん「一体どれくらい飲むんですか?」
私「最近は昔よりは減りましたが、家内と合わせて年間5000本くらいはティスティングはします。あと完全に飲みきるワインは365日×1.5本ですから550本以上かと(笑)。」
Aさん「そんなに!」
私「でも、一時期ティスティングだけで年間一万本くらいやっていた頃がありましたよ。今くらいが楽で良いです(笑)。」
Aさん「それだから毎月毎月新しいワインを売れるんですね。」
私「でも、一ヶ月で10本くらい紹介するのが限度です(笑)。売るとなるとそのワインを取り寄せて2~3日かけて吟味するものですから。ホイホイ店頭に並べるワインが見つかると楽なんですが(笑)。」
Aさん「あと、なんか秘訣あるんですか?」
私「なるべく手の届き易い価格帯のワインを探します。そうするとお客様が手軽に飲めますから。」
A「なるほどね!高いブランドワイン並べるだけだったら探す必要ないからですね。」
私「マスキューのレベルだと高級過ぎるワインは売れないだけですよ(笑)。」

手の内を明かしてしまいました(笑)。

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ワイン・ラヴァーも全開ですね

Oct 18, 2013 by weblogland |
今日歩いてる人は皆さん長袖ですね(笑)。一気に秋らしくなりました。
ワイン・ラヴァーも全開ですね(笑)。
赤ワインをお求めになるお客様が一気に増えました。今まで白ワインばかりだったのが嘘のようです。肌寒く感じるくらいの気温になると、赤ワインスイッチが入るようです(笑)。人間の嗜好は敏感ですね。あと、四季の移ろいは、我々日本人の生活サイクルになっていますから、食べ物もリンク。ワインはもともとそのサイクルには無かったのですが、上手く日本人の四季サイクルに溶け込んだと考えるべきですね。
一昔前「和食にワインは合わない。」なんて言われ悩みましたが、「ワインは日本人に合った。」事実は素晴らしくしなやかな日本人の感性の証。ワイン市場も爛熟期と言って良いほどです。実生活に根差したワイン・ラヴァーの多いこと。日本人に生まれて良かった(笑)。
ワインを始めた頃「生麦でワインなんか売れる訳ないじゃん。」と冷笑されましたが、「生麦でワインを売っていても、遠くからワインのご注文をいただけるようになってきた。」ことに時代の流れを感じます。
さあ、頑張って飲むぞ!

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クロー・ド・ネル アンジュ・ルージュはオールドファンに好まれる

Oct 17, 2013 by weblogland |
うーん。
『クロー・ド・ネル』アンジュ・ルージュ カベルネ・フラン 2010年はオールドファンに好まれるようです。

今日も永年ワインを飲まれているあるお客様が…

お客様「マスキューさん『ネル』ありますか?」

私「ございます。前回同様にフレゼント用にしますか?」

お客様「いやいや。自分用(笑)。このワイン普段飲むには実に宜しい(笑)。飽きない良さがあるんだよね。」

私「我々のような50代以上の方。特にワイン歴の長い方は、そうおっしゃる方がとても多いのです(笑)。若い方はもっと甘くインパクトのある解りやすいワインを好むようです。」

お客様「そんなもんかな(笑)?くどいワインを毎日飲むのは辛いね(笑)。」

私「『ネル』の品の良さを若い方にも知って頂きたいものですが…、解らないかな(笑)?」

お客様「嗜好は年齢で変わるから、それだけの問題かもしれませんよ(笑)。」

さすがドクター!
失礼いたしました。

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キックインサイドの1本はまだ見つかりません。

Oct 15, 2013 by weblogland |
台風近づいているようですね。午後になると雨脚は強まるばかりです。思ったより接近が早いみたいですね。天気予報によると明日の午前中はダメみたいです。
うーん。
実は明日の午後に試飲会が東京であります。どうしよう?
イタリアワインの老舗インポーターの会なので、行きたいところです。
今月末の試飲会のワイン選びで、今我が家はサンプルで大変なことになってます(笑)。
良いワインや黙っていても売れるワインはインポーターさんの試飲会には、なかなかでません。然るに、気になるワインはサンプルとして有料で取り寄せます。でも、外すこともあり(笑)。
いくつかは見つけましたが、キックインサイドの1本はまだ見つかりません。
うーん。
良いワインは、高ければあるにはありますが、安易なセレクションになります。これはプライドが許しません!
手の届く価格じゃないと、マスキューたる意味がない!
毎月このジレンマと闘っています(笑)。

どっかに良いワインが転がってないですかね?

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グラーブのワインを飲みました。

Oct 14, 2013 by weblogland |
先日、久しぶりにグラーブのワインを飲みました。
無名のプチ・シャトーなんですが、2006年ヴィンテージに心惹かれサンプルで取り寄せました(笑)。ペサック-レオニャンの上物ではありませんが、懐かしい味わい。
うーん。
私「特別に驚くようなワインじゃないけど、グラーブらしいよね(笑)。」
家内「カベルネ・フラン好きの私にとってはグッド(笑)。しっとりした舌触りはいかにも(笑)。」
私「香りは地味だけど、飲んだ感じがするよね(笑)。」
家内「ロワールや他のところで最近フランは注目されてきたけど、王道中の王道のグラーブは元気ないよね。」
私「やっぱりリーズナブルな価格帯のワインが少ないからじゃない?」
家内「ドメーヌ・シュヴァリエなんか手が出ないもんね。」
私「ペサック-レオニャンで探したら2000円以下のワインはないんじゃない?」
家内「そーだよね。昔シャトー・ポンタック・モンプレジールなんか1500円くらいだったよね。」
私「だってあれ、まだペサック・レオニャンのA.O.C.出来る前だよ。相当昔だよ(笑)。」
家内「でも、そのくらいの美味しいグラーブのプチ・シャトーあってもイイんだけどね…。」
私「同感だな。だからマスキューではグラーブのワインがない(笑)。」
家内「左岸もないよ(笑)。」
私「ちょっとはあるじゃん。ほんのちょっとね(笑)。」

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久しぶりにシャトー・ピネレを飲みました

Oct 14, 2013 by weblogland |
久しぶりにシャトー・ピネレを飲みました。ヴィンテージは2009年。
マスキューが愛するフランス カオールの赤ワインです(笑)。前回扱ったのは2005年でしたね。
カオールのワインは飲み頃になるのに時間がかかります。10年かかるのはザラ(笑)。しかも熟成してもあまり変わらない(笑)。
このピネレは今風で比較的早く飲めます。果実味も明瞭で、日本人向けですね(笑)。リッチな良いワインなのです。
ところで2009年のカオールは良いです。アルコール分は12.5%と高すぎず、イレギュラーのない出来栄え。出っ張らない良さがあります。
うーん。
ちゃんとカオールらしいタンニンのボリュームもありますし、かといってタンニンが果実味を隠していない(笑)。まだまだ甘さや深さが出て来ますね。
スタンスに、今風をやり過ぎない良さがあります。
これってかなり貴重だと思います。
ブリュモンみたいになったら悲しいですよね。

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レッド・ブルの続き

Oct 13, 2013 by weblogland |
昨日のレッド・ブルの続きです(笑)。

よく「画期的な味わいの新商品」って販売の唄い文句になりますが、基本的には同じ人間が飲むものですから、あまり突飛な味わいでは売れません(笑)。馴れ親しんだ味わいを加工することで、新たな価値観を作り販売競争に挑む訳です。練りに練ってヒット商品を目指しますが、味わい自体に、驚くことは稀です。もっとも、そうでないと売れないのも事実(笑)。味覚は保守的で変わりにくいからです。

そんな中、私が一番強烈な印象を受けたのがポカリスエットです(笑)。
最初飲んだ時は、異常にまずく感じました(笑)。
でも、酷い二日酔いの後に飲むと体が喜ぶ(笑)。
驚きましたね。飲む点滴です。何度ポカリスエットに助けられたか(笑)。ポカリスエットの機能には感激しました。

今考えると、機能性の高い清涼飲料水の初登場だった訳です。味わいの不自然さを機能が凌駕した初めてのヒット飲料となったと言うことなんですね。

翻ってレッド・ブル。味わいはやっぱりオロナミンCに似てます。きっと日本人が馴れた味わいを、新しいブランドとしてリニューアル構築する戦略のような気がしますが?
「元気はつらつ!」より、格好良く見せるのが勝つ戦略かと。

どうなんでしょうね?

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レッド・ブル

Oct 12, 2013 by weblogland |
ここ数日、昼間は暑いくらいですね。でも、ワインを飲むには支障をきたす程ではありませんから、許します(笑)。

実は今日、今若者に人気のレッド・ブルを初めて飲んでみました(笑)。
180ml程の大きさで200円!
おじさんにはビックリの価格です(笑)。

飲んだ感じはオロナミンCやリポビタンDみたいな感じ。昔飲んだコアップガラナにもちょっと似ていますか?作り物っぽさ100%の味わいは、人によっては癖になりますね(笑)。
この手の清涼飲料水は基本的には作り物です。用意周到、緻密な計算の元に作られます。ディテイルまで、すべてが計算づくですから、かえって生産者の意図がはっきり出ます。
ブランドイメージは翼ですか。トリップしたり羽ばたいたりするのでしょうか?
スポーツドリンクやコーラやお茶などとは違うマーケットを狙ってますね(笑)。
きっと価格が高いところに意味があるような気がしますが?どうでしょう?
あれが2リットルのペットボトルで300円くらいで買えたら、逆に売れないような気がしませんか(笑)?ここいら辺にもミソがありそうです。
それと販路をコンビニに絞っているところに戦略を感じますね。逆に量販店でも買えるようになったら終わりの商品のようですね。欲深いと沢山売りたくなります(笑)。

このあとは500mlくらいのペットボトルなんかが発売されるような気がします。更に利益を上げる方策が楽しみです(笑)。

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エルネス・ラペノー ブリュット セレクション-果実味は従来より明らかな進化です。

Oct 11, 2013 by weblogland |
先日久しぶりにエルネス・ラペノー ブリュット セレクションを飲みました。 
エペルネに本拠地を置く小規模なN.M.のシャンパンです。
味わいのスタイルが変わりましたね(笑)。
香りの芯がシャルドネで、アプリコットや桃のパッションフルーツがかなり明瞭に表れています。かといってブラン・ドゥ・ブランに有りがちな線の細さがありません。明瞭で複雑な果実味は従来より明らかな進化です。
泡立ちもしっかりしていますから、筋の良さを感じます。

うーん。
ちょっとビックリ!

最近無名でも、驚くほど美味しいシャンパンが増えてきましたね。もちろん大手メゾンのブランド品と比べるは遥かに安いですし、しかも旨い。
言うこと無しです(笑)。

今回の印象はとても良かったのですが、以前飲んだスタイルではありません。
いつの間にか(笑)?
インポーターさんは教えてくれませんですから(気がついていない(笑))、あとで調べてみます。

実は、私のティスティング・ミスだったりして(大笑い)。
たまには再確認しなくてはいけませんね。惰性でワインを売ってはいけません。自戒。

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ようやく入荷しました!エマニュエル・ダルノーのクローズ・エルミタージュ2011年

Oct 10, 2013 by weblogland |
ふふふ。
ようやく入荷しました!

エマニュエル・ダルノーのクローズ・エルミタージュ2011年です(笑)。
毎年一度きりの入荷です。
私、このワイン好きなんですよ(笑)。何たってこのワイン、ブランド・ティスティングだとエルミタージュとしか答ようがない。でも、クローズ・エルミタージュ名だから安い(笑)。
でも、冷静に考えるとエルミタージュとクローズ・エルミタージュの差って一体何?たしかに収穫量制限はエルミタージュの方が厳しいですから、より濃いのはエルミタージュ。でも、エマニュエル・ダルノーの尽力を尽くしたこのワインはエルミタージュと遜色のない凝縮感です。逆に考えるとクローズ・エルミタージュ名だと、いくら一生懸命造っても高く売れないから、そこそこのワインしか造らないのも真実なのでしょうね(笑)。
エルミタージュのトップワインの無限に近い生命力を持つものと比べれば、このワインの酸が弱いのは事実。一方エルミタージュの並のスター達より、このワインが優れているのも事実。

うーん。

行き着くところ飲み手の価値観によりますか…。

ところで今日、入荷したばかりなのですが、たまたまS先生が見えました。実はS先生このワインの大ファンでして、マスキュー入荷分の半数はS先生のもとへ行きます。
年に一度の入荷日とS先生のご来店が重なるとは!
このワインとS先生はきっと結ばれているに違いないと確信しました(笑)。
ワインが飲み手を選んでるみたいですよね(笑)。
こんな妄想を掻き立てるワインなのです。(ワインだって解る人に飲んでもらいたい?)


あなたもきっとこのワインに選ばれるはず(笑)。かな?

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ソムリエ協会の資格試験の合格発表

Oct 08, 2013 by weblogland |
今日はソムリエ協会の資格試験の合格発表ですね。
いかがでしたか?
毎年何人か知り合いが受けますが、今回は一番厳しかったようです。
テイスティングは一様に選択肢に引っかけの要素がありました。かなり自信を持って決めないとなりません。
あと、ソムリエの実技の課題ワインは2006年のシャトー・ポンテ・カネですか。うっかりワインが古い(澱がある)。などと言ったら落とされても不思議ないですね。『佐藤(シャトー)さんがぽんと(ポンテ)金(カネ)を出す大物シャトー』と覚えておけば…。でもほんとにポンテ・カネが良くなったのは90年半ばになってからですから、リアルタイムでポンテ・カネの実力を知っていなければ「まだまた若い。」と断言できません。
質題としてはマニアックでよろしいのですが、レベルアップしてます。
この調子だと、来年は質題に2000年のシャトー・レオヴィル・バルトン辺りがでるかも知れませんね。もっと解りにくくランゴア・バルトンだったりするかも?
ソムリエ協会の出題者の方!パクって下さい(笑)。許します。
いずれにせよ、ワイン自体をある程度知らないと受かりませんね。
基本的には良いことです。
何も知らないで受験のテクニックだけでは受かり難くする流れのようですが、この程度は乗り越えるガッツは必要。
特にソムリエ志願者は一生に関わりますから、じっくり勉強しましょう!来月から一年がかりでも良いではありませんか!
諦めたらそこで終わりです。
諦めないで続けましょう!
自分の為、ひいてはお客様の為です。

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アペラシオンは人間が造ったものですが、蓄積を要する分、奥が深いですね。

Oct 08, 2013 by weblogland |
うーん。
ドメーヌ・カザバンのカバルデス2010年美味しいですね(笑)。
持ち前の大物感にエレガンスが伴っています。
時間が経ってくるとチェリーヒーリングみたいな明瞭で複雑しかもリッチな香りになって行きます。このチェリーやベリーのニュアンスはおそらくシラー由来。
それにしても特徴的でよろしいのです(笑)。
でも、このスタイルが本来の形だとしたら、今までのとにかく濃いスタイルは、アペラシオンの本来形ではない?レギュレーションを守り、官能検査に通ればアペラシオン名は名乗れます。もちろん官能検査は地元の生産者委員が勤めます。カバルデス自体は2007年認可ですから歴史は浅い(笑)。

うーん。

実は私、この新しいカバルデスのアペラシオンを疑っていました。まずシラーとメルロのアッサンブラージュは基本から外れたミスマッチ。仮にそれが上手くいったとしても、例外的な特殊なものではないか?アペラシオンとして認めるには特殊過ぎるのでは?むしろI.G.P.のような一生産者に依存するものではないかと思っていました。
もっともカバルデス自体数を飲んでいませんから、断定してはいけないとは思いますが…。少なくともドメーヌ・カザバンのヴィンテージ差には模索や試行錯誤を感じます。そして2010年のような素晴らしい結果をみると、代わるもののない領域に踏み込んでいると思います。
こうしてアペラシオンの味わいが造られるのかな?と納得できるし、それがアペラシオン自体の特性であるこてを改めて感じます。
アペラシオンは人間が造ったものですが、蓄積を要する分、奥が深いですね。

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ヴァイスブルグンダーと大根おろしの続き

Oct 06, 2013 by weblogland |
ヴァイスブルグンダーと大根おろしの続きです(笑)。

私「大根にビタミンCが沢山入っているとは以外だったよ。」
家内「そーだよね。ましてや大根おろしの命は辛さだしね(笑)。言われなければ気にもとめないよね。」
私「あと、大根って上に行くほど甘いのは以外だった。」
家内「主婦じゃあ、常識だよ(笑)。ビックリするほど甘い大根あるよね。青首大根なんか青首に近いほうが甘い。でも下の方は苦い。普段上手く使い分けできたら一流の主婦かな(笑)。」
私「果実は重量に沿って糖分が下に行くから、顆粒の下の方が甘いよね。大根は果実じゃないから上の方が甘いのかな?疑問が残るなぁ(笑)。」
家内「たしかに大根はビタミンCが多いけれども、果実に比べたら少ないよね。だからあまりリンゴ酸の強いワインと合わせるとワインに負けちゃう。」
私「だから、ちょっと緩いくらいのアルザスやドイツのトロッケンに合う訳だよね。特に日本の甘酢なんかだとニュアンスも近くなるんだろうね。ワインの残糖に近いほのかな感じだしね。」
家内「大根の繊細な甘さ、酸っぱさ、苦さに合わせることの出来るワインを選ぶべきだよね。ソースや調理に使う油に頼らないマリアージュは、楽しい発見がありそうだよね。」

夫婦の妄想は高まる一方なのです(笑)。

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大根→和食→ワインは無理がない流れのはず!

Oct 06, 2013 by weblogland |
先日の、大根おろしにショイのヴァイスブルグンダーがマリアージュした話の続きです。

一体何故でしょう?

まず大根で思い浮かべるのはあの独特の香りと苦味。よく白かびチーズにあります。でも、アルザスやプファルツで白かびチーズは見かけません。(なんと単純な発想)
うーん。
そんな訳でウィキペディアの大根の頁を覗いてみました。
「食材としての大根はビタミンCに富み鉄分・リン・カルシウムを含む。カロリーは少なく、ジアスターゼを多く含み[8]消化酵素がある。」とのこと。ビタミンCが多いのは以外でした。
他に目立つ成分は、カルシウム マグネシウム リン カリウム 塩分 ですね。

うーん。ビタミンCですか?

一緒に食べた鯖の脂ですが、鯖+大根おろし+ヴァイスブルグンダー=マリアージュの法式と考えた方が良さそうですね。
大根おろしがレモンのように、鯖とヴァイスブルグンダーを繋いだと考えるのが無理がないですね。
大根はビタミンCに富んでいますから、この点セオリー通りではあります。
大根おろしには苦味にマスキングされた酸っぱさ(ビタミンC)が沢山入っていたようです!
気がつきませんでした。
大根おろしが、爽やかな酸味のある白ワインに合い易い理由が解りました。あまりしっかりした酸が強いワインではなく、優しいリンゴ酸が特徴の残糖分が少しあるくらいのワインが合うはず。
まさにアルザスやドイツのトロッケンです。
大根→和食→ワインは無理がない流れのはず!

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じんわり売れてます - ヴィーニャ・サンソが造るフリザンテ

Oct 05, 2013 by weblogland |
スペインのワインフリザンテ
うーん。
じんわり売れてます。
何が?って
スペイン ルエダのヴィーニャ・サンソが造るフリザンテです。白はヴェルデホ、赤はテンプラリーニョ
実はもともとフリザンテにはあまり良い印象がありませんでした(笑)。妙に甘く、どれもマスカッティー(笑)な香りばかり。飽き飽きしてました。(ごめんなさい)
このヴィーニャ・ルサンソの二つは実にアロマティックでよろしい(笑)。甘さ加減も抑え目ですから、後味も良し。フルーツ食べながら飲みたくなりますね。

先日ヴィーニャ・サンソのルエダのヴェルデホの上級銘柄『ソーブレ・リアス2011年』を飲む機会がありました。
当主のハビエルさんが毎日澱を撹拌して造った白ワインです(笑)。入荷当初は樽香がやや目立ち、ブルゴーニュの白ワインみたいでしたが。アプリコットや白桃、パイナップルなどの香りが麗しかったですね。シュール・リー由来の旨味がしっかりありますから、浮ついたところがなく、とても品の良い有様。
一緒に飲んだ友人達も息を飲んでいました(笑)。
もちろんフリザンテと『ソーブレ・リアス』を比べても意味がありませんが、果実味をしっかり出す意図は共通だと私は一人ニンマリしています(笑)。
このハビエルさん、スペイン人らしからぬ働き者で(笑)、理知的な学者肌なのです。
彼が毎日澱をぐーるぐる撹拌してる姿が浮かんでしょうがありません(笑)。私の妄想は止まりません。

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抜栓4日目のカンノナウとヴェルメンティーノ

Oct 04, 2013 by weblogland |
またまたしつこく土曜日の試飲会のおさらいです(笑)。
昨日の水曜日にヌラーゲ ・クラビオーニのカンノナウヴェルメンティーノを飲みました。イタリア サルデニア島のワインです。
先週の土曜日の試飲会の残りですから、丸4日目です(笑)。
カンノナウの生命力は凄いですね。崩れない崩れない(笑)。全体の構造の良さには驚かされました。ヴェルメンティーノ以上に強いワインでした。
強いと言ってもタンニンやアルコール分ではなく、やはり酸です。マロラクティック醗酵はしているはずですから、とても自然で中から沸いて来るような様でした。
暑いサルデニアで、何故こんなエレガントで力強い赤ワインができるのか?
不思議です。
酸はないが、力強さだけはあるスタイルのワインだったら想定内なのですが…。
厚みのある旨味は酸由来であることは確かなのですが、寒暖差が必要なはず?でも現地は寒暖差はたいしてないはず。
うーん。
白ワインでしたら、低温で管理することで酸は残せますが…。カンノナウは色が薄いと言っても、しっかり赤ワインです。
ヌラーゲ・クラビオーニのホームページを探しても見つかりませんから、謎のままなのです。
あまりしつこくインポーターさんに聞くと嫌われそうだし…。
インポーターさんの間で『なんでなんでオジサン』なんて言われたら嫌だしなぁ(笑)。

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ヴァイスブルグンダーと大根おろしが絶妙に合うんです

Oct 03, 2013 by weblogland |
家内が大発見しました(笑)!

実は先日の夕食。おかずは脂のよくのった鯖の塩焼きに大根おろしをたっぷり。合わせたワインはヴァインホフ・ショイのヴァイスブルグンダー トロッケン 2011年 です。アルザススタイルのドイツの辛口白ワインです。
なんとヴァイスブルグンダーと大根おろしが絶妙に合うんです。大根おろしが口の中でふっくらフルーティーになります。もちろん鯖の旨さも倍増です。
うーん。
ビックリしました!

前に筋金入りのワイン・エキスパートKさんがおっしゃってました。
Kさん「マスキューさん。私が長野に赴任していた時、マニアックなお寿司屋さんがありました。もちろん料理にはめちゃくちゃこだわりがあるし、お酒もしかり。但し、ワインは1種類のみ。ヴァイスブルグンダーが、あるだけでした(笑)。そんなに親しい関係ではなかったのでその訳は聞きませんでしたが、推察するに寿司や和食に合うワインはヴァイスブルグンダーが一番だとその店の店主さんは考えていたのでは…。」
私も常々ヴァイスブルグンダーが和食に合うワインと言っていましたが、大根おろしにこれほど合うとは…。
ワインと合わせ易くするには、繋ぎにレモンを入れれば簡単に合わせられますが、ダイレクトにヴァイスブルグンダー + 大根おろし が旨い!

大発見なのです(笑)。

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マニアックなワイン・ラヴァーの好奇心を刺激したようです

Oct 01, 2013 by weblogland |
うーん。
残念!
ドメーヌ・エスピエのジゴンダス完売してしまいました。
凄い凝縮感がありながら、明瞭さもある。ピノ・ノワール的なグルナッシュ好きなんですよね。
まあ、エスピエが無くなった訳ではありませんし、12月には再入荷するとのことですから、それまで辛抱するしかありません。
一方嬉しいお知らせもあります。
クローズ・エルミタージュ キュヴェ レ・トロア・シェーヌ 2011ドメーヌ・エマニュエル・ダルノー
が間もなく再入荷します!
ヴィンテージは期待の2011年です。楽しみだなぁ。きっと巨大さを増しているに違いありません(笑)。普通の作柄でもエルミタージュ並の出来栄えですから。今やローヌで一番コストパフォーマンスに優れたドメーヌと言われています。
入荷したらすぐに飲んでみますね(笑)。

ところで先週の土曜日の試飲会のサルデニアのカンノナウヴェルメンティーノ問い合わせを何件かいただきました。ありがとうございました。
マニアックなワイン・ラヴァーの好奇心を刺激したようです。
今日からホームページにて紹介していますから、是非チェックしてみてくださいね。

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やはり12.5%ですかね(笑)?

Sep 30, 2013 by weblogland |
土曜日の試飲会のおさらいです(笑)。

「店長 よく収まりが良いとか言いますけど、それってアルコール分のことですか?」
私「はい。基本的にはアルコール分ではありますが、ワイン自体のアルコール以外の成分とアルコール分の折り合いがつく高さのアルコール分のことです。」
「実は私、アルコール分12.5%くらいのワインが好きなんです(笑)。」
私「それはそれは!私と一緒です(笑)。ロワールなんかアルコール分が12.5%くらいがベストですよね。濃くても12.5%くらいに収まったワインはエレガントで秀逸。すべてに無理が無く、渾然一致しますよね。」
「でも、南フランスにいくと13.5%が良いと思いませんか(笑)?」
私「そーなんですよ(笑)。14%を超えてると暴力的になりがちですよね(笑)。まあ、酸とのバランスですから、15%に近いアルコール分のワインでも稀に収まりの良いワインもありますが。」
私「あと、笑い話でもなんでもないんですが、カリフォルニアのデヴァイス校が官能試験したところ13.5%が一番アルコール分を感じないという論文を発表しました。この結果、カリフォルニアワインは13.5%に右に習え(笑)。成分調整すれば簡単にアルコール分も調整できます。たしかにあのスタイルだと13.5%が良いのでしょうが…。どれ飲んでも似たワインになる訳です。」

ご質問いただいたKさん、ありがとうございました!

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桝久 試飲会リポート

Sep 29, 2013 by weblogland |
昨日はお忙しい中、ご来店ありがとうございました(笑)。

まずはウェルカムを兼ねて泡です!
〇プロ・セッコ エキストラ・ドライ サンテロ イタリア 発泡性 白 プロ・セッコD.O.C.750ml 1440円税込み
「飲みやすいですな。でもちゃんとプロ・セッコの香りがするね(笑)。」
「マスキューさん。このプロ・セッコ『お一人様一杯』の札かかってますが、数がないんですか?」
私「お恥ずかしいのですが、急に人気が出たらしく追加発注したら既に完売していました。すみません。」
「プロ・セッコって癖があるけど、このワインは癖に感じないよね。日本人好みになるのかな?」
「独特の植物っぽさがあるよね。でも品が良いね。」
「伸びやかさがプロ・セッコらしいよね。」
「飲みやすくて危険だな(笑)。下手すると30分かからないで飲んじゃいそう(笑)。」
「サンテロってオレンジのラベルがありましたよね。あれもひたすら飲みやすい(笑)。」
「ずいぶんあのオレンジのスプマンテ飲んだなぁ(笑)。」
「あのオレンジとこの水色は明らかに違うよね(笑)。」
私「このプロ・セッコ、フリウリからタンクでピエモンテに持ってきて瓶詰するんですが、法律は原則禁止。でも法律以前からこの方法でサンテロはやっており、しかもプロ・セッコを有名にしたのもサンテロなので特例扱いだそうです。」
「なるほどね。誰も文句言えない訳だ(大爆笑)。」
「マスキューさん。サンテロってそんなに大きな会社なら、このプロ・セッコは日本仕様なんですかね?」
私「あー!有り得るかも知れませんね。調べてみます。」
家内「この繊細で飲みやすいスタイルのプロ・セッコって、ありそうでない(笑)。」
「うーん。良い意味でも悪い意味でも完璧なんですよね。」
深いご指摘ありがとうございました!

さて次は春の試飲会でマスキューデビューしたシャトー・ル・ペイラ。夏場を越して変身です(笑)。
●シャトー・ル・ペラ 2009年 カスティヨン コート・ド・ボルドーA.C.フランス ボルドー 赤 750ml 1200円 税込み
「これって春飲んだ時、ローヌのワインみたいだったワインですよね?」
私「はい(笑)。夏場を越して良くなったかと…。」
「確かにボルドーの味(笑)!」
「このワイン、カベルネ・ソーヴィニヨン入っていますよね?とてもしっかりしてますね。」
私「実はメルロが85%、カベルネ・フランが15%です。春に飲んだ時はふくよかさが印象的で、いかにもローヌっぽかった(笑)。」
「でもこれ、立体的で構造に鉄筋が入ってる(笑)。カベルネ・ソーヴィニヨンっぽい硬さがあるよね。なんでかな?」
私「ありがとうございました。夏場を越して、タンニンが立体的になりました。折り重なり壮麗とは言えませんが(笑)。その系譜に繋がるかと。」
「広がりもありますよね。」
家内「農薬の使用量が少ないようです。」
私「2009年の作柄は良いみたいですね。」
「そうそう。特に右岸はかなり良さそうですね。」
「ボルドーでもコストパフォーマンスの良いワインがまだあるんですね(笑)。」
「マスキューさん。これって熟成するってことなのですか?」
私「この変化はワインの質が時間の経過と共に向上している状態です。熟成は劣化の蓄積と見る専門家がいますが、この場合は良い方向に作用してますよね。」
「じゃあ、時間が経ても良くならないワインもあるってことですか?」
私「鋭い(笑)!沢山あります(笑)。」
話しが危なくなってきました(笑)。

次は波乱のドメーヌ。
●『クロー・ド・ネル』アンジュ・ルージュ カベルネ・フラン 2010年クロー・ド・ネル フランス ロワール アンジュA.C. 750ml 2190円税込み
「相変わらずラベルかっこいいな(笑)。2003年3本飲んだっけ(笑)。どれどれ…、あっ!2010年は2003年とは別物!」
「同じ生産者のワインとは思えない。」
私「そーなんですよ。優良なシノンやブルグイユみたいなんです。」
「店長!私、マスキューさんで散々カベルネ・フラン飲んだから試験のティスティングでは、一発でフラン解りましたよ(笑)。この2010年は典型的でとても良いですよ!」
私「ありがとうございます(笑)。家内共々フラン好きなものでして…。」
「2010年は先々2003年みたいになるんですか?」
家内「2003年は、反則と言って良いほどの凝縮したワインです。2010年は規格内の造りですから、熟成しても2003年のようにはならないはず。もっとも2003年は10年経ってもあまり変わらなかったし(笑)、まだまだ伸び代があるはず。」
私「2005年は醗酵槽で微生物が発生したらしくワインがダメになり、2006年は雨によるベト病が発生して収穫の全てをダメにしたようです。原理主義的なビオディナミの生産者として注目されていましたが、やり過ぎはあまりにリスクが高かったようです。二年連続で収穫がゼロですから破綻してしまいます。」
「あー、そうなんですか。気の毒ですね。それでルフレーブの経営になったんですね。ワインづくりも安全運転になった訳だ。岡本さん、実は私2003年1本取ってあります。」
私「それはそれは!先見の明がありましたね(笑)。飲んだらどんな味になっていたか、教えてくださいね(笑)。」
「ワイン造りって大変なんですね。」
私「この2010年がルフレーブによる再出発ヴィンテージになります。樽熟成期間も1年と短くなってますね。」
家内「2003年は3年熟成。ロワールでは異例なワインでした。」
「冷静に考えると、今の有名ドメーヌの造るカベルネ・フランは3000円くらいはしますから、この2010年はコストパフォーマンス良いですよね。」
マスキューのワイン・ラヴァーはクロード・ネルを見守ります!

今度は南フランスの果実爆弾の登場です。これも2009年とは違った味わいです。
●『ドモワゼル・クレア』 2010年 カバルデスA.C. ドメーヌ・カザバン 南フランス ミディ 赤 750ml 2100円税込み
「うわっ!まろやか!旨いなぁ。」
「ホント(笑)。2009年って凄く強い印象ありましたよね。2010年も凝縮感はとてもありますが、融合している感じかな。」
「シラーとメルロで出来ているのが信じられない(笑)。」
「それだけでも不思議ですよね。」
「2009年のペパーミントのニュアンスはシラーの特徴なんですか?」
家内「スパイシーさはシラーの特徴ですが、暑い年に過熟するとシラーに限らず表れ易い特徴かと。」
私「南フランスの2009年では割と良くみかけられました。2010年の方が完熟のタイミングにずれが無かったように思います。」
「たしかにこのワインは濃いけれどジャムっぽさがない。ディテイルに無理がない。」
私「流石!あと2010年は複雑で変な香りもします(笑)。いわゆるビオ臭です。時間が経つと消えて行きますが。」
「この漢方薬みたいな感じかな?」
私「はい。ちょっとシナチクっぽい(笑)。甘い泥みたいな(笑)。」
家内「この点、好みの別れるところですね。」
「リキュールのチェリー・ヒーリングに似ていませんか?」
私「似てますね(笑)。きっとチェリー・ヒーリングの方が似せたんですよ(笑)。(良くお気づきで!鋭い感性です。勉強してますね。)」

さて、いよいよ佳境。あっと驚くサルデニア島のワイン登場!
●『カンノナウ』 2011年 ヌラーゲ・クラビオーニ イタリア サルデーニャ島 カンノナウ・ディ・サルデーニャD.O.C. 赤 750ml 2680円税込み
「あっ!色薄いですね。ロゼみたい(笑)。」
「ブルゴーニュのピノ・ノワールみたい!エレガント!」
「チェリーですよね。たしかにピノ・ノワールぽい。でもオリジナリティあるよね。」
「経験したことないなぁ。田舎臭いところはイタリアっぽいけど(笑)、高貴な味わい。」
「そうそう。田舎の貴族や王様が飲んでいそう(笑)。こりゃ旨い!」
「色は薄いけど、物凄く強靭。酸の量が凄いね(笑)。でも酸が上手にコントロールされてるよね。最近マスキューさんが探してる薄旨いワインですかな(笑)?」
私「私、結構このワインにやられてます(笑)。このマラスキーノチェリーの味わいは、比べるものがないかと。」
家内「前に扱ったパーラのカンノナウとは全く別物です。あのワインは理解の範疇でしたが、これは想像を越えてます(笑)。」
「カンノナウ→ガルナッチャ→グルナッシュでしたっけ?でもこのワインはあくまでカンノナウとしか言いようがないよね。それでも、きっとサルデニア島では特異なカンノナウなんだろうね?」
私「暑く寒暖差のない砂地でこんなに香り高いワインが出来ることはセオリーにはありません。面食らいました。」

驚きはまだまだ続きます。続いて白。
〇『カニマリ』 ヴェルメンティーノ ディ サルデーニャ2010年 ヌラーゲ クラビオーニ イタリア ヴェルメンティーノ・ディ・サルデーニャD.O.C.白 750ml 2670円税込み「おー!言葉が出ない(笑)。物凄い密度。」
「グリーンのノートが強い。圧倒的だね。」
「液体の中にあるミネラルの量が凄いですね。つけ入る隙がない(笑)。カンノナウと同じ人が造ったとは思えませんね。」
家内「カンノナウもこの白ワインも密度感が凄いのですが、無理した感じがないんですよね。わざわざ収穫を遅らせたような…。」
私「それなりにちゃんと収まっているんですよね。」
「白ワインにこんなに強いワインがあるんですね。途方にくれちゃいます(笑)。フレッシュでフルーティーなのが白だと思ってました。」
「なるほど、試飲会の最後に出てきた訳だな(笑)。」
私「いきなりこの白を飲んだら、ショック症状を起こすかも(笑)。サルデニア島最良のヴェルメンティーノの部類です。」
「このワイン何に合わせたら良いんですか?思い浮かばない(笑)。」
家内「魚介類やペコリーノみたいな強いチーズには最適です。魚介類と言っても濃厚なアメリカンソースなんかを使った料理でしょうね。」
「甲殻類ですね(笑)。」


以上、お疲れ様でした!

桝久商店 岡本利秋・昭子

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明日はマスキューの試飲会です

Sep 27, 2013 by weblogland |
明日はマスキューの試飲会です(笑)。
一ヶ月あっと言う間ですね。

ワインの試飲会

昨日今日と明日の試飲会にこられない方が、ご来店下さってます。
お客様「マスキューさん、明日の試飲会行けないから今日来ちゃいましたよ(笑)。」
私「ちょうどさっき明日のワインを並び終えたところです(笑)。ご覧ください。」
お客様「はいはい。これですか(笑)。今回は赤が多いのかな?」
私「はい!ようやく赤の季節になりました(笑)。」
お客様「ところで、最近ワインの価格は上がっているんですか?マスキューさんはあんまり変わってないみたいですが。」
私「もう大分価格は上昇傾向なのですが、この10月以降にインポーターさんの値上げがさらに増えます。マスキューは在庫品や無理を言って価格を上げないようにしていましたが、もう限界です。入れ替わりには上げざるを得ません。あと、値上げで見合わなくなったワインの扱いを中止して、新しいワインを探すしかありません。」
お客様「そうするとシャトー・ル・ペイラ2009年は値段も上がってないからお買い得ですね?」
私「良くお気付きで(笑)!この後の2010年は値上がるようですから、今が絶好かと。味わいも夏場を過ぎてすごく良くなっています。」
お客様「なるほど。今回の試飲会の目玉ですな(笑)。」
私「いやいや(笑)。目玉の一つです(笑)。」
家内「中にはクロー・ド・ネルのように1000円近く安くなったワインもあるんですよ(笑)。」
私「味に見合った価格です。ヨーロッパのワイン価格の決定には生産者と消費者の合意。生産者がこの味だったらこれくらいの値段にする。みたいな合理性がありますね。」
お客様「ある意味、生産者も市場も成熟してるんですね。まあ、ワインも農産物だしね(笑)。」

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ドモワゼル・クレアありますか?あの濃いワイン

Sep 26, 2013 by weblogland |
今日は涼しいですね。
赤ワインが旨いこと旨いこと(笑)。

あるワイン・ラヴァーのお客様から質問されました。仮にAさん。
Aさん「マスキューさん。新しいカザバンの『ドモワゼル・クレア』ありますか?あの濃いワイン(笑)。実は今週末の試飲会行けそうもないもんで、今日来ちゃいました(笑)。」
私「ありがとうございます。相変わらず濃いですよ(笑)。」
Aさん「マスキューさんがブログで書いてたように、2010年は2009年とそんなに違うんですか?あのペパーミントの味がしないとか?私シラー好きなんで、あの舌が痺れるくらいスパイシーな味わい好きなんですよ(笑)。」
私「そうでしたね。Aさんはスパルタンなシラーお好きでしたもんね(笑)。2010年も確かにスパイシーさはありますが、それよりも果実味の充実感が勝ります。完璧に近い出来上がりかと。」
Aさん「最近気がついたんですが…。ワインにペパーミントのようなスパイシーさが感じられるのって、カベルネ・ソーヴィニヨンや他の品種にもあのニュアンスがありますよね?」
私「流石!Aさん。良くお気付きで!そーなんですよ。特に暑い産地のワインには顕著な味わいと理解した方がいいかも知れません。ラファージュさんのシメールもそうですし。特別品種の特徴と限定出来ませんよね。暑い年のシェヴァル・ブランなんかにも顕著ですよね。」
Aさん「ただ『ドモワゼル・クレア』の2009年ほどペパーミントの香りが強いワインは経験がなかったですけどね(笑)。もともとの造りが半端ない証でしょうね(笑)。」
私「恐らくそうかと。2010年のご感想お聞かせくださいね(笑)。」

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『ドモワゼル・クレア』って奥さんの名前をつけたワインですよね

Sep 26, 2013 by weblogland |
ドモワゼル・クレア』 2010年良いですね(笑)。
ドメーヌ・カザバンが造る南フランス カバルデスA.C.の赤ワインです。2009年も扱いましたが、この度2010年で再登場。
以前のマスキュー試飲会では圧倒的な凝縮感で、皆さんを驚かせましたね。もちろん私もビックリ(笑)。
あと、ペパーミントの香りが2009年は顕著な印象でした。過熟したシラーに見られる特徴ですが、2009年は特別強かったでした。口の中が痛くなるほど(笑)。
「『ドモワゼル・クレア』って奥さんの名前をつけたワインですよね。味わいから察するに厳しい奥さんかも(笑)?」なんておっしゃていたお客様も(笑)。
でも、2010年はスタイルが変わりました。『優しい慈愛に溢れた奥さん』です(笑)。
マリア様とは言いませんが(笑)、素晴らしいお母さんっぷりです。
うーん。
こんなにも変わるとは!
セパージュはシラー60%、メルロ40%と変わりませんが、アルコール分が13.5%と2009年より1%下がってます。2010年は、収穫と果実の完熟のタイミングが完璧だったようですね。葡萄果が完熟した時に一気に収穫したような感じです。有りがちな過熟したワインではありません。
天の恵みか?ドメーヌ・カザバンのイノヴェーションか?解りませんが、進化しているのは確か。
同じ生産者のワインを毎年追いかけるのは楽しみです。ダメな物は追いかけませんから、今度の試飲会楽しみにしてくださいね(笑)。

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