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Written on 2025 03 22

合言葉は『チャチャ」

Mar 22, 2025 by weblogland |
これ、な~んだ(笑)?

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正解は『チャチャ』です。

ジョージアのオー•ド•ヴィー、熟成していないブランデー、グラッパやマールみたいなものです。実は以前、茅ヶ崎のMさんからジョージア土産でいただきとても美味しかった(笑)。濃くがあってふくよかでケチ臭くない味わいにビックリ。原料の良さを実感しました。

今月のマスキュー試飲会でジョージアのワインを扱いますが、インポーターさんのラインナップを見ると製造元ルトヴェルシの『チャチャ』があるではありませんか!熟成しないタイプの透明なものと熟成タイプの茶色の2種類。これを飲めばルトヴェルシの質が解ろうと言うものです(笑)。
取り敢えず熟成しないタイプのものを取り寄せました。素のままですから、どんなものだか解るはず(笑)。飲んでみるととてもドライなのですが濃い。自然な甘さがあり、膨らみもなかなか(笑)。ケチ臭くないですね(笑)。葡萄を連想させる素朴な味わいです!
マスキューにご来店の折には
お客様『チャチャ?』と聞いて下さい。
私『チャチャ!』と答えます!お試し出来ます(笑)。
合言葉は『チャチャ』でございます(笑)。

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桝久 試飲会のラインナップ決まりました!

Mar 22, 2025 by weblogland |
今月、3月28日(金)、29日(土)のマスキュー試飲会のラインナップ決まりました!

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○ザブ グリッロ 2023年 ヴィニエティー•ザブ シチリア 白 シチリアD.O.C. 750ml 1508円税込

このワイン、広域のシチリアD.O.C.のワインですがシチリア西部のサンブーカ•ディ•シチリアに本拠を置きます。シチリアD.O.C.のザブゾーンともなっております。メンフィーの町から北東に向かって尾根を上がる標高の高い地区の葡萄を中心としたもの。名門プラネタが近所にあります(笑)。
高い標高と充分な日照。←コレがキーワードですね(笑)。
味わいはとてもクリーンで落ち着いた大人の雰囲気(笑)。とてもシチリアのワインとは思えませんが(笑)、キリッとはしてない点シチリアかな(笑)?ポワレ…、メロン、生姜等の青い香り、とても爽やかで上品。暑苦しくなく(笑)、綺麗でケチ臭くない作りはかなりのもの(笑)。充分な旨味の酸味により、口中に含むとジワッと涎が止まりせん(笑)。ゆっくり、すぅーと消えて行く余韻。葡萄本来の良さが伝わってきます。アルコール分は12.5%、しっかり除葉しアルコール分を抑えて品の良い折り合いを演出してますね。畑仕事の尽力の賜。いわゆる昔のシチリアワインを進化させた切り口は飲み手をホッとさせる斬新さ(笑)。
ワインの特徴的な青さはセリやフキノトウとのマリアージュも連想…、ネギなどをたっぷり使った魚介料理。野菜をたっぷり入れたクリームシチューなど、家庭料理の範疇で収まるところが嬉しいですね(笑)。

グリッロは、元々マルサラ用の葡萄。それ故アロマティックではなく糖度を上げて頑強さを追求されていました(笑)。でもですね(笑)、低温で管理することで品の良いアロマティックなワインとなり、地場品種として近年広く知られるように変貌(笑)。現在ではシチリアを代表する白ワイン品種と評されるようになりました。


このワイナリー『ヴィニエティ•ザブ』、実はアブルッツオのファンティーニ・グループとのコラボ。ファンティーニに地元の小規模共同組合が加わったもの。実質は買収なのですが、自分達の生き残りをかけてファンティーニに加わることで利害が一致したようです。小規模共同組合が生き残るためにファンティーニのスケール•メリット、技術力を取ったわけです。似たような形がサルデーニャの『サーラガト』。マスキューの定番アイテムとなっております。ファンティーニのワインは基本品質を外さないですね(笑)。品種の特徴と生産地の特徴いわゆるテロワールに忠実なワイン作りは好感が持てます。

ファンティーニ・グループはいわゆる伝統的なネゴシアンとは一風違うベンチャー系のネゴシアンと言えますか。単に葡萄やワインを買って、あとは好きなように加工したり売ったりする従来型のネゴシアンとは違います。栽培農家と深く結び付き共に利益を継続して上げるビジネス・モデルを志向します。例えば一緒にブランドを立ち上げる。この『ヴィニエティー•ザブ』はまさにそれ(笑)。現地に栽培や醸造のスペシャリストを送り、ワインの品質・量を確保しながら生産販売。事業を継続するために、葡萄の買い上げは量ではなく畑の面積に応じるところがミソ。作柄による収穫の増減に収益が左右されません。それにより栽培者はリスクが減り、品質の向上を目指すことになるからです。

契約する栽培農家も2ヘクタール未満の畑の所有者が大半なので、自らワイン販売まで手掛けるには小さすぎるし、かといって栽培に尽力することに傾注しやすい規模でもあります。

目の付け所がシャープ(笑)。

それゆえティスティングで感じた通り、プリミティブな地元の味わいのするシンプルで質実なワインなのです(笑)。




以下インポーターさん資料より(一部岡本補追)

ヴィニエティ ザブは、シチリア島のサンブーカ ディ シチリアで、ファンティーニ グループ(ファルネーゼ)が運営するワイナリーです。サボテンしか育たないような暑く乾燥した気候ですが、アランチョ湖の水を灌漑に使用することで、高いポテンシャルを持った葡萄を得ることが出来ます。醸造設備は、主に組合のものを使用していますが、クロスフロー フィルターなど自ら持ち込んだものもあります。セラー内には古いコンクリートタンクがあり、主にワインの保管やマロラクティック発酵に使用しています。ステンレスタンクより長期保存に向いており、フルーティさを残すことが出来ます。セラーの壁は1m程の厚いコンクリートで出来ていて、気温が一定に保たれます。

主に共同組合のメンバー(ファンティーニ グループが選んだ優良区画)の葡萄を使用、併せて自家畑のものも使っています。柔らかくプレスした後、香りを引き出すために低温で発酵させます。ステンレスタンクで3~4ヶ月熟成させます。麦わら色、さわやかな花の香りと一緒に、エキゾチックな果実の香りが感じられます。フレッシュでありながらとろりとした厚みがあり、後味には心地よいほろ苦さを感じます。

自家畑は25haで、残りは買い葡萄でまかなっています。葡萄の購入先は協同組合のメンバーですが、ファンティーニ グループの統括醸造責任者であるフィリッポ バッカラーロが認めた区画のものしか購入しません。葡萄の買取りは、収穫した葡萄の重さに対して代金を支払うのが一般的ですが、ファンティーニ グループでは区画に対して支払います。葡萄農家は、収量が減っても収入は減らないため、選定、間引きなどを躊躇なく行うことが出来ます。自社畑の葡萄は主に上位クラス、買い葡萄は主にスタンダードクラスに使用しています。殺虫剤や防カビ剤、除草剤などの科学的なものは使用せず、機械は一切使用せずに手作業のみで畑仕事を行います。収穫は、朝4時~9時の涼しい間に行います。

暑く乾燥した気候とアランチョ湖の水を利用した灌漑

昼夜の寒暖差などの条件が重なり豊かなアロマを形成します

ザブの畑は他の場所よりも標高が高く、夜になると涼しくなります。山の中に畑があるため昼夜の寒暖差が大きく、そのおかげで豊かなアロマが形成されます。この気候条件によって、葡萄の糖度が高いだけではなく、リッチなアロマを持っていることがザブのワインの優れた特徴です。


○ツィナンダリ カヘティ 2023年 ルトヴェリシ ジョージア 白 P.D.O.カヘティ•ツィナンダリ 750ml 1508円税込

いつものメンバーでプレ•ティスティングです(笑)!
私「ようやくデイリーな価格のジョージア•ワインを見つけました(笑)。ジョージア東のカヘティ地区のもの。コーカサス山脈の麓でジョージア一番の生産地です。これはジョージア東のカヘティ地区のサブゾーン『ツィナンダリ』のもの。」
家内「カヘティはコーカサス山脈の麓でジョージア一番の生産地です!P.D.O.はProtected Designation of Origin の略フランスのA.O.C.みたいなものかな。」
Kさん「内陸部ですね。寒暖差も大きいでしょうから期待出来ますね(笑)。」
家内「ジョージアのワインって特殊なクヴェヴリワインが先行したから、値段の高いイメージがあるんだよね。」
Kさん「地面に瓶を生けたやつだね。ユネスコの世界遺産になったよね(笑)。」
私「クヴェヴリワインって結婚式とか特別な時に飲む特別なワインだから高いのは仕方ないけど(笑)、ジョージアのワインはそれしかないみたいに誤解されてるよね(笑)。」
家内「このルトヴェリシはグローバルに打って出た言わば今風のワイナリー。クヴェヴリワインの生産も残しているようだけどね(笑)。」
私「ワイナリーのラインナップを見ると知らない地場品種だらけ(笑)。ワイン用葡萄ヴィニフェラの原形が残っているらしい。」
家内「ロシア圏だからエリツィンやゴルバチョフの禁酒令で葡萄が引っこ抜かれ、品種は減ったらしいけど、それでも50種類程は残っているようですね。」
家内「ウクライナやモルドバ辺りと同じようにロシアに踏み潰される歴史だもんね。」
Kさん「EUから資金が流れてワイン産業が復興するのに一世代かかった訳ですな。」

家内「え~と、この白ワインはルカツティリを主体にムツヴァネをブレンドしたもの。」
Kさん「ロシア圏の品種ですか?聞いたことがない(笑)。」
家内「ルカツティリはかつては世界で3番目に広く栽培されていた品種だって、アイレイン→グルナッシュ→ルカツティリだって(笑)。」
私「これも引っこ抜かれた(笑)?」
家内「今ではトルクメニスタン以外の共和国全てで栽培されている。世界的にもトップ4に入るようね。特にジョージアでは最も多く栽培される重要な品種とか。」
Kさん「フランス、イタリア基準だとグローバルではありませんね(笑)。勉強の仕方間違ったかな(笑)。」
私「飲んだことすらなかった!で、ムツヴァネは?」
家内「え~と、ムツヴァネは「緑のカヘティ」の意味でこれもジョージアでは重要な品種みたい。6種類ムツヴァネはあって、どれもDNAは違うらしい。古い品種なのかな。寒さに強くて糖度、酸が上がる、甘いワイン向きの葡萄品種みたいだね。香りも桃やアプリコットみたいで芳香品種のようです。」
私「ではでは~、まだ若いかな…、乳酸の香りがちょっと強い。」
Kさん「うんうん。一瞬ビオかと思った(笑)。あっ、モダン!ふっくらしてるけど暑苦しくない(笑)。熟成の仕方が上手!」
私「薄っすら樽のニュアンスがあるけど、気が付かない程。果実味を引き立てている(笑)。スティル作戦(笑)。」
家内「古い樽をちょっとだけ使う作戦(笑)。」
Kさん「程よく熟した柑橘類。ちょっとトロピカル寄り(笑)。樽使ってるんだか使ってないんだかのレベル。上手(笑)。」
家内「ブラインドでやって、これがジョージアのワインって解ったら凄いね(笑)。ワインがタップリしてて良いなぁ(笑)。」
私「ケチ臭くない(笑)。旨味の甘さが心地良い(笑)。赤同様の意識かな?」
Kさん「柔らかで、広がりがあって…。心地良いですよね(笑)。落ち着きが懐かしい感じ(笑)。」
私「ニュー•ワールドとは違いますね(笑)。厚みが出てきて大きくなるベクトルを感じる。まあ、グレート•ワインではないけどデイリー•ユースなら十二分(笑)。」
家内「後口にある白胡椒のニュアンスが好ましい(笑)。鶏肉を使ったクリーム煮なんか合いそう(笑)。」
Kさん「強い芳香性のワインではないから逆に食べ物…和食に合わせやすいかな(笑)。」
家内「粕漬けなんかも行けそう(笑)。





以下インポーターさん資料より(一部岡本補追)

ジョージアの東に位置するカヘティのPDOツィナンダリの畑からのワインです。土着品種のルカツティリ主体にムツヴァネをブレンドしています。畑の標高は300~800m、粘土質土壌です。樹齢は15~20年、垣根仕立て、栽植密度は4,000~5,000本/haです。収穫は気温がまだ低い早朝に行います。収穫後、セラーに運び選別を行います。葡萄は除梗、破砕し、圧搾します。アルコール発酵はステンレスタンクで10日~21日間、熟成は一部をオーク樽(4年樽、フレンチオーク)で6ヶ月行います。輝きのあるゴールド、白い花、柑橘系の果実のアロマが広がります。口に含むとエレガントで複雑、丸みがあり、バナナを思わせるトロピカルフルーツのフレイバーは、フレッシュな柑橘系の果実の要素にかすかに感じる樽の要素がバランス良く調和していま
す。


ルトヴェリシは、ジョージアの東部カヘティ地方に位置し、品質重視したワイン造りを行うワイナリーです。もともとカヘティに自家畑を所有しワイン生産を行っていた栽培農家が集まって2019年に設立されました。一部には、設立メンバーの一家が持っていたクヴェヴリワイン用の古いセラーもあるため、歴史的には1920年にまで遡ることができます。ジョージアでは葡萄の収穫を「ルトヴェリ」と言い、昔から家族、親戚、友人達が集まって行われていました。ワイナリー設立のアイディアは収穫の最中に生まれたため、「ルトヴェリシ」というワイナリー名にしました。8000年という長い歴史を持つジョージアのワイン造りへのリスペクトも込められています。


現在、ジョージアのカヘティ全体で150haの畑を所有し、自家畑と買い葡萄からスティルワインやスパークリングワイン、2013年に世界遺産に認定された伝統的なクヴェヴリ(卵型をした素焼きの甕)で醸造したワイン、蒸留酒のチャチャなどの生産を行っています。醸造を行うセラーはカヘティのシャラウリ村に位置し、最新の醸造設備、分析のためのラボを備えています。また、同じ敷地内にクヴェヴリワインを醸造する別のセラーがあります。醸造は主任ワインメーカーのギオルギ バブニゼを中心とするチームによって行われています。年間生産量400万本 、世界各国に輸出しており、設立からわずか5年ですが、ジョージアで最も権威があり、影響力があるビジネスのアワードで「GOLDEN BRAND」* に選出されています。



ルトヴェリシでは、畑での作業が品質の高いワインを造るために最も重要なプロセスの一つと考えています。葡萄は垣根仕立て、場所によっては土壌流出を避けるためカヴァークロップを植えています。畑を定期的に観察し、害虫や病害の発生をモニタリングしています。オーガニック栽培に重点を置きながら、状況に応じて様々な防除方法を組み合わせ、環境への負荷を出来るだけ軽減し、薬剤の使用を必要最低限に抑える、IPM(Integrated Pest management)*と呼ばれる総合的な病害虫、雑草の管理方法を採用しています。

通常は雨水に頼っていますが、雨が降らず、畑が乾燥している時はドリップ イリゲーションを行います。畑の土壌をモニタリングしながらオーガニックまたはバイオダイナミックの肥料を与え、葡萄が健全に生育出来るようにしています。また日当たりを良くするために密集した葉や枝を落とす作業を行います。収穫の前には葡萄の熟度、酸度、糖度を分析し、収穫時期を決めます。収穫は早朝、気温が低いうちに行います。完熟した葡萄を手摘み、又は機械で収穫し、セラーに運び選別を行います。


カヘティ地方はジョージアワインを語る上で最も重要な産地で、国内葡萄栽培面積の70%以上、収穫量の93%を占めています。29あるPDOのうち20がカヘティにあります。内陸で黒海の影響をほとんど受けず、大コーカサス山脈からの寒気も加わる為、西部より乾燥しています。全般的に穏やかな亜熱帯性気候となり、年間降水量、積算温度は南フランスと同じくらいです。

高品質なカヘティのワインは、ルカツィテリ、ムツヴァネ、サペラヴィ等、カヘティの土着品種を使って、ヨーロッパ式と伝統式醸造のどちらからも造られます。現在、多くのカヘティ ワインはヨーロッパ式で造られていますが、クヴェヴリを用いた醸造法は歴史的にみても非常に重要で、世界でも類をみない独特な製法となっています。クヴェヴリを用いた醸造法は幾つかありますが、その中でもカヘティの製法が歴史的に最も古く実用的で海外でも注目されています。


◑ラ・ヴィ・アン・ローズ 2024年 ドメニイレ・サハテニ ルーマニア ロゼ ムンテニアI.G. 750ml 1602円税込

国土のほとんどでワイン生産が行われているルーマニアは大きく7の生産地方に別れます。そのなかに37のD.O.C. (EU 法のA.O.C.)と12のI.G. (EU 法のI.G.P. )が制定されています。

このドメニイレ・サハテニ(インポーターさんの資料ですとドメーニレ・サハティーニですがヒュー・ジョンソンの『ポケット・ワイン・ブック』の表記を優先します)は2003年に女性醸造家アウレリア・ヴィシネスクさんにより創業。

ワインナリーはブカレストの北ムンテニア地方のデアル・マーレ地域のミジル村にあります。畑はカルパティア山脈の南の緩傾斜の平原。いかにも日照に恵まれ、水捌けの良い好立地。実際、緯度はフランスのローヌと同じ、気候はブルゴーニュに似ているとか。

マスキューの定番はピノ・ノワール。品質が高くロング・セラーとなっております。香りの抽出と葡萄自体の良さが伺えるもの。それ故、ロゼは旨いはず!美しい薔薇色が物語っていると思いませんか(笑)。
キュヴェ名の『ラヴィ・アン・ローズ』なんてまんまですし、期待も深まります(笑)。
このロゼはピノ・ノワールではなく(笑)、シラー60%、ピノ・グリージョ20%、カベルネ・ソーヴィニヨン20%
。しっかり温度管理しながら、フリー・ラン・ジュースで作られるお値打ちのもの。シラーやカベルネ由来のベリー系の小粒の赤い果実味は旨味に包まれており、あくまでもフレンドリー(笑)。香りプンプンの派手なスタイルではありませんが、常に寄り添って欲しいと想わせます
。特に旨味の芯ピノ・グリージョをブレンドしているところにセンスが光りますね(笑)。
あと、気がついたのですが、2021年ヴィンテージでワイン自体も出来上がっているのですが、グラスに注ぐと若干の泡が見られます。口中での発泡感はないので、きっとマロラクティック発酵の余韻ではなく、瓶詰め工程で窒素を充填したのだと思います。それ故SO2の使用量は低減され、とても伸びやかなワインとなっています。そのうちSO2無添加のワインとしてリリースされるかも(笑)。更なる向上が期待される生産者です。

以下2025年3月15日のブログより

ヴィンテージが変わったとのことで早速ティスティング(笑)!
私「あれ?瓶形がボルドー瓶に変わったね(笑)」
家内「え~と、2024年ですよ~(笑)!出来たてホヤホヤ(笑)。」
私「前のメイクと比べると色が薄いね(笑)。」
家内「アルコール分はしっかり13%あるね。」
Kさん「桜色で季節柄ぴったりですね(笑)。う~ん、熟成する前の梅酒みたいな感じ(笑)。」
家内「シラーの果実味だけを取り出したよう(笑)。あと、余韻がとても綺麗(笑)。純粋系シラー(笑)。」
私「うんうん。旨味の甘み…、それが果実感に溶け合って…、辛いけど甘い(笑)。残糖分はどれくらいかな?ハッキリ解らない。」

たまたまちょうどインポーターの担当者さんがご来店してくださったのでお聞きしました。
彼はインポーターさん内で『エノやん』と呼ばれてますので(笑)。そのまま使わせていただきます。」

私「このヴィンテージ、色が薄いからちょっと心配したんだけど、凄く良いですよね(笑)。辛口なんだろうけど旨味の甘さが凄くある。実際の残糖分はいかほどですか?」
エノやん「春らしくて良いですよね(笑)。クオリティ高いかと(笑)。残糖分、会社に聞いておきます(笑)。ありがとうございます!」

私「開けたてはちょっと埃っぽさがあったけど、それが消えて来て、果実のディテールがハッキリしてくる。チェリー、さくらんぼだよね。ストロベリーっぽさ…、プラム、それにしても酸がしっかりしている。」
家内「リリースしたばかりなのにちゃんと出来上がってるよね(笑)。佐藤錦みたいな品のあるさくらんぼを連想する(笑)。」
Kさん「う~ん、ソメイヨシノの風の色!」
私•家内「座布団1枚!(笑)」

そして答え合わせです(笑)。早速エノやんからお電話いただきました!
エノやん「先程は失礼しました。ラ・ヴィ・アン・ローズ2024年の残糖分は2.2g/lでした。かなりドライでした(笑)。」
私「残糖の甘さじゃなくて酸の旨味•甘みなんだね(笑)。総酸も5g/lは超えているかも?惑わされた(笑)。」
家内「あとワイン自体が安いからね(笑)。価格以上のクオリティって言うことだね(笑)」
私「安いロゼは残糖分で誤魔化すからね(笑)。大したもんだ(笑)!」




●サペラヴィ カヘティ 2023年 ルトヴェリシ ジョージア 赤 P.D.O.カヘティ 750ml
1508円税込
私「ようやくデイリーな価格のジョージア•ワインを見つけました(笑)。ジョージア東のカヘティ地区のもの。コーカサス山脈の麓でジョージア一番の生産地です!」
家内「カヘティはコーカサス山脈の麓でジョージア一番の生産地です!P.D.O.はProtected Designation of Origin の略フランスのA.O.C.みたいなものかな。」
Kさん「内陸部ですね。寒暖差も大きいでしょうから期待出来ますね(笑)。」
家内「このワインはサペラヴィ種100%のもの。調べると、ロシア圏では広く栽培されている葡萄品種。寒くても栽培しやすく量も出来る品種。長熟はしないけどヴァラエタル•ワインにはなり得る。って(笑)」
私「色はしっかり濃くて、澱引きもちゃんとしている(笑)。香りは重さがある。良さそうですね(笑)。」
K「ちょっと変わった香りかな(笑)。ハーブ系の香りがする。液体は基本美味しいですね(笑)。しっかり濃くて甘さもある。アルコール分はいかほど?」
家内「え~と、12.5%。割と低いですね。13%は越えているかと思った(笑)。」
私「低温で2週間醸すようですね。2週間の割に充分抽出されてるし、とてもクリーン。葡萄の収量が低いですね(笑)。あと、無理なプレスもしていない。当然先端の技術を導入してるけど、ニューワールドの悪い点を見習っていない(笑)!オールド•ワールドのワインだよね(笑)。」
家内「素直に美味しく感じる。醤っぽさがあって良いなぁ(笑)。」
私「黒トリュフっぽさもある。海苔の佃煮だから醤に共通するかな(笑)。」
Kさん「山のワインですよね(笑)。和のニュアンスが珍しいし好ましい(笑)。タンニン自体は軽目だから特徴が綺麗に伝わる(笑)。でも果実味はまだ明瞭とはなっていないかな。」
家内「ちょっと落ち着いたマディランのタナみたいな印象。果実の芯はイチヂクかな(笑)?」
私「ケチ臭くないよね(笑)。」
家内「どうしても葡萄の性質として、カオールやマディランの熟成したワインを連想しちゃうな(笑)。」
Kさん「しかも和食に合いそうな品の良さ…、和食の砂糖で味付けした醤油…、煮物に合いそうですよね。」
私「里芋の煮っころがし!」
Kさん「根菜類の煮物に合いますよね(笑)。奥ゆかしくて旨い!日本人の嗜好に合う(笑)。」
家内「リンゴ酸も沢山あるけど目立たない作りだよね(笑)。」
私「タンニンもしっかりあるけどちゃんと躾けられている。」
Kさん「そうそう。タニックなんだろうけど、タンニンが先走りしない(笑)。」

●モンテフィーノ・レゼルヴァ 2009年 モンテ・ダ・ペーニャ ポルトガル 赤 ヴィーニョ・レジョナル・アレンテジャーノ 750ml 2451円税込

このワインの生産地域はヴィーニョ・レジョナル・アレンテジャーノ 。スペインとの国境となるサエ・マメデ山脈に連なるペーニャ山の中腹に畑はあります。南北に伸びる国境線の真ん中あたりですね。
 
畑は真っ白(笑)。白い花崗岩の二次堆積で覆われています。御影石の産地として有名で、日本にも輸出されているとか。基本荒涼とした痩せた土壌。それ故、豚や牛よりもニワトリが主な肉。あと乾燥させた鱈やオイルサーディーンのような魚介。そして保存が効く豆類が主食のようです。味付けもオリーブ•オイルや塩。それにハーブで味付け。とてもシンプルで健康的な食生活。道理でワインもシンプルで飽きのこないスタイルなのだと腑に落ちます(笑)。
 
生産者のモンテ・ダ・ペーニャは1984年創業の家族経営。畑に生えていた古木の葡萄樹を台木にしたそうです。なんでも暑すぎてフィロキセラも生きていけないそうです(笑)。また、いきなり若い木を植えても土壌に水分が無いため根づかないため、ある程度根が張るまでは灌漑しないといけないそうです。
 
造りはシンプル。手摘みで収穫後すぐに除梗破砕してアルコール醗酵。1ヶ月ほど醸してからアリエ産のフレンチオーク樽(多分古い樽)で1年熟成させてからアッサンブラージュして瓶詰めし、更に飲み頃になるまで瓶熟成させます。今回、2009年ヴィンテージの瓶熟成したものをリコルクして登場。素晴らしい状態です(笑)。今時珍しいクラシックなスローぶりなのです(笑)。

 
セパージュは地場品種トゥーリガー・ナショナル、トリンカデイラ、アリカンテ・ブーシェ、アラゴネス。味わいは長い熟成により深み複雑さの頂点。暑い産地のワインですから明瞭さには欠けますが、バランスのとれた凝縮した果実味は圧巻です。シンプルなところはいかにもポルトガル。でもですね(笑)、質の高さは秀逸。まだ先がある!

ほぼ1週間に亘ってティスティングしていただいたKさんによれば
『ポルトガルワイン飲み切りました。
最後は澱が凄いです。
ボトル飲み進めるうちに、若さから熟成まで楽しめるワインでした。
ワインの『一生』を1本で味わえるワインでした。』とのこと(笑)。

大切にセラーに保管しさらなる向上を待つも良し、今の熟成した味わいに陶酔するも良し!
どちらも楽しめる価格のワインであることは奇跡的なのでございます。


以下マスキューブログより引用

例の2009年のポルトガルの赤飲みました!

例によっていつものメンバーです(笑)。

私「あれ?コルク新しい!新品みたい(笑)。」
Kさん「どれどれ(笑)?弾力あるし染みてもいない(笑)。リコルクしてますね(笑)。」
家内「10年超えるとコルクが劣化する。前の2005年のメイクはコルクが劣化してたもんね。
インポーターさんの指示でリコルク出荷したのかな(笑)?」
私「熟成のピークですね(笑)。酸化臭も全くしない(笑)。」
Kさん「完璧ですな(笑)。余韻も長くて美しい(笑)。」
家内「果実味はハッキリしないけど心地良い(笑)。オレンジっぽさ…、長い熟成をするイベリア半島のワインによくあるニュアンスかな(笑)。」
私「日本で見かけるポルトガルのワインってせいぜい10年くらいしか持たないんですよね。出色ですね(笑)。」
Kさん「全体が丸くてとても飲みやすい。シンプルに美味しい(笑)!」
家内「熟成した酸の円味。口の中を転がるよう(笑)。」
Kさん「タンニンはしっかりあるんだけど、溶け込んでいて先走りしない(笑)。」
私「夕日…、それも名残りに向かう前(笑)。」
Kさん「ユニークでもありますね(笑)。」
私「肉のためだけの赤ワインではありませんよね。」
家内「玉ねぎ+オイルサーディーン!」
私「オリーブオイル使えば何でもオッケー(笑)!」
Kさん「魚行けますよね(笑)。サーディーンや塩漬け。」
家内「脂がたっぷりのったサンマをワタごと焼く!サンマの塩焼き!」
私「山のワインなのに…(笑)。」
家内「ワインのスタイルは食べる物と関係していそう(笑)。あとでポルトガルのアレンテージョの食べ物を調べてみよう!」

引き続きのティスティングはKさんにお任せいたしました(笑)。

3日後
Kさん「ポルトガルのワインまだ元気いっぱいです。わかりにくいワインでないので疲れません。オールドヴンテージなのに肩肘張らないで飲めるワインはそうないと思います。」

1週間後
Kさん「ポルトガルワイン飲み切りました。
最後は澱が凄いです。ボトル飲み進めるうちに、若さから熟成まで楽しめるワインでした。
ワインの『一生』を1本で味わえるワインでした。」

Kさん、ありがとうございました!


●モンテ•ダ•ペーニャ レゼルヴァ  レッド 2005年 モンテ・ダ・ペーニャ ポルトガル
アレンテージョD.O.C. 750ml 3488円税込

造りはシンプル。手摘みで収穫後すぐに除梗破砕してアルコール醗酵。1ヶ月ほど醸してからアリエ産のフレンチオーク樽(多分古い樽)で1年熟成させてからアッサンブラージュして瓶詰めし、更に飲み頃になるまで瓶熟成させます。今回入ったモンテ•ダ•ペーニャ2005年はセパージュもちょっと違い、特殊な古いパーセルのもののようです。トリンカデイラ55% アラゴネス25% アリカント・ブーシェ18% モレト2%の割合。
ブランド名も自分の名前をど~んと書いたものです(笑)。発酵過程等はリゼルバ2009年とこのモンテ•ダ•ペーニャ2005年は同じようですが、モンテ•ダ•ペーニャ2005年のものがトップ•キュヴェとされております。ある意味別物のようですね(笑)。期待が膨らみます(笑)。2011年にブリュッセル、2017年にフランスのコンクールで金賞を受賞しているようです。ラベルにステッカーが貼ってあります(笑)。まあ、金賞はどうでも良いのですが(笑)、大事にセラーで寝かせてから出荷しているようですね。あと2005年と2009年はリコルクしてますね。2005年のものを見ると液面が下がっていませんから、補酒もしているようです(笑)。
ふふふ(笑)。

そしてプレ• テイスティング!

私「先日飲んだモンテフィーノ•リゼルバ2009年より上のキュヴェモンテ•ダ•ペーニャ2005年。古い良いパーセルの葡萄を使うようです。」
私•Kさん•家内「うわっ!コレ凄い!グレート•ワイン!」
Kさん「立ち昇る香りが凄い!色々な香りが折り重なるかのよう(笑)。」
家内「言葉を失う(笑)。美しいの一語…壮麗。」
Kさん「モンテフィーノ•リゼルバ2009年には驚いたけど、モンテ•ダ•ペーニャ2005年は更にエスカレートしてますね(笑)。とにかく凄い!」
私「20年経つのに全然古さを感じない。全房発酵だな。あと古樹。旨味が凄い。一滴一滴が愛おしい(笑)。」
Kさん「完璧な熟成している。舌の上を転がる甘みが素晴らしい(笑)。」
私「Kさんが仰られるように、モンテフィーノやモンテフィーノ•リゼルバとは別物。モンテ•ダ•ペーニャ2005年は渾身の極上品ですね(笑)。」
Kさん「うんうん。モンテフィーノ2013年とモンテフィーノ•リゼルバ2009年は味わいが完全に繋がるけど、モンテ•ダ•ペーニャ2005年は一線越えてますよね(笑)。かなり違う。でもモンテフィーノ•リゼルバ2009年の開けてから1週間目の味わいにだったら共通点はあるかな(笑)。」
家内「両者ともセパージュは同じですが、モンテ•ダ•ペーニャ2005年はちょっと違うようですね。トリカンデーラ種が55%。きっとトリカンデーラが肝だな(笑)。あとで調べてみますね(笑)。」
Kさん「きらびやかなスタイルではないんだけど
…、なんでこんなに旨い!合わせる料理も思いつかない。」
私「シェーブルのハード•タイプのチーズとパン
くらいしか思いつかない。なんて言うんだろう…、ソース文化圏のワインとはそもそも違うもののような気がするんだよね(笑)。」
家内「うんうん。生クリームやトマトでもない。オリーブオイルと塩は鉄板だと思うけどね。シンプルな旨味が訴求力を持っている。質実剛健!」
私「ドライな甘露の極み!キザな言い方すると、まさにエスプリ…真髄だよね(笑)。」
家内「時間が経つと更に良くなる(笑)。」
私「今日日なかなか飲めないワインだし、今後もないかもしれない…、ともかく有り難くいただきます(笑)!」

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