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桝久 試飲会のラインナップ決まりました! 201702

Feb 21, 2017 by weblogland
今月2月24日(金)・25日(土)のマスキュー試飲会のラインナップ決まりました!

今月は個性派の新着ワインが6本!

ワインの試飲会

この価格帯では出色の出来!
間際に価格が下がりさらにコスト・パフォーマンスがアップしました(笑)。

ファランギーナ 2014年 ヴィニコラ・デル・サンニオ イタリア カンパーニャ 白 D.O .P.ファランギーナ・デル・サンニオ 750ml 1416円税込み

イタリア南部カンパーニャ地方、ベネヴェントから州境のアペニンに広がる丘陵地(D.O.C. サンニオ)に畑を所有する生産者ヴィニコラ・デル・サンニオ。50年以上にわたって“この地のワイン“を生み出すスぺシャリストです。

これは2011年にD.O.C. に昇格した白ワイン。中部・南部イタリアで栽培されるファランギーナ種100%。ステンレス・タンクを使用し低温で管理される点今風ですが、マロラクティック発酵を行っています。この点プリミィティブで秀逸。

張りとコクがありながらスッキリした出来上がり。リンゴ、特に黄色い皮のリンゴやパイナップルの爽やかなジューシーさ。枇杷を連想する甘味は健康的で優しく、飲み込んだ後にすーっときれいに消えてゆきます。時間が経つと白い花の香り、若葉の青く甘いニュアンスも加わってとても充実した香味を形成しますが、しっかりとした酸を持っているのですっきりしたスタイルが続きます。

重さに頼らないのが秀逸。飽きのこないワインなのです。

ファランギーナってこれと言う特徴がなく、飲みやすいだけの品種というイメージがありましたが(笑)、これほど完成度が高いと別物。凸凹がなく実に旨い!


憧れのガヴィ・デ・ガヴィの登場です!
ガヴィ・デル・コムーネ・ディ・ガヴィ 2015年 ヴィラ・スパリナ イタリア ピエモンテ 白 D.O.C.G. 750ml 2160円税込み

一昔前ガヴィの上級ランク ガヴィ・デ・ガヴィとして知られていたもの。今はガヴィ・デル・コムーネ・ディ・ガヴィD.O.C.G. となっています。ワインを勉強始めた頃、安くて酸っぱいガヴィが氾濫しており(笑)、『ガヴィ・デ・ガヴィ飲んでみたいなぁ。なんて憧れてました(笑)。』すこしややこしくなりましたが(笑)、ガヴィはそれだけでD.O.C.G.そのなかで上級ランクがそのうち5つのコミューンで造られる生産規格の厳しいものがガヴィ・デル・コムーネ・ディ・ガヴィと名乗れます。

さて、このヴィラ・スパリナはもともと由緒ある葡萄園として有名。これを1970代にモッカ・ガルダ家が購入しワイナリーの近代化、設備の刷新を押し進めました。これによりガヴィ ナンバーワンワイナリーとしての地位を確固たるものにしました。現在は60ヘクタールの自社畑を所有し、そのほとんどにコレテーゼ種を植えています。いわゆるガヴィと一線を画するため、葡萄樹になっている葡萄の房の下1/3をカットします!逆台形の葡萄の房がなっている訳です(笑)。こうすることで残された葡萄に養分が凝縮されるとか。

ここまで徹底する生産者は初めて見ました(笑)。

味わいは一言で言えば高貴!

密度の高さをたたえるような濃い麦藁色。妖しく光ってます(笑)。アカシアの花、今まさに咲き始めた水仙の花の香り。リンゴやレモン、柑橘類のニュアンスが良いアクセントになっています。(マロラクティック・コントロールはしていますね。)はじめのうちは果実の甘みが目立ちますが、やがて蜂蜜やキャンディーの甘味が加わり、本来備えているキリッとした強い酸と絶妙なバランスを作り上げます。時間が経つとハーブの香り、火打ち石などミネラルも強くなり、優しい繊細さとともに高密度の味わいが織り成す様にリキュールのシャルトリューズ・ジョーヌのような香りが加わり優美。

ピエモンテではシャルドネなんか栽培する必要ないんじゃない?と思ってしまいました(笑)。

 
これは一番目と同じ生産者の赤ワイン。こんなアリアニコあるんですね(笑)。
アリアニコ 2012年 ヴィニコラ・デル・サンニオ イタリア カンパーニャ 赤 D.O .P. アリアニコ・デル・サンニオ 750ml 1416円税込み

アリアニコと言えばタウラジやデル・ヴルトレ。重心が低くてどっしり、柔らかで芳醇なタンニンに赤いチェリーなどの果実が溶け込んだ味わいをイメージしますね。かくいう私の大好物でもあります(笑)。

でもですね、このアリアニコは違います(笑)。まず目につくのは締まった味わいなのです。カンパーニャの内陸部で冷涼なベネベント県独特のスタイルなのです。酸もしっかり残っており、早く飲めるようには造られてますが、構造がしっかりしていて果実味は明瞭で複雑。アリアニコらしくない(笑)フレッシュでフローラルなスタイルはとても魅力的。充分な糖度由来の粘性から、ワイン自体の質の高さが伝わってきます。

こんなアリアニコあるんだ!

しかもアリアニコの本家カンパーニャにあるのですから、目から鱗(笑)。

う~ん。

イタリアの多様性を実感いたしました(笑)。

アリアニコ・デル・サンニオの上のD.O.C.G. アリアニコ・デル・タブルノが、厳格なアリアニコと評されることに思い至った次第です(笑)。勉強になりました。


ボルドーもまだ捨てたものじゃない。探せばある!
シャトー ラ・コーヌ ヴィエイユ・ヴィーニ 2014年 フランス ボルドー 赤 ブライA.C. 750ml 2082円税込み

ボルドー市の北側、ジロンド河右岸に広がるブライ コート・ド・ブライとも名乗れます。メルロ主体の赤ワインを産出する栽培地域です。この地に17世紀から続くシャトー・ル・コーヌ、近年著名ワイン・メーカー エリック・ポワスノ氏を迎えさらなる品質向上が期待されます。

このワインはメルロ95%、カベルネ・ソーヴィニヨン5%を使用した強さと暖かみのあるワインです。黒や赤い果実の凝縮した味わいはブルーベリーやプラム、プルーン。特徴的な強い酸味を伴うハイビスカスのような赤いベリーの香り。強めの樽の香りを果実味が凌いでくると、トリュフ・タバコ・エスプレッソのニュアンスがあり、いかにもクラシックで優良な右岸の赤ワイン(笑)。十二分なタンニンと全体の膨らみは満足ゆくものです。

う~ん。

とても久しぶりに昔の友達と出会ったような、ホッとするワインなのです(笑)。


キャンティだって良いものは良いのです(笑)。
キャンティ・クラッシコ 2013年 クエルチャベッラ イタリア トスカーナ 赤 D.O.C.G. 750ml 2931円税込み

スーパー・タスカン『カマルティーナ』で名を馳せたクエルチャベッラ。もともとトスカーナ州のグレーヴェ・イン・キアンティで取得した1ヘクタールの畑から始まりました。メキシコに渡り製鉄業で成功した実業家のジュゼッペ・カスティリオーニ氏が1974年に故郷に念願のワイナリーを持つ夢を実現したもの。

同じトスカーナのファルキーニと設立の由来が似てますね(笑)。イタリア人独特の想いなのかな?その後ジャコモ・タスキを招聘して伝説のサクセス・ストーリーを成し遂げました。現在は息子のセバスティアーノ・カスティリオーニがトスカーナの沿岸部マレンマでワインナリーを新たに設立し、スーパー・ビオ・ディナミとも言える独自のワイン造りをするなど、衆目を集めるところです。科学薬品はもちろん動物性堆肥も使用せず全て植物由来のものでケアするというもの。菜食主義者でしかも完璧主義者の彼の目指すところだそうです(笑)。

このワイン、標高450m のグレーヴェ・イン・キャンティの27ヘクタールの畑から収穫した葡萄に、少し南に位置する標高400m の22ヘクタールのガイオーレ・イン・キアンティ、標高550m の1,5ヘクタールのパンツァーノ・イン・キアンティ、標高350m のラッダ・イン・キアンティの葡萄を加えて造ったもの。グレーヴェ・イン・キャンティの特殊なテロワールだけでは生産量が追いつかないので、周到に畑を広げたようです(笑)。そのため共通して標高が高いのが特徴です。

セパージュはサンジョヴェーゼ95%
にカベルネ・ソーヴィニヨン5%。

味わいは正に王道のキャンティ・クラッシコ!力強さと品の良さを兼ね備えています。

実に旨い!

一見早飲みのような飲みやすさがありますが、20年くらい熟成してしまうしたたかな強靭さがある点凄い。

フレンチ・バリックで14ヶ月熟成させていますが過剰なものがない。中にしっかり整然と入っている果実味は美しいの一言。

トスカーナ随一の生産者たる所以があるのです。


さて、問題作の登場(笑)。
何故最後の登場になったかはお飲みくだされば解っていただけるはずです(笑)?
パッソ・デル・スッドゥ アパッシメント 2015年 プロゲット・ヴィニ イタリア プーリア 赤 ヴィノ・ロッソ 750ml 1758円税込み

イタリア プーリア中部イトリアの丘周辺にワイナリーを所有するプロゲット社。もともと大手のワイン商に造ったワインを供給していましたが、これは自身の元詰め品です。法外に安い訳です(笑)。

このワイン、ネロ・ディ・トロイア40%、プリミィティーヴォ30%、メルロ30%のセパージュ。平均樹齢40年の畑から全て手摘みで収穫。葡萄は5kg 毎に木箱に移され、セラー内で約5週間乾燥させます。乾燥後除梗しプレスして低温でアルコール発酵。そしてフレンチ・バリックで12ヶ月熟成させます。

基本的にはアマローネのやり方に似てはいますが、アマローネとは違います。アマローネは冷涼なヴェネトでは乾燥を3ヶ月以上行います。温暖なプーリアで3ヶ月も陰乾しをしたらとんでもないことになります(笑)。ワイン法で規程する以上の糖度に上がり、ワインでは無くなってしまう(笑)。

もっとも何にもしなくても13%くらいのアルコール分に達する温暖なプーリアの地。冷涼なためアルコール分が上がりにくいヴェネトとでは究極の濃密なワインを造る伝統的な技法ですが、それと同じにはならないと考えるべきです。アマローネのような、ともすれば飲みにくいほどのシリアスさはありません。甘露な味わいはあくまでフレンリー(笑)。

ただし、このワインかなり美味しい(笑)。全体のバランスがとれていて無理が目立ちません。ワイン造りの行程に尽力した感があります。広がりもよく余韻も長い。この手のワインとしてはSO 2の量はかなり低いはず。

樽香のニュアンスがプラムやブラックチェリーの果実味と溶け込み折り合っています。混醸したようなニュアンスを感じます。特筆すべきは驚くほどの甘さ(笑)。スケールのある大きさが間抜けになっていない斬新な秀逸さがあります。酸は南のワインなのでかなり低いのですが、果汁を凝縮することで全体のまとまりをとっています。エキス分、グリセリン、樽香 これらのパワー全開(笑)。我々のような年寄りには体力的にちょっと辛いですが(笑)、若い方や強い甘さを好む方ははまるはず(笑)。ニュー・ワールドでよく見かける甘さの強いスタイルをさらに突き進めたスタイルと言えましょうか(笑)。

もっとも甘さは残糖分ではないようですから、地元の人は肉をムシャムシャ食べながらこの甘いワインをゴクゴク飲むのかな(笑)。我々の感覚だとポートのような飲み方やチョコレート・ケーキなどのデザートに合わせるのが宜しいかと。また、ハンバーグにかけるデミグラスソースの隠し味にするとグレートな味わいになるかも(笑)。

あっ!とビックリのワインなのです(笑)。

以上6本、24日(金)は17~20時30分、25日(土)は11~20時30分。いつも通りでございます。

皆様のご来店お待ち申し上げます。

桝久商店 岡本利秋・昭子

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