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桝久 試飲会のラインナップ決まりました!201710

Oct 25, 2017 by weblogland
今月、10月27、28日のマスキュー試飲会のラインナップ決まりました!
今月も最後の最後までバタバタしちゃいました。スミマセン。
今月は新入荷、再入荷を織り交ぜてのラインナップとなりました。

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まずはイタリア ヴェネト プロセッコのトップランナー レ・コンテッセの白・赤・そして得意のプロセッコの3連発。やはり、プロセッコだけの生産者ではありませんね(笑)。


〇I.G.T. マルカ・トレヴィジアーナ ピノ・グリージョ 2014年 レ・コンテッセ イタリア ヴェネト 白 750ml 1416円税込み
イタリア ヴェネト プロセッコの優良生産地区コネリアーノに本拠を構えるプロセッコのスペシャリスト レ・コンテッセが造る赤ワインです。マスキユーの定番では得意のプロセッコ、フリザンテと泡ばかりですが、今回スティルワインの御披露目となります(笑)。

まず第一印象はラムネの香りがする!
プロセッコと共通する味わい。でも品種はピノ・グリージョ グレラではありません。ハニーさもあり無理に早く収穫した印象はなし。アルコール分は12%。
う~ん。
完熟が早く、しかも完熟してからのハンギング・タイムが長いのか?はたまた秋が冷涼なため、過熟になりにくいのか?
特殊なテロワールを感じることはたしか。
グリーンがかった色はとても美しく、ピノ・グリージョにしては香りが明瞭な点秀逸。リンゴやミカン、白い花を感じます。十分な厚みと密度があり、弾力がある。よく弾むゴム・ボールみたいに元気です(笑)。ピンと張り緩くないのは酸がしっかりしている所以。そして控え目な甘さがグット(笑)。旨味を甘さで誤魔化したピノ・グリージョは温度が上がるとすぐにだれてしまいますが、これはバランスを崩しません。
このスタイルとしては完璧なのです。
特に日本人好みの味わいですから、デイリーに食卓で使えるのが嬉しい(笑)。もちろんこれだけでもいけます。


そして斬新な赤!
●I.G.T. マルカ・トレヴィジアーナ カベルネ 2015年 レ・コンテッセ イタリア ヴェネト 赤 750ml 1416円税込み
これはカベルネ・ソーヴィニヨン50%、カベルネ・フラン50%のあまり目にしない割合。でも、飲んでみると納得(笑)。
香りの芯はカベルネ・フランのラズベリーのような香り。あとからスパイスやハーブ、やや重めのブラックベリー、ミネラル。タンニンはあくまで細やか。ソーヴィニヨンが50%入っているとは思えません。しかも液体に重さは感じられず軽やか。フラン特有の香りだけを抽出したかのよう。フランスでよくある過熟気味のジャミーなスタイルではありません(笑)。旨味もしっかりあります。ステンレスタンクのみで低温で短めに醸し、最長1年熟成したのち瓶熟成を6ヶ月してリリース。できたワインを簡単にリリースしない周到さ。フランとソーヴィニヨンの折り合いをつけるのでしょう。
う~ん。
これは初めて経験するスタイルです。
軽やかで私の好きな薄旨いスタイルですが、酸やミネラルがしっかりあり、爽やかな青草の香りが感じられます。そして強靭さが奥に潜んでいます。フランが果実味、ソーヴィニヨンが青い爽やかさを分担してるかのようです。
特殊なテロワールや歴史、飲み手の食文化がかいま見えるようなのです。
テクニカル・シートには、ホロホロ鳥のソースがけに合うとありますが(笑)、赤身の肉なら幅広く合うはずです。


マスキュー定番のプロセッコと言えばこれ!
◎プロ・セッコ 『トレヴィソ』 エキストラ・ドライ レ・コンテッセ イタリア ヴェネト 発泡性 白 750ml 2000円税込み
食前の乾杯に1杯だけ飲んで、すぐその存在を忘れてしまうようなお手軽なプロセッコとは明らかに違う、食前から食中ずっと楽しめる上等なプロセッコが入荷しました!是非お試しいただきたい秀逸なプロセッコです(笑)。

レ・コンテッセ社はプロセッコに最適とされるコネリアーノ地区に畑を所有、丁寧な栽培で質の良い葡萄を育てています。

グラスに注ぐと、これがプロセッコ?と思うくらい濃い麦わら色。豊かな香りと厚みがある果実味によくあってとても自然。ラムネのような優しいライム香にアカシアの花、夏みかんの花、桃、リンゴ、カリンといった明瞭で華やかな香味、草の匂いやハーブのニュアンスが混じり爽やか。余韻にはほのかにハチミツを感じ上等。

うーん。

今まで飲んできたプロセッコって一体なんだったの(笑)?

ガス圧が5.3気圧ありますが、液体との溶け込みがよくグッド。トラディショナルなプロセッコは葡萄の収穫を早めにします。そうすることによりしっかりとした泡を確保でき、ラムネのような清涼で優しいライム香が漂います。

タンク内二次醗酵のいわゆるシャルマ方式でプロセッコは造られますから、生産者は初期投資設備にコストかかかります。このため生産者も中規模以上の生産者に限られ、生産量もいきおい多くなる傾向があります。ですから海外に輸出されるプロセッコはあまりプロセッコらしくないものが多くなりますね(笑)。

性格上エキストラ・ブリュットと言ってもやや甘く感じますが、しっかり冷して飲むべきスパークリングと言うことでお楽しみくださいませ(笑)



大日本ロゼ・ワイン普及協会の大推薦ロゼ・ワインです(笑)!
△キアレット 2013年 ロ・ゼルボーネ 
イタリア ピエモンテ ロゼ ヴィーノ・ロサート 750ml  1573円税込み
ロ・ゼルボーネは2003年にファビオ・ソマッツィさんが設立しました。リグーリアとピエモンテの州境にあるロッカ・グルマルダ村。バローロのあるアルバの東と言えば分かりやすいかな(笑)。D.O.C. ドルチェット・ディ・オヴァーダの中心地にある3ヘクタールのワイナリーを取得しました。
 
畑は標高130~170m の南東向き斜面で風通しも良く、土壌は火山と砂質の混成土壌で水捌けも良く、下草が生えにくいことに着眼。有機栽培を始めました。2010年にはイタリアの公的有機認証機関BIOSの認証を取得。その後SO2無添加のワイン生産を目指しています。手法は所謂ビオロジックですから、割りとフレキシブルで現実的(笑)。発酵にはステンレス・タンクのみ使用。ビオデナミほど原理主義的ではありません(笑)。状況に応じたワイン造りは、すべて葡萄本来の味わいを出すため。場合によっては自然酵母に一部培養酵母を混ぜたり、最小限のSO 2 添加もします。とは言え残留SO 2 が30mg /L以下を達成していますから立派(笑)!多大な尽力を感じる将来性のある生産者なのです。収穫量もすべてのキュヴェが1本の葡萄樹からワイン1本以下で
あることは想像にかたくありません。

このワイン、ドルチェット100%で造られたキアレットです。
手摘みで収穫し撰果後プレスし果皮を取り除き、15℃の低温でステンレス・タンクにて6日間アルコール発酵します。そしてそのままマロラクティック発酵をし、最長12ヶ月熟成させて瓶詰め。
キアレットというと黒葡萄をすぐに圧搾することで出来る淡いロゼ・ワインですが、これは色が濃い(笑)。ボジョレー位のルビー色です。やや暗めかな。もともと栽培されたドルチェット自体の果皮の色素が相当濃いことが予想されますね。
まずSO 2 無添加らしいビオ臭がしますが徐々に薄れ、口に含むとプラムやベリーの凝縮された酸っぱいほどの果実がたっぷり感じられます。ドルチェットらしい果実味だけを取り出したかのようです。柔らかながら、広がり奥行きは果てしないほど。そしてそれが強靭さの裏返しだと気づかされます。
こんなに力があるロゼ・ワインは初めてです。
残留SO 2 は23mg / L 、アルコール分は14%。赤ワインにするには出来の足りない葡萄から造ったロゼでないことは確かです。渾身のロゼ・ワインなのです。



このドメーヌのワインは日本初入荷以来のマスキュー定番(笑)。作柄がよくなかった2013年より元に戻ったかな(笑)。
●クローズ・エルミタージュ キュヴェ レ・トロア・シェーヌ 2014ドメーヌ・エマニュエル・ダルノー  フランス ローヌ 赤 750ml 3471円税込み
クローズ・エルミタージュの新星としてフランス国内外で高く評価されているワインです。もともとダルノーさんの親や親族はブドウ栽培農家です。普通なら親の手伝いをしながら腕前をみがいて、ゆくゆくは跡を継ぐものです。しかし彼はボーヌでワイン醸造を学び修行した後、全財産を投資して1.5ヘクタールの畑をクローズ・エルミタージュで購入しました。
チャレンジャーです!
フランス人の自立した個人主義ってカッコいいです。
そんな彼がつくるワインですから、2001年のファーストリリースから大ブレ―クです。その出来はエルミタージュすら凌ぐ、群を抜く出来栄えでした。
このワインを飲むとクローズ・エルミタージュとエルミタージュの差が分からなくなります。
ワインの善し悪しは畑の格付けより、生産者の作り方の方が優先すると思わざるを得ない秀逸なできです。
年に一度しか入荷しないワインですから、お見逃しなく!
間違ないグレートワインです。
彼がこのような充実した仕事を生涯続けたなら、晩年は超一流の生産者として名を残すのでしょうね。そうなる前に飲んでおくべきワインです。そうなったら手が出ない値段のワインになりますから(笑)。



今回のトリは白!
完全に我々の好みでございます(笑)。
〇コート・デュ・ジュラ シャルドネ 2014年 クールベ フランス 白 ジュラA.C. 750ml 2970円税込み
フランス東部スイスとの国境近あワイン産地ジュラ。地学で習ったジュラ紀の命名地ですね(笑)。
ゆっくりと酸化熟成させシェリーのような風味を持つワイン ヴァン・ジョーヌが有名です。今回おすすめのドメーヌ・クールベは評価の高い生産者の一人ですが、A.O.C.シャトー・シャロンは高価だしその風味は個性的過ぎる(笑)。そんな訳でクールベの造るもう一つの逸品A.O.C.コート・デュ・ジュラ シャルドネ2014年をご紹介します。
液体の濃いイエローが力を感じさせて美しい。明瞭で強い香味。黄色い花や熟したリンゴ、夏みかん、ハチミツ。とても生き生きとして鮮やか!たたみかけるように色々な香味が現れます!口に含むと十分な厚み・重み・滑らかさがあり、とても充実しています。ヨインモ長く、ハチミツの風味とオレンジマーマレードのような風味が残ります。シャルドネと言うよりサヴァニャンに近いかな(笑)?とはいえ、到達点はとても高く、満足のいく白ワインです。
う~ん。
やはりジュラは個性的!
特にブルゴーニュのシャルドネにはあまりない香味 落ち葉や枯れ葉だったり、燻した煙のイメージだったり、干した大根だったり。家内曰く「秋の里山のたき火、古民家の囲炉裏 へっついの香り。」
どこか日本人の原風景に繋がるような気がします。ジュラの白ワインの際立った特徴だと思います。
このワイン発酵後ステンレスタンクで10ヶ月シュール・リーしたのち、15~20ヶ月木樽熟成。シャルドネ100%。
チーズ特にコンテやボーフォール、テット・ド・モワンヌとの相性は鉄板(笑)。
鶏や鴨の燻製も鉄板かな(笑)。じっくり味わいたい体に染み込むようなワインなのです。

以上6本、27日(金)は午後5時~8時30分、
28日(土)は午前11時~午後8時30分までとりおこなっておりますので、お手すきのお時間にいらっしゃってくださいませ。
皆様のご来店お待ち申し上げます。

桝久商店 岡本利秋・昭子

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