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桝久 試飲会のラインナップ決まりました!201712

Dec 17, 2017 by weblogland
今月12時22、23日のマスキュー試飲会のラインナップ決まりました!
今月はいつもより1週早いので、いつも以上にバタバタ(笑)。でもですね、なかなかマスキューらしいラインナップかと(笑)。自画自賛(笑)。だってヘンなワイン見つけちゃったんですから(笑)。

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シャンパンなんか目じゃない(笑)?
◎ヴァルディビエソ ブラン・ドゥ・ブラン 2013年 ヴィーニャ・ヴァルディビエソ チリ セントラル・ヴァレー 発泡性 白 750ml 1944円税込み
ヴァルディビエソは1879年設立の名門老舗ワイナリーです。南米大陸で初めてスパークリング・ワインを造ったことでも有名。近年では国内の良好なテロワールで得た葡萄を使用したバラエタル・ワイン、絶妙なブレンドのリッチな赤も注目されており、「チリ屈指」のワイナリーとしてその名声を確立しています。

マスキューでもそのコスト・パフォーマンスの高さから定番として扱わせていただいています。最近ではエキストラ・ブリュットが好評でした(笑)。まるでシャンパン。これで泡もちがもっと良ければシャンパン要らない、なんて受けてました(笑)。
そして今回ご紹介するのがブラン・ドゥ・ブラン。現在のヴァルディビエソの到達点と言ってよいかと。
シャルドネ100%、ステンレス・タンクで発酵後36ヶ月の瓶内熟成。ドサージュは1L中8g。
力強く、広がりがあり旨い!
ちょうどピークの熟成感はハイ・レベル!
マロラクティックはしていないようですが、それが良い方向に作用しています。クラマンとアヴィーズを足して2で割り、それから2を引いたような出来映え(笑)?
まあ、コート・デ・バールのシャンパンよりは遥かに美味しい(笑)。(あー、言っちゃった。ご免なさい)

シャンパンの牙城が崩れるのも時間の問題?それを期待している訳ではありませんから、誤解のないよう。美味しければ良いし、さらにお安ければもっと良しなのです。良い時代に生まれたと実感しています。更なる先を見届けたいものですが、その頃は死んじゃってるかな(笑)?


これがヘンなワイン(笑)。でも味はヘンじゃない(笑)。
〇ブラン・ド・カベルネ 2016年 ラダチーニ モルドヴァ ステファン・ヴォーダ 白 750ml 1,018円税込み スクリュー・キャップ
ところでモルドヴァの位置ですが、東欧ルーマニアとウクライナの間の小国。面積は日本の1/10ほど。緯度はボルドーより少し高いほど、気候はブルゴーニュに似ているとか。土壌は大穀倉地帯ウクライナの黒土と同じ沖積土、水はけは良さそうです。

歴史的に見ても、ヨーロッパ系葡萄 ヴィニフェラの原産地にあたる黒海沿岸周辺ですから、産地としてのポテンシャルは折り紙つき。かつてフランス人入植者を受け入れた経緯から植えられる葡萄は正銘のヴィニフェラが占めており、ソ連邦への一大ワイン供給地でした。最盛期はソ連邦の全ワイン需要の1/5を供給していました。ゴルバチョフによるアルコール禁止令以前は全国土の10%が葡萄畑であったそうです(笑)。
そしてソ連邦の崩壊後に産業としての葡萄栽培は自由を得たようです。ただし作付け面積はかつての半分以下になったようです。
また、民族はルーマニア人が多いようですが、軍事的に中立国のままEU加盟を目指しているようです。複雑な地政学的な立地が影響しているようですね。
そんなこんなでEUのワイン法に沿った原産地表示保護制度作り、90年代後半にはモルドバのワイン産業は欧州投資銀行から数百万ユーロの投資を受けた他、ロシアやイタリア等からもかなりの額の投資がありました。
このラダチーニ・ワインズはまさにこれ(笑)。
1998年に外資のシンジケートが設立したアルバストレレ・ワインズ。コドゥル、ステファン・ヴォーダ、バルル・ルイ・トライアンの地理的表示保護制度を受ける中心的なワイン産地に1000ヘクタール
もの自社畑をもち、20箇所を越える醸造場を備えます。いきなりこんな会社が出来ちゃいますから、元々のワイン産業の
規模が想像出来ますね(笑)。
このラダチーニ・ワインズはその1ブランドのようです。


ショッキングな白の後には気をとりなおして、再確認です(笑)。
●カベルネ・ソーヴィニヨン 2016年 ラダチーニ・ワインズ モルドヴァ バルル・ルイ・トライアン 赤 750ml 1,018円税込み スクリュー・キャップ
このカベルネ・ソーヴィニヨンはモルドヴの一番北の産地バルル・ルイ・トライアン地域のもの。100%手摘みのカベルネを破砕・除梗し、ステンレス・タンクで10℃で2日間の低温浸漬。そのまま25℃で8~25℃でアルコール発酵、そして20日間
マロラクティック発酵を行います。その後6ヶ月の熟成を経て瓶詰めされます。
今風の裏技を使っているとは思いますが(笑)、ワイン自体はニュートラルでストレスが無く、いわゆる東欧の質実さを感じます。香りはおとなしめですが、プラム ブラック・チェリーやダーク・チェリーの果実にチョコレートっぽさが加わります。ちょっとオー・メドックのカベルネみたいかな(笑)。ミディアム・ボディーの液体濃度はフレンドリーで、上質なデイリー・ワインに仕上がっています。
肉料理やハード・タイプのチーズまで幅広くマリアージュする使い勝手の良さ。
国際市場で十分通用するレベルの高さ、良さがあります。


コスト・パフォーマンスに優れたスペイン・ワインの2連発!
●カスティーリョ・デ・エンビー 2012年ボデガス・イグナシオ・マリン スペイン 赤 D.O. カリニェ 750ml 1100円税込み
ボデガス・イグナシオ・マリンはスペイン北部、アラゴン州に位置します。畑はヘレスやリオハと並びスペインで最も歴史あるカリニェナD.O.の中心にあり、標高600m 地質は石質、地中海性気候ですが日中と夜の温度差が非常に大きく、 空気の流れが良いのが特徴です。また、日照時間が長いため平均樹齢70年のブドウはしっかりと完熟します。
ワイン栽培は歴史が古くローマ時代に遡ります。

このワイナリーは1903年にイグナシオ・マリン氏によって設立。今は彼の孫で3代目のルイス・イグナシオ(兄)とホセ・イグナシオ(弟)の兄弟がワイナリーの経営にあたっています。経営規模も大きく醸造場は2ヵ所あり、収穫した葡萄の最適なタイミングの醸造が可能です。この価格帯でこの品質の秘密がこの辺りにありそうです(笑)。あと、驚くべきは熟成ストックが200万本可能なセラー。基本220Lのオーク樽の入れ替えをしっかり行っているようです。紛れもないトップ・ワイナリーですね。まあ、この分あっちこっちで輸入されるみたいですが(笑)。

このワインはガルナッチャ50%、テンプラリーニョ50%。6ヶ月フレンチ・オークの樽で熟成したあと18ヶ月ステンレス・タンクで熟成されたクリアンサ規格のもの。トップノーズはガルナッチャ由来のプラム系の香りが甘く漂いますが、ベリー系の香りが内から重層的に感じ、フレッシュネスと厚みのバランスがとても良い(笑)。重すぎない、強すぎない案配は
時間の経過とともに柔らかで豊かなな飲みやすさとなっていきます。樽のニュアンスが全く邪魔にならない。ローストビーフに合わせたくなると言えばこのワインのレベルが伝わるかな(笑)?

驚きのコスト・パフォーマンスの高さなのです!

●ロッカ・イ・モラ グラン・レゼルヴァ 2010年 セラーズ・ウニオ スペイン カタルーニャ 赤 タラゴナD.O. 750ml  1,480円税込み
このワインの生産者セラーズ・ウニオは1942年に設立されたカタルーニャを拠点とした生産者組合です。企画・販売を手掛けるのが南フランスの優良ネゴシアン ブティノ社。餅は餅屋という次第でございます(笑)。

このワイン、カタルーニャのD.O.タラゴナのワイン。バルセロナから西80kmほどのところ。テンプラリーニョ100%で造られ、木樽熟成を24ヶ月したのち36ヶ月さらに寝かされたもの。総計5年以上の熟成わ経てリリース。綺麗に熟成していますから、おそらく瓶熟成の期間が長いと思います。しつかり熟成したテンプラリーニョは美しく。赤いベリーの香りに黒系のプルーンやブラックチェリーなどの完熟した果実の複雑なニュアンス。更にオレンジや枯れ草が混じり、チョコレートやタバコ、スパイスの香りが余韻を豊かにしています。今まさに一度目の熟成のピークですね(笑)。麗しいクラシックな味わいのスペイン・ワインなのです。
やはりグラン・レゼルヴァはこうでなくっちゃ!
そして驚きは価格。これって一昔前の価格(笑)。イイのかなぁ(笑)?



たしか2014年12月のマスキュー試飲会で
2005年をお飲みいただきました。今回は2008年。味わいはどうかな(笑)?おかわり厳禁アイテムでございます(笑)。
●シャルム・シャンベルタン 2008年 カミュ フランス ブルゴーニュ 赤 グラン・クリュ 750ml 7,715円税込み
私の大好きなカミュのシャルム・シャンベルタン2008年の入荷です(笑)!

今回の2008年は2006年同様、あまり騒がれなかったヴィンテージですが、困難な状況にもかかわらず、凝縮感がありなかなかよろしいかと(笑)。

カミュのシャルム・シャンベルタンは、そこそこ良い作柄ものを10年くらいしてから飲むのがベストと勝手に思っております。

このワイン無理な抽出をしませんから、色は薄いのですが旨味がしっかりしています。シャンベルタンだと物足りなく感じるかも知れませんが、個人的にはシャルムとしてはカミュがベストと信じて疑いません(笑)。液体としての滋味深さがじつにチャーミングなのです。

2008年は病害を受けた年。免れるために尽力を要した困難な作柄。こんな中、この出来映えは立派!いつも通りの涼しげな佇まいから困難を読み取ることは出来ません(笑)。

ただし、オーパス・ワンやペンフォールズなどを好む方には物足りなく感じるでしょうからお勧めいたしません。念のため(笑)。

以上6本となります。
12月22日(金)は17~20時30分
  23日(土)は11~20時30分
ちょっと混むかと思いますが、お手すきのご来店お待ちしておりまする(笑)。

桝久商店 岡本利秋・昭子

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