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桝久 試飲会リポート 後半

Dec 04, 2019 by weblogland


●シャトー ピネレ 2016年 フランス カオール赤 750ml 1680円税込み
「うわっ!色が黒紫(笑)。見たからに濃い(笑)!」
「うんうん。見るからに手強そう(笑)。2016年とは思えない色ですよね。出来立てみたい(笑)。」
「あれ?たしかにタンニンはたっぷり入っているけど渋くない(笑)?」
私「噛めるような濃さです(笑)。」
「酸もしっかりしてるし、タンニンたっぷりだけど飲みやすい(笑)。」
「重すぎることはないんだけど…。あととてもクリアな感じしますよね(笑)。」
私「左様で(笑)。雑味がありませんよね(笑)。撰果がとても良い証かと。未熟果や腐敗果が入っていないかと。」
「これアルコール分は何%ですか?」
家内「13%です。高過ぎず低すぎずですね
。」
「マスキューさん!以前飲んだ記憶ではもっとジャムやコンポートっぽいイメージがあったんですけど?」
私「よくご記憶で!さすが!左様でございます(笑)。たしかに以前は2009年のものを扱っていました。これよりもっと甘かったでしたよね(笑)。クリアさが増したような気がします。あと、発酵中のエア・レーションはかなりしっかりやってますね(笑)。」
家内「以前は5年くらい経ってから飲みやすくなっていましたが、今回のものはより早く楽しめるスタイルです(笑)。」
「早く飲めるとは思いますが、まだ香りは
出てないですよね?」
私「はい!時間が経つとザクロ グレナデンの香りが出てきます。明日飲むと全開
となります。昨日開けたものが少し残ってますからお試しくださいませ。」
「あー!こんなに良くなるんですね(笑)。
凄く美味しいし、カオールらしいがっつりした厚みがある(笑)。」
「え~と。マルベックってロワールだとコットでしたっけ。比べるとこのピネレのマルベックはモダン。泥臭くないですよね(笑)。」
私「そうですよね。この差はヴィンテージや産地の性ではなく、造りの方向性のような気がします。」
「ところでマスキューさん。扱いが2009年からジャンプして今回は2016年なんですか(笑)?」
私「実は2009年以降価格が高くなったためです。ケチなマスキューとしては手を出しにくかったのです(笑)。今回の2016年は2009年と同じ価格で提供出来ましたので復活しました(笑)。」
「この味わいは牛肉にぴったり しかも焼いたヤツ(笑)。どの部位の肉がイイかな(笑)。」
私「あの辺りの方もそんな食べ方飲み方ですよ(笑)。肉食べに行こうかと思案するに、どの部位を食べるか思案します(笑)。

「我々は、焼き肉か?ステーキか?はたまたすき焼きか?なんて迷いますが、迷い方が違うんですね(笑)。」
「このワインだったら濃厚な味付けの鰻のタレに合いますね(笑)。試してみたいな!

「あっ!良いですね(笑)。強いタレに負けないよね(笑)。」
「甘口のタレに良さそう(笑)。」


●ヴィーノ・ノビレ・ディ・モンテプルチアーノ 2013年 アジェンダ・カサーレ・ダヴィッディ イタリア トスカーナ 赤 D.O.C.G. 750ml 3520円税込み
「おっ!これ旨い!高級品だね(笑)。」
「あー、全然違う(笑)。」
「口の中で広がる広がる(笑)。余韻もながーい(笑)。」
「すべてが渾然一体(笑)。」
「薔薇の香りはうっとりするね(笑)。」
私「飲み頃に入ってます。」
「美しい(笑)!」
「華やかで穏やか(笑)。」
「これってサンジョヴェーゼですよね。これほど品の良いサンジョヴェーゼってヴィーノ・ノビレだけだよね(笑)。」
「同じサンジョヴェーゼのキャンティやブルネッロとは違うんだよね。不思議だよね。」
家内「そーですよね。サンジョヴェーゼは在地化しやすいようです。枝分かれも多いようですけど。」
私「以前の試飲会でご好評いただいたイル・ボスコ2015年はこの若木で造ったものです。共通してますね。」
「イル・ボスコはセカンドですね。トップのヴィーノ・ノビレと繋がっている。ボルドーのグラン・ヴァンはセカンドとトップが繋がらないけど(笑)。これは繋がっている(笑)。」
「このワイン、待ってたんですよ(笑)。イル・ボスコをもっと大きくした感じ。イイねぇ。」
私「ボルドーはトップとセカンドは畑が違いますから味が繋がりません(笑)。」
「ヴィーノ・ノビレってブルネッロの弟分みたいに言われるけど全体違う。ブルネッロみたいなパワー勝負じゃない。品が良い。不思議だよね?」


〇レッツィーナ・オブ・メソジア 2017年 サバティアーノ・アオトン・ワイナリー ギリシャ レッツィーナ白 750ml 2640円税込み
私「このワインは松脂(マツヤニ)が入っておりますので、好みがはっきり別れると思いますので(笑)。あらかじめお伝えいたします(笑)。」
「あっー、これ何?!これもワインなんですかぁ!」
私「慣れると美味しいですよ(笑)。」
「無理、そういう問題じゃなくて絶対無理。」
私「そーかなぁ(笑)。」
「おばあちゃんのタンスの匂い(笑)。」
「樟脳」
「桧風呂(笑)?」
「田舎の松林、雨上がりのもわっとした空気を思い出しましたよ(笑)。好きだなぁ(笑)。」
「ジン飲んでるみたいで美味しい(笑)。」
「でも際ものっぽい(笑)。」
「レッツィーナは初めて飲みましたが、強烈ですね(笑)。」
家内「これでも香りを押さえた方ですよ(笑)。」
「なんで松脂なんか入れたんですか(笑)?」
私「アンフォラでワインを造るとき蓋を密封します。このシール材として松脂を使ったそうです。それがワインに溶け込んで こりゃイイわい となり、それからワインに直接松脂を入れたとか(笑)。これは通常ギリシャで飲まれているレッツィーナでも松脂の量が少ない方です(笑)。幾つか飲みましたが、他のは強すぎてマスキューで売るには二の足を踏みました(笑)。」
家内「ウゾみたいに強烈でした(笑)。」
「ウゾですか?あれは無理(笑)。」
「ギリシャ人の香りの許容量は日本人の10倍くらいあるんじゃないかなぁ(笑)。」
「これってシェリーみたいに食前酒として飲むしか思いつかない(笑)。」
「美味しいマティーニ飲んでるみたいかな(笑)。私ジン好きだから、これ好きだな(笑)。」
意外と好む女性多し(笑)。
私「実は私もジン好きでございます。シカゴ・マティーニの変形ですが、ジンと白ワインをハーフ・ハーフで楽しんだりします(笑)。ジンの種類を変えると更に楽しめます(笑)。」
「どんな白ワインでやるのですか?」
私「今までで一番楽しめたのはドンナルーチェーです(笑)。皆さんお試しあれ(笑)。」
「う~ん。これローズマリーの香り!と言うことはローズマリーをたっぷりまぶした料理に合うはず!鴨なんかとても良く合うはず!」
私・家内「なるほど!気づかなかった!さすが!」

衝撃のマスキューデビューでございました(笑)。

ご来店ありがとうございました!
桝久商店 岡本利秋・昭子

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