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Dec 14, 2020 by weblogland
今年最後12月18日(金)、19日(土)のマスキュー試飲会のラインナップ決まりました!
とはいえコロナが心配でホントにやれるのか流動的です。まあ、やるとしてもひっそり細々での開催か?エア・試飲会になるか?ちょっと確定できません。
それゆえ予定ということでお許しください!

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まずはイタリア、スペインの熟成して飲み頃になったデイリーな赤ワインの2連発
(笑)!

●サンジョヴェーゼ・ディ・ロマーニャ・スペリオーレ 2015年 ファットリア・モンティチーノ・ロッソ イタリア エミリア・ロマーニャD.O.C. 赤 750ml 980円税込み

(限定特別価格品)
マスキュー定番のエミリア・ロマーニャの白、アルバーナ・ディ・ロマーニャと言えばご常連のお客様は「あっ、あのAマークのワインね!」とピンと来るはず(笑)。ロング・セラーとしてご愛顧していただいております。この赤はS サンジョヴェーゼ・ディ・ロマーニャ・スペリオーレ2015年です。以前扱いましたが、飲み頃になるのにはちょっと時間がかかるのと、あまりにオーソドックスな良い味わいのため、目立たない(笑)。そんな訳でフェイド・アウトいました。残念。
ところがインポーターさんが新しいヴィンテージのものを輸入したため数ケース
余る事態に。大変意地汚く恐縮なのですが(笑)、ちょびっと分けていただきました(笑)。
ラッキー!
実に美味しい良いワインに変身しております。同じサンジョヴェーゼでもキャンティの軽いものやミディアムのものと比べると明らかに違います。ちょっと時間がかかる正銘なミディアム・ボディーの赤ワインです(笑)。彼の地の豊かな食事のためのワインですね(笑)。
ワインって、すぐ飲めて凄く美味しいことも必要ですが、それは即物的と反省させてくれるはず(笑)。クラシックなエミリア・ロマーニャらしい赤ワインでございます。お値段以上なんてものではありません。私、有り難く姿勢をただしていただいております(笑)。

●エルミータ・デ・サン・ロレンソ グラン・レゼルバ アルティーガ・フステル 2014年 スベイン 赤 セントロ マンチュエラD.O.750ml 1273円税込み

マスキューの定番クラシック・スペイン・ワインです(笑)。

ニューヨークの高級レストラン「オレオール」でチーフ・ソムリエを努めたスペイン人、マルティー・ケール氏が、「飲む人のニーズに合ったリーズナブルで高品質なワイン造り」を目指して2002年に設立したワイナリー。マスキューの定番のエルミータ・デ・サン・ロレンツォとティエラ・セレナの供給元と言えばご安心かと(笑)。いわゆるネゴスなのですが、
目利き中の目利きです(笑)。

ずいぶん昔から扱っておりますが、直近の扱いは2008年でしたから、ちょっとご無沙汰ですね
(笑)。今回は2014年。基本的に法定熟成期間は6年ですから、それをクリアして出荷の運びとなりました。

このワイン スペイン アラゴンのカンポ・デ・ボルハD.O.のワイン。地図で見るとナバラのすぐ南端にありますが、ナバラとは違う生産地域です。

セパージュはガルナッチャ65%、カベルネ・ソーヴィニヨン35%。ステンレスタンクでアルコール発酵後そのままステンレスタンクにてマロラクティック醗酵をしっかり行います。そして225Lの小樽で 熟成36カ月(新樽比率10%、フレンチオーク50%、アメリカンオーク50%、)、そしてフレンチ・オークの大樽で樽熟成24カ月(フレンチオーク)を経て瓶詰め出荷。昔より大樽熟成が1年ほど短くなったかな(笑)?

まあ、いわゆるグラン・レゼルバの規定熟成期間60ヶ月を越えてます。充分な熟成期間を経てリリースされていますね(笑)。

味わいはクラシック!枯れて余分な物がそげ落ちながら、明瞭な果実味が溶け込んでいます。グラン・レゼルバでも中庸なボディは好印象。

ブラインドで飲むと枯れたテンプラリーニョっぽいのですが、ちょっと違う。プラムの香りにベリーの香りがバランス良く溶け込んでいます。ガルナッチャとカベルネの果実味の特徴が上手く表現されている訳です。時間が経つとプラムの熟したニュアンスが増してエクセレントなのです(笑)。

いわゆる今風のパワー勝負の早飲みスタイルではなく、シンプルな美しさを訴求するクラシックなスタイルです。アルコール分14%と高いのですが、飲んだ印象は12.5%位にしか感じません。時間をかけることで総てを解決しています。強い果実味だけがワインの品質決定要素ではないのです。

緻密なワイン造りとしっかりとした葡萄栽培。あと生産者の良心を感じます。

海外にはなかなか出回らないワインに違いありません。願わくば、アメリカで人気が出ないよう!

でも、アメリカ人にはこの味が解らないかな(笑)?

このワインを飲んで幸せになれる私は、幸せ者なのです(笑)。


アマローネに限りなく近いリパッソ(笑)。
●ヴァルポリッチェラ・リパッソ・スペリオーレ 2012年 ヴィラ・エルビーチェ イタリア ヴェネト 赤 D.O.C. 750ml 2980円税込み

僅か13ha程の自社畑から生み出される、魅惑のソアーヴェとヴァルポリチェッラ

1870年から続く家族経営ワイナリー。
ヴェネト州ヴェローナ近郊でオーナーの祖父、ナルチーゾがワイン造りを始めた。ヴィラ・エルヴィーチェの名は、本社が置かれている地に残る歴史的重要文化財である別荘に由来している。

エルビーチェ・ファミリーは自社畑のブドウのみを使って上質なワインを生産してきた。
ブドウ畑の面積はおよそ13ha。うち1.4haがソアーヴェ・スペリオーレDOCGで、残りがヴァルポリチェッラDOCである。畑はメッツァーネ村の標高250~452mの地点にある。
“リパッソ”とはヴァルポリチェッラ・アマローネの生産者だけに伝わる伝統的な独自製法。
手作業で選別、収穫したブドウを破砕、低温浸漬後、天然酵母を利用し自然発酵。澱引き後、ステンレスタンクに移し熟成。こうしてできたヴァルポリチェッラ・ワインを、1月の終わりに、同じヴィンテージのアマローネの搾りかすと混ぜて1週間ほど再度アルコール発酵。その後、フランス産オーク樽で熟成。(インポーターさん資料より)

このヴィラ・エルビーチェ、左右を丘陵に挟まれた谷間の扇状地一帯13ヘクタールにも及ぶ地所を所有。中心となるお屋敷は由緒ある立派なもの(笑)。荘園ご領主様、もしくは貴族のご邸宅レベル(笑)
。ひたすら美しい。ヴィラ・エルビーチェが購入したようですね。
このワイナリー、ソアヴェも作っていますが、生産の核心はヴァルポリッチェラ
。もちろんヴァルポリッチェラと言えばアマローネを作ってこそ本物のヴァルポリッチェラ(笑)。これのリパッソはその副産物とでも言えますか(笑)。
使う葡萄は最良のコルヴィーナ・グロッサ、コルヴィーナ・ジェンティーレ、ロンディネッラ、モリナーラをブレンドしたもの。基本アマローネになるものと同じワインですから、そのポテンシャルは高し!これは2012年のものですが、飲み頃になるのにはあと2~3年はかかりますね(笑)。開けたてはアマローネと見紛うほど、圧倒的なパワフルな甘味。その中の果実味や独特のニュアンスが現れるのは翌日からです(笑)。
これはアマローネにより近いリパッソですね。(きっとこのスペリオーレの下のリパッソがあれば味わいはよりヴァルポリッチェラよりなはず。)
コーヒー、チョコレート、バニラの香りにマラスキーノ・チェリーの香りがリキュールのように立ち上る様は圧巻。時間の経過と共に甘さが抑えられ全体のバランスが取れて来ます。アマローネ由来のほろ苦さが心地好く感じられる時がピークです(笑)。
この貴族的なお屋敷を見るとアマローネ ヴァルポリッチェラも貴族の味わいなのかしら?と妙に納得いたします(笑)。


さすがブルネロ、リパッソの後でも動じません(笑)!
●ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ 2013年 ラ・コロンビーナ イタリア トスカーナ 赤 D.O.C. G.750ml 4714円
税込
(限定特別価格品)
マスキューの定番として扱っておりますコロンビーナのブルネロ。インポーターさんは毎年定期的に輸入する必要があります。とはいえ在庫が過多になることも
、そんなときにおこぼれにあずかることがあります(笑)。
普段の付き合いが大事、大事と言うことでございます(笑)。念のため、このランクのブルネロの価格ではございません。


ラ・コロンビーナは1997年創業のワイナリー。もともと家族所有のカンティーナを相続を経て維持継承したようです。約5ヘクタールの地所はモンタルチーノ地区のほぼ最南端のカステルヌオヴォ・デッラバーテの標高の違う4箇所を所有しています
。実際に葡萄を植えているのは3ヘクタールほどのとてもプリミィティブな農園です。一族のプライドと歴史を守り、あと趣味のためにやっているようですね(笑)。
看板のブルネッロ・ディ・モンタルチーノ・リゼルバを造るために惜しみ無い手間暇をかけたワイン造りをしているようです。今や世界的に有名なブルネッロ・ディ・モンタルチーノにおいてまだこんな小規模な生産者がいるとは!

これは看板のブルネッロ・ディ・モンタルチーノ。大樽で30~40ヶ月熟成した後、バリックで短期間熟成させて瓶詰め
、落ち着いてから出荷されます。リゼルバにしてもおかしくないレベルです(笑)。
たしかに下のロッソ・ディ・モンタルチーノと共通する妖しい味わいなのですが(笑)、すべてにおいて圧倒的。生命力の差、深み、広がり、余韻すべてにおいて壮麗なグレート・ワインでございます。値段が倍違うのも解ろうかと言うもの(笑)。高止まりしているブルネッロの中では良心的なものだと思います。
まだピークとは言い難いですから、ご自宅のセラーで寝かして、何年か後に楽しむのもありです(笑)。


感動があります!これも特別価格品!
◎アルタ・ランガ 2015年 エットレー・ジェルマーノ イタリア ピエモンテ 発泡性 白 アルタ・ランガD.O.C.G. 750ml 4272円税別

ジェルマーノ家は、バローロでは最もタニックで長寿型のワインが出来る、セッラルンガのクリュとして有名なチェレッタに150年前から土地を所有している。
曾祖父フランチェスコ、祖父アルベルトはブドウ栽培を行い、また少量のワイン造りを行っていたが、当時はブドウの販売を主に行っていた。
アルベルトの息子のエットレは父親の仕事と接ぎ木師としての技術を引き継ぎ、同時に1950年代からブドウ畑を植え替え、1haあたり4,000本を下回らないように密植し、Dolcetto , Barbera、Nebbioloなどの土着品種を植樹した。
1993年から実質的に自社瓶詰め・販売を行うようになり、外部からのコンサルタントなしで栽培から醸造にいたるまで全てを管理、自分たちの畑が持つ素晴らしいテロワールを表現したワインづくりを行っている。またネッビオーロのクローンを考慮し、バリックを使いながらもトノーや大樽を併用。伝統的なスタイルを保ちつつ、最新技術も取り入れたワイン造りを行っている(インポーターさん資料より)


こらは彼の地でいわゆるシャンパン方式で作られるスプマンテです。2012年にD.O.C.G.アルタ・ランガとなりました。生産者は10軒ほどしか作り手のいないD.O.C.G.なのですが、フランチャコルタより以前から作っていたそうです。

これはバローロの畑ではなく南に30Kmほど離れたティディエ村で新しく購入した土地。なんでも周りは葡萄栽培されていないところだそうです(笑)。標高はかなり高く550m、土壌は石灰混じりの石礫で、水捌けの良い畑。白ワインははすべてこの畑で作っているとか。葡萄の糖度の上がり難い畑のようです。このアルタ・ランガは出来上がりが12%ですから原料ワインは10.5%を切るくらいで出来上がっているはず。セパージュはピニャ・ネロ80%、シャルドネ20%。9月はじめ手摘み、厳しいセレクションしたあと低温で発酵。シャルドネは中型の木樽、ピニャ・ネロはステンレス・タンクを使用。その後シュール・リーの状態で木樽熟成、何度か澱引きしたのち4月にティラージュをします。瓶内発酵・熟成期間は30ヶ月(最低30ヶ月を義務づけら
れています。これはシャンパンやフランチャコルタを凌ぐ期間です。)。キメ細かく持続性のある泡立ちはただ者で無し(笑)。
このワインの面白いのはドザージュをしないこと。表示はブリュットなのですが?口抜きの際に同じもので補酒するのみです。このため飲んだ時とても自然で調整した感じがありません。いわゆるノン・ドゼの印象なのです。仮にドザージュしていたとしても6gくらいかな?総酸が7g以上あるはずですからエキストラ・ブリュットのように感じます。
味わいは繊細で鮮烈なブラン・ドゥ・ブラン(笑)?ピニャ・ネロ(ピノ・ノワール)が80%入っているとは思えません!
シャンパンのような強い酵母臭はなく、軽く焼いたパンのニュアンスはとても控え目。白や黄色の花や果実は小粒でとても整いながらも密。アクセントのような香木香草のヒントもあり繊細さ複雑さを演出しています。基本伸びやかで強い広がりは力があるが、一方向ではなく渦を巻く。マロラクティック発酵をコントロールしないでこれほど酸が残っているのは原料ワインの良さ。余韻の最後に残る香りはいつまでも口中に残ります。
う~ん。
極上です(笑)。
一番近いのは愛するフランチャコルタ ボノミの極上ランクのもの。原料ワインの良さは比肩してますね。ただし、ボノミはシャルドネ主体。これはピニャ・ネロ主体。この差がD.O.C.G.の差かしら(笑)?
それにしても悪魔のように細心な栽培・発酵・熟成を経て出来上がったスパークリングワインは神の領域に近い天使のよう(笑)。

また、ちょっとワインのことが解ったような気になりました(笑)。

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