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桝久 試飲会のラインナップ決まりました!

Apr 23, 2024 by weblogland
今月末4月26日(金)、27日(土)のマスキュー試飲会のラインナップ決まりました!
お時間はいつも通り、26日は17~20時、27日は11~20時となっております。
ご来店お待ちしております(笑)!

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ミュスカデ・セヴル・エ・メーヌ・シュール・リー VV 2022 B&D マルタン フランス ロワール 白 ミュスカデ・セヴル・エ・メーヌ・シュール・リー A.C.
750ml 1,791 円税込み

マスキューの大定番のマルタンが作るミュスカデ・セヴル・エ・メーヌ・・シュール・リー VV、ちょっとスタイルが変わってきました。
端的に言えば酸っぱさが減り旨味が増しました。
う~ん。
リンゴ酸が目立たなくなり、ふっくらした印象です。アラン・ジョフロワの作るシャブリv.v.を飲んでるかのようです(笑)。
共に木の大樽でワインを熟成することで収斂性の酸の角を取るクラシックな技法で作られていますからさもありなん。
マルタンのミュスデの酸っぱさは?
単純に酸っぱさを残すならSO2を使ってマロラクティック発酵を止めれば良いだけなのですが。クラシックな作りのマルタンは余計なことをしません。ワイン本来の自然な味わいのスタイルを守っているようです。
リンゴ酸が少なくなるのは温暖化の影響?基本このワインはアルコール12%くらいをターゲットにして収穫するようですが、温暖化によりそれが早まると同時に暑すぎて酸の生成量が減る。→リンゴ酸の生成が満了しないもしくは通常より少ない時点での収穫となる。→そしてリンゴ酸を減らすマロラクティック発酵もしっかりやる。結果としてリンゴ酸が少なくなる。それゆえ酸っぱさが目立たなくなる。元々が濃いジュースなので旨味の酸味が目立つようになった。のかな(笑)?





以下以前の記載

夏になると無性に飲みたくなるロワールの白、ミュスカデ S & M ・シュール・リー。満足のいくものが なかなかみつからなかったけれど、今回のドメーヌ マルタンはおすすめです。
ミュスカデ S & M ・シュール・リーにしては濃いめの黄金色。もしや重いタイプ──と思いきや、キレがよくて すっきりしています。

シュール・リーから生じるコクは適度で満足感があります。ミネラルも豊富に感じられます。塩っぽさとわずかの苦みが特徴で、ワイン全体を引き締めてくれます。控えめでかわいらしい花の香とレモンの香りがまじりあって さわやか。少々温度が上がったとしてもダレずに楽しめるのが嬉しい。隅々まで目の行き届いた上質のワイン。牡蠣には絶対のおすすめです。

ドメーヌ マルタンは1952年の設立。使用する葡萄の平均樹齢は60年!!どうりで凝縮感たっぷり。また、現在ワインづくりを担当する3代目ドミニクが使っている樽は45年前におじいさんがつくったという“古樽”。古木と古樽。この2つの“古”がドメーヌ マルタンの美味しさの秘訣。家族の歴史がつくりあげた味わい。お試しください。

〇『ピウメ』 2020年 マルティルデ イタリア ロンバルディア 白 IGTプロヴィンチャ・ディ・パヴィア 750ml 3111円税込み

家内「マルティルデの白。凄く可愛い猫ちゃんだね(笑)。シャム猫だって。ボナルダの猫とは違うみたいだね(笑)。」
Kさん「奥さんが描いたものかな。愛情がたっぷり(笑)。ボナルダの猫よりも愛情かけてる(笑)。」
私「とろけてますね(笑)。ワインもとろけてるかな(笑)?」
Kさん「セパージュは何でしたっけ?」
家内「え~と。マルヴァジアです。ここのところマルヴァジア続き(笑)。」
私「コレ飲んでマルヴァジアって解る人居ないんじゃないかな(笑)。解らなかった(笑)。」
家内「マルヴァジアって亜種が多いからね
(笑)。ちなみにこのマルヴァジアもマルヴァジアの中でもアロマの強いマルヴァジア・ディ・カンディア種。50年以上前の古い区画のもの。木樽は不使用。」
私「一番良い区画なんだろうね(笑)。アロマ勝負!だね(笑)。」
Kさん「濃厚でがっちり(笑)!マルヴァジアっぽくない。渾身のワインですな(笑)。ロンバルディアのマルヴァジアって、中部イタリアのものとは趣がだいぶ違いますね(笑)。」
私「白桃、黄桃…ですよね。あまりオレンジっぽくないかな?まあ、でも香りはまだ輪郭がはっきり出ていないみたいだね。」
家内「黄色の果肉にオレンジは混ざっている!ただ中部イタリアみたいな、オレンジ・バーンみたいではないですよね(笑)。
夏みかん系かな。」
家内「あと、とてもスパイシー!樟脳…、切り山椒…、生姜!」
Kさん「とてもスパイシーですよね。しかもスパルタン。猫の絵に騙されちゃいけない(笑)!凄いですね(笑)。小麦っぽさも感じますね。」
私「高級中華食べながら飲んだらぴったりかも(笑)?」
Kさん「お一人様2万円コースかな(笑)?」
家内「うんうん。あとこのワイン、絶対に大根に合うはず!大根おろし食べながら飲んだらハニーさが引き立つはず(笑)。」

後日談

一週間以上かけて飲みましたが、味わいのベースはマルヴァジアでした。薔薇やライチ、オレンジなど『ドンナルーチェ』に近い味わい。マルヴァジアって不思議なセパージュですね(笑)。


以下インポーターさん資料より

土地、葡萄、家族への愛情が育むナチュラルワイン 「マルティルデ」は、ミラノから南に約60km、ピアチェンツァに程近いロンバルディア州南端、ロヴェスカーラの標高200mの小高い丘の頂に処を構えています。ピエモンテ、リグーリア、エミリア・ロマーニャと州境を接するこの地域はオルトレポ・パヴェーゼの生産地域で、古い文書にこの地で西暦1100年頃からぶどう栽培とワイン造りが行われていたとの記録が残っています。「マルティルデ」はこの地に17ヘクタールの地所を所有し、そのうち15ヘクタールに土着品種のクロアティーナを始めバルベーラ、マルヴァジアなど様々なぶどうが植えられています。ミラノのIBMに勤め、ワインとは全く無縁の仕事をしていたレイモンドとアントネッラのロンバルディ夫妻がロヴェスカーラの美しい風土と古いぶどう畑が広がるマルティルデの地所に強く惹かれ、ミラノからこの地に移り住んだのは今から30年ほど前。ワイン造りに関する知識も経験も皆無だった2人は栽培と醸造について一から学び、1991年にファースト・ヴィンテージがリリースされました。スタート当初レイモンドはIBMでの仕事を続けており、平日はロヴェスカーラとミラノを往復する生活を1997年まで続けました。 、畑 彼らはぶどうの栽培には当初から有機農法を取り入れ、さらに ロンバルディアを中心に活躍する腕利きのエノロゴ、ジュゼッペ・ザッティをパートナーに迎え、現在では素晴らしいナチュラル・ワインの造り手として確固たる地位を築いています。マルティルデの畑はいずれも古くからある畑で、一部の畑には樹齢数十年の古樹が残っていますが、彼らは樹勢の落ちた古樹は植え替えを進めており、植え替えの済んだ畑では樹齢3~14年の樹が1ヘクタール当たり5000本の密度で植えられています。 樹は全てギュイヨに仕立てられ、剪定によって果実は1本当たり10房以下に抑えられます。土壌は粘土質が主体で少量の石灰質が交じり、果実味豊かな赤やはつらつとしたミネラル感を持った白ワインを産み出します。土壌の構成は畑ごとに微妙に異なり、ぶどうの味わいに変化をもたらします。植物の適度な競合と低収量によって土壌の安定と肥沃さを維持するため、1993年以降畑の下草を定期的に刈り込む作業を行っています。 また畑への施肥はそれぞれの畑の状態、すなわち土壌の養分構成や前年の収穫量や作柄に基づき
、堆肥などの有機肥料が必要最低限施されます。病害への対策も同様に制限され、可能な限り好ましい気象条件の時に天然由来の環境への影響の少ない薬剤を必要最低限使用します。農薬や合成除草剤は一切用いません。 、ぶどう 彼らのぶどうの中で最も重要なものは、黒ぶどうではクロアティーナです。「ボナルダ・ディ・ロヴェスカーラ」とも呼ばれるこのぶどうは古くから栽培され、その卓越した品質には定評があります。彼らもこのぶどうには特別な思い入れがあります。また最近では、適度な酸を持ち熟成に向いたバルベーラにも力を入れています。一方白ぶどうはマルヴァジアがメインです。1993年、彼らは古い畑に初めてマルヴァジア・ディ・カンディアのクローンを植えました。現在、これは彼らの最も重要なぶどうの一
つになっています。このぶどうからは2つの異なるタイプのワイン – フレッシュなタイプと、約6ヶ月のマセレーションを行ったいわゆる「オレンジ・ワイン」 – が造られます。ぶどうはすべて自社栽培のもののみを使用し、買いぶどうは一切使用しません。収穫が近づくと、彼らは頭をからっぽにして畑の隅々まで歩き回り、ぶどうの風味(甘味、渋味、柔らかさなど)を徹底的にチェックします。この食味による確認と並行して糖度、酸度、phなどの分析も行われ、最適と判断された時点で手早く収穫が行われます。これらの作業は秋の気候の変わり目までに終わらせなければならないため、常に時間との戦いとなります。ぶどうは全て手摘みによる収穫後直ちにセラーへと運ばれ、圧搾が行われます。発酵は赤も白も全てステンレスタン
クで行います。
発酵を安定させるために発酵の前後でSO2を加える生産者が多いのですが、彼らは果汁の状態が良ければ発酵の前にSO2を加えません。発酵終了後に法律で認められた量よりはるかに少ない量を添加するだけです。そのため彼らのワインはSO2の含有量が低く、「飲んでも頭が痛くならないワイン」は彼らの自慢です。発酵後白ワインはそのまま瓶詰めまでタンクで熟成させます。 赤ワインはマロラクティック発酵を行い、熟成のために樽へと移されます。彼らはワインによって2500リットルの大樽と225リットルのバリックを使い分けています。バリックで熟成させたものにはバニラやコーヒー、スパイスのフレーバーが備わります。赤ワインは瓶詰めの前に卵白とゼラチンで清澄を行います。 、  彼らのワインにはすべて彼らの家族 – 一緒に
暮らす犬、猫、馬たちの名前が付けられ、アントネッラによって描かれた可愛らしいラベルが貼られ、ワインを味わう人々を和ませます。有機ぶどうから造られたワインはいずれも果実本来の風味にあふれ、飲む人に強い印象を与えます。ロヴェスカーラの地、そこから産まれるぶどう、そして家族たちへ限りない愛情をそそぐアントネッラとレイモンドの想いが詰まったマルティルデのワインを是非味わって下さい。

◎ロゼ・ド・モンデュース 2021年 イヴ・ジラール・マドゥ フランス サヴォア ロゼ ヴァン・ド・サヴォア・ロゼA.C. 750ml 2545円税込み

以前マスキュー試飲会でご紹介したサヴォアのモンデュースの赤、覚えておられますか?ふくよかで香り高くとても美味しく、ピノ・ノワール的な高級な味わいでした。それゆえモンデュースのロゼは絶対に美味しいはず!
以来ずっと探しておりましたが、見つけました!
生産者はモンデュースの赤の生産者ラヴィエではありませんが(日本には入っていないし、そもそも作っているかどうか解らない。)、シニャン村で1960年代から葡萄栽培を続けるイヴ・ジラール・マドゥのロゼ・ド・モンデュースです。1988年にドメーヌとなり現在は4代目の
イヴ・ジラール・マドゥさんにより運営されています。
セニエ法で作られたこのワイン、とてもふくよかで旨味たっぷり。柔らかでありながらミネラリーもしっかり感じます。そして何よりも明瞭で複雑な果実味。赤いチェリーはあくまでも明瞭。それにトマトのような冷涼な香りが伴います。香りは何処までも伸びやか。
オーストリアのミューラー・グロースマンのロゼをもっとふくよかにした印象。
完成されています(笑)!
このロゼ、年産1500本のみ。しかもイヴ・ジラール・マドゥのワインは全体の5%しか輸出されておらず。ほとんどが国内の星付きレストラン御用達のようです(笑)。
大日本ロゼ・ワイン普及協会一押しのロゼ・ワインでございます!

●ラゼロール・ヴィエイユ・ヴィーニユ 2020年 レイモン・ジュリアン フランス ミネルバA.C. 赤 750ml 2545円税込み

マスキューの愛するフランス・ミネルバのレイモン・ジュリアンが作るラゼロールv.v.が2019年から2020年ヴィンテージに変わりました。
そうすると取り敢えずティスティングです!
メンバーはいつも通りKさん、私、家内(笑)。
私「ラゼロール2020年に変わってお値段も高くなりました(笑)。」
Kさん「カリニャンで作ったクラシックなワインでしたね。マスキューさん大好きなワイン(笑)。」
家内「う~ん。香りが濃い(笑)。重くて甘い香り。」
Kさん「エキゾチックな…、ニッキ…、スパイスの香り。凝縮してるなぁ(笑)。大きさ感じますね(笑)。」
私「あっ!甘くて大きいけど、2019年のラゼロールとはスタイルが違いますね。」
家内「2019年よりヘビーで甘い。」
Kさん「カリニャン、カリニャンしていない。まだ閉じてる?でも渋かったり飲みにくい訳じゃないんですよね?」
家内「全房発酵して短い醸し、そして上澄みだけで作ってるにしては濃い(笑)。でも、作りは同じはず。」
私「うんうん。基本同じなんだけど…、葡萄の作柄の性かも?」
家内「甘さがグルナッシュ的なんだよね。」
Kさん「2019年より醸しが長いのかな?」
私「同じレイモン・ジュリアンの2019年の
ル・グランパンシャンに似てる(笑)。あれはセパージュは違うけど醸しがラゼロールの倍の二週間でしたよね。」
家内「2020年のラゼロールはまだ若いのかも。カリニャン特有の赤さがまだ出てない。」
Kさん「旨味の酸味はたっぷりあるんだけど、開けたては単純に感じる。とても飲みやすいのも要注意(笑)。でも良いワインなのは確かなんだけど…。」
私「2019年はカリニャンのスモモの香りが支配的で明瞭でしたが、2020年の開けたてはそうではありませんね。ちょっと時間がかかりそう。」
家内「2020年は収穫が早かったから出来上がるワインもイレギュラーなのかな?
スタイルの違いが想定外(笑)。」
私「御し難いヴィンテージだったのかも(笑)?」

続く

昨日の続きです(笑)。

家内「このラゼロール2020年、カリニャンらしくないんだよね。グルナッシュ・ブレンドなんだよね(笑)。」
私「丸一日たっても昨日とあまり変わらないけど(笑)、タンニンに質感が出てきて滑らかになっている。濃さがさらに増したよう。」
家内「確かに大きい(笑)。巨大(笑)。でもこれってラゼロールっぽくないんだよね。」
私「スモモみたいな香りが中に感じられる。きっと明日には赤いスモモの香りが増すはず!勘だけど(笑)。」
家内「ワインとしての訴求力はある。2019年と同じ作りならば、よほど葡萄の量が少なくしかも上手く成熟・凝縮したとしか思えない。あのあっさりした上澄みだけで作ってこれ程の凝縮感・重さが出たとしたら、私の想定外(笑)。」
私「生産者のレイモン・ジュリアンも想定外だったかもね(笑)。」

そして翌日

私「スモモ出たよ(笑)!」
家内「あっ!カリニャン(笑)。」
私「2020年って良し悪しを簡単に判断出来ないね(笑)。」
家内「うんうん。生産者や地域でバラツキが実際に多い。」
私「あと、簡単に手の内は明かさない(笑)。ワインを硬く感じる事が多い作柄だよね。」
家内「異常に収穫が早かったからリンゴ酸が多い年だよね。」
私「あと、酒石酸も多いからね。ちょっと苦く感じる。」
家内「このワイン飲んで最初ちょっと苦く感じたのは酒石酸なんだね。」
私「酒石酸の苦味ってティスティングで判断するの難しいんだよね。ドイツ・ワインなら酒石酸に注意してティスティングするから見落とさないけど、赤は難しいよね。」
家内「そうそう。最近の赤ワインはマロラクティックコントロールしたりするから余計だよね(笑)。」
私「レイモン・ジュリアンは基本余計なことしないから、判断の物差しとしてはよいね。後でインポーターさんに分析表を見せて貰おうかな(笑)。」
家内「見せてくれるかな(笑)?」

さらに翌日

私「もしもし、マスキューですけど、2020年のラゼロールv.v.いつもと違ってたよ
(笑)。」
インポーターさん「そうですか。実は私たちまだ飲んでないもので…。どうでした?」
私「一言で言うと濃い。とてもフレンドリーで売れると思うよ(笑)。ヴィンテージの性かな?」
インポーターさん「おそらく…。ちょっと調べてみますね。」

ここで時間がかかると予測(笑)

私「実際数はどのくらい入ったの?2019年と比べてどう?」
インポーターさん「それだったらすぐ解ります(笑)。え~と。あっ!2022年は2019年の1/3しか来てません!」
私「やっぱり全体の収穫量は少ないんだな
。ありがとうございました!」

大体予想通りかな(笑)?




以下2019年の記述
彼の地で300年以上続くヴィニロンの家系。1980年代より元詰めを始め、ドメーヌ名はシャトー・ミロス。フランス革命後から続く生粋のヴィニロンですね。約20ヘクタールの畑にはシラー7ヘクタール、グルナッシュ・ノワール5.4ヘクタール、カリニャン5ヘクタール、サンソー1.5ヘクタール、アリカント・ブーシェ1.1ヘクタール作付けしています。

この『ラゼロール』は1910年、1944年、1968年植樹の古いカリニャン100%で作った特別なキュヴェ。収穫量はかなり低く25ヘクトリットル。畑の植樹はざっと見たところ1ヘクタール当たり3000本ほどですから1本の葡萄樹からワイン1本くらいの収量かと。

造りはクラシックなマセラシオン・カルボニックによる2週間かけて全房発酵。セメント・タンクで発酵後にプラスチック樹脂性のタンクで14ヶ月熟成して瓶詰め。
フリー・ランだけでなく、プレス果汁を加えることで全体の質感を上げています。この案配は絶妙。明瞭な果実味、旨みとヘビーなタンニンの折り合う様は甘美。腐葉土、なめし革、ベーコン、チョコレートなどの香りにスモモ等の小粒の暖かみのあるベリーの果実が溶け込む。このクラシックは造りこそがカリニャン特有のチャーミングなスモモの果実味を引き出せる!何人かのお客様にティスティングしていただきましたが、

『マスキューさんが好きな味のワインだね(笑)。』

『この味のワイン、試飲会で何度か飲みましたよ(笑)。』

仰る通り!私の大好きな味わいのワインでございます(笑)。土の香りがして、スモモの素朴な果実味・香りは私の大好きなスタイルでございます(笑)。すぐ飲めて凄く美味しゅうございます(笑)。

●『トラムンテ』 2017年 カンティーナ・タリアフィエッロ イタリア カンパーニャ 赤 コスタ・ダマルフィーD.O.P. 750ml 3111円税込み

イタリア・カンパーニャの景勝地で名高いアマルフィ海岸沿いの断崖。その背後の渓谷標高320mの急傾斜地にある畑で有機栽培(認証未取得)で育った地場葡萄で特徴的なワインを作るカンティーナ・タリアフィエッロ。
1990年生まれのラファエレ・タリアフィエロさんによって2015年に設立されたベンチャー的なワイナリー。といっても元々がトラムンテ村に在住し葡萄栽培をしていた農家。自分で唯一無二のワインを作ることを決意し、それを実行したわけです(笑)。どうやら幼少期に共に畑で過ごした祖父の影響を受けたようです。
ティントーレは10月中旬、ピエディロッソは10月中旬~下旬に手摘みで収穫。共に地場品種であり、中にはプレ・フィロキセラの葡萄樹もあるようです。当然100年以上の古樹ですから大木(笑)。
ホームページを覗くととんでもない古樹
が這えてます。ラファエレさんに向かって右下に樹齢200年はあろうかと思われる
大木が(笑)。この地域はフィロキセラが到達しなかったため、古い葡萄樹が残っているようです。300年を超す樹齢の葡萄樹も少なからず残っている地域です。
いつぞやご紹介した 〇ヴィテ・マリラータ 2018年 イ・ボルボーニ イタリア 白 カンパーニャ アスプリ-ニオ・ディ・アヴェルサD.O.C これもカンパーニャのワインでしたが、天空に伸びる樹齢350年の葡萄。衝撃的でしたよね(笑)。タリアフィエッロの場合棚仕立てですから天空には伸びず異様に太い(笑)。まあ、梯子をかけて命がけで収穫する必要は無さそうですが(笑)。

選果後除梗・破砕、その後果皮と共にステンレスタンクで12~15日間温度管理しながら野生酵母で発酵。
発酵終了後澱と共に2年間タンクで熟成。基本木樽の影響は排除し葡萄のアロマだけで勝負(笑)。
私「こりゃ凄い。ユニークなグレート・ワイン(笑)。」
Kさん「広がり・余韻、圧巻ですな(笑)。壮麗!」
家内「2017年ヴィンテージとは思えない溌剌とした味わいにびっくり(笑)。なんでこんなに溌剌としてるの?」
Kさん「全然古びてないね(笑)。2017年ヴィンテージとは思えない。この先どれ程持つの(笑)?」
私「もちろんとても美味しいのですが、経験したことのない味わい。」
家内「特に香りが独特(笑)。なめし革のような熟成香りにとてもユニークな香木のような香り。」
Kさん「エキゾチックですよね。果実はチェリーかな。赤、黒…。」
私「口の中に入れると少し粉っぽく…、アリアニコに似てなくもないが違う。」
Kさん「液体自体はとてもミネラリー。いかにも鉱物っぽく硬質。」
私「透明感があり研ぎ澄まされている。しかも計り知れないほど複雑。まあ、開けてすぐには解らないけど(笑)。」
家内「この香木のような香り…、なんだろう?気になる。う~ん。お祖母ちゃんが作った『きゃらぶき』の香り(笑)。」
私「柏餅の柏の葉?アーティチョーク?ニッキぽくもあるかな(笑)?あとバルサミコっぽさもある。」
Kさん「『ティントーレ』と『ピエディロッソ』でしたっけ。似たキャラクターなのかな(笑)?それにしても底知れない。トマトには合いそうなんだけど(笑)。」
家内「解った!『ガリオッポ』!」
私「月桂樹かな?」

以上5本!
当日サプライズで増えるかも(笑)?

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