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●❴ 限定品❵ブラン•ダムール 2020年 ステファン・ボンジャン コート •ドーヴェルニュ •シャトー•ゲイA.C. 750ml 3000円税込
「マスキューさん、このアペラシオン聞いたことがない(笑)。何処ですか?」
私「フランスの真ん中です(笑)。ボルビックの水源地です。」
家内「AOC認定されたのが2010年。インランドにコストがかかるのでワイン産業は立ち遅れていました。当然ワイン産地としても孤立してます(笑)。」
「そう言われるとピンと来る(笑)。でも今ボルビック無いんだよね。」
私「水源が枯渇しないように取水制限しています。よって販売停止。フランスってこういうことを徹底してやりますよね。」
「そうそう。日本だと利益関係者の調整がつかないから簡単にやめられないよね。でも水源枯渇のの問題を優先するなら止めるべきだよね。これが本質だもんね。」
「この産地はボルビックの恩恵を預かってるんだろうな。世界的に有名な水源地だもんね。水が美味けりゃワインも美味い!(笑)。」
私「上手い!座布団一枚!(笑)。まっ、まっ、お試しを!」
「うわ~!凄く濃い!ここまでやるの(笑)!」
「タンニン大量だし、質感が凄い。経験値超えてる(笑)。」
「渋いには渋いんだけど、意地悪ではないんだよね。」
「チョコレート…、ココアの香り。樽熟成してるのかな?」
家内「実はステンレス•タンクのみなんですよ。昔のキュヴェで新樽36ヶ月熟せなんてしてましたが、それも樽樽していませんでした(笑)。」
私「このワイン、10年くらい追いかけてますが、手の内を明かしません(笑)。何時が熟成のピークなのか?何時古酒になるのか?解りません(笑)。私が死ぬまでには知りたいところです(笑)。」
「コレってセパージュは何ですか?」
家内「ガメイ•ド•ヴェルニュという品種。ガメイの亜種だそうです。でもガメイとは違いますよね(笑)。」
私「そもそもガメイはこんなに濃くならない(笑)。」
「ガメイって早飲みの葡萄品種ですよね。ヌーヴォーなんかに適した品種。ガメイ•ド•ヴェルニュはスーパー•スローですよね(笑)。」
「でもさあ、このワインを飲んでると、生産者は早く飲めるように配慮してる気がするんだよね。」
私「そ~なんです。でも頑張っても品種特性は変わらない(笑)。一つ前のアマルティア•ティントは朝ドラの主人公『おトキちゃん』に例えましたが(笑)、これはおトキちゃんのおじいちゃんの『ラスト•サムライこと松野勘右衛門』だと勝手に妄想しております(笑)。」←あんた!いい加減にしなよ!と言わんばかりの家内の視線を背中に感じます(笑)。
●ヴォルネイ ヴィエイュ ヴィーニュ ドメーヌ・ロシニョル・フェヴリェ2022年 フランス ブルゴーニュ 赤 750ml 8,297 円税込
「おっ!年末の試飲会に相応しい高級品ですね(笑)?」
私「えへへ(笑)。」
「シャンパンが出ると思ったんですが…。」
私「ひぇ~!残念ながら見合うシャンパンが無いのです。お出したいのはやまやまなのですが…。」←冷や汗出ました(笑)。
「この間北イタリア行ったら、ミラノのレストランでロシュニョール•フェブリエのブルゴーニュ•ルージュがありましたよ(笑)!やっぱりそういうワインなんですね(笑)。」
「本物だよね。」
私「ちなみにリオンのワイン専門店でも売ってますよ(笑)。」
「海外行ってもお土産でワインを買う気にならない(笑)。日本の1.5倍はする。現地のワイナリー行ったらビックリしましたよ(笑)。『なんでこんなに』って」
「しっかり儲ける(笑)?」
私「マスキューはソコソコかな(笑)?まっ、まっ、お試しを!」
「凄い香り。開けたてだからかな?香水の蓋開けたみたい(笑)。」
「ワインとしては軽やかなんだけど…、香りの分量、詰まっているものが違う(笑)。明らかに尋常ではない(笑)。」
私「2022年のブルゴーニュは良さそうですね。長熟タイプですね。開けたての香りは分別なく噴き出ます(笑)。通常のヴォルネイだともっと重心が低いのですが香りが止まりません(笑)。ただし翌日になるとヴォルネイらしいスタイルになってきます。」
「なるほど!う~ん。それにしても中身の違い…、普段飲んでるブルゴーニュとは格が違う。」
「方向が定まってくるんだな(笑)。昨日の抜栓でコレかぁ(笑)。軽やかなんだけど酸と香りたっぷりだし、それに計り知れない旨味が隠れてる。」
私「アンリ•ジャイエやカミュオゼみたいな濃さと飲みやすさを全面に出したスタイルではなく、DRCみたいな薄旨いクラシックなスタイルです。作りも似たようなものです(笑)。」
家内「ロシュニョール•フェブリエはヴォルネイとポマールにしか畑を持っていません。由緒正しきドメーヌですが、かなり小規模で無名(笑)。ビオとか有機栽培を目指すことも一番古いかな。もっともクラシックなブルゴーニュではそれが当たり前(笑)。だから口にも出さない矜持があります。」
「今時この品質のワインはなかなか飲めないよね(笑)。渾身だもんね。」
「少なくとも1級レベルだしねぇ(笑)。」
私「少なくとも10年は待ちたい。でも10年後に自分が飲めるか保証が無い(笑)。」
「10年後にこのワインは絶対に手にはいらないはず(笑)。う~ん…、悩ましい(笑)。」
ブルゴーニュは罪深い!
☆ジュ・ド・レザン 2025年& 2024年 ポール・ジロー微発泡葡萄ジュース 750ml 2,380 円
私「今年のジュド•レ・ザンのお披露目でございます(笑)。2024年がちょっとありますので比較試飲となります!」

「色が違う(笑)。2025年は黄金色、2024年は色が濃い。
「え~と、これは2025年ですね。あ~、甘いけどフレッシュ!元気出る(笑)。」
「濃いシードルみたいですね(笑)。美味しい(笑)。」
「アップル•パイ食べながら飲んだら美味しそう(笑)。考えると涎が出ちゃう(笑)。」
「緑茶みたいな旨味があるかな(笑)。」
私「リンゴ酸がたっぷり入ってますね(笑)。2025年は作柄としてはイレギュラーの無い作柄のようです(笑)。」
家内「2024年は日照不足のヴィンテージと言われておりますが。お試しください!」
「あ~、トロっとしてる(笑)!凄く甘く感じる。」
「プラムっぽさがある。リンゴ酸が熟成してプラムになった?」
「リンゴを煮たような…、」
「2024年は紅茶っぽくて、2025年は緑茶っぽいかな。」←鋭い味覚!
「2024年はスイート•ポテト(笑)!2025年もともにお芋っぽいんだけど2024年の方がよりお芋っぽい(笑)。」
「2024年は凄い凝縮感(笑)。大きい(笑)。」
私「モンブラン•ケーキ!しかも頭頂部に鎮座する栗はイタリア産のブランデーに漬け込んだ高級品!たまらん!」
「2025年はお芋+アイスクリーム!お手軽(笑)。」
「2024年はフォアグラ!+蜂蜜かけ!」
私「鉄板ですね(笑)。」
「2024年の方はノンアルコールの貴腐ワインみたい(笑)。ワインと区別がつかない(笑)。」
「フルコースの最後に出してもおかしくない。濃厚なハード•タイプのチーズ齧りながら飲むのも良さそう(笑)。」
「そうそう!2025年は生クリーム系で2024年は
ハード•タイプのチーズに合わせたい(笑)!」
「2024年と2025年を比べると明らかに熟成の違い…、というよりこのジュース熟成するんですね。」
私「このジュドレ・ザンは瞬間殺菌しますが無添加。ガスは不活性化のために入れていますが
。不思議です。糖分は安定させるのが難しいので、ソーテルヌ等の貴腐ワインはSO2を多く入れます。」
「糖分はそれだけでも濃ければ安定しますよ(笑)。ジャムなんかそうです。たんぱく質はダメですが(笑)。」←さすが医師!
「糖分だけならは大丈夫。酵母が残っているとダメですよね。」←なるほど!
私「なるほど!目から鱗(笑)。長年の疑義が解けました(笑)!ありがとうございました!」
さて、ここで答え合わせでございます(笑)。
ジュド•レ・ザンのバック•ラベルを見ると100ml当たりのカロリーが表記されています。2024年は65kcal、2025年は60kcal。2024年の方が糖分が高いですね。
え~と、1gのブドウ糖は約3.42kcalですから計算すると、2024年の糖分は1L中190g、2025年は175gほどですね。アルコール分に換算するとアルコール1%には17.1gほどの糖分が必要ですから、2024年の総体アルコール分は11.1%で2025年は10.2%ほど。実際の糖度は2024年の方が高いようです。ただし酸は2025年の方が高いはず。
まあ、ともにワインとしては低いのでジュースとして成り立つ。ワイン作りが難しいコニャック地方の事情が垣間見えました。
答え合わせになったかな(笑)?
そんなこんなで今年最後の試飲会にご参加くださりありがとうございました!
桝久商店 岡本利秋•昭子